JPH07100456B2 - 発泡ウレタン充填車体構造 - Google Patents
発泡ウレタン充填車体構造Info
- Publication number
- JPH07100456B2 JPH07100456B2 JP16890289A JP16890289A JPH07100456B2 JP H07100456 B2 JPH07100456 B2 JP H07100456B2 JP 16890289 A JP16890289 A JP 16890289A JP 16890289 A JP16890289 A JP 16890289A JP H07100456 B2 JPH07100456 B2 JP H07100456B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- center pillar
- urethane foam
- roof rail
- side roof
- body structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車の発泡ウレタン充填車体構造に関するも
のである。
のである。
従来の自動車の発泡ウレタン充填車体構造は例えば第４
図ないし第６図に示す通りである。
図ないし第６図に示す通りである。
すなわち、これら図中、１はセンターピラーインナー２
とセンターピラーアウター４とよりなる閉断面箱形のセ
ンターピラー、５はサイドルーフレールインナー６とサ
イドルーフレールアウター８とよりなる同じく閉断面箱
形のサイドルーフレールで、前記センターピラー１の末
広がり状の上端部が結合されている。前記センターピラ
ー１の車体ウエスト部位における内部にはウレタン材料
等よりなる仕切部材９が介挿されており、該センターピ
ラー１の内部におけるこの仕切部材９より上側部分には
該センターピラー１の剛性及び音振特性を向上させるた
め発泡ウレタン10が充填される。この発泡ウレタン10は
注入孔11よりウレタン注入ガン12により原液が注入さ
れ、塗装工程における熱により発泡される。
とセンターピラーアウター４とよりなる閉断面箱形のセ
ンターピラー、５はサイドルーフレールインナー６とサ
イドルーフレールアウター８とよりなる同じく閉断面箱
形のサイドルーフレールで、前記センターピラー１の末
広がり状の上端部が結合されている。前記センターピラ
ー１の車体ウエスト部位における内部にはウレタン材料
等よりなる仕切部材９が介挿されており、該センターピ
ラー１の内部におけるこの仕切部材９より上側部分には
該センターピラー１の剛性及び音振特性を向上させるた
め発泡ウレタン10が充填される。この発泡ウレタン10は
注入孔11よりウレタン注入ガン12により原液が注入さ
れ、塗装工程における熱により発泡される。
13はルーフパネルである。
尚、類似技術としては、特開昭61−116509号公報に示さ
れるものがある。
れるものがある。
しかしながら、このような従来の構造にあっては、発泡
ウレタン10を過充填した場合には内圧により第７図に示
すように、センターピラーインナー２とセンターピラー
アウター４の接合フランジ1a,1bの合わせ目から余分の
発泡ウレタン10′がはみ出し、その除去作業が必要であ
った。また、第８図に示すように、発泡ウレタン10の充
填が不足した場合にはセンターピラー１の上端部分Ａに
応力集中が起こる恐れがあった。
ウレタン10を過充填した場合には内圧により第７図に示
すように、センターピラーインナー２とセンターピラー
アウター４の接合フランジ1a,1bの合わせ目から余分の
発泡ウレタン10′がはみ出し、その除去作業が必要であ
った。また、第８図に示すように、発泡ウレタン10の充
填が不足した場合にはセンターピラー１の上端部分Ａに
応力集中が起こる恐れがあった。
ところで上記のような発泡ウレタン10の充填不足を回避
するため、第９図に示すように、センターピラーインナ
ー２又はセンターピラーアウター４に空気抜き孔14を開
設し、発泡ウレタン10を過充填し、余分の発泡ウレタン
10′を空気抜き孔14から逃がすことが行われていたが、
これでも尚空気抜き孔14から逃がした発泡ウレタン10′
を除去する作業が必要であり、またこの逃がした発泡ウ
レタン10′は全て廃棄処分とするため、多量の場合には
材料の無駄となるという課題があった。
するため、第９図に示すように、センターピラーインナ
ー２又はセンターピラーアウター４に空気抜き孔14を開
設し、発泡ウレタン10を過充填し、余分の発泡ウレタン
10′を空気抜き孔14から逃がすことが行われていたが、
これでも尚空気抜き孔14から逃がした発泡ウレタン10′
を除去する作業が必要であり、またこの逃がした発泡ウ
レタン10′は全て廃棄処分とするため、多量の場合には
材料の無駄となるという課題があった。
本発明はこのような従来の課題に着目してなされたもの
で、発泡ウレタンのセンターピラー内への充填を容易か
