JP3859481B2 - 可撓性板状体の取出装置および取出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数枚積み重ねられた太陽電池用多結晶シリコーンウエハなどの可撓性板状体を最上部から1枚ずつ吸着して取り出す可撓性板状体の取出装置および取出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽電池用多結晶シリコーンウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)は、その特性上の問題で強度の幅が広く、僅かな応力や変形によって破損することがある。そこで、太陽電池の製造工程においては、複数枚積み重ねられた状態から最上部のウエハを1枚ずつ取り出す際に、取り出そうとする1枚目のウエハ端部を吸着手段で上方に引き上げて反らして変形させることによって、2枚目のウエハとの間に隙間を形成し、その隙間に周囲の空気を流入させて密着状態から剥離(分離)させて取り出す取出装置が一般に用いられている(たとえば、特開平9−124172号公報、特開平8−337328号公報、特開平6−179534号公報参照)。以下、図面を参照しながら典型的な従来の取出装置について説明する。
【0003】
図13は、従来の取出装置におけるウエハ取出しハンド1の概略を示す平面図であり、図14はウエハ取出しハンド1の概略を示す正面図であり、図15はウエハ取出しハンド1の概略を示す側面図である。
【0004】
ウエハ2は略正方形の板状体であり、製造工程では図14および図15に示すように複数枚積み重ねられた状態で供給される。取出装置は、複数枚積み重ねられた略四角形のウエハ2を最上部から枚葉で取り出す装置であり、ウエハ取出しハンド1を備える。ウエハ取出しハンド1は、図示しないエアーシリンダ機構などの駆動部を有し、取出装置の制御部(図示せず)からの制御によって昇降動作を行う。
【0005】
ウエハ取出しハンド1は、ウエハ2と略同じ大きさの略正方形の支持板1aを備え、この支持板1aの一対の対角位置端部にはそれぞれ吸着パッド3が1個ずつ取り付けられており、他の一対の対角位置端部にはそれぞれ固定パッド4が1個ずつ取り付けられている。さらに、支持板1aの中央部にはベルヌイチャックユニット5が取り付けられている。
【0006】
図16は、取出装置によるウエハ2の取出動作を説明するための正面図である。図16(a)は、ウエハ2の取出動作開始時の動作状態を示している。この状態は、ウエハ取出しハンド1全体が下降し、固定パッド4(図13および図14参照)がウエハ2の一対の対角位置端部に当接して下降が停止し、吸着パッド3はウエハ2に当接しているがまだ吸着していない状態である。
【0007】
図16(b)は、吸着パッド3によってウエハ2を吸着した状態を示している。吸着パッド3の変形(収縮)によって1枚目(最上部)のウエハ2aの他の一対の対角位置端部が上方に引き上げられ、2枚目のウエハ2bとの間に隙間6が発生し、外気が内部に向かって流入している。
【0008】
図16(c)は、ウエハ取出しハンド1の中央部に備えられたベルヌイチャックユニット5によって1枚目のウエハ2aの中央部を引き上げた状態を示している。中央部を引き上げることによって、引き上げられた対角位置端部で発生した隙間6が繋がり、ウエハ2aの引き上げられた対角位置端部間に連続したトンネル(空洞)が形成される。このとき、図示しない固定パッド4は一対の対角位置端部を上方から押えた状態であり、その位置では1枚目のウエハ2aと2枚目のウエハ2bとは密着している。
【0009】
図16(d)は、図16(c)に示す状態(ウエハ2aの他の一対の対角位置端部を吸着パッド3で吸着し、中央部をベルヌイチャックユニット5で引き上げた状態)から、ウエハ取出しハンド1を矢印R1方向へ、図示しないエアーシリンダ等の駆動機構によって上昇させた状態を示している。ウエハ取出しハンド1を上昇させることによって、1枚目のウエハ2aと2枚目のウエハ2bとが完全に分離され、取出作業が完了する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ウエハ2を取り出す際、ウエハ2の反らし量が小さいと破損は発生し難くなるが、密着状態からの剥離(分離)が充分でなく、数枚重なったままウエハ2が取り出されてしまうことがある。一方、ウエハ2の反らし量を大きくすると、分離は確実に行えるが、変形応力の増大による破損が発生し易くなる。このように、反らし量の調整だけではウエハ2を破損させることなく1枚ずつ取り出すのは大変困難であり、最適な取出装置および取出方法が切望されている。
【0011】
