JP3203287U - 木造構造物における筋交い取付構造 - Google Patents

木造構造物における筋交い取付構造 Download PDF

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克巳 飛田
克巳 飛田
了 秋本
了 秋本
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Abstract

【課題】柱幅が狭い木造構造物(例えば455mm幅)でも耐力壁を実現できる筋交い取付構造体を提供する。【解決手段】並列した2本の柱5、5aと、土台2、梁8とで囲まれた矩形構造に筋交いを用いる構造体60であり、柱5、5aの中間高さに中桟10が架設され、中桟の両端がそれぞれ柱に固定されている。中桟10の上側を上部矩形構造、下側を下部矩形構造とし、対角線に、上筋交い21、下筋交い31をそれぞれ固定する。各筋交いは、先端部がくさび状に切り欠かれ、垂直当接面24および水平当接面23が形成されている。各筋交いの垂直当接面24は柱5、5aに密着固定され、水平当接面23は土台の上面3、梁8、または中桟10に密着固定される。筋交いは、その材軸を水平当接面23側に位置させてある。【選択図】図1

Description

本考案は、木製の柱や横架材に木製の筋交いを固定した木造構造物における筋交い取付構造に関する。
土台などの下横架材と梁などの上横架材と柱で囲まれた矩形構造の変形を防止するために、斜めに筋交いを入れて補強をし、あるいは、必要な有効壁面積を確保する際に、筋交いを設けることにより、壁の剛性を確保していた。この場合、通常は矩形構造の対角線に筋交いを設け、筋交いの先端部をくさび状に切り欠いて、先端部を柱と横架材の両方に密着して固定していた(特許文献1〜3)。
特開2000−291142号公報 特開2011−256553号公報 特開2015−209643号公報
従来の筋交い構造では、筋交いの材軸(幅方向を2分する軸)が柱側に寄っていたため、柱への負担が大きくなる傾向があった。
本考案は、柱などの垂直材の中間高さに中桟を架設固定して、その上下に上部躯体、下部躯体を形成し、上部躯体と下部躯体とのそれぞれに筋交いを設け、さらに各筋交の材軸を横架材側に寄せたので、柱と横架材の交点から筋交いの材軸を偏心させて前記問題点を解決した。
すなわち、この考案は、並列した2本の垂直材と、下横架材と上横架材とで囲まれた矩形構造に筋交いを用いる構造体であって、以下のように構成したことを特徴とする木造構造物における筋交い取付構造体である。
(1) 前記両垂直材の中間高さに中桟が架設され、前記中桟の両端がそれぞれ垂直材に固定され、前記中桟の上側を上部矩形構造、下側を下部矩形構造とする。
(2) 前記上部矩形構造および下部矩形構造の対角線に、上筋交い、下筋交いがそれぞれ固定された。
(3) 前記各筋交いは、先端部がくさび状に切り欠かれ、垂直当接面および水平当接面が形成された。
(4) 前記各筋交いの前記垂直当接面は前記垂直材に密着固定され、前記水平当接面は前記上下横架材または前記中桟に密着固定され、
(5) 前記筋交いは、その材軸を前記水平当接面側に位置させた。
また、前記考案において、以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造である。
(1) 各筋交いの端部は、筋交い固定金具を介して、垂直材と、各横架材または中桟と、に固定された。
(2) 前記筋交い固定金具は、垂直材の側面に固定される垂直板と、各横架材または中桟の上面または下面に固定される水平板と、各筋交いの側面に固定される連結板とからなり、かつ前記垂直板と前記水平板と前記連結板は互いに直角に配置された。
(3) 前記連結板の一面であって、前記各筋交いが当接する側に、前記連結板の一部を膨出させた係止凸部が形成された。
(4) 前記各筋交いの先端部に、前記係止凸部を収容できる係止凹部が形成された。
また、前記考案において、以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造である。
(1)中桟の一端上面に上部筋交いの下端を位置させ、前記中桟の一端下面に下部筋交いの上端を位置させ、前記上筋交いおよび下筋交いを略「く」字状に形成した。
前記における「垂直材」は例えば、柱を指し、通し柱、管柱いずれも可能である。また、「下横架材」「上横架材」は、1階であれば下横架材が土台、上横架材が上階の梁や桁、胴差などを差し、2階であれば下横架材が2階床梁、上横架材が梁や桁、胴差などを差す。
