JP2017179840A - 吊りボルト支持金具及びその施工方法 - Google Patents

吊りボルト支持金具及びその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デッキプレートに設けられるスリットの上部空間に吊りボルトを取り付ける際の作業効率を向上させる。
【解決手段】吊りボルト支持金具1は、下面に所定幅のスリットが形成され、該スリットの両端から上部に向かって互いの間隔を漸次拡大する一対の壁部と、前記スリットから所定高さの位置で前記一対の壁部の上端部を互いに連結する天板部とを有するスチール製のデッキプレートに取り付け可能な金具である。吊りボルト支持金具1は、正面視台形状に形成され、上底が下底よりも長く、且つ、下底がスリットの幅よりも長い金具本体2の下底に相当する下面2bから上底に相当する上面2aに貫通する螺子孔3が形成され、上底及び前記下底の両端に設けられる一対の側面2e,2fがスリットの幅よりも短く、且つ、テーパー状に形成され、それら一対の側面2e,2fに磁石4を設けた構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、吊りボルト支持金具及びその施工方法に関する。
従来、デッキプレートの上面に打設されたコンクリートなどの天井スラブに吊りボルトを取り付ける手法として、例えば、デッキプレートの上面に天井スラブが打設される前に、予めデッキプレートに設けられた取付孔にインサートを装着しておき、天井スラブの打設後に、デッキプレートの下面から突出するインサートのナット部分に吊りボルトを取り付けて固定する手法がある(例えば特許文献1)。またこの他にも、例えば、あと施工タイプのアンカーを用いて天井スラブに吊りボルトを取り付ける手法もある(例えば特許文献2)。
ところで、デッキプレートは、厚さ数mm程度のスチール製のプレートによって構成される。そのようなデッキプレートは、その形態によって様々なタイプのものが存在する。図10は、そのうちの1つのタイプのデッキプレート9を示す図である。図10に示すデッキプレート9は、幅11〜14mm程度の複数のスリット9aを所定間隔で平行に配置し、各スリット9aの上部に概略台形状の上部空間8を有している。上部空間8は、下部のスリット9aの部分が最も幅が狭く、スリット9aから上部へ向かう程その幅が広くなるように形成されている。このようなデッキプレート9の上面に天井スラブSが打設された場合、各スリット9aの上部空間8が吊りボルトを支持するための構造として用いられる。
図11は、デッキプレート9の各スリット9aの上部空間8に対して吊りボルト7を取り付ける従来の施工方法を例示する図である。従来、スリット9aの上部空間8に吊りボルト7を取り付けるために、例えば図11(a)に示すように、ナット101の両端に一対の紙片102,103を接着させた固定具100が用いられる。すなわち、従来の施工方法では、図11(a)に示すように、作業者がナット101をスリット9aから上部空間8に挿入し、ナット101の両端の紙片102,103を引っ張ることでナット101の両端が上部空間8の内壁に係合する姿勢に整える。そして作業者は、図11(b)に示すように、ナット101の両端から延びる紙片102,103を指先などで押さえることによってナット101の姿勢を安定させた状態で吊りボルト7の先端をナット101の螺子孔に差し込んで装着する。
意匠登録第1529203号公報 特開2012−177290号公報
しかしながら、図11に示すような施工方法では、スリット9aにナット101を挿入してから上部空間8内においてナット101の姿勢を安定させるまでに手間がかかるという問題がある。特に上記のような作業は、作業者にとって高所作業となるため、1つの吊りボルト7の取り付け作業が完了する度に、作業者が一度床面に降りて脚立や踏み台などを次の取り付け位置へ移動させることが必要となるため、複数の吊りボルト7を取り付ける場合に多大な時間と手間を要するという問題がある。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、デッキプレートに設けられるスリットの上部空間に吊りボルトを取り付ける際の作業効率を従来よりも向上させた吊りボルト支持金具及びその施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、第1に、本発明は、下面に所定幅のスリット(9a)が形成され、該スリット(9a)の両端から上部に向かって互いの間隔を漸次拡大する一対の壁部(9b,9c)と、前記スリット(9a)から所定高さの位置で前記一対の壁部(9b,9c)の上端部を互いに連結する天板部(9d)とを有するスチール製のデッキプレート(9)に取