JP6822751B2 - 内装シートとその施工方法および施工構造 - Google Patents

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Description

本発明は主に室内壁面の化粧仕上げ材として使用される内装シートとその施工方法および施工構造に関する。
室内壁面の化粧仕上げ材としては、一般的に壁紙が使用されている。壁紙は壁面への追従性がよく施工しやすい反面、表面の強度が弱いことが難点であり、車いすや台車などの衝突によって破れることがある。また壁紙は衝撃吸収性が十分でないため、下地の石膏ボード等を傷つける恐れがある。
これに対し表面強度や衝撃吸収性の高い化粧仕上げ材として腰壁材がある。木材や硬質樹脂からなるパネル状の腰壁材と軟質樹脂からなるシート状の腰壁材があり、後者のシート状腰壁材の中でも長尺タイプのものは施工効率がよく、病院や福祉施設など広範囲の壁面に施工するのに適している。
特許文献1には、基材上に発泡樹脂層と透明フィルム層とを順次積層してシート状に形成された腰壁材が開示されている。
特開2003−213878号公報
このような長尺タイプの腰壁材は平面部分の施工は容易に行えて仕上がりもきれいであるが、柔軟性が十分でないために出隅や入隅部分の施工が難しく施工後に出隅や入隅部分から壁装材が剥がれ浮いてしまうことがあるため、出隅や入隅において切断加工してから貼着施工したり、またコーナー材のような他部材により抑えて収める必要があった。
本発明は上記問題を解決するものであり、柔軟性および施工性に優れ、施工後の出隅や入隅部分に浮きや剥がれを生じることのない内装シートとその施工方法および施工構造を提供する。
本発明は上記の課題を解決するものであり、セルロース系繊維と熱可塑性樹脂製繊維との重量比が50:50〜100:0である繊維からなりJIS L1913に準拠した測定方法における引張強度が20N/20mm〜49N/20mmである不織布層と、前記不織布層に積層され、可塑剤が添加されたポリ塩化ビニル系樹脂からなる熱可塑性樹脂層と、を備え、JIS K7106に準拠した測定方法における曲げこわさが7MPa以下であって壁紙用自動糊付け機により裏面の不織布層に壁紙用接着剤を塗布することができ、出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着可能であることを特徴とする長尺シート状腰壁材であり、さらに前記不織布層がスパンレース不織布からなることを特徴とする長尺シート状腰壁材であり、またさらに前記不織布層の前記熱可塑性樹脂製繊維がポリエステル、アクリル、ポリウレタンの繊維のいずれかからなることを特徴とする長尺シート状腰壁材である。
そして上記のような長尺シート状腰壁材の裏面である不織布層に壁紙用自動糊付け機により壁紙用接着剤を塗布し、出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着することを特徴とする長尺シート状腰壁材の施工方法であり、また上記長尺シート状腰壁材が壁紙用接着剤により出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着されてなることを特徴とする長尺シート状腰壁材の施工構造である。


上記のような構成としたことにより柔軟性および施工性に優れた内装シートとなり、壁面に施工した際に出隅や入隅においても納まりが良く、施工後に出隅や入隅に浮きや剥がれが生じないという効果を奏するものである。また十分な柔軟性を有することから壁紙を施工する際に使用する自動糊付け機により接着剤を裏面に塗布することができるためさらに施工効率を上げることも可能となる。
本発明の内装シートの一実施例を示す断面図である。 本発明の内装シートの他の実施例を示す断面図である。 本発明の内装シートの他の実施例を示す断面図である。 本発明の内装シートが壁面に施工された施工構造を示す概略図である。 本発明の内装シートに壁紙用糊付け機により接着剤を塗布する工程を示す概略図である。
以下、本発明について詳細を説明する。
本発明の内装シートはセルロース系繊維と熱可塑性樹脂製繊維との重量比が50:50〜100:0である繊維からなる不織布層と、前記不織布層に積層された熱可塑性樹脂層とを備えた内装シートであり、優れた柔軟性を有することをその要旨とする。ここで、内装シートを構成する各層について説明する。
<不織布層>