本発明の目的は、取り出そうとするウエハなどの可撓性板状体を破損させることなく、確実に1枚ずつ分離して取り出すことができる可撓性板状体の取出装置および取出方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取り出す取出装置において、
最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する固定手段と、
前記可撓性板状体の他の部分を上方から吸着して引き上げる吸着手段と、
前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を擦る摺接体とを備え、
前記固定手段によって最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げて反らし、この引き上げられた端面部分を前記摺接体によって擦った後に、最上部の可撓性板状体を上方に引き上げて取り出すことを特徴とする可撓性板状体の取出装置である。
【0013】
本発明に従えば、固定手段と吸着手段とによって反らされた可撓性板状体の端面部分が、摺接体によって擦られる。これによって、たとえば2枚の可撓性板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接体によって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に隙間が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚目の可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離される。分離された2枚目の可撓性板状体は、下方に落下する。3枚以上の可撓性板状体が密着していた場合も、同様にして2枚目以降の可撓性板状体が分離される。したがって、密着している可撓性板状体を分離するために、可撓性板状体を過剰に反らせる必要がなくなるので、発生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止できる。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取り出すことができるので、安定した可撓性板状体の供給が可能となる。
【0014】
また本発明は、前記固定手段は、前記可撓性板状体の一対の対角位置端部を固定し、前記吸着手段は、前記可撓性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着することを特徴とする。
【0015】
本発明に従えば、可撓性板状体における固定位置と吸着位置との距離が比較的長くなるので、可撓性板状体の反らし量を比較的大きくしても発生する応力は小さく、可撓性板状体の破損を防止できる。また、可撓性板状体を比較的大きく反らすことができるので、密着している可撓性板状体を分離しやすくなる。
【0016】
さらに本発明は、前記可撓性板状体の略中央部を吸着して引き上げる引上手段をさらに備え、
前記固定手段によって前記可撓性板状体の一対の対角位置端部を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着して上方に引き上げて反らした後に、前記引上手段によって前記可撓性板状体の略中央部も吸着して上方に引き上げることを特徴とする。
【0017】
本発明に従えば、可撓性板状体は一対の対角位置端部が押えられて固定された状態で、他の一対の対角位置端部が上方に引き上げられるとともに、その中央部も引き上げられるので、引き上げられた対角位置端部間が繋がってトンネル(空洞)が形成され、外気が中央部まで流入し、確実に可撓性板状体を分離することができる。
【0018】
また本発明は、前記吸着手段は、前記可撓性板状体の引上量を調整できることを特徴とする。
【0019】
また本発明は、前記引上手段は、前記可撓性板状体を引上量を調整できることを特徴とする。
【0020】
本発明に従えば、可撓性板状体の厚みや強度などの特性に応じて引上量、すなわち反らせる量を調整できる。これによって、発生する応力を考慮して可撓性板状体を最適な量だけ反らせることができるので、可撓性板状体を破損させることなく確実に分離することができる。
【0021】
また本発明は、可撓性板状体の略中央部の引上量は、前記他の一対の対角位置端部の引上量より少ないことを特徴とする。
【0022】
本発明に従えば、可撓性板状体の中央部の引上量は引き上げられた対角位置端部の引上量よりも少ないので、可撓性板状体に発生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止することができる。
