JP4684674B2 - 板材施工方法及び板材施工構造 - Google Patents

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本発明は、壁面の下地材に複数の板材を取付金具を介して貼り付けて壁面を仕上げる板材施工方法、及びその施工構造に関する。
従来より、図7に示すごとく、タイル等の板材90を壁面に固定する施工構造として、板材90、取付枠8、及び弾性クリップ7を用いてなる壁面部構造9がある(特許文献1参照)。該壁面部構造9は以下のごとく構成されている。
板材90は、上辺に設けた上部下実部91と下辺に設けた下部上実部92とを有し、該下部上実部92の裏側には係合溝920が設けられている。
また、取付枠8には前方に突出するフランジ部80と、フランジ部80の前端より上に延びる上向き係合部81と、フランジ部80の前端より下に延びる下向き係合部82とが設けられている。
また、弾性クリップ7は、全体がU字状に湾曲すると共に、一方の端が外向きL字状に屈曲している。
壁面部構造9は、釘やビス等を用いて取付枠8を壁面の下地板6に固定した後、係合溝920に上向き係合部81を嵌入すると共に、上部下実部91と下向き係合部82との間に弾性クリップ7を嵌入することにより板材90を固定してなる。
しかし、上記特許文献1の壁面部構造9では、フランジ部80の長さ、係合溝920の形成位置等により、板材90の意匠面900の前後位置が決定されてしまう。それゆえ、壁面の下地材6の不陸等により前後位置の誤差が生じた場合、該誤差を後工程で調整することができない。そのため、上記誤差は、そのまま板材90にも不陸として伝わり、意匠面900が揃わない場合がある。
したがって、壁面を施工する際、壁面の下地材の不陸、施工誤差、あるいは板材の寸法誤差等に充分対応することは困難である。その結果、壁面を構成する複数の板材90の意匠面900にバラツキが生じ、外観意匠性を損ねるおそれがある。
実公平6−9219号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、板材の前後位置の調整が容易であり、施工容易かつ外観意匠性に優れた板材施工方法、及び板材施工構造を提供しようとするものである。
第1の発明は、壁面の下地材に複数の板材を取付金具を介して貼り付けて壁面を仕上げる板材施工方法であって、
上記取付金具は、互いに略同一平面上に形成された第1脚部及び第2脚部と、上記第1脚部と上記第2脚部との間に形成された第1背板部及び第2背板部と、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出した第1凸部と、該第1凸部の前面から更に前方へ突出し、該第1凸部よりも上下幅の小さい第2凸部とを有しており、
上記板材施工方法は、複数の上記取付金具を、上記板材の上下幅に対応する間隔を設けつつ、上記第1脚部及び上記第2脚部を上記下地材に当接させた状態で、該下地材に固定する金具固定工程と、
上記板材の下端面を上記取付金具の上記第1凸部の上面に当接させると共に、上記板材の下端部における裏側面を接着剤を介して上記第1背板部に接着させ、上記板材の上端面を上記取付金具の上記第1凸部の下面に当接させると共に、上記板材の上端部における裏側面を接着剤を介して上記第2背板部に接着させることにより、上記板材を複数の上記取付金具に貼着する板貼工程と、
上記取付金具の上記第2凸部とその上側に配された上記板材の下端面との間、及び上記取付金具の上記第2凸部と下側に配された上記板材の上端面との間に、それぞれ上下に広がる方向に付勢されたクリップを配設するクリップ配設工程とを有することを特徴とする板材施工方法にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記板材施工方法は、上記板貼工程において、接着剤によって板材を上記取付金具に貼着し、その後の上記クリップ配設工程において、上記クリップを板材の上端面及び下端面に配設して、板材を仮固定する。それゆえ、上記板貼工程の後に板材の前後位置の調整を行ったうえでクリップによって板材の前後位置の位置決めを行う、あるいは、クリップを配設した状態で板材を前後に微調整して位置決めを行うことができる。このようにクリップによって位置決めされた状態で接着剤の乾燥を待つことにより、正確な前後位置で板材を、取付金具を介して下地材に固定することができる。
