JP5256250B2 - 屋根上取付具 - Google Patents

屋根上取付具

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本発明は、波形屋根の頂部より突設したボルト体に固定される屋根上取付具に関する。
一般に、折板屋根(角波形屋根)、丸波形屋根等の波形屋根の上面に、例えばテレビアンテナや空調機器、太陽電池パネル、遮熱シート等の各種機器・部材類よりなる屋根上物品を配設することが実施されており、従来には、このような屋根上物品を屋根上に取り付けるための種々の屋根上取付具が提案されている。
特に、波形屋根の頂部で隣接する屋根材を重ねた重合部をボルト体とナットとの螺着によって固定した構造のものでは、その頂部において、屋根の下方より屋根を貫通して屋根上に突設させた屋根材連結のためのボルト体を、対向する挟着片で挟み込んで固定する構成とした屋根上取付具も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この屋根上取付具は、両脚片を備えて断面略門形に形成した本体部と、その両脚片の下端から対向するように延びた両挟着片とを備えており、両脚片を横方向に貫く緊締用ボルト、ナットで緊締して、ボルト体に両挟着片を挟着させて取り付ける構造となっている。このような取付構造によれば、両挟着片の先端部がボルト体のネジ部のネジ溝に食い込む構造であるため、屋根上取付具が外れる可能性は低い。
特開2010−77692号公報
しかしながら、上記従来の屋根上取付具では、両脚片を緊締用ボルトとナットにより緊締しなければならないから、屋根上での作業量が多くなり、熟練した者でなければ迅速に取り付けることができなかった。
さらに、緊締の加減によってはボルト体への固定が十分とはならず、屋根上物品の負荷によって、ずれたり外れたりするおそれもあった。また、緊締による固定であるため、屋根上取付具間で固定度合のばらつきが発生するおそれもあった。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、波形屋根の頂部より突設したボルト体に対して一定の固定強度で、簡単かつ迅速に取り付けることができる屋根上取付具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の屋根上取付具は、波形屋根の頂部より突設したボルト体に固定される屋根上取付具において、取付具本体は、上部に屋根上物品を設置する屋根上物品取付部、底部に波形屋根に載置される屋根載置部を備えた構造とされ、屋根載置部の中央部には、取付具本体を波形屋根の頂部に設置したときに、ボルト体に螺着されるナットおよび山座金と接触しないような上げ底部が形成され、該上げ底部の中央には、内周に拡開爪片を具設したボルト挿通孔よりなるボルト係止部を備え、該拡開爪片でボルト挿通孔より突出したボルト体に係止する構成となっていることを特徴とする。
請求項2に記載の屋根上取付具は、取付具本体が、屋根上物品取付部と屋根載置部とが離隔・重合された横筒体よりなる。
請求項3に記載の屋根上取付具は、取付具本体が、屋根上物品取付部と屋根載置部とが平面視で並んで配された折曲板体よりなる。
請求項4に記載の屋根上取付具は、取付具本体が略門形体よりなる。
請求項5に記載の屋根上取付具は、ボルト係止部が取付具本体と一体に形成されている。
請求項6に記載の屋根上取付具は、ボルト係止部が取付具本体とは別体に形成されている。
請求項1に記載の屋根上取付具によれば、取付具本体の屋根載置部が、内周に拡開爪片を具設したボルト挿通孔よりなるボルト係止部を備え、このボルト係止部で、ボルト挿通孔より突出したボルト体に係止する構成となっているので、波形屋根の頂部より突設したボルト体をボルト係止部で係止させるだけで取付具本体を取り付けることができ、取付作業を簡単かつ迅速に行える。
また、拡開爪片は種々の径のボルト体に対応させることができるから、1種の屋根上取付具を径の異なる種々のボルト体に対応させて利用でき、そのためボルト体の形状、サイズに合わせて多くの種類の取付具本体を準備する必要がない。これによって、製品種を少なくでき、在庫管理を簡易化することもできる。さらに、ボルト体をボルト挿通孔に嵌挿させるだけの取付構造であるため、屋根上取付具間の固定強度をばらつきなく均一にすることができる。
請求項2に記載の屋根上取付具によれば、取付具本体が屋根上物品取付部と屋根載置部とが離隔・重合された横筒体よりなるので、屋根上取付具をコンパクトなサイズに構成でき、また屋根上物品取付部と屋根載置部とが離隔・重合された状態にあるので、屋根上物品をしっかりと屋根上に取り付けることができる。
請求項3に記載の屋根上取付具によれば、取付具本体が屋根上物品取付部と屋根載置部とが平面視で並んで配された折曲板体よりなるので、屋根上取付具を簡易に成形できる。また、屋根載置部には上方に空間があいているので、取付状態を視認しやすく、点検がしやすい。特にボルト係止部を別体としたものでは、取付作業を楽に行える。
