JP6836111B2 - 枚葉紙持ち上げ装置および枚葉紙持ち上げ方法 - Google Patents

枚葉紙持ち上げ装置および枚葉紙持ち上げ方法 Download PDF

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Description

本発明は、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち上層の枚葉紙を持ち上げる枚葉紙持ち上げ装置および枚葉紙持ち上げ方法に関する。
積層状態で堆積される複数の枚葉紙から最上層の枚葉紙を持ち上げる装置として、従来から様々なタイプのものが用いられている。ここで、積層状態で堆積される複数の枚葉紙から最上層の枚葉紙を分離させるにあたり、最上層の枚葉紙と上から2番目以降の枚葉紙が静電気等によって重なった状態で複数の枚葉紙がまとめて分離されてしまうことを防止するために、従来から様々な工夫がなされている。例えば、特許文献1には、吸着パッドに枚葉紙を吸着させた後、吸着パッドに吸着されている枚葉紙の両端部を固定された板に押し当てることにより枚葉紙を変形させ、最上層の枚葉紙における上から2番目の枚葉紙に対向する面に応力を生じさせることにより上から2番目以降の枚葉紙を落とすような装置が開示されている。また、特許文献2には、積層状態で堆積されている枚葉紙のうち、最上層の枚葉紙の端部1か所のみを非接触吸引パッドにより持ち上げ、持ち上げた最上層の枚葉紙と2番目以降の枚葉紙の間の空間に高圧空気を噴射することにより最上層の枚葉紙の全体を持ち上げ、接触吸着部により吸着する装置が開示されている。また、特許文献3には、所定の方向に交互に並んだ小型の非接触吸引パッドおよび小型の接触吸引パッドを複数列用いることにより最上層の枚葉紙を波形状に湾曲させ、最上層の枚葉紙のみを持ち上げる装置が開示されている。
特開2010−100419号公報 特開2000−62979号公報 特開2013−249200号公報
しかしながら、特許文献1に開示される装置では、上から2番目以降の枚葉紙が自然落下するため当該枚葉紙の水平方向における位置がずれてしまったり、所定の大きさの枚葉紙しか持ち上げることができなかったりするという問題があった。また、特許文献2に開示される装置では、トリガーやトリガー昇降機といった大型の外部機構が必要であり、コストが高くなってしまうという問題があった。また、特許文献3に開示される装置では、枚葉紙が小さい場合には非接触吸引パッドにより枚葉紙の大部分または全体が持ち上がってしまい、持ち上げられた枚葉紙の水平方向における位置がずれてしまうおそれがあるという問題があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、シンプルな構成によって積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙から分離させることができ、しかも持ち上げられた枚葉紙の水平方向における位置がずれてしまうことを防止することができる枚葉紙持ち上げ装置および枚葉紙持ち上げ方法を提供することを目的とする。
本発明の枚葉紙持ち上げ装置は、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を持ち上げる枚葉紙持ち上げ装置であって、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するための吸着部と、積層状態で堆積される複数の枚葉紙に対して進退可能となっており、前記吸着部を支持する支持部と、前記支持部に設けられ、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に沿って気体を噴出することにより、最上層の枚葉紙との間に負圧を生じさせることによって最上層の枚葉紙を吸引するベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーと、を備え、前記吸着部は前記支持部の進退方向に沿った方向に伸縮自在な部材から構成されており、収縮していない状態における前記吸着部の下端の位置が前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーの下端の位置よりも低くなるよう前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に支持されており、前記吸着部を挟むよう複数の前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に設けられており、前記支持部を下向きに進出させて前記吸着部が最上層の枚葉紙の上面に接触した後、前記支持部を更に下向きに進出させることにより、前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーをそれぞれ最上層の枚葉紙に接触させ、前記吸着部による最上層の枚葉紙の吸着動作および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーによる最上層の枚葉紙の吸引動作を開始し、その後、最上層の枚葉紙が前記吸着部により吸着されるとともに前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーにより吸引されている状態で、前記支持部を上向きに移動させることを特徴とする。
