JP2005048337A - 編糸保持切断方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 キャリッジを小形化することができる編糸保持切断方法および装置を提供する。
【解決手段】 針床2の端に編糸保持切断装置1を設け、保持部3のフックバー7と切断部4のカッターバー27との駆動を、編針47駆動用にキャリッジ38に搭載する編成カム39で行う。切換機構49は、キャリッジ38が連行する給糸口46の位置を、編成時の仮想線で示す位置から、実線で示す編成カム39の中心線39a付近の位置に切換える。編針47としてコンパウンドニードルを使用するときは、カッターバー27に対して、度目調整機構を利用して、引込むストロークを大きくする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、横編機で複数種の編糸を使用して編地を編成する際に、所定コースの編成を終了して、次のコースの編成には使用しない編糸を給糸口との間でフックバーによって保持し、フックバーによる保持部分と編地との間はカッターバーによって切断する編糸保持切断方法および装置に関する。
従来から、横編機では複数種の編糸、たとえば色が異なる編糸を交互に用いて多色の模様編などが行われている。また、たとえ製品としては単一の編糸を使用しているように見えても、編端などに熱融着糸やゴム糸などが使用されることもある。複数の編糸を使用可能にするために、編成を行う歯口には複数の給糸口が設けられる。多数の編針が配列されている針床に沿ってキャリッジが走行して、キャリッジに設けられる編成カムで編針に編成動作を生じさせる際に、複数の給糸口のうちの一つをキャリッジに連行する。給糸口の連行位置は、編成カムで編針を歯口に最も進出させた後、歯口から引込む途中である。キャリッジに連行されない給糸口は、静止して待機している。待機中の給糸口では、編糸の先端を、針床の端に設ける編糸保持切断装置の保持部で保持している。ある編糸を使用して編成するコースが終了し、その編糸は次のコース以降、しばらく編成に使用しないで休止するような場合、休止する編糸は編糸保持切断装置の保持部で保持された後、編糸保持切断装置の切断部によって、編地と保持部との間を切断する。
図14、図15、図16および図17は、横編機の針床の端に設けられる編糸保持切断装置に関連する構成を示す(たとえば、特許文献1参照)。図14は平面構成を示し、図15は保持部についての側断面構成を示し、図16は切断部についての側断面構成を示し、図17はキャリッジに設けられるカム機構の配置を示す。
図14に示すように、編糸保持切断装置51は、針床52の端部に設けられ、たとえば4組の保持部53と、1組の切断部54とを有する。針床52には、プレート55が等間隔に設けられ、プレート55間にガイド溝56が形成される。保持部53は、図15に示すように、ガイド溝56内を歯口に対して進退変位可能なフックバー57を有する。フックバー57は、先端にフック58を有し、後端にはフックバージャック59の先端が係合される。フックバージャック59は、針床52と一体の支持部60に対し、スプリング61で引張られるので、フックバー57も、針床52内に引込まれるように付勢される。ガイド溝56内でフックバージャック59の上位には、フックバーセレクタ62が設けられる。フックバーセレクタ62は、先端がフックバージャック59のバット63に当接し、バット64,65,66を有する。
図17に示すように、キャッリッジには選針用のアクチュエータ67が設けられ、選択的に作動可能な4つの揺動片68a,68b,68c,68dを有する。図15に示すフックバーセレクタ62中央のバット66はアクチュエータ67による選択用であり、4組の保持部53でそれぞれ異なる位置に設けられる。プレートワイヤ69,70は、プレート55を紙面に垂直な方向、すなわち針床52の長手方向に貫く。プレートワイヤ69はフックバージャック59の後退位置のストッパとなり、後退位置でプレートワイヤ70はフックバーセレクタ62の凹陥部71に係合して揺動変位の支点となる。プレート55の頂部には帯金72が挿通される。フックバー57には、バット74が設けられる。
図16に示すように、切断部54では、ガイド溝56内を、カッターバー77、カッターバージャック78およびカッターバーセレクタ79が歯口に対して進退変位可能である。カッターバー77の先端は、鈎状に屈折し、先端後部にカッター刃80が設けられる。カッターバー77およびカッターバージャック78には、バット81,82がそれぞれ設けられる。カッターバー77で、カッター刃80の背面に接するプレート55の頂部付近には、固定刃83を設け、固定刃83とカッター刃80とで編糸を鋏めば、編糸の切断が行えるようにしておく。カッターバーセレクタ79には、フックバーセレクタ62と同様な構造であり、バット66は4つの揺動片68a,68b,68c,68dに対応する位置のいずれかに設けておく。
図17に示すように、編成カム89を搭載するキャリッジの地板90には、アクチュエータ67、セレクタ出しカム91、セレクタ上げカム92、セレクタガイドカム93、フックバー昇降カム94およびカッター下げカム95を含む。キャリッジが図14の針床52に沿って移動するときは、給糸口96が編成カム89の頂上位置から移動方向の下流側にずれた位置96a,96bで編針97に編糸98を供給するように、連行される。
