JP2007023425A - 横編機の休止編針保持機構および方法 - Google Patents

横編機の休止編針保持機構および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 非選針状態では編針を針溝内に確実に保持可能な横編機の休止編針保持機構および方法を提供する。
【解決手段】 ニードルジャック7には、カム機構の作用を受ける突起としてのバット7aが設けられる。ニードルジャック7でバット7aよりも歯口から遠い側は、ばね部7bとなり、ばね部7bの最終端が針溝5の底面に接触し、バット7a付近の部分は、針溝5の底面から弾発的に浮いた状態となっている。ただし、非選針状態では、ばね部7bはセレクトジャック8によって押圧され、針溝5内に押し込まれている。ニードルジャック7では、バネ部7bの下部に突起7cが設けられている。突起7cに対応して、ニードルプレート4をワイヤ9が貫通し、ニードルジャック7がB位置で非選針状態となると、突起7cがワイヤ9によって係止され、ニードルジャック7が針溝5内で摺動変位しないように拘束される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、編成動作を行わせないで休止させる編針を針溝内で保持する横編機の休止編針保持機構および方法に関する。
従来から、横編機では、針床の長手方向に沿って配置されている編針を、キャリッジなどで選択的に駆動して編地を編成している。各編針は、針床に、その長手方向に垂直な方向への摺動変位を許容するように形成される針溝に収容される。編地の編成は、編針を針溝内で選択的に摺動変位させ、編針の先端のフック等を針溝から編地編成領域に進退させて行わせている。編針の進退による編地編成動作には、ニット、タックおよびミスが含まれる。前後の針床が歯口を挟んで対向し、歯口を編地編成領域とする横編機では、編針の編成動作に、針床間の目移しも含まれる。前後に針床を有する横編機では、前後の針床の編針を使用して表目と裏目とを含む編地やリブ編地を編成したり、前後の針床でそれぞれ編地を編成して編幅の端部で連結するような周回編成で筒状の編地を編成したりすることができる。
編針には針溝から突出するバットが設けられ、キャリッジに搭載されるカム機構をバットに作用させて編成動作を行わせている。カム機構には、たとえばニットまたは目移しの編成動作を切換えてバットを案内するための軌跡に対応するカム溝が形成される。カム機構には、タックではニットのカム溝の一部を使用しないように、ミスでは全部のカム溝を使用しないように、バットを針溝内に押し込むプレッサーも併設される。このようなカム機構はキャリッジの移動に応じて編針を駆動するけれども、1つの編針に編成動作を行わせるために必要な移動ストローク範囲内には複数の編針が存在するので、カム機構のみでは隣接する編針に異なる編成動作を行わせることはできない。キャリッジには、隣接する編針でも異なる編成動作を行わせることを可能にするために、編針を個別に選択可能な選針機構も搭載される。
本件出願人は、キャリッジに搭載する選針機構として、2位置選択型のもの(たとえば、特許文献1参照。)と、3位置選択型のもの(たとえば、特許文献2参照。)とを、開示している。
特許文献1の段落[0014]には、「針溝4内には針6,ニードルジャック7,セレクター8,セレクトジャック9が摺動自在に挿入されている。また、位置を固定した状態でセレクトジャック9の位置決め用のスプリング10が挿入されている。ニードルジャック7は頭部を針6に係合し中央にニードルジャックバット11を有し、その背面にセレクトジャック9の頭部12を当接し、該頭部12を針溝4外に突出する方向の弾性を持たせてある。」と記載されている。すなわち、針と二ードルジャックとが編針となってニードルジャックバットがカム機構の作用を受け、セレクターとセレクトジャックとに選針機構が作用する。