JP3189682U - タイルの取付部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】タイルに簡単、かつ緩みやガタが生じることなくしっかりと取り付け、タイルを建物の構造壁面に強固に取り付けるタイルの取付部材を提供する。
【解決手段】建物の構造壁面2に固定される取付板6と、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11と、フック部18と、を備えたタイル取付部材4を使用して、タイル7を建物の構造壁面2に固定してタイルの取付構造1を構成する。フック部18の横幅をタイル取付具11の横幅より大きく形成して、フック部18を、より安定して取付板6に係合するとともに、タイル7の裏面により長く当接可能とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、タイルの取付部材に関し、特に、建物のコンクリート等の構造壁面にタイルを取り付けるタイルの取付部材に関する。
従来、タイルを、建物のコンクリート等の構造壁面に取り付ける取付手段として、通常は、タイルの裏面に溝を形成し、タイルの裏面と構造壁面との間に、タイルの裏面の溝内も含め、モルタル等の接着材料を充填し、タイルを構造壁面に接着することが行われていた(特許文献1参照)。
また、別の取付手段として、タイルの裏面に取付孔を形成し、この取付孔に、取付部材を挿入し、この取付部材に取付ボルトを螺着して、このボルトによって支持金具等を介してコンクリート等の構造壁面に取り付ける取付構造が知られている。
このような取付構造の具体的な従来例として、大型タイルの裏面に形成され底部に開拡状の係合凹部を有する取付孔に、割り溝を有する留め部材を挿入し、留め部材の内径部に取付ボルトをねじ込み、留め部材を開拡して係合凹部に係合させて保持し、大型タイルに取付金具を取り付ける構造が知られている(特許文献2参照)。
磁器質タイル等の壁面材の裏面に形成され底部に開拡状の係止部を有する取付孔に、スリット状の溝部を有する胴部を挿入し、胴部にねじ部材をねじ込み開拡して、胴部の先端側の凸部を係止部に係合させて保持し、壁面材に吊持金具を取り付ける構造が知られている(特許文献3)。
大型タイルの裏面に形成され底部に拡径部を有する取付孔に、割り溝を有するアンカーナットを挿入し、アンカーナットに座付ボルトをねじ込み、アンカーナットの拡径部を開拡して取付孔の底部に係合させて保持し、大型タイルに固定金具を取り付ける構造が知られている(特許文献4参照)。
タイルの裏面に形成され奥部に広がった底部を有する取付孔に、割溝を有する取付部材を挿入し、取付部材の内径部に固定ピンをねじ込み、取付部材を開拡して保持し、タイルに取付部材を取り付ける構造が知られている(特許文献5参照)。
さらに別の取り付け手段として、タイルの裏面に溝を形成し、この溝に取付具の一部を差し込んで取り付け、この取付具を介して建物の構造壁面に固定するタイルの取付構造が知られている。
例えば、タイルの裏面に縦断面形状がアリ状の保持溝を幅方向に刻み込み、壁に固定された取付け部材に連結するための固定具を保持溝の側部から差し込み、この固定具を保持溝の最奥部の底部面及びその上下に位置して背部方向にテーパ収斂する係合面に当てる3面拘束としてタイルに接合する構成が知られている(特許文献6参照)。
また、水平方向に複数条のタイル掛止部を設け金属板を建物の躯体壁面にビス留めして、これらの掛止部に、裏面に溝の形成されたタイルをその溝を掛けて取り付ける構造が知られている(特許文献7参照)。
また、建築物の壁面にタイル装着部材をアンカーボルトを用いて固定し、このタイル装着部材の係合部をタイルの裏面に設けられた凹溝に係合してモルタルを流し込んでタイルを固定する構成が知られている(特許文献8参照)。
外壁材下部を水平方向に支持する下部切り欠き片と、外壁材上部を水平方向に固定する上部切り欠き片から成る切り欠き片対を有し、本体が長尺状の外壁材取り付け具が知られている(特許文献9参照)。
タイル取り付け面にタイル支持用の係止溝が上下方向に所定間隔をあけて水平方向に全幅にわたり凹設された下地パネルに、タイル裏面に設けた突起を係止溝に嵌入させて取り付けたタイル取付構造において、突起の上面を係止溝内の上側の内壁に弾性的に押接するバネ部材を配置した構成、及び係止溝内の上側の内壁と該内壁に当接するタイルの突起の上面とを凹凸嵌合した構成が知られている(特許文献10参照)。
ところで、本出願人は、建物の構造壁面にねじ等の固定具で固定された取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とによって、タイルが建物の構造壁面に固定して、タイルの取付構造を提案した(特許文献11、12)。
特開2010−13887号公報(図1参照) 特開平6−264594号公報(図4参照) 特開平7−54461号公報(図6参照) 特開平10−205058号公報(図3、図4参照) 特開平9−125653号公報(図2、図3参照) 特開平7−279361号公報(図1参照) 特開2004−244852号公報(図6参照) 特開平8−135137号公報(図1参照) 特開平11−229586号公報(図1参照) 特公平7−100967号公報(第1図、第5図参照) 特開2013−091967号公報 特開2013−124488号公報