すなわち、上記壁面の下地材に不陸、又は上記板材の厚みにバラツキがある場合等においても、上記接着剤が乾燥するまでの間、上記板材の前後位置の調整を容易に行うことができる。このとき、下地材の不陸や板材の厚みにバラツキ等が大きい場合にも、上記接着剤の厚みを調整することにより、容易に板材の前後位置の調整を行うことができる。
また、上記板材の前後位置の調整が容易であるため、複数の上記板材の意匠面を略同一平面上に配設することが容易となる。そのため、外観意匠性に優れた板材施工構造を提供することができる。
上記板材施工方法は、上述のごとく、上記金具固定工程、上記板貼工程、及び上記クリップ配設工程において、特に複雑な作業を要しない。そのため、上記板材の施工を容易に行うことができる。
また、上記第1凸部は、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出しており、上記第1凸部に上記板材の下端面及び上端面を当接させる。そのため、上記第1凸部により、上記板材の上下の位置決めを確実に行うことができる。
また、上記第2凸部は、上記第1凸部の前面から更に前方へ突出しているため、上記第2凸部と上記板材の上端面、及び上記第2凸部と上記板材の下端面との間に確実に上記クリップを配設することができる。
また、上記板材は、上部下実部、下部上実部、あるいは係合溝等の複雑な加工を施す必要がないため、上記板材の加工コストの低減化及び上記板材の薄型化を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、板材の前後位置の調整が容易であり、施工容易かつ外観意匠性に優れた板材施工方法を提供することができる。
第2の発明は、壁面の下地材に複数の板材を取付金具を介して貼り付けてなる板材施工構造であって、
上記取付金具は、互いに略同一平面上に形成された第1脚部及び第2脚部と、上記第1脚部と上記第2脚部との間に形成された第1背板部及び第2背板部と、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出した第1凸部と、該第1凸部の前面から更に前方へ突出し、該第1凸部よりも上下幅の小さい第2凸部とを有し、
上記取付金具は、上下に隣接する上記板材の間において、上記第1脚部及び上記第2脚部を上記下地材に当接させた状態で該下地材に固定されており、
上記板材は、下端面を上記取付金具の上記第1凸部の上面に当接させると共に、下端部における裏側面を接着剤を介して上記第1背板部に接着させ、上端面を上記取付金具の上記第1凸部の下面に当接させると共に、上端部における裏側面を接着剤を介して上記第2背板部に接着させていることを特徴とする板材施工構造にある(請求項5)。
上記板材施工構造においては、上述のごとく、上記板材が、上記接着剤により上記取付金具に貼着されている。そのため、上記接着剤が乾燥するまでの間、上記板材の前後位置の調整を容易に行うことができる。
すなわち、壁面の下地材に不陸、又は上記板材の厚みにバラツキがある場合等においても、上記接着剤の厚みを調整することにより、上記板材の前後位置の調整を容易に行うことができる。
また、上記板材施工構造によれば、上記板材の前後位置の調整が容易であるため、複数の上記板材の意匠面を略同一平面上に配することが容易となる。そのため、外観意匠性に優れた板材施工構造を提供することができる。
また、上記板材施工構造は、下地材に固定された上記取付金具に対して、上記接着剤によって上記板材を貼着することにより構築されるため、上記板材の施工を容易に行うことができる。
また、上記第1凸部は、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出しており、上記第1凸部に上記板材の下端面および上端面を当接させる。そのため、上記第1凸部により上記板材の上下の位置決めを確実に行うことができる。
また、上記第2凸部は、上記第1凸部の前面から更に前方へ突出している。そのため、上記板材を施工する際に、板材と取付金具との間に配した接着剤が乾燥するまでの間、上記第2凸部と上記板材の上端面、及び上記第2凸部と上記板材の下端面との間に上下方向に付勢されたクリップ等を配設して板材を仮固定することができる。これにより、接着剤の乾燥前の板材のズレを防止することができる。
