JPH0136597Y2 - - Google Patents

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JPH0136597Y2
JPH0136597Y2 JP19720883U JP19720883U JPH0136597Y2 JP H0136597 Y2 JPH0136597 Y2 JP H0136597Y2 JP 19720883 U JP19720883 U JP 19720883U JP 19720883 U JP19720883 U JP 19720883U JP H0136597 Y2 JPH0136597 Y2 JP H0136597Y2
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JP
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closed cross
synthetic resin
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section structural
bag
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JP19720883U
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JPS60105134U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は閉断面構造部材の補強構造の改良に関
するものである。
(従来技術) 自動車の車体には軽量化と強度向上の両方の目
的から内部に空間を形成した閉断面構造が多く用
いられている。このような部分の断面変形、例え
ば弾性的変形、壁面座屈等を抑制し強度、剛性を
向上させる目的から閉断面構造の内部空間に2液
反応型発泡性樹脂を充填する方法がある。しかし
ながら閉断面構造の内部空間全部に発泡性合成樹
脂を注入するとコストおよび重量の増加につなが
り望ましくない。このため必要かつ最小限の量の
発泡性樹脂を限定された箇所に注入することが必
要となる。このような必要性から所定区画のみに
発泡性樹脂を注入する構造として第1,2図に示
す構造が知られている。この構造はインナパネル
1aとアウタパネル1bとにより構成される閉断
面構造部材1内に、インナパネル1aとアウタパ
ネル1bとを組立てる前に位置決め用板2,3を
予め固着して、合成樹脂充填空間4を構成し、こ
の空間4内に外部に開口した孔6より発泡性合成
樹脂を注入して発泡させ、所定区画のみに発泡性
合成樹脂充填部5を形成するようにしている。
しかしながら、このような従来の閉断面構造部
材の補強構造にあつては閉断面構造部材内に位置
決め用板を組立前に予め固着して合成樹脂を充填
する空間を形成する構成となつていたため、予め
仕切られた合成樹脂充填空間への塗装の周りが悪
く防錆上好ましくない。また位置決め用板により
重量が増加するとともに位置決め用板の固着が充
分でないと隙間から合成樹脂が漏れることがある
という問題点もあつた。
これに対処するため、従来例として実開昭55−
149467号に記載のものでは第3図に示すように閉
断面構造部材1内にインナパネル1aとアウタパ
ネル1bの接合前に予め位置決め用板2,3をス
ポツト溶接等により固着するとともにこれらの間
に注入口8を有する袋状のフイルム7を収容し、
このフイルム7の注入口8をアウタパネル1bに
形成した孔6より外部に突出させた状態にて両パ
ネル1a,1bを接合し、この後注入口8よりウ
レタン等の合成樹脂9を注入し、合成樹脂充填部
5を形成するようにしている。
この従来例においては合成樹脂9を袋状のフイ
ルム7内に注入するようにしたため閉断面構造部
材1内における他の部分への合成樹脂9の漏れは
確実に防止できるが、袋状フイルム7と閉断面構
造部材1の内面との密着性が悪かつた。又、袋状
フイルム7のみでは閉断面構造部材1の内部で袋
状フイルム7が移動してしまうおそれがあるの
で、予め閉断面構造部材1内に固着した位置決め
用板2,3により位置決めする必要があり、この
ため前述の従来例と同様に予め仕切られた合成樹
脂充填空間への塗装周りの悪さおよび位置決め板
による重量増加に加えて部品数が増えることによ
りコスト高となる等の問題点を有していた。
(考案の目的) 本考案の目的はこのような従来の閉断面構造部
材の補強構造における問題点を解決し、閉断面構
造部材内の所定位置に容易に発泡性合成樹脂充填
空間を形成し、かつこの部分への塗装を容易にし
つつ重量の増加をおさえることのできる閉断面構
造部材の補強構造を得ることである。
(考案の構成) この目的を達成するため本考案の閉断面構造部
材の補強構造は閉断面構造部材内に発泡性樹脂を
充填して部材内を補強する構造において、袋状の
フイルムを前記部材内に挿入し、この内部に気体
を充填して膨張させ前記フイルムを前記部材内面
に密着させ、これにより前記部材内部を仕切り前
記発泡性樹脂を充填する範囲を創成したことを特
徴とするものである。
(実施例) 以下に図面を参照して本考案の閉断面構造部材
の補強構造を詳述する。
第4,5図は本考案の一実施例を示す図であ
