JP6807451B2 - 横編機でのプレーティング編成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2種類の編糸を用い、一方の編糸を主糸とし、他方の編糸の添糸を覆うように編成する通常プレーティング編成の途中で、添糸と主糸を反転させる反転プレーティング編成に切替え可能な、横編機でのプレーティング編成方法に関する。
横編機で編地を編成するための編針は、一定のピッチで針床の長手方向に並ぶ。針床は、少なくとも二つが対向して用いられる。対向する針床間の間隔は、歯口と呼ばれる。編地は、歯口の上方を針床の長手方向に走行する給糸口から編針のフックに供給される編糸で編成される。プレーティング編成は、歯口上方を走行するヤーンフィーダーから外観が異なる2種類の編糸を編針のフックに供給して行われる。編糸の供給は、単一の給糸口を有する2基のヤーンフィーダーや、2重の給糸口を有するプレーティング編成専用の1基のヤーンフィーダーを使用して行う。2種類の編糸は、張力などの編成条件が適切に保たれれば、フックで下側と上側となり、編地の表面に出る主糸と主糸で覆われる添糸となる。先行と後行となる2基のヤーンフィーダーを使用する場合、走行順を入替えると、フックで下側と上側とが入れ替り、主糸と添糸を切替えて、編地に模様を形成することができる。
2つの給糸口の走行順の入替えは、1コースの編成途中でも可能であるけれども、瞬時に行うことはできない。編成を継続しながら走行順を入替えることは、編地での主糸と添糸の切替えが複数の編目の区間に渡って行われ、模様の境界を不明確にしてしまう。模様の境界で編成を一旦停止し、給糸口の走行順を入替えてから編成を再開すれば、模様の境界は明確になる。しかしながら、給糸口の走行順の入替えは、編針を駆動するカムが搭載されるキャリッジの走行方向の反転操作等も必要で、編成効率を悪くする。
2つの給糸口の走行順を入替えなくても、パール編みを行えば、添糸と主糸の反転は可能となるけれども、反転区間は裏目になってしまう(たとえば特許文献1の明細書0002段落参照)。特許文献1は、揺動式の可動シンカーを用いて通常プレーティング編成と反転プレーティング編成とを切替える方法を提案している(明細書の0016段落、0017段落参照;ただし特許文献1で、通常プレーティング編成および反転プレーティング編成に相当するものは、標準プレーティングおよび糸交換プレーティングとそれぞれ記載されている)。この提案に従う可動シンカーは、編目を形成する部分の上方に凸部と凹溝が形成されている(特許文献1の図3等参照)。反転プレーティング編成で主糸と添糸を反転させる場合、編針のフックで引込みを開始する主糸を凸部に接触させるように可動シンカーを揺動させる。主糸は凹溝側に上昇させて主糸と添糸の上下位置を切替え、上下位置を切替えた主糸と添糸をフックで引込む(特許文献1の明細書0034段落参照)。なお、主糸と添糸の上下位置の切替えを行わない通常プレーティング編成の場合は、可動シンカーが揺動しても主糸と添糸をフックが引込まないように、編針の引込み動作は遅延させられる(特許文献1の明細書0023、0024段落参照)。通常プレーティング編成と反転プレーティング編成の切替えは、編針を引込むスティッチング動作を2ルート用意しておいて、ルートの切替えで行われ、可動シンカーの動作は同一である(特許文献1の図2、図11参照)。
特開2016−176159号公報
特許文献1で、可動シンカーの動作に対して、反転プレーティング編成の編針の引込みは、通常プレーティング編成の編針の引込みよりも早期に行う。したがって、編針の引込みが通常プレーティング編成の区間から反転プレーティング編成の区間に分岐する境界付近で、先行する通常プレーティング編成の編目を形成中に、後行する反転プレーティング編成の編目は、先に度決めされてしまう。後から度決めされる通常プレーティング編成の編目は、すでに度決めされている反転プレーティング編成の編目を経て編糸が供給されるので、編糸に過度な張力が掛り、編糸が切れる虞がある。また、反転プレーティング編成の区間では、編針のフックで編糸を引込んでいる最中にも可動シンカーが揺動するので(特許文献1の図14〜図17参照)、編目の安定性や編地品質への悪影響が予想される。さらに、編針を引込むスティッチング動作の行程を2ルート分用意しておく必要があるので、選針の複雑さや、編針を駆動するカムシステムの幅広化も懸念される。
本発明の目的は、針の引込みルート単一でよく、1コースの編成途中でも通常プレーティング編成と反転プレーティング編成を切替え可能な、横編機でのプレーティング編成方法を提供することである。