【0023】
また本発明は、前記摺接体は、上下方向および/または前記可撓性板状体の端面部分に近接離反する方向に移動可能であることを特徴とする。
【0024】
本発明に従えば、摺接体は上下方向に移動するので、可撓性板状体の端面部分を充分に擦ることができ、可撓性板状体を確実に分離することができる。また、摺接体は、可撓性板状体の端面部分に近接離反する方向に移動するので、必要時にのみ端面部分に接触させ、不要時は離反させることができ、他の動作時に摺接体が邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことができる。
【0025】
また本発明は、引き上げられた可撓性板状体の枚数を検出する検出手段をさらに備え、
前記検出手段による検出結果が2枚以上であるときに前記摺接体による動作を行うことを特徴とする。
【0026】
本発明に従えば、2枚以上の可撓性板状体が密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体で可撓性板状体の端面部分を擦る分離動作を行うようにしたので、無駄な動作を省くことができ、可撓性板状体を効率良く取り出すことができる。
【0027】
さらに本発明は、複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取り出す可撓性板状体の取出方法において、
最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する工程と、
前記可撓性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げる工程と、
前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を摺接体で擦る工程とを含むことを特徴とする可撓性板状体の取出方法である。
【0028】
本発明に従えば、上方に引き上げられることによって反らされた可撓性板状体の端面部分が、摺接体によって擦られる。これによって、たとえば2枚の可撓性板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接体によって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に隙間が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚目の可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離される。分離された2枚目の可撓性板状体は、下方に落下する。3枚以上の可撓性板状体が密着していた場合も、同様にして2枚目以降の可撓性板状体が分離される。したがって、密着している可撓性板状体を分離するために、可撓性板状体を過剰に反らせる必要がなくなるので、発生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止できる。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取り出すことができるので、安定した可撓性板状体の供給が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1実施形態である取出装置におけるウエハ取出しハンド11の概略を示す平面図であり、図2はウエハ取出しハンド11の概略を示す正面図であり、図3はウエハ取出しハンド11の概略を示す側面図である。
【0030】
可撓性板状体であるウエハ12は略正方形の板状体であり、製造工程では図2および図3に示すように複数枚積み重ねられた状態で供給される。取出装置は、複数枚積み重ねられた略四角形のウエハ12を最上部から枚葉で取り出す装置であり、ウエハ取出しハンド11を備える。ウエハ取出しハンド11は、図示しないエアーシリンダ機構などの駆動部に取り付けられており、取出装置の制御部(図示せず)からの制御によって昇降動作を行う。
【0031】
ウエハ取出しハンド11は、ウエハ12と略同じ大きさの略正方形の支持板11aを備え、この支持板11aの一対の対角位置端部にはそれぞれ吸着手段である吸着パッド13が取り付けられており、他の一対の対角位置端部にはそれぞれ固定手段である固定パッド14が取り付けられている。固定パッド14は、たとえばねじ構造によって高さ調節が可能な棒状体の先端に低弾性ゴムを取り付けて構成されている。さらに、支持板11aの中央部には引上手段であるベルヌイチャックユニット15が取り付けられている。
【0032】