図1についての図面の簡単な説明には、「アクチェータを含むキャリッジの一部とニードルベッドの縦断面図で、Aは選針動作開始前及び終了後のニット位置にあるセレクトジャック等の状態を示し、Bは選針の第1過程終了時のウエルト位置の状態」と記載され、A位置での選針状態とB位置での非選針状態とが示されている。段落[0027]には、「セレクター8の頭部26がワイヤー22の下位にあり頭部26の上昇がワイヤー22で押さえられているため、キャリッジ40の進行につれセレクトジャックプレッサー54によるセレクトジャックバット16の押圧がなくなったときでも継続し、セレクトジャックバット16はB位置において針溝外4に突出するのを阻止されている。」と記載されている。このように、B位置ではセレクトジャックが針溝内に押し込まれている。
特許文献2の図1には、A,H,Bの3位置が示されている。段落[0038]には、「先行の選針部79aにおいて、ニット、タック、ミスの針のセレクトジャック28がH,A,Bの各ポジションにそれぞれ選択される。」と記載されている。図2についての図面の簡単な説明には、「図2−aはプレッサーの押圧作用を受けず針のバットが針溝から突出した状態を示し、図2−bはプレッサーにより針のバットが押圧された状態を示す。」と記載され、図2−bがB位置に対応していることが判る。
特開平6−200454号公報 特許第3292836号公報
特許文献1や特許文献2に示すような非選針状態のB位置は、編針のバットがカム機構の作用を受けないように、バットは針溝内に押し込まれる。B位置の編針は、カム機構による駆動を受けないので、針溝内に、摺動抵抗によって保持されるので、他の編針が編成動作を行う間に編目を保持して編成を休止することができる。
しかしながら、B位置の編針は、摺動抵抗によって保持されているだけである。編地が歯口で編成され、編針が編目のループを保持していると、編針には歯口に引き上げる力が作用する。筒状編地の編端部や、リブ編部などでは、編糸が前後の針床間に渡るので、編目を係止している編針には、歯口に進出するように作用する大きな力を編糸から受ける。この力が針溝内の摺動抵抗による力よりも大きくなると、休止している編針が歯口方向に引き上げられてしまう。歯口付近は、キャリッジに連動して、生地押えや給糸口、端糸処理装置の先端部が通過する。キャリッジに搭載されるカム機構の作用で歯口に進出する編針であれば、歯口を通過する生地押え等の部材とは干渉しないように進出タイミングが調整される。しかし、休止状態の編針が編糸に引かれて歯口に進出すると、歯口を通過する部材と干渉して事故につながるおそれがある。
休止する編針を針溝内で保持することを確実にするためには、たとえば選針状態にして針溝から編針のバットを突出させ、カム機構でミスにすることも考えられる。しかしながら、プレッサでバットを押圧して編針を針溝内に押し込むだけでは、強く引かれると編針が歯口に進出してしまうおそれが解消されない。
本発明の目的は、非選針状態では編針を針溝内に確実に保持可能な横編機の休止編針保持機構および方法を提供することである。
本発明は、編地編成領域に沿って配置される針床に多数の針溝が形成され、各針溝に該編地編成領域に進出させて編成動作を行わせる編針が収容され、編針に設ける突起が針溝から突出する選針状態と、該突起が針溝内に留まる非選針状態とを選択しながら、選針状態の編針を突起を介して編地編成領域に進出させ、編成動作を行わせる横編機で、非選針状態の編針を針溝内に保持して休止させる横編機の休止編針保持機構であって、
各針溝内に設けられ、非選針状態の編針を係止して、該編地編成領域へ進出する変位を拘束し、選針状態の編針の変位は許容する係止手段を含むことを特徴とする横編機の休止編針保持機構である。
また本発明で、前記係止手段は、前記針溝と前記編針との間で係止を行うことを特徴とする。
また本発明で、前記針溝は、前記針床に間隔をあけて立設されるニードルプレート間に形成され、
前記係止手段は、ニードルプレートを貫通するワイヤを前記編針に設ける当接部に当接させて前記係止を行うことを特徴とする。