編糸保持切断装置51を作動させる場合は、キャリッジが針床52の端部を通過する際に、アクチュエータ67の揺動片68a,68b,68c,68dを選択的に退避させる。図17のAの位置で、セレクタ出しカム91によってフックバーセレクタ62とカッターバーセレクタ79との尾部を押し上げる。選択されるフックバーセレクタ62とカッターバーセレクタ79とは、退避した揺動片68a,68b,68c,68dにバット66が当接しないので、プレートワイヤ70に係合している凹陥部71を中心とする揺動変位でガイド溝56内から浮き上がっている状態のままとなり、尾部のバット65がセレクタ上げカム92の作用を受けて歯口側に進出する。図17のBの位置では、フックバーセレクタ62とカッターバーセレクタ79のバット64がセレクタガイドカム93の下り斜面93aに当接し、後退を始める。フックバー57のバット74とカッターバー77のバット81とは、フックバー昇降カム94の昇り斜面94aの作用を受けて、フックバー57とカッターバー77とはさらに歯口側に進出する。歯口側に最大限に進出している状態で、給糸口96から編糸98の供給を受ける。
図17のCの位置では、スプリング61によって引かれているフックバー57はフックバー昇降カム94の降り斜面94bに沿って針床62内に戻り始め、フックバー昇降カム94の降り斜面94bが終了すると、フックバー57はスプリング61に引かれて後退し、プレート55の先端とフック58との間で編糸98を挟んで保持する。カッターバー77は針床52に後退するように引かれていないので、図17のDの位置まで突出状態を続け、カッター下げカム95の下り斜面95aにバット81が当接してから、バット81が下り斜面95に沿って下降するに従ってカッター刃80が固定刃83に近づき、編糸98を鋏んで切断する。
特公平1−56175号公報(第3頁、第4頁、第1図、第2図C、第2図D、第5図)
図14〜図17に示す編糸保持切断装置51では、アクチュエータ67による選択や、セレクタ上げカム92およびフックバー昇降カム94の昇り斜面94aを保持部53と切断部54とで共用している。また、アクチュエータ6は、編針97の選針用に設けているものを共用しているので、キャリッジの小形化が図られている。しかしながら、フックバー昇降カム94は編成カム89とは別に設ける専用のカムである。フックバー昇降カム94の配置位置は、キャリッジの移動方向に関して、編成カム89よりも後方側となる。また、キャリッジの移動に関して、切断部54よりも保持部53の方が針床52の端の外方にあるので、切断部54の方が先にキャリッジの作用を受け、保持部53の方がキャリッジの作用を後から受けるのにもかかわらず、先に保持部53で編糸98を保持してから切断部54で編糸98を切断しなければならない。このため、フックバー昇降カム94とカッター下げカム95との距離を大きく必要とする。フックバー昇降カム94とカッター下げカム95との距離が大きくなると、キャリッジの大形化を招く。
キャリッジが大形化すると、針床52では、編針57が設けられている部分の両側に大きなスペースを必要として、針床52の長さが大きくなって、横編機としても大形化してしまう。
本発明の目的は、キャリッジを小形化することができる編糸保持切断方法および装置を提供することである。
本発明は、多数の編針を配列させた横編機の針床の長手方向にキャリッジを走行させ、キャリッジに搭載される編成カムで編針を駆動しながら、キャリッジに連行する給糸口から編糸を編針に供給して編地のコースを編成し、針床の端部に設けるカッターバーおよびフックバーで、次のコースの編成には使用しない編糸を保持して切断する編糸保持切断方法において、
編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせる給糸口の連行タイミングを、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に変更し、
編成カムを利用して、カッターバーおよびフックバーを針床から突出させて針床に引込むように、それぞれ駆動することを特徴とする編糸保持切断方法である。
また本発明は、針床から突出させたカッターバーを編成カムで針床に引込む際に、度目設定用のカムを作動させて、カッターバーの進退ストロークを大きくすることを特徴とする。
さらに本発明は、多数の編針を配列させた横編機の針床の長手方向にキャリッジを走行させ、キャリッジに搭載される編成カムで編針を駆動しながら、キャリッジに連行する給糸口から編糸を編針に供給して編地のコースを編成し、針床の端部に設けるカッターバーおよびフックバーで、次のコースの編成には使用しない編糸を保持して切断する編糸保持切断装置において、
キャリッジに対する給糸口の連行位置を、編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせ、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に合わせるように切換える連行位置切換手段と、
カッターバーおよびフックバーに編成カムを作用させ、カッターバーおよびフックバーを針床から突出させてから、カッターバーが編糸を保持しても切断するに到らず、フックバーが編糸を保持するまで、針床にそれぞれ引込むように駆動する作用状態と、カッターバーおよびフックバーに編成カムを作用させないで、カッターバーおよびフックバーの針床からの突出および引込みを行わない不作用状態とを選択可能な保持切断選択手段と、
保持切断選択手段による作用状態で、編成カムによって針床から突出させて引込まれた状態のカッターバーおよびフックバーに作用して、フックバーをさらに引込んで編糸を保持してから、カッターバーをさらに引込んで編糸を切断するように引込む引込み選択手段とを含むことを特徴とする編糸保持切断装置である。
また本発明で、前記編成カムは、前記編針を突出させるニードルレイジングカムおよびセンターカムと、突出された編針を給糸位置まで引込むセンターガイドカムと、センターガイドカムによって引込まれた編針をさらに引込む度山とを含み、
