JP2003048620A - 板状部材の取出しハンド - Google Patents

板状部材の取出しハンド

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズや種類に拘わらず積み重ねられたウエ
ハなどの板状部材を1枚づつ円滑かつ確実に取り出せる
取出しハンドを提供する。 【解決手段】 取り出しハンドは、略四角形状のウエハ
10の縦対角方向に対向する1対の隅部を上方から押え
て高さ基準とする固定足3a,3bと、ウエハの横対角方
向に対向する1対の隅部を上方から吸着,保持する先端
に吸着パッド5a,5bをもつ保持足4a,4bと、ウエハの
中央部を保持するベルヌーイ吸着器6と、保持足4a,4
bを出没駆動して上記高さ基準からのウエハの引き上げ
量を変化させるシリンダとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は板状部材、特に太陽
電池用ウエハの取り出しを行なう板状部材の取出しハン
ドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、太陽電池のセルなどを生産する
半導体工場において、生産に投入される多結晶ウエハ
は、数百枚単位でスタック状に積み重ねられた納品時の
状態から、多結晶ウエハ取り出し装置によって1枚づつ
取り出されて、生産工程に投入されている。従来、多結
晶ウエハの取出しハンドとして、例えば図5(A)〜(C)
に示すようなものが知られている。この取出しハンド3
1は、正方形の板材32の下面中央に円柱状の固定足3
3を突設し、対角方向に対向する1対の隅部に保持足3
4a,34bを突設するとともに、保持足34a,34bの先
端に、図示しない真空ポンプに繋がる吸着パッド35a,
35bを設けたものである。
【0003】上記取出しハンド31を用いた多結晶ウエ
ハの取り出しは、まず図6(A)に示すように、複数枚積
層されたウエハの上方から取出しハンド31を降ろし、
固定足33と吸着パッド35a,35bがウエハ40に接
触すると、真空ポンプを駆動して吸着パッド内の圧力を
低下させ、大気圧との圧力差によって吸着パッド35a,
35bに最上部のウエハ40を吸着する。真空ポンプを
駆動し続けて吸着パッド内をさらに減圧すると、吸着パ
ッド35a,35bは、図6(B)に示すように収縮し、こ
の吸着パッドに吸着されたウエハ40の対角位置端部
は、吸着パッドの収縮分だけ引き上げられる一方、ウエ
ハ40の中央部は固定足33に押し付けられるため、ウ
エハ40は図6(B)に示すように湾曲する。こうして、
最上部のウエハ40をその下のウエハ41から分離する
と、取出しハンド31を上昇させて、最上部のウエハ4
0のみを取り出す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ウエハ取出し方法では、ウエハ40が図6(B)の如く下
方に凸に湾曲して反らされるため、特にウエハの強度が
不足している場合、取出し時にウエハ40が破損するこ
とがある。図7は、湾曲の際にウエハ40に加わる内部
応力の分布を示すフォン・ミーゼスの応力分布図である
が、図中の等圧力線の密度から判るように、ウエハ40
の略中央部で応力集中と最大応力が生じている。従っ
て、ウエハ40の材料特性である許容最大応力が、図7
の上記最大応力未満であると、ウエハは破損することに
なる。
【0005】そこで、このウエハ破損の問題を解決すべ
く、積み重ねられた多結晶ウエハから最上部の1枚を取
り出す際、ウエハの1対の対角位置端部を上部から固定
足で押えて高さ基準とし、もう1対の対角位置端部を上
部から吸着手段で引き上げる方法が提案されているが、
この方法で円滑かつ確実にウエハを取り出すためには、
ウエハサイズの増大に対応して吸着手段の吸引力を増大
させて、1対の対角位置端部の引き上げ高さを増大させ
る必要がある。
【0006】しかしながら、吸着手段の吸引力を増減す
ることのみで、ウエハサイズに応じた適切な引き上げ高
さを調整することは実際には不可能である。なぜなら、
一言でいえば、引き上げ高さは、吸着パッド内外の気圧
差とウエハの剛性で一意的に決まるからである。つま
り、吸着パッドでウエハを確実に保持するには、吸着パ
ッド内外の所定値以上の気圧差が必要で、引き上げ高さ