また、前記における「前記各筋交いの前記垂直当接面は前記垂直材に固定され」「前記水平当接面は前記上下横架材または前記中桟に固定され」とは、各部材の面が当接して直接に固定される場合、あるいは、各種の接合金具を介して固定される場合のいずれも含む。
本考案は、柱などの垂直材の中間高さに中桟を架設固定して、その上下に上部躯体、下部躯体を形成し、上部躯体と下部躯体とのそれぞれに筋交いを設け、さらに各筋交の材軸を横架材側に寄せたので、柱への負担を軽減して、バランス良い筋交い取付構造を構築できる効果がある。
この考案の実施形態の構造の正面図である。 この考案の実施形態の構造で、柱を取り付ける前の土台の平面図である。 この考案の実施に使用する筋交い金具で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)はA−A断面図である。 この考案の実施に使用する中桟接合金具で、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は平面図を表す。
図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
1.筋交い固定金具40の構成
(1) 筋交い固定金具40は、互いに直交する水平板41(縦L2、横L1)と垂直板42(縦L3、横L2)と、水平板41と垂直板42とを連結してかつ水平板41および垂直板42と互いに直交する連結板43(縦L3、横L1)と、からなる。連続する水平板41の一縁と垂直板42の一縁とに連結板43の縁が固定された構造であり、水平板41と垂垂直42と連結板43とは互いに直角に交わっている。
ここで、垂直板42で、水平板41および連結板43側の面を内面、他側を外面とする。また、水平板41で、垂直板42および連結板43側の面を内面、他側を外面とする。
(2) 連結板43は、使用する筋交い40の側面が密着する部材で、使用する筋交い50の材軸28が通る位置で、かつ使用する筋交い40側に向けて、係止凸部45を形成する。係止凸部45は連結板43の表面をその位置で膨出させて形成する。したがって、係止凸部45の裏面側は、係止凸部45に沿った凹部が形成される(図3(d))。この実施形態では、係止凸部45は水平板41、垂直板42が配置された側に突出するように形成される(筋交い40を内使いする場合)。また、係止凸部45は垂直板42の縦方向で、水平板41から遠い方に寄った位置に配置されている(図3(b))。
したがって、使用する筋交い40の材軸28の先端28aは水平板41に位置し、かつ水平板41と垂直板42の交点Pから、水平板41の自由端41a側に距離L10だけ寄った状態で形成される(図3(b))。
(3) また、連結板43で、係止凸部45の周囲に、多数のビス孔46、46を形成する。また、水平板41、垂直板42にも多数のビス孔46、46を形成する。
2.中桟固定金具50の構成
(1) 中桟固定金具50は、使用する中桟10の一端面13(木口)、他端面14(木口)に密着できる基板52と、基板52の中心に挿入板53を直角に立設して、略T字状に構成する。基板52で、挿入板53の一側を第1基板片52a、他側を第2基板片52bとし、また、挿入板53は、第1挿入板片53a、第2挿入板片53bの2枚を重ねた構造となっている(図4)。また、挿入板53の先端側(基板52の反対側)に固定用のピンを挿入する大きな円形の大孔54、54が上下に2つ形成され、また、第1基板片52a、第2基板片52bにはビスを挿入する小さな円形の小孔55、55が多数(ここでは4つ)形成されている(図4)。
また、この中桟固定金具50では、第1基板片52a、第1挿入板片53a、第2挿入板片53bおよび第2基板片51bとが連続した1枚の板材を山折り、谷折りに形成して製造される。よって、挿入板53は、第1挿入板片53a、第2挿入板片53bの2枚を重ねた構造であるので、基板52の厚さに較べると2枚分の厚い構成となっている。
3.筋交い取付構造60の構築
(1) この考案を適用する構造は、基礎コンクリート1上に置かれた土台2(下横架材)上に、所定間隔を空けて、2本の柱5、5a(柱材)が立設された構造である。また、柱5、5aの上端を梁8(上横架材)で連結する構造である。柱5、5aの木口にはほぞが形成され、柱5、5aの下端(柱脚)のほぞは、土台2の上面3のほぞ穴に嵌挿されている。
また、その下部を基礎コンクリートに埋設したアンカーボルト62の上端部が柱5、5aの外側面7に固定したホールダウン金具61に固定されている。
また、下部を基礎コンクリート1に埋設した他のアンカーボルト62a、62aの上端部が、土台2を貫通して、土台2の上面3に配置した各種ナット(図示していない)に定着してある(図1)。