り付け可能な吊りボルト支持金具(1)であって、正面視台形状に形成され、上底が下底よりも長く、且つ、前記下底が前記スリット(9a)の幅(D1)よりも長い金具本体(2)の前記下底に相当する下面(2b)から前記上底に相当する上面(2a)に貫通する螺子孔(3)が形成され、前記上底及び前記下底の両端に設けられる一対の側面(2e,2f)が前記スリット(9a)の幅(D1)よりも短い幅(W)であり、且つ、前記デッキプレート(9)における前記一対の壁部(9b,9c)と係合するテーパー状に形成され、前記一対の側面(2e,2f)のそれぞれに前記デッキプレート(9)における前記一対の壁部(9b,9c)と結合する磁石(4)を設けたことを特徴とする構成である。
この第1の構成によれば、金具本体の螺子孔に吊りボルトを装着し、金具本体の台形状側面をスリットと略平行にすることにより、金具本体をスリットの下方から上方へ簡単に挿入することができる。そしてスリットを介して金具本体を挿入した後、吊りボルトを回転させることにより、一対の側面をデッキプレートの一対の壁部に係合させることが可能であり、作業効率に優れている。また、この第1の構成によれば、磁石の作用により、金具本体の一対の側面と、デッキプレートの一対の壁部とを結合させることができる。そのため、仮に吊りボルトを回転させたとしても、金具本体は吊りボルトと供回りはせず、デッキプレートの一対の壁部に対して固定された状態を維持するので、作業効率がより一層向上する。
第2に、本発明は、上記第1の構成を有する吊りボルト支持金具(1)を施工する施工方法であって、前記金具本体(2)の前記螺子孔(3)に吊りボルト(7)を装着する工程と、前記螺子孔(3)に前記吊りボルト(7)を装着した状態で、前記金具本体(2)の台形状側面を前記スリット(9a)と略平行にすることにより、前記金具本体(2)を前記スリット(9a)の下方から上方へ挿入する工程と、前記金具本体(2)を前記スリット(9a)の上方へ挿入した後、前記吊りボルト(7)を回転させることにより、前記一対の側面(2e,2f)に設けられた前記磁石(4)を前記デッキプレート(9)における前記一対の壁部(9b,9c)と結合させる工程と、を有することを特徴とする構成である。
第3に、本発明は、上記第2の構成を有する施工方法において、前記磁石(4)によって前記金具本体(2)が前記一対の壁部(9b,9c)に固定された後、前記吊りボルト(7)を回転させることにより、前記吊りボルト(7)の先端(7a)を前記螺子孔(3)から突出させて前記デッキプレート(9)の前記天板部(9d)に当接させる工程、を更に有することを特徴とする構成である。
第4に、本発明は、上記第2又は第3の構成を有する施工方法において、前記吊りボルト(7)の前記金具本体(2)よりも下方位置に、前記スリット(9a)の幅よりも大径のワッシャー(10)と、前記ワッシャー(10)を支持するナット(11)とを装着する工程と、前記磁石(4)によって前記金具本体(2)が前記一対の壁部(9b,9c)に固定された後、前記ナット(11)を回転させることにより、前記ワッシャー(10)を前記スリット(9a)の縁部に当接させる工程と、を更に有することを特徴とする構成である。
本発明によれば、デッキプレートに設けられるスリットの上部空間に吊りボルトを取り付ける際の作業効率を改善することができる。
吊りボルト支持金具の一構成例を示す斜視図である。 吊りボルト支持金具の六面図及び断面図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における第1の工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における第2の工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における第3の工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における第4の工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における第5の工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における付加的な工程を示す図である。 吊りボルト支持金具の施工方法における付加的な工程を示す図である。 スリットが設けられたデッキプレートの一例を示す図である。 デッキプレートのスリットの上部空間に対して吊りボルトを取り付ける従来の施工方法を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、以下において参照する各図面では互いに共通する部材に同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態である吊りボルト支持金具1の一構成例を示す斜視図である。また図2は、吊りボルト支持金具1の六面図及び断面図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図、(d)は底面図、(e)は背面図、(f)は平面図、(g)は(f)の平面図におけるA−A断面図である。