不織布層は内装シートに柔軟性と適度な耐衝撃吸収性を与えるものであり、セルロース系繊維と熱可塑性樹脂製繊維との重量比が50:50〜100:0である繊維からなる不織布からなる。ここでセルロース系繊維としてはコットン、麻、レーヨン、パルプなどが挙げられ、中でもコットンやレーヨンを含有する不織布は柔軟性に優れるため好ましい。熱可塑性樹脂製繊維としてはポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリエステルなどのポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンなどの繊維が挙げられる。
セルロース系繊維と熱可塑性樹脂製繊維の割合は50:50〜100:0であり、セルロース系繊維のみからなる不織布も含まれるが、より好適な割合としては50:50〜99:1であり、より好ましくは50:50〜70:30である。熱可塑性樹脂製繊維を含有することにより、不織布層の上に熱可塑性樹脂層を積層する場合に、不織布層と熱可塑性樹脂層との密着性が向上するため好ましい。
不織布層は適度な柔軟性と強度を備えたものが好ましく、JIS L1913に準拠した測定方法において、引張強度が20N/20mm〜150N/20mmである不織布が好適である。引張強度が20N/20mm未満であると内装シートの成形加工時に成形機によってかかるテンションにより不織布が切れる可能性があり、引張強度が150N/20mmを超えるものであると内装シートの柔軟性が損なわれる可能性がある。
また内装シートの成形加工時に成形機によってかかるテンションにより不織布が切れにくくなるよう、JIS L1913に準拠した測定方法において、伸び率が20%以上である不織布が好ましい。
不織布層の厚みや目付量は内装シートの柔軟性と耐衝撃吸収性に関与する。
不織布層の厚みは0.1mm〜1.5mmが好ましく、0.2mm〜1.0mmがより好ましい。厚みが0.1mm未満では内装シートを特に腰壁材として使用する際、耐衝撃吸収性が十分に発揮されにくく、1.5mmを超えると内装シートの柔軟性が低下して施工性が悪くなる可能性がある。よって不織布層の厚みは0.1mm〜1.5mmであることが好ましい。
不織布層の目付量は20g/m〜150g/mであることが好ましく、より好ましくは30g/m〜100g/mである。目付量が20g/m未満では十分な耐衝撃吸収性が得られにくく、150g/mを超えると内装シートの柔軟性と施工性が低下する可能性がある。よって不織布層の目付量は20g/m〜150g/mが好適である。
不織布層に用いる不織布は各種製造方法により製造された不織布を使用することができる。不織布の製造方法としては湿式法、乾式法、スパンボンド法、メルトブロー法、スパンレース法、サーマルボンド法、ケミカルボンド法、ニードルパンチ法などが挙げられる。このうち、スパンレース法により製造された不織布は熱可塑性樹脂層との密着性に優れ好ましい。これについては、スパンレース法により製造された不織布は繊維間に適度な空間を有しており、その空間に溶融状態で積層された熱可塑性樹脂層が入りこみ、アンカー効果により密着性が向上するものと考える。
<熱可塑性樹脂層>
熱可塑性樹脂層は内装シートに耐摩耗性や耐傷付き性といった表面強度や意匠などの機能を付与する機能層として必要とされる。また熱可塑性樹脂層の柔軟性も不織布層と同じく内装シートの柔軟性および施工性に大きく影響する。
熱可塑性樹脂層の柔軟性については、JIS K7106に準拠した測定方法において、曲げこわさが20MPa以下であることが好ましく、10MPa以下がより好ましい。熱可塑性樹脂層の曲げこわさが20MPa以下であると内装シートの柔軟性が向上し、出隅や入隅部分の収まりが良くより施工性に優れるものとなる。
熱可塑性樹脂層には各種熱可塑性樹脂を使用することができ、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、変性ポリエステルなどのポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニルやエチレン‐塩化ビニル、プロピレン‐塩化ビニル共重合体、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル‐塩化ビニリデン共重合体などのポリ塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、これらのうち一種を単独で使用しても二種以上を複合して使用することもできる。この中でも加工性と柔軟性に優れるポリ塩化ビニル系樹脂が好適に使用できる。
