JP6108268B2 - 外装改修用治具及び外装改修構造 - Google Patents

外装改修用治具及び外装改修構造 Download PDF

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本発明は、経年劣化した屋根や壁などを改修する際に用いる外装改修治具及びこれを用いた外装改修構造に関するものである。
従来より、屋根や壁などの外装を折板(ルーフデッキやデッキプレートなども含む)で形成することが行われているが、折板には経年劣化により錆が発生したり破損したりする場合がある。このような錆びたり破損したりしている既設の折板を撤去した後に、新設の折板を新たに施工するようにして外装を改修すると、改修をしている間は屋内での営業や操業を中断しなければならず、不便であった。そこで、既設の折板を撤去せずに残した状態で、新設の折板を施工することにより屋根等の改修が行われている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、折板で形成される既設屋根の上に複数個の外装改修用治具を固定し、この外装改修用治具に新設折板を取り付けることにより、既設屋根の全体を新設折板で上方から覆うようにして改修することが記載されている。この場合では、既設屋根を形成している既設折板を撤去することなく、新設折板を施工することができるので、改修の間でも屋内での営業や操業を中断する必要がなくなるものである。
特開2009−62684号公報
しかし、特許文献1に記載の方法では、外装改修用治具を既設折板にビス等の固定具を用いて固定しているために、固定具を既設折板及びその下側にあるタイトフレームに貫入する際に生じる切削粉(切粉)が屋内に落下し、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするおそれがあった。
具体的には、図18に示すような外装改修用治具80を用いた改修構造を例示することができる。既設折板50の山部33には外装改修用治具80が取り付けられている。また、この外装改修用治具80の上部に新設折板44を固定するようにして、既設折板50の上方に新設折板44を配設するようにしている。そして、上記の外装改修用治具80には山部33の両側の傾斜面部35の表面に固定具81により固定される固着片82が設けられており、固着片82は、その表面から固定具81をねじ込み、既設折板50の傾斜面部35とその下側のタイトフレーム38にまで固定具81を貫入することによって、既設折板50及びタイトフレーム38に固定される。従って、固定具81を貫入する際に、切削粉(切粉)Dが屋内に落下し、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするものであった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするのを極めて少なくすることができる外装改修用治具及び外装改修構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る外装改修用治具は、既設折板の表面に設置される基台と、前記既設折板の上方に配置される新設折板を固定する固定部とを備える外装改修用治具であって、前記基台は係止部を備え、前記係止部は前記既設折板を固定している固定具に係止可能に形成されて成ることを特徴とするものである。
本発明にあって、前記基台はその下部が略円盤状に形成され、前記既設折板の表面に回転可能に設置されていることが好ましい。
本発明にあって、前記係止部は、前記固定具の周面に形成されたネジ部に係止される複数の係止片を備えて形成されていることが好ましい。
本発明にあって、前記基台には前記新設折板の山部の裏面に沿って当接可能な補強部が形成されていることが好ましい。
本発明にあって、前記基台には前記既設折板の表面に当接可能な支持部が形成されていることが好ましい。
本発明に係る外装改修構造は、既設折板の上方に新設折板を配置することにより形成される外装改修構造であって、前記既設折板には外装改修用治具が設けられ、この外装改修用治具は前記既設折板の表面に設置される基台と、前記新設折板を固定する固定部とを備えてなり、前記基台は係止部を備え、前記係止部は前記既設折板を固定している固定具に係止されて成ることを特徴とするものである。
本発明においては、基台を固定具に係止することにより外装改修用治具を既設折板の表面に設置することができ、外装改修用治具を設置するにあたって既設折板及びタイトフレームにビス等の固定具を貫入する必要がなくなって切削粉の発生をほとんど無いようにすることができ、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするのを極めて少なくすることができるものである。
本発明の外装改修構造の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 本発明の外装改修用治具の実施の形態の一例を示し、(a)は底面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の外装改修用治具の実施の形態の一例を示す斜視図である。 折板の一例を示す斜視図である。 折板の施工方法の一例を示す斜視図である。 本発明の外装改修構造の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示す斜視図である。 本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の外装改修構造の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。 本発明の外装改修構造の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の外装改修構造の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 (a)は本発明の外装改修構造の他の実施の形態の一例を示す一部の断面図、(b)は本発明の外装改修用治具の他の実施の形態の一例を示す側面図である。 他の折板の一例を示す斜視図である。 本発明で用いる係止部材の動作を示し、(a)は平面図、(b)は底面図である。 従来例を示す概略の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図2及び3に外装改修用治具Aの実施の形態の一例を示す。この外装改修用治具Aは、基台1、固定部2、係止部3等を備えて形成されている。
