JP2018178287A - プレーティング編成方法 - Google Patents

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礼治 有北
Reiji Arikita
礼治 有北
昌生 奥野
Masao Okuno
昌生 奥野
卓哉 宮井
Takuya Miyai
卓哉 宮井
真人 森田
Masato Morita
真人 森田
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Abstract

【課題】可動シンカーに頼らずに、表糸と添糸の割当を変更できるプレーティング編成方法を提供する。【解決手段】プレーティング編成方法において、歯口へ向けて前進した針を後退させる引き込みルートを、通常の第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を後退させた後に第1のルートに合流する、第2のルートの2種類設け、第1の針を第2のルートで移動させ、次の第2の針を第1のルートで移動させ、この時、先行の給糸口からの第1の糸と、後行の給糸口からの第2の糸を、第2の針のシャンクによりガイドし、ニードルベッドの針以外の部材に接触させることによって、第1の針のフック内での第1の糸と第2の糸の順序が反転し、プレーティング編成での表糸と添糸の割当が反転する編成方法。【選択図】図3

Description

この発明はプレーテイング編成に関する。
プレーティング編成では複数の糸を用いて編地を編成し、先行の給糸口からの糸が表糸、後行の給糸口からの糸が添糸となる。そして表糸が編地の表面に表れ、添糸は表糸の背後に隠れる。また表糸と添糸の割当を変更するには、給糸口の先行/後行の順序を変更する必要がある。通常の横編機は1コースの編成中に給糸口の先行/後行の順序を変更するようにできていないので、1コースの編成中に表糸と添糸の割当を変更することは難しい。
特許文献1(JP2016-176159)では、プレーティング編成で針を歯口から後退させるルートとして、通常のルートの他に、表糸と添糸との割当を反転させる反転用のルートを設ける。反転用のルートでは、通常のルートよりも速やかに針を後退させると共に、針を引き込む過程で、可動シンカーを一旦進出させた後に後退させる。そして可動シンカーとの接触により、表糸と添糸の割当が変更される。しかしこの方法は、可動シンカーがなければ実行できない。
JP2016-176159
この発明の課題は、プレーティング編成において、表糸と添糸の割当を変更する新たな方法を提供することにある。
この発明は、複数の針を備えるニードルベッドを有する横編機を用い、
針は先端のフックとフックより後方にありフックよりも肉厚のシャンクとを備え、
歯口へ向けて前進したニードルベッドの針を後退させる引き込みルートを、第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を歯口から後退させ、かつ第1のルートに合流する第2のルートの2種類設け、
第1のルートでは、先行の給糸口からの第1の糸が表糸、後行の給糸口からの第2の糸が添糸となるように、プレーティング編成し、
第2のルートでは、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となるようにプレーティング編成する、プレーティング編成方法において、
前記ニードルベッドの第1の針を第2のルートで移動させ、第1の針の次の第2の針を第1のルートで移動させることにより、第2の針のシャンクにより第1の糸と第2の糸をガイドして、前記ニードルベッドの第1の針と第2の針の中間に設けられている、針以外の部材に接触させ、かつ
前記針以外の部材との接触により、第1の針のフック内での第1の糸と第2の糸の順序を反転させることにより、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となる編目を、第1の針で編成する編目と第2の針で編成する編目とから編成することを特徴とする。
第1の針を第2のルートで移動させ、第1の針の次の第2の針を第1のルートで移動させると、第1の針のフックが第1及び第2の糸を捕捉した際に、第2の針は歯口側へ大きく進出している。このため第1の糸と第2の糸は、第2の針のシャンクにガイドされ、ヤーンガイド等のニードルベッドの針以外の部材と接触する。そしてこれによって、第1の針のフック内での第1の糸と第2の糸の順序が反転し、第1の針で編成する編目と第2の針で編成する編目とから、表糸と添糸の割当が反転する。この反転には可動のシンカーを要しない。なお可動のシンカーを反転に用いることを排除するものではない。また針は先端にフックがあり、フックよりも後方で針が肉厚になる部分がシャンクである。