吊りボルト支持金具1は、例えば図3に示すように、下面に所定幅D1のスリット9aが形成され、該スリット9aの両端から上部に向かって互いの間隔を漸次拡大する一対の壁部9b,9cと、スリット9aから所定高さの位置で一対の壁部9b,9cの上端部を互いに連結する天板部9dとを有するスチール製のデッキプレート9に取り付け可能である。すなわち、吊りボルト支持金具1は、デッキプレート9のスリット9aの上部空間8において一対の壁部9b,9cと係合した状態で吊りボルト7を支持する金具である。
この吊りボルト支持金具1は、図1、図2(a)及び図2(e)に示すように、正面視台形状に形成された金具本体2によって構成される。すなわち、金具本体2は、正面2c及び背面2dが台形状に形成される。金具本体2は、その正面視台形状の形態において、上底の長さL1が下底の長さL2よりも長くなるように形成される。金具本体2における上底の長さL1は、図3に示すデッキプレート9のスリット9aの幅D1よりも長く、且つ、天板部9dの幅D2よりも短くなるように形成される。同様に、金具本体2における下底の長さL2もまた、図3に示すデッキプレート9のスリット9aの幅D1よりも長く、且つ、天板部9dの幅D2よりも短くなるように形成される。
また金具本体2には、下底に相当する下面2bのほぼ中央から、上底に相当する上面2aのほぼ中央に貫通する螺子孔3が形成される。この螺子孔3の内面には、吊りボルト7の外周面に形成される雄螺子と螺合する雌螺子が形成される。
また金具本体2は、上底及び下底の両端に設けられる一対の側面2e,2fが矩形状に形成される。この一対の側面2e,2fは、デッキプレート9における一対の壁部9b,9cと接合するように、上底から下底に向かって先細りするように傾斜したテーパー面として形成される。すなわち、一対の側面2e,2fの傾斜角度は、デッキプレート9の一対の壁部9a,9cの傾斜角度とほぼ等しくなるように予め形成される。このような一対の側面2e,2fの幅Wは、デッキプレート9のスリット9aの幅D1よりも短くなるように形成される。
さらに、一対の側面2e,2fのほぼ中央には、磁石4が設けられる。磁石4は、例えば図2(g)に示すように金具本体2の一対の側面2e,2fのほぼ中央に形成された孔に埋め込まれた状態で接着剤などによって取り付けられる。また磁石4の表面は、一対の側面2e,2fの表面とほぼ一致するように取り付けられる。
上記のように構成される吊りボルト支持金具1は、上下方向に貫通形成された螺子孔3に対して予め吊りボルト7の先端が装着された状態でデッキプレート9のスリット9aの上部空間8に取り付けられる。以下、そのような吊りボルト支持金具1の施工方法について説明する。
図3乃至図7は、吊りボルト支持金具1の施工方法における各工程を示す図である。まず図3に示すように、作業者は、吊りボルト支持金具1の金具本体2に形成された螺子孔3に吊りボルト7の先端7aを装着する。そして作業者は、吊りボルト7の下端部を支持した状態で、吊りボルト支持金具1を装着した吊りボルト7の上端部をデッキプレート9のスリット9aの近傍位置まで持ち上げる。そして作業者は、金具本体2の台形状の側面、すなわち金具本体2の正面2c及び背面2dを、デッキプレート9のスリット9aと略平行な状態に配置する。これにより、吊りボルト支持金具1を装着した吊りボルト7の上端部をスリット9aの隙間からスリット9aの上部空間8へ挿入可能な状態となる。そして作業者は、金具本体2の正面2c及び背面2dをデッキプレート9のスリット9aと略平行に配置した状態で吊りボルト7の下端部を持ち上げることにより、吊りボルト支持金具1を装着した吊りボルト7の上端部をスリット9aの下方から上方へ挿入する。これにより、図4に示すような状態となる。つまり、吊りボルト支持金具1は、金具本体2における矩形状の一対の側面2e,2fの幅Wがデッキプレート9のスリット9aの幅D1よりも短いため、吊りボルト支持金具1を装着した吊りボルト7の上端部を簡単にスリット9aの上部空間8へ差し込むことが可能である。