基台1は熱間圧延鋼板などの鋼板を曲げ加工するなどして形成されるものであって、取付部材10と支持部材20とを備えて形成されている。
取付部材10は略円盤状に形成されている。また取付部材10は断面が略ハット型に形成されている。すなわち、取付部材10は、平面視が略円形の円盤部100と、円盤部100の周端から略鉛直下方に向かって突出する側壁部101と、側壁部101の下端から略水平に外方(円盤部100と反対側)に向かって突出する載置部102とを備えて形成されている。側壁部101は円盤部100の全周にわたって形成されている。また載置部102は側壁部101の全周にわたって設けられている。
支持部材20は、平面視で矩形状の頂面部21と、一対の連結部22とを備えて形成されている。一対の連結部22は頂面部21の下側において互いに対向して配置されている。また、各連結部22は頂面部21の端部から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。連結部22は、頂面部21の端部(側端部)から略鉛直下方に突出する垂下部24と、垂下部24の先端(下端)から外側下方に向かって略水平に突出する結合部25とを備えて形成されている。
支持部材20は取付部材10の上側に取り付けられて基台1が形成される。この場合、取付部材10の円盤部100の上に支持部材20の結合部25を載置し、円盤部100と結合部25とをリベット等の固定具48で結合するようにする。
固定部2は基台1の支持部材20に設けられている。固定部2は剣先ボルトなどのボルト70で形成することができ、支持部材20の頂面部21の略中央部に上方に突出するようにして設けられている。
係止部3は基台1の取付部材10に設けられている。係止部3は基台1に係止部材(スピードナットと称されることがある)49を取り付けることによって形成することができる。係止部材49はステンレス鋼板などの金属板を折り曲げ加工等することにより形成することができる。係止部材49には平面視で長方形の平板の略中央部に上下方向(厚み方向)に貫通する挿入孔27が形成されている。また、係止部材49には一対(複数)の係止片28が設けられている。係止片28は挿入孔27の周縁部から挿入孔27の上側の中央部の方に向けて斜め上方に突出するように形成されている。また、一対の係止片28は係止部材49の長手方向において互いに対向するように形成されている。このような一対の係止片28により係止部3が形成されている。また、係止部材49には補強片103が設けられている。補強片103は係止部材49の長手端部から上方に突出するように形成されている。また補強片103は挿入孔27を挟んで両側に設けられている。係止部材49は取付部材10の円盤部100の上面に取り付けられている。ここで、円盤部100の略中央部には上下方向(厚み方向)に貫通する貫通孔29が形成されており、係止部材49はその挿入孔27と円盤部100の貫通孔29とを上下に重ねるようにして配置されている。また、係止部材49は長手方向の両端部を円盤部100と支持部材20の結合部25との間に挟持することにより固定されている。この場合、上記固定部48は係止部材49の側端部を厚み方向に貫通している。尚、係止部材49は取付部材10及び支持部材20と一体化されており、取付部材10や支持部材20に対して不動である。
このような外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、次のようにして行う。
改修の対象となる外装としては屋根や壁などの外装であって、塗装鋼板やガルバリウム鋼板(登録商標)などの金属板をロール成形等して形成される折板31を例示することができる。折板31としては図4に示すように、複数の谷部32と複数の山部33とが交互に繰り返して形成されているものを用いることができる。谷部32は折板31の前後方向に長い矩形板状に形成されている。山部33は山頂面部34と一対の傾斜面部35とで形成されている。山頂面部34は折板31の前後方向に長い矩形板状に形成されている。傾斜面部35はその上端が山頂面部34の側端部と全長にわたって一体に形成されており、傾斜面部35の下端は谷部32の側端部と全長にわたって一体に形成されている。また、傾斜面部35は上端から下端に向かって下り傾斜するように形成されている。また、折板31の両側端部には半山部36が形成されている。半山部36は山頂面部34の内側の側端部に上記と同様の傾斜面部35が形成され、山頂面部34の外側の側端部に接続片42が全長にわたって一体に形成されることで構成されている。接続片42は傾斜面部35よりも短い寸法で山頂面部34の側端部から斜め下方に向けて突設されている。また、上記の山頂面部34には厚み方向で貫通する孔部71が所定の間隔を介して複数個設けられている。
このような折板31は、図5に示すように、タイトフレーム38により屋根の梁などの構造体37に固定されている。タイトフレーム38は鋼板等の金属板の矩形板材を折り曲げ加工等することにより形成されている。タイトフレーム38は山部39と谷部40とが交互に繰り返して形成されている。また、山部39の頂部には上方に突出する固定具41が設けられている。この固定具41としては上端が尖った剣先ボルトなどを用いることができる。