また、上記板材は、上部下実部、下部上実部、あるいは係合溝等の複雑な加工を施す必要がないため、上記板材の加工コストの低減化及び上記板材の薄型化を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、板材の前後位置の調整が容易であり、施工容易かつ外観意匠性に優れた板材施工構造を提供することができる。
上記第1の発明(請求項1)、又は、上記第2の発明(請求項5)において、上記板材には、セメント材料、焼成材等の窯業系材料からなるサイディングやタイル、あるいは化粧珪酸カルシウム板等を用いることができる。
また、上記板材としては、例えば、縦寸法200〜500mm、横寸法200〜500mm、厚み10〜50mmの板材を用いることができる。
また、上記板材施工構造は、建物の内装、あるいは外装のいずれにおける壁面にも用いることができる。
また、上記下地材は、例えば、鉄筋コンクリート、木胴縁、軽量鉄骨等で形成されるスタッド、あるいはモルタル壁とすることができる。また、上記取付金具は、釘、ビス、あるいは接着剤等、又は、これらの併用にて、上記壁面の下地材に固定することができる。
上記取付金具は、例えば、上下幅の寸法が50〜100mmとすることができる。また、材質は、アルミ、ステンレス鋼等とすることができる。
上記第1凸部の上下幅の寸法は、例えば、5〜10mmとすることができる。また、上記第2凸部の上下幅の寸法は、例えば、1〜2mmとすることができる。
また、上記第1凸部の第1背板部と第2背板部との間からの、前方への突出量は、例えば、上記板材の厚みの3〜4割程度、上記第2凸部の第1凸部からの前方への突出量は、上記板材の厚みの3〜4割程度とすることが好ましい。そして、上記第1背板部と上記第2背板部との間から上記第2凸部の前面までの前後距離は、例えば、上記板材の厚みの6〜8割程度とすることが好ましい。
また、上記接着剤は、例えば、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系等を用いることができる。
本明細書において、上記板材に対して、壁面の下地材側を後方とし、その反対側を前方とする。
また、上記クリップ配設工程の後には、上記接着剤が乾燥した後に上記クリップを取り外すクリップ除去工程を有することが好ましい(請求項2)。
この場合には、上記板材施工構造の外観意匠性を一層向上させることができる。
また、上下の板材の間の横目地部にシーリング材等を打設しなくても、外観意匠性を確保することができる。
また、取り外したクリップを再利用することもできるため、コスト低減を図ることができる。
また、上記クリップは、断面略U字状又は断面略V字状であることが好ましい(請求項3、請求項7)。
この場合には、上述したクリップ配設の効果を充分に発揮することができると共に、上記クリップの弾性力を確保することができる。
また、上記クリップの前後寸法の長さは、例えば、上記第1凸部の前面からの上記第2凸部の前方への突出量と同等のものとすることが好ましい。上記前後寸法の長さは、例えば、5〜40mmとすることができる。
また、上記第1背板部及び上記第2背板部は、上記第1脚部及び上記第2脚部に対して前方に突出配置されていることが好ましい(請求項4、請求項8)。
この場合には、上記板材の裏側面と上記壁面の下地材との間に通気層が形成されるため、通気性を向上させることができる。これにより、上記板材や下地材の劣化を防ぎ、耐久性に優れた板材施工構造を得ることができる。
上記第1背板部及び上記第2背板部の前面と第1脚部及び第2脚部の後面との前後距離は、例えば、5〜15mmとすることが好ましい。
また、上記取付金具の上記第2凸部とその上側に配された上記板材の下端面との間、及び上記取付金具の上記第2凸部と下側に配された上記板材の上端面との間には、それぞれ上下に広がる方向に付勢されたクリップが配設されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記クリップによって上記板材の前後位置の位置決めを容易かつ確実に行うことができる。すなわち、上述のごとく上記クリップによって位置決めされた状態で、接着剤の乾燥を待つことにより、正確な前後位置で、上記板材を取付金具を介して上記下地材に確実に固定することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる板材施工方法及び板材施工構造1につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例の板材施工方法は、図1、図2に示すごとく、壁面の下地材5に複数の板材10を取付金具2を介して貼り付けて壁面を仕上げる方法である。