このような枚葉紙持ち上げ装置によれば、ベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパー、および収縮していない状態における下端の位置がベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーの下端の位置よりも低くなるような伸縮自在である吸着部が設けられているため、吸着部により最上層の枚葉紙を抑えながらベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーによりこの最上層の枚葉紙の別の個所を持ち上げることにより、枚葉紙を湾曲させることができる。このことにより、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙から分離させることができ、しかも持ち上げられた枚葉紙の水平方向における位置のずれを防止することができる。
本発明の枚葉紙持ち上げ装置においては、前記吸着部を挟むよう複数の前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが支持部に設けられていてもよい。
本発明の枚葉紙持ち上げ方法は、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するための吸着部と、積層状態で堆積される複数の枚葉紙に対して進退可能となっており、前記吸着部を支持する支持部と、前記支持部に設けられ、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に沿って気体を噴出することにより、最上層の枚葉紙との間に負圧を生じさせることによって最上層の枚葉紙を吸引するベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーと、を備え、前記吸着部は前記支持部の進退方向に沿った方向に伸縮自在な部材から構成されており、収縮していない状態における前記吸着部の下端の位置が前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーの下端の位置よりも低くなるよう前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に支持されており、前記吸着部を挟むよう複数の前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に設けられている枚葉紙持ち上げ装置による枚葉紙持ち上げ方法であって、前記支持部を下向きに進出させて前記吸着部が最上層の枚葉紙の上面に接触した後、前記支持部を更に下向きに進出させることにより、前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーをそれぞれ最上層の枚葉紙に接触させる工程と、前記吸着部による最上層の枚葉紙の吸着動作および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーによる最上層の枚葉紙の吸引動作を開始する工程と、最上層の枚葉紙が前記吸着部により吸着されるとともに前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーにより吸引されている状態で、前記支持部を上向きに移動させる工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の枚葉紙持ち上げ装置および枚葉紙持ち上げ方法によれば、シンプルな構成によって積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙から分離させることができ、しかも持ち上げられた枚葉紙の水平方向における位置がずれてしまうことを防止することができる枚葉紙持ち上げ装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置の構成を概略的に示す側面図である。 図1に示す枚葉紙持ち上げ装置の支持部を下側から見たときの構成を示す底面図である。 図1に示す枚葉紙持ち上げ装置により枚葉紙を持ち上げる動作を示す側面図である。 図3に示す状態から引き続く、図1に示す枚葉紙持ち上げ装置により枚葉紙を持ち上げる動作を示す側面図である。 図4に示す状態から引き続く、図1に示す枚葉紙持ち上げ装置により枚葉紙を持ち上げる動作を示す側面図である。 図5に示す状態から引き続く、図1に示す枚葉紙持ち上げ装置により枚葉紙を持ち上げる動作を示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図6は、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置の構成を概略的に示す側面図であり、図2は、図1に示す枚葉紙持ち上げ装置の支持部を下側から見たときの構成を示す底面図である。また、図3乃至図6は、図1に示す枚葉紙持ち上げ装置により枚葉紙を持ち上げる動作を順に示す側面図である。なお、図1乃至図6において、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置により持ち上げられるべき枚葉紙を参照符号Wで示している。