る。簡明のため前述の従来例に対応する部材には
同一の符号を付す。この実施例は自動車のサイド
シル部分の閉断面構造を例に取つたものであり、
閉断面構造部材1はインナパネル1aとアウタパ
ネル1bにより構成される。閉断面構造部材1に
は所定間隔をあけて2箇所に孔12を設け、ここ
から袋状フイルム10を挿入し得るようにする。
袋状フイルム10は注入口11を有し、閉断面部
材1内に挿入した際孔12よりこの注入口11だ
け外部に出るようにする。袋状フイルム7の形状
は閉断面構造部材1の断面形状とほぼ同様の形状
にし、また伸縮性を有する材料を用いる。合成樹
脂充填空間4は2個の袋状フイルム10に注入口
11より空気等の流体を注入し閉断面構造部材1
の内部に袋状フイルム10を密着させることによ
り形成する。なお流体充填後は注入口11はキヤ
ツプ等により閉鎖する。2個の孔12の間に設け
た孔6は合成樹脂充填空間4に合成樹脂を充填す
るためのものである。
次に作用を説明する。インナパネル1aとアウ
タパネル1bとを組立てた状態の閉断面構造部材
1内に2箇所の孔12より袋状フイルム10を挿
入し、注入口11より空気等の流体を注入して袋
状フイルム10を閉断面構造部材1内に密着させ
た後キヤツプ等により注入口11を閉鎖し、2個
の袋状フイルム10の間に形成された合成樹脂充
填空間4内に孔6より発泡性合成樹脂を直接原液
の形で注入する。この時合成樹脂充填空間内には
袋状フイルム10が密着しているので合成樹脂の
原液および発泡中の樹脂が閉断面構造部材1の他
の部分に漏れることはない。
この構造においては合成樹脂充填空間4の形成
および発泡材の注入を閉断面構造部材1を組立
て、塗装が終了した後行なうことができるので合
成樹脂充填空間4内への塗装のまわりが良く防錆
上好ましい。
なお袋状フイルム10は合成樹脂の発泡終了後
は内部の流体を抜いてもよいので、再び閉断面構
造部材1の外部へ取り出し、再利用するようにし
てもよい。ただしこの場合には袋状フイルム10
に樹脂が密着しないように樹脂に接触する部分の
界面に離型剤処理を施こす必要がある。このよう
にすればさらにコストを低減し重量を軽減するこ
とが可能となる。
なお本実施例では袋状フイルムを2か所に挿入
したが、例えば車体コーナ部のようにあらかじめ
一方が閉じられている構造にあつては片側のみ袋
状のフイルムを入れることにより閉断面構造を形
成することもできる。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案の閉断面構造部材の
補強構造は閉断面構造部材の内部を空気等の流体
を充填した袋状フイルムにより仕切る構成とした
ため閉断面構造部材の所望の箇所にのみ発泡性樹
脂を充填し補強することが可能であり、かつこの
発泡性合成樹脂充填空間の設定は閉断面構造部材
の組立、塗装終了後に行なうため、この部分への
塗装まわりが良く、充分な防錆効果が得られる。
また発泡性合成樹脂の発泡が完了した後は袋状フ
イルムを取り出して再利用することも可能なので
従来のように仕切板による重量増加がなくコスト
も大幅に低減できる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の閉断面構造部材の補強構造の一
例を示す図、第2図は第1図の補強構造の位置決
め用板取付け部分の拡大図、第3図は他の従来例
を示す断面図、第4図は本考案の閉断面補強構造
の一実施例の構成を示す一部切欠き斜視図、第5
図は第4図の補強構造のY−Y線断面図である。 1……閉断面構造部材、1a……インナパネ
ル、1b……アウタパネル、2,3……位置決め
用板、4……合成樹脂充填空間、5……発泡性合
成樹脂充填部、6……孔、8……注入口、9……
合成樹脂、10……袋状フイルム、11……注入
口、12……孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 閉断面構造部材内に発泡性樹脂を充填して部材
    内を補強する構造において、袋状のフイルムを前
    記部材内に挿入し、この内部に気体を充填して膨
    張させ前記袋状のフイルムを前記部材内面に密着
    させ、これにより前記部材内部を仕切り前記発泡
    性樹脂を充填する範囲を創成したことを特徴とす
    る閉断面構造部材の補強構造。
JP19720883U 1983-12-23 1983-12-23 閉断面構造部材の補強構造 Granted JPS60105134U (ja)

Priority Applications (1)

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JP19720883U JPS60105134U (ja) 1983-12-23 1983-12-23 閉断面構造部材の補強構造

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JPS60105134U JPS60105134U (ja) 1985-07-18
JPH0136597Y2 true JPH0136597Y2 (ja) 1989-11-07

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