取付金具2は、図3に示すごとく、互いに略同一平面上に形成された第1脚部21及び第2脚部22と、第1脚部21と第2脚部22との間に形成された第1背板部23及び第2背板部24と、第1背板部23と第2背板部24との間から前方へ突出した第1凸部25と、該第1凸部25の前面250から更に前方へ突出し、該第1凸部25よりも上下幅の小さい第2凸部26とを有している。
本例の板材施工方法は、以下の金具固定工程、板貼工程、クリップ配設工程の3つの工程を行うことにより板材施工構造1を構築する方法である。
まず、金具固定工程においては、図2に示すごとく、複数の取付金具2を、板材10の上下幅に対応する間隔を設けつつ、第1脚部21及び第2脚部22を下地材5に当接させた状態で、下地材5に固定する。
次いで、板貼工程においては、図1に示すごとく、板材10の下端面101を取付金具2の第1凸部25の上面251に当接させると共に、板材10の下端部103における裏側面111を接着剤4を介して第1背板部23に接着させ、板材10の上端面100を取付金具2の第1凸部25の下面252に当接させると共に、板材10の上端部102における裏側面111を接着剤4を介して第2背板部24に接着させることにより、板材10を複数の取付金具2に貼着する。
そして、クリップ配設工程においては、取付金具2の第2凸部26とその上側に配された板材10の下端面101との間、及び取付金具2の第2凸部26と下側に配された板材10の上端面100との間に、それぞれ上下に広がる方向に付勢されたクリップ3を矢印Zの方向に挿入して配設する。
以上により、板材施工構造1を構築する。
すなわち、板材施工構造1は、下地材5に固定された複数の取付金具2に、板材10が接着剤4を介して接着されてなる。そして、板材10の上端面100及び下端面101と取付金具2の第2凸部26との間にはクリップ3が配されている。
また、取付金具2は、ビス211により下地材5に固定されている。すなわち、第1脚部21及び第2脚部22を下地材5に当接させた状態で、第1脚部21にビス211を打ち込むことにより、取付金具2を下地材5に固定している。
また、クリップ3は目地部27において、図4に示すごとく、板材10の大きさや重さに応じて、横方向に一定の間隔を設けて配設される。また、本例においては、接着剤4の乾燥後もクリップ3は除去していない。
また、クリップ3は、図1に示すごとく、断面略U字状となっている。
また、第1背板部23及び第2背板部24は、第1脚部21及び上記第2脚部22に対して前方に突出配置されている。そして、板材10の裏側面111と壁面の下地材5との間には通気層112が形成されている。
また、本例の板材10としては、セメント材料等の窯業系材料からなるサイディングを用いる。
また、板材10は、縦寸法200〜500mm、横寸法200〜500mm、厚みD10〜50mmである。
また、板材施工構造1は、建物の内装であり、軽量鉄骨で形成されるスタッドを下地材5としている。
また、取付金具2は、例えば、上下幅の寸法が50〜100mmで、材質は、アルミ、ステンレス鋼等とすることができる。
第1凸部25の上下幅の寸法は、例えば、5〜10mm、第2凸部26の上下幅の寸法は、1〜2mmとすることができる。
また、第1背板部23と第2背板部24との間からの第1凸部25の前方への突出量Lは、例えば、板材10の厚みDの3〜4割程度としている。また、第1凸部25の前面250からの第2凸部26の前方への突出量Hは、板材10の厚みDの3〜4割程度としている。そして、第1背板部23と第2背板部24との間から第2凸部26の前端面261までの前後距離(L+H)は、例えば、板材10の厚みDの7割程度としている。
また、接着剤4には、例えば、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系等を用いることができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記板材施工方法は、板貼工程において、接着剤4によって板材10を取付金具2に貼着し、その後のクリップ配設工程によって、クリップ3を板材10の上端面100及び下端面101に配設して、板材10を仮固定する。それゆえ、板貼工程の後に板材10の前後位置の調整を行ったうえでクリップによって板材10の前後位置の位置決めを行う、あるいは、クリップ3を配設した状態で板材10を前後に微調整して位置決めを行うことができる。このようにクリップ3によって位置決めをされた状態で接着剤4の乾燥を待つことにより、正確な前後位置で板材10を、取付金具2を介して下地材5に固定することができる。