従来のタイルの取付手段において、タイルとコンクリート等の構造壁面の間にモルタル等を充填してタイルを構造壁面に固定する手段は、モルタルの充填のための作業が必要であり、取付作業は必ずしも効率的ではない。
また、タイル裏面の取付孔に挿入した取付部材に、取付ボルトを螺着して、この取付ボルトによって支持金具等を介してコンクリート等の構造壁面に取り付ける従来の取付構造は、上記モルタル等で接着する取付手段に較べると作業効率は改善される。
しかしながら、前記特許文献1〜4の取付構造のいずれも、タイルの裏面に形成された取付孔に取付部材(留め部材、胴部、アンカーナット等)を挿入して、その取付部材に取付ボルトをねじ込む構成であるから、取付ボルトをねじ込むためにはタイルの裏面に、ドリル等の工具を利用して、ある程度深く孔をあけなくてはならない。すると、タイルが破損する恐れが生じる。特に、タイルが比較的薄い場合等は、その恐れが強い。
さらに、市販の取付ボルトを使用した場合には、開拡した取付部材の内径に形成されたねじに、ぴったりとスムースに螺着しにくい可能性もあり、螺着できたとしても、取付ボルトと取付部材の内径に形成されたねじとの間に緩みや隙間が生じ、強固に固定しにくいという可能性もある。
また、従来例において、特許文献5〜10に開示されているように、タイルの裏面に溝を形成し、この溝に取付具の一部を差し込んで取り付け、この取付具を介して建物の構造壁面に固定するタイルの取付構造は、取付具をタイルへの取り付けするためにねじを使用しないので、孔あけによる破損は生じない。
しかしながら、従来例では、タイルの裏面の溝への取付具の取付構造は、簡単に装着でき、しっかりと取り付けられるためには、必ずしも十分とは言えず、さらに改良の余地があるものと考えられる。
特に、特許文献10記載のタイル取付構造は、下地パネルに凹設された係止溝はタイルに対して一条であり、バネ部材で下方から上方に常時持ち上げていないと、タイルははずれてしまう構造である(バネ部材を発明の必須の構成要件としている)ことから見ても、取付の安定性という点で万全ではないものと考えられる。
また、係止溝内の上側の内壁と該内壁に当接するタイルの突起の上面とを凹凸嵌合した構成は、取付の安定性を図ったものと考えられるが、係止溝内の上側の内壁に凹凸面を形成することは、簡単に切削加工できるものではない。
ところで、上記従来技術として挙げた引用文献11、12では、タイル取付具は、タイル取付具本体とフック部を有し、フック部の横幅はタイル取付具本体と略同幅である。しかしながら、タイルの面積が大きくなると、フック部の横幅はタイル取付具本体と略同幅であるとタイルの取付け状態が不安定となり、これを解消するためには、少なくともタイルの横幅方向に、より数多くのタイル取付具を使用する必要がある。
本考案は、上記従来の問題を解決することを目的とするものであり、タイルにタイル取付具を簡単に、しかも緩みやガタが生じることなくしっかりと取り付けることができ、その結果、タイルを建物の構造壁面に、簡単な作業で、強固に固定することができるタイルの取付構造を実現することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するために、建物の構造壁面に固定される取付板とタイル取付具を備え、タイル取付具を取付板に取り付けてタイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付部材であって、タイル取付具は、タイルに取り付けられる板状の取付具本体と、取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体は、タイルの裏面に互いに上下方向に間隔をおいてタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に、それぞれ係合する上側係合部と下側係合部とを有し、フック部の横幅は、取付具本体の横幅より大きく形成されていることを特徴とするタイルの取付構造を提供する。
上側係合溝は、タイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、下側係合溝は、斜め上方に向け傾斜した傾斜上面と、水平下面と、下側係合溝の最奥部に位置する垂直面とを備え、断面が台形状に形成されており、上側係合部は、タイルの上側係合溝と係合するように、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜部から成り、下側係合部は、タイルの下側係合溝と係合するように、取付具本体の下端部が水平に屈曲して形成された水平部及び該水平部からさらに垂直に屈曲して形成された垂直部とから成ることが好ましい。
上側係合溝と下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、かつ斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることが好ましい。
上側係合溝と下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し片から成ることが好ましい。