請求項4に記載の屋根上取付具によれば、取付具本体が略門形体よりなるので屋根上取付具を頑丈な作りに構成でき、屋根上物品の安定した状態を維持できる。
請求項5に記載の屋根上取付具によれば、ボルト係止部が取付具本体と一体に形成されているので、ボルト体をボルト挿通孔に挿通させるだけで取付具本体を取り付けることができる。また、屋根上取付具を構成する部品の点数を少なくでき、屋根上での作業をきわめて楽に行える。さらに、部品点数が少ないので現場での取り扱いがしやすく、また在庫管理を簡易化することもできる。
請求項6に記載の屋根上取付具によれば、ボルト係止部が取付具本体とは別体に形成されているので、取付具本体の屋根載置部には大きめのボルト挿通(遊挿)孔を開設しておけばよい。したがって、種々のボルト体に対して1種のボルト係止部(拡開爪片)では対応しきれず種々のボルト係止部を必要とする場合でも、屋根載置部のボルト挿通孔が同じサイズの同種の取付具本体(ボルト係止部を除く部分)を使用することができるので、利便性が高い。また、ボルト体の形状、サイズが現場でなければわからない場合でも、1種類の取付具本体と複数種のボルト係止部を現場に持ち込めばよいから、輸送に関しても負担にならない。
本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の一例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け前の状態を示した分解斜視図である。 同屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した一部破断斜視図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工手順を示す部分断面正面図である。 本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の他例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した斜視図である。 本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の他例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した斜視図である。 本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の他例(参考例)を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した一部破断斜視図である。 同屋根上取付具の取付状態を示す側面図である。 本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の一例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け前の状態を示した分解斜視図である。 同屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した斜視図である。 (a)、(b)は、同屋根上取付具の施工手順を示す部分断面正面図である。 本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の他例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け途中の状態を示した斜視図である。 本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の他例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け途中の状態を示した斜視図である。 本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の他例(参考例)を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け途中の状態を示した斜視図である。 同屋根上取付具の取付状態を示す側面図である。
以下に、本発明の種々の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。なお以下には、本発明の屋根上取付具の取付対象である波形屋根として、角波形屋根つまり折板屋根を例示しているが、丸波形屋根(略半円形の山部と谷部とが交互に連続する屋根)にも適用できる。また、屋根の素材としては、金属や合成樹脂、セメント系等のものが適用できる。
図1は、本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の一例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け前の状態を示した分解斜視図である。図2は同屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した一部破断斜視図である。図3(a)、(b)は、同屋根上取付具の施工手順を示す部分断面正面図である。