ここで前述したように不織布層が熱可塑性樹脂製繊維を含有することにより、不織布層とその上に積層される熱可塑性樹脂層との密着性が向上し、例えば熱可塑性樹脂層がポリ塩化ビニル系樹脂からなる場合は、不織布層に含有する熱可塑性樹脂製繊維はポリエステル、アクリル、ポリウレタンなどの繊維がポリ塩化ビニル系樹脂からなる熱可塑性樹脂層との密着性が良く好適である。
熱可塑性樹脂層は単層あるいは複数の層からなるものでもよい。図1のように熱可塑性樹脂層3が単層の場合は意匠性を付与するために有色層を用いることが好ましい。熱可塑性樹脂層3が複数の層からなる場合は、図2のベース樹脂層3bの上に硬質〜半硬質(可塑剤配合量が樹脂100重量部に対して25重量部以下程度)のポリ塩化ビニル樹脂などからなる薄い基材フィルムにあらかじめ印刷を施したプリントフィルム3cを積層した複合層や図3のベース樹脂層に直接転写紙などで模様を転写した転写樹脂層3dなどの意匠層の上に、表面保護のための透明層3aを設けたものなどが挙げられる。熱可塑性樹脂層が複数の層からなる場合は、積層体としての曲げこわさが20MPa以下であることが好ましく、さらには熱可塑性樹脂層を構成する各層の曲げこわさが20MPa以下であることが好ましい。
熱可塑性樹脂層の厚みは0.1mm〜3.0mmのものが好ましく、熱可塑性樹脂層が複数の層からなる場合は、その合計の厚みが前記範囲に含まれることが好ましい。より好ましくは0.2mm〜2.0mmである。
熱可塑性樹脂層には本発明の効果を逸脱しない限り、必要に応じて通常使用される各種樹脂用添加剤が使用でき、可塑剤、充填剤、安定剤、発泡剤、紫外線吸収剤、HALS、帯電防止剤、難燃剤、衝撃改質剤、抗菌剤、消臭剤等を添加してもよい。
また抗ウイルス性を付与するため、抗ウイルス剤を添加することもできる。抗ウイルス剤としてはスルホン酸系界面活性剤が好適に用いられる。具体的にはアルキル硫酸エステル系界面活性剤、アルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤、アルキルナフタレンスルホン酸系界面活性剤、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸系界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル系界面活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物が挙げられる。抗ウイルス性の効果が高いことからアルキルベンゼンスルホン酸系界面活性剤が好ましく、ドデシルベンゼンスルホン酸系界面活性剤がさらに好ましい。さらに、上記のスルホン酸系界面活性剤としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属塩を好適に用いることができる。
熱可塑性樹脂層へのスルホン酸系界面活性剤の含有量は熱可塑性樹脂100重量部に対し、0.1重量部〜10重量部が好ましい。熱可塑性樹脂の種類によってはスルホン酸系界面活性剤を添加することで着色を起こす場合があり、その一例がポリ塩化ビニル系樹脂である。ポリ塩化ビニル系樹脂を用いる場合は、スルホン酸系界面活性剤が製造段階で予め添加されているペースト用塩化ビニル系樹脂をポリ塩化ビニル系樹脂の一部または全部として用いることで着色を解消することができる。
<内装シート>
本発明の内装シートは前述の不織布層と熱可塑性樹脂層とが積層されてなり、JIS K7106に準拠した測定方法における曲げこわさが20MPa以下である内装シートである。本発明の内装シートは、壁面に施工した出隅や入隅においても納まりが良く、施工後に出隅や入隅に浮きや剥がれが生じないという優れた柔軟性及び施工性を有するものである。
内装シート全体の厚みとしては0.5mm〜3.5mm程度であり、好ましくは0.5mm〜3.0mmであり、より好ましくは0.5mm〜2.0mmである。0.5mm未満であると耐衝撃吸収性が不十分となる可能性があり、3.5mmを超えると柔軟性や施工性が低下する恐れがある。本発明の内装シートは長尺状のシートであり、幅は800mm〜1100mm程度、長さは10m前後が施工作業性に優れ好ましい。通常紙管などに巻かれた状態で梱包・搬送される。
本発明の硬化を逸脱しない限りにおいて、内装シートは不織布層及び熱可塑性樹脂層以外の層を積層することが可能であり、例えば、不織布層の下面や上面に紙や織布などの基材層を設けたり、熱可塑性樹脂層の上面にワックスやUVコートなどの防汚層等を設けることができる。ただし、内装シートの曲げこわさがJIS K7106に準拠した測定方法において20MPa以下であることが必要である。