そして、上記の折板31は以下のようにして施工される。まず、構造体37の上にタイトフレーム38を取り付ける。この場合、タイトフレーム38の谷部40を構造体37に溶接等で固定する。次に、複数枚の折板31を構造体37の上方に配設する。この場合、折板31は山部39及び谷部40の長手方向が屋根の傾斜方向(例えば、軒棟方向)と略平行になるように配設される。また、屋根の傾斜方向と直交方向する方向で隣接する折板31は半山部36同士が接続されている。この場合、一方の折板31の半山部36の山頂面部34と他方の折板31の半山部36の山頂面部34とが上下に重ねられる。また、上側に重ねた山頂面部34に形成された接続片42が、下側に重ねた山頂面部34に形成された傾斜面部35の外面に配置される。そして、折板31の山部33の山頂面部34に設けた孔部71にタイトフレーム38の固定具41の上部を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定具41の上部にナット等の締結具43を螺合して締め付ける。このとき、図1及び図5に示すように、締結具43と既設折板50の山頂面部34の表面との間にはパッキン付きワッシャ76を設ける。パッキン付きワッシャ76は固定具41に装着されており、締結具43の締め付けにより、下面のパッキンが孔部71の周縁部において山頂面部34の表面と密着することになる。従って、孔部71の防水性を高めることができる。このようにして折板31をタイトフレーム38に固定すると、折板31の山部33の下側にタイトフレーム38の山部39が位置し、折板31の谷部32の下側にタイトフレーム38の谷部40が位置する状態となる。
本発明では、上記のように施工される折板31が経年劣化等した場合、この折板31を既設折板50とし、上記外装改修用治具Aと新設折板44とを用いて改修するものである。図1に示すように、外装改修用治具Aは既設折板50の表面に設置される。このとき、外装改修用治具Aは既設折板50を固定する既設の固定具41に取り付けられる。すなわち、既設折板50の表面側(上側)に突出している固定具41の上部を外装改修用治具Aの貫通孔29及び挿入孔27に下側から差し込んで一対の係止片28の間に位置させる。これにより、固定具41の外周面に形成されたネジ部のネジ溝に係止片28の先端が食い込んで係止されることになり、外装改修用治具Aが固定具41から容易に抜けないように係止して取り付けられる。このように外装改修用治具Aはその貫通孔29及び挿入孔27に固定具41を差し込むだけで既設折板50の表面に取り付けることができ、手間をかけずに簡単に施工することができるものである。また、この外装改修用治具Aは、その載置部102が既設折板50の山頂面部34に載置されて山頂面部34の表面上に配設されるが、この状態で外装改修用治具Aは、固定具41を軸として回転可能に取り付けられている。
ここで、後述の他の実施の形態では、固定具41の先端位置が既存折板50の上面の桁行方向の中心にない場合に、外装改修用治具Aを取り付けるには脚部12が既存折板50の傾斜面部35と干渉する為、係止部材49にスライド機構を設けていたが、基台1の形状を変更して脚部12をなくした事で、外装改修用治具A自体の位置決めに制約が無くなった。そのため、この実施の形態では係止部材49のスライド機構が不要となり、外装改修用治具Aのコストダウンに繋がるものである。この実施の形態において、既設折板50の上側に突出している固定具41の上部が、軸方向(鉛直方向)に対して曲がっていたり傾いていたりする場合は、固定具41の上部の曲がり具合や傾き具合に応じて、外装改修用治具A自体を前後左右に移動させることにより、固定具41の上部を貫通孔29及び挿入孔27に貫通させて差し込むことができるものである。
このようにして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。新設折板44は折板31と同様のものを用いることができる。また新設折板44は既設折板50と同様に、その山部33及び谷部32の長手方向が屋根の傾斜方向と略平行になるように配設される。また、屋根の傾斜方向と直交方向する方向で隣接する新設折板44は既設折板50と同様に、その半山部36同士が接続されている。そして、新設折板44はその山部33の下側に、既設折板50に設けた外装改修用治具Aが位置するように配置した後、新設折板44の山部33の山頂面部34に設けた孔部71に外装改修用治具Aの固定部2を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定部2の上部にナット等の締結具45を螺合して締め付ける。このとき、図1に示すように、締結具45と新設折板44の山頂面部34の表面との間には上記と同様のパッキン付きワッシャ76を設ける。このパッキン付きワッシャ76は固定部2に装着されており、締結具45の締め付けにより、下面のパッキンが孔部71の周縁部において山頂面部34の表面と密着することになる。従って、孔部71の防水性を高めることができる。このようにして外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。
ここで、新設折板44を付設する際に、外装改修用治具Aの固定部2の上部に締結具45を締め付けするにあたって、上記のように、外装改修用治具Aは既存折板50の山頂面部34上で回転可能に載置されているため、固定部2と締結具45との摩擦によって、外装改修用治具A自体が共回りするケースがある。その時に、新設折板44が葺かれた後に正圧方向の力(積雪荷重、作業者の体重等)が加わった場合、外装改修用治具Aの取付部材10に方向性があると、その力が既設折板50にそのまま伝わらず、外装改修用治具Aが傾いたりする事が想定される。そこで、取付部材10の形状を平面視で略円形にして方向性を無くす事で、外装改修用治具Aがどの方向を向いても山頂面部34に力が略均等に伝わるようにすることができる。