本例に使用される折板屋根Yは、山部Y1と谷部Y2とが交互に連続する屋根であって、複数の折板屋根材を側端縁の山部Y1の頂部Y1aで重合し、その重合された頂部Y1aで、連結用のボルト体BとナットCとの螺着によって連結した重ね式構造となっている。
ボルト体Bは、例えば図例のように、正面視で折板屋根Yと略同形状をなす支持金具Y3に一体化され、その剣先状の先端を上方に突出させている。折板屋根Yをボルト体Bの上方から押し込むことで、ボルト体Bの剣先で頂部Y1aを貫通させて、折板屋根Yを取り付けるようにしている。
また、折板屋根Yの頂部Y1aを貫通したボルト体Bは、山座金Dを一体化したナットCを螺着して固定される。ボルト体Bが貫通した折板屋根Yの孔(不図示)からの水の浸入を防止するために、山座金Dの下方には防水パッキンEが取り付けられている。
屋根上取付具10は、このように折板屋根Yの頂部Y1aを貫通し、ナットC止めされたボルト体Bに対して取り付けられる。
この屋根上取付具10(取付具本体10A)は、金属板または硬質樹脂板を折曲形成してなり、底部に屋根載置部12を有し、その屋根載置部12の両側部より上方に折曲延出した一対の側壁部15を備え、その両側壁部15の上端より対向するように折曲延出した屋根上物品取付部11を有した構造となっている。このように、本実施形態では、屋根上取付具10は、屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された横筒体より形成されている。
この屋根載置部12の中央部には、取付具本体10Aを折板屋根Yの頂部Y1aに設置したときにナットCや山座金Dと接触しないような上げ底部12aが形成されており、その上げ底部12aの中央には、内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21よりなる、ボルト体Bに係止するためのボルト係止部20が形成されている。
本例では、図1に示すように、ボルト係止部20の拡開爪片22は4片形成され、それらはボルト挿通孔21の中央に向けてやや上向きに突出しており、それら拡開爪片22の先端に囲まれた小孔21aが形成されている。
取付具本体10Aを、図3(a)、(b)に示すように、折板屋根Yより突出したボルト体Bを上記小孔21aに挿入させるように上方より嵌め込んでいくと、拡開爪片22はボルト体Bの軸部B1の外周面に当たることで弾性的に上方に変形するとともに小孔21aが拡開し、その状態で取付具本体10Aはボルト体Bの軸部B1を擦り下がっていき、屋根載置部12の下面が折板屋根Yの頂部Y1aの上面に到達する。そうして、拡開爪片22と、ボルト体Bの軸部B1のネジ溝とが係止し合った状態で、取付具本体10Aが折板屋根Yに固定される。このように、ボルト係止部20の拡開爪片22がボルト体Bの軸部B1のネジ溝に食い込んでいるので、取付具本体10Aがボルト体Bより外れることはない。
こうして、折板屋根Yに取り付けた屋根上取付具10の屋根上物品取付部11の上には、各種機器・部材類(不図示)を取り付けることができる。
このように、取付具本体10Aは、内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21よりなるボルト係止部20を備え、拡開爪片22でボルト挿通孔21より突出したボルト体Bに係止する取付構造となっているので、折板屋根Yの頂部Y1aより突設したボルト体Bをボルト挿通孔21に嵌挿させるだけで屋根上取付具10を取り付けることができ、取付作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
また、ボルト係止部20の拡開爪片22によれば種々の径のボルト体Bに対応させることができるから、1種の屋根上取付具10を径の異なる種々のボルト体Bに対応させて利用でき、そのためボルト体Bの形状、サイズに合わせて多くの種類の取付具本体を準備する必要がない。つまり、少ない種類の屋根上取付具10で多くの現場に対応することができる。また、ボルト体Bをボルト挿通孔21に嵌挿させるだけの取付構造であるため、屋根上取付具10間の固定強度をばらつきなく均一にすることができる。
また、本例の屋根上取付具10は、ボルト係止部20が取付具本体10Aと一体に形成されているので、屋根上取付具10の部品点数を少なくでき、屋根上での作業をきわめて楽に行える。また、部品点数が少ないので在庫管理を簡易化できる。
さらに本例のものは、取付具本体10Aが屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された横筒体よりなるので屋根上取付具10をコンパクトなサイズに構成でき、また屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された状態にあるので、屋根上物品をしっかりと折板屋根Y上に取り付けることができる。また、屋根載置部12が折板屋根Yの頂部Y1aに接しているので、屋根上取付具10自体の安定もよい。