また本発明で、前記係止手段は、前記選針機構と前記編針との間で係止を行うことを特徴とする。
また本発明で、前記選針機構は、各針溝内に設けられ、前記非選針状態では前記編針を押圧して針溝内に押し込み、前記選針状態では該押圧を解除する押圧部材を含み、
前記係止手段は、押圧部材と編針との間で前記係止を行うことを特徴とする。
さらに本発明は、編地編成領域に沿って配置される針床に多数の針溝が形成され、各針溝に該編地編成領域に進出させて編成動作を行わせる編針が収容され、編針に設ける突起が針溝から突出する選針状態と、該突起が針溝内に留まる非選針状態とを選択しながら、選針状態の編針を突起を介して編地編成領域に進出させ、編成動作を行わせる横編機で、非選針状態の編針を針溝内に保持して休止させる横編機の休止編針保持方法であって、
各針溝内で、非選針状態の編針は該編地編成領域へ進出する変位を拘束するように係止し、選針状態の編針は該編地編成領域へ進出する変位を許容するように係止を解除することを特徴とする横編機の休止編針保持方法である。
本発明によれば、横編機は、編地編成領域に沿って配置される針床に形成される針溝に編針を収容して編成動作を行わせる。編成動作は、編針に設ける突起が針溝から突出する選針状態の編針で行う。突起が針溝内に留まる非選針状態の編針は休止させる。各針溝内には、非選針状態の編針を係止して、編地編成領域へ進出する変位を拘束し、選針状態の編針の変位は許容する係止手段を設けるので、非選針状態の編針を係止して確実に保持することができる。
また本発明によれば、非選針状態の編針を針溝内に留めると、編針と針溝との間で編針が係止されるので、非選針状態の編針を針溝内に確実に留めておくことができる。
また本発明によれば、編針に設ける当接部を、ニードルプレートを貫通するワイヤで係止するので、簡単な構成で確実に休止している編針を拘束することができる。
また本発明によれば、非選針状態の編針を針溝内に留めると、編針と選針機構との間で編針が係止されるので、非選針状態の編針を針溝内に確実に留めておくことができる。
また本発明によれば、非選針状態の編針を針溝内に押圧する押圧部材で編針を係止するので、簡単な構成で確実に休止している編針を拘束することができる。
さらに本発明によれば、横編機の編成動作で、非選針状態の編針が編地編成領域へ進出する変位を拘束し、非選針状態の編針を係止して確実に保持することができる。
図1および図2は、本発明の実施の一形態として、横編機1の休止編針保持機構2の概略的な構成を示す。横編機1では、針床3にニードルプレート4が間隔を空けて立設され、ニードルプレート4間に針溝5が形成される。針溝5内には、編針6が収容される。編針6は、図の右方の歯口に対して進退する摺動変位を行って、編針6の先端が歯口内で編地の編成を行う。編針6は、歯口から遠い側を、ニードルジャック7として、歯口側の部分とは別体に形成している。一体的に形成してもよいことはもちろんである。
編針6は、図1では非選針状態、図2では選針状態となっている。ニードルジャック7には、カム機構の作用を受ける突起としてのバット7aが設けられる。ニードルジャック7でバット7aよりも歯口から遠い側は、ばね部7bとなり、ばね部7bの最終端が針溝5の底面に接触し、バット7a付近の部分は、針溝5の底面から弾発的に浮いた状態となっている。ただし、図1の非選針状態では、ばね部7bはセレクトジャック8によって押圧され、針溝5内に押し込まれている。ニードルジャック7では、バネ部7bの下部に突起7cが設けられている。突起7cに対応して、ニードルプレート4をワイヤ9が貫通し、ニードルジャック7がB位置で非選針状態となると、突起7cがワイヤ9によって係止され、ニードルジャック7が針溝5内で摺動変位しないように拘束される。