本考案に係るタイルの取付部材によれば次のような効果が生じる。
(1)タイルに複雑な加工をすることなく、しかも高価な工具や部品等を使用することなく、簡単な作業で、容易にタイルを建物の構造壁面に、安価で簡単に固定することができる。
(2)タイルの面積が大きくなっても、タイル取付具を数多く使用することなく、タイルを、タイル取付具及び取付板を介して、建物の構造壁面に、緩みやガタが生じることなく、強固に固定することができる。
本考案に係るタイルの取付部材の実施例1を示す図であり、(a)は全体構成を示し、(b)、(c)は要部を説明する図である。 上記実施例1のタイルの取付部材の取付板を示す図であり、(a)及び(b)斜視図及び断面図である。 上記実施例1のタイルの取付部材のタイル取付具を示す図であり、(a)は構造壁面側から見た裏面図であり、(b)側面図あり、(c)、(d)は要部を説明する(b)の要部拡大図である。 上記実施例1のタイルの取付部材で建物の構造壁面に固定されるタイルを説明する図であり、(a)は断面図であり、(b)、(c)は要部を説明する拡大図であり、(d)はタイルの裏面に複数の係合溝を設けた構成例を説明する図である。 本考案に係るタイルの取付部材の実施例2を示す図であり、(a)は全体構成を示し、(b)、(c)は要部を説明する図である。 上記実施例2のタイル取付具を示す図であり、(a)はタイル側から見た正面図であり、(b)側面図あり、(c)は(b)の要部を説明する拡大図であり、(d)は(a)のD−D断面図であり、(e)は(a)のE−E断面図である。 上記実施例2のタイルの取付部材で建物の構造壁面に固定されるタイルを説明する図であり、(a)は断面図であり、(b)、(c)は要部を説明する(a)の要部拡大図であり、(d)はタイルの裏面に複数の係合溝を設けた構成例を説明する図である。 上記実施例2の変形例を説明する図であり、(a)はタイル側から見た正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は(a)のC−C断面図であり、(d)は(a)のD−D断面図である。
本考案に係るタイルの取付部材を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(実施例1)
本考案に係るタイル取付部材の実施例1を図1〜図4で説明する。図1は、実施例1のタイル取付部材4を使用した取付構造1の全体構成を説明する図である。
タイル取付部材4は、図1に示すように、建物の構造壁面2にねじ、ボルト等の固定具3で固定された取付板6と、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11とを有する。
タイル7の裏面12に係合して取り付けられたタイル取付具11を、取付板6に引っ掛けることで、タイル7が建物の構造壁面2に固定して、タイルの取付構造1を構成する。
取付板6は、図2(a)、(b)に斜視図及び断面図を示すように、全体的には長尺状の板材から成り、その材料は、鉄等の金属材、樹脂材等が利用される。取付板6の下端には、上方に折り返された受け部13が、取付板6の下縁に沿って形成されている。
また、取付板6には、上下方向に長い長孔16が形成されている。この長孔16を通してねじ等の固定具3が挿通されて、取付板6は建物の構造壁面2に固定される。
タイル取付具11は、タイル7の裏面12に形成された1又は複数の係合溝8(図4(d)参照)に応じて、1又は複数設けられている。タイル取付具11は、図3(a)、(b)に正面図(建物の構造壁面側から見た図)及び側面図を示すが、タイル取付具本体17とフック部18から構成される。
タイル取付具本体17は、図3(a)に示すように、全体の平面形状が矩形である。タイル取付具本体17の上端部には、上側係合部21が形成されている。上側係合部21は、図3(b)に示すように、タイル取付具7を起立した状態で、タイル側(フック部18と反対側)の斜め上方に傾斜して伸びるように屈曲された傾斜部から成る。
図3(c)に示すように、上側係合部21が、タイル取付具本体17の垂直部22の延長線23となす角度θは鋭角に形成されている。この実施例では例えば、θ=45°とする。換言すると、上側係合部21とタイル取付具本体17の垂直部22とのなす角度(180°−θ)は135°の傾斜角度をなすように形成されている。
図1(b)、図3(c)に示すように、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sは、この実施例では例えば、4.6mmで形成されている。
タイル取付具本体17の下端部には下側係合部26が形成されている。下側係合部26は、図3(d)に示すように、タイル取付具本体17の垂直部22に対してタイル側に90°で屈曲された水平部24と、水平部24がさらに上方に90°で屈曲された垂直部25とから構成されている。
この実施例1では例えば、下側係合部26の水平部24の折り返し幅dは4.6mmで形成されており、下側係合部26の垂直部25の折り返し幅hは2.8mmで形成されている。
取付具11のフック部18は、図3(b)に示すように、固定部31、水平部32及び垂直部33から成り、全体形状は、正面視で矩形をしており、断面形状がクランク状に形成されている。