を調整するために上記気圧差を任意に変更することはで
きない。また、吸着パッドを交換して引き上げ高さを増
やすには、不必要に大型の吸着パッドに変更せねばなら
ないうえ、大型の吸着パッドでも収縮量自体は比較的小
さいため、引き上げ高さの増大は限られてしまう。それ
故、ウエハサイズが増大すると、円滑かつ確実なウエハ
の取り出しができないのである。
【0007】また、吸着パッドのみでウエハの1対の対
角位置端部を引き上げる場合、吸着パッドによる引き上
げ高さが調整できないため、引き上げ高さがウエハの厚
さなどによって変化してしまい、すべてのウエハについ
て最適な引き上げ量を確保するのは不可能である。それ
故、ウエハの種類によっては円滑なウエハの取り出しが
できないのである。要するに、太陽電池用の多結晶ウエ
ハを、ウエハのサイズや種類に拘わらず円滑かつ確実に
取り出すことができる板状部材の取出しハンドは、未だ
存在しないのである。
【0008】そこで、本発明の目的は、ウエハの引き上
げ高さを調整する手段を工夫することによって、サイズ
や種類に拘わらずウエハなどの円滑な取り出しを行なう
ことができる板状部材の取出しハンドを提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の板状部材の取出しハンドは、略四角形状を
なす板状部材の対角方向に対向する1対の隅部に、この
隅部表面を高さ基準にすべく上方から当接する固定足
と、上記板状部材のもう1対の対角方向に対向する隅部
を上方から吸着または粘着で保持した後、引き上げる保
持足と、上記板状部材の中央部を上方から保持した後、
引き上げる中央保持機構と、上記板状部材の上記高さ基
準からの引き上げ高さを変化させる引上げ高さ調整機構
とを有することを特徴とする。
【0010】上記板状部材の取出しハンドでは、略四角
形状の板状部材(例えば、積み重ねられたウエハ)の最上
の板状部材の対角方向に対向する1対の隅部に、固定足
が上方から当接して高さ基準を作る一方、最上の板状部
材のもう1対の対角方向に対向する1対の隅部を保持足
が吸着し、中央部を中央保持機構が吸着して、上記高さ
基準に対して上方へ引き上げる。このとき、引き上げ高
さ調整機構は、上記保持足が吸着した板状部材の箇所の
引き上げ高さを、この板状部材の寸法,厚さ,剛性に応じ
て変化させ、この板状部材に湾曲で生じる応力が許容最
大応力以下になり、かつ平面をなす直ぐ下の板状部材と
の間に分離に必要,十分な隙間ができるように調整す
る。従って、最上の板状部材は、過度な湾曲で破損する
ことなく円滑かつ確実に上方へ取り出される。
【0011】本発明の一実施形態は、上記板状部材の引
き上げを第1の引き上げと第2の引き上げの2段階で行
なうようにしたことを特徴とする。
【0012】上記実施形態では、板状部材の引き上げを
2段階で行ない、第1の引き上げ量を板状体の種類や寸
法によって変わらない一定値とし、第2の引き上げ量を
板状体の種類や寸法によって変化する変動値とすること
によって、第1の引き上げを引き上げ量が一定の吸着パ
ッドなどで行なわせ、第2の引き上げを引き上げ量を変
動できるシリンダなどで所望の合計量が得られるように
行なわせることができる。
【0013】本発明の一実施形態は、上記板状部材の第
1の引き上げを上記保持足に設けた吸着パッドの変位で
行なうことを特徴とする。
【0014】上記実施形態では、保持足に設けた吸着パ
ッドが、板状部材に対する吸着,分離が容易で、板状体
の変形にも良好に追従できるので、板状部材の保持手段
に兼用できるうえ、保持手段として好適である。
【0015】本発明の一実施形態は、上記板状部材の第
2の引き上げを上記保持足に設けたシリンダの変位によ
って行なうことを特徴とする。
【0016】上記実施形態では、保持足に設けたシリン
ダが、引き上げ量を任意に変化できて調整に好適なう
え、空気圧を動力源に用いることによって、空気圧を吸
着パッドの駆動源と兼用でき、取出しハンドの構造を簡
素化することができる。
【0017】本発明の一実施形態は、板状部材の引き上
げ高さが板状部材の種類に拘わらず一定になるようにし
たことを特徴とする。
【0018】上記実施形態では、板状部材の引き上げ高
さを一定にしているので、例えば第1の引き上げを板状
部材の剛性の変化で引き上げ量が変化する吸着パッドを