針以外の部材は、好ましくはニードルベッドの先端側(歯口中心側)が下で、ニードルベッドの基端側(歯口中心から離れる側)が上となるように傾斜した傾斜部を備えている。そして傾斜部上では、第1の糸が上側に、第2の糸が下側に位置し、これに伴って第1の針のフック内では、第1の糸と第2の糸の順序が反転する。針以外の部材は、ニードルベッドの針と針の間に設けられ、例えば、ヤーンガイドであるが、シンカーなどでも良い。またプレーティングでの表糸/添糸の反転専用の部材を新たに設けても良い。
好ましくは、第1の針と第2の針の中間に、針でも前記針以外の部材でもない他の部材を進出させることにより、第1の糸と第2の糸を前記他の部材に載せ、かつ
前記他の部材を介して、第1の糸と第2の糸を、前記針以外の部材に接触させる。
前記他の部材に第1の糸と第2の糸を載せると、第2の針のシャンクから針以外の部材の傾斜部への糸の受け渡しがよりスムーズになり、表糸と添糸の割当をより確実に反転させることができる。他の部材は、第1の針と第2の針の間に進出して、針以外の部材へ糸を受け渡すことができる部材である。例えばループプレッサ(JP4102430)であるが、トランスファージャック(JP2995464)などの公知の部材を兼用しても良く、形状及び操作カム等を改良して、所望の動作ができるようにする。またプレーティングでの表糸/添糸の割当を反転するための専用部材を設けても良い。他の部材は、例えば歯口を挟んでニードルベッドと対向するベッドから進退するが、同じ側のベッドから進退しても良く、また第1の針と第2の針等が属するニードルベッドから進退しても良い。
好ましくは、第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに針を歯口から後退させるように、針の引込みルートを構成する。仮に、第1のルートと第2のルートが合流した時点で、第2のルートでの針の後退が完了しているとする。この場合、第1の針は後退を終了して、給糸口から糸を引き出さなくなっている状態で、第1の針よりも先行しかつ第1のルートで後退する針は、糸を引き込んで編目を大きくしようとする。すると、第1の針が保持している編目で、糸切れが生じることがある。第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに第1の針を歯口から後退させると、第1の針も糸を引き出して編目を大きくしようとするので、糸切れは生じ難い。
好ましくは、第1の給糸口よりも第2の給糸口を、前記ニードルベッドから遠い側に配置する。すると、第2の糸と第1の糸の給糸経路がより明確に分かれる。このため、通常のプレーティング編成時に、表糸/添糸の割当通りの編成がより確実に行われる。表糸と添糸の割当の反転時にも、第2の針のシャンク上で表糸と添糸が占める位置の違いがより明確になるので、表糸/添糸の反転をより確実に実現できる。
好ましくは、第2の針に続いて、1本ないし複数本の第3の針を第2のルートで移動させることにより、第3の針で、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となる編目を編成し、 かつ、第3の針の次の第4の針を第1のルートで移動させると共に、第4の針の次の第5の針を第1のルートで移動させることにより、第5の針で編成する編目から表糸と添糸の割当の反転を解消する。
第4の針と第5の針を共に第1のルートで移動させると、1本目の第4の針のフックでは表糸と添糸の割当は反転したままである。しかし2本目の第5の針から表糸と添糸の割当が、通常に復帰する。このように、1コースの編成の途中で表糸と添糸の割当を元に復帰させることができる。
横編機のカムに対して針が移動するルートを示す図 プレーティング編成での通常領域と反転領域とを模式的に示す図 通常領域から反転領域への移行時の針のルートを示す図 表糸と添糸の割当を変更する際の、糸と針とヤーンガイドとを示す図 針のシャンクによる糸のガイドを示す図 傾斜部に第1の糸と第2の糸が載った状態を示す図 反転領域から通常領域への移行時の針のルートを示す図 反転領域から通常領域へ復帰した際の表糸と添糸を示す図 ループプレッサを用いての、通常領域から反転領域への移行を示す図 ループプレッサにより糸をガイドし、表糸と添糸の割当を反転させた状態を示す図 先行の給糸口と後行の給糸口とでの、糸の仰角の違いを示す図 添糸用の給糸口を反対側のニードルベッドへ寄せた状態を示す要部平面図 添糸用の給糸口を反対側のニードルベッドへ寄せた状態を示す要部側面図
