JP5437856B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents
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Description
さらに、第1の梁の第3の梁が接合される端部の張り出し長が第1の梁の高さより小さくなっているので、第3の梁から第1の梁に伝達される鉛直方向の力は円滑に柱に伝達され、第1の梁の端部に大きな曲げモーメントや梁の軸線方向に割れようとする大きな応力が作用するのが回避される。
図1は、本願発明の一実施形態である柱梁接合構造を示す概略斜視図である。また、図2は同じ柱梁接合構造の平面図及び側面図である。
この柱梁接合構造は、柱1の上に第1の梁2が支持され、柱上部分で第1の梁2に第2の梁3の端面を対向させ、第1の梁2と第2の梁3とが接合されている。また、第1の梁2は、柱1の側面から端部が張り出すように支持されており、張り出した端部に第3の梁4が接合されている。第3の梁4は第1の梁2と同一軸線上に配置されたものであり、これらの梁2,4は相互の端面が突き合わされるように対向して接合されている。
上記柱1の上端面における長辺方向の両端部に切り欠き部1bが設けられ、中央部1aは第1の梁2の下面に当接又は近接して対向している。そして、柱1の切り欠き部1bからこの柱の軸線方向に2本の第1のスクリュー部材11、11がねじ込まれている。一方、第1の梁2の対応する位置にも鉛直方向に2本の第2のスクリュー部材12、12がねじ込まれており、これら第1及び第2のスクリュー部材11、12には、端面から軸線方向にねじ穴11b、12bが穿設されている。第1の梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12、12のねじ穴12bには頭なしボルト15がねじ込まれ、この頭なしボルト15にはナット16が螺合されている。一方、柱1にねじ込まれた第1のスクリュー部材11のねじ穴11bには、ボルト14が螺合されている。そして、柱の切り欠き部1b内に配置された柱梁接合金具13がボルト14によって第1のスクリュー部材11に結合され、頭なしボルト15とナット16とによって第2のスクリュー部材11に結合されている。これにより、柱1と第1の梁2とはスクリュー部材11,12及び柱梁接合金具13を介して接合される。
また、上記柱梁接合金具13は、図3に示すように、一方の側部が開放されており、この開放された部分からナット16及びボルト14の締め付けを行うことができるものとなっている。
柱1と第1の梁2とを接合するために第1の梁2に貫入された2本の第2のスクリュー部材12の内の1本が、図4に示すように、その長さ方向の中間部に軸線と直角方向に貫通するねじ穴12cを有するものとなっている。そして、図5に示すように第1の梁2の側面から上記第2のスクリュー部材12のねじ穴12cに通じる横穴2aが第1の梁2に設けられており、この横穴2aに挿通して第2のスクリュー部材12に螺合されたボルト22により、第1の梁2の側面に梁受け金物21が固着されている。
なお、図1には第1の梁2の一方の側面に第2の梁3が接合された構造を示すが、図6に示すように第1の梁2の反対側の側面にも同様に第4の梁5を接合するものであってもよい。このように第2の梁3と第4の梁5とを軸線が一致するように接合するときには、第1の梁2及び第2のスクリュー部材12を貫通するボルト(図示しない)とこれに螺合されたナットを用い、第4の梁5を接合するための梁受け金物(図示しない)を第2の梁3を接合するための梁受け金物21とを第1の梁2の両側面に締め付けて固定することができる。
第1の梁2の端面から、該第1の梁2の軸線方向に埋め込み金具31を埋め込むための穴2bが設けられている。この穴2bは、埋め込み金具31の形状及び寸法に対応してほぼ隙間なく嵌め入れることができるように円形の断面となっている。
梁受け金物34は、図9及び図10に示すように第2の梁3を接合するための梁受け金物21とほぼ同様の形状となっており、第1の梁2の端面に当接される第1の接合板部34aと、この第1の接合板部34aの両側縁から直角に立ち上げられた2つの第2の接合板部34bとを有している。第1の接合板部34aには埋め込み金具31のねじ穴31aに螺合されるボルト33を挿通するボルト孔34cが設けられている。このボルト33を埋め込み金具31にねじ込み、締め付けることによって梁受け金物34が第1の梁2の端面に固定される。また、ボルト孔34cの周囲は第1の梁2との当接面側へ円筒状に突出するものとなっており、この突出部34dを第1の梁2の端面に設けられた穴2bに嵌め入れることができるものとなっている。この突出部34dは、梁受け金物34に鉛直方向の力が作用したときに第1の梁2の上記穴2bの周面に押し付けられて梁受け金物34の位置がずれるに抵抗するものである。