すなわち、図5(a)に示すごとく、壁面の下地材5に不陸がある場合、又は図5(b)に示すごとく、板材10の厚みDにバラツキがある場合等においても、接着剤4が乾燥するまでの間、板材10の前後位置の調整を容易に行うことができる。このとき、下地材5の不陸や板材10の厚みDにバラツキ等が大きい場合にも、図5(a)、図5(b)に示すごとく、接着剤4の厚みを調整することにより、容易に板材10の前後位置の調整を行うことができる。
また、板材10の前後位置の調整が容易であるため、複数の板材10の意匠面110を略同一平面上に配設することが容易となる。そのため、外観意匠性に優れた板材施工構造1を提供することができる。
上記板材施工方法は、上述のごとく、金具固定工程、板貼工程、及びクリップ配設工程において、特に複雑な作業を要しない。そのため、板材10の施工を容易に行うことができる。
第1凸部25は、第1背板部23と第2背板部24との間から前方へ突出しており、第1凸部25に板材10の下端面101及び上端面100を当接させる。そのため、第1凸部25により、板材10の上下の位置決めを確実に行うことができる。
また、第2凸部26は、第1凸部25の前面250から更に前方へ突出しているため、第2凸部26と板材10の上端面100及び、第2凸部26と板材10の下端面101との間に確実にクリップ3を配設することができる。
また、板材10は、上部下実部、下部上実部、あるいは係合溝等の複雑な加工を施す必要がないため、板材10の加工コストの低減化及び板材10の薄型化を図ることができる。
また、クリップ3は断面略U字状となっている。
そのため、上述したクリップ3配設の効果を充分に発揮することができると共に、クリップ3の弾性力を確保することができる。
また、第1背板部23及び第2背板部24は、第1脚部21及び上記第2脚部22に対して前方に突出配置されている。そして、板材10の裏側面111と壁面の下地材5との間には通気層112が形成されている。
この通気層112により、通気性を向上させることができる。これにより、板材10や下地材5の劣化を防ぎ、耐久性に優れた板材施工構造1を得ることができる。
以上のごとく、本例によれば、板材の前後位置の調整が容易であり、施工容易かつ外観意匠性に優れた板材施工方法及び板材施工構造を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図6に示すごとく、クリップ配設工程の後に、接着剤4が乾燥した後にクリップ3(図1、図4参照)を取り外すクリップ除去工程を有する場合の板材施工方法の例である。これにより得られる板材施工構造1は、図6に示すごとく、目地部27にクリップ3が配設されていない。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、板材施工構造1の外観意匠性を一層向上させることができる。
また、上下の板材10の間の横目地部にシーリング材等を打設しなくても、外観意匠性を確保することができる。
また、取り外したクリップ3を再利用することもできるため、コスト低減を図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記実施例においては、建物の内装における板材施工方法につき説明したが、本発明は建物の外装に適用することもできる。
また、接着剤4の接着面積を増大させて接着強度を向上するために、取付金具2の第1背板部23、及び第2背板部24に凹凸を設けることができる。同様に、板材10の上端部102、及び下端部103の裏側面111の接着剤4を塗布する部分に凹凸を設けることもできる。
また、クリップ3は、断面略V字状とすることもできる。
また、壁面の最下段の幅木部にも本発明の板材施工構造1を構築することができる。すなわち、壁面の最下段の板材10として幅木を配設して、その上の板材10との接合部にクリップ3等を配設して、上記実施例と同様の板材施工構造1を得ることができる。