前記引込み選択手段は、前記フックバーを引込む方向に付勢するばねを含み、ニードルレイジングカムを通過後に、フックバーをばねで引込み、前記カッターバーにはフックバーの引込み後に度山を作用させて引込みを行うことを特徴とする。
また本発明で、前記引込み選択手段は、前記カッターバーの引込みを、前記度山による編針の引込みで度目が0となるストロークよりも、大きなストロークで行うことを特徴とする。
また本発明で、前記編成カムは、前記編針を突出させるニードルレイジングカムおよびセンターカムと、突出された編針を給糸位置まで引込むセンターガイドカムと、センターガイドカムによって引込まれた編針をさらに引込む度山とを含み、
前記引込み選択手段は、前記フックバーを引込む方向に付勢するばねを含み、センターガイドカムを通過後に、フックバーをばねで引込み、前記カッターバーは度山を作用させることなく、度山よりも後行側に設ける下げカムを作用させて引込みを行うことを特徴とする。
また本発明で、前記連行位置切換手段は、前記キャリッジまたは前記給糸口の一方に設けられ、他方側への突出状態を複数種類に切換え可能な連行ピンを含み、
該キャリッジまたは該給糸口の他方には、連行ピンと係合し、連行ピンの突出状態の種類に応じて、キャリッジに対する給糸口の連行位置を変更可能な凹所が設けられることを特徴とする。
本発明によれば、編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせる給糸口の連行タイミングを、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に変更するので、キャリッジに搭載されて編針を駆動する編成カムを利用して、針床の端に設けられるカッターバーとフックバーとを駆動しても、給糸口が通過時に衝突しないように充分な余裕を付加することができる。編成カムをカッターバーおよびフックバーの駆動にも利用するので、キャリッジを小形化することができる。
また本発明によれば、編針よりも進退ストロークを大きく必要とするカッターバーを編成カムで駆動しても、度目設定用のカムを作動させてカッターバーの進退ストロークを大きくするので、編成カムを利用しても、充分な進退ストロークを得ることができる。
さらに本発明によれば、連行位置切換手段によって、キャリッジに対する給糸口の連行位置を、編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせ、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に合わせるように切換えるので、カッターバーおよびフックバーを編針駆動用の編成カムで駆動することができ、専用のカムを設けなくてもよいので、小形化を図ることができる。引込み選択手段によって、編成カムによって針床から突出して引込まれた状態のカッターバーおよびフックバーを、フックバーをさらに引込んで編糸を保持してから、カッターバーをさらに引込んで編糸を切断するように引込むので、編糸の保持と切断とを適切なタイミングで行うことができる。
また本発明によれば、カッターバーの引込みを、ニードルレイジングカムから離れた位置で行うことができるので、多くのフックバーを設けても、選択されたフックバーで編糸を確実に保持してからカッターバーによる編糸の切断を行うことができる。
また本発明によれば、編成カムのうちのニードルレイジングカムおよびセンターカムでフックバーとカッターバーとを針床から突出させて編糸の供給を受け、センターガイドカムで編針への給糸位置に相当する位置までの引込みを終了すると、フックバーをばねで針床に後退させて編糸を保持することができる。
また本発明によれば、連行ピンの突出状態の種類を、たとえば突出量の変更や、突出する連行ピンの変更などで切換え、キャリッジに対する給糸口の連行位置を、編成時と編糸保持切断時とで切換えることができる。
以下、図1〜図13で、本発明の実施の各形態について説明する。各図で、先行して説明した部分と対応する部分には、同一の参照符を付し、重複する説明は省略する。
図1〜図7は、本発明の実施の一形態である編糸保持切断装置1の概略的な構成を示す。図1は編糸保持切断装置1の全体的な構成を平面視して示し、図2は図1の編糸保持切断機構1の主要部分が設けられる針床2の端の部分を拡大して示す。編糸保持切断装置1は、針床2の端部に設けられ、たとえば4組の保持部3と、1組の切断部4とを有する。保持部3および切断部4は、針床2に等間隔に設けるプレート5間のガイド溝6内にそれぞれ配置される。編糸保持切断装置1は、図1および図2の左右方向を正面に平行にした一対の針床2を、正面から見て前後に、かつ、針床2間の歯口に対して、各針床2を側面から見て逆V字状に傾斜させて配置するVベッド横編機で、たとえば前針床の右端に配置される。図3および図4は保持部3、図5および図6は切断部4の側断面構成を、説明の便宜上、歯口100に対する進退方向が水平になるようにしてそれぞれ示す。ただし、Vベッド横編機では、前後の針床間の中間面100aが実際には鉛直となるように、針床2は傾斜している。図7はキャリッジに設けられるカム機構の配置を示す。
図3は保持部3で編糸を保持している状態、図4は保持部に編糸を供給している状態をそれぞれ示す。図3および図4に示すように、保持部3は、ガイド溝6内に摺動自在となるように挿入されるフックバー7を有する。フックバー7は、歯口100側の先端にフック8を有し、後部はガイド溝6の上面に出没可能なように、弾力性を有するシャンクにバット24が設けられる。ガイド溝6内でフックバー7の後部の上側には、フックバーセレクトジャック9が配置される。フックバー7の後端は、針床2と一体の支持部10に後端を係止したスプリング11の先端を係止する。スプリング11は、フックバー7が針床2内に引込まれるように付勢する。フックバーセレクトジャック9の上位には、フックバーセレクタ12が設けられる。フックバーセレクタ12は、先端がフックバーセレクトジャック9のバット13に当接可能であり、バット14,15,16を有する。