用いて行なっても、第2の引き上げによって引き上げ量
が補正されて、保持足によって引き上げられる板状部材
の箇所とその直ぐ下の平面をなす板状部材との隙間が分
離に適した一定間隔に維持される。従って、板状部材を
確実かつ安定して分離することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。図1(A)〜(C)は、本発明の板
状部材(この例では太陽電池用多結晶ウエハ)の取出しハ
ンドの一実施形態を示す平面図、図1(A)のb−b線矢視
図、図1(A)のc−c線矢視図である。この取出しハンド
1は、正方形の板材2の下面中央に図5の従来例の固定
足33に代えて、中央保持機構としてのベルヌーイ吸着
器6を設け、当接によってウエハ10の高さ基準となる
棒状の固定足3a,3bを板材1の縦対角方向に対向する
隅部に突設し、ウエハ10を吸着するための吸着パッド
5a,5bを先端に有する従来例と同様の保持足4a,4bを
横対角方向に対向する隅部に突設するとともに、板材2
の上面の保持足4a,4bに対応する位置にこの保持足を
昇降させるシリンダ7a,7bを設けている。図1(B),
(C)から判るように、上記固定足3a,3bの下端と吸着
パッド5a,5bの下端は同じ高さである。なお、取出し
ハンド1全体は、図示しない昇降機構によって昇降させ
られる。
【0020】上記ベルヌーイ吸着器6は、図3,4に側
面図,平面図を示すように、図示しないエアブロワに繋
がっていて、下面から放射状に気流8を吹き出す。吹き
出された気流8は、ウエハ10の上面に沿って周縁へ流
れる一方、ウエハ10の下面には気流がないので、上面
は下面に対して負圧になる。その結果、ウエハ10は、
ベルヌーイ吸着器6によって図2(B)に示すように上方
へと引き上げられ、吸着パッド5a,5bよりも広範囲か
つ均一に吸着される。ここで、上記シリンダ7a,7bを
圧縮空気で駆動される空気圧シリンダとすれば、吸着パ
ッド5a,5bの吸引空気をシリンダの空気圧源に用い、
この空気圧源をベルヌーイ吸着器6の空気圧源に兼用で
き、取出しハンドの軽量化,簡素化を図ることができ
る。
【0021】保持足4a,4bは、第1の引き上げ手段と
してウエハ10を吸着パッド5a,5bによって引き上げ
つつ吸着,保持した後、取出しハンド1の上昇によって
引き上げる。中央保持機構としてのベルヌーイ吸着器6
は、ウエハ10を、上述の負圧によって吸着,保持した
後、取出しハンド1の上昇によって引き上げる。シリン
ダ7a,7bは、引き上げ高さ調整手段および第2の引き
上げ手段として、高さ基準、即ち固定足3a,3bの下端面
に対するウエハ10の引き上げ高さを変化させて引き上
げを行なう。つまり、ウエハ10は、取出しハンド1の
上昇に先立って、第1の引き上げ手段である保持足4a,
4bの吸着パッド5a,5bおよび第2の引き上げ手段であ
る保持足4a,4bのシリンダ7a,7bによって引き上げら
れる。
【0022】上記構成の取出しハンド1は、次のように
動作する。まず、図2(A)に示すように、複数枚積み重
ねられたウエハの上方から取出しハンド1を降ろすと、
同一平面内にある固定足3a,3bの下端および吸着パッ
ド5a,5bの上面の高さが高さ基準となる。次に、真空
ポンプを駆動して吸着パッド5a,5b内の圧力を低下さ
せ、大気圧と吸着パッド内部の圧力の差によって最上の
ウエハ10を吸着して、保持する。真空ポンプを駆動し
続けると、吸着パッド5a,5b内の圧力はさらに低下
し、図2(B)に示すように、吸着パッド5a,5bは最上
のウエハ10を保持したまま収縮し、ウエハ10の横対
角方向に対向する1対の隅部が、吸着パッドの収縮変位
分だけ引き上げられる。ウエハ10の縦対角方向に対向
する1対の隅部は、固定足3a,3bで押えられているの
で、この第1の引き上げによって、最上のウエハ10は
図2(B)の如く下方に凸に湾曲して反らされ、直ぐ下の
ウエハとの間に隙間が生じる。
【0023】ここで、同一のウエハ10を対象とする場
合は、上述の吸着パッド5a,5bのみを用いて取り出し
を行なうことができるが、従来例で述べたように、吸着
パッドつまり第1の引き上げによる引き上げ高さは、ウ
エハの厚さ、寸法、材質などによって変化するうえ、引き
上げ高さを調整すべく吸着パッドの内外気圧差を任意に