本発明は、針床の歯口側で、編針間にシンカーを含む部材が並ぶ横編機を使用し、糸と添糸を、下側と上側の上下位置を保ちながらそれぞれ同一の編針に給糸し、主糸が表面側となるように編成する通常プレーティング編成と、編針に給糸する主糸と添糸の上下関係を反転させて、添糸が表面側となるように編成する反転プレーティング編成を切替え可能な、横編機でのプレーティング編成方法において、
各編針に対して、先端に作用部を有し、該作用部を編成の進行方向に向って隣接する側の部材の側方に進退させるか否かかが切替え可能な反転用の作用部材をそれぞれ備えておき、
反転プレーティング編成では、作用部材の作用部を部材の側方に進出させ、編針に給糸される主糸と添糸に作用させて、編針のフック内に引込む主糸と添糸の上下位置を反転させ、添糸が表面側となるように編地を編成することを特徴とする横編機でのプレーティング編成方法である。
また本発明の前記反転プレーティング編成では、
前記編針が属する前記針床に、各編針に対する前記編成の進行方向に向う側の近傍に配置される前記部材を、前記作用部材と協働して前記上下位置を反転させる反転壁として利用し、
前記作用部材の作用部は、作用部材の上部に設けられ、前記主糸と前記添糸の下方から作用し、主糸と添糸を載せて反転壁まで案内し、反転壁との協働で、フック内に添糸が下側となり主糸が上側となるように引込ませ、主糸と添糸の上下位置を反転させることを特徴とする。
また本発明では、前記編針に対する編成の進行方向に向って、前記作用部材と前記部材とが順に配置され、
前記反転プレーティング編成で、前記作用部は、前記主糸を前記添糸よりも記反転壁に近い位置に並ぶように反転壁まで案内して留め、主糸と添糸に対して下方向への壁となり、上方向への壁となるように囲む前記フックの上部とともに、主糸および添糸を囲んで拘束する領域を形成し、
該領域に囲まれて主糸と添糸が並ぶ状態からフックに引込んで、添糸が主糸の下側に回り込むようにして上下位置を反転させることを特徴とする。
また本発明で、前記反転壁は、前記歯口側が低く、歯口から離れる側が高くなる上向きの傾斜を有し、
前記反転プレーティング編成で、作用部から反転壁へ、主糸がよりも反転壁側に並ぶように案内しながら、
前記フックに、主糸が上側で添糸が下側となるように引込んで上下位置を反転させることを特徴とする。
また本発明で、前記作用部材の作用部は、作用部材の下部に設けられ、前記反転プレーティング編成で、前記主糸と添糸の上方から作用し、添糸を主糸の下方に押込んで上下位置を反転させることを特徴とする。
また本発明で、前記主糸と前記添糸とは、先行と後行との給糸口からそれぞれ給糸し、
後行の給糸口は、前記編針が属する針床に対し、行の給糸口よりも前記歯口の間隔方向に離れた位置を走行させることを特徴とする。
本発明によれば、各編針に対応するように設けられる作用部材は、先端の作用部をシンカーを含む部材の側方に進退させるか否かが切替え可能である。作用部材は、編針のフックに主糸が下側で添糸が上側となるように引込んでプレーティング編成を行う通常プレーティング編成の途中で、作用部を部材の側方に進出させることができる。進出した作用部は、編針のフック内に引込む主糸と添糸の上下位置を反転させるので、通常プレーティング編成の途中でも、添糸が編地の表面側となる反転プレーティング編成に切替えることができ、編針の引込みルートも単一で良い。
また本発明によれば、作用部材の作用部を作用させると、下側に給糸される主糸と上側に給糸される添糸は、作用部に載せて編針の近傍に配置される部材による反転壁まで案内される。作用部は、反転壁との協働で、フック内に引込む主糸と添糸の上下位置を反転させることができる。
また本発明によれば、反転壁とともに作用部とフックの上部で囲む領域に、主糸と添糸は並ぶ状態で拘束される。領域からフックに添糸を主糸の下側に回り込むように引込むので、フック内に引込む主糸と添糸は、給糸の状態から上下位置を反転させることができる。
また本発明によれば、反転壁は、歯口側が低く、歯口から離れる側が高くなる上向きの傾斜を有する。反転壁への案内で、主糸は先行して上側となり、添糸は後行して下側となる。フックへの引込みは反転壁に案内された主糸が上側で添糸が下側となる状態で行われるので、フック内に引込む主糸と添糸は、給糸の状態から上下位置を反転させることができる。
また本発明によれば、作用部材の作用部は、上側に給糸される添糸を主糸の下方に押込んで、編針のフック内には主糸と添糸を上下位置が反転した状態で給糸させることができる。