そして作業者は、図5に示すように、吊りボルト7の下端部を90度回転させる。これにより、磁石4が配置されている一対の側面2e,2fが、デッキプレート9のスリット9aの上部空間8において一対の壁部9b,9cと対向する状態となる。その後、作業者は、吊りボルト7を若干下降させることにより、図6に示すように、金具本体2の一対の側面2e,2fに設けられた磁石4をデッキプレート9における一対の壁部9b,9cと結合させる。これにより、金具本体2の一対の側面2e,2fと、デッキプレート9の一対の壁部9b,9cとが互いに密着した状態で係合する。さらに磁石4が金具本体2の一対の側面2e,2fとデッキプレート9の一対の壁部9b,9cとを強固に結合させるため、吊りボルト7が回転した場合であっても、金具本体2は吊りボルト7と供回りしないように固定される。
そして作業者は、金具本体2を一対の壁部9b,9cに固定させた後、吊りボルト7の下端部を回転させることにより、吊りボルト7を金具本体2の螺子孔3に対して螺合進行させる。これにより、図7に示すように、金具本体2の上面2aから突出する吊りボルト7の突出量が次第に大きくなり、吊りボルト7の先端(上端)7aをデッキプレート9の天板部9dに当接させることができる。吊りボルト7の先端7aが天板部9dに当接すると、吊りボルト7の下端部を回転させるときのトルクが上がる。そのため、作業者は、吊りボルト7の下端部を回転させるときのトルクが所定トルク以上となるまで吊りボルト7の下端部を回転させることにより、吊りボルト7の先端7aを確実にスリット9aの上部空間8における天板部9dに当接させることができる。吊りボルト7の先端7aが天板部9dに当接すると、吊りボルト7は吊りボルト支持金具1の金具本体2を下方へ押す力を発生させるため、吊りボルト支持金具1の金具本体2は、一対の壁部9b,9cに対してより強固に固定されるようになる。その結果、吊りボルト支持金具1の姿勢が安定するため、吊りボルト7は、スリット9aの上部空間8に対して強固に、且つ、安定した状態に固定される。
以上で、吊りボルト支持金具1を用いて吊りボルト7をデッキプレート9に固定する施工が完了する。そして上述した各工程の作業は、全て作業者が床面から行うことができる作業である。そのため、作業者は高所作業を行う必要がないため、作業効率が向上する。特に、上述した施工方法では、吊りボルト支持金具1の一対の側面2e,2fに設けた磁石4の作用により、デッキプレート9におけるスリット9aの上部空間8の一対の壁部9b,9cに対して金具本体2を簡単に仮止めできるため、従来の施工方法と比較すると、作業効率が著しく改善されるという利点がある。
次に図7に示すように施工された状態で、更に吊りボルト7を強固に固定するための付加的な工程について説明する。図8及び図9は、その付加的な工程を示す図である。まず付加的な工程を行う場合には、図8に示すように吊りボルト7における吊りボルト支持金具1よりも下方位置に、ワッシャー10とナット11とを予め装着しておく。すなわち、ワッシャー10とナット11は、上述した各工程の作業が行われる前に、予め吊りボルト7に装着される。ワッシャー10は、概略円盤状の金属部品であり、その中心に吊りボルト7を挿通するための孔が形成された部品である。ワッシャー10の直径は、デッキプレート9のスリット9aの幅D1よりも大きい。ナット11は、吊りボルト7の外周面に形成された雄螺子と螺合した状態に装着される。そしてナット11の上部にワッシャー10が装着される。そして作業者は、上述した各工程の作業を行うことにより、図8に示すように吊りボルト支持金具1を用いて吊りボルト7をデッキプレート9に取り付ける。
その後、作業者は、ナット11を回転させることにより、図9に示すように、ワッシャー10をデッキプレート9のスリット9aの縁部に対して当接させる。ワッシャー10がスリット9aの縁部に当接すると、ナット11を回転させるときのトルクが上がる。そのため、作業者は、ナット11を回転させるときのトルクが所定トルク以上となるまでナット11を回転させることにより、ワッシャー10をスリット9aの縁部に対して確実に当接させることができる。ワッシャー10がスリット9aの縁部に当接すると、吊りボルト7は吊りボルト支持金具1の金具本体2を下方へ押す力を発生させるため、吊りボルト支持金具1の金具本体2は、一対の壁部9b,9cに対してより強固に固定されるようになる。その結果、吊りボルト支持金具1の姿勢がより一層安定するようになるため、吊りボルト7は、スリット9aの上部空間8に対してより強固に、且つ、より安定した状態に固定される。