本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置10は、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を持ち上げるものである。図1および図2に示すように、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置10は、複数の枚葉紙が積層状態で堆積される枚葉紙受け部40と、枚葉紙受け部40に対して図1における上下方向に進退可能となっている支持部12と、支持部12の底面における中央位置に設けられ、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するための吸着パッド14と、支持部12の底面における吸着パッド14の両側の位置に設けられ、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸引する2つの非接触吸引パッド16とを備えている。また、吸着パッド14は支持部12の進退方向に沿った方向に伸縮自在なものであれば良く、一例をあげると、蛇腹形状の部材から構成されており、収縮していない状態における吸着パッド14の下端の位置は非接触吸引パッド16の下端の位置よりも低くなるように支持部12に支持されている。ここで、上述の「吸着パッド14の下端の位置は非接触吸引パッド16の下端の位置よりも低くなる」とは、吸着パッド14の下端の位置は非接触吸引パッド16の下端の位置よりも枚葉紙に距離が近いという意味である。このような枚葉紙持ち上げ装置10の各構成部材の詳細について以下に説明する。
図2に示すように、支持部12は略長方形形状の板状部材から構成されており、当該支持部12は枚葉紙受け部40に対して図1における上下方向に進退可能となっている。より詳細には、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置10はピストン30を備えており、当該ピストン30により図1における上下方向に進退させられるロッド部材32の先端(下端)に支持部12の上面が取り付けられている。このことにより、ピストン30によりロッド部材32が図1における上下方向に進退させられると、支持部12は枚葉紙受け部40に対して図1における上下方向に移動するようになる。
吸着パッド14は、図1における上下方向に伸縮自在な蛇腹形状の部材(例えば金属でもよいし、弾性ゴムでもよいし、更に他の材料でもよい)から構成されており、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するようになっている。より詳細には、吸着パッド14の下端が枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙に接触したのち更に支持部12が下方向に移動すると蛇腹形状の部分が収縮する。また、吸着パッド14には空気吸引管22を介して空気吸引部20が接続されており、ベルヌーイチャックといわれる原理を用い、空気吸引部20が空気吸引管22から空気の吸引を行うことにより吸着パッド14は周囲の空気を吸引するようになっている。このことにより、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の中央箇所が吸着パッド14により吸着される。なお、吸着パッド14は、積層状態で堆積される枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の位置ずれの防止のため利用されるため、吸着パッド14に用いる空気の圧力は、吸着パッド14だけでは最上層の枚葉紙を持ち上げられない程度の微弱なものとしてもよい。
非接触吸引パッド16は、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に沿って空気を噴出することにより最上層の枚葉紙と非接触吸引パッド16との間に負圧を生じさせることによって最上層の枚葉紙を吸引するようになっている。より詳細には、非接触吸引パッド16には空気供給管26を介して空気供給部24が接続されており、空気供給部24が空気供給管26に空気を供給することにより非接触吸引パッド16に空気が送られるようになっている。このような非接触吸引パッド16の内部構成について説明する。非接触吸引パッド16の内部には空気の通路が形成されており、また、非接触吸引パッド16の底部には空気噴出口が形成されている。そして、空気供給部24が空気供給管26に空気を供給することにより当該空気供給管26から非接触吸引パッド16に空気が送られると、この空気は非接触吸引パッド16の内部に形成されている通路を下向きに通って空気噴出口から横向きに噴出されるようになっている。このようにして、非接触吸引パッド16の底部に設けられた空気噴出口から空気が横向きに噴出されると、上層の枚葉紙と非接触吸引パッド16の底面との間の空間に負圧が生じるようになり、このことによって上層の枚葉紙が非接触吸引パッド16により吸引されるようになる。このような非接触吸引パッド16の原理はベルヌーイ効果として知られており、例えば実開平02−056590号公報に開示されるベルヌーイチャック、独国実用新案第202006016833U1号明細書に開示されるベルヌーイ真空グリッパー等の原理を適用することができる。
また、非接触吸引パッド16は、積層状態で堆積される枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を持ち上げるために利用されるため、各非接触吸引パッド16に用いる空気の圧力は、各非接触吸引パッド16のみで最上層の枚葉紙を持ち上げられる程度の大きさとすることが望ましい。
図2に示すように、支持部12の底面において吸着パッド14が中央位置に設けられるとともに2つの非接触吸引パッド16が吸着パッド14の両側の位置に設けられている。このように、吸着パッド14に対して対称となるよう2つの非接触吸引パッド16が設けられている場合には、これらの吸着パッド14および各非接触吸引パッド16により枚葉紙をバランスよく持ち上げることができるようになる。
