JP6835544B2 - 建築板施工用部材、これを用いた建築板の施工構造および建築板の施工方法 - Google Patents

建築板施工用部材、これを用いた建築板の施工構造および建築板の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、建築板施工用部材、これを用いた建築板の施工構造および建築板の施工方法に関する。
特許文献1には、従来の建築板の施工構造が開示されている。この特許文献1記載の建築板の施工構造は、建築板として壁材を備えており、複数の壁材が鎧張り状に施工されている。ここで、鎧張り状の施工構造とは、複数の建築板が上下方向に隣り合わせに配置されると共に、これら建築板のうちの上段の建築板の一部を、下段の建築板の表側から重ねて施工した構造である。
ところで、一般に、鎧張り状に建築板を下地に取り付けるには、下段の建築板を下地に固定した後、上段の建築板を、一部が下段の建築板に表側に重なるようにして配置し、この状態を保ったまま、上段の建築板に釘等の固着具を打ち付ける。このとき、上段の建築板に固着具を打ち付けるためには、下地に上段の建築板を手や腕で押し付けて、配置された位置からずれないようにする必要がある。
ところが、建築板のサイズが大きい場合、重量が大きくなって位置を保つことが難しい場合がある。この場合、1人で作業することは困難であり、仮に1人で作業できたとしても、例えば、作業の途中で壁材が傾いてしまって、傾いたまま建築板を固定してしまう等、施工不良が生じ得る。
これに対し、特許文献1の鎧張り状の施工構造は、上段の壁材の裏面に、断面逆L字状の支持部材を接着剤等で固定する。上段の壁材を取付施工する際には、支持部材を下段の壁材の上端面に引っ掛けて仮固定し、この状態で、上段の壁材に固着具を打ち付けて本固定を行う。
これにより、上段の壁材の荷重を下段の壁材により支持することができ、施工が容易となるだけでなく、上段の壁材を設計上決められた位置に安定的に保持させることができるため、一人で作業することも容易となる。
特開2015−86553号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の施工構造は、壁板に対して、L字状の支持部材を接着する必要がある。例えば、作業現場において壁板に支持部材を接着する場合、すべての壁板に対して一対の支持部材を接着するのは非常に手間が掛かるという問題がある。一方、製造工場において予め接着される場合、作業現場における作業性の問題は解消できるが、L字状の支持部材が壁材の裏面から突出しているため、運搬時において、整然と積載できなかったり、支持部材が干渉して外れたりすることがある。また、支持部材が予め設けられた壁板と、支持部材が設けられていない壁板とを用意しなければならず、手間がかかる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、外壁板等の建築板に支持部材を接着固定することなく、建築板を容易に鎧張り状に施工することが可能な建築板施工用部材、これを用いた建築板の施工構造および建築板の施工方法を提供することにある。
本発明に係る一態様の建築板施工用部材は、上下隣り合わせの建築板のうちの上段建築板の一部を、下段建築板の表側から重ねて施工する際に用いられる建築板施工用部材であって、前記上段建築板を下地に固定する固定具が貫通する貫通孔が形成され、かつ前記上段建築板に形成された取付孔に表側から挿通されて前記上段建築板の裏面から突出し、この突出部分が前記下段建築板の上端面に載置されるように構成されていることを特徴とする。
また、この建築板施工用部材において、表側の端部には、前記上段建築板の表面の前記取付孔周縁部に当接する表側当接部が設けられ、前記突出部分の外周面には、前記上段建築板の裏面の前記取付孔周縁部に当接する裏側当接部が設けられていることが好ましい。
また、この建築板施工用部材において、前記裏側当接部の先端は、前記突出部分の突出方向に直交する方向に弾性的に変位可能に構成されていることが好ましい。
また、本発明に係る一態様の建築板の施工構造は、上記いずれかの建築板施工用部材を用いた建築板の施工構造であって、前記下段建築板の表側に前記上段建築板の一部が重ねられると共に、該上段建築板の前記取付孔に表側から前記建築板施工用部材が挿通されてその前記突出部分が前記下段建築板の上端面に載置された状態で、前記貫通孔に挿通された前記固定具によって、前記上段建築板が前記下地に固定されていることを特徴とする。
