JP3142213U - コーナー金物 - Google Patents
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Abstract
【課題】天井裏のような狭い空間に位置する横架材と柱の接合個所に対して取付けやすいコーナー金物。
【解決手段】横架材へ固定する水平面部5と柱2aへ固定する垂直面部6を一体に有し、水平面部5にはこの面に対して垂直に固定部材(ねじ11)を貫通させる固定用孔が形成され、垂直面部6にはこの面に対して傾斜して固定部材を貫通させる固定用孔が形成されており、固定部材の傾斜方向は水平面部に向かって受け方向とする。
【選択図】図6
【解決手段】横架材へ固定する水平面部5と柱2aへ固定する垂直面部6を一体に有し、水平面部5にはこの面に対して垂直に固定部材(ねじ11)を貫通させる固定用孔が形成され、垂直面部6にはこの面に対して傾斜して固定部材を貫通させる固定用孔が形成されており、固定部材の傾斜方向は水平面部に向かって受け方向とする。
【選択図】図6
Description
この考案は、木造建物において、主として横架材と縦材との接合隅部を補強するコーナー金物に関する。
従来、木造建物において、横架材と縦材(柱など、枠組工法住宅では、スタッド)のように直交する構造材の接合隅部には補強のために種々のコーナー金物が用いられている。(特許文献1、2)。このような金物は、ほとんどが新築の際に取り付けることを前提としており、ある程度の大きさがある電動工具を自由に使えるという環境が制限されるような狭い空間での取付け作業を予定していない。このため、図1のように、例えば、既存木造住宅の耐震補強工事に用いにくいことがある。
すなわち、既存住宅の耐震補強工事は、居住中であることもあって、できるだけ短期間に施工でき、且つ、低コストであることが望ましいので、建物の外壁を壊すなどの施工はせず、室内側から内壁材を取り外して梁などの横架材1と柱などの縦材2の接合隅部を露出させ、必要な施工をする。しかし、このような内壁を外しただけの状況では天井材3が残っているため、縦材2と横架材1との接合隅部は天井裏空間となり、この個所へコーナー金物4を取り付ける作業は、非常に狭い空間で行わなければならない。
この場合、コーナー金物4は横架材1へ固定する水平面部と、縦材2へ固定する垂直面部を有し、それぞれねじなどの固定部材によって横架材1と縦材2へ固定するのであるが、水平面部の固定はともかく、垂直面部の固定は、図1のように、ねじを打ち込む電動工具を水平に、すなわち、工具の軸線を縦材2の面に対して直角に維持して行う必要があり、狭い空間で工具を直角に維持するのが簡単ではないばかりでなく、ねじの位置を見定めるのも難しい。このため、施工は困難を極める。
なお、特許文献3,4のように、座面を傾斜させた建築金物は存在するが、単に斜面に形成される箇所をねじ止めの座金部として利用する(特許文献3)か、ねじ頭を隠すために形成した凹部の傾斜面をねじ頭の座面として利用するもの(特許文献4)の程度であって、強い力が作用するため、取り付け面に直交させてねじを打ち込むのが通常であるコーナー金物において、その取り付けねじを斜め打ちする構造としたものは見出せない。
この考案は、天井裏のような狭い空間に位置する横架材と縦材の接合隅部に対しても取付け易いコーナー金物の提供を課題とする。
水平面部と垂直面部を有するコーナー金物とする。
水平面部と垂直面部のいずれにもねじなどの固定部材を貫通させる固定用孔を設けるが、垂直面部に設ける固定用孔を水平面部に向かって受け方向となる方向に傾斜させる。
コーナー金物は、水平面部と垂直面部が双方の面に直交する連結面部で結合された形態とすることがある。
水平面部と垂直面部のいずれにもねじなどの固定部材を貫通させる固定用孔を設けるが、垂直面部に設ける固定用孔を水平面部に向かって受け方向となる方向に傾斜させる。
コーナー金物は、水平面部と垂直面部が双方の面に直交する連結面部で結合された形態とすることがある。
狭い作業空間であっても、コーナー金物の垂直面部を縦材へ固定しやすい。
〔実施例1〕
図2のコーナー金物4は、厚さ3.2mmの鋼板をプレス成形して得たものであり、水平面部5と垂直面部6が一体に構成されている。また、水平面部5と垂直面部6とに渡って補強リブ7が裏面側から三角形に押し出されて形成されている。