(2) 使用する中桟10は、その両端(木口)13、14に中桟固定金具50の挿入板53を挿入できる切り欠き15を形成し、両端(木口)13、14の近傍に、切り欠き15を貫通して、かつ中桟固定金具50の大孔54に挿入するピンに対応した貫通孔16、16を形成する(図4)。
(3) 筋交いとして、上筋交い21および下筋交い31を使用する。下筋交い31の下端部では、先端部をくさび型に切り欠いてあり、柱(柱脚)5(5a)の側面に密着する垂直当接面24と、土台2の上面3に密着できる水平当接面23とを有する構成とする。また、下筋交い31の上端部もくさび型に切り欠いてあり、柱5(5a)と密着する垂直当接面24と、中桟10の下面12と密着できる水平当接面23とを有する構成とする(図1)。また、下筋交い31の材軸28(長さ方向で、断面の重心を通り、幅L0を二等分する)。図3(b))は、筋交い固定金具40の垂直板42と水平板41の交点P(すなわち筋交いの垂直当接面24と水平当接面23との交点)から距離L10だけ水平当接面23側に位置した先端28aで水平当接面23と交わっている(図3(b))。また、下筋交い21の両端部で、筋交い固定金具40の係止凸部45の位置に合わせて、係止凹部25を形成する。係止凹部25は、下筋交い21の材軸28上にある(図3(b))。
また、同様に、使用する上筋交い31の下端部では、先端部をくさび型に切り欠いてあり、柱(柱頭)5(5a)の側面に密着する垂直当接面24と、中桟10の上面11に密着できる水平当接面23とを形成してある。また、上筋交い31の上端部でも、先端部をくさび型に切り欠いてあり、柱(柱頭)5(5a)と密着する垂直当接面24と、梁8の下面9と密着できる水平当接面23とを形成してある。同様に、下筋交いの材軸28(長さ方向で、断面の重心を通り、幅L0を二等分する)は、筋交い固定金具40の垂直板42と水平板41の交点P(すなわち筋交い31の垂直当接面23と水平当接面24の交点)から距離L10だけ水平当接面23側に位置する((図示していない)。また。下筋交い31の両端部で、筋交い固定金具40の係止凸部45の位置に合わせて、係止凹部25を形成する(図示していない)。また、係止凹部25は、上筋交い31の材軸28上にある(図3(b)参照)。
(4) 柱6、6aの高さを2分の1に分割する高さ(中間高さ)、すなわち土台2と梁8との間を2分の1に分割する高さに、中桟固定金具50の基板52を当接して、挿入板53、53が対向した状態で、基板52、52をビスで柱6、6aに固定する。これにより柱5、5aに中桟固定金具50、50が固定される(図1)。
中桟固定金具50、50の間に、中桟10を配置して、中桟10の切り欠き15内に挿入板53を挿入して、ピンで中桟10を中桟固定金具50に固定する(図1、図4)。
これにより、中桟10と土台2と両柱5(5a)の下半部とで、下部矩形構造30を構成する。また、中桟10と梁8と両柱5(5a)の上半部とで、上部矩形構造20を構成する(図1)。
(5) 続いて、一方の柱6で、中桟10の一端13の上面11および下面12に筋交い固定金具40を配置する。この場合、中桟10の上面11では、筋交い固定金具40の水平板41を中桟10の上面11に、垂直板42を柱5の内側面6に当接して、ビスで各板41、42を中桟10、柱5に固定する。同様に、中桟10の下面12では、筋交い固定金具40の水平板41を中桟10の下面12に、垂直板42を柱6の内側面6に当接して、ビスで各板41、42を中桟10、柱6に固定する(図1)。
また、他方の柱6a(中桟10の他端14が固定されている)の柱脚部に筋交い固定金具40を配置して、水平板41を土台2の上面3に、垂直板42を柱5aの内側面6に当接してビスで固定する。また、他方の柱5aの柱頭部に筋交い固定金具40を配置して、水平板41を梁8の下面9に、垂直板42を柱6aの内側面6に当接してビスで固定する。
(6) 続いて、上部矩形構造20に上筋交い21を、下部矩形構造30に下部筋交い31を、それぞれ配置して、各筋交い固定金具40、40の連結板43から各筋交い21、31に、ビスを打ち込んで、各筋交い固定金具40、40に筋交い21、31を固定する。この際、各筋交い21、31の両端部の係止凹部25を筋交い固定金具40の係止凸部45に嵌合させるとともに、くさび状の先端部を筋交い固定金具40の水平板41、垂直板42に当接させる。各筋交い21、31の係止凹部25と筋交い固定金具40の係止凸部45が嵌合するので、ビス打ちまでの仮止めができる。
なお、各筋交い21、31の係止凹部25と、筋交い固定金具40の係止凸部45はゆるく嵌合している。すなわち、係止凹部25と係止凸部45とは嵌合した状態で隙間を形成しつつも多少の摩擦が生じ、その位置を保持する程度の嵌合状態であるが、しかし、外力を加えれば、各筋交い21、31と筋交い固定金具40とは相対移動変更が容易であるように形成してある。