また、本発明に係る一態様の建築板の施工方法は、上記いずれかの建築板施工用部材を用いた建築板の施工方法であって、前記建築板施工用部材を前記取付孔に取り付ける工程と、前記下地に固定された前記下段建築板の上端面に前記突出部分を載置する工程と、前記突出部分が前記上端面に載置された状態で、前記貫通孔に前記固定具を貫通させて前記上段建築板を前記下地に固定する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の建築板施工用部材、これを用いた建築板の施工構造および建築板の施工方法によれば、外壁板等の建築板に支持部材を接着固定することなく、建築板を容易に鎧張り状に施工することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係る外壁構造において、一部の外壁板を省略した斜視図である。 図2Aは、同上の外壁構造において、外壁板施工用部材近傍を屋外側から見た要部拡大斜視図である。図2Bは、同上の外壁構造において、外壁板施工用部材近傍を屋内側から見た要部拡大斜視図である。 図3A〜3Dは、同条の外壁構造の外壁板の施工方法を説明する断面図である。 図4Aは、変形例1の外壁板施工用部材近傍を屋内側から見た要部拡大斜視図である。図4Bは、同上の外壁板施工用部材の側面図である。 図5Aは、変形例2の外壁板施工用部材近傍を屋内側から見た要部拡大斜視図である。図5Bは、同上の外壁板施工用部材の側面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、本発明に係る建築板施工用部材を外壁板の施工に用いる部材に適用した例について説明する。
〔実施形態1〕
本実施形態の外壁構造は、図1に示すように、建築板としての外壁板2を鎧張り状に下地に取り付けた構造である。鎧張り状の外壁構造は、少なくとも上下方向に並ぶように複数の外壁板2が配置されている。以下において、上下隣り合わせの外壁板2のうちの下側の外壁板2を下段建築板21と言うと共に、上側の外壁板2を上段建築板22という。なお、本実施形態の下段建築板21は、図1に示すように、同じ高さ位置において、左右方向に複数並設されている。また、上段建築板22についても、同じ高さ位置において、左右方向に複数並設されている。
下地は、建物において建築板の下地となる部分であり、本実施形態では、外壁板2の下地となる壁下地1により構成される。本実施形態の壁下地1は、複数の縦胴縁11と、複数の縦胴縁11の屋外側の面に取り付けられた木質ボード12とを備える。複数の縦胴縁11は、例えば、図示しない複数の間柱に固定された構造用面材に、透湿防水シートを介して取り付けられている。木質ボード12は、例えば合板であり、屋外側の面が鉛直面に略平行である。この木質ボード12の屋外側の面には、複数の外壁板2が取り付けられる。
各外壁板2は、正面視略矩形状に形成された板体により構成されており、長手方向が左右方向に平行である(例えば、上下幅414mm×左右長さ910mmで形成されている)。外壁板2の上端面は、左右方向の両端部において、側端面に近付くほど下方に位置するように傾斜している。
各外壁板2は、複数の取付孔23を有している。複数の取付孔23は、外壁板2の上下方向の略中央部において、左右方向に所定の間隔をあけて形成されている。複数の取付孔23は、外壁板2の下辺に平行な仮想直線上に配置されており、つまり、外壁板2の下辺に沿う方向に平行に配置されている。各取付孔23は、外壁板2を貫通する貫通孔により構成されている。
なお、取付孔23は、半貫通穴により構成されてもよい。半貫通穴とは、外壁板2を貫通する貫通孔(図示せず)と、この貫通孔を覆う薄肉部(図示せず)とを備え、製造直後の状態では貫通していない孔である。取付孔23として半貫通穴が用いられると、取付孔23に固定具5が挿通される前の状態では貫通していないため、使用しない取付孔23からの浸水を防止できる。
本実施形態の外壁構造は、複数の外壁板2が左右方向に並設されていると共に、上下方向にも並設されている。上下方向に隣り合う外壁板2は、左右方向にずれており、いわゆる千鳥状に配置されている。本実施形態において、上下方向に隣り合う外壁板2は、外壁板2の左右方向の長さの1/2ずれている。なお、各外壁板2には、位置合わせのためのマークが形成されており、施工時において外壁板2の配置位置がずれないような工夫がなされている。
本実施形態の上段建築板22は、下段建築板21に対し、建築板施工用部材3によって仮保持された上で、固定具5によって固定(本固定)される。建築板施工用部材3は、図2Aに示すように、上段建築板22の取付孔23に挿入されて用いられる。建築板施工用部材3は、挿通部31と、表側当接部36とを備えている。
