JP2011184851A - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】柱上に支持された複数の梁の接合に、少ない種類の金物によって対応することを可能にするとともに、接合される梁の端部に切削加工や穿孔加工が集中するのを緩和する。
【解決手段】第1の梁2の端部は柱1の上に端部を柱の側面から張り出すように支持され、鉛直方向にねじ込まれたスクリュー部材12の端面から軸線方向に形成されたねじ穴にねじ込まれたボルト15によって柱と接合される。第2の梁3は、スクリュー部材12に設けられた軸線と直角方向のねじ穴にねじ込まれたボルト22によって第1の梁と接合される。第3の梁4は、張り出した第1の梁の端面に取り付けられた梁受け金物34を介して第1の梁に接合されており、第1の梁の端部が柱の側面から張り出す長さは、梁受け金物を固着するための埋め込み金具31が前記スクリュー部材に接触しない長さであって、第1の梁の高さより小さく設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、木造建築物における複数の梁を互いに接合するとともに、これらの梁を柱と接合する柱梁接合構造に関するものである。
木造建築物における柱と梁との接合及び梁と梁との接合に金具を用いる構造が数多く提案されている。特許文献1に記載されている構造では、図16に示すように螺旋状の張り出し部を有する金属製のスクリュー部材101を梁102に鉛直方向にねじ込み、このスクリュー部材101の端面に設けられたねじ穴にねじ込まれたボルト(図示しない)によって柱103を梁102と接合するものとなっている。また、梁102の側面に端面を対向させて他の梁104を接合するときには、スクリュー部材101に設けられた軸線と直角方向のねじ穴にボルト105をねじ込むものとし、このボルト105で梁受け金物106を梁102の側面に取り付けるものしている。そして、この梁受け金物106を介して他の梁104を接合するものである。
特開2004−92148号公報
梁と梁との接合部は、梁に作用する鉛直方向の荷重を支持するために柱上に設けられることが多く、三方又は四方に向かって配置される梁の接合部では、図17に示すように柱111上の部分に接合のための金物が集中して取り付けられることになる。このように三方又は四方に向かって配置される梁112,113,114,115を上記のようなスクリュー部材116を用いて接合しようとすると、複数の梁受け金物(図示しない)を固定するためのボルトの位置が互いに干渉することがある。これを回避するためには、ボルトの高さ方向の位置を梁によって異なるように設定する必要が生じる。また、接合される梁の高さ方向の寸法が異なると、梁受け金物を固定するためのボルトの高さ方向の位置が制限され、スクリュー部材116や梁受け金物は、ボルトがさまざまな高さの位置に配置されるものについて数多くの種類を準備する必要が生じる。また、スクリュー部材116には横方向に多数の貫通孔又はねじ穴を設ける必要が生じる。
一方、図17に示されるように、一つの梁112の端部にスクリュー部材116をねじ込み、この梁112に他の梁113,114,115を接合すると、スクリュー部材116がねじ込まれた梁112の端部には、多くの切削加工や穿孔加工が集中する。このため、梁を構成する木材の割れ等を抑制するためには好ましくない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、柱上に支持された複数の梁の接合に、少ない種類の金物によって対応することができるともに、接合される梁の端部に切削加工や穿孔加工が集中するのを緩和することができる柱梁接合構造を提供することである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、 立設された柱の上端面の上に支持された第1の梁と、 前記第1の梁の前記柱上部分の側面に突き当てるように接合される第2の梁と、 前記第1の梁と同一軸線上に配置され、互いの端面を突き合わせるように該第1の梁に接合される第3の梁とを有し、 前記第1の梁には、スクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、該スクリュー部材の端面から軸線方向に形成されたねじ穴にねじ込まれたボルトによって該第1の梁が前記柱と接合されており、 