このようにして既設折板50で形成される既設屋根を新設折板44で形成される新設屋根で全面にわたって覆って見えないようにすることができ、劣化した既設折板50を新設折板44で改修することができる。そして、本発明では、基台1を固定具41に係止することにより外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置することができ、外装改修用治具Aを設置するにあたって既設折板50及びタイトフレーム38にビス等の固定具を貫入する必要がなくなって切削粉の発生をほとんど無いようにすることができる。従って、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするのを極めて少なくすることができる。尚、新設折板44と既設折板50との間にロックウールなどの断熱材を設けて屋根の断熱性を向上させても良い。
図7及び8に外装改修用治具Aの実施の形態の一例を示す。この外装改修用治具Aは、基台1、固定部2、係止部3等を備えて形成されている。
基台1は熱間圧延鋼板などの鋼板を曲げ加工するなどして形成されるものであって、取付部材10と支持部材20とを備えて形成されている。
取付部材10は、平面視で矩形状の基板部11と、一対の脚部12と、一対の支持部13とを備えて形成されている。一対の脚部12は基板部11の下側において互いに対向して配置されている。また、各脚部12は基板部11の端部(側端部)から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。脚部12は、基板部11の端部(側端部)から外側下方(基板部11と反対側の下方)に向かって突出する取付部14と、取付部14の先端(下端)から略鉛直下方に突出する延出部15と、延出部15の先端(下端)から外側下方に向かって突出する設置部16と、設置部16の先端(下端)からさらに外側下方に向かって突出する先端部17とを備えて形成されている。また、支持部13は脚部12が形成されていない基板部11の二つの端部(前端部と後端部)に一つずつ設けられている。支持部13は固着部18と固着部18の先端(下端)から略水平に突出する当接部19とを備えて形成されている。そして、支持部13は固着部18の上端を基板部11の端面(前端面と後端面)に固着して基板部11に固着されており、当接部19は外側(基板部11と反対側)に向いて略水平に突出されている。
支持部材20は、平面視で矩形状の頂面部21と、一対の連結部22とを備えて形成されている。一対の連結部22は頂面部21の下側において互いに対向して配置されている。また、各連結部22は頂面部21の端部から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。連結部22は、頂面部21の端部(側端部)から外側下方(頂面部21と反対側の下方)に向かって突出する支え部23と、支え部23の先端(下端)から略鉛直下方に突出する垂下部24と、垂下部24の先端(下端)から外側下方に向かって突出する結合部25とを備えて形成されている。そして、上記の頂面部21と二つの支え部23とで補強部26が形成されている。
支持部材20は取付部材10の上側に取り付けられて基台1が形成される。この場合、取付部材10の取付部14の上に支持部材20の結合部25を載置し、取付部14と結合部25とをリベット等の固定具48で結合するようにする。
固定部2は基台1の支持部材20に設けられている。固定部2は剣先ボルトなどのボルト70で形成することができ、支持部材20の頂面部21の略中央部に上方に突出するようにして設けられている。
係止部3は基台1の取付部材10に設けられている。係止部3は基台1に係止部材(スピードナットと称されることがある)49を取り付けることによって形成することができる。係止部材49はステンレス鋼板などの金属板を折り曲げ加工等することにより形成することができる。係止部材49には平面視で長方形の平板の略中央部に上下方向(厚み方向)に貫通する挿入孔27が形成されている。また、係止部材49には一対(複数)の係止片28が設けられている。係止片28は挿入孔27の周縁部から挿入孔27の上側の中央部の方に向けて斜め上方に突出するように形成されている。また、一対の係止片28は係止部材の長手方向において互いに対向するように形成されている。このような一対の係止片28により係止部3が形成されている。係止部材49は取付部材10の基板部11の上面に取り付けられている。ここで、基板部11の略中央部には上下方向(厚み方向)に貫通する貫通孔29が形成されており、係止部材49はその挿入孔27と基板部11の貫通孔29とを上下に重ねるようにして配置されている。また、係止部材49は長手方向の両端部をリベット等の固定具30で基板部11に取り付けられている。
ここで、図17(a)に矢印で示すように、係止部材49は横方向(一対の脚部12が対向する方向)にスライド移動自在に基板部11に取り付けられている。すなわち、図17(b)に示すように、基板部11には貫通孔29を挟んで両側に長孔77が設けられている。この長孔77は横方向に長く、かつ横方向に一直線上に並ぶように形成されている。また、長孔77は基板部11を厚み方向で貫通するように形成されている。そして、固定具30は係止部材49と一体的に形成されており、長孔77の上側から固定具30の下部を差し込んだ後、長孔77の下側で固定具30の下端を押しつぶして長孔77の側縁部に係止することにより、固定具30が長孔77から抜けないようにしている。このようにして係止部材49を基板部11に取り付けると、固定具30が長孔77内で移動可能となり、係止部材49が基板部11の表面に対して横方向にスライド移動することができるものである。
このような外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、次のようにして行う。