つぎに、本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態の他2例について説明する。
図4、図5は、同他2例の説明図であり、各図は屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した斜視図である。なお、折板屋根Yおよびボルト体B、ナットC等については図1〜図3の例と同一のものを使用しているため、同一の符号を付してその説明は省略する。
これら2例の屋根上取付具10はいずれも、板状体を折り曲げて形成したもので、図4のものは屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された横筒体に形成され、図5のものは平面視で屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが並んで配されるように形成されている。
また屋根載置部12には、図1の例と同様に、山座金Dを一体化したナットCとの接触を回避した上げ底部12aが形成されており、その上げ底部12aの中央には、内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21よりなる、ボルト体Bに係止するためのボルト係止部20が形成されている。
よって、これらの屋根上取付具10によれば、図1の例と同様に、ボルト係止部20による同様の効果が奏せられる。また、これらは板状体を折り曲げ成形して形成できるので、屋根上取付具10自体の成形がしやすく、製造コストを廉価に抑えられる。特に図5のものでは、屋根上物品の設置面積を大きくとれるので、屋根上物品をより安定した状態に取り付けることができ、また屋根載置部12の上方に十分な空間があいているので、取付状態を視認しやすく点検がしやすい。
なお、図5の屋根上取付具10では、ボルト挿通孔21の内周に3片の拡開爪片22が具備されている。このように、拡開爪片22が3片であっても、ボルト体Bの軸部B1を挟むように係止して固定される構造であるため係止が外れることはない。また、2片の拡開爪片22を対向するように設けてもよい。
つぎに、本発明に係る屋根上取付具の第1実施形態のさらなる他例について説明する。
図6、図7は、同実施形態の同他例(参考例)の説明図であり、図6は屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した一部破断斜視図、図7は同屋根上取付具の取付状態を示す側面図である。なお、折板屋根Yおよびボルト体B、ナットC等については図1〜図3の例と同一のものを使用しているため、同一の符号を付してその説明は省略する。
この屋根上取付具10は、取付具本体10Aが側面視で略門形体よりなり、屋根載置部13は向かい合う一対の脚部13aと、それら脚部13aの中央部間に架け渡された橋架部13bとよりなり、一方、屋根上物品取付部11は平面視で橋架部13bを中央に挟んで分離形成されている。
この橋架部13bは、屋根上物品取付部11よりも低く、かつナットCおよび山座金Dとの接触を回避できる程度の高さに形成されており、その中央にはボルト係止部20を構成する長方形状のボルト挿通孔21が形成され、対向する2短辺には、相互に向かい合うように、やや上向きの2片の拡開爪片22が形成されている。
このボルト係止部20によっても、拡開爪片22でボルト体Bに係止する構造となっているので、図1に示した屋根上取付具10と同様の効果が奏せられる。
また、図6、図7の例に示した屋根上取付具10は、屋根載置部13を構成する脚部13aが横方向に長いため、同図に示すように折板屋根Yの頂部Y1aの形成方向にクロスさせて設置することが、確実かつ安定的に設置するうえで望ましい。
さらに、これらの屋根上取付具10についても、ボルト係止部20を設けた橋架部13bの上方に十分な空間があいているので、取付状態を視認しやすく点検がしやすい。
ついで、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態では第1実施形態と同様に4例を例示しているが、いずれも折板屋根Yおよびボルト体B、ナットC等については第1実施形態と同一のものを使用しているため、同一の符号を付してその説明は省略する。
図8は、本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の一例を示す説明図であり、屋根上取付具の波形屋根への取り付け前の状態を示した分解斜視図である。図9は同屋根上取付具の波形屋根への取り付け後の状態を示した斜視図である。図10(a)、(b)は、同屋根上取付具の施工手順を示す部分断面正面図である。
本実施形態で示す屋根上取付具10は、別体のボルト係止部(以下、ボルト係止体20Aという)を有している。