実施例1における、板材施工構造の目地部の断面説明図。 実施例1における、板材施工構造の断面説明図。 実施例1における、取付金具の斜視図。 実施例1における、クリップが配設されている状態での目地部の正面図。 実施例1における、(a)壁面の下地材に不陸がある場合の目地部の断面説明図、(b)板材の厚みにバラツキがある場合の目地部の断面説明図。 実施例2における、クリップを除去した状態での目地部の正面図。 従来例における、壁面部構造の断面説明図。
符号の説明
1 板材施工構造
10 板材
2 取付金具
21 第1脚部
22 第2脚部
23 第1背板部
24 第2背板部
25 第1凸部
26 第2凸部
3 クリップ
4 接着剤
5 下地材

Claims (7)

  1. 壁面の下地材に複数の板材を取付金具を介して貼り付けて壁面を仕上げる板材施工方法であって、
    上記取付金具は、互いに略同一平面上に形成された第1脚部及び第2脚部と、上記第1脚部と上記第2脚部との間に形成された第1背板部及び第2背板部と、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出した第1凸部と、該第1凸部の前面から更に前方へ突出し、該第1凸部よりも上下幅の小さい第2凸部とを有しており、
    上記板材施工方法は、複数の上記取付金具を、上記板材の上下幅に対応する間隔を設けつつ、上記第1脚部及び上記第2脚部を上記下地材に当接させた状態で、該下地材に固定する金具固定工程と、
    上記板材の下端面を上記取付金具の上記第1凸部の上面に当接させると共に、上記板材の下端部における裏側面を接着剤を介して上記第1背板部に接着させ、上記板材の上端面を上記取付金具の上記第1凸部の下面に当接させると共に、上記板材の上端部における裏側面を接着剤を介して上記第2背板部に接着させることにより、上記板材を複数の上記取付金具に貼着する板貼工程と、
    上記取付金具の上記第2凸部とその上側に配された上記板材の下端面との間、及び上記取付金具の上記第2凸部と下側に配された上記板材の上端面との間に、それぞれ上下に広がる方向に付勢されたクリップを配設するクリップ配設工程とを有することを特徴とする板材施工方法。
  2. 請求項1において、上記クリップ配設工程の後には、上記接着剤が乾燥した後に上記クリップを取り外すクリップ除去工程を有することを特徴とする板材施工方法。
  3. 請求項1又は2において、上記クリップは、断面略U字状又は断面略V字状であることを特徴とする板材施工方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記第1背板部及び上記第2背板部は、上記第1脚部及び上記第2脚部に対して前方に突出配置されていることを特徴とする板材施工方法。
  5. 壁面の下地材に複数の板材を取付金具を介して貼り付けてなる板材施工構造であって、
    上記取付金具は、互いに略同一平面上に形成された第1脚部及び第2脚部と、上記第1脚部と上記第2脚部との間に形成された第1背板部及び第2背板部と、上記第1背板部と上記第2背板部との間から前方へ突出した第1凸部と、該第1凸部の前面から更に前方へ突出し、該第1凸部よりも上下幅の小さい第2凸部とを有し、
    上記取付金具は、上下に隣接する上記板材の間において、上記第1脚部及び上記第2脚部を上記下地材に当接させた状態で該下地材に固定されており、
    上記板材は、下端面を上記取付金具の上記第1凸部の上面に当接させると共に、下端部における裏側面を接着剤を介して上記第1背板部に接着させ、上端面を上記取付金具の上記第1凸部の下面に当接させると共に、上端部における裏側面を接着剤を介して上記第2背板部に接着させていて、
    上記接着剤が乾燥するまでの間、上記取付金具の上記第2凸部とその上側に配された上記板材の下端面との間、及び上記取付金具の上記第2凸部と下側に配された上記板材の上端面との間には、それぞれ上下に広がる方向に付勢されたクリップを配設して、上記板材を仮固定して、上記接着剤の厚みを調整することにより、上記板材の前後位置の調整を行い、複数の板材の意匠面が略同一平面上に配設されていることを特徴とする板材施工構造。
  6. 請求項において、上記クリップは、断面略U字状又は断面略V字状であることを特徴とする板材施工構造。
  7. 請求項5〜のいずれか一項において、上記第1背板部及び上記第2背板部は、上記第1脚部及び上記第2脚部に対して前方に突出配置されていることを特徴とする板材施工構造。
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