上記の実施の形態と同様に、改修の対象となる外装としては屋根や壁などの外装であって、塗装鋼板やガルバリウム鋼板(登録商標)などの金属板をロール成形等して形成される折板31を例示することができる。折板31としては図4に示すものと同様にである。このような折板31は、図5に示すものと同様に、タイトフレーム38により屋根の梁などの構造体37に固定されている。尚、既設折板50を構成する折板31は上記と同様にして施工される。
そして、この実施の形態においても、上記と同様に、施工された折板31が経年劣化等した場合、この折板31を既設折板50とし、上記外装改修用治具Aと新設折板44とを用いて改修するものである。図6に示すように、外装改修用治具Aは既設折板50の表面に設置される。このとき、外装改修用治具Aは既設折板50を固定する既設の固定具41に取り付けられる。すなわち、既設折板50の表面側(上側)に突出している固定具41の上部を外装改修用治具Aの貫通孔29及び挿入孔27に下側から差し込んで一対の係止片28の間に位置させる。これにより、固定具41の外周面に形成されたネジ部のネジ溝に係止片28の先端が食い込んで係止されることになり、外装改修用治具Aが固定具41に容易に抜けないように係止固定される。このように外装改修用治具Aはその貫通孔29及び挿入孔27に固定具41を差し込むだけで既設折板50の表面に取り付けることができ、手間をかけずに簡単に施工することができるものである。また、この外装改修用治具Aは既設折板50の山部33を跨ぐようにして配置され、山部33の両側方において、取付部材10の脚部12の設置部16が山部33の傾斜面部35の上部の表面に設置される。これにより、屋根の傾斜方向と直交する方向において、外装改修用治具Aを安定して配設することができる。また、外装改修用治具Aを係止固定した固定具41の前後位置において、外装改修用治具Aの支持部13の当接部19が山頂面部34の表面に設置される。これにより、屋根の傾斜方向において、外装改修用治具Aを安定して配設することができる。
ここで、上述のように、図17に示す係止部材49はスライド移動自在に形成されているので、外装改修用治具Aを既設折板50に配設する際に作業を簡単に行うことができる。すなわち、既設折板50の上側に突出している固定具41の上部は、軸方向(鉛直方向)に真っ直ぐな場合だけでなく、曲がっていたり傾いていたりする場合がある。このときに、貫通孔29と挿入孔27の上下の位置が固定されていると、固定具41が係止部3に当たるなどして貫通孔29及び挿入孔27を貫通するように差し込めないことがある。そこで、係止部材49を横方向にスライド移動自在に形成することにより、固定具41の上部の曲がり具合や傾き具合に応じて係止部材49をスライド移動させて固定具41の上部を貫通孔29及び挿入孔27に貫通させて差し込むことができるものである。従って、一対の係止片28(係止部3)が確実に固定具41の外周面に係止し、外装改修用治具Aが安定するように配設しやすくなるものである。
このようにして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。新設折板44は折板31と同様のものを用いることができる。また新設折板44は既設折板50と同様に、その山部33及び谷部32の長手方向が屋根の傾斜方向と略平行になるように配設される。また、屋根の傾斜方向と直交方向する方向で隣接する新設折板44は既設折板50と同様に、その半山部36同士が接続されている。そして、新設折板44はその山部33の下側に、既設折板50に設けた外装改修用治具Aが位置するように配置した後、新設折板44の山部33の山頂面部34に設けた孔部71に外装改修用治具Aの固定部2を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定部2の上部にナット等の締結具45を螺合して締め付ける。このとき、図6に示すように、締結具45と新設折板44の山頂面部34の表面との間には上記と同様のパッキン付きワッシャ76を設ける。このパッキン付きワッシャ76は固定部2に装着されており、締結具45の締め付けにより、下面のパッキンが孔部71の周縁部において山頂面部34の表面と密着することになる。従って、孔部71の防水性を高めることができる。このようにして外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。また、外装改修用治具Aの補強部26である支え部23は、新設折板44の山部33の上部において、傾斜面部35の裏面(下面)に沿って当接するものであり、また、外装改修用治具Aの補強部26である頂面部21は、新設折板44の山部33の山頂面部34の裏面(下面)に沿って当接するものであり、補強部26により山部33の補強をすることができるものである。
このようにして既設折板50で形成される既設屋根を新設折板44で形成される新設屋根で全面にわたって覆って見えないようにすることができ、劣化した既設折板50を新設折板44で改修することができる。
そして、本発明では、基台1を固定具41に係止することにより外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置することができ、外装改修用治具Aを設置するにあたって既設折板50及びタイトフレーム38にビス等の固定具を貫入する必要がなくなって切削粉の発生をほとんど無いようにすることができる。従って、屋内での営業や操業に支障が生じたり屋内を汚したりするのを極めて少なくすることができる。尚、新設折板44と既設折板50との間にロックウールなどの断熱材を設けて屋根の断熱性を向上させても良い。
図9に外装改修用治具Aの他の実施の形態を示す。この外装改修用治具Aは、基台1、固定部2、係止部3等を備えて形成されている。
基台1は熱間圧延鋼板などの鋼板を曲げ加工するなどして形成されるものであって、取付部材10と支持部材20とを備えて形成されている。