中間のバット16は、図7に示す選針用のアクチュエータ17によって選択されるように、4つの異なる位置に設けられる。選針用のアクチュエータ17は、電磁的に作動可能な4つの揺動片18a,18b,18c,18dを有する。フックバーセレクタ12のバット16は選択用であり、4つの揺動片18a,18b,18c,18dにそれぞれ対応するように、4組の保持部3でそれぞれ異なる位置に設けられる。図3〜図6に示すプレートワイヤ19a,19bおよび帯金20は、プレート5を紙面に垂直な方向、すなわち針床2の長手方向に貫く。図3および図4に示すように、プレートワイヤ19aはフックバーセレクトジャック9の後退位置のストッパとなり、プレートワイヤ19bはフックバーセレクトジャック9のカム面9aに当接してフックバー7のバット24をガイド溝6内に没入させる。帯金20は、フックバーセレクタ12がガイド溝6の上方に浮上がらないように規制する。プレートワイヤ19aはフックバーセレクタ12の下側に設けられる凹陥部21に係合して揺動変位の支点となる。
図5および図6に示すように、切断部4では、ガイド溝6内に、カッターバー27、カッターバーセレクトジャック28およびカッターバーセレクタ29が挿入されている。カッターバー27の先端は、鈎状に屈折させ、カッター刃30が設けられる。カッターバー27は、カッター刃30を有する前半部27aと、後半部27bとに分けて製造し、組合わせて使用する。カッターバー27の後半部27bおよびカッターバーセレクトジャック28には、バット31,32がそれぞれ設けられる。図5に示すように、プレートワイヤ19bは、カッターバーセレクトジャック28のカム面28aに当接して、カッターバー27の後半部27bのバット31をガイド溝6内に没入させる。カッターバー27で、カッター刃30の背面に接するプレート5の頂部付近には、固定刃33を設け、固定刃33とカッター刃30とで編糸を鋏めば、編糸の切断が行えるようにしておく。カッターバーセレクタ29は、フックバーセレクタ12と基本的に同様であり、3つのバット14,15,16を有する。バット16は前述の4つの揺動片18a,18b,18c,18dに対応する位置のいずれかに設けておく。
図1に示すように、針床2の長手方向には、レール37に案内されて、キャリッジ38が往復走行可能である。キャリッジ38には、編成カム39が搭載される。図7に示すように、キャリッジ38は、編成カム39を支持する地板40上に、アクチュエータ17、セレクタ出しカム41a、セレクタ上げカム41b、セレクタガイドカム42、ガイドカム43をそれぞれ配置する。編成カム39は、中央にニードルレイジングカム44a、センターカム(中山)44bおよびセンターガイドカム(天山)44cが設けられ、両側に度山45が設けられる。図1、図3〜図6に示す給糸口46は、センターカム44bおよびセンターガイドカム44cの頂部付近、すなわち編成カム39の中心線39a付近の位置Aで、編成カム39によって歯口100側に進出させるフックバー7やカッターバー27に編糸48を供給する。キャリッジ38が図1の針床2に沿って、たとえば右方に移動して編針47に編成動作を行わせるとき、給糸口46は図7に示す編成カム39の中心線39aの位置Aから移動方向の下流側にずれた位置Zで編針47に編糸を供給するように、連行される。
図1に示すように、キャリッジ38に関連して、給糸口46の連行位置を切換える切換機構49が、たとえばVベッド横編機で前後の針床にそれぞれ設けられるキャリッジ38間を連結するブリッジ50に設けられる。切換機構49は、編糸保持切断装置1を作動させるときに給糸口46が実線で示す給糸口46aの位置、すなわち編成カム39の中心線39a付近の位置となるように、編針47の編成では仮想線で示す給糸口46b,46cの位置となるように、それぞれ切換えて給糸口46を連行する。仮想線線で示す2つの位置は、キャリッジ38の移動方向に応じて、編成カム39の中心線39aよりも下流側となる方を選択する。すなわち、キャリッジ38が右方に移動するときは給糸口46bの位置に切換える。Vベッド横編機では、給糸口46は、歯口100の上方に架設される糸道レールに沿って移動可能であり、糸道レールが複数設けられ、そのうちの1つを選択して使用するような構成を用いることが多い。1または複数のコースの編成に使用した給糸口46を、いったん、針床2の端で休止させ、他の給糸口46を使用る際に、編糸保持切断装置1を作動させる。
キャリッジ38が針床2の端部を通過する際に、編糸保持切断装置1を編糸に対して作動させるようにアクチュエータ17の揺動片18a,18b,18c,18dを選択的に退避させると、まず切断部4の選択を開始してから保持部3の選択を開始する。選択されない他の揺動片18a,18b,18c,18dは突出させておく。切断部4と保持部3とを両方とも作動させる場合で、カッターバーセレクタ9のバット16の位置と、選択するフックバーセレクタ12のバット16の位置とが一致する場合は、対応する揺動片18a,18b,18c,18dを選択的に退避させる。カッターバーセレクタ9のバット16の位置と、選択するフックバーセレクタ12のバット16の位置とが一致しない場合は、両方に対応する揺動片18a,18b,18c,18dを選択的に退避させておいて、切断部4を通過後、切断部4に対応する揺動片18a,18b,18c,18dを突出させる。