また、吸着パッド13の近傍には、図示しない昇降機構に取り付けられたブラシ状の摺接体16が2個ずつ設置されている。摺接体16は、その先端部分がウエハ12の端面部分に接触する位置に配置されており、前記昇降機構によって上下方向に移動可能である。摺接体16は、ナイロン製またはポリアミド系樹脂製である。
【0033】
図4は、取出装置によるウエハ12の取出動作を説明するための正面図である。図4(a)は、ウエハ取出しハンド11の一対の対角位置端部に取り付けられた吸着パッド13によって最上部のウエハ12aを吸着し、中央部に備えたベルヌイチャックユニット15によってウエハ12aの中央部を引き上げたままウエハ取出しハンド11全体が上昇している状態を示している。この状態では、取り出そうとするウエハ12aの下側には吸着時に分離できなかった2枚目のウエハ12bが密着したままになっている。このとき、ウエハ12aとウエハ12bとはともに下側へ凸状態で変形している。
【0034】
図4(b)は、密着したままになっているウエハ12aとウエハ12bの各端面部分に接触しながらブラシ状の摺接体16が下降している状態を示している。この状態では、摺接体16の摺接によってウエハ12bは上側に凸形状に変形し、ウエハ12aとの間には隙間17が生じ、周囲から外気が流入して分離が始まる。
【0035】
図4(c)は、ブラシ状の摺接体16がさらに下降した状態を示し、密着していたウエハ12aとウエハ12bとは完全に分離され、余分なウエハ12bは下方へ落下していくことになる。
【0036】
以上のように第1実施形態によれば、反らされたウエハ12の端面部分を摺接体16によって擦ることによって密着しているウエハ12bを分離するので、密着しているウエハ12bを分離するために、ウエハ12を過剰に反らせる必要がなくなり、また発生する応力が小さくなり、ウエハ12の破損を防止できる。また、確実に1枚ずつウエハ12を取り出すことができるので、安定したウエハ12の供給が可能となる。
【0037】
また、ウエハ12における固定位置と吸着位置との距離が比較的長くなるので、ウエハ12の反らし量を比較的大きくしても発生する応力は小さく、ウエハ12の破損を防止できる。また、ウエハ12を比較的大きく反らすことができるので、密着しているウエハ12bを分離しやすくなる。
【0038】
さらに、ウエハ12は一対の対角位置端部が押えられて固定された状態で、他の一対の対角位置端部が上方に引き上げられるとともに、その中央部も引き上げられるので、引き上げられた対角位置端部間が繋がってトンネル(空洞)が形成され、外気が中央部まで流入し、確実にウエハ12を分離することができる。
【0039】
また、摺接体16は上下方向に移動するので、ウエハ12の端面部分を充分に擦ることができ、ウエハ12を確実に分離することができる。
【0040】
図5は、本発明の第2実施形態である取出装置におけるウエハ取出しハンド21の概略を示す平面図であり、図6はウエハ取出しハンド21の概略を示す正面図であり、図7はウエハ取出しハンド21の概略を示す側面図である。なお、第2実施形態は、前述の第1実施形態と構成が類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】
第2実施形態の特徴は、吸着パッド13およびベルヌイチャックユニット15におけるウエハ12の引上量を調整可能にするとともに、摺接体16を上下方向だけでなく、ウエハ12の端面に近接離反する方向に移動可能に構成したことである。
【0042】
ウエハ12は略正方形の板状体であり、製造工程では図6および図7に示すように複数枚積み重ねられた状態で供給される。ウエハ取出しハンド21は、ウエハ12と略同じ大きさの略正方形の支持板21aを備え、この支持板21aの一対の対角位置端部にはそれぞれ吸着パッド13が取り付けられており、他の一対の対角位置端部にはそれぞれ固定パッド14が取り付けられている。ウエハ取出しハンド21は、図示しないエアーシリンダ機構などの駆動部を有し、取出装置の制御部(図示せず)からの制御によって昇降動作を行う。
【0043】
吸着パッド13は、エアーシリンダなどで実現される上下動作駆動部18に取り付けられており、図示しないストッパによって動作ストローク、すなわちウエハ12の引上量を調整することができる。さらに、支持板21aの中央部にはベルヌイチャックユニット15が取り付けられている。ベルヌイチャックユニット15は、エアーシリンダなどで実現される上下動作駆動部19に取り付けられており、図示しないストッパによって動作ストローク、すなわちウエハ12の引上量を調整することができる。また、吸着パッド13の近傍には、図示しない前後・昇降動作機構に取り付けられた摺接体16が2個ずつ設置されている。
【0044】