上記のような付加的工程において、作業者が、ナット11を回転させるときにも床面から作業を行うことが可能である。すなわち、作業者が床面に居ながらナット11を回転させる作業を行うときには、吊りボルト7を内側に収容可能な筒状のツールを用いれば良い。筒状のツールは、その先端にナット11の外周面と係合する係合部が設けられており、内部が吊りボルト7を挿通可能なように中空である。作業者は、そのような筒状のツールの内側に吊りボルト7を下端から差し込んでいき、先端の係合部をナット11の外周面に係合させる。そして作業者は、筒状のツールの下端部を回転させることにより、床面に居ながらナット11を回転させることが可能である。そして作業者は、ワッシャー10がスリット9aの縁部に当接した状態でナット11を強固に締め付けた後、筒状のツールを吊りボルト7から引き抜くことにより、施工が完了する。そして図9に示す状態に施工が完了すると、図7に示す状態よりも、より強固に吊りボルト7が固定されることになる。
以上のように本実施形態の吊りボルト支持金具1は、下面に所定幅D1のスリット9aが形成され、該スリット9aの両端から上部に向かって互いの間隔を漸次拡大する一対の壁部9b,9cと、スリット9aから所定高さの位置で一対の壁部9b,9cの上端部を互いに連結する天板部9dとを有するスチール製のデッキプレート9に対して吊りボルト7を取り付ける際に好適な金具である。そして本実施形態の吊りボルト支持金具1を用いることにより、従来よりも優れた作業効率で施工することが可能である。
以上、本発明に関する一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態において説明したものに限定されるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば上記実施形態では、吊りボルト支持金具1の施工方法における各工程の作業を、デッキプレート9の上面にコンクリートなどの天井スラブSを打設した後に行う場合を例示した。デッキプレート9の上面に天井スラブSを打設した後であれば、スリット9aの上部空間8における一対の壁部9b,9cに対して押圧力を作用させた場合であっても、一対の壁部9b,9cは変形しない。そのため、天井スラブSの打設後であれば、吊りボルト支持金具1の金具本体2を一対の壁部9b,9cに対して強固に固定することができる。しかし、これに限られるものではなく、例えば、デッキプレート9の肉厚が比較的厚く、天井スラブSが打設される前であっても、一対の壁部9b,9cが変形しない程に強度の高いものであれば、天井スラブSの打設前に上述した各工程の作業を行うようにしても構わない。
1 吊りボルト支持金具
2 金具本体
3 螺子孔
4 磁石
7 吊りボルト
9 デッキプレート
8 上部空間
9a スリット
9b,9c 壁部
9d 天板部

Claims (4)

  1. 下面に所定幅のスリットが形成され、該スリットの両端から上部に向かって互いの間隔を漸次拡大する一対の壁部と、前記スリットから所定高さの位置で前記一対の壁部の上端部を互いに連結する天板部とを有するスチール製のデッキプレートに取り付け可能な吊りボルト支持金具であって、
    正面視台形状に形成され、上底が下底よりも長く、且つ、前記下底が前記スリットの幅よりも長い金具本体の前記下底に相当する下面から前記上底に相当する上面に貫通する螺子孔が形成され、前記上底及び前記下底の両端に設けられる一対の側面が前記スリットの幅よりも短い幅であり、且つ、前記デッキプレートにおける前記一対の壁部と係合するテーパー状に形成され、
    前記一対の側面のそれぞれに前記デッキプレートにおける前記一対の壁部と結合する磁石を設けたことを特徴とする吊りボルト支持金具。
  2. 請求項1に記載の吊りボルト支持金具を施工する施工方法であって、
    前記金具本体の前記螺子孔に吊りボルトを装着する工程と、
    前記螺子孔に前記吊りボルトを装着した状態で、前記金具本体の台形状側面を前記スリットと略平行にすることにより、前記金具本体を前記スリットの下方から上方へ挿入する工程と、
    前記金具本体を前記スリットの上方へ挿入した後、前記吊りボルトを回転させることにより、前記一対の側面に設けられた前記磁石を前記デッキプレートにおける前記一対の壁部と結合させる工程と、
    を有することを特徴とする施工方法。
  3. 前記磁石によって前記金具本体が前記一対の壁部に固定された後、前記吊りボルトを回転させることにより、前記吊りボルトの先端を前記螺子孔から突出させて前記デッキプレートの前記天板部に当接させる工程、
    を更に有することを特徴とする請求項2に記載の施工方法。
  4. 前記吊りボルトの前記金具本体よりも下方位置に、前記スリットの幅よりも大径のワッシャーと、前記ワッシャーを支持するナットとを装着する工程と、
    前記磁石によって前記金具本体が前記一対の壁部に固定された後、前記ナットを回転させることにより、前記ワッシャーを前記スリットの縁部に当接させる工程と、
    を更に有することを特徴とする請求項2又は3に記載の施工方法。
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