タイル取付具本体17の正面に、フック部18の固定部31がスポット溶接で固定されている。図3(a)、(b)において、36はスポット溶接部を示す。このような固定手段としては、カシメやボルト等を使用してもよい。
ところで、上記従来技術として挙げた引用文献11、12では、フック部18の横幅はタイル取付具本体と略同幅である。しかしながら、本考案の特徴的構成は、フック部18の横幅wを、タイル取付具本体17の横幅mより大きくした点である。ここで、フック部18の横幅wとは、フック部18を取付板に引っ掛けた時、正面視して水平左右方向の長さを言う。
フック部18をこのような構成とすると、フック部18の垂直部13は取付板6の受け部13に横幅方向により長く受け入れられ、より強固に支持される。その結果、タイル7及びタイル取付具本体17は、より安定して取付板6を介して建物の構造壁面2に固定される。
また、本考案のフック部18は、タイル7に対して、その横幅方向により広く当接可能であり、1つのタイル7に対して、横幅方向に複数のタイル取付部材4を設ける場合でも、その数を少なくすることが可能となる。
図4は、タイル7の裏面12に形成された係合溝8を説明する図である。タイル7の裏面12に形成された係合溝8は、タイル7の横幅方向に伸びるように形成されており、図4(a)に示すように、互いに上下方向に間隔をおき、横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る。
上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る係合溝8は、1つのタイル7の裏面12に、そのタイル7の大きさに応じて、1又は複数(図4(d)に示す例では4つ)形成されている。上側係合溝42及び下側係合溝43は、それぞれタイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に係合するように形成されている。
上側係合溝42は、その断面の拡大図を図4(b)に示すが、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されている。
即ち、上側係合溝42は、タイル取付具11の上側係合部21と同方向となるように、上側係合溝42と、上側係合溝42の開口上側におけるタイル7の裏面12とのなす角度θ' を鋭角に形成し、角度θ' は、タイル取付具本体17の垂直部22の延長線23となす角度θ(図3(c)参照)と同じとする。
この実施例では例えば、θ' =45°とする。換言すると、上側係合溝42は、上側係合溝42の開口下側におけるタイル7の裏面12に対して180°−45°=135°の角度で、斜め上方に向けて傾斜して形成されている。
上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル7の大きさ、厚さ、重量等によって適宜設計される事項である。例えば、タイル7の寸法(横、縦、厚さ)が300×300×10mmの場合は、間隔s’は5mmとする。
この上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離s(=4.6mm)より大きく形成されている(図1(b)、図3(c)参照)。
下側係合溝43は、その断面図の拡大図を図4(c)に示すように、斜め上方に向け傾斜した傾斜上面51と、水平下面52と、下側係合溝43の最奥部に位置する垂直面53とを備え、全体の断面形状が台形に形成されている。
傾斜上面51は、上側係合部21と同様に、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12に対して斜め上方に向けて傾斜面として形成されている。
即ち、傾斜上面51とタイル7の裏面12のなす角度θ' は鋭角に形成され、角度θ'L は上記角度θ' と同じ大きさに形成されており、例えばθ'=45°とする。水平下面52は、タイル7の裏面12に対して90°の角度で、水平面として形成されている。
下側係合溝43の垂直面54とタイル7の裏面12との間隔d’は、上側係合溝42のs'の場合と同様に、タイル7の大きさ、厚さ、重量等によって適宜設計される事項である。
例えば、タイル7の寸法(横、縦、厚さ)が300×300×10mmの場合は、下側係合溝43の垂直面54とタイル7の裏面12との間隔d’は5mmとする。この間隔d’は、タイル取付具11の下側係合部26の水平部24の折り返し幅d(=4.6mm)より大きく形成されている(図1(c)参照)。
下側係合溝43がタイル7の裏面12に開口している開口44の上下幅h’は、タイル取付具11の下側係合部26の垂直部25の上下幅h(=2.6mm)より大きく形成されている。それにより、タイル取付具11の下側係合部26が下側係合溝43に挿入可能となる(図1(c)参照)。
本考案に係るタイルの取付構造においては、下側係合溝43内にタイル取付具11の下側係合部26を挿入した後、タイル取付具11の下側にバネを配設して下方から弾圧する構成としてもよい。このバネとしては、板バネ、圧縮コイルバネ等を使用する。