取付部材10は、平面視で矩形状の基板部11と、一対の脚部12と、一対の支持部13とを備えて形成されている。一対の脚部12は基板部11の下側において互いに対向して配置されている。また、各脚部12は基板部11の端部(側端部)から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。脚部12は、基板部11の端部(側端部)から外側(基板部11と反対側)に向かって略水平に突出する取付部14と、取付部14の先端(下端)から略鉛直下方に突出する延出部15と、延出部15の先端(下端)から外側下方に向かって突出する設置部16と、設置部16の先端(下端)からさらに外側下方に向かって突出する先端部17とを備えて形成されている。また、支持部13は脚部12が形成されていない基板部11の二つの端部(前端部と後端部)に一つずつ一体に設けられている。支持部13は固着部18と固着部18の先端(下端)から略水平に突出する当接部19とを備えて形成されている。そして、固着部18の上端は基板部11の端面(前端面と後端面)から屈曲して基板部11に一体に形成されており、当接部19は外側(基板部11と反対側)に向いて突出されている。
支持部材20は、平面視で矩形状の頂面部21と、一対の連結部22とを備えて形成されている。一対の連結部22は頂面部21の下側において互いに対向して配置されている。また、各連結部22は頂面部21の端部から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。連結部22は、頂面部21の端部(側端部)から外側下方(頂面部21と反対側)に向かって突出する支え部23と、支え部23の先端(下端)から略鉛直下方に突出する垂下部24と、垂下部24の先端(下端)から外側に向かって略水平に突出する結合部25とを備えて形成されている。そして、上記の頂面部21と二つの支え部23とで補強部26が形成されている。
支持部材20は取付部材10の上側に取り付けられて基台1が形成される。この場合、取付部材10の取付部14の上に支持部材20の結合部25を載置し、取付部14と結合部25とを溶接等で結合するようにする。
固定部2及び係止部3は図7及び8に示すものと同様に形成することができる。
このような外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、図6のものと同様に行うことができる。すなわち、図10に示すように、外装改修用治具Aは既設折板50の表面に設置される。このとき、外装改修用治具Aは既設折板50を固定する既設の固定具41に取り付けられる。つまり、既設折板50の表面に突出している固定具41の上部を外装改修用治具Aの貫通孔29及び挿入孔27に下側から差し込んで一対の係止片28の間に位置させる。これにより、固定具41の外周面に形成されたネジ溝に係止片28の先端が食い込んで係止されることになり、外装改修用治具Aが容易に抜けないように固定具41に係止固定される。また、この外装改修用治具Aは既設折板50の山部33を跨ぐようにして配置され、山部33の両側方において、取付部材10の脚部12の設置部16が山部33の傾斜面部35の上部の表面に設置される。また、外装改修用治具Aを係止固定した固定具41の前後位置において、外装改修用治具Aの支持部13の当接部19が山頂面部34の表面に設置される。
このようにして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。そして、図6のものと同様に、新設折板44はその山部33の下側に、既設折板50に設けた外装改修用治具Aが位置するように配置した後、新設折板44の山部33の山頂面部34に設けた孔部71に外装改修用治具Aの固定部2を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定部2にナット等の締結具45を螺合して締め付ける。この際、図10に示すように、上記と同様にして、締結具45と新設折板44の山頂面部34の表面との間にパッキン付きワッシャ76を設ける。このようにして外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。
図11に外装改修用治具Aの他の実施の形態を示す。この外装改修用治具Aは、基台1、固定部2、係止部3等を備えて形成されている。
基台1は熱間圧延鋼板などの鋼板を曲げ加工するなどして形成されるものであって、取付部材10と支持部材20とを備えて形成されている。
取付部材10は、平面視で矩形状の基板部11と、基板部11の端部(側端部)から外側下方(基板部11と反対側の下方)に向かって突出する取付部14と、一対の支持部13とを備えて形成されている。支持部13は取付部14が形成されていない基板部11の二つの端部(前端部と後端部)に一つずつ設けられている。支持部13は固着部18と固着部18の先端(下端)から略水平に突出する当接部19とを備えて形成されている。そして、固着部18の上端を基板部11の端面(前端面と後端面)に固着して基板部11に固着されており、当接部19は外側(基板部11と反対側)に向いて突出されている。
支持部材20は、平面視で矩形状の頂面部21と、一対の脚部12とを備えて形成されている。一対の脚部12は頂面部21の下側において互いに対向して配置されている。また、各脚部12は頂面部21の端部から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。脚部12は、頂面部21の端部(側端部)から外側下方(頂面部21と反対側)に向かって突出する支え部23と、支え部23の先端(下端)から略鉛直下方に突出する垂下部24と、垂下部24の先端(下端)から外側下方に向かって突出する結合部25と、結合部25の先端(下端)から略鉛直下方に突出する延出部15と、延出部15の先端(下端)から外側下方に向かって突出する設置部16と、設置部16の先端(下端)からさらに外側下方に向かって突出する先端部17とを備えて形成されている。そして、上記の頂面部21と二つの支え部23とで補強部26が形成されている。