前記第2の梁は、前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向のねじ穴にねじ込まれたボルト又は前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向の貫通孔を貫通するボルトによって前記第1の梁と接合されており、 前記第1の梁の前記第3の梁と接合される端部が前記柱の側面から張り出し、 張り出した前記第1の梁の端面に取り付けられた梁受け金物を介して前記第3の梁が前記第1の梁に接合されており、 前記第1の梁の端部が柱の側面から張り出す長さは、前記梁受け金物を固着するための部材が前記スクリュー部材に接触しない長さであって、前記第1の梁の高さより小さく設定されている柱梁接合構造を提供する。
この柱梁接合構造では、第2の梁が第1の梁の柱上部分に接合されるとともに、第3の梁は第1の梁の柱側面から張り出した端面に接合されるので、第3の梁を接合されるための梁受け金物は、柱と第1の梁及び第1の梁と第2の梁とを接合するためのスクリュー部材やボルト等と位置が干渉することなく設けることが可能となる。したがって、第2の梁を接合するための梁受け金物と第3の梁を接合するための梁受け金物とでボルトの高さ方向の位置が異なるものとする必要はなく、準備するスクリュー部材や梁受け金物の種類を少なく抑えることができる。また、第1の梁の端部に施される加工が分散される。
さらに、第1の梁の第3の梁が接合される端部の張り出し長が第1の梁の高さより小さくなっているので、第3の梁から第1の梁に伝達される鉛直方向の力は円滑に柱に伝達され、第1の梁の端部に大きな曲げモーメントや梁の軸線方向に割れようとする大きな応力が作用するのが回避される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の柱梁接合構造において、 前記第1の梁の前記柱の側面から張り出した部分には、端面から該第1の梁の軸線方向に穿設した孔に埋め込み金具が埋め込まれ、 該埋め込む金具に設けられた貫通孔に、該第1の梁の側面から水平方向に貫入されたピンを挿通することによって該埋め込み金具が該第1の梁に固定され、 前記第1の梁の端面から該埋め込み金具に設けられたねじ孔にねじ込んだボルトによって、前記第3の梁を接合するための梁受け金物が前記第1の梁に固定されているものとする。
この接合構造では、第1の梁の端面から軸線方向に埋め込んだ埋め込み金具は、第1の梁の側面から貫入されたピンによって抜け出さないように固定される。そして、この埋め込み金具にねじ込まれたボルトで第3の梁を支持する梁受け金物を第1の梁の端面に締め付けて固定することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の柱梁接合構造において、 前記柱の断面形状は、前記第1の梁の軸線方向の寸法が軸線と直角な方向より大きくなっており、 該第1の梁には、該第1の梁の軸線方向に間隔をおいて2本のスクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、 該スクリュー部材を介して該第1の梁が前記柱との間で曲げモーメントの伝達が可能となるように接合されているものとする。
この接合構造では、第1の梁と柱とがラーメン構造となり、第1の梁の柱上でのたわみ角が小さくなる。これにより第1の梁と第3の梁との接合部で生じる変形が小さく抑えられる。
以上説明したように本発明の柱梁接合構造では、柱上に支持された複数の梁の接合に、少ない種類の金物によって対応することができるともに、接合される梁の端部に切削加工や穿孔加工が集中するのを緩和することができる。
本願発明の一実施形態である柱梁接合構造を示す概略斜視図である。 図1に示す柱梁接合構造の平面図及び側面図である。 図1に示す柱梁接合構造の柱と第1の梁との接合構造を示す分解斜視図である。 図3に示す柱と第1の梁との接合に用いられるスクリュー部材の平面図、正面図及び側面図である。 図1に示す柱梁接合構造の第1の梁と第2の梁との接合構造を示す分解斜視図である。 図1に示す柱梁接合構造において第1の梁に第4の梁を接合した例を示す概略斜視図である。 図1に示す柱梁接合構造の第1の梁と第3の梁との接合構造を示す分解斜視図である。 図7に示す第1の梁と第3の梁との接合に用いられる埋め込み金具の正面図、側面図及び平面図である。 