本考案に係るタイルの取付部材4は、以上のとおりであるが、このタイルの取付部材4を使用してタイルを構造壁に取り付けるタイルの取付構造1について、その施工方法とともに説明する。
タイル7を建物の構造壁面2に取り付ける施工に際しては、まず、取付板6を建物の構造壁面2にねじ等の固定具3で固定する。この固定に際して、図示はしないが、弾性を有するスペーサを取付板6と建物の構造壁面2の間に介装して、複数の取付板6のタイル側の面が均一に整列するようにすることが好ましい。
そして、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に係合する。この係合に際しては、タイル取付具11の下側係合部26を開口44から下側係合溝43内に挿入してから、タイル取付具11を上方にずらして上側係合部21を上側係合溝42に挿入する。
このようにタイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイルの上側係合溝42及び下側係合溝43に係合してから、板バネ(図示せず)を下側係合部26の水平部24とタイル7の下側係合溝43の水平下面52との隙間に装着する。すると、板バネによって、タイル取付具11は上方に付勢される。
上記のとおり、タイル取付具11をタイル7に係合して取り付けると、板バネによって、上側係合部21は上側係合溝42の傾斜上面48に向けて付勢され、下側係合部26の垂直部25は下側係合溝43の傾斜上面51に向けて付勢される。
その結果、タイル取付具11はタイル7の係合溝8に確実に係合して取り付けられ、タイル取付具11をタイル7の裏面12から引きはがすように引いても取り外すことができなくなる。
なお、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に係合した状態では、上側係合部21の先端部と上側係合溝42の最深部46は当接することなく隙間を残しており余裕がある。また、下側係合部26の垂直部25と下側係合溝43の垂直面54は当接することなく隙間を残しており余裕がある。
タイル取付具11をタイル7からはずす場合は、タイル取付具11を、いったん板バネに抗して下方に引き下げ、外側に引けばよい。
以上のとおり、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に係合して、タイル7にタイル取付具11を取り付けてから、タイル取付具11のフック部18を、取付板6の受け部13に挿入して係止する。これによって、タイル7及びタイル取付具11を取付板6に装着し、タイル7を建物の構造壁面2に固定することができる。
上側係合溝42及び下側係合溝43は斜め上方に傾斜して形成されているので、タイル7はその自重によって、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられるようなり、しかも上側係合部21及び下側係合部26と上側係合溝42及び下側係合溝43の係合を確実にして、タイル7が建物の構造壁面2から外れにくくなり、しっかりと取り付けられる。
ところで、上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sより大きく形成されている。また、下側係合溝43の垂直面54とタイル7の裏面12との間隔d’は、取付具の下側係合部26の水平部24の折り返し幅dより大きく形成されている。
従って、上記のとおり、タイル7はその自重で、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられても、上側係合部21及び下側係合部26が、上側係合溝42の最深部46及び下側係合溝43の垂直面54に突き当たって押しつけられるようなことは生じない。
(実施例2)
本考案に係るタイル取付部材の実施例2を図5〜図7で説明する。実施例2において、実施例1と同じ構成部分については同じ符号を使用する。図5(a)は、実施例2のタイル取付部材4の全体構成を説明する図である。
タイル取付部材4は、実施例1と同様に、タイル取付部材4は、図5に示すように、建物の構造壁面2にねじ、ボルト等の固定具3で固定された取付板6と、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11とを有する。取付板6は、図2に示す実施例1の取付板6と同じ構成である。
タイル取付具11は、タイル7の裏面12に形成された1又は複数の係合溝8(図7(d)参照)に応じて、1又は複数設けられている。タイル取付具11は、図6(a)、(b)に正面図(タイル側から見た正面図)及び側面図を示すが、タイル取付具本体17とフック部18から構成される。
タイル取付具本体17は、ステンレス等の金属材料で製造し、図6(a)に示すように、全体の平面形状が矩形である。タイル取付具本体17の上端部には、上側係合部21が形成されている。
上側係合部21は、図6(b)、(c)に示すように、タイル取付具7を起立した状態で、タイル側(フック部18と反対側)の斜め上方に傾斜して伸びるように屈曲された(曲げられた)傾斜片から成る。