つ完全に行うことができるとともに、発泡ウレタンの除
去作業を不要とし、併せてセンターピラーとルーフサイ
ドレールとの結合剛性を向上させ、かつ材料の無駄がな
いようにした発泡ウレタン充填車体構造を提供すること
を目的とする。
で、発泡ウレタンのセンターピラー内への充填を容易か
つ完全に行うことができるとともに、発泡ウレタンの除
去作業を不要とし、併せてセンターピラーとルーフサイ
ドレールとの結合剛性を向上させ、かつ材料の無駄がな
いようにした発泡ウレタン充填車体構造を提供すること
を目的とする。
本発明はかかる目的を達成するため、上端部がサイドル
ーフレールに結合したセンターピラーの内部に発泡ウレ
タンを充填した車体構造において、前記サイドルーフレ
ールの前記センターピラーとの結合部に、該サイドルー
フレールと前記センターピラーの各内部を連通する空気
抜き孔を開設したものである。
ーフレールに結合したセンターピラーの内部に発泡ウレ
タンを充填した車体構造において、前記サイドルーフレ
ールの前記センターピラーとの結合部に、該サイドルー
フレールと前記センターピラーの各内部を連通する空気
抜き孔を開設したものである。
センターピラー内に発泡ウレタンを過充填すれば、該発
泡ウレタンはセンターピラー内に完全に充填され、余分
な発泡ウレタンが空気抜き孔からサイドルーフレール内
に逃げる。この場合、センターピラー内の空気も空気抜
き孔からサイドルーフレール内に逃げるため、センター
ピラー内の内圧が上昇せず、発泡ウレタンのセンターピ
ラーにおける接合フランジの合わせ目からのはみ出しが
ない。さらに、発泡ウレタンがサイドルーフレール内に
も介在するため、センターピラーとサイドルーフレール
との結合剛性が向上することとなる。
泡ウレタンはセンターピラー内に完全に充填され、余分
な発泡ウレタンが空気抜き孔からサイドルーフレール内
に逃げる。この場合、センターピラー内の空気も空気抜
き孔からサイドルーフレール内に逃げるため、センター
ピラー内の内圧が上昇せず、発泡ウレタンのセンターピ
ラーにおける接合フランジの合わせ目からのはみ出しが
ない。さらに、発泡ウレタンがサイドルーフレール内に
も介在するため、センターピラーとサイドルーフレール
との結合剛性が向上することとなる。
以下図面を参照して本発明の一実施例を従来と同一の部
材に同一符号を付して説明する。
材に同一符号を付して説明する。
第１図において、１はセンターピラーインナー２とセン
ターピラーアウター４とよりなる閉断面箱形のセンター
ピラー、５はサイドルーフレールインナー６とサイドル
ーフレールアウター８とよりなる同じく閉断面箱形のサ
イドルーフレールで、前記センターピラー１の末広がり
状の上端部が結合されている。前記センターピラー１の
車体ウエスト部位における内部には仕切部材９が介挿さ
れている。
ターピラーアウター４とよりなる閉断面箱形のセンター
ピラー、５はサイドルーフレールインナー６とサイドル
ーフレールアウター８とよりなる同じく閉断面箱形のサ
イドルーフレールで、前記センターピラー１の末広がり
状の上端部が結合されている。前記センターピラー１の
車体ウエスト部位における内部には仕切部材９が介挿さ
れている。
前記サイドルーフレールアウター８の前記センターピラ
ー１との結合部におけるセンターピラー１の内部に対向
する部分にはサイドルーフレール５とセンターピラー１
の各内部を連通させる空気抜き孔15が開設されている。
ー１との結合部におけるセンターピラー１の内部に対向
する部分にはサイドルーフレール５とセンターピラー１
の各内部を連通させる空気抜き孔15が開設されている。
前記センターピラー１の内部における前記仕切部材９よ
り上側部分には該センターピラー１の剛性を向上させる
ため発泡ウレタン10が充填されている。この発泡ウレタ
ン10は過充填とし、余分の発泡ウレタン10′を前記空気
抜き孔15からサイドルーフレール５内に逃がすようにし
ている。従来通り、この発泡ウレタン10は注入孔11より
ウレタン注入ガン12により注入発泡される。
り上側部分には該センターピラー１の剛性を向上させる
ため発泡ウレタン10が充填されている。この発泡ウレタ
ン10は過充填とし、余分の発泡ウレタン10′を前記空気
抜き孔15からサイドルーフレール５内に逃がすようにし
ている。従来通り、この発泡ウレタン10は注入孔11より
ウレタン注入ガン12により注入発泡される。
かかる構成につき、センターピラー１内に発泡ウレタン
10を過充填すれば、発泡ウレタン10はセンターピラー１
内に完全に充填され、余分な発泡ウレタン10′は空気抜
き孔15からサイドルーフレール５内に逃げる。この場
合、センターピラー１の空気は同様に空気抜き孔15から
逃げるため、内圧は上昇せず、余分な発泡ウレタン10′
が従来例のようにセンターピラー１の接合フランジ1a,1
bの合わせ目からはみ出すことがなく、その除去作業が