取付具本体10Aは、金属板または硬質樹脂板を折曲形成してなり、底部に屋根載置部12を有し、その屋根載置部12の両側部より上方に折曲延出した一対の側壁部15を備え、その側壁部15の上端より折曲延出した屋根上物品取付部11を有した構造となっている。このように、本実施形態では、屋根上取付具10は、屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが重合した横筒体より形成されている。
なお、本実施形態では、以下に説明するように、別体のボルト係止体20Aを上方よりボルト体Bに装着させる取付構造となっているため、取り付けをしやすくするために屋根上物品取付部11には中央に装着用の開口11aが形成されている。
屋根載置部12の中央部には、取付具本体10Aを折板屋根Yの頂部Y1aに設置したときにナットCおよび山座金Dと接触しないような上げ底部12aが形成されており、その上げ底部12aの中央には、ボルト体Bを遊挿するボルト遊挿孔12aaが形成されている。なお、すきまなく嵌挿できるボルト挿通孔でもよいが、作業性をよくするためにボルト遊挿孔12aaとするほうが望ましい。
また、ボルト係止体20Aは、金属または硬質樹脂で製された円盤体よりなり、その中央には内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21が形成されている。
本例では、図8に示すように、ボルト係止体20Aの拡開爪片22は4片形成され、それらはボルト挿通孔21の中央に向けてやや上向きに突出しており、それら拡開爪片22の先端に囲まれた小孔21aが形成されている。
取付具本体10Aを、図10(a)、(b)に示すように、折板屋根Yより突出したボルト体Bを屋根載置部12のボルト遊挿孔12aaに挿入させて、折板屋根Yの頂部Y1aに載置した後、屋根載置部12の上面より上方に突出したボルト体Bにボルト係止体20Aを上方より嵌め込んでいくと、拡開爪片22はボルト体Bの軸部B1の外周面に当たることで弾性的に上方に変形するとともに小孔21aが拡開し、その状態で取付具本体10Aはボルト体Bの軸部B1を擦り下がりながら、屋根載置部12の内底面に到達する。そうして、拡開爪片22とボルト体Bの軸部B1のネジ溝とが係止した状態で、取付具本体10Aが折板屋根Yに固定される。拡開爪片22は斜め上向き状態でボルト体Bの軸部B1のネジ溝に食い込んでいるので、取付具本体10Aがボルト体Bより外れることはない。
こうして、折板屋根Yに取り付けた屋根上取付具10の屋根上物品取付部11の上には、各種機器・部材類(不図示)を取り付けることができる。
このように、屋根上取付具10は、内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21よりなるボルト係止体20Aを備え、拡開爪片22でボルト遊挿孔12aa、ボルト挿通孔21より突出したボルト体Bに係止する構成となっているので、折板屋根Yの頂部Y1aより突設したボルト体Bにボルト挿通孔21を嵌挿させるだけで屋根上取付具10を取り付けることができ、取付作業を簡単かつ迅速に行える。
また、本例の屋根上取付具10は、ボルト係止体20Aが取付具本体10Aと別体に形成されているので、取付具本体10Aの屋根載置部12には大きめのボルト遊挿孔12aaを開設しておけばよい。したがって、種々のボルト体Bに対して1種のボルト係止体20A(拡開爪片22)では対応しきれず種々のボルト係止体20Aを必要とする場合でも、屋根載置部12のボルト遊挿孔12aaが同じサイズの同種の取付具本体10を使用することができるので、さらに利便性が高い。また、ボルト体Bの形状、サイズが現場でなければわからない場合でも、1種類の取付具本体10Aと複数種のボルト係止体20Aを現場に持ち込めばよいから、輸送に関しても負担にならない。
さらに本例のものは、取付具本体10Aが屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された横筒体よりなるので屋根上取付具10をコンパクトなサイズに構成でき、また屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された状態にあるので、屋根上物品をしっかりと屋根上に取り付けることができる。また、屋根載置部12が折板屋根Yの頂部Y1aに接しているので、屋根上取付具10自体の安定もよい。
つぎに、本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態の他2例について説明する。
図11、図12は、同他2例の説明図であり、各図は屋根上取付具の波形屋根への取り付け途中の状態を示した斜視図である。
これら2例の屋根上取付具10の取付具本体10Aはいずれも、板状体を折り曲げて形成したもので、図11のものは屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが離隔・重合された横筒体に形成され、図12のものは平面視で屋根上物品取付部11と屋根載置部12とが並んで配されるように形成されている。