この状態で、上筋交い21の上端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して梁8の下面9に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して他方の柱5aの内側面6に固定される。また、上筋交い31の下端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して中桟10の上面11に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して一方の柱5の内側面6に固定される(図1)。
また、下筋交い31の上端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して中桟10の下面12に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して一方の柱5の内側面6に固定される。また、下筋交い31の下端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して土台2の上面3に固定され、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して他方の柱5aの内側面6に固定される(図1)。
(7) 以上のようにして、筋交い取付構造60を構成する。なお、上記説明は、施工手順とは必ずしも一致するものではない。
(8) 各部材は、例えば、以下のような材質・寸法で構成するが、これに限らない。
(a)柱5
杉KD材 105×105mm
上部、下部とも短ほぞ50×30×90mmを形成する。
柱間隔は柱芯で、455mmとする。
(b)梁8
米松材 105×180mm
(c)土台2
米松材 105×105mm
(d)土台2の上面3から梁8の下面9までの高さ:2587.5mm
(2500〜2768mm程度とする)
(e)中桟10
米松材 105×105mm
(f)筋交い21、31、筋交い固定金具40
米松KD材 45×105mm
L0=105mm、L10≒20mm、としてあり、筋交い21、31の長さ方向の両端部で、材軸28からL10だけずれることにより、70%が水平側(梁8、土台2、中桟10)に接するように加工されている。
筋交い固定金具40:L1=120mm、L2=48.2mm、L3=150mm、厚さ3.2mm
筋交い固定金具40の係止凸部45の外径:20mm
筋交い21、31の係止凹部25:24mm
(g)中桟固定金具50
厚さ3.8mm
基板52:60.2×105mm
挿入板53:55×105mm
(h) 上記のような材料、寸法を採用することにより、筋交い21、31はそれがなす三角形の底辺高さの比(アスペクト比)は「1:3.5」以下と規定されているため、柱幅910mm以下の耐力壁はこれまで無かったが、中桟10で上下に分割することにより、455mm幅の耐力壁を実現できた。この結果、建築センターの任意評定で壁倍率
4.64×(1/2)P=2.32
の評定も得られた。
「L10=20mm」とすることにより、筋交い21、31は、断面積で30〜40%程度水平側(梁8の下面9側、土台2の上面3側、中桟10の上下面11、12側)に増加することになる。このことが、筋交い21、31が負担する圧縮力を高めることに寄与し、柱5への負担を軽減する効果につながっている。さらに、柱5への負担を軽減することにより、樹種強度が比較的低い木材であっても柱として使用できることが確認された。
また、筋交い固定金具40の係止凸部45と筋交い21、31の係止凹部25を形成することにより、土台2と梁8の間に作用する荷重(圧縮力や引張力)が、一挙に筋交い21、31が負担することなく、段階的に荷重が作用することになる。これにより、筋交い21、31の粘り効果が飛躍的に改善された。
また、455mm幅の耐力壁を形成できるようにしたことにより、住宅の壁で、その耐力壁の面に広い開口部を取りやすくなり、設計の自由度を拡大できる。
4.他の実施形態
(1) 前記実施態様において、中桟10は、梁(上部横架材)8と土台2(下部横架材)の間の2分の1の高さに配置して、ほぼ同じ大きさの上部矩形構造20および下部矩形構造30を構成することが望ましいが、梁8と土台2の中間高さに(2分の1から若干前後して)、中桟10を配置して、異なる大きさの上部矩形構造20および下部矩形構造30を構成することもできる(図示していない)。この場合には、上筋交い31と下筋交い21の長さおよび水平当接面23、垂直当接面24の形状も若干異なる(図示していない)。