ニードルジャック7をB位置で非選針状態にする選針機構10は、セレクトジャック8を歯口側に最も進出させるA位置と、A位置とB位置との中間のH位置に、選択的に編針6を移動させることができる。セレクトジャック8の歯口側の先端は、上方にバット8aが突出し、バット8aの下部の押圧部8bでニードルジャック7のばね部7bを上方から押圧する。選針機構10には、セレクトジャック8とともに、セレクタ11、セレクタ浮上カム12およびセレクタ上げカム13を含み、さらに図示を省略している選針アクチュエータを含む。セレクタ11には、たとえば4つの選針用バット11a,11b,11c,11dのいずれかと、共通の押上用バット11eおよびガイド用バット11fとが設けられる。選針用バット11a,11b,11c,11dは、4本の隣接する編針6でそれぞれ異なるように設けられ、選針アクチュエータで個別に選択して、図1の非選針状態と図2の選針状態とを編針6毎に切換えることができる。セレクタ上げカム13は、セレクタ11の押上用バット11eに作用して、セレクタ11をB位置からH位置またはA位置に変位させ、歯口側に押上げることができる。セレクタ11のガイド用バット11fには、セレクタガイドカム14が作用する。セレクタ11の歯口側の先端は、セレクタジャック8のバット8aの背後に当接し、図2に示すように、セレクタジャック8をH位置またはA位置に押し上げることができる。
図2では、ニードルジャック7は、ばね部7bが針溝5の底部から浮いた状態であり、バット7aは針溝5から上方に突出する。バット7aが突出する部分には、カム機構15が設けられ、バット7aをカム溝に沿って案内し、編針6が歯口に対して進退するような摺動変位を針溝5内で行わせることができる。セレクトジャック8のバット8aのH位置およびA位置の上方には、プレッサ16が配置される。プレッサ16がバット8aを押圧すると、セレクトジャック8が針溝5内に沈み、押圧部8bでニードルジャック7のばね部7bを押圧して、バット7aを針溝5内に押し込み、バット7aに対するカム機構15の作用を一時的に解除させる。これによって、ニット、タックおよびミスなどの切換えを行うことができる。
図3は、図1および図2に示すニードルジャック7の全体形状を示す。図1および図2の図示範囲外となっている歯口側には、編針6のニードル本体との連結部7dが形成される。バット7aは、連結部7dとばね部7bとのほぼ中間に形成される。この部分は、ニードルジャック8の押圧部8bによる押圧の有無で、針溝からの出没が最も大きくなる部分である。なお、編針6としては、ニードル本体とともに、スライダを歯口に対して進退させる複合針を使用する。このため、ニードルジャック7には、歯口に進出する摺動変位を行う際に、スライダを押して連動させる連動部7eも設けられる。
図4は、(a)で、図1に示すワイヤ9でニードルジャック7の突起7cを係止している状態を拡大して示す。図1および図2に示すように、ニードルプレート4には複数のワイヤが貫通して、種々の機能を果たしているけれども、突起7cを係止するワイヤ9は、可能な限り小径とすることが好ましい。小径でも、ワイヤ9の材料はピアノ線など、高強度であり、ニードルジャック7を係止するために必要な強度は充分に有している。ワイヤ9を小径にすることによって、突起7cが小さくても鉛直面と当接させることができる。小径のワイヤ9を貫通させるためにニードルプレート4に形成する貫通孔4aは、ワイヤ9の径よりも大きくして、ワイヤ9の径に対応する上部のみが針溝5の底部よりも上方となるように、ニードルプレート4を針床3に装着すればよい。
図4の(b)は、ワイヤ9の径が小径である必要性について示す。仮想線で示すように、突起7cの高さに比較して径が大きいワイヤであれば、突起7cの先端の曲線部分が当接し、当接部分の接線方向が傾斜するので、当接面に垂直な反力が突起7cを斜め上方押し上げるように作用し、係止状態が外れやすくなってしまう。