アクチュエータ17による選針機構は、編針の選針用のバットが、Aポジション、Hポジション、またはBポジションのいずれかの位置となるように選択するために設けられている。Aポジションはタック、Hポジションはニット、Bポジションはミスにそれぞれ対応する。編糸保持切断装置1では、編針用の選針機構を利用して、フックバージャック9のバット13と、カッターバージャック28のバット32とが、Aポジション、Hポジション、またはBポジションのいずれかの位置となるように選択する。
図7で、キャリッジ38が左から右の方向に移動して、図1の編糸保持切断装置1を作動させる場合について説明する。フックバー7とカッターバー27とは、まず、先行側となる図7の右側のガイドカム43がバット24,31にそれぞれ作用し、ガイド溝6内の後端まで引下げられる。フックバーセレクタ12およびカッターバーセレクタ29も、先行側となるセレクタガイドカム42がバット14にそれぞれ作用して、後端位置に押下げられる。フックバーセレクタ12およびカッターバーセレクタ29は、図7のX位置で、セレクタ出しカム41aによって尾部が押し上げられる。フックバーセレクタ12およびカッターバーセレクタ29の尾部は、揺動片18a,18b,18c,18dが退避していると、バット16が揺動片18a,18b,18c,18dに当接せず、バット15がガイド溝6から浮き上った位置を保つ。セレクタ12とカッターバーセレクタ29との尾部がガイド溝6から浮上がると、バット15がセレクタ上げカム41bの作用を受けて、フックバーセレクタ12とカッターバーセレクタ29とは、歯口100側に進出する。この進出によって、フックバーセレクトジャック9とカッターバーセレクトジャック28とが押上げられ、それぞれのカム面9a,28aがプレートワイヤ19bとの係合が解除され、フックバー7とカッターバー27とは、バット24,31がガイド溝6から浮上がって、それぞれ編成カム39の作用を受けるようになる。
まず、バット24,31がニードルレイジングカム44aおよびセンターカム44bの作用で歯口100側に進出する。Aの位置で編糸を受けた後、センターガイドカム44cの作用でBの位置までバット24,31が下降するのにつれて、フックバー7およびカッターバー27もガイド溝6内を、歯口100から後退する。Bの位置では、フックバー7がスプリング11に引かれて後退し、プレート5の先端とフック8との間で編糸を挟んで保持する。カッターバー27は針床2に後退するように引かれていないので、度山45の下り斜面45aに当接するまで突出状態を続ける。センターガイドカム44cが終了してから度山45の下り斜面45aに当接するまでの距離が、編糸保持切断装置1での保持部3と切断部4との距離に比較して充分にとれるときには、度山45を利用して、カッターバー27を引下げる。しかしながら、コンパクトな編成カム39を実現するためには、その距離を短縮して、次の折り返しのコースで度山45をバット31に作用させてカッターバー27を引下げる。または、度山45に当接させないようにプレッサ32aでカッターバーセレクトジャック28のバット32を沈め、カッターバー27のバット31をガイド溝6内に沈めて度山45を通過させ、後続のガイドカム43の下り斜面43aを利用してカッターバー27を引下げる。
たとえば、図1および図2に示す編針47として、コンパウンドニードルを使用する場合、図7に示すように、キャリッジ38には、スライダカム101も設けられる。ただし、コンパウンドニードルは、全体として編成カム39による編針47の編成動作のストロークが小さいことが特徴であり、編成カム39は小形化される。編針47の編成動作では、度山45を利用して、編目ループ形成の際に編針を引込む。度山45には、数mm程度編針47を引下げる度目調整の機能が備えられている。度目調整では、編針を引込む最小度目数値として度目0となる度山基準位置を基準に、度山45を移動させる。編針47の編成動作での度目調整では、編目ループ長を調整することができる。度目0の状態の度山45を利用してカッターバー27を引下げて編糸を切断するためには、ストロークが不足するので、度目調整の機能を利用してストロークの不足分を補う。
図7の編成カム39では、2つの位置H1,H2にフックバー7のバット24を摺動変位させることができる。また、カッターバー27のバット31に対しては、4つの位置H1,H2,H3,H4に摺動変位させることができる。H1の位置は、最大の進出位置であるニット位置に対応する。H2の位置は、センターガイドカム44cによる下降位置である。H3の位置は、度山45を度目0に設定するときの下降位置である。H4の位置は、度山45に所定の度目値を設定するときの下降位置である。図4および図6は、バット24,31がH1の位置に進出しているときのフックバー7およびカッターバー27の歯口100への進出状態をそれぞれ示す。
図8は、フックバー7のバット24にセンターカム44bとセンターガイドカム44cを作用させて、給糸口46から供給される編糸を保持するための構成を示す。図8(a)は平面視、図8(b)は側面視の状態をそれぞれ示す。フックバー7の後端は、図3および図4に示すようにスプリング11で引かれている。センターカム44bとセンターガイドカム44cとでフック8を歯口100に進出させて給糸口46から編糸の供給を受けて、センターカム44bとセンターガイドカム44cとによる案内が終了した後、スプリング11によってフックバー7を後退させれば、編糸を保持することができる。
