JP3203287U - 木造構造物における筋交い取付構造 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) 前記両垂直材の中間高さに中桟が架設され、前記中桟の両端がそれぞれ垂直材に固定され、前記中桟の上側を上部矩形構造、下側を下部矩形構造とする。
(2) 前記上部矩形構造および下部矩形構造の対角線に、上筋交い、下筋交いがそれぞれ固定された。
(3) 前記各筋交いは、先端部がくさび状に切り欠かれ、垂直当接面および水平当接面が形成された。
(4) 前記各筋交いの前記垂直当接面は前記垂直材に密着固定され、前記水平当接面は前記上下横架材または前記中桟に密着固定され、
(5) 前記筋交いは、その材軸を前記水平当接面側に位置させた。
(1) 各筋交いの端部は、筋交い固定金具を介して、垂直材と、各横架材または中桟と、に固定された。
(2) 前記筋交い固定金具は、垂直材の側面に固定される垂直板と、各横架材または中桟の上面または下面に固定される水平板と、各筋交いの側面に固定される連結板とからなり、かつ前記垂直板と前記水平板と前記連結板は互いに直角に配置された。
(3) 前記連結板の一面であって、前記各筋交いが当接する側に、前記連結板の一部を膨出させた係止凸部が形成された。
(4) 前記各筋交いの先端部に、前記係止凸部を収容できる係止凹部が形成された。
(1)中桟の一端上面に上部筋交いの下端を位置させ、前記中桟の一端下面に下部筋交いの上端を位置させ、前記上筋交いおよび下筋交いを略「く」字状に形成した。
ここで、垂直板42で、水平板41および連結板43側の面を内面、他側を外面とする。また、水平板41で、垂直板42および連結板43側の面を内面、他側を外面とする。
したがって、使用する筋交い40の材軸28の先端28aは水平板41に位置し、かつ水平板41と垂直板42の交点Pから、水平板41の自由端41a側に距離L10だけ寄った状態で形成される(図3(b))。
また、この中桟固定金具50では、第1基板片52a、第1挿入板片53a、第2挿入板片53bおよび第2基板片51bとが連続した1枚の板材を山折り、谷折りに形成して製造される。よって、挿入板53は、第1挿入板片53a、第2挿入板片53bの2枚を重ねた構造であるので、基板52の厚さに較べると2枚分の厚い構成となっている。
また、その下部を基礎コンクリートに埋設したアンカーボルト62の上端部が柱5、5aの外側面7に固定したホールダウン金具61に固定されている。
また、下部を基礎コンクリート1に埋設した他のアンカーボルト62a、62aの上端部が、土台2を貫通して、土台2の上面3に配置した各種ナット(図示していない)に定着してある(図1)。
また、同様に、使用する上筋交い31の下端部では、先端部をくさび型に切り欠いてあり、柱(柱頭)5(5a)の側面に密着する垂直当接面24と、中桟10の上面11に密着できる水平当接面23とを形成してある。また、上筋交い31の上端部でも、先端部をくさび型に切り欠いてあり、柱(柱頭)5(5a)と密着する垂直当接面24と、梁8の下面9と密着できる水平当接面23とを形成してある。同様に、下筋交いの材軸28(長さ方向で、断面の重心を通り、幅L0を二等分する)は、筋交い固定金具40の垂直板42と水平板41の交点P(すなわち筋交い31の垂直当接面23と水平当接面24の交点)から距離L10だけ水平当接面23側に位置する((図示していない)。また。下筋交い31の両端部で、筋交い固定金具40の係止凸部45の位置に合わせて、係止凹部25を形成する(図示していない)。また、係止凹部25は、上筋交い31の材軸28上にある(図3(b)参照)。
中桟固定金具50、50の間に、中桟10を配置して、中桟10の切り欠き15内に挿入板53を挿入して、ピンで中桟10を中桟固定金具50に固定する(図1、図4)。
これにより、中桟10と土台2と両柱5(5a)の下半部とで、下部矩形構造30を構成する。また、中桟10と梁8と両柱5(5a)の上半部とで、上部矩形構造20を構成する(図1)。
また、他方の柱6a(中桟10の他端14が固定されている)の柱脚部に筋交い固定金具40を配置して、水平板41を土台2の上面3に、垂直板42を柱5aの内側面6に当接してビスで固定する。また、他方の柱5aの柱頭部に筋交い固定金具40を配置して、水平板41を梁8の下面9に、垂直板42を柱6aの内側面6に当接してビスで固定する。
なお、各筋交い21、31の係止凹部25と、筋交い固定金具40の係止凸部45はゆるく嵌合している。すなわち、係止凹部25と係止凸部45とは嵌合した状態で隙間を形成しつつも多少の摩擦が生じ、その位置を保持する程度の嵌合状態であるが、しかし、外力を加えれば、各筋交い21、31と筋交い固定金具40とは相対移動変更が容易であるように形成してある。
この状態で、上筋交い21の上端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して梁8の下面9に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して他方の柱5aの内側面6に固定される。また、上筋交い31の下端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して中桟10の上面11に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して一方の柱5の内側面6に固定される(図1)。
また、下筋交い31の上端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して中桟10の下面12に固定され、また、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して一方の柱5の内側面6に固定される。また、下筋交い31の下端部で、水平当接面23が筋かい固定金具40の水平板41を介して土台2の上面3に固定され、垂直当接面24が、筋交い固定金具40の垂直板42を介して他方の柱5aの内側面6に固定される(図1)。
(a)柱5
杉KD材 105×105mm
上部、下部とも短ほぞ50×30×90mmを形成する。
柱間隔は柱芯で、455mmとする。
(b)梁8
米松材 105×180mm
(c)土台2
米松材 105×105mm
(d)土台2の上面3から梁8の下面9までの高さ:2587.5mm
(2500〜2768mm程度とする)