図7に示す第1の梁と第3の梁との接合に用いられる梁受け金物の概略斜視図である。 図7に示す第1の梁と第3の梁との接合に用いられる梁受け金物の平面図、側正面図及び側面図である。 本願発明の他の実施形態である柱梁接合構造を示す平面図及び側面図である。 本願発明の他の実施形態である柱梁接合構造を示す概略斜視図である。 図12に示す柱梁接合構造の側面図である。 本願発明の他の実施形態である柱梁接合構造を示す概略斜視図である。 図14に示す柱梁接合構造の柱と第1の梁との接合構造を示す断面図である。 従来の柱梁接合構造を示す分解斜視図である。 従来の柱梁接合構造を示す概略斜視図である。
以下、本願発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本願発明の一実施形態である柱梁接合構造を示す概略斜視図である。また、図2は同じ柱梁接合構造の平面図及び側面図である。
この柱梁接合構造は、柱1の上に第1の梁2が支持され、柱上部分で第1の梁2に第2の梁3の端面を対向させ、第1の梁2と第2の梁3とが接合されている。また、第1の梁2は、柱1の側面から端部が張り出すように支持されており、張り出した端部に第3の梁4が接合されている。第3の梁4は第1の梁2と同一軸線上に配置されたものであり、これらの梁2,4は相互の端面が突き合わされるように対向して接合されている。
上記第1の梁2は、断面が矩形となっており、鉛直方向の寸法が横方向の寸法より大きくなった扁平な部材となっている。そして、図1に示すように端部を張り出して柱1上に支持されるとともに他方の端部は、他の柱(図示しない)に支持されるものであってもよいし、他の梁(図示しない)に接合して支持されるものであってもよい。また、他方の端部を張り出して柱に支持されるものや他の端部までの中間位置で柱に支持されるもの等であってもよい。一方、第2の梁3及び第3の梁4も上記第1の梁2に接合して一端が支持されるともに他方の端部は同様に他の柱又は他の梁に接合して支持されるもの等様々な態様のものであってもよい。
上記柱1も、断面形状は矩形となっており、第1の梁2の軸線方向の寸法が第1の梁2の軸線と直角方向の寸法より大きくなった扁平な部材となっている。
上記第1の梁2と柱1とは、図3に示すように接合されている。
上記柱1の上端面における長辺方向の両端部に切り欠き部1bが設けられ、中央部1aは第1の梁2の下面に当接又は近接して対向している。そして、柱1の切り欠き部1bからこの柱の軸線方向に2本の第1のスクリュー部材11、11がねじ込まれている。一方、第1の梁2の対応する位置にも鉛直方向に2本の第2のスクリュー部材12、12がねじ込まれており、これら第1及び第2のスクリュー部材11、12には、端面から軸線方向にねじ穴11b、12bが穿設されている。第1の梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12、12のねじ穴12bには頭なしボルト15がねじ込まれ、この頭なしボルト15にはナット16が螺合されている。一方、柱1にねじ込まれた第1のスクリュー部材11のねじ穴11bには、ボルト14が螺合されている。そして、柱の切り欠き部1b内に配置された柱梁接合金具13がボルト14によって第1のスクリュー部材11に結合され、頭なしボルト15とナット16とによって第2のスクリュー部材11に結合されている。これにより、柱1と第1の梁2とはスクリュー部材11,12及び柱梁接合金具13を介して接合される。
上記第1及び第2のスクリュー部材11、12は、図4に示すように棒状の鋼部材の側面に螺旋状の張り出し部11a、12aを設けたものであり、端面には前述のように軸線方向のねじ穴11b、12bが設けられている。それぞれのスクリュー部材11、12は、図3に示すように、第1の梁2又は柱1に鉛直方向の孔を設け、さらに螺旋状の溝を切削した後にねじ込まれたものである。
上記頭なしボルト15は、全長にわたって雄ねじが形成されたボルト(長ねじボルト)であり、ナット16を用いて締め付けることができるようになっている。また、先端部は先端に近づくにしたがって径が小さくなっている。