内装シートは、一般的なシート成形法により成形することができる。例えばロール成形法、カレンダー成形法、押出成形法、プレス成形法などの溶融賦形法や、コーティング法などが挙げられる。スピードや、得られたシートの厚み精度の点から、溶融賦形法が好ましく、その中でもカレンダー成形法が好ましい。
また内装シートの表層の上面にエンボス加工などによって凹凸(しぼ)を形成することができる。凹凸(しぼ)を形成することで、意匠のバリエーションが増やすことが可能である。
<内装シートの施工構造>
続いて、本発明の内装シートが壁面に施工されてなる施工構造について説明する。
本発明の内装シートは適度な衝撃吸収性を備えており、壁面の特に床面から1m程度の高さまでの腰壁部分に好適に使用できる。
本発明の施工構造においては、内装シートは壁面を構成する下地に対し接着剤によって貼着されている。内装シートを下地に貼着するために用いる接着剤としては通常内装シートに使用される接着剤が使用できる。具体的にはウレタン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、アクリル樹脂系接着剤など床材用接着剤や、澱粉系接着剤などの壁紙用接着剤等である。
図4に本発明の内装シートを壁面に施工した施工構造の概要を示す。
内装シート1はその長尺方向を壁面の横方向に向けて施工されており、壁面Aの出隅Bや入隅Cにも連続して施工される。本発明の内装シート1は出隅Bや入隅Cにも納まりよく施工され、そのままでも施工後の浮き剥がれの心配はないが、コーナー部を保護するためのガード材などを上から設けてもよい。床面を覆う床材と内装シート1の境界部分や壁面の上部を覆う壁紙と内装シート1との境界部分には、通常の内装仕上げに用いられる巾木や見切り材などを施工して仕上げることができる。
<内装シートの施工方法>
次に本発明の内装シートを壁面に施工する場合の施工方法について説明する。
本発明の内装シートを壁面に施工する際には、前述のような接着剤を用いて壁面に貼着する。接着剤は内装シートの裏面または下地表面あるいは内装シート裏面と下地表面の両方に塗付し、各接着剤の所定のオープンタイムを取った後に貼り付けを行う。接着剤の塗布方法については、前述の床用接着剤の場合は主に櫛目ごてやローラーなどを用いて下地表面や内装シートの裏面に接着剤を塗布する。同じく前述の壁用接着剤の場合には、通常壁紙を施工する際に使用する壁紙用自動糊付け機により内装シートの裏面に接着剤を塗布する。
壁紙用自動糊付け機Dは図5のようなもので、壁紙を連続して弛みなく送り出すためのテンション棒や複数のローラー部、接着剤をためておく受け具等から構成され、壁紙の裏面に連続して接着剤を塗布する装置である。接着剤を連続して均一に塗布するため、壁紙はテンションをかけられつつ複数のローラー間の隙間を曲がりながら通過していくようになっている。本発明の内装シート1は優れた柔軟性を有するためにこのように複雑に曲がった経路を通過することができるものである。本発明の内装シート1は壁紙用自動糊付け機Dにより接着剤を塗布することができるため、従来の腰壁シートなどに比べ施工に係る手間と時間を大幅に短縮することができる。
本発明の実施例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例に使用した各配合剤の具体的な物質名は以下の通りである。
塩化ビニル系樹脂1:サスペンジョン塩化ビニル系樹脂 平均重合度 1000
塩化ビニル系樹脂2:ペースト用塩化ビニル系樹脂 平均重合度 850
(ドデシルベンゼンスルホン酸Na5.0重量%)
可塑剤:ジ‐2‐エチルヘキシルフタレート
安定剤:Ba−Zn系安定剤
充填剤:軽質炭酸カルシウム
<実施例1>
コットン繊維60重量%とポリエステル繊維40重量%からなる厚み0.4mm、目付量75g/mのスパンレース不織布である不織布層に、表1の配合1の樹脂組成物をミキサーで加熱混練後にカレンダー成形機で成形してなる厚み0.4mmのベース樹脂層と、その上に積層したポリ塩化ビニル樹脂からなる厚み0.07mmのプリントフィルムと、その上に表1の配合2の樹脂組成物をミキサーで加熱混練後にカレンダー成形機で成形してなる厚み0.2mmの透明層からなる熱可塑性樹脂層を積層し、エンボス加工して厚み1.0mm幅900mmの長尺内装シートを得た。
<実施例2>