挿通部31は、上段建築板22の取付孔23に対し、表側(本実施形態では屋外側)から裏側(本実施形態では屋内側)に向かって挿通される部分である。挿通部31は、屋内外方向に延びている。挿通部31の外径は、取付孔23の内径よりもやや小さく形成される。また、挿通部31の内部には、挿通部31の中心軸に沿って形成された貫通孔32が設けられている。貫通孔32は、挿通部31を屋内外方向に貫通しており、釘等の固定具5が挿通可能に構成されている。ここで、挿通部31は、取付孔23に挿通された状態で取付孔23の内部に配置される孔内収容部33と、孔内収容部33から延出する支持部34とで構成されている。
孔内収容部33は、挿通部31において取付孔23内に収まる領域である。孔内収容部33の屋内外方向の長さは、外壁板2の厚みと略同寸法に形成されている。本実施形態の孔内収容部33は、フランジ状の表側当接部36と、支持部34の外周面に形成された裏側当接部35との間の領域により構成される。
裏側当接部35は、挿通部31の長さ方向に直交する方向に突出した突起により構成される。裏側当接部35は、表側当接部36に対し、外壁板2の厚み寸法と略同じ寸法だけ離れている。裏側当接部35は、取付孔23に挿通部31が挿入されると、外壁板2の屋内側の面に対向する。裏側当接部35は、外壁板2の屋内側の面に対向する対向面351と、対向面351において裏側当接部35の突出先端側の端部から屋内側に向かって延びたガイド面352とを備えている。
対向面351は、挿通部31の中心軸に直交する面に略平行な縦面により構成される。対向面351と表側当接部36の屋内側の面との間に外壁板2が入り込むことで、裏側当接部35と表側当接部36とで外壁板2を挟むことができ、建築板施工用部材3の屋内外方向への移動が規制される。
ガイド面352は、屋内側に向かうほど、挿通部31の中心軸に近付くように傾斜する。裏側当接部35にガイド面352が設けられていることにより、挿通部31を取付孔23に挿入したときにスムーズに挿入でき、裏側当接部35が取付孔23の内周縁に引っ掛かるのを抑制できる。
支持部34は、孔内収容部33の屋内側の端部から屋内側に延びた部分であり、挿通部31において外壁板2から突出する領域である。支持部34が外壁板2の屋内側の面から突出しているため、図2Bに示すように、上段建築板22の取付施工時において、下段建築板21の上端面に支持部34を載せて、上段建築板22の荷重を支持させることができる。この支持部34の屋内外方向の寸法は、外壁板2の厚みと略同一である。
挿通部31は、複数のスリット39を有している。各スリット39は、挿通部31の周壁部を径方向に貫通しており、少なくとも、孔内収容部33の屋内側の端部から支持部34の屋内側の端部にわたって中心軸方向に沿って形成されている。本実施形態の挿通部31は、挿通部31の全長にわたって形成される。複数のスリット39が形成されていることで、裏側当接部35の先端(突出先端)が、中心軸方向(つまり挿入方向)に直交する方向に弾性的に変位可能に構成されている。
本実施形態の建築板施工用部材3は、合成樹脂または金属などの剛性を有する材料により構成される。特に、挿通部31については、裏側当接部35の突出先端が変位できるように、一定の剛性を確保しつつも挿通部31が弾性変形可能な肉厚に設定されている。
表側当接部36は、挿通部31の外径よりも大径となるように形成されている。表側当接部36は、外壁板2の屋外側の面に対向する。なお、挿通部31に形成された貫通孔32は、この表側当接部36の中央を貫通している。
建築板施工用部材3は、外壁板2の取付孔23に対し、屋外側から挿入される。すると、支持部34の先端部が取付孔23内に入り込み、その後、ガイド面352が取付孔23の屋外側の内周縁に当接する。さらに建築板施工用部材3の挿入を継続すると、取付孔23の内周縁によりガイド面352が中心軸方向に押圧され、挿通部31が弾性的に縮径する。そして、表側当接部36が外壁板2の屋外側の面に当接するまで建築板施工用部材3を押し込むと、挿通部31の変形が復元し、対向面351が外壁板2の屋内側の面に対向する。これにより、建築板施工用部材3が外壁板2の取付孔23に装着される。
なお、壁下地1に取り付けられた状態の建築板施工用部材3は、先端が壁下地1に当接する。このため、施工時において固定具5を打ち込む際に、強く固定具5を打ち込んだ場合にも、建築板施工用部材3がスペーサの機能を果たすため、外壁板2が割れるのを抑制できる。
次に、本実施形態の外壁の施工方法を図3A〜3Dに基づいて説明する。
施工者は、壁下地1の下端部にスタータ4を取り付け(図3A)、スタータ4に重なるようにして、下段建築板21を固定する(図3B〜3C)。このとき、下段建築板21の複数の取付孔23のそれぞれに建築板施工用部材3を装着し、建築板施工用部材3の支持部34をスタータ4の上端面に載置して仮保持し、この状態で、固定具5を打ち込んで下段建築板21を壁下地1に固定する。