以下に、発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図13に、実施例のプレーティング編成方法を示す。図1は、横編機のカムに対して針(編針)が移動するルートを示す。なお横編機は多数の針を平行に配置したニードルベッドを例えば一対以上備え、キャリッジのカムシステム2により、針はニードルベッドから歯口へ前進した後に後退するように操作される。図1ではキャリッジは図の右から左へ移動し、針はカムシステム2に対し図1の左から右へ移動する。ただしカムシステム2を設けず、針毎にリニアモータを設けて、針を前進及び後退させても良い。また図1の上側へ移動することが前進、下側へ移動することが後退である。
4は選針装置で、針(編針)のバットを電磁石の磁極5により操作することにより、針を選択する。カムシステム2は、上昇カム6とスチッチカム8,ハーフカム12,プレッサ14等を備えている。針は上昇カム6の上側の溝10等にガイドされてルートCを移動し、上昇カム6の最上部を通過すると、針を歯口からニードルベッド内へ引き込む引込みルートCbに沿って移動する。引き込みルートCbは、通常のルートHと反転用のルートAの2つのルートに分岐した後に、合流位置Mで合流し、針を最もニードルベッド側へ引き込む度決め位置Dを通過する。ルートAでは、ルートHに比べ、針を速やかに歯口からニードルベッド側へ引き込む。また度決め位置Dで編目の大きさが定まり、ルートAでもルートHでも、編目の大きさは同じである。
プレッサ14により針がルートHを移動できるようにする。プレッサ14の影響を受ける針は、スチッチカム8の側面等にガイドされながら、ルートHを移動し、プレッサ14の影響を受けない針はルートAを移動する。そしてルートA,Hは、針毎に例えば選針装置4で選択する。
図2はプレーティング編成での通常領域(Normal)と反転領域(Inversion)とを模式的に示し、キャリッジは図2の右から左へ移動する。先行の給糸口20から第1の糸21を、後行の給糸口22から第2の糸23を、ニードルベッドの針へ給糸して編目を形成する。通常領域の編目(実線)は、先行の給糸口20の第1の糸21が表糸、後行の給糸口22の第2の糸23が添糸となり、反転領域の編目(破線)は表糸と添糸の割当が逆転し、後行の給糸口22からの糸23が表糸、先行の給糸口20からの糸21が添糸となる。図2では反転領域の長さを6目としているが、2目以上の任意の長さにでき、任意の位置で通常領域から反転領域に変更できる。また反転領域の長さが2目以上であれば、任意の位置で反転領域から通常領域に復帰できる。
図3は通常領域から反転領域への移行時の針のルートを示し、キャリッジは図の右から左へ移動し、図の上側への移動が歯口への前進、下側への移動がニードルベッドへの後退である。24は針で、先端にフックを備え、ここではベラ針であるが、複合針などの他の針でも良い。25はヤーンガイドで、図示しないニードルベッドに固定され、通常のルートHで針24を引き込む際に、糸をガイドする。26は可動あるいは固定のシンカーである。また針24,24間にヤーンガイド25とシンカー26とがある。
針24はルートCに沿って移動し、引込みルートCbの途中で通常のルートHと反転用のルートAに分岐し、度決め位置Dに達する前に合流位置Mで合流する。度決め位置Dの前でルートA,Hを合流させることには、後述のように糸切れを防ぐ効果がある。
反転区間の最初の針24a(第1の針)はルートAを、次の針24b(第2の針)はルートHを移動し、針24aで編成する編目から表糸と添糸の割当が反転する。なおフックに捕捉されるまでは、鉛直方向での位置関係で、通常領域では後行の給糸口22からの第2の糸23が上、先行の給糸口20からの第1の糸21が下となる。また通常領域のフック内では、糸21がフックの出口から遠い側(鉛直方向下側)、糸23が出口に近い側(鉛直方向上側)にある。なお図3では、針24aから表糸と添糸の割当が反転し、針24bの位置では糸21が糸23の上にある。
図4は針24aで表糸と添糸の割当が反転する際の状態を示し、30はニードルベッド、32は鉛直面である歯口中心である。27は針24のフック、28は針24のシャンクで、フック27よりも後方にあり、針24の厚さが増している部分である。また25bはヤーンガイド25の傾斜部で、歯口中心側(図の右側)が下、ニードルベッド側(図の左側で歯口中心から離れる側)が上となるように傾斜している。割当の反転までは、後行の給糸口22から給糸され水平面からの仰角が大きい後行の糸23が上に、仰角が小さい糸21が下になって針に給糸される。なお図4のFは水平方向を、Vは鉛直方向を示す。
針24aはルートAに沿って速やかに後退し、次の針24bはルートHに沿ってゆっくりと後退する。このため、図4の位置では針24aに対し針24bがニードルベッドから大きく進出する。シャンク28にガイドされることに、針24aのフック27に引かれることが加わって、糸21,23は傾斜部25b上に載り、針24aのフック27内では表糸と添糸の割当が反転する。なお図4,図6では、給糸口20,22と傾斜部25bの間の糸21,23の位置を模式的に示す。図5に示すように、糸21,23は針24bのシャンク28に接触して、傾斜部25bへガイドされる。