変更することはできず、吸着パッドの収縮量自体が引き
上げ高さの増大に余り寄与しないため、ウエハの種類や
寸法によっては引き上げ高さが不足して、ウエハを取り
出すことができなくなる。そこで、本実施形態では、第
2の引き上げ手段として、次のように動作するシリンダ
7a,7bを採用したのである。
【0024】即ち、図2(C)に示すように、シリンダ7
a,7bを没入させて保持足4a,4bを上昇させ、ウエハ1
0の横対角方向に対向する1対の隅部を、シリンダの変
位分だけ更に引き上げる。シリンダ7a,7bの変位量は
ウエハの種類に応じて任意に設定することができ、これ
によって上記1対の隅部の引き上げ高さを正確に設定値
にできる。それ故、第1の引き上げによる引き上げ高さ
のばらつきを、シリンダ7a,7bによる第2の引き上げ
で補正することができ、第1の引き上げで不足した引き
上げ量を補正することができる。従って、ウエハの種類
や寸法に拘わらず最上のウエハ10を、その許容最大応
力内で取り出しに最適で理想的な状態に湾曲させて反ら
せ、直ぐ下のウエハ11から分離し、円滑かつ確実な取
り出しを行なうことができる。
【0025】上記1対の隅部を完全に引き上げた後、図
2(D)に示すように、ベルヌーイ吸着器6によって最上
のウエハ10の中央部を吸着,保持して、取出しハンド
1を上昇させてウエハ10の取り出しが完了する。
【0026】(実験例)上記実施形態の取出しハンド1
を用いてウエハを実際に取り出す実験を行なった。ウエ
ハ10の厚さは厚さ300μmであり、寸法は100mm角およ
び150mm角であり、吸着パッド5a,5bの直径は6mmであ
った。まず、シリンダ7a,7bを駆動せずに吸着パッド
5a,5bの引き上げのみで積み重ねられた1000枚のウエ
ハの取り出しを試みた。その結果、100mm角のウエハで
は、取り出しの失敗がなかったのに対して、150mm角の
ウエハでは、取り出し失敗が3枚発生した。次に、吸着
パッド5a,5bによる第1の引き上げに加えて、シリン
ダ7a,7bの駆動による第2の引き上げを行なった結
果、150mm角のウエハでも取り出し失敗は生じなかっ
た。
【0027】さらに、シリンダ駆動による第2の引き上
げの引き上げ量を常に一定にして、150mm角、厚さ200〜3
00μmのウエハ1000枚について取り出しを試みた。その
結果、吸着パッド5a,5bによる第1の引き上げによる
引き上げ量はウエハ毎に大きくばらつき、10枚の取り
出し失敗が生じた。そこで、シリンダ駆動による第2の
引き上げ量をウエハに応じて適切に調整して、1000枚に
ついて取り出しを行なったところ、取り出し失敗は生じ
なくなった。
【0028】上記実施の形態では、保持足によるウエハ
の保持を、吸着パッド5a,5bによる吸着で行なった
が、粘着テープなどによる粘着でウエハを保持すること
もできる。また、本発明は、上記実施形態のウエハに限
らず、任意の板状部材に適応することができる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
板状部材の取出しハンドは、略四角形状の板状部材の最
上の板状部材の対角方向に対向する1対の隅部に、固定
足が上方から当接して高さ基準を作る一方、最上の板状
部材のもう1対の対角方向に対向する隅部を保持足が吸
着し、中央部を中央保持機構が吸着して、上記高さ基準
に対して上方へ引き上げるとともに、引き上げ高さ調整
機構が、上記保持足が吸着した板状部材の箇所の引き上
げ高さを、この板状部材の寸法,厚さ,剛性に応じて変化
させるので、板状部材を、過度な湾曲で破損させること
なく円滑かつ確実に1枚づつ上方へ取り出すことができ
る。
【0030】本発明の一実施形態では、板状部材の引き
上げを2段階で行なうようにしているので、第1の引き
上げ量を板状体の種類や寸法によって変わらない一定値
とし、第2の引き上げ量を板状体の種類や寸法によって
変化する変動値とすることによって、第1の引き上げを
引き上げ量が一定の吸着パッドなどで行なわせ、第2の
引き上げを引き上げ量を変動できるシリンダなどで所望
の合計量が得られるように行なわせることができる。
【0031】本発明の一実施形態では、上記板状部材の
第1の引き上げを保持足に設けられた吸着パッドの変位
で行なうので、板状部材に対する吸着,分離が容易で、