取付部材10は支持部材20の一対の脚部12の間に取り付けられて基台1が形成される。この場合、取付部材10の取付部14の上に支持部材20の結合部25を載置し、取付部14と結合部25とをリベット等の固定具48で結合するようにする。
固定部2及び係止部3は図7及び8に示すものと同様に形成することができる。
このような外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、図6のものと同様に行うことができる。すなわち、外装改修用治具Aは既設折板50の表面に設置される。このとき、外装改修用治具Aは既設折板50を固定する既設の固定具41に取り付けられる。つまり、既設折板50の表面に突出している固定具41の上部を外装改修用治具Aの貫通孔29及び挿入孔27に下側から差し込んで一対の係止片28の間に位置させる。これにより、固定具41の外周面に形成されたネジ溝に係止片28の先端が食い込んで係止されることになり、外装改修用治具Aが固定具41に係止固定される。また、この外装改修用治具Aは既設折板50の山部33を跨ぐようにして配置され、山部33の両側方において、取付部材10の脚部12の設置部16が山部33の傾斜面部35の上部の表面に設置される。また、外装改修用治具Aを係止固定した固定具41の前後位置において、外装改修用治具Aの支持部13の当接部19が山頂面部34の表面に設置される。
このようにして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。そして、図6のものと同様に、新設折板44はその山部33の下側に、既設折板50に設けた外装改修用治具Aが位置するように配置した後、新設折板44の山部33の山頂面部34に設けた孔部71に外装改修用治具Aの固定部2を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定部2の上部にナット等の締結具45を螺合して締め付ける。この際、上記と同様にして、締結具45と新設折板44の山頂面部34の表面との間にパッキン付きワッシャ76を設ける。このようにして外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。
図12に外装改修構造の他の実施の形態を示す。ここで使用されている外装改修用治具Aは、図11に示す外装改修用治具Aに対して、取付部材10の取付部14と支持部材20の結合部25との形状が異なるが、その他の構成は図11に示すものと同様に形成されている。取付部材10の取付部14は、基板部11の端部(側端部)から略鉛直下方に向かって突出するように形成されている。支持部材20の結合部25は、垂下部24の先端(下端)から略鉛直下方に向かって突出するように形成されている。そして、取付部材10の取付部14の外面に支持部材20の結合部25の内面を当接させ、取付部14と結合部25とをリベット等の固定具48で結合するものである。
このような外装改修用治具Aを用いた図12の外装改修構造は、図11の外装改修用治具Aを用いた場合と同様に形成することができる。
図13に外装改修用治具Aの他の実施の形態を示す。この外装改修用治具Aは、基台1、固定部2、係止部3等を備えて形成されている。
基台1は熱間圧延鋼板などの鋼板を曲げ加工するなどして形成されるものであって、平面視で矩形状の頂面部21と、一対の脚部12とを備えて形成されている。一対の脚部12は頂面部21の下側において互いに対向して配置されている。また、各脚部12は頂面部21の端部から下方に向かって折り曲げ加工等することにより形成されている。脚部12は、頂面部21の端部(側端部)から外側下方(頂面部21と反対側)に向かって突出する支え部23と、支え部23の先端(下端)から略鉛直下方に突出する垂下部24と、垂下部24の先端(下端)から外側下方に向かって突出する設置部16と、設置部16の先端(下端)からさらに外側下方に向かって突出する先端部17とを備えて形成されている。そして、上記の頂面部21と二つの支え部23とで補強部26が形成されている。また、基台1の上下方向の略中央部には基板部11が設けられている。基板部11は平面視で矩形状に形成され、その側端部には断面逆U字状の結合部25が一体的に設けられている。そして、結合部25の外側端部は垂下部24に一体的に形成されている。
基板部11の前端部には支持部13が設けられている。支持部13は固着部18と固着部18の先端(下端)から略水平に突出する当接部19とを備えて形成されている。そして、固着部18の上端を基板部11の先端面に固着して基板部11に固着されており、当接部19は外側(基板部11と反対側)に向いて突出されている。
固定部2及び係止部3は図7及び8に示すものと同様に形成することができる。
このような外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、図6のものと同様に行うことができる。すなわち、図14に示すように、外装改修用治具Aは既設折板50の表面に設置される。このとき、外装改修用治具Aは既設折板50を固定する既設の固定具41に取り付けられる。つまり、既設折板50の表面に突出している固定具41の上部を外装改修用治具Aの貫通孔29及び挿入孔27に下側から差し込んで一対の係止片28の間に位置させる。これにより、固定具41の外周面に形成されたネジ溝に係止片28の先端が食い込んで係止されることになり、外装改修用治具Aが容易に抜けないように固定具41に係止固定される。また、この外装改修用治具Aは既設折板50の山部33を跨ぐようにして配置され、山部33の両側方において、取付部材10の脚部12の設置部16が山部33の傾斜面部35の上部の表面に設置される。また、外装改修用治具Aを係止固定した固定具41の前後位置において、外装改修用治具Aの支持部13の当接部19が山頂面部34の表面に設置される。