また本発明によれば、後行の給糸口は、先行の給糸口よりも歯口の間隔方向に離れた位置を走行する。主糸と添糸に針床間での前後差を加えているので、作用部材の作用部による主糸と添糸の上下位置の反転を安定に行うことができ、作用部材の作用を停止した後で上下位置の反転の解消も安定に行うことができる。
図1は、本発明によるプレーティング編成での主糸と添糸の切替え動作を示す部分的な正面図および側面図である。 図2は、本発明の実施例1による主糸と添糸の切替え動作を段階的に示す側面図である。 図3は、図2に続き、本発明の実施例1による主糸と添糸の切替え動作を段階的に示す側面図である。 図4は、図2および図3の切替え動作を含む、歯口付近の編成動作を示す平面図である。 図5は、本発明の実施例2による主糸と添糸の切替え動作を段階的に示す側面図である。 図6は、図5に続いて本発明の実施例2による主糸と添糸の切替え動作を段階的に示す側面図である。 図7は、図5および図6の切替え動作を含む、歯口付近の編成動作を示す平面図である。 図8は、本発明の実施例3による主糸と添糸の切替え動作を段階的に示す側面図である。 図9は、図8の切替え動作を含む、歯口付近の編成動作を示す平面図である。 図10は、添糸の給糸口と主糸の給糸口を、針床に対してほぼ同じ位置を走行させる場合と、添糸の給糸口を針床から離れた位置で走行させる場合を、比較して示す平面図および側面図である。
以下、図1は本発明の基本的な考え方を説明する。図2〜図5は実施例1を説明する。図6〜図8は実施例2を説明する。図9〜図10は実施例3について説明する。説明の便宜上、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。また、対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する場合がある。さらに、旧ループの図示は省略する。
図1は、本発明の基本的な考え方として、横編機でのプレーティング編成の動作を簡略化して示す。(a)、(c)は、横編機でのプレーティング編成の基本となる通常プレーティング編成の動作を示す。通常プレーティング編成では、たとえば(a)のように左方に移動しながら編成する場合、先行のヤーンフィーダー1と後行のヤーンフィーダー2の給糸口1a,2aから、主糸11と添糸12をそれぞれ給糸する。なお、主糸11と添糸12の区別は、給糸口1a,2aの走行順に従って定める。また、編糸の供給には、単一の給糸口を有する2基のヤーンフィーダー1,2ばかりではなく、2重の給糸口を有するプレーティング編成専用の1基のヤーンフィーダーを使用することもできる。主糸11と添糸12は、(c)のように歯口4で下側と上側の上下位置を保ちながら同一の編針3のフック3aに給糸される。編針3は、歯口中心4aから斜め下方に後退しながら針床に戻る。フック3aで添糸12よりも下側となるように引込んだ主糸11は、編地を編成すると表面に表れ、添糸12は裏面に隠れる。
(b)、(d)に示すような作用部材5は、本発明による反転プレーティング編成への切替えを可能にするため、各編針3にそれぞれ対応するように備えておく。作用部材5は、実施例1、実施例2および実施例3に示すように、先端に形成される作用部を歯口4上方に進退させるか否かを切替え可能にしておく。(d)に示すように、1コースの編成途中で、作用部材5を歯口4上方に進出させることは、対応する編針3に給糸される前の主糸11と添糸12に作用させることになる。作用部材5の作用は、編針3のフック3aが引込む主糸11と添糸12の上下位置を反転させ、主糸11が上側となり、添糸12が下側となるように切替える。フック3aで主糸11よりも下側となるように引込んだ添糸12は、編地を編成すると表面に表れ、主糸11は裏面に隠れる。なお、フック3aで引込まれる部分のように、主糸11と添糸12は、説明の便宜を図るため断面を示す場合があっても、実際は、断面で切断されずに紙面の手前側まで連続している。
本発明によれば、主糸11と添糸12で通常のプレーティング編成を行っている1コースの編成途中で、編針3が引込む主糸11と添糸12は、上下位置を反転させてフック3aに給糸され、添糸12が編地の表面側となるように反転プレーティング編成に切替えることができる。編成効率は、主糸11と添糸12の切替え動作が多くなっても低下しないので、プレーティング編成で多彩な模様の編地を編成することができる。主糸11と添糸12の切替えのために、2つの給糸口1a,2aの走行順の入替えは不要で、編針3の引込みルートは単一で良い。