図6(c)に示すように、上側係合部21は、タイル取付具本体17の垂直部22の上方への延長線23となす傾斜角度βは鋭角に形成されている。この実施例では例えば、β=45°とする。換言すると、上側係合部21とタイル取付具本体17の垂直部22とのなす角度(180°−β)は135°の傾斜角度をなすように形成されている。
図5(b)、図6(c)に示すように、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sは、例えば、4.6mmで形成されている。
タイル取付具本体17の下端部には下側係合部26が形成されている。下側係合部26は、図6(a)、(b)に示すように、全体的には、タイル取付具本体17の垂直部22に対して鋭角をもってフック状にタイル側上方に曲げられて折り返された複数の折返し片から構成されている。
具体的には、下側係合部26は、その横幅方向に間隔をおいて、タイル取付本体17の下端部に下端から上方に向けて縦方向に複数本の切り込み27が入れられ、さらにタイル側上方にフック状に曲げられて折り返されて形成された複数の折返し片から構成されている。
本実施例2では下側係合部26は、図6(a)、(b)に示すように、タイル取付本体17の下端部に下端から上方に向けて縦方向に切り込み27が2本入れられ、さらにタイル側上方に曲げられて折り返されて形成された、左右の係合用折返し片28と中央の弾接用折返し片29の計3つの折返し片が形成されている。
左右の係合用折返し片28は、後記するタイルの下側係合溝43に沿うように下側係合溝43の後記する角度θ(例えば45°)とほぼ同じ大きさの折返し角度αで折り返されており(図6(d)参照)、中央の弾接用折返し片29は、左右の係合用折返し片28の折返し角度αより大きな折返し角度α’で折り返されている(図6(e)参照)。
このような構成によって、後記するが、中央の弾接用折返し片29はバネとしての機能を発揮し、図5(c)に示すように、タイルの下側係合溝43の傾斜下面50に弾力的に当接して、タイル取付具本体17を上方に弾力的に付勢し、タイル取付具本体17の取付の安定性を良くするとともに、横幅方向のずれ止めとなる。
なお、下側係合部26に入れられた切り込み27は、2本でなくて、3本以上であってもよいが、下側係合溝43に沿うように形成された1又は2以上の係合用折返し片(折返し角度がαの折返し片)の合計横幅は、下側係合溝43の下面に弾接する1又は2以上の弾接用折返し片(折返し角度がαより大きいα’の折返し片)の合計横幅より大きくなるように形成する。要するに、下側係合部26においては、係合用折返し片28が主な構成要素であって、弾接用折返し片29は、バネ機能を付すための補助的な構成要素である。
また、複数の折返し片は、折返し角度がαの係合用折返し片28と折返し角度がαより大きいα’の弾接用折返し片29が、下側係合部26の横幅方向に交互に形成されていることが好ましい。
取付具11のフック部18は、実施例1と同じ構成であり、図6(a)に示すように、正面視すると、その横幅w(フック部18を正面視して横幅左右方向の長さ)を、実施例1と同様に、タイル取付具本体17の横幅mより大きくした。このようにしたことによる作用効果は、実施例1と同じである。
図7は、タイル7の裏面12に形成された係合溝8を説明する図である。タイル7の裏面12に形成された係合溝8は、タイル7の横幅方向に伸びるように形成されており、図7(a)に示すように、互いに上下方向に間隔をおき、横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る。
上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る係合溝8は、1つのタイル7の裏面12に、そのタイル7の大きさに応じて、1又は複数(図7(d)に示す例では4つ)形成されている。上側係合溝42及び下側係合溝43は、それぞれタイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26が挿入されて係合するように形成されている。
上側係合溝42は、その断面の拡大図を図7(b)に示すが、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されている。
即ち、上側係合溝42は、タイル取付具11の上側係合部21と同方向となるように、上側係合溝42と、上側係合溝42の開口上側におけるタイル7の裏面12とのなす角度θを鋭角に形成し、この角度θは、上側係合部21の傾斜角度β(上側係合部21がタイル取付具本体17の垂直部22の延長線23となす傾斜角度(図6(c)参照))とほぼ同じとする。
この実施例では、例えばθ=45°とする。換言すると、上側係合溝42は、上側係合溝42の開口下側におけるタイル7の裏面12に対して180°−45°=135°の角度で、斜め上方に向けて傾斜して形成されている。
上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル7の大きさ、厚さ、重量等によって適宜設計される事項である。例えば、タイル7の寸法(横、縦、厚さ)が300×300×10mmの場合は、間隔s’は5mmとする。
この上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離s(=4.6mm)より大きく形成されている(図5(b)、図6(c)参照)。