図6では、図4から針24aを省略し、シャンク28からヤーンガイド25の傾斜部25bへ、糸21,23が載った状態を示す。この時、傾斜部25bでは糸21が上側、糸23が下側に位置する。針24aのフック27内では、図4のように糸21,23が位置して、表糸と添糸の割当が通常領域とは反転する。
一旦表糸と添糸の割当が反転すると、針24がルートAを移動する限り、割当の反転が維持される。ルートAを進む針の次の針が2本続けてルートHを進む時に、表糸と添糸の割当が通常に戻る。なお針24aの次の針が編目を形成しない場合、この針を無視して、次の針を定める。
通常のルートHに比べ早いタイミングで糸の引き込みを開始する反転用のルートAでは、一旦反転した表糸/添糸の関係を維持するため、給糸口により近い位置で針のフックにより糸21,23を引き込む。この結果、糸21,23は、順序が通常とは反転した状態のまま、傾斜部25b等に載る。このためルートAを針が通る限り、表糸/添糸の反転が維持される。また、表糸/添糸の割当を通常へ復帰させる場合、ルートAからルートHへルートを変えればよい。
図7,図8は、反転領域から通常領域への復帰を示し、反転領域の最後の針24cと、通常領域の最初の針24dは共にルートHに沿って移動し、それらに先行する針24e,fはルートAに沿って移動する。また、針24cのフック内では糸23が出口から遠い側、糸21が出口に近い側にあり、割当が反転している状態が続く。そして図8の状態から針24dが後退すると、フック27内で糸21が下、糸23が上となり、表糸と添糸の割当は通常に復帰する。このように、ルートHを進む針が連続して2本あると、反転領域から通常領域へ復帰することが判明した。なお次の針は、編目を形成しない針を無視して考える。
図9,図10は、ループプレッサ34により通常領域から反転領域への反転を補助する例を示し、反転領域から通常領域への復帰ではループプレッサ34は不要である。ループプレッサ34はニードルベッド30と対向するベッドから進出し、キャリッジに設けられているループプレッサ用のカムシステムで操作される。Lはループプレッサ34の先端のルートである。図10に示すように、ループプレッサ34aの先端部34bは、ヤーンガイド25の傾斜部25bと、側面視で交差する位置まで前進する。すると糸21,23は、シャンク28と先端部34bにガイドされ、ヤーンガイド25の傾斜部25b上に載り、より確実に表糸/添糸の割当を反転できる。実施例では、ループプレッサ34が進出し、糸21,23に作用している状態で、先端部34bは歯口側が下、ニードルベッド30側が上となるように傾斜しているが、平坦でも良い。図10は、ループプレッサ34aの他に後続のループプレッサ34を2本示すが、必要なのは先頭のループプレッサ34aで、後続のループプレッサ34は進出させても進出させなくても良い。
図11は、ニードルベッドからの正面視での、糸21,23を示す。糸21,23は同じフックに捕捉されるので、後行の給糸口22からの糸23は仰角が大きくなり、先行の給糸口20からの糸21は仰角が小さくなる。
図12,13では、後行の給糸口22を歯口中心32から、対向するニードルベッド30b側へシフト量Δだけシフトさせる。なお36は後行の給糸口22での、ニードルベッド30の先端に平行な中心線である。すると図12に示すように、糸23が歯口中心32と成す角θ2と、糸21が歯口中心32と成す角θ1との差が大きくなり、これに糸21,23の仰角の違いが加わる。このため糸21と糸23の給糸経路の違いがより大きくなり、通常領域で表糸と添糸の割当がより安定する。また表糸/添糸の割当を反転させる場合でも、シャンク28上あるいはループプレッサ34の先端部34b上に、表糸/添糸が必要な順序で載るため、傾斜部25b上にも糸21,23が必要な順序で載る。このため、表糸と添糸の割当をより確実に反転させることができる。
なお給糸口22を、歯口中心32から対向するニードルベッド30b側へシフトさせるため、ソレノイド等により給糸口22の位置をシフトさせる機構を設けても良い。しかし給糸口22をシフトさせる機構を設けず、歯口中心32よりもニードルベッド30側にシフトしている給糸口と、ニードルベッド30b側にシフトしている給糸口とを設けても良い。
実施例では、ニードルベッド30側で傾斜部25bを備える部材として、ヤーンガイド25を用いたが、可動あるいは固定のシンカー等を、表糸と添糸の割当の反転に用いても良い。またループプレッサ34は、糸21,23をシャンク28から傾斜部25bへガイドするように進退自在な任意の部材に変えることができる。実施例では、先行のキャリアに先行の給糸口20を、後行のキャリアに後行の給糸口22を設けたが、1つのキャリアに先行と後行の2つの給糸口を設けても良い。