図9は、カッターバー27のバット31にセンターカム44bとセンターガイドカム44cとを作用させて、給糸口46から供給される編糸を切断するための構成を示す。図9(a)は平面視、図9(b)は側面視の状態をそれぞれ示す。図9(b)に示すように、カッターバー27は、カッター刃30を有する前半部27aと、後半部27bとに分けて製造し、組合わせて使用する。前半部27aは、たとえば高速度鋼など、硬質でカッター刃30の切れ味が良好な材料を使用する。後半部27bは、編針47と同様な材料を使用する。編針47も前半部と後半部とを分けて製造するときは、後半部を共用することができる。前述のように、ニードルレイジングカム44a、センターカム44bとセンターガイドカム44cによって得られるストロークでは、カッターバー27は充分な切断動作を行うことができないので、度目調整の機能を利用する。図7でガイドカム43の下り斜面43aを利用するときは、選針機構でAポジションを選択し、プレッサ32aでカッターバーセレクトジャック28のバット32をガイド溝6内に沈めて、カッターバー27のバット31に度山45が作用しないようにすればよい。
図10は、図1の編糸保持切断装置1を使用して編糸の保持切断を行う概略的な手順を示す。ステップs0から手順を開始し、ステップs1では給糸口46を連行するキャリッジ38を針床2の長手方向に沿って往復走行させ、編地のコース編成を行う。編成する編地は、予め編成データとしてプログラム化され、プログラムに従ってキャリッジ38が走行しながら編地を編成する。ステップs2では、次のコースでは、連行する給糸口46を交換する必要があるなど、編糸保持切断装置1を作動させる必要があるか否かを判断する。編糸保持切断装置1を作動させる必要がないときは、ステップs1に戻り、コース編成を続ける。
ステップs2で編糸保持切断装置1を作動させる必要があると判断するときは、ステップs3でキャリッジ38が編糸保持切断装置1から離れる左行の状態であるか否かを判断する。左行でないときは、ステップs4で給糸口46を連行しても編成を行わない空の左行コースを実行する。ステップs3で左行と判断するとき、またはステップs4で左行の空コースを経た後、ステップs5で給糸口46の連行位置を、図1で給糸口46cとして仮想線で示す編成用の位置から給糸口46aとして実線で示す保持切断用の位置まで切換えるように切換機構49を作動させる。ステップs6では、給糸口46を連行して、編針47を作動させないようにキャリッジ38を右行させる給糸口連行指令を与える。ステップs7では、針床2の端で、編針47が配置されていない部分に到達しているか否かを判断する。到達していなければ、到達するまで右行を続ける。
ステップs7でキャリッジ38が針床2の端に到達すると、ステップs8では、カッターバー27を選択する。カッターバーセレクタ29に設けられるバット16の位置に合う揺動片18a,18b,18c,18dを選択的に引込むように、アクチュエータ17を作動させることによって、カッターバー27を作動させて編糸の切断を行わせるための選択が行われる。ステップs9では、使用するフックバー7に対応するバット16を選択するように、アクチュエータ17を作動させ、揺動片18a,18b,18c,18dを選択的に引込む。カッターバー27およびフックバー7が選択されれば、キャリッジ38の走行に従って、カッターバー27が先ず歯口100に進出し、次にフックバー7が歯口100に進出し、その内側を給糸口46が通過して編糸を捕捉する。フックバー7は、センターガイドカム44cで歯口100から後退させれば、スプリング11で引戻されて、編糸の保持が行われる。カッターバー27はスプリング11で引かれていないので、編糸をカッター刃30と固定刃33との間で挟んで保持する程度であり、切断には到らない。
次の左行のステップ10で、度山45による度目調整を行う。ステップs11でキャリッジ38を左行させ、ステップs12でカッターバー27のみを選択すると、ステップs12で度山45がカッターバー27のバット31に作用して、カッターバー27は針床2に引込まれ、編糸の切断が行われる。ステップs13では編糸の切断が終了するのを確認し、ステップs14で編糸保持切断装置1の作動を終了する。
図11は、図1に示す切換機構49の一例についての概略的な構成を示す。アクチュエータ105は、ソレノイドなどによって実現され、連行ピン106の突出量を少なくとも3段階に切換えることができる。連行ピン106は、突出状態で、嵌合部材107と嵌合する。嵌合部材107には、嵌合凹所107aが形成され、連行ピン106の突出量に応じて異なる位置関係で嵌合することができる。アクチュエータ105は、ブリッジ50など、キャリッジ38側に設けられ、嵌合部材107は給糸口46側に設けられる。図11(a)に示すように、左行のときは連行ピン106の突出量にかかわらず、連行位置は同一である。右行のときは、編成時には図11(b)に示すように連行ピン106の突出量を小さくし、編糸保持切断時には図11(c)に示すように連行ピン106の突出量を大きくする。
図12は、図1に示す切換機構49の他の例である連行位置切換手段として機能する部分の構成を簡略化して示す。本構成は、キャリッジ128が針床の長手方向に沿って走行するときに、歯口の上方に懸架される糸道レールに沿って走行するヤーンフィーダ129を選択して連行する場合に適用される。ヤーンフィーダ129には、係合凹所130が設けられ、キャリッジ128から出没する連行ピン131,132と係合する。編成時には、1つの連行ピン131を出没させることによって、ヤーンフィーダ128の選択と、キャリッジ128の走行方向に合わせて給糸口の位置合せを行うことができる。すなわち、(a)に示す左行の状態と、(b)に示す右行の状態とで、編成カムの頂点から下流側の肩の位置に給糸口の位置を切換えることができる。図1のような編糸保持切断装置1を作動させるときには、(c)に示すように第2の132を突出させ、ヤーンフィーダ129の連行位置を編成カムの頂点付近に切換える。なお、(a),(c)に示す破線の連行ピン132,131は、突出させたままでも影響がないことを示す。