下側係合溝43は、その断面図の拡大図を図7(c)に示すように、上側係合溝42と同様に、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されている。
下側係合溝43の傾斜する角度は、即ち、傾斜上面51とタイル7の裏面12のなす角度θは、上側係合溝42の角度θと同じ大きさで形成されており、例えばθ=45°とする。この角度θは、下側係合部26の係合用折返し片28の折返し角度αとほぼ同じように形成する。
上側係合溝42及び下側係合溝43は、それぞれ図示はしないが、円盤ディスクカッターを、その刃をタイル7の裏面12に斜め上方に入れて回転切削して形成する。
実施例2のタイル取付具11等は以上のとおりであるが、このタイル取付具11を使用したタイルの取付構造1について、その施工方法とともに説明する。タイル7を建物の構造壁面2に取り付ける施工に際しては、まず、取付板6を建物の構造壁面2にねじ等の固定具3で固定する。
そして、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に挿入して係合させる。すると、下側係合部26の弾接用折返し片29はバネとしての機能を発揮し、タイル7の下側係合溝43の傾斜下面50に弾力的にて当接して、タイル取付具本体17を上方に向けて付勢する。
そのため、下側係合部26の折返し片28は、下側係合溝43の傾斜上面51に向けて付勢され、上側係合部21は上側係合溝42の傾斜上面48に向けて付勢される。その結果、タイル取付具11は、タイル7の係合溝8に確実に係合して取り付けられ、タイル取付具11をタイル7の裏面12から引きはがすように引いても取り外すことができなくなる。
このようにして、タイル7へのタイル取付具11の安定した装着できる。また、タイル7に対してタイル取付具11の横幅方向の相対的なずれ止めの効果が生じる。なお、タイル取付具11をタイル7からはずす場合は、タイル取付具11を、いったん中央の弾接用折返し片29の弾力に抗して下方に引き下げ、外側に引き出せばよい。
以上のとおり、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に係合させることで、タイル7にタイル取付具11を取り付けてから、タイル取付具11のフック部18を、取付板6の受け部13に挿入して係止する。これによって、タイル7及びタイル取付具11を取付板6に装着し、タイル7を建物の構造壁面2に固定することができる。
上側係合溝42及び下側係合溝43は斜め上方に傾斜して形成されているので、タイル7はその自重によって、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられるようなり、しかも上側係合部21及び下側係合部26と、上側係合溝42及び下側係合溝43の係合を確実にして、タイル7が建物の構造壁面2から外れにくくなり、しっかりと取り付けられる。
ところで、上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sより大きく形成されている(図5(b)参照)。また、下側係合溝43の最深部53とタイル7の裏面12との間隔d’は、取付具の下側係合部26の先端までの水平距離dより大きく形成されている(図5(c)参照)。
従って、上記のとおり、タイル7はその自重で、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられても、上側係合部21及び下側係合部26が、上側係合溝42の最深部46及び下側係合溝43の最深部53に突き当たって押しつけられるようなことは生じない。
(実施例2の変形例)
図8(a)〜(d)は、本考案に係るタイルの取付部材の実施例2の変形例を説明する図である。この変形例のタイル取付具81は、実施例2のタイル取付具11とほぼ同じ構成であるが、実施例2と異なり、図8(a)、(b)に示すように、下側係合部82は単に斜め上方にフック状に折り返され折返し片として形成されているだけで、切り込みは入れられていない。
しかし、上側係合部83に切り込み27が2本入れられ、さらにタイル側に向けて屈曲され、タイル側の斜め上方に向かうように形成されており、これによって、上側係合部83は、左右の係合用傾斜片86と中央の弾接用傾斜片87の計3つの傾斜片が形成されている。
左右の係合用傾斜片86は、図8(c)に示すように、その取付具本体17の上方への延長線23に対する傾斜角度βは、タイル7の裏面12に対する上側係合溝42の深さ方向のなす角度θ(例えば、45°)とほぼ同じ大きさで形成され、上側係合溝42に沿うように形成されている。
一方、中央の弾接用傾斜片87は、図8(d)に示すように、その取付具本体17の上方への延長線23に対する傾斜角度β’は、左右の係合用傾斜片86の傾斜角度βより大きく形成されている。
このような構成によって、変形例のタイル取付具81は、実施例2と同様にタイル7に取り付ける際に、上側係合部83を上側係合溝42に挿入すると、左右の係合用傾斜片86は、タイル7の上側係合溝42に沿うよう挿入され、中央の弾接用傾斜片87が上側係合溝42の傾斜下面49に弾力的に当接して挿入され、タイル取付具を上方へ付勢し、実施例2と同様に、タイル取付具81はしっかりとタイル7に取り付けられる。