実施例には以下の特徴がある。
1) ルートAを移動する針24aと、ルートHを移動する次の針24bにより、表糸と添糸の割当を反転できる。割当の反転には可動シンカーを必要としない。
2) 一度、表糸と添糸の割当が反転すると、ルートAを針が移動する限り、表糸と添糸の割当は反転したままに保たれる。
3) ルートAを移動する針に続いて、ルートHを移動する針が2本続くと、表糸と添糸の割当が通常の状態に復帰する。
4) ループプレッサ34により、より確実に表糸と添糸の割当を反転できる。
5) 図3で合流位置Mを通過した後に、ルートAが度決め位置Dを通過するので、針24aで糸が切れにくい。仮にルートAが度決め位置を通過した後にルートHと合流すると、針24aよりも先にルートHに沿って後退する針により、針24aの編目から糸が引き出され、糸切れすることがある。
6) 後行の給糸口22を歯口中心から対向するニードルベッド30b側へシフトさせることにより、より確実に表糸と添糸の割当を反転できる。
2 カムシステム
4 選針装置
5 磁極
6 上昇カム
8 スチッチカム
10 溝
12 ハーフカム
14 プレッサ
20 先行の給糸口(第1の給糸口)
22 後行の給糸口(第2の給糸口)
21 第1の糸
23 第2の糸
24 針
24a 第1の針
24b 第2の針
25 ヤーンガイド
25b 傾斜部
26 シンカー
27 フック
28 シャンク
30 ニードルベッド
30b 対向するニードルベッド
32 歯口中心
34 ループプレッサ
34b 先端部

C ルート
Cb 引込みルート
A ルート(第2のルート)
H ルート(第1のルート)
M 合流位置
D 度決め位置
F 水平方向
V 鉛直方向
L ルート
Δ シフト量

Claims (5)

  1. 複数の針を備えるニードルベッドを有する横編機を用い、
    針は先端のフックとフックより後方にありフックよりも肉厚のシャンクとを備え、
    歯口へ向けて前進したニードルベッドの針を後退させる引き込みルートを、第1のルートと、第1のルートから分岐し、第1のルートよりも速やかに針を歯口から後退させ、かつ第1のルートに合流する第2のルートの2種類設け、
    第1のルートでは、先行の給糸口からの第1の糸が表糸、後行の給糸口からの第2の糸が添糸となるように、プレーティング編成し、
    第2のルートでは、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となるようにプレーティング編成する、プレーティング編成方法において、
    前記ニードルベッドの第1の針を第2のルートで移動させ、第1の針の次の第2の針を第1のルートで移動させることにより、第2の針のシャンクにより第1の糸と第2の糸をガイドして、前記ニードルベッドの第1の針と第2の針の中間に設けられている、針以外の部材に接触させ、かつ
    前記針以外の部材との接触により、第1の針のフック内での第1の糸と第2の糸の順序を反転させることにより、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となる編目を、第1の針で編成する編目と第2の針で編成する編目とから編成することを特徴とする、プレーティング編成方法。
  2. 第1の針と第2の針の中間に、針でも前記針以外の部材でもない他の部材を進出させることにより、第1の糸と第2の糸を前記他の部材に載せ、かつ
    前記他の部材を介して、第1の糸と第2の糸を、前記針以外の部材に接触させることを特徴とする、請求項1のプレーティング編成方法。
  3. 第1のルートと第2のルートが合流した後に、さらに針を歯口から後退させることを特徴とする、請求項1または2のプレーティング編成方法。
  4. 第1の給糸口よりも第2の給糸口を、前記ニードルベッドから遠い側に配置することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかのプレーティング編成方法。
  5. 第2の針に続いて、1本ないし複数本の第3の針を第2のルートで移動させることにより、第3の針で、第2の糸が表糸、第1の糸が添糸となる編目を編成し、かつ
    第3の針の次の第4の針を第1のルートで移動させると共に、第4の針の次の第5の針を第1のルートで移動させることにより、第5の針で編成する編目から表糸と添糸の割当の反転を解消することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかのプレーティング編成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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