(2) また、前記実施形態において、上横架材を梁8、下横架材を土台2とする場所に適応したが、筋交い21、31を架設する上部矩形構造20、下部矩形構造30を構成できれば、他の横架材でも可能であり、提供する階にも制限はなく2階以上の階に適用することもできる(図示していない)。
(3) また、前記実施態様において、筋交い固定金物40は、上記例に限らず、従来から使用されている他に接合金物を使用することもできる(図示していない)。この場合、係止凸部45を形成する構造が望ましい。
また、桟固定金物50は、上記例に限らず、垂直材(柱5)の側面に、横架材(中桟10)の端面を接合する際に、従来から使用されている他に接合金物を使用することもできる(図示していない)。この場合、使用する接合金物に併せて、柱5、中桟10の表面を適宜加工する。
1 基礎コンクリート
2 土台
3 土台の上面
5 一方の柱
5a 他方の柱
6 柱の内側面
7 柱の外側面
8 梁
9 梁の下面
10 中桟
11 中桟の上面
12 中桟の下面
13 中桟の一端
14 中桟の他端
15 中桟の切り欠き
16 中桟の貫通孔
20 上部躯形構造
21 上筋交い
23 筋交いの水平当接面
24 筋交いの垂直当接面
25 筋交いの係止凹部
28 筋交いの材軸
28a 材軸の先端
30 下部矩形構造
31 下筋交い
40 筋交い固定金物
41 筋交い固定金物の水平板
42 筋交い固定金物の垂直板
43 筋交い固定金物の連結板
45 筋交い固定金物の係止凸部
46 筋交い固定金物のビス孔
50 中桟固定金物
52 中桟固定金物の基板
53 中桟固定金物の挿入板
54 大孔
53 小孔
60 筋交い取付構造
61 ホールダウン金物
62、62a アンカーボルト
63 ボルト

Claims (3)

  1. 並列した2本の垂直材と、下横架材と上横架材とで囲まれた矩形構造に筋交いを用いる構造体であって、以下のように構成したことを特徴とする木造構造物における筋交い取付構造体。
    (1) 前記両垂直材の中間高さに中桟が架設され、前記中桟の両端がそれぞれ垂直材に固定され、前記中桟の上側を上部矩形構造、下側を下部矩形構造とする。
    (2) 前記上部矩形構造および下部矩形構造の対角線に、上筋交い、下筋交いがそれぞれ固定された。
    (3) 前記各筋交いは、先端部がくさび状に切り欠かれ、垂直当接面および水平当接面が形成された。
    (4) 前記各筋交いの前記垂直当接面は前記垂直材に密着固定され、前記水平当接面は前記上下横架材または前記中桟に密着固定され、
    (5) 前記筋交いは、その材軸を前記水平当接面側に位置させた。
  2. 以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造。
    (1) 各筋交いの端部は、筋交い固定金具を介して、垂直材と、各横架材または中桟と、に固定された。
    (2) 前記筋交い固定金具は、垂直材の側面に固定される垂直板と、各横架材または中桟の上面または下面に固定される水平板と、各筋交いの側面に固定される連結板とからなり、かつ前記垂直板と前記水平板と前記連結板は互いに直角に配置された。
    (3) 前記連結板の一面であって、前記各筋交いが当接する側に、前記連結板の一部を膨出させた係止凸部が形成された。
    (4) 前記各筋交いの先端部に、前記係止凸部を収容できる係止凹部が形成された。
  3. 以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造。
    (1)中桟の一端上面に上部筋交いの下端を位置させ、前記中桟の一端下面に下部筋交いの上端を位置させ、前記上筋交いおよび下筋交いを略「く」字状に形成した。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU220715U1 (ru) * 2023-04-20 2023-09-29 Федеральное Государственное Бюджетное Учреждение "Научно-Исследовательский Испытательный Центр Железнодорожных Войск" Министерства Обороны Российской Федерации Рама надстройки мостовой опоры

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