給糸口の移動を、ベルト駆動で行う横編機も存在する。そのような横編機では、給糸口の移動のタイミングを任意に切換えることができるので、コースの編成に続けて、同一コースで編糸の保持切断を行うように、給糸口の連行タイミングを切換えるようにすればよい。
以上のような連行位置切換手段によって、キャリッジに対する給糸口の連行位置を、編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の肩の位置に合わせ、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に合わせるように切換えるので、カッターバー27およびフックバー7を編針駆動用の編成カムで駆動することができる。専用のカムを設けなくてもよいので、キャリッジの小形化を図ることができる。引込み選択手段によって、編成カムによって針床から突出して引込まれた状態のカッターバー27およびフックバー7を、フックバー7をさらに引込んで編糸を保持してから、カッターバー27をさらに引込んで編糸を切断するように引込むので、編糸の保持と切断とを適切なタイミングで行うことができる。
以上のように、本実施形態では、多数の編針47を配列させた横編機の針床2の長手方向にキャリッジ38を走行させ、キャリッジ38に搭載される編成カム39で編針47を駆動しながら、キャリッジ38に連行する給糸口46から編糸を編針47に供給して編地のコースを編成し、針床2の端部に設けるカッターバー27およびフックバー7で、次のコースの編成には使用しない編糸を保持して切断する。切換機構49は、キャリッジ38に対する給糸口46の連行位置を、編成時には編針47を針床2から最も突出させてから引込む編成カム39の途中の位置Zに合わせ、編糸保持切断時には編成時の編針47を針床2から最も突出させる編成カム39の頂上位置付近の位置Aに合わせるように切換える連行位置切換手段として機能する。アクチュエータ17は、カッターバー27およびフックバー7に編成カム38を作用させ、カッターバー27およびフックバー7を針床2から突出させてから、カッターバー27が編糸を切断するに到らず、フックバー7が編糸を保持するに到らない程度まで、針床2にそれぞれ引込むように、それぞれ駆動する状態と、カッターバー27およびフックバー7に編成カム39を作用させないで、カッターバー27およびフックバー7の針床2からの進退を行わない状態とを選択可能な保持切断選択手段として機能する。スプリング11と、度山45またはガイドカム43は、アクチュエータ17によって選択されて、編成カム39によって針床2から突出して引込まれた状態のカッターバー27およびフックバー7を、フックバー7をさらに引込んで編糸を保持してから、カッターバー27をさらに引込んで編糸を切断するように引込む引込み選択手段として機能する。
図13は、本発明の実施のさらに他の形態として、キャリッジ108に、ラッチニードル用の編成カム109を搭載し、ラッチニードル用の編成カム109でフックバー7およびカッターバー27を駆動する。ラッチニードル用の編成カム109は、キャリッジ108の地板110上に他のカムとともに配置され、ニードルライジングカム114a、センターカム114b、センターガイドカム114c、および度山115を含む。ラッチニードルでは先端のラッチが編成時の編糸のノックオーバに伴って開閉するので、進退のストロークが大きくなる。フックバー7の動作については、図7に示すコンパウンドニードルの場合と基本的に同一である。カッターバー27については、編成カム109で充分なストロークが得られるので、度目0の位置で編糸を切断することができる。ラッチニードル、すなわち、べら針を用いる場合は、図13でセンターガイドカム114bと度山115との間で、フックバー7を先に引込んで編糸を保持するとともに、カッターバー27のバット31を度山115に係合させないようにガイド溝6内に沈めて度山115を通過させ、ガイドカム113の下り斜面113aに係合させてカッターバー27を引込めば、編糸を切断することができる。なお、カッターバー27のバット31を度山115に係合させずに通過させる手段は、公知の選針機構で実施可能である。すなわち、バット31が度山115の引込み斜面に到達する位置では、カッターバーセレクトジャック32のバット32がプレッサ32aでガイド溝6内方向に押されることによって、その位置でバット31をガイド溝6内に一時的に沈入させることができる。したがって、同一コースで効率よく編糸を保持し、切断することができる。
本発明の実施の一形態である編糸保持切断装置1の全体的な構成を示す平面図である。 図1の編糸保持切断装置1の部分的な構成を示す平面図である。 図1の保持部3の側断面図である。 図1の保持部3の側断面図である。 図1の切断部4の側断面図である。 図1の切断部4の側断面図である。 図1のキャリッジ38に設けられるカム機構の配置を示す平面図である。 図3および図4のフックバー7のバット24にセンターカム44bおよびセンターガイドカム44cを作用させて、給糸口46から供給される編糸を保持するための構成を示す平面図および側面図である。 図5および図6のカッターバー27のバット31にセンターカム44bおよびセンターガイドカム44cを作用させて、給糸口46から供給される編糸を切断するための構成を示す平面図および側面図である。 図1の編糸保持切断装置1を使用して編糸の保持切断を行う概略的な手順を示すフローチャートである。 図1の切換機構49の一例について主要部分の構成を示す図である。 図1の切換機構49の他の例について主要部分の構成を示す図である。 本発明の実施のさらに他の形態として、編針にラッチニードルを使用する場合に、キャリッジ108に設けられるカム機構の配置を示す平面図である。 従来技術による編針保持切断装置の概略的な構成を示す平面図である。 図14の保持部についての構成を示す側断面図である。 図14の切断部についての構成を示す側断面図である。 図14の編針保持切断装置を作動させるキャリッジのカム機構の配置を示す平面図である。