不要となる訳である。また、発泡ウレタン10の充填作業
は余剰分がサイドルーフレール５内に吸収されるため、
比較的コントロールし易いため、容易に行うことができ
る。
10を過充填すれば、発泡ウレタン10はセンターピラー１
内に完全に充填され、余分な発泡ウレタン10′は空気抜
き孔15からサイドルーフレール５内に逃げる。この場
合、センターピラー１の空気は同様に空気抜き孔15から
逃げるため、内圧は上昇せず、余分な発泡ウレタン10′
が従来例のようにセンターピラー１の接合フランジ1a,1
bの合わせ目からはみ出すことがなく、その除去作業が
不要となる訳である。また、発泡ウレタン10の充填作業
は余剰分がサイドルーフレール５内に吸収されるため、
比較的コントロールし易いため、容易に行うことができ
る。
さらに、発泡ウレタン10′がサイドルーフレール５内に
も介在するようになるため、センターピラー１とサイド
ルーフレール５との結合剛性が著しく向上するものであ
る。このように、余剰分の発泡ウレタン10′は剛性向上
に寄与するため材料の無駄とはならない。
も介在するようになるため、センターピラー１とサイド
ルーフレール５との結合剛性が著しく向上するものであ
る。このように、余剰分の発泡ウレタン10′は剛性向上
に寄与するため材料の無駄とはならない。
前記空気抜き孔15は第２図に示すように、サイドルーフ
レールインナー６やサイドルーフレールアウター８のセ
ンターピラー１の内部に対向しない側面などに開設して
も良く、この場合の作用効果は前記実施例と同様であ
る。
レールインナー６やサイドルーフレールアウター８のセ
ンターピラー１の内部に対向しない側面などに開設して
も良く、この場合の作用効果は前記実施例と同様であ
る。
しかし前記空気抜き孔15は好ましくは第３図に示すよう
に、サイドルーフレール５の前記センターピラー１にお
ける末広がりの端部の両端末近傍に対応する部位に開設
するのが良く、この場合発泡ウレタン10のセンターピラ
ー１内への充填が一層完璧に行われることとなる。
に、サイドルーフレール５の前記センターピラー１にお
ける末広がりの端部の両端末近傍に対応する部位に開設
するのが良く、この場合発泡ウレタン10のセンターピラ
ー１内への充填が一層完璧に行われることとなる。
なお、以上の各実施例において空気抜き孔15の数は特に
限定されない。
限定されない。
以上説明してきたように、本発明によれば、上端部がサ
イドルーフレールに結合したセンターピラーの内部に発
泡ウレタンを充填した車体構造において、前記サイドル
ーフレールの前記センターピラーとの結合部に、該サイ
ドルーフレールと前記センターピラーの各内部を連通す
る空気抜き孔を開設したため、発泡ウレタンのセンター
ピラー内への充填が容易かつ完全に行うことができると
ともに、発泡ウレタンの除去作業が不要となり、またセ
ンターピラーとルーフサイドレールとの結合剛性が向上
するばかりでなく、材料の無駄もないという効果が得ら
れる。
イドルーフレールに結合したセンターピラーの内部に発
泡ウレタンを充填した車体構造において、前記サイドル
ーフレールの前記センターピラーとの結合部に、該サイ
ドルーフレールと前記センターピラーの各内部を連通す
る空気抜き孔を開設したため、発泡ウレタンのセンター
ピラー内への充填が容易かつ完全に行うことができると
ともに、発泡ウレタンの除去作業が不要となり、またセ
ンターピラーとルーフサイドレールとの結合剛性が向上
するばかりでなく、材料の無駄もないという効果が得ら
れる。
第１図は本発明の一実施例を示す第５図相当断面図、第
２図は本発明の他の実施例を示す第１図相当断面図、第
３図は同じく本発明のさらに他の実施例を示す要部斜視
図、第４図は車体の側視図、第５図および第６図はそれ
ぞれ従来例を示す第４図のＶ−ＶおよびVI−VI線断面
図、第７図ないし第９図は夫々従来例の不具合例を示す
説明用断面図である。 １……センターピラー、５……サイドルーフレール、10
……発泡ウレタン、15……空気抜き孔。
２図は本発明の他の実施例を示す第１図相当断面図、第
３図は同じく本発明のさらに他の実施例を示す要部斜視
図、第４図は車体の側視図、第５図および第６図はそれ
ぞれ従来例を示す第４図のＶ−ＶおよびVI−VI線断面
図、第７図ないし第９図は夫々従来例の不具合例を示す
説明用断面図である。 １……センターピラー、５……サイドルーフレール、10
……発泡ウレタン、15……空気抜き孔。
Claims (1)
- 【請求項１】上端部がサイドルーフレールに結合したセ
ンターピラーの内部に発泡ウレタンを充填した車体構造
において、前記サイドルーフレールの前記センターピラ
ーとの結合部に、該サイドルーフレールと前記センター
ピラーの各内部を連通する空気抜き孔を開設したことを