一方、2つの第2の接合板部34bには、それぞれの対応する位置にピン35を挿通するピン穴34eが設けられている。
一方、第3の梁4の第1の梁2と接合される端部には、図11に示すようにスクリュー部材41を鉛直方向に埋め込み、第3の梁4の側面から反対側へ貫通するピン孔を設けるとともにスクリュー部材41に横孔を設け、これらのピン孔及び横穴に挿通されたピン42によって第1の梁2と第3の梁4とを接合することもできる。
11:第1のスクリュー部材, 11a:螺旋状の張り出し部, 11b:端部のねじ穴,12:第2のスクリュー部材, 12a:螺旋状の張り出し部, 12b:端部のねじ穴, 12c:軸線と直角方向のねじ孔, 13:柱梁接合金具, 13a:上水平板部, 13b:下水平板部, 13c:側板部, 13d:上ボルト孔,13e:下ボルト孔, 14:ボルト, 15:頭なしボルト, 16:ナット,
21:梁受け金物, 21a:第1の接合板部, 21b:第2の接合板部, 21c:ボルトを挿通する穴, 21d:ピンを挿通する孔, 22:ボルト, 23:ピン, 24:第3のスクリュー部材, 24a:貫通孔,
31:埋め込み金具, 31a:ねじ穴, 31b:横孔, 32:ピン, 33:ボルト, 34:梁受け金物, 34a:第1の接合板部, 34b:第2の接合板部, 34c:ボルト孔, 34d:突出部, 34e:ピン穴, 35:ピン,
41:スクリュー部材, 42:ピン,
51:スクリュー部材, 52:ボルト, 53:梁受け金物,
61:第1の梁, 62:第2の梁, 63:第3の梁, 64:梁受け金物, 65:スクリュー部材, 66:ボルト, 67:ボルト,
71:軸柱, 72:第1の梁, 73:ほぞパイプ, 74:ピン, 75:スクリュー部材
Claims (3)
- 立設された柱の上端面の上に支持された第1の梁と、
前記第1の梁の前記柱上部分の側面に突き当てるように接合される第2の梁と、
前記第1の梁と同一軸線上に配置され、互いの端面を突き合わせるように該第1の梁に接合される第3の梁とを有し、
前記第1の梁には、スクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、該スクリュー部材の端面から軸線方向に形成されたねじ穴にねじ込まれたボルトによって該第1の梁が前記柱と接合されており、
前記第2の梁は、前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向のねじ穴にねじ込まれたボルト又は前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向の貫通孔を貫通するボルトによって前記第1の梁と接合されており、
前記第1の梁の前記第3の梁と接合される端部が前記柱の側面から張り出し、
張り出した前記第1の梁の端面に取り付けられた梁受け金物を介して前記第3の梁が前記第1の梁に接合されており、
前記第1の梁の端部が柱の側面から張り出す長さは、前記梁受け金物を固着するための部材が前記スクリュー部材に接触しない長さであって、前記第1の梁の高さより小さく設定されていることを特徴とする柱梁接合構造。 - 前記第1の梁の前記柱の側面から張り出した部分には、端面から該第1の梁の軸線方向に穿設した孔に埋め込み金具が埋め込まれ、
該埋め込む金具に設けられた貫通孔に、該第1の梁の側面から水平方向に貫入されたピンを挿通することによって該埋め込み金具が該第1の梁に固定され、
前記第1の梁の端面から該埋め込み金具に設けられたねじ孔にねじ込んだボルトによって、前記第3の梁を接合するための梁受け金物が前記第1の梁に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。 - 前記柱の断面形状は、前記第1の梁の軸線方向の寸法が軸線と直角な方向より大きくなっており、
該第1の梁には、該第1の梁の軸線方向に間隔をおいて2本のスクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、
該スクリュー部材を介して該第1の梁が前記柱との間で曲げモーメントの伝達が可能となるように接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱梁接合構造。
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