また屋根載置部12には、図8の例と同様に、ナットCおよび山座金Dとの接触を回避した上げ底部12aが形成されており、その上げ底部12aの中央には、ボルト体Bを遊挿するボルト遊挿孔12aaが形成されている。また、取付具本体10Aとは別体に形成されたボルト係止体20Aの中央には、内周に拡開爪片22を具設したボルト挿通孔21が形成されている。
よって、これらの屋根上取付具10によれば、図8の例と同様に、ボルト係止体20Aによる同様の効果が奏せられる。また、これらは板状体を折り曲げ成形して形成できるので、屋根上取付具10自体の成形がしやすく、製造コストを廉価に抑えられる。特に図12のものでは、屋根上物品の設置面積を大きくとれるので、屋根上物品をより安定した状態に取り付けることができ、また屋根載置部12の上方に十分な空間があいているので、ボルト係止体20Aの装着作業がしやすいし、また取付状態を視認しやすく点検もしやすい。
なお、図12の屋根上取付具10のボルト係止体20Aは、ボルト挿通孔21の内周に3片の拡開爪片22が具備されている。このように、拡開爪片22が3片であっても、ボルト体Bの軸部B1を挟むように係止して固定される構造であるため係止が外れることはない。また、2片の拡開爪片22を対向するように設けてもよい。
つぎに、本発明に係る屋根上取付具の第2実施形態のさらなる他例について説明する。
図13、図14は、同実施形態の同他例(参考例)の説明図であり、図13は屋根上取付具の波形屋根への取り付け途中の状態を示した斜視図、図14は同屋根上取付具の取付状態を示す側面図である。
この屋根上取付具10は、取付具本体10Aが側面視で略門形体よりなり、屋根載置部13は向かい合う一対の脚部13aと、それら脚部13aの中央部間に架け渡された橋架部13bとよりなり、一方、屋根上物品取付部11は平面視で橋架部13bを中央に挟んで分離形成されている。
この橋架部13bは、屋根上物品取付部11よりも低く、かつナットCおよび山座金Dとの接触を回避できる程度の高さに形成されており、その中央には、ボルト体Bを遊挿するボルト遊挿孔13baが形成されている。また、取付具本体10Aとは別体に形成されたボルト係止体20Aには長方形状のボルト挿通孔21が形成され、対向する2短辺には、相互に向かい合うように、やや上向きの2片の拡開爪片22が形成されている。
よって、これらの屋根上取付具10によれば、図8の例と同様に、ボルト係止体20Aによる同様の効果が奏せられる。
また、図13、図14の例に示した屋根上取付具10は、屋根載置部13を構成する脚部13aが横方向に長いため、同図に示すように折板屋根Yの頂部Y1aの形成方向にクロスさせて設置することが、確実かつ安定的に設置するうえで望ましい。
さらに、これらの屋根上取付具10についても、屋根載置部13の上方に十分な空間があいているので、ボルト係止体20Aの装着作業がしやすく、取付状態を視認しやすく点検もしやすい。
10 屋根上取付具
10A 取付具本体
11 屋根上物品取付部
11a 開口
12 屋根載置部
12a 上げ底部
12aa ボルト遊挿孔
13 屋根載置部
13a 脚部
13b 橋架部
13ba ボルト遊挿孔
15 側壁部
20 ボルト係止部
20A ボルト係止体(ボルト係止部)
21 ボルト挿通孔
21a 小孔
22 拡開爪片
B ボルト体
B1 軸部
C ナット
D 山座金
Y 折板屋根(波形屋根)
Y1 山部
Y1a 頂部
Y2 谷部
Y3 支持金具

Claims (6)

  1. 波形屋根の頂部より突設したボルト体に固定される屋根上取付具において、
    取付具本体は、上部に屋根上物品を設置する屋根上物品取付部、底部に上記波形屋根に載置される屋根載置部を備えた構造とされ、
    上記屋根載置部の中央部には、上記取付具本体を上記波形屋根の頂部に設置したときに、上記ボルト体に螺着されるナットおよび山座金と接触しないような上げ底部が形成され、該上げ底部の中央には、内周に拡開爪片を具設したボルト挿通孔よりなるボルト係止部が形成され、該拡開爪片で上記ボルト挿通孔より突出したボルト体に係止する構成となっていることを特徴とする屋根上取付具。
  2. 請求項1において、
    上記取付具本体が、上記屋根上物品取付部と上記屋根載置部とが離隔・重合された横筒体よりなる屋根上取付具。
  3. 請求項1において、
    上記取付具本体が、上記屋根上物品取付部と上記屋根載置部とが平面視で並んで配された折曲板体よりなる屋根上取付具。
  4. 請求項1において、
    上記取付具本体が略門形体よりなる屋根上取付具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記ボルト係止部が上記取付具本体と一体に形成されている屋根上取付具。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    上記ボルト係止部が上記取付具本体とは別体に形成されている屋根上取付具。
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