次に、このような構成からなる枚葉紙持ち上げ装置10の動作(具体的には、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を持ち上げる動作)について図3乃至図6を用いて説明する。
まず、図1に示す状態からピストン30によりロッド部材32を下向きに進出させ、図3に示すようにこのロッド部材32の先端に取り付けられた支持部12に支持されている吸着パッド14を、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に接触させる。
次に、図3に示す状態からピストン30によりロッド部材32を更に下向きに進出させ、図4に示すようにこのロッド部材32の先端に取り付けられた支持部12に支持されている非接触吸引パッド16を、枚葉紙受け部40に積層状態で堆積される枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に接触させる。上述のように、吸着パッド14は伸縮自在であるため、支持部12を図3に示す状態から更に下向きに移動させることにより、吸着パッド14および非接触吸引パッド16をそれぞれ最上層の枚葉紙に接触させることができる。
そして、吸着パッド14および各非接触吸引パッド16がそれぞれ最上層の枚葉紙に接触すると、吸着パッド14による最上層の枚葉紙の吸着動作および非接触吸引パッド16による最上層の枚葉紙の吸引動作を開始する。具体的には、空気吸引部20が空気吸引管22から空気の吸引を行うことにより吸着パッド14が周囲の空気を吸引するようにし、また、空気供給部24が空気供給管26に空気を供給することにより当該空気供給管26から非接触吸引パッド16に空気を送り、この非接触吸引パッド16の空気噴出口から空気を最上層の枚葉紙に沿って横向きに噴出させる。ここで、吸着パッド14により最上層の枚葉紙を吸着しているため、非接触吸引パッド16により空気を横向きに噴出しても、最上層の枚葉紙の水平方向の位置ずれを防止できる。
図5に示すように、最上層の枚葉紙が吸着パッド14により吸着されるとともに非接触吸引パッド16により吸引されている状態で、ピストン30によりロッド部材32が上向きに移動させられると、このロッド部材32の先端に取り付けられた支持部12が上向きに移動する。上述のように、収縮していない状態における吸着パッド14の下端の位置は非接触吸引パッド16の下端の位置よりも低くなるように支持部12に支持されているため、図4に示す状態からのロッド部材32の上向きの移動量が、収縮していない状態における吸着パッド14の下端の位置と非接触吸引パッド16の下端の位置との間の距離以下であれば、吸着パッド14が最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙に押し当てると同時に、非接触吸引パッド16が最上層の枚葉紙の端部を持ち上げる状態になる。このことにより、最上層の枚葉紙の水平方向における位置ずれを防止し、しかも最上層の枚葉紙が凹形状に湾曲するため、最上層の枚葉紙の端部のみを非接触吸引パッド16で持ち上げることができる。そして、図6に示すように、ピストン30によりロッド部材32が更に上向きに移動させられると、枚葉紙受け部40からの1枚の枚葉紙の持ち上げ動作が完了する。
以上のような構成からなる本実施の形態の枚葉紙持ち上げ装置10によれば、吸着パッド14(吸着部)は支持部12の進退方向(具体的には、図1等における上下方向)に沿った方向に伸縮自在な部材から構成されており、収縮していない状態における吸着パッド14の下端の位置が非接触吸引パッド16(非接触吸引部)の下端の位置よりも低くなるよう吸着パッド14および非接触吸引パッド16が支持部12に接続されている。このことにより、最上層の枚葉紙を持ち上げる際に、吸着パッド14が最上層の枚葉紙を上から2番目の枚葉紙以降の枚葉紙に押し当てつつ、非接触吸引パッド16により最上層の枚葉紙の他の個所を持ち上げることができるため、最上層の枚葉紙を持ち上げる際に水平方向における位置がずれてしまうことを防止でき、しかも最上層の枚葉紙が湾曲するため、最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙から分離することができる。
また、本実施の形態の枚葉紙持ち上げ装置10においては、上述したように、吸着パッド14を挟むよう2つの非接触吸引パッド16が支持部12に設けられていることにより、これらの吸着パッド14および各非接触吸引パッド16により枚葉紙をバランス良く持ち上げることができるようになる。なお、非接触吸引パッド16の数は2つに限定されることはなく、3つ以上の非接触吸引パッド16が吸着パッド14に対して対称となるよう設けられている場合にも同様の作用効果を奏することができるようになる。
また、本実施の形態の枚葉紙持ち上げ装置10においては、上述したように、吸着パッド14は伸縮自在な蛇腹形状の部材から構成されている。このことにより、大型の外部機構等を必要としないシンプルな構成により、最上層の枚葉紙を湾曲させることができるようになる。
なお、本実施の形態による枚葉紙持ち上げ装置は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、枚葉紙受け部40において、積層状態で堆積される複数の枚葉紙の側端縁の位置決めを行う位置決め部として複数(具体的には、例えば8つ)の位置決めピンが設けられていてもよい。このように、位置決めピンが枚葉紙受け部40に設けられている場合には、積層状態で堆積される複数の枚葉紙の位置決めを行うことができ、しかも、最上層の枚葉紙を持ち上げる際に上から2番目以降の枚葉紙の水平方向における位置ずれを防止できるようになる。