水平面部5には固定用孔8がこの面に対して垂直に形成されている。垂直面部6にはこの実施例において5個の凹部9が裏面側からプレス加工されている(図4,5)。凹部9は図2〜6に示すように、上面を受け面10とした、断面がほぼ直角三角形となる丸みを持った三角錐状であり、受け面10は図において約60度の角度で下方へ傾斜する座面を形成している。座面の中央部に固定用孔8が受け面10に対して直角に貫通して形成されている(垂直面部6に対しては約30°の角度となる)。
図2のコーナー金物4は、厚さ3.2mmの鋼板をプレス成形して得たものであり、水平面部5と垂直面部6が一体に構成されている。また、水平面部5と垂直面部6とに渡って補強リブ7が裏面側から三角形に押し出されて形成されている。
水平面部5には固定用孔8がこの面に対して垂直に形成されている。垂直面部6にはこの実施例において5個の凹部9が裏面側からプレス加工されている(図4,5)。凹部9は図2〜6に示すように、上面を受け面10とした、断面がほぼ直角三角形となる丸みを持った三角錐状であり、受け面10は図において約60度の角度で下方へ傾斜する座面を形成している。座面の中央部に固定用孔8が受け面10に対して直角に貫通して形成されている(垂直面部6に対しては約30°の角度となる)。
コーナー金物4は、図6のように、横架材1としての梁1aと縦材2としての柱2aとの接合箇所や横架材1としての土台1bと柱2aとの接合箇所にねじ11(固定部材の一つ)を用いて固定される。ねじ11は、水平面部5では梁1aあるいは土台1bへ直角にねじ込まれる。これに対して、垂直面部では、凹部9の周壁にガイドされて受け面10に対し直角に、したがって、柱2aの面に対して30°の傾斜角度で水平面部5の方向へ打ち込まれる。すなわち、柱頭側では上向きに30°の傾斜角度で、柱脚側では下向きに30°の傾斜角度で打ち込まれる。ねじ(固定部材)のこの傾斜方向は水平面部5に向かって受け方向である。傾斜の角度としては、図示のように受け方向として30°程度が、作業の勝手の良さとねじ11による固定強度の点から好ましい。
実施例1のコーナー金物4を用いれば、図1のような天井裏の作業となっても、垂直面部6を柱2aの面へ固定する際にねじ11は斜め下方から打ち込めるから、ねじ止めのための電動工具を柱2aの面と直角になるような困難な配置とする必要がない。このため、狭い空間での作業を行いやすい。ねじ11を斜め打ちすることによる固定の弱体化はねじ11の本数と長さなどでカバーすることができる。
図7は、固定用孔8に関する改良を示したものであり、(イ)では固定用孔8の表面側の縁を面取りしてねじ11のねじ山が孔の縁にひっかかりにくくしている。また、(ロ)ではバーリング加工のように、固定用孔8の裏面側が外側へ広がるように形成してねじ11のねじ山が引っかかりにくくしている。このように構成すると、実際の作業において、ねじ11を固定用孔8へスムーズに通すことができ、作業能率が向上する。
〔実施例2〕
図8は第2の実施例であり、実施例1とは、垂直面部6に形成する凹部9の形態が異なる。この実施例において凹部9は、実施例1における左右の凹部9がつながった構造であり、一つの凹部9に2個ずつの固定用孔8が形成されている。他の構成及び使用の態様は実施例1と同様である。
図8は第2の実施例であり、実施例1とは、垂直面部6に形成する凹部9の形態が異なる。この実施例において凹部9は、実施例1における左右の凹部9がつながった構造であり、一つの凹部9に2個ずつの固定用孔8が形成されている。他の構成及び使用の態様は実施例1と同様である。
〔実施例3〕
図9は、第3の実施例であり、コーナー金物4は、水平面部5と垂直面部6がこれらの面に直交する連結面部12で結合された構造となっている。この実施例では、水平面部5と垂直面部6及び連結面部12の片側ずつをそれぞれが鏡面対称となるようにプレス成形して得た半割体を対称面で接合し、一体にスポット溶接してある。
図9は、第3の実施例であり、コーナー金物4は、水平面部5と垂直面部6がこれらの面に直交する連結面部12で結合された構造となっている。この実施例では、水平面部5と垂直面部6及び連結面部12の片側ずつをそれぞれが鏡面対称となるようにプレス成形して得た半割体を対称面で接合し、一体にスポット溶接してある。