このようにして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。そして、図6のものと同様に、新設折板44はその山部33の下側に、既設折板50に設けた外装改修用治具Aが位置するように配置した後、新設折板44の山部33の山頂面部34に設けた孔部71に外装改修用治具Aの固定部2を下から上へと差し込んで貫通させ、山頂面部34の表面(上面)に突出した固定部2にナット等の締結具45を螺合して締め付ける。この際、図11に示すように、上記と同様にして、締結具45と新設折板44の山頂面部34の表面との間にパッキン付きワッシャ76を設ける。このようにして外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。
図15に他の実施の形態を示す。ここで使用されている外装改修用治具Aは、図6に示す外装改修用治具Aに対して、固定部2がボルト70の代わりに吊子51で形成されているものであり、その他の構成は図6に示すものと同様に形成されている。吊子51は矩形板状に形成される接合片55と、接合片55の一端部から上方に向かって略垂直に突出する立ち上がり片56と、立ち上がり片56の先端に接合片55とは反対側に突出する突出片57と、突出片57の先端からその下側に折り返して形成される係合片58とを備えて形成されている。また、吊子51は、基台1の頂面部21に凹設された凹段部59の底面に接合片55をボルトナットなどの固定具72で固定するようにして基台1に取り付けられている。立ち上がり片56の上部と突出片57と係合片58は頂面部21よりも上側に位置している。
また、吊子51を備えた外装改修用治具Aを用いる場合は、新設折板44としては、馳折接続式の折板60を用いるものである。この折板60は、図14に示すように、断面略U字状に形成されており、平板状の谷部61と、その両方の側端部から斜め上方に向かって突出する山部半体62a、62bとを備えて形成されている。一方の山部半体62aは、谷部61の一方の側端から外側方(谷部61と反対側)の斜め上方に向かって突出する傾斜部63と、この傾斜部63の上端から外側方に向かって略水平に突出する頂部64と、この頂部64の端部から上方に向かって突出する断面略逆U字状の嵌合部65とを備えて形成されている。他方の山部半体62bは、谷部61の一方の側端から外側方(谷部61と反対側)の斜め上方に向かって突出する傾斜部63と、この傾斜部63の上端から外側方に向かって略水平に突出する頂部64と、この頂部64の端部から上方に向かって突出する断面略L字状の被嵌合部66とから構成されている。
そして、上記の外装改修用治具Aを用いて工場や家屋などの建物の既設の外装を改修するにあたっては、図6のものと同様にして複数の外装改修用治具Aを既設折板50の表面に設置した後、既設折板50の上方に新設折板44を配設する。また、新設折板44は既設折板50と同様に、その山部半体62a、62b及び谷部61の長手方向が屋根の傾斜方向と略平行になるように配設される。また、屋根の傾斜方向と直交方向する方向で隣接する新設折板44は、一方の新設折板44の山部半体62aと他方の新設折板44の山部半体62bとが接続されている。これらの山部半体62a、62bを接続するにあたっては、一方の山部半体62bの被嵌合部66の上部を吊子51の突出片57と係合片58との間に挿入した後、これら被嵌合部66の上部と吊子51の突出片57と係合片58とに他方の山部半体62aの嵌合部65を上側から被せ、この後、被嵌合部66の上部と吊子51の突出片57と係合片58とを締め付けるようにして嵌合部65を変形させて馳折を形成する。このようにして吊子51を介して外装改修用治具Aに新設折板44を固定して取り付けることができる。そして、既設折板50で形成される既設屋根を複数の新設折板44で形成される新設屋根で全面にわたって覆って見えないようにすることができ、劣化した既設折板50を新設折板44で改修することができる。
この実施の形態のように、既設折板50と新設折板44とは異なる形状のものを使用することができる。
A 外装改修用治具
1 基台
2 固定部
3 係止部
13 支持部
26 補強部
33 山部
41 固定具
44 新設折板
50 既設折板

Claims (5)

  1. 既設折板の表面に設置される基台と、前記既設折板の上方に配置される新設折板を固定する固定部とを備える外装改修用治具であって、前記基台は係止部を備え、前記係止部は前記既設折板を固定している固定具に係止可能に形成されて成り、前記基台はその下部が略円盤状に形成され、前記既設折板の表面に回転可能に設置されることを特徴とする外装改修用治具。
  2. 前記係止部は、前記固定具の周面に形成されたネジ部に係止される複数の係止片を備えて形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の外装改修用治具。
  3. 前記基台には前記新設折板の山部の裏面に沿って当接可能な補強部が形成されて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の外装改修用治具。
  4. 前記基台には前記既設折板の表面に当接可能な支持部が形成されて成ることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の外装改修用治具。
  5. 既設折板の上方に新設折板を配置することにより形成される外装改修構造であって、前記既設折板には外装改修用治具が設けられ、この外装改修用治具は前記既設折板の表面に設置される基台と、前記新設折板を固定する固定部とを備えてなり、前記基台は係止部を備え、前記係止部は前記既設折板を固定している固定具に係止されて成り、前記基台はその下部が略円盤状に形成され、前記既設折板の表面に回転可能に設置されることを特徴とする外装改修構造。
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