次いで、施工者は、上段建築板22を取り付ける(図3D)。施工者は、上段建築板22の複数の取付孔23のそれぞれに建築板施工用部材3を装着し、建築板施工用部材3の支持部34をスタータ4の上端面に載置して仮保持し、この状態で、固定具5を打ち込んで下段建築板21を壁下地1に固定する。
そして、固定した上段建築板22の上方に、同じようにして別の外壁板2を取り付け、これを順次繰り返すことで(つまり、下段建築板21の上方に上段建築板22を取り付けるということを繰り返すことで)、外壁を形成することができる。
〔効果〕
以上説明したように、本実施形態の建築板施工用部材3は、上下隣り合わせの外壁板2のうちの上段建築板22の一部を、下段建築板21の表側(屋外側)から重ねて施工する際に用いられる建築板施工用部材3である。建築板施工用部材3は、上段建築板22を下地に固定する固定具が貫通する貫通孔32が形成される。また、建築板施工用部材3は、上段建築板22に形成された取付孔23に表側から挿通されて上段建築板22の裏面(屋内側)から突出する。この突出部分は、下段建築板21の上端面に載置されるように構成されている。
この構成によれば、外壁板2の取付孔23に建築板施工用部材3を装着するだけで、上段建築板22が下段建築板21の上端面に載置可能となる。このため、施工者が建築板を下地に押さえつける必要がなく、一人で作業を行った場合でも、上段建築板22を安定して仮保持させることができ、この仮保持の状態で固定具5を壁下地1に打ち込むことができる。つまり、建築板に特別な加工を施すことなく、建築板を容易に鎧張り状に施工することができる。
また、本実施形態の建築板施工用部材3は、次の付加的な構成を有する。すなわち、本実施形態の建築板施工用部材3は、表側の端部には、上段建築板22の表面の取付孔23周縁部に当接する表側当接部36が設けられる。挿通部31の外周面には、上段建築板22の裏面の取付孔23周縁部に当接する裏側当接部35が設けられている。なお、表側当接部36および裏側当接部35は、建築板の表面または裏面に全面が接触していなくてもよく、一部だけ接触した態様も含む。
この構成によれば、外壁板2の取付孔23から建築板施工用部材3が容易に外れるのを抑制でき、上段建築板22をより安定した状態で仮保持させることができる。
また、本実施形態の建築板施工用部材3は、次の付加的な構成を有する。すなわち、裏側当接部35の先端は、突出部分の突出方向に直交する方向に弾性的に変位可能に構成されている。
この構成によれば、建築板施工用部材3を上段建築板22の取付孔23に挿入する際に、スムーズに挿入することができ、施工性が損なわれるのを抑制できる。
また、本実施形態の建築板の施工構造は、下段建築板21と、下段建築21の表側に一部が重ねられた上段建築板22と、上段建築板22の取付孔23に挿通された建築板施工用部材3とを備える。下段建築板21の表側に、上段建築板22の一部が重ねられると共に、該上段建築板22の取付孔23に表側から建築板施工用部材3が挿通されて、その突出部分が下段建築板21の上端面に載置された状態で、貫通孔32に挿通された固定具5によって、上段建築板22が下地に固定されている。
この構成によれば、上段建築板22を取り付ける際に、安定した仮保持状態を形成することができるため、ずれた状態で固定されてしまうことが抑制でき、施工者の技量に影響せず、一定以上の仕上がりの外壁構造を提供できる。
また、本実施形態の外壁の施工方法は、建築板施工用部材3を取付孔23に取り付ける工程と、下地に固定された下段建築板21の上端面に突出部分を載置する工程と、突出部分が下段建築板21の上端面に載置された状態で、貫通孔32に固定具5を貫通させて上段建築板22を下地に固定する工程と、を備える。
この構成によれば、施工者は、上段建築板22を壁下地1に取り付けるに当たり、1人で作業を行うことができる上に、施工性よく作業することができる。また、施工者の技量に影響せず、一定以上の仕上がりの外壁を形成できる。
〔変形例1〕
上記実施形態の建築板施工用部材3は、裏側当接部35が断面略三角形状に形成されていたが、例えば、図4A,4Bに示すような形状であってもよい。
変形例1の建築板施工用部材3は、裏側当接部35が挿通部31の径方向の外側に半円状に突出した突条37により構成される。突条37は、中心軸周りの全周にわたって形成されている。なお、上記実施形態では、挿通部31に複数のスリット39が設けられていたが、本変形例ではスリット39は設けられていない。このため、裏側当接部35に対応する支持部34の一部が弾性変形可能となるような材料や肉厚に設定されている。