特徴とする発泡ウレタン充填車体構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16890289A JPH07100456B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 発泡ウレタン充填車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16890289A JPH07100456B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 発泡ウレタン充填車体構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0332990A JPH0332990A (ja) | 1991-02-13 |
| JPH07100456B2 true JPH07100456B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=15876681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16890289A Expired - Lifetime JPH07100456B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 発泡ウレタン充填車体構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07100456B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016055781A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両構成部材及び車両構成部材への発泡材の充填方法 |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5544933A (en) * | 1994-07-08 | 1996-08-13 | Ford Motor Company | Energy absorbing vehicle pillar structure |
| JP3525731B2 (ja) | 1998-03-31 | 2004-05-10 | マツダ株式会社 | 車体のフレーム構造 |
| JP3428545B2 (ja) * | 2000-01-07 | 2003-07-22 | 本田技研工業株式会社 | 車体補強構造 |
| KR20040000025A (ko) * | 2002-06-19 | 2004-01-03 | 기아자동차주식회사 | 차량의 필라 충진 구조 |
| JP5453914B2 (ja) * | 2009-05-13 | 2014-03-26 | スズキ株式会社 | 車体後部構造および車体後部製造方法 |
| US8235459B2 (en) * | 2010-04-07 | 2012-08-07 | Honda Motor Co., Ltd.. | Seat support assembly |
| JP5645268B2 (ja) * | 2011-04-08 | 2014-12-24 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 浄水装置 |
| JP6581623B2 (ja) * | 2017-07-05 | 2019-09-25 | 本田技研工業株式会社 | 車体側部構造 |
| JP7249183B2 (ja) * | 2019-03-25 | 2023-03-30 | 株式会社Subaru | 車体のピラー構造 |
| JP7450456B2 (ja) * | 2020-05-18 | 2024-03-15 | 株式会社神戸製鋼所 | 構造部材の製造方法 |
| KR102269790B1 (ko) * | 2020-12-23 | 2021-06-25 | 석용희 | 하이루프 구조체 및 하이루프 구조체를 차량에 조립하는 방법 |
| JP7333428B2 (ja) * | 2022-01-19 | 2023-08-24 | 本田技研工業株式会社 | 車体側部構造 |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP16890289A patent/JPH07100456B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2016055781A (ja) * | 2014-09-10 | 2016-04-21 | トヨタ自動車株式会社 | 車両構成部材及び車両構成部材への発泡材の充填方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0332990A (ja) | 1991-02-13 |
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