図2および図3は、本発明の実施例1による反転プレーティング編成で、編地の表面に出る編糸を主糸11から添糸12に切替える動作を段階的に示す。反転プレーティング編成でも、ヤーンフィーダー1,2による主糸11と添糸12の給糸と、編針3の歯口4に対する進退は、通常プレーティング編成と同様に行う。切替え動作は、編成コースの途中で行われ、主糸11と添糸12は、編成が終了した編針3のフック3aで保持されているループに繋がっている。編針3は針床6の針溝に収容され、針床6は歯口4を挟んで対向するように少なくとも一対設けられるけれども、対向する側の編針の図示は省略する。
編針3は、フック3aが歯口4に臨み、紙面に垂直な方向に一定のピッチで並設される。編針3の周囲にはヤーンガイド7や可動シンカー8が設けられる。編針3の上方に、作用部材5に相当するループプレッサー15がそれぞれ配置される。ループプレッサー15は、たとえば特許第4102430号公報に開示されているように、補助床に収容される。補助床は、編針3が収容される針床6に対向する針床の上方に設けられるけれども、たとえば特許第3044373号公報に開示されているように、針床6の上方に設けることもできる。
編針3、可動シンカー8およびループプレッサー15は、針床に沿って紙面に垂直な方向に走行するキャリッジに搭載される駆動制御部の作用を受けて動作する。本実施例1では、ループプレッサー15の先端付近の上部に作用部15aを設け、本来の機能はループ押えであるループプレッサー15が作用部材5に相当する機能も有するように兼用させている。作用部材5として機能する専用の部材を設けることもできる。シンカーとして、可動シンカー8ではなく、固定シンカーを使用しても良い。図2および図3では、編成が図の手前から奥に向う方向に進行する。この方向に対し、針床6では、編針3にヤーンガイド7と可動シンカー8が隣接して配置される。ヤーンガイド7と編針3の間に、ループプレッサー15の作用部15aが対向する針床側から進退可能である。したがって編成の進行方向に向う配置は、編針3、ループプレッサー15などの作用部材5、ヤーンガイド7、可動シンカー8、次の編針3の順になる。
図2(a)に示すように、編針3によるループ形成前に、フック3aは、クリア位置まで上昇させた後、給糸を待つ位置まで下降させておく。クリア位置への上昇で、フック3a内に形成されていた旧ループは、編針3の針幹側に移る。位置3A,3B,3Cに示すようにフック3aの引込みを開始すると、位置15A,15B,15Cに示すように、ループプレッサー15の作用部15aは、主糸11と添糸12の下方に進出する。位置15Cまで進出した作用部15aは、主糸11と添糸12の下方から作用する。作用部15a上で、主糸11は、添糸12よりもヤーンガイド7に近い位置に並んで載る状態となる。
図2(b)に示すように、フック3aの引込みを続けると、位置15Dまで進出した作用部15aは、上部に載せた主糸11と添糸12を、ヤーンガイド7の前縁7a側に案内する。位置3Dまで引込まれた編針3のフック3a近傍の空間で、主糸11と添糸12に対し、前縁7aは針床6の方向への移行を阻止し、後述するように主糸11と添糸12の上下位置を反転させる反転壁、作用部15aは下方向への壁、フック3aの上部は上方向への壁となる。移行を阻止する壁としての前縁7aは、編針3の進退方向に対する角度が図のような垂直に近い範囲になることなどで、主糸11と添糸12を囲む領域の壁の一部を形成し、領域内から針床6側への主糸11と添糸12の移行を阻止できれば良い。
この領域内で、主糸11は前縁7aに留められ、添糸12は主糸11に対して歯口4側に並ぶ状態となる。なお、この領域における作用部15aの高さが高すぎる場合は、フック3aへの給糸が困難になり、また作用部15aの上縁からフック3a内への上下の落差が大きくなって編糸に対する負荷を大きくしてしまう。作用部15aの高さが低過ぎる場合は、給糸は可能でも、フック3a内に主糸11が下側で添糸12が上側となる並びで捕捉しやすくなって、通常プレーティング編成と同様の並びとなってしまう。これらの不具合を避けるように、作用部15aの高さは決定される。フック3aの上部は、添糸12が前縁7aに留められる主糸11の上に乗り上げないように規制する。
図3(c)に示すように、作用部15aは、位置15Eまで進出させ、前縁7aと交差させて下側の壁として利用する。主糸11と添糸12は、壁に囲まれて並ぶ状態からフック3aに捕捉させる際に、添糸12を主糸11の下側に回り込ませて上下位置を反転させる。前縁7aは、主糸11を留めることで、主糸11と添糸12の上下位置を反転させる際の反転壁となる。主糸11と添糸12の反転は、可動シンカー8の外縁に掛かることで確定する。その確定まで、ループプレッサー15は、少なくとも下側の壁として進出させておくことが必要である。