〔変形例2〕
また、建築板施工用部材3は、例えば、図5A,5Bに示すような形状であってもよい。
変形例2の建築板施工用部材3は、裏側当接部35が複数の可動片38により構成される。各可動片38は、突出状態または非突出状態に切替可能であり、屋外側ほど径方向の外側に位置するように傾斜している。可動片38は、支持部34に弾性変形可能に接続されている。可動片38は、挿通部31の径方向の内側方向に押圧力を与えると、可動片38の基部を中心にして挿通部31に沿った姿勢に弾性的に変形するが、押圧力を解除すると元の状態に復元する。これにより、裏側当接部35の突出先端は、挿入方向に直交する方向に弾性的に変位可能に構成される。
〔応用〕
上記実施形態および変形例において、建築板として外壁板2を例示したが、これに限定されず、例えば屋根材、内装材等の他の建築板であってもよい。特に、急勾配の屋根面に屋根材を施工する場合に有効である。
上記実施形態および変形例において、施工時、建築板施工用部材3が予め取り付けられた上段建築板22を下段建築板21に重ね合わせているが、この順序に限定されず、上段建築板22を下段建築板21に重ね合わせた後に建築板施工用部材3を上段建築板22に取り付け、その突出部分を下段建築板21の上端面に載置してもよい。
上記実施形態および変形例において、支持部34の先端部は円筒状に形成されており、載置に適した形状となっていたが、これに限らず、上段建築板22を引っ掛けて仮保持できればよく、載置に適した形状でなくてもよい。
上記実施形態および変形例において、取付施工後の上段建築板22に装着された建築板施工用部材3は、さらに上方の外壁板2に覆われる。このため、特に、止水処理を行う必要はない。一方、上記実施形態および変形例の建築板施工用部材3は、取付施工後において、露出していてもよい。この場合、建築板施工用部材3に相当する部分に止水処理を施したり、建築板施工用部材3を硬質ゴムなどの止水性を有する材料で形成したりすればよい。
その他、上記実施形態の構成は、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば、適宜設計変更を行うことができる。
1 壁下地(下地)
21 下段建築板
22 上段建築板
23 取付孔
3 建築板施工用部材
32 貫通孔
35 裏側当接部
36 表側当接部
5 固定具

Claims (5)

  1. 上下隣り合わせの建築板のうちの上段建築板の一部を、下段建築板の表側から重ねて施工する際に用いられる建築板施工用部材であって、
    前記上段建築板を下地に固定する固定具が貫通する貫通孔が形成され、かつ前記上段建築板に形成された取付孔に表側から挿通されて前記上段建築板の裏面から突出し、この突出部分が前記下段建築板の上端面に載置されるように構成されている
    ことを特徴とする建築板施工用部材。
  2. 表側の端部には、前記上段建築板の表面の前記取付孔周縁部に当接する表側当接部が設けられ、
    前記突出部分の外周面には、前記上段建築板の裏面の前記取付孔周縁部に当接する裏側当接部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の建築板施工用部材。
  3. 前記裏側当接部の先端は、前記突出部分の突出方向に直交する方向に弾性的に変位可能に構成されている
    ことを特徴とする請求項記載の建築板施工用部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建築板施工用部材を用いた建築板の施工構造であって、
    前記下段建築板の表側に前記上段建築板の一部が重ねられると共に、該上段建築板の前記取付孔に表側から前記建築板施工用部材が挿通されてその前記突出部分が前記下段建築板の上端面に載置された状態で、前記貫通孔に挿通された前記固定具によって、前記上段建築板が前記下地に固定されている
    ことを特徴とする建築板の施工構造。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建築板施工用部材を用いた建築板の施工方法であって、
    前記建築板施工用部材を前記取付孔に取り付ける工程と、
    前記下地に固定された前記下段建築板の上端面に前記突出部分を載置する工程と、
    前記突出部分が前記上端面に載置された状態で、前記貫通孔に前記固定具を貫通させて前記上段建築板を前記下地に固定する工程と、を備える
    ことを特徴とする建築板の施工方法。
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