図8および図9は、取出装置によるウエハ12の取出動作を説明するための正面図である。図8(a)は、一対の対角位置端部の吸着パッド13が積み重ねられたウエハ12に接するまでウエハ取出しハンド21が下降し、近傍に設置された摺接体16が前進・下降した状態を示している。摺接体16は、その先端部分がウエハ12の端部表面に接触している。なお、前進とはウエハ12の端面に近接する方向への移動をいい、また後退とはウエハ12の端面から離反する方向への移動をいう。
【0045】
図8(b)は、積み重ねられて供給されたウエハ12に接していた吸着パッド13が図示しない真空ポンプ等の真空発生器によって最上部のウエハ12aを吸着した状態を示している。この状態では、吸着パッド13内部の空間が真空状態で圧縮変形することによってウエハ12aを上方へ引き上げる作用が働く。その際に、吸着パッド13に吸着されたウエハ12a以外のウエハ、すなわちウエハ12aの裏面に密着していたウエハは近傍に設置された摺接体16によってその端面部分を擦られ、剥がされる。なお、吸着パッド13は、ジャバラ形状の方が圧縮変形による上方への引上げ効果が大きく有効である。
【0046】
図8(c)は、一対の対角位置端部の吸着パッド13がウエハ12aを吸着したまま上下動作駆動部18によって上方へ引き上げられた状態を示している。ウエハサイズが約150mm□で厚さが200〜400μmの場合、この引上げ高さは3〜7mmが適当である。
【0047】
図9(d)は、略中央部に取り付けられたベルヌイチャックユニット15の吸着作用によって、ウエハ12aの中央部を引き上げた状態を示している。この状態で、吸着パッド13によって吸着して取り出そうとするウエハ12aは、積み重ねられて供給されたウエハ12から完全に分離される。このとき、ベルヌイチャックユニット15によってウエハ12aの中央部を引き上げる高さは、一対の対角位置端部を吸着パッド13で引き上げる高さの1/4〜1/2のときに、ウエハ12aに発生する応力が最も小さくなり、ウエハ12aの破損を防止することができる。
【0048】
図9(e)は、略中央部に取り付けられたベルヌイチャックユニット15でウエハ12aの中央部を吸着したまま上下動作駆動部19によってウエハ12aの中央部を引き上げるとともに、図示しないエアーシリンダ等の昇降機構によってウエハ取出しハンド21全体が上昇した状態を示している。ここで、ベルヌイチャックユニット15を上昇させる動作は、最上部のウエハ12aを積み重ねられて供給されたウエハ12から分離するために、ウエハ12aを変形させるとともに、分離が完了した段階で可能な限り曲げ応力を軽減し、この取り出したウエハ12aの破損を防止することを目的としている。
【0049】
以上のような第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。さらに第2実施形態によれば、ウエハ12の厚みや強度などの特性に応じて引上量、すなわち反らせる量を調整できる。これによって、発生する応力を考慮してウエハ12を最適な量だけ反らせることができるので、ウエハ12を破損させることなく確実に分離することができる。また、ウエハ12の中央部の引上量は引き上げられた対角位置端部の引上量よりも少ないので、ウエハ12に発生する応力が小さくなり、ウエハ12の破損を防止することができる。
【0050】
また、摺接体16は上下方向に移動するだけでなく、ウエハ12の端面部分に近接離反する方向に移動するので、必要時にのみ端面部分に近接させ、不要時は離反させることができ、他の動作時に摺接体16が邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことができる。
【0051】
図10および図11は、本発明の第3実施形態を説明するための正面図である。なお、第3実施形態は、前述の第2実施形態の構成と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0052】
第3実施形態の特徴は、吸着したウエハ12の枚数を測定するレーザーマイクロメータ20を設け、吸着したウエハ12の枚数が2枚以上である場合に、摺接体16による摺接動作を行うようにしたことである。
【0053】
図10に示すように、ウエハ収納箱22に積み重ねられて供給されたウエハ12aをウエハ取出しハンド21で上面から吸着して取り出した際に、ウエハ収納箱22の上方に設けた投光側レーザーマイクロメータ20aおよび受光側レーザーマイクロメータ20bによるウエハ厚さ計測位置で一旦停止し、厚さを計測する。吸着したウエハ12aが1枚であれば、摺接体16を動作させず、ウエハ12aの取出し・搬送動作を継続させる。
【0054】