図3(d)に示すように、フック3aの引込みを続けると、編針3の針幹側に移っていた旧ループは、ノックオーバーされる。ループプレッサー15は、位置15Fなど、ノックオーバーされる旧ループと干渉しない範囲の位置まで退出させておく必要がある。引込みは、フック3aによるニードルループと可動シンカー8によるシンカーループが形成されるまで続けられ、度決めが終了する。なお、ループプレッサー15を進退させる一連の動作は、本実施例1のような直線状の移動ばかりではなく、実施例3のような揺動による上下動でも良い。
図4は、図2および図3の切替え動作を含む、歯口4付近の編成動作を示す。図の下から上の方向に走行するキャリッジに搭載される駆動制御部は、編針3およびループプレッサー15をそれぞれ駆動する。ニットに選針されている編針3は、フック3aの先端が軌跡3tを描くように駆動される。反転プレーティング編成で、ループプレッサー15は、先端が軌跡15tを描くように駆動される。ループプレッサー15を作用させなければ、軌跡15tの平坦部分と同様な位置で待機し、主糸11が表面に出る通常プレーティング編成が行われる。本実施例1を含む全ての実施例で、ループプレッサー15など作用部材5の作用または不作用による切替えは、それぞれ連続する複数の編針の区間に対していつでも可能である。たとえば、通常プレーティング編成の区間から反転プレーティング編成の区間に切替えてコース編成を終了したり、反転プレーティング編成に切替えた後でさらに通常プレーティング編成の区間に切替えたりすることもできる。
図4で、3A,3B,3C,3D,3E,3F;15A,15B,15D,15E,15Fは、図2および図3に示す編針3およびループプレッサー15の動作に対応する位置をそれぞれ示す。本実施例1のループプレッサー15は、ヤーンガイド7の前縁7aとの協働で主糸11と添糸12の上下を反転させる。反転させた主糸11と添糸12を編針3のフック3aに給糸させると、図3(c)および(d)に示すように、ループプレッサー15は、位置15Eおよび15Fのように歯口4から退出する。
本実施例1で、ヤーンガイド7の前縁7aは、ループプレッサー15と協働して主糸11を留め、主糸11と添糸12を拘束する領域の壁の一部として利用される。ヤーンガイド7の前縁7aによる反転壁は、可動シンカー8や固定シンカー、あるいは専用の部材など、他の部材で代用することもできる。反転壁となる部材は、編針3に対して編成の進行方向に向って近接して配置され、編針3と反転壁の間にループプレッサー15の作用部15aが進退するように配置されれば良い。図4に示す編針3、ループプレッサー15、ヤーンガイド7、可動シンカー8から次の編針3の順の配置は、編成が左方に進行すれば安定なプレーティング編成の切替えを可能にする。しかしながら、編成が右方に進行する場合は、編針3に対する編成の進行方向に向って、反転壁とループプレッサー15が順に配置されることになる。この配置では、反転壁と編針3の間に下方向への壁が存在しなくなって、主糸11と添糸12の上下位置を反転させる動作が安定を欠くおそれがある。したがって、編成を右方に進行させる場合、ラッキングによって編針3に対するループプレッサー15の位置をずらし、ループプレッサー15は編成の進行方向に向って編針3に隣接するように、編針3と可動シンカー8の間に配置されるようにする。右方に編成を進行ささせる場合の配置は、編針3、ループプレッサー15、可動シンカー8、ヤーンガイド7から次の編針3の順となる。本実施例1ばかりではなく、すべての実施例は、編成の進行方向を変える際に、ラッキングで編針3とループプレッサー15などの作用部材5の位置をずらして、編針3と、作用部材5と、ヤーンガイド7または可動シンカー8による反転壁との3つの部材の配置を同等にする。なおループプレッサー15は、針床6に対向する針床側ばかりではなく、針床6側にも設けることもできる。両側の針床にループプレッサー15を設ける場合、たとえば左方に進行する編成では対向する針床側のループプレッサー15を使用し、右方に進行する編成では針床6側のループプレッサー15を使用するように使い分ければ、配置を同等にするためのラッキングは不要になる。