上記柱梁接合金具13は、互いに上下で対向する上水平板部13a及び下水平板部13bと、これらの水平板部13a、13bの縁部を互いに結合する側板部13cとを備え、上水平板部13aには上ボルト孔13dが、下水平板部には下ボルト孔13eがそれぞれ設けられている。上水平板部13aは、第1の梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12の下端面に当接され、上ボルト孔13dに挿通された頭なしボルト15とナット16とで締め付けて固着される。下水平板部13bは、柱1にねじ込まれた第1のスクリュー部材11の上端面に当接され、下ボルト孔13eに挿通されたボルト14によって固着されるものである。
また、上記柱梁接合金具13は、図3に示すように、一方の側部が開放されており、この開放された部分からナット16及びボルト14の締め付けを行うことができるものとなっている。
上記のように柱1と第1の梁2とが接合されることにより、柱1と第1の梁2とがラーメン構造を形成し、これらの接合部分で曲げモーメントが伝達される。これによって第1の梁2の軸線方向に作用する水平力等に対して抵抗するものとなっている。
上記第1の梁2と第2の梁3とは次のように接合されている。
柱1と第1の梁2とを接合するために第1の梁2に貫入された2本の第2のスクリュー部材12の内の1本が、図4に示すように、その長さ方向の中間部に軸線と直角方向に貫通するねじ穴12cを有するものとなっている。そして、図5に示すように第1の梁2の側面から上記第2のスクリュー部材12のねじ穴12cに通じる横穴2aが第1の梁2に設けられており、この横穴2aに挿通して第2のスクリュー部材12に螺合されたボルト22により、第1の梁2の側面に梁受け金物21が固着されている。
上記梁受け金物21は、第1の梁2の側面に当接される第1の接合板部21aと、この第1の接合板部21aの両側縁から直角に立ち上げられた2つの第2の接合板部21bとを有しており、第1の接合板部21aには上記第2のスクリュー部材11に螺合されるボルト22を挿通する穴21cが設けられている。また、2つの第2の接合板部21bには、それぞれの対応する位置にピン23を挿通する孔21dが設けられている。
第2の梁3には、端部に鉛直方向の貫通孔3aが設けられ、この貫通孔3aに第3のスクリュー部材24がねじ込まれている。この第3のスクリュー部材24は、軸線方向の中間位置に、軸線と直角方向の貫通孔24aが設けられ、この貫通孔にピン23が挿通されるようになっている。また、第2の梁3の端部には、この梁3の軸線と平行で鉛直方向のスリット3bが、上記第3のスクリュー部材24が貫入された位置の両側に設けられており、このスリット3aに、上記梁受け金物の第2の接合板部21bが挿入される。そして、第2の梁3の側面からピン23が挿入され、上記第2の接合板部21b及びスクリュー部材24の貫通孔24aに挿通することによって梁受け金物21が第2の梁3に結合されている。
上記構成により第2の梁3は第1の梁2の側面に端面が対向するように接合され、双方の梁間に作用するせん断力は、第2の梁3にねじ込まれた第3のスクリュー部材24からピン23、梁受け金物21、ボルト22及び第2の梁のスクリュー部材12を介して第1の梁2に伝達される。
なお、図1には第1の梁2の一方の側面に第2の梁3が接合された構造を示すが、図6に示すように第1の梁2の反対側の側面にも同様に第4の梁5を接合するものであってもよい。このように第2の梁3と第4の梁5とを軸線が一致するように接合するときには、第1の梁2及び第2のスクリュー部材12を貫通するボルト(図示しない)とこれに螺合されたナットを用い、第4の梁5を接合するための梁受け金物(図示しない)を第2の梁3を接合するための梁受け金物21とを第1の梁2の両側面に締め付けて固定することができる。
端部が柱1の側面より張り出すように支持された第1の梁2と第3の梁3とは、図7に示すような構造によって接合されている。
第1の梁2の端面から、該第1の梁2の軸線方向に埋め込み金具31を埋め込むための穴2bが設けられている。この穴2bは、埋め込み金具31の形状及び寸法に対応してほぼ隙間なく嵌め入れることができるように円形の断面となっている。
上記埋め込み金具31は、図8に示すようにほぼ円筒状の外形を有するものであり、前方側の端面から軸線方向にねじ穴31aが形成されている。また後方部には軸線と直角方向に横穴31bが形成されている。この埋め込み金具31は上記穴2bに嵌め入れられるとともに、第1の梁2の側面から反対側の側面に貫通するピン孔2cに挿通されたピン32により、穴2bから抜け出さないように固定されている。