板状体の変形にも良好に追従でき、板状部材の保持手段
に兼用することができる。
【0032】本発明の一実施形態では、第2の引き上げ
を保持足に設けられ、任意に引き上げ量を変化できて調
整に好適なシリンダの変位で行なうので、空気圧を動力
源に用いてこれを吸着パッドの駆動源に兼用でき、取出
しハンドの構造を簡素化することができる。
【0033】本発明の一実施形態では、板状部材の引き
上げ高さを板状部材の種類に拘わらず一定にしているの
で、例えば第1の引き上げを板状部材の剛性の変化で引
き上げ量が変化する吸着パッドを用いて行なっても、第
2の引き上げによって引き上げ量が補正されて、引き上
げられる板状部材とその直ぐ下の板状部材との隙間を分
離に適した一定間隔に維持できて、板状部材を確実かつ
安定して分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)は本発明の板状部材の取出しハンド
の一実施形態を示す平面図、図1(B)は図1(A)のb−b
線矢視図、図1(C)は図1(A)のc−c線矢視図である。
【図2】 上記取出しハンドの一連の動作を示す図であ
る。
【図3】 図1のベルヌーイ吸着器の側面図である。
【図4】 上記ベルヌーイ吸着器の平面図である。
【図5】 図5(A)は従来の板状部材の取出しハンドを
示す平面図、図5(B)は図5(A)のb−b線矢視図、図5
(C)は図5(A)のc−c線矢視図である。
【図6】 上記従来の取出しハンドの一連の動作を示す
図である。
【図7】 上記従来の取出しハンドによってウエハに加
わる内部応力の分布を示すフォン・ミーゼスの応力分布
図である。
【符号の説明】
1 取出しハンド 2 板材 3a,3b 固定足 4a,4b 保持足 5a,5b 吸着パッド 6 ベルヌーイ吸着器 7a,7b シリンダ 8 気流 10 最上のウエハ 11 直ぐ下のウエハ
フロントページの続き (72)発明者 岡田 英生 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3C007 AS01 AS24 DS02 FS01 FS04 FT02 FU01 HS14 5F031 CA02 CA04 GA24 GA28 GA30 PA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略四角形状をなす板状部材の対角方向に
    対向する1対の隅部に、この隅部表面を高さ基準にすべ
    く上方から当接する固定足と、 上記板状部材のもう1対の対角方向に対向する隅部を上
    方から吸着または粘着で保持した後、引き上げる保持足
    と、 上記板状部材の中央部を上方から保持した後、引き上げ
    る中央保持機構と、 上記板状部材の上記高さ基準からの引き上げ高さを変化
    させる引上げ高さ調整機構とを有することを特徴とする
    板状部材の取出しハンド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の板状部材の取出しハン
    ドにおいて、上記板状部材の引き上げを第1の引上げと
    第2の引上げの2段階で行なうようにしたことを特徴と
    する板状部材の取出しハンド。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の板状部材取り出しハン
    ドにおいて、上記板状部材の第1の引き上げを上記保持
    足に設けた吸着パッドの変位で行なうことを特徴とする
    板状部材の取出しハンド。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の板状部材取り出しハン
    ドにおいて、上記板状部材の第2の引き上げを上記保持
    足に設けたシリンダの変位で行なうことを特徴とする板
    状部材の取出しハンド。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか1つに記載の板
    状部材の取出しハンドにおいて、板状部材の引き上げ高
    さが板状部材の種類に拘わらず一定になるようにしたこ
    とを特徴とする板状部材の取出しハンド。
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