図5および図6は、本発明の実施例2による主糸11と添糸12の切替え動作を段階的に示す。本実施例2は、作用部材5に相当するループプレッサー25の先端付近の上部に作用部25aを設ける。ループプレッサー25は、図2および図3のループプレッサー15のループ押え部15bと同様なループ押え部25bを備える。本実施例2は、編針3に対する編成の進行方向に向って、ヤーンガイド7、可動シンカー8、ループプレッサー25の順に隣接して配置される。すなわち、ヤーンガイド7に対して編成の進行方向に向う側に、ループプレッサー25の作用部25aが進退する。ただし配置はこれに限るものではなく、編針3に対する編成の進行方向に向って、ループプレッサー25、ヤーンガイド7の順に隣接して配置され、編針3とヤーンガイド7の間に作用部25aが進退しても良い。
本実施例2は、ヤーンガイド7に、前縁7aの上端に続いて形成されている傾斜部7bを、反転壁として利用する。傾斜部7bは、図の右方である歯口4側が低く、図の左方である歯口4から離れる側が高くなるような、上向きの傾斜を有する。傾斜部7bの上向きの傾斜は、主糸11が上側、添糸12が下側となって移動するように案内する。作用部25aは、主糸11と添糸12が傾斜部7bに円滑に移行可能なように、上部が傾斜部7bと同様な上向きの傾斜を有することが好ましい。作用部25aは、平坦であっても良いけれども、少なくとも傾斜部7bと鈍角をなして交差し、主糸11と添糸12の移行の妨げにならない形状にする必要がある。
図5(a)に示すように、編針3は、ループ形成前に、クリア位置まで上昇させた後、給糸を待つ位置3Aまで下降させておく。ループプレッサー25は、位置25Aで待機させる。図5(b)に示すように、フック3aの引込みを開始して編針3が位置3Bまで下降すると、位置25Bで示すように、ループプレッサー25の作用部25aは、主糸11と添糸12の下方に進出させる。
図6(c)は、フック3aの引込みを続けて、編針3が位置3Cまで下降し、主糸11と添糸12を捕捉する直前になる状態を示す。主糸11と添糸12は、すでに編成が終了している方向となる図の手前側で、先行して捕捉されている編針3のフック3aまで、給糸口1a,2aから傾斜して低下する途中である。ループプレッサー25の位置25Cは位置25Bと同じでも、主糸11と添糸12の位置は作用部25aに対して相対的に低下する。作用部25aは、主糸11と添糸12の下方から作用し、主糸11が添糸12よりも傾斜部7b側に先行するように並ぶ状態で載せる。
図6(d)に示すように、編針3の引込みを位置3Dまで続ける過程で、主糸11と添糸12はフック3aに引っ張られて傾斜部7bに乗り上げるように移行する。傾斜部7bには、作用部25aで先に案内される主糸11が上側で、添糸12が下側となって、上下が反転した状態で並ぶ。主糸11と添糸12を、上下位置を反転させた状態でフック3aへ引込むと、フック3aによるニードルループと可動シンカー8によるシンカーループとで反転プレーティング編成による編目が形成される。ループプレッサー25の位置25Dは、位置25C,25Bと同じである。
図7は、図5および図6の切替え動作を含む、歯口4付近の編成動作を、図4と同様に示す。反転プレーティング編成の場合、ループプレッサー25は、先端が軌跡25tを描くように駆動される。3A,3B,3C,3Dおよび25A,25B,25C,25Dは、図5および図6に示す編針3およびループプレッサー25の動作に対応する位置をそれぞれ示す。本実施例2で、編針3近傍のヤーンガイド7の傾斜部7bは、ループプレッサー25の作用部25aとの協働で主糸11と添糸12の上下を反転させてフック3aに捕捉させる反転壁として、利用することができる。ヤーンガイド7で傾斜部7bに続く前縁7aは、編糸を歯口4側へ下向きに案内する壁として利用する。作用部25aと協働する反転壁には、可動シンカー8や固定シンカー、あるいは専用の部材など、他の部材を利用することもできる。
図8は、本発明の実施例3による主糸11と添糸12の切替え動作を段階的に示す。本実施例3は、作用部材5に相当するループプレッサー35の先端付近の下部に作用部35aを設ける。作用部35aは、先端側に向って上昇する傾斜が設けられている。ループプレッサー35は、他の実施例のループプレッサー15,25のループ押え部15b,25bと同様なループ押え部35bを備える。本実施例3では、実施例2と同様に、編針3に対する編成の進行方向に向って、ヤーンガイド7と可動シンカー8が隣接して配置され、可動シンカー8から編成の進行方向に向って隣接する側にループプレッサー35の作用部35aが進退する。ただし配置はこれに限るものではなく、編針3に対する編成の進行方向に向って、ループプレッサー35とヤーンガイド7および可動シンカー8の順に隣接して配置されても良い。