また、支持部12に保持される非接触吸引パッド16の数は1つでもよい。この場合にも、最上層の枚葉紙を湾曲させて持ち上げることが可能であるため、最上層の枚葉紙を上から2番目以降の枚葉紙から分離させることができる。
また、吸着パッド14を伸縮自在とするための構造は蛇腹形状に限定されることはない。例えば、吸着パッド14をばね形状からなる部材とすることによっても伸縮自在性を持たせることが可能であるし、形状により伸縮自在性を持たせるのではなく、弾性を持つ部材により吸着パッド14を構成することにより伸縮自在性を持たせてもよい。
また、非接触吸引パッド16から噴出される気体は空気に限定されることはない。例えば、ヘリウム等の空気以外の気体が用いられてもよい。
10 枚葉紙持ち上げ装置
12 支持部
14 吸着パッド
16 非接触吸引パッド
20 空気吸引部
22 空気吸引管
24 空気供給部
26 空気供給管
30 ピストン
32 ロッド部材
40 枚葉紙受け部

Claims (3)

  1. 積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を持ち上げる枚葉紙持ち上げ装置であって、
    積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するための吸着部と、
    積層状態で堆積される複数の枚葉紙に対して進退可能となっており、前記吸着部を支持する支持部と、
    前記支持部に設けられ、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に沿って気体を噴出することにより、最上層の枚葉紙との間に負圧を生じさせることによって最上層の枚葉紙を吸引するベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーと、
    を備え、
    前記吸着部は前記支持部の進退方向に沿った方向に伸縮自在な部材から構成されており、
    収縮していない状態における前記吸着部の下端の位置が前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーの下端の位置よりも低くなるよう前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に支持されており、
    前記吸着部を挟むよう複数の前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に設けられており、
    前記支持部を下向きに進出させて前記吸着部が最上層の枚葉紙の上面に接触した後、前記支持部を更に下向きに進出させることにより、前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーをそれぞれ最上層の枚葉紙に接触させ、前記吸着部による最上層の枚葉紙の吸着動作および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーによる最上層の枚葉紙の吸引動作を開始し、その後、最上層の枚葉紙が前記吸着部により吸着されるとともに前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーにより吸引されている状態で、前記支持部を上向きに移動させる、枚葉紙持ち上げ装置。
  2. 前記吸着部における伸縮自在な部材は蛇腹形状のものから構成されている、請求項1に記載の枚葉紙持ち上げ装置。
  3. 積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙を吸着するための吸着部と、積層状態で堆積される複数の枚葉紙に対して進退可能となっており、前記吸着部を支持する支持部と、前記支持部に設けられ、積層状態で堆積される複数の枚葉紙のうち最上層の枚葉紙の上面に沿って気体を噴出することにより、最上層の枚葉紙との間に負圧を生じさせることによって最上層の枚葉紙を吸引するベルヌーイチャックまたはベルヌーイ真空グリッパーと、を備え、前記吸着部は前記支持部の進退方向に沿った方向に伸縮自在な部材から構成されており、収縮していない状態における前記吸着部の下端の位置が前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーの下端の位置よりも低くなるよう前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に支持されており、前記吸着部を挟むよう複数の前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーが前記支持部に設けられている枚葉紙持ち上げ装置による枚葉紙持ち上げ方法であって、
    前記支持部を下向きに進出させて前記吸着部が最上層の枚葉紙の上面に接触した後、前記支持部を更に下向きに進出させることにより、前記吸着部および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーをそれぞれ最上層の枚葉紙に接触させる工程と、
    前記吸着部による最上層の枚葉紙の吸着動作および前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーによる最上層の枚葉紙の吸引動作を開始する工程と、
    最上層の枚葉紙が前記吸着部により吸着されるとともに前記ベルヌーイチャックまたは前記ベルヌーイ真空グリッパーにより吸引されている状態で、前記支持部を上向きに移動させる工程と、
    を備えた、枚葉紙持ち上げ方法。
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