実施例1で使用したものと同じ不織布層に、表1の配合1の樹脂組成物をミキサーで加熱混練後にカレンダー成形機で成形してなる厚み0.4mmのベース樹脂層の表面に転写紙により印刷を施した転写樹脂層と、その上に表1の配合3の樹脂組成物をミキサーで加熱混練後にカレンダー成形機で成形してなる厚み0.2mmの透明層からなる熱可塑性樹脂層を積層し、エンボス加工して厚み1.0mm幅900mmの長尺内装シートを得た。
<実施例3>
不織布層に、コットン繊維60重量%とポリエステル繊維40重量%からなる厚み0.4mm、目付量40g/mのスパンレース不織布を用いた以外は、実施例1と同じである厚み1.0mm幅900mmの長尺内装シートを得た。
<実施例4>
不織布層に、コットン繊維100重量%からなる厚み0.4mm、目付量80g/mのスパンレース不織布を用いた以外は、実施例2と同じである厚み1.0mm幅900mmの長尺内装シートを得た。
<比較例1>
不織布層に、ポリエステル繊維100重量%からなる厚み0.4mm、目付量80g/mのスパンボンド不織布を用いた以外は、実施例2と同じである厚み1.0mm幅900mmの長尺内装シートを得た。
<比較例2>
厚み1.0mm幅900mmの市販品の長尺腰壁シートを用いた。
以上の実施例及び比較例の内装シートについて、以下の条件により評価した。評価結果は表1に示した。
<柔軟性>
JIS K7106に準拠した測定方法により、内装シートの曲げこわさを測定した。また、各実施例及び比較例の不織布層と積層する前の熱可塑性樹脂層についても同条件で曲げこわさを測定した。
<引張強度>
各実施例及び比較例に用いた不織布層について、JIS L1913に準拠した測定方法により引張強度を測定した。
<密着性>
各実施例及び比較例の内装シートについて、不織布層と熱可塑性樹脂層との密着性を評価した。
○:強固に密着しており、手で引き剥がせない
△:密着しており、手で何とか一部引き剥がせる
×:密着が不十分であり、手で引き剥がせる
<施工性>
出隅及び入隅を有する壁面にウレタン系接着剤を櫛目ごてを用いて塗布し、所定のオープンタイム経過後に各実施例及び比較例の内装シートの裏面(不織布層側)を壁面に合わせるようにして貼着した後の浮きや剥がれを評価した。
○:出隅・入隅に浮きや剥がれはない
△:出隅・入隅に若干の浮きや剥がれがある
×:出隅・入隅に浮きや剥がれがある
<壁紙自動糊付け機の使用可否>
壁紙自動糊付け機に各実施例及び比較例の内装シートを通し、糊付け作業が可能かどうか評価した。
○:使用できる
×:使用できない
Figure 0006822751
Figure 0006822751
表2によると、内装シート及び熱可塑性樹脂層の曲げこわさが20MPa以下である実施例の内装シートは、出入隅を有する壁面に施工しても浮きや剥がれがなく接着でき、また壁紙用糊付け機の使用も可能であり施工性に優れている。実施例1と実施例2を比較すると、熱可塑性樹脂層にプリントフィルムを使用した実施例1より転写樹脂層を用いた実施例2の方が施工性に優れることが分かる。また不織布層と熱可塑性樹脂層との密着性に関しては、不織布層がコットン繊維のみからなる実施例4に比べ、コットン繊維とポリエステル繊維とを含む不織布層を使用した実施例2などの方が優れることが分かる。
一方、比較例に関してはいずれも内装シートの曲げこわさが20MPaを超えており、出入隅を有する壁面に施工後に出入隅部に浮きや剥がれを生じてしまい、また柔軟性に乏しいため壁紙用糊付け機にかけることができず、使用は不可能であった。また比較例1は不織布層と熱可塑性樹脂層との密着性に劣っており、これは比較例1の不織布層がスパンボンド不織布であり繊維間の空間が少なく表面が比較的平滑であることが原因と考えられ、実施例で用いた繊維間に適度な空間があり表面に凹凸を有するスパンレース不織布の方がアンカー効果により密着性が良くなったと考えられる。
実施例1及び2の内装シートについて、以下の方法により衝撃吸収性の評価を行った。なお比較として比較例2の腰壁シートと一般壁紙の評価も行った。
<衝撃吸収性>
100×100mmの石膏ボードに100×100mmの内装シートまたは壁紙を両面テープで貼り付けたものを試験体とし、床面に静置した試験体の上に1kgのなす形錘を落球高さ50cmまたは1mから落下させ、試験体の表面及び裏面の状態を目視にて観察した。
Figure 0006822751
表3から分かるように、本発明の内装シートは一般的な壁紙より優れた衝撃吸収性を有しており、柔軟で壁紙のように施工性に優れながら適度な衝撃吸収性を有している。
実施例1及び2の内装シートについて、以下の方法により抗ウイルス性の評価を行った。
<抗ウイルス性>