図8(a)は、フック3aに捕捉させる際に、ループプレッサー35の作用部35aで主糸11と添糸12の上下位置を反転させる状態を示す。編針3のフック3aによるループ形成前に、フック3aは、クリア位置まで上昇させた後、給糸を待つ位置まで下降させておく。編針3を位置3Cまで下降させてフック3aへの主糸11と添糸12の引込みを開始する前に、ループプレッサー35の作用部35aを、35A,35B,35Cで示すように、主糸11と添糸12の上方に進出させる。作用部35aは、主糸11と添糸12の上方から押えるように作用し、少なくとも上側に給糸される添糸12に先に作用し、添糸12を主糸11の下方に押込んで上下位置を反転させる。
図8(b)に示すように、フック3aの引込みを続けると、35Dまで進出させた作用部35aで下方に押込まれた添糸12は、ヤーンガイド7の傾斜部7bにも載って主糸11の下側となるように押込まれる。位置3Dまで下降した編針3のフック3a内には、添糸12が主糸11よりも下側となるように捕捉され、主糸11と添糸12の上下位置が反転する。主糸11と添糸12がヤーンガイド7の傾斜部7bに載らなくても、作用部35aの押込みで上下位置を反転した状態でフック3aに捕捉されれば、それでも良い。
図9は、図8の切替え動作を含む、歯口4付近の編成動作を、図4および図7と同様に示す。反転プレーティング編成の場合、ループプレッサー35は、先端が軌跡35tを描くように駆動される。3C,3Dおよび35A,35B,35C,35Dは、図8に示す編針3およびループプレッサー35の動作に対応する位置をそれぞれ示す。ループプレッサー35を作用させなければ、軌跡35tの上側の平坦部分と同様な位置35Aにループプレッサー35が留まり、主糸11が表面に出る通常プレーティング編成が行われる。
ループプレッサー35を作用させる場合でも、位置35Aで待機する間に、編針3のフック3aは、一旦クリア位置まで上昇してから、給糸を待つ位置まで下降させておく。ループプレッサー35の動作が開始して位置35Bまで歯口4に進出すると、フック3aも更に下降を開始する。ループプレッサー35は、編針3が度山カムで引込まれるのに合せて、位置35C,35Dのように、歯口4に進出する。
図10は、添糸12の給糸口2aと主糸11の給糸口1aを、編針3が属する針床6に対して歯口4側への距離がほぼ同じ位置を走行させる場合(a)、(b)と、添糸12の給糸口2aを、歯口4を挟んで対向する針床側寄りの離れた位置で走行させる場合(c)、(d)を、比較して示す。(a)に示すように、一般に給糸口1a,2aは、歯口中心4a付近で給糸し、両側の針床からの編針3に対して同等に給糸が可能なようにしておく。(b)に示すように、歯口4の上方には複数の走行経路が設けられ、異なる走行経路を走行するヤーンフィーダー1,2は給糸口1a,2aが歯口中心4a付近となるように傾斜している。
(c)に示すように、後行の給糸口2aは、給糸する編針3が属する針床6に対し、先行の給糸口1aよりも歯口4での前後差ΔDだけ対向する針床側に離れた位置を走行させることが好ましい。(d)に示すように、前後差ΔDは、歯口中心4aと添糸12の給糸口2aの中心4bの間隔となる。主糸11と添糸12に前後差ΔDを加えるので、反転プレーティング編成は、作用部35aを主糸11と添糸12が前後差ΔDだけ離れている状態に対して作用させることになる。添糸12は先に押込み易くなり、フック3a内に上下位置を反転させて捕捉することも安定に行うことができる。また前後差ΔDは、ループプレッサー35の作用を停止させることで、通常プレーティング編成に戻すことも安定に行わせることができる。なお、前後差ΔDは、先行の給糸口1aを歯口中心4aよりもたとえば針床6側に近付けて設けるようにしても良い。すなわち、前後差ΔDは、歯口4の間隔方向に設ければ良い。
このような前後差ΔDは、実施例1および実施例2でも設けることが好ましい。どちらの実施例も、前後差ΔDは、ループプレッサー15,25の作用部15a,25a上に載った主糸11と添糸12が入れ替ることなく安定して、順序通りに並びやすくする。
また各実施例は、作用部材5となるループプレッサー15,25,35を、本来の糸案内用ループプレッサーとして動作させる場合、図4、図8および図10に示す軌跡15t,25t,35tとは異なる軌跡を描くように駆動する必要がある。キャリッジにループプレッサー15,25,35の選針機構も設け、ループプレッサー15,25,35の軌跡15t,25t,35tとして糸案内用も選択可能にしておけば、ループを押える糸案内用ループプレッサーは、作用部材として兼用することができる。
また、作用部材5は、ループプレッサー15,25,35と異なる編成用の部材と兼用することや、専用の部材とすることもできる。