(e)中桟10
米松材 105×105mm
(f)筋交い21、31、筋交い固定金具40
米松KD材 45×105mm
L0=105mm、L10≒20mm、としてあり、筋交い21、31の長さ方向の両端部で、材軸28からL10だけずれることにより、70%が水平側(梁8、土台2、中桟10)に接するように加工されている。
筋交い固定金具40:L1=120mm、L2=48.2mm、L3=150mm、厚さ3.2mm
筋交い固定金具40の係止凸部45の外径:20mm
筋交い21、31の係止凹部25:24mm
(g)中桟固定金具50
厚さ3.8mm
基板52:60.2×105mm
挿入板53:55×105mm
(h) 上記のような材料、寸法を採用することにより、筋交い21、31はそれがなす三角形の底辺高さの比(アスペクト比)は「1:3.5」以下と規定されているため、柱幅910mm以下の耐力壁はこれまで無かったが、中桟10で上下に分割することにより、455mm幅の耐力壁を実現できた。この結果、建築センターの任意評定で壁倍率
4.64×(1/2)P=2.32
の評定も得られた。
「L10=20mm」とすることにより、筋交い21、31は、断面積で30〜40%程度水平側(梁8の下面9側、土台2の上面3側、中桟10の上下面11、12側)に増加することになる。このことが、筋交い21、31が負担する圧縮力を高めることに寄与し、柱5への負担を軽減する効果につながっている。さらに、柱5への負担を軽減することにより、樹種強度が比較的低い木材であっても柱として使用できることが確認された。
また、筋交い固定金具40の係止凸部45と筋交い21、31の係止凹部25を形成することにより、土台2と梁8の間に作用する荷重(圧縮力や引張力)が、一挙に筋交い21、31が負担することなく、段階的に荷重が作用することになる。これにより、筋交い21、31の粘り効果が飛躍的に改善された。
また、455mm幅の耐力壁を形成できるようにしたことにより、住宅の壁で、その耐力壁の面に広い開口部を取りやすくなり、設計の自由度を拡大できる。
また、桟固定金物50は、上記例に限らず、垂直材(柱5)の側面に、横架材(中桟10)の端面を接合する際に、従来から使用されている他に接合金物を使用することもできる(図示していない)。この場合、使用する接合金物に併せて、柱5、中桟10の表面を適宜加工する。
2 土台
3 土台の上面
5 一方の柱
5a 他方の柱
6 柱の内側面
7 柱の外側面
8 梁
9 梁の下面
10 中桟
11 中桟の上面
12 中桟の下面
13 中桟の一端
14 中桟の他端
15 中桟の切り欠き
16 中桟の貫通孔
20 上部躯形構造
21 上筋交い
23 筋交いの水平当接面
24 筋交いの垂直当接面
25 筋交いの係止凹部
28 筋交いの材軸
28a 材軸の先端
30 下部矩形構造
31 下筋交い
40 筋交い固定金物
41 筋交い固定金物の水平板
42 筋交い固定金物の垂直板
43 筋交い固定金物の連結板
45 筋交い固定金物の係止凸部
46 筋交い固定金物のビス孔
50 中桟固定金物
52 中桟固定金物の基板
53 中桟固定金物の挿入板
54 大孔
53 小孔
60 筋交い取付構造
61 ホールダウン金物
62、62a アンカーボルト
63 ボルト
Claims (3)
- 並列した2本の垂直材と、下横架材と上横架材とで囲まれた矩形構造に筋交いを用いる構造体であって、以下のように構成したことを特徴とする木造構造物における筋交い取付構造体。
(1) 前記両垂直材の中間高さに中桟が架設され、前記中桟の両端がそれぞれ垂直材に固定され、前記中桟の上側を上部矩形構造、下側を下部矩形構造とする。
(2) 前記上部矩形構造および下部矩形構造の対角線に、上筋交い、下筋交いがそれぞれ固定された。
(3) 前記各筋交いは、先端部がくさび状に切り欠かれ、垂直当接面および水平当接面が形成された。
(4) 前記各筋交いの前記垂直当接面は前記垂直材に密着固定され、前記水平当接面は前記上下横架材または前記中桟に密着固定され、
(5) 前記筋交いは、その材軸を前記水平当接面側に位置させた。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造。
(1) 各筋交いの端部は、筋交い固定金具を介して、垂直材と、各横架材または中桟と、に固定された。
(2) 前記筋交い固定金具は、垂直材の側面に固定される垂直板と、各横架材または中桟の上面または下面に固定される水平板と、各筋交いの側面に固定される連結板とからなり、かつ前記垂直板と前記水平板と前記連結板は互いに直角に配置された。
(3) 前記連結板の一面であって、前記各筋交いが当接する側に、前記連結板の一部を膨出させた係止凸部が形成された。
(4) 前記各筋交いの先端部に、前記係止凸部を収容できる係止凹部が形成された。 - 以下のように構成したことを特徴とする請求項1に記載の木造構造物における筋交い取付構造。
(1)中桟の一端上面に上部筋交いの下端を位置させ、前記中桟の一端下面に下部筋交いの上端を位置させ、前記上筋交いおよび下筋交いを略「く」字状に形成した。
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JP2016000070U JP3203287U (ja) | 2016-01-07 | 2016-01-07 | 木造構造物における筋交い取付構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
RU220715U1 (ru) * | 2023-04-20 | 2023-09-29 | Федеральное Государственное Бюджетное Учреждение "Научно-Исследовательский Испытательный Центр Железнодорожных Войск" Министерства Обороны Российской Федерации | Рама надстройки мостовой опоры |
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2016
- 2016-01-07 JP JP2016000070U patent/JP3203287U/ja active Active
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