水平面部5は実施例1の場合と同様であるが、垂直面部6では、凹部9に変えて、断面U字形のガイド壁13を備えている。ガイド壁13は、その軸線が水平面部5に向かって受け方向に約30°の角度で傾斜させてあり、垂直面部6の表面側に溶接により取付けてある。したがって、その端面は図において下方へ約60°の角度で傾斜する受け面10となっている。ガイド壁13と対応した垂直面部6の箇所には上下方向に長い長孔14が形成され(図10)、ねじ11が貫通できるようになっている。すなわち、ガイド壁13は、垂直面部6の表面側に取付けられて、ねじ11を受け方向へガイドする部材となっている。
以上、実施例について説明した。垂直面部6の固定用孔8は、凹部9を設けて形成してもよく、また、ガイド壁13を設けた構成のいずれも良い。
1 横架材
1a 梁
1b 土台
2 縦材
2a 柱
3 天井材
4 コーナー金物
5 水平面部
6 垂直面部
7 補強リブ
8 固定用孔
9 凹部
10 受け面
11 ねじ
12 連結面部
13 ガイド壁
14 長孔
15 ねじ孔
1a 梁
1b 土台
2 縦材
2a 柱
3 天井材
4 コーナー金物
5 水平面部
6 垂直面部
7 補強リブ
8 固定用孔
9 凹部
10 受け面
11 ねじ
12 連結面部
13 ガイド壁
14 長孔
15 ねじ孔
Claims (5)
- 木造建物における横架材と縦材の接合隅部を補強するコーナー金物であって、横架材へ固定する水平面部と縦材へ固定する垂直面部を一体に有し、水平面部にはこの面に対して垂直に固定部材を貫通させる固定用孔が形成されると共に垂直面部にはこの面に対して傾斜して固定部材を貫通させる固定用孔が形成されており、固定部材の傾斜方向は水平面部に向かって受け方向となることを特徴としたコーナー金物。
- 水平面部と垂直面部が双方の面に直交する連結面部で結合された形態であることを特徴とした請求項1に記載のコーナー金物。
- 水平面部と垂直面部及び連結面部は片側ずつ鏡面対称に形成された半割体を対称面で接合して形成してあることを特徴とした請求項2に記載のコーナー金物。
- 固定部材を傾斜して貫通させる固定用孔は、垂直面部を構成する鋼板を裏面側からプレスして形成した凹部の受け面に形成してあることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一つに記載のコーナー金物。
- 固定部材を傾斜して貫通させる固定用孔は、垂直面部の表面側に固定部材を受け方向へガイドするガイド壁を備えていることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一つに記載のコーナー金物。
Priority Applications (1)
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JP2008001796U JP3142213U (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | コーナー金物 |
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JP2008001796U JP3142213U (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | コーナー金物 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014185421A (ja) * | 2013-03-21 | 2014-10-02 | Otsuka Bankin Kogyo Kk | 太陽電池パネル設置架台 |
KR20210136317A (ko) * | 2020-05-07 | 2021-11-17 | 최완규 | 양방향 무용접 고정브라켓 |
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2008
- 2008-03-26 JP JP2008001796U patent/JP3142213U/ja not_active Expired - Fee Related
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