1、2 ヤーンフィーダー
1a,2a 給糸口
3 編針
3a フック
4 歯口
4a 歯口中心
5 作用部材
7 ヤーンガイド
7a 前縁
7b 傾斜部
11 主糸
12 添糸
15,25,35 ループプレッサー
15a,25a,35a 作用部

Claims (6)

  1. 針床(6)の歯口(4)側で、編針(3)間にシンカー(8)を含む部材(7,8)が並ぶ横編機を使用し、糸(11)と添糸(12)を、下側と上側の上下位置を保ちながらそれぞれ同一の編針(3)に給糸し、主糸(11)が表面側となるように編成する通常プレーティング編成と、編針(3)に給糸する主糸(11)と添糸(12)の上下位置を反転させて、添糸(12)が表面側となるように編成する反転プレーティング編成を切替え可能な、横編機でのプレーティング編成方法において、
    各編針(3)に対して、先端に作用部(15a,25a,35a)を有し、該作用部(15a,25a,35a)を編成の進行方向に向って隣接する側の部材(7)の側方に進退させるか否かが切替え可能な反転用の作用部材(5;15,25,35)をそれぞれ備えておき、
    反転プレーティング編成では、作用部材(5;15,25,35)の作用部(15a,25a,35a)を部材(7,8)の側方に進出させ、編針(3)に給糸される主糸(11)と添糸(12)に作用させて、編針(3)のフック(3a)内に引込む主糸(11)と添糸(12)の上下位置を反転させ、添糸(12)が表面側となるように編地を編成することを特徴とする横編機でのプレーティング編成方法。
  2. 前記反転プレーティング編成では、
    前記編針(3)が属する前記針床(6)に、各編針(3)に対する前記編成の進行方向に向う側の近傍に配置される前記部材(7,8)を、前記作用部材(5;15,25,35)と協働して前記上下位置を反転させる反転壁(7a,7b)として利用し、
    前記作用部材(15,25)の作用部(15a,25a)は、作用部材(15.25)の上部に設けられ、前記主糸(11)と前記添糸(12)の下方から作用し、主糸(11)と添糸(12)を載せて反転壁(7a,7b)まで案内し、反転壁(7a,7b)との協働で、フック(3a)内に添糸(12)が下側となり主糸(11)が上側となるように引込ませ、主糸(11)と添糸(12)の上下位置を反転させることを特徴とする請求項1記載の横編機でのプレーティング編成方法。
  3. 前記編針(3)に対する編成の進行方向に向って、前記作用部材(15)と前記部材(7,8)とが順に配置され、
    前記反転プレーティング編成で、前記作用部(15a)は、前記主糸(11)を前記添糸(12)よりも記反転壁(7a)に近い位置に並ぶように反転壁(7a)まで案内して留め、主糸(11)と添糸(12)に対して下方向への壁となり、上方向への壁となるように囲む前記フック(3a)の上部とともに、主糸(11)および添糸(12)を囲んで拘束する領域を形成し、
    該領域に囲まれて主糸(11)と添糸(12)が並ぶ状態からフック(3a)に引込んで、添糸(12)が主糸(11)の下側に回り込むようにして上下位置を反転させることを特徴とする請求項2記載の横編機でのプレーティング編成方法。
  4. 前記反転壁(7b)は、前記歯口(4)側が低く、歯口(4)から離れる側が高くなる上向きの傾斜を有し、
    前記反転プレーティング編成で、作用部(25a)から反転壁(7b)へ、主糸(11)が糸(12)よりも反転壁(7b)側に並ぶように案内しながら、
    前記フック(3a)に、主糸(11)が上側で添糸(12)が下側となるように引込んで上下位置を反転させることを特徴とする請求項2記載の横編機でのプレーティング編成方法。
  5. 前記作用部材(35)の作用部(35a)は、作用部材(35)の下部に設けられ、前記反転プレーティング編成で、前記主糸(11)と添糸(12)の上方から作用し、添糸(12)を主糸(11)の下方に押込んで上下位置を反転させることを特徴とする請求項1記載の横編機でのプレーティング編成方法。
  6. 前記主糸(11)と前記添糸(12)とは、先行と後行との給糸口(1a,2a)からそれぞれ給糸し、
    後行の給糸口(2a)は、前記編針(3)が属する針床(6)に対し、行の給糸口(1a)よりも前記歯口(4)の間隔方向に離れた位置を走行させることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の横編機でのプレーティング編成方法。
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