上記埋め込み金具31のねじ穴31aにはボルト33がねじ込まれ、このボルト33によって第3の梁4を支持するための梁受け金物34が第1の梁2の端面に固定されている。
梁受け金物34は、図9及び図10に示すように第2の梁3を接合するための梁受け金物21とほぼ同様の形状となっており、第1の梁2の端面に当接される第1の接合板部34aと、この第1の接合板部34aの両側縁から直角に立ち上げられた2つの第2の接合板部34bとを有している。第1の接合板部34aには埋め込み金具31のねじ穴31aに螺合されるボルト33を挿通するボルト孔34cが設けられている。このボルト33を埋め込み金具31にねじ込み、締め付けることによって梁受け金物34が第1の梁2の端面に固定される。また、ボルト孔34cの周囲は第1の梁2との当接面側へ円筒状に突出するものとなっており、この突出部34dを第1の梁2の端面に設けられた穴2bに嵌め入れることができるものとなっている。この突出部34dは、梁受け金物34に鉛直方向の力が作用したときに第1の梁2の上記穴2bの周面に押し付けられて梁受け金物34の位置がずれるに抵抗するものである。
一方、2つの第2の接合板部34bには、それぞれの対応する位置にピン35を挿通するピン穴34eが設けられている。
第3の梁4の第1の梁2と接合される端部には、図7に示すようにこの第3の梁4の軸線と平行で鉛直方向のスリット4aが設けられており、このスリット4aに、上記梁受け金物34の第2の接合板部34bが挿入される。そして、第3の梁4の側面からピン35が挿入され、上記第2の接合板部34bに設けられたピン穴34eに挿通することによって梁受け金物34が第3の梁4に接合されている。
このような柱梁接合構造では、第1の梁2と第3の梁4とを接合するための埋め込み金具31は任意の高さに配置することができる。つまり、第1の梁2に第2の梁3を接合するためのボルト22等の位置に影響されず、同じ高さに設けることができる。また、第1の梁2の端面付近には第3の梁4から鉛直方向の力が作用しても、第1の梁2の張り出し長がこの梁の高さより小さく、第1の梁2にねじ込まれた第2のスクリュー部材12の補強効果が及び、第1の梁2の割れ等が抑制される。
以上に説明した実施の形態では、第2の梁3の端部には鉛直方向にスクリュー部材をねじ込み、第2の梁3の側面からスクリュー部材24を貫通するピン23によって梁受け金物21と第2の梁3とを接合したが、第2の梁3にスクリュー部材24をねじ込むことなく、第2の梁3の側面から反対側に向かって設けられたピン孔に挿通されるピン23によって梁受け金物21と第2の梁3とを接合してもよい。
一方、第3の梁4の第1の梁2と接合される端部には、図11に示すようにスクリュー部材41を鉛直方向に埋め込み、第3の梁4の側面から反対側へ貫通するピン孔を設けるとともにスクリュー部材41に横孔を設け、これらのピン孔及び横穴に挿通されたピン42によって第1の梁2と第3の梁4とを接合することもできる。
また、第1の梁2の第3の梁4と接合される端部にも、図11に示すようにスクリュー部材51を鉛直方向に埋め込み、このスクリュー部材51に設けられたボルト孔にねじ込まれるボルト52によって第1の梁2の端面に梁受け金物53を固定するものであってもよい。
上記実施の形態では、第1の梁2、第2の梁3及び第3の梁4の断面の寸法は同じ高さとなっているが、第2の梁3、第3の梁4及び第4の梁5の高さが異なるものであってもよい。図12に示すように第2の梁62又は第3の梁63の高さが第1の梁61より小さいときには、図13に示すように梁受け金物64の上下方向の寸法を小さいものとし、スクリュー部材65に横方向からねじ込まれるボルト66の位置又は第1の梁61の端面からねじ込まれるボルト67の位置を変えることなく梁受け金物64を取り付けることができる。
一方、上記実施の形態で第1の梁2を支持する柱1は、第1の梁2の軸線方向の断面寸法が軸線と直角となる方向より大きくなった扁平な部材を用い、第1の梁2とラーメン構造を形成するものであったが、図14に示すように柱として断面が小さい部材を用い、第1の梁72と曲げモーメントがほとんど伝達されないように接合された軸柱71とすることもできる。この軸柱71と第1の梁72との接合は、例えば図15に示すように、軸柱71の端面から軸線方向に埋め込んだほぞパイプ73を軸柱71の側面から横方向に挿通したピン74によって固定し、このほぞパイプ73を第1の梁72にねじ込んだスクリュー部材75にボルト76によって接合する構造を採用することができる。