ウエハ取出しハンド21で吸着して取り出し、計測位置まで上昇した際にウエハ厚さが2枚以上であれば、図11に示すように、摺接体16は図示しないエアーシリンダ等の前後動作機構によって動作し、ウエハ12が通過する際に摺接体16に接触する位置まで前進する。ウエハ取出しハンド21は、吸着したウエハ12aとその裏面にウエハ12bとを密着させたままさらに上昇し、これによって端面部分が摺接体16によって擦られてウエハ12bは剥離し、落下する。
【0055】
以上のような第3実施形態においても、前述の第1および第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに第3実施形態によれば、2枚以上のウエハ12が密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体16でウエハ12の端面部分を擦る分離動作を行うようにしたので、無駄な動作を省くことができ、ウエハ12を効率良く取り出すことができる。
【0056】
図12は、本発明の第4実施形態を説明するための正面図である。なお、第4実施形態は前述の第2実施形態の構成と類似しているので、同一の構成には同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
【0057】
第4実施形態の特徴は、ウエハ収納箱22のウエハ取出し口の近傍に摺接体16を取り付けて固定したことである。
【0058】
第4実施形態では、ウエハ取出しハンド21によって吸着し上方へ取り出される際に、ウエハ12aの端面は摺接体16によって擦られる。このとき、2枚目のウエハ12bのように、吸着して取り出されようとするウエハ12aの裏面に密着していた場合は、摺接体16によってウエハ12bの端面が擦られ、ウエハ12bは分離されてウエハ収納箱22内に落下する。
【0059】
以上のような第4実施形態においても、前述の第2実施形態と同様の効果が得られる。さらに、第4実施形態によれば、摺接体16を固定したことによって、構成を簡略化することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、固定手段と吸着手段とによって反らされた可撓性板状体の端面部分が、摺接体によって擦られるので、たとえば2枚の可撓性板状体が密着した状態で吸着されていた場合、摺接体によって端面部分が擦られて2枚の可撓性板状体間に隙間が生じ、その隙間に周囲から外気が流入して、2枚目の可撓性板状体が1枚目の可撓性板状体から分離される。したがって、密着している可撓性板状体を分離するために、可撓性板状体を過剰に反らせる必要がなくなるので、発生する応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止できる。また、確実に1枚ずつ可撓性板状体を取り出すことができるので、安定した可撓性板状体の供給が可能となる。
【0061】
また本発明によれば、可撓性板状体における固定位置と吸着位置との距離が比較的長くなるので、可撓性板状体の反らし量を比較的大きくしても発生する応力は小さく、可撓性板状体の破損を防止できる。また、可撓性板状体を比較的大きく反らすことができるので、密着している可撓性板状体を分離しやすくなる。
【0062】
また本発明によれば、可撓性板状体は一対の対角位置端部が押えられて固定された状態で、他の一対の対角位置端部が上方に引き上げられるとともに、その中央部も引き上げられるので、対角位置端部間が繋がりトンネル(空洞)が形成され、外気が中央部まで流入し、確実に可撓性板状体を分離することができる。
【0063】
また本発明によれば、可撓性板状体の厚みや強度などの特性に応じて引上量、すなわち反らせる量を調整できる。これによって、発生する曲げ応力を考慮して可撓性板状体を最適な量だけ反らせることができるので、可撓性板状体を破損させることなく確実に分離することができる。
【0064】
また本発明によれば、可撓性板状体の中央部の引上量は一対の対角位置端部の引上量よりも少ないので、可撓性板状体が受ける曲げ応力が小さくなり、可撓性板状体の破損を防止することができる。
【0065】
また本発明によれば、摺接体は上下方向に移動するので、可撓性板状体の端面部分を充分に擦ることができ、可撓性板状体を確実に分離することができる。また、摺接体は可撓性板状体の端面部分に近接離反する方向に移動するので、必要時にのみ端面部分に近接させ、不要時は離反させることができ、他の動作時に摺接体が邪魔にならず、スムーズに取出作業を行うことができる。
【0066】
また本発明によれば、2枚以上の可撓性板状体が密着した状態で引き上げられたときだけ、摺接体で可撓性板状体の端面部分を擦る分離動作を行うようにしたので、無駄な動作を省くことができ、可撓性板状体を効率良く取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である取出装置におけるウエハ取出しハンド11の概略を示す平面図である。