以上、本考案に係るタイル取付け部材を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本考案はこのような実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない
上記構成の本考案に係るタイルの取付部材は、建物の構造壁面に固定される各種のタイル、サイディングボード等の外装部材、屋根部材等の取付のためにも適用可能である。
1 タイルの取付構造
2 建物の構造壁面
3 固定具(ねじ、ボルト等)
4 タイル取付け部材
6 取付板
7 タイル
8 係合溝
11 タイル取付具
12 タイルの裏面
13 取付板の受け部
16 取付板の長孔
17 タイル取付具本体
18 タイル取付具のフック部
21 タイル取付具本体の上側係合部
22 タイル取付具本体の垂直部
23 タイル取付具本体の垂直部の延長線
24 下側係合部の水平部
25 下側係合部の垂直部
26 タイル取付具本体の下側係合部
27 切り込み
28 左右の係合用折返し片
29 中央の弾接用折返し片
31 フック部の固定部
32 フック部の水平部
33 フック部の垂直部
34 フック部の垂直部の係合部(上方折返し部)
35 フック部の角部
36 スポット溶接部
42 タイルの上側係合溝
43 タイルの下側係合溝
44 タイルの下側係合溝の開口
46 上側係合溝の最深部
48 上側係合溝の傾斜上面
49 上側係合溝の傾斜下面
50 タイルの下側係合溝の傾斜下面
51 タイルの下側係合溝の傾斜上面
52 タイルの下側係合溝の水平下面
54 タイルの下側係合溝の垂直面
53 タイルの下側係合溝の最深部
81 タイル取付具
82 下側係合部
83 上側係合部
86 左右の係合用傾斜片
87 中央の弾接用傾斜片

Claims (4)

  1. 建物の構造壁面に固定される取付板とタイル取付具を備え、タイル取付具を取付板に取り付けてタイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付部材であって、
    タイル取付具は、タイルに取り付けられる板状の取付具本体と、取付板に引っ掛けるフック部から成り、
    取付具本体は、タイルの裏面に互いに上下方向に間隔をおいてタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に、それぞれ係合する上側係合部と下側係合部とを有し、
    フック部の横幅は、取付具本体の横幅より大きく形成されていることを特徴とするタイルの取付部材。
  2. 上側係合溝は、タイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
    下側係合溝は、斜め上方に向け傾斜した傾斜上面と、水平下面と、下側係合溝の最奥部に位置する垂直面とを備え、断面が台形状に形成されており、
    上側係合部は、タイルの上側係合溝と係合するように、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜部から成り、
    下側係合部は、タイルの下側係合溝と係合するように、取付具本体の下端部が水平に屈曲して形成された水平部及び該水平部からさらに垂直に屈曲して形成された垂直部とから成ることを特徴とする請求項1に記載のタイルの取付部材。
  3. 上側係合溝と下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
    上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、
    下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、かつ斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、
    係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、
    弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のタイル取付部材。
  4. 上側係合溝と下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
    上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、
    係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、
    弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、
    下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し片から成ることを特徴とする請求項1に記載のタイル取付部材。
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