1:柱, 1a:柱の端面の中央部, 1b:柱端部の切り欠き部, 2:第1の梁, 2a:横穴, 2b:埋め込み金具を埋め込むための穴, 2c:ピン孔, 3:第2の梁, 3a:貫通孔, 3b:スリット, 4:第3の梁, 4a:スリット, 5:第4の梁,
11:第1のスクリュー部材, 11a:螺旋状の張り出し部, 11b:端部のねじ穴,12:第2のスクリュー部材, 12a:螺旋状の張り出し部, 12b:端部のねじ穴, 12c:軸線と直角方向のねじ孔, 13:柱梁接合金具, 13a:上水平板部, 13b:下水平板部, 13c:側板部, 13d:上ボルト孔,13e:下ボルト孔, 14:ボルト, 15:頭なしボルト, 16:ナット,
21:梁受け金物, 21a:第1の接合板部, 21b:第2の接合板部, 21c:ボルトを挿通する穴, 21d:ピンを挿通する孔, 22:ボルト, 23:ピン, 24:第3のスクリュー部材, 24a:貫通孔,
31:埋め込み金具, 31a:ねじ穴, 31b:横孔, 32:ピン, 33:ボルト, 34:梁受け金物, 34a:第1の接合板部, 34b:第2の接合板部, 34c:ボルト孔, 34d:突出部, 34e:ピン穴, 35:ピン,
41:スクリュー部材, 42:ピン,
51:スクリュー部材, 52:ボルト, 53:梁受け金物,
61:第1の梁, 62:第2の梁, 63:第3の梁, 64:梁受け金物, 65:スクリュー部材, 66:ボルト, 67:ボルト,
71:軸柱, 72:第1の梁, 73:ほぞパイプ, 74:ピン, 75:スクリュー部材









Claims (3)

  1. 立設された柱の上端面の上に支持された第1の梁と、
    前記第1の梁の前記柱上部分の側面に突き当てるように接合される第2の梁と、
    前記第1の梁と同一軸線上に配置され、互いの端面を突き合わせるように該第1の梁に接合される第3の梁とを有し、
    前記第1の梁には、スクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、該スクリュー部材の端面から軸線方向に形成されたねじ穴にねじ込まれたボルトによって該第1の梁が前記柱と接合されており、
    前記第2の梁は、前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向のねじ穴にねじ込まれたボルト又は前記スクリュー部材に設けられた軸線と直角方向の貫通孔を貫通するボルトによって前記第1の梁と接合されており、
    前記第1の梁の前記第3の梁と接合される端部が前記柱の側面から張り出し、
    張り出した前記第1の梁の端面に取り付けられた梁受け金物を介して前記第3の梁が前記第1の梁に接合されており、
    前記第1の梁の端部が柱の側面から張り出す長さは、前記梁受け金物を固着するための部材が前記スクリュー部材に接触しない長さであって、前記第1の梁の高さより小さく設定されていることを特徴とする柱梁接合構造。
  2. 前記第1の梁の前記柱の側面から張り出した部分には、端面から該第1の梁の軸線方向に穿設した孔に埋め込み金具が埋め込まれ、
    該埋め込む金具に設けられた貫通孔に、該第1の梁の側面から水平方向に貫入されたピンを挿通することによって該埋め込み金具が該第1の梁に固定され、
    前記第1の梁の端面から該埋め込み金具に設けられたねじ孔にねじ込んだボルトによって、前記第3の梁を接合するための梁受け金物が前記第1の梁に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. 前記柱の断面形状は、前記第1の梁の軸線方向の寸法が軸線と直角な方向より大きくなっており、
    該第1の梁には、該第1の梁の軸線方向に間隔をおいて2本のスクリュー部材が鉛直方向にねじ込まれ、
    該スクリュー部材を介して該第1の梁が前記柱との間で曲げモーメントの伝達が可能となるように接合されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱梁接合構造。


























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