【図2】ウエハ取出しハンド11の概略を示す正面図である。
【図3】ウエハ取出しハンド11の概略を示す側面図である。
【図4】取出装置によるウエハ12の取出動作を説明するための正面図である。
【図5】本発明の第2実施形態である取出装置におけるウエハ取出しハンド21の概略を示す平面図である。
【図6】ウエハ取出しハンド21の概略を示す正面図である。
【図7】ウエハ取出しハンド21の概略を示す側面図である。
【図8】取出装置によるウエハ12の取出動作を説明するための正面図である。
【図9】取出装置によるウエハ12の取出動作を説明するための正面図である。
【図10】本発明の第3実施形態を説明するための正面図である。
【図11】本発明の第3実施形態を説明するための正面図である。
【図12】本発明の第4実施形態を説明するための正面図である。
【図13】従来の取出装置におけるウエハ取出しハンド1の概略を示す平面図である。
【図14】ウエハ取出しハンド1の概略を示す正面図である。
【図15】ウエハ取出しハンド1の概略を示す側面図である。
【図16】取出装置によるウエハ2の取出動作を説明するための正面図である。
【符号の説明】
11,21 ウエハ取出しハンド
11a,21a 支持板
12,12a,12b ウエハ
13 吸着パッド
14 固定パッド
15 ベルヌイチャックユニット
16 摺接体
17 隙間
18,19 上下動作駆動部
20 レーザーマイクロメータ
20a 投光側レーザーマイクロメータ
20b 受光側レーザーマイクロメータ
22 ウエハ収納箱
Claims (9)
- 複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取り出す取出装置において、
最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する固定手段と、
前記可撓性板状体の他の部分を上方から吸着して引き上げる吸着手段と、
前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を擦る摺接体とを備え、
前記固定手段によって最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げて反らし、この引き上げられた端面部分を前記摺接体によって擦った後に、最上部の可撓性板状体を上方に引き上げて取り出すことを特徴とする可撓性板状体の取出装置。 - 前記固定手段は、前記可撓性板状体の一対の対角位置端部を固定し、前記吸着手段は、前記可撓性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着することを特徴とする請求項1記載の可撓性板状体の取出装置。
- 前記可撓性板状体の略中央部を吸着して引き上げる引上手段をさらに備え、
前記固定手段によって前記可撓性板状体の一対の対角位置端部を押えて固定し、前記吸着手段によって前記可撓性板状体の他の一対の対角位置端部を吸着して上方に引き上げて反らした後に、前記引上手段によって前記可撓性板状体の略中央部も吸着して上方に引き上げることを特徴とする請求項2記載の可撓性板状体の取出装置。 - 前記吸着手段は、前記可撓性板状体の引上量を調整できることを特徴とする請求項1記載の可撓性板状体の取出装置。
- 前記引上手段は、前記可撓性板状体の引上量を調整できることを特徴とする請求項3記載の可撓性板状体の取出装置。
- 可撓性板状体の略中央部の引上量は、一対の対角位置端部の引上量より少ないことを特徴とする請求項3記載の可撓性板状体の取出装置。
- 前記摺接体は、上下方向および/または前記可撓性板状体の端面部分に近接離反する方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の可撓性板状体の取出装置。
- 引き上げられた可撓性板状体の枚数を検出する検出手段をさらに備え、
前記検出手段による検出結果が2枚以上であるときに前記摺接体による動作を行うことを特徴とする請求項1記載の可撓性板状体の取出装置。 - 複数枚積み重ねられた略四角形の可撓性板状体を最上部から枚葉で取り出す可撓性板状体の取出方法において、
最上部の可撓性板状体の一部分を押えて固定する工程と、
前記可撓性板状体の他の部分を吸着して上方に引き上げる工程と、
前記可撓性板状体の引き上げられた端面部分を摺接体で擦る工程とを含むことを特徴とする可撓性板状体の取出方法。
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