図5は、編針6が図2の選針状態となっている針床3の全体構成を示す。横編機1は、前後の針床3が歯口20を挟んで対峙し、歯口20に編針6のニードル本体21およびスライダ22が進出して編地を編成する。このような編地編成領域となる歯口20に対して、各針床3は傾斜するように配置される。歯口20の中心となる鉛直線20aに対し、両側の針床3は、大略的に逆V字状に配置されるので、横編機1はVベッド横編機とも呼ばれる。ただし、説明の便宜上、一方の針床3が水平な状態で図示する。カム機構15は、ニードルジャック7のバット7aとスライダ22のバット22aとに作用して、歯口20に対する進退による編成動作を行わせる。
図6は、キャリッジに設ける選針機構10およびカム機構15などの構成を示す。キャリッジは、図5に示すような針床3に対し、図5の紙面に垂直となる針床3の長手方向に走行して、編針6を選択的に駆動する。選針機構10に含まれる選針アクチュエータ30は、4本の隣接する編針6を、セレクタ11の選針用バット11a,11b,11c,11dによって選択する。選針アクチュエータ30が選針用バット11a,11b,11c,11dを押圧すると、図1に示すような非選針状態となり、押圧しなければ、図2に示すような選針状態となる。選針状態では、ニードルジャック7およびスライダ22のバット7a,22aに、カム機構15に含まれるニードル本体用カム31およびスライダ用カム32がそれぞれ作用する。カム機構15には、プレッサ16も含まれ、セレクトジャック8のバット8aを、B位置、H位置およびA位置でそれぞれ異なるように押圧する。
以上のように、針溝5は、針床3に間隔をあけて立設されるニードルプレート4間に形成される。針溝5内で係止手段としてのニードルジャック7の突起7cとワイヤ9とは、ニードルプレート4を貫通するワイヤ9を編針6に設ける当接部としての突起7cに当接させて非選針状態での係止を行う。編針6に設ける当接部を、ニードルプレート4を貫通するワイヤ9で係止するので、簡単な構成で確実に休止している編針6を拘束することができる。
図7は、本発明の実施の他の形態としての休止編針保持機構40の部分的な構成を示す。説明の便宜上、図1〜図6の実施の形態に対応する部分には同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略する。また、説明を省略している部分は、同一の構成である。係止手段としては、ニードルジャック7のバット7aの下側に凹所7fを設け、ニードルプレート4を貫通するワイヤ9を嵌合させる。また、針溝5の底面に凹所を設けて、図3に示すようなニードルジャック7の突起7cを嵌合させて、ニードルジャック7を係止することもできる。
以上のように、係止手段は、針溝5と編針6との間で係止を行うことによって、非選針状態の編針6を針溝5内に留めると、編針6と針溝5との間で編針6の摺動変位を拘束し、非選針状態の編針6を針溝5内に確実に留めておくことができる。
図8および図9は、本発明の実施のさらに他の形態としての休止編針保持機構50の構成を示す。説明の便宜上、図1〜図6の実施の形態に対応する部分には同一の参照符を付して示し、重複する説明を省略する。また、説明を省略している部分は、同一の構成である。図8は編針6の非選針状態、図9は編針6の選針状態を、それぞれ示す。本実施形態の係止手段は、ニードルジャック7に設ける突起部7gとセレクトジャック8に設ける突起部8cとによって形成する。図8に示すように、編針6が非選針状態のB位置では、ニードルジャック7およびセレクトジャック8の両突起部7g,8cが係合し、編針6の摺動変位を拘束して、保持することができる。
図10は、ニードルジャック7およびセレクトジャック8の形状を示す。突起部7g,8cを設けることで係止手段を実現することができるので、突起部7g,8cを有していないニードルジャック7およびセレクトジャック8を使用していれば、それを交換するだけで休止編針保持機構50を容易に実現することができる。
すなわち、選針機構10は、各針溝5内に設けられ、非選針状態では編針6を押圧して針溝5内に押し込み、選針状態では押圧を解除する押圧部材としてのセレクトジャック8を含み、係止手段は、セレクトジャック8と編針6の一部としてのニードルジャック7との間で係止を行う。非選針状態の