被検ウイルスとして、鳥インフルエンザウイルスA/whistling swan/Shimane/499/83(H5N3)株を使用した。(以下、H5N3株という)。
発育鶏卵の漿尿膜腔内で増殖させたH5N3株を滅菌リン酸緩衝食塩液(PBS;pH7.2)で1.0×10EID50/0.1mLになるように希釈して試験用ウイルス液を調製した。
内装シート5cm×5cmを、シャーレに置き、内装シート表面(透明層側)に、試験用ウイルス液を0.22ml載せ、その上に4cm×4cmポリエチレンフィルムを被せ、シャーレに蓋をし、20℃に設定したインキュベーター内で1時間静置した。1時間後、内装シート表面のウイルス液を採取し、前記PBSで10倍段階希釈し、希釈したウイルス液を10日齢発育鶏卵の漿尿膜腔内に注射針を用いて0.1mL接種した。
接種後、発育鶏卵を37℃で2日間培養した後、漿尿膜腔でのウイルス増殖の有無を赤血球凝集試験により判定し、Reed&Muenchの方法によってウイルス力価(log10EID50/0.1ml )を算出した。
またブランクとして試験前(内装シートに接触させる前)の試験用ウイルス液のウイルス力価(log10EID50/0.1ml )も上記手順で算出し、内装シートの抗ウイルス性は試験前のウイルス液のウイルス力価から内装シートに接触させて1時間後のウイルス液のウイルス力価を引いた差で評価した。この差が大きいほど内装シートの抗ウイルス性が強いことを示す。
◎:ウイルス力価(試験前)とウイルス力価(1時間後)の差が4以上
○:ウイルス力価(試験前)とウイルス力価(1時間後)の差が3以上4未満
△:ウイルス力価(試験前)とウイルス力価(1時間後)の差が2以上3未満
×:ウイルス力価(試験前)とウイルス力価(1時間後)の差が2未満
Figure 0006822751
表4から、実施例2の内装シートは抗ウイルス性が非常に優れることが分かる。これは実施例2の内装シートの透明層に配合したペースト用塩化ビニル系樹脂中のドデシルベンゼンスルホン酸Naの効果によるものと考えられる。
本発明の内装シートは、柔軟性および施工性に優れ、壁面に施工した際に出隅や入隅においても納まりが良く、施工後に出隅や入隅に浮きや剥がれが生じないという効果を奏するものであり、また適度な衝撃吸収性を有することから腰壁シートとして好適に利用できる。また本発明の内装シートは、壁紙を施工する際に使用する自動糊付け機により接着剤を裏面に塗布することができるため施工効率が高く、病院や福祉施設など広範囲の壁面に施工する際に有利となる。
1 内装シート
2 不織布層
3 熱可塑性樹脂層
3a 透明層
3b ベース樹脂層
3c プリントフィルム
3d 転写樹脂層
A 壁面
B 出隅
C 入隅
D 壁紙用糊付け機

Claims (5)

  1. セルロース系繊維と熱可塑性樹脂製繊維との重量比が50:50〜100:0である繊維からなりJIS L1913に準拠した測定方法における引張強度が20N/20mm〜49N/20mmである不織布層と、
    前記不織布層に積層され、可塑剤が添加されたポリ塩化ビニル系樹脂からなる熱可塑性樹脂層と、を備え、
    JIS K7106に準拠した測定方法における曲げこわさが7MPa以下であって壁紙用自動糊付け機により裏面の不織布層に壁紙用接着剤を塗布することができ、出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着可能であることを特徴とする長尺シート状腰壁材。
  2. 前記不織布層がスパンレース不織布からなることを特徴とする請求項1に記載の長尺シート状腰壁材。
  3. 前記不織布層の前記熱可塑性樹脂製繊維がポリエステル、アクリル、ポリウレタンの繊維のいずれかからなることを特徴とする請求項1または2に記載の長尺シート状腰壁材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の長尺シート状腰壁材の裏面である不織布層に壁紙用自動糊付け機により壁紙用接着剤を塗布し、出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着することを特徴とする長尺シート状腰壁材の施工方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の長尺シート状腰壁材が壁紙用接着剤により出隅および/または入隅を有する壁面に長尺方向を壁面の横方向に向けて連続して貼着されてなることを特徴とする長尺シート状腰壁材の施工構造。
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