符号の説明
1 編糸保持切断装置
2 針床
3 保持部
4 切断部
5 プレート
6 ガイド溝
7 フックバー
8 フック
9 フックバーセレクトジャック
11 スプリング
12 フックバーセレクタ
13,14,15,16,24,31,32 バット
17 アクチュエータ
18a,18b,18c,18d 揺動片
19a,19b プレートワイヤ
21 凹陥部
27 カッターバー
28 カッターバーセレクトジャック
29 カッターバーセレクタ
30 カッター刃
33 固定刃
38,108 キャリッジ
39,109 編成カム
41a セレクタ出しカム
41b セレクタ上げカム
42 セレクタガイドカム
43,113 ガイドカム
44a,114a ニードルレイジングカム
44b,114b センターカム
44c,114c センターガイドカム
45,115 度山
46 給糸口
47 編針
49 切換機構
100 歯口

Claims (7)

  1. 多数の編針を配列させた横編機の針床の長手方向にキャリッジを走行させ、キャリッジに搭載される編成カムで編針を駆動しながら、キャリッジに連行する給糸口から編糸を編針に供給して編地のコースを編成し、針床の端部に設けるカッターバーおよびフックバーで、次のコースの編成には使用しない編糸を保持して切断する編糸保持切断方法において、
    編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせる給糸口の連行タイミングを、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に変更し、
    編成カムを利用して、カッターバーおよびフックバーを針床から突出させて針床に引込むように、それぞれ駆動することを特徴とする編糸保持切断方法。
  2. 針床から突出させたカッターバーを編成カムで針床に引込む際に、度目設定用のカムを作動させて、カッターバーの進退ストロークを大きくすることを特徴とする請求項1記載の編糸保持切断方法。
  3. 多数の編針を配列させた横編機の針床の長手方向にキャリッジを走行させ、キャリッジに搭載される編成カムで編針を駆動しながら、キャリッジに連行する給糸口から編糸を編針に供給して編地のコースを編成し、針床の端部に設けるカッターバーおよびフックバーで、次のコースの編成には使用しない編糸を保持して切断する編糸保持切断装置において、
    キャリッジに対する給糸口の連行位置を、編成時には編針を針床から最も突出させてから引込む編成カムの途中の位置に合わせ、編糸保持切断時には編成時の編針を針床から最も突出する編成カムの頂上位置付近に合わせるように切換える連行位置切換手段と、
    カッターバーおよびフックバーに編成カムを作用させ、カッターバーおよびフックバーを針床から突出させてから、カッターバーが編糸を保持しても切断するに到らず、フックバーが編糸を保持するまで、針床にそれぞれ引込むように駆動する作用状態と、カッターバーおよびフックバーに編成カムを作用させないで、カッターバーおよびフックバーの針床からの突出および引込みを行わない不作用状態とを選択可能な保持切断選択手段と、
    保持切断選択手段による作用状態で、編成カムによって針床から突出させて引込まれた状態のカッターバーおよびフックバーに作用して、フックバーをさらに引込んで編糸を保持してから、カッターバーをさらに引込んで編糸を切断するように引込む引込み選択手段とを含むことを特徴とする編糸保持切断装置。
  4. 前記編成カムは、前記編針を突出させるニードルレイジングカムおよびセンターカムと、突出された編針を給糸位置まで引込むセンターガイドカムと、センターガイドカムによって引込まれた編針をさらに引込む度山とを含み、
    前記引込み選択手段は、前記フックバーを引込む方向に付勢するばねを含み、ニードルレイジングカムを通過後に、フックバーをばねで引込み、前記カッターバーにはフックバーの引込み後に度山を作用させて引込みを行うことを特徴とする請求項3記載の編糸保持切断装置。
  5. 前記引込み選択手段は、前記カッターバーの引込みを、前記度山による編針の引込みで度目が0となるストロークよりも、大きなストロークで行うことを特徴とする請求項3または4のいずれかに記載の編糸保持切断装置。
  6. 前記編成カムは、前記編針を突出させるニードルレイジングカムおよびセンターカムと、突出された編針を給糸位置まで引込むセンターガイドカムと、センターガイドカムによって引込まれた編針をさらに引込む度山とを含み、
    前記引込み選択手段は、前記フックバーを引込む方向に付勢するばねを含み、センターガイドカムを通過後に、フックバーをばねで引込み、前記カッターバーは度山を作用させることなく、度山よりも後行側に設ける下げカムを作用させて引込みを行うことを特徴とする請求項3記載の編糸保持切断装置。
  7. 前記連行位置切換手段は、前記キャリッジまたは前記給糸口の一方に設けられ、他方側への突出状態を複数種類に切換え可能な連行ピンを含み、
    該キャリッジまたは該給糸口の他方には、連行ピンと係合し、連行ピンの突出状態の種類に応じて、キャリッジに対する給糸口の連行位置を変更可能な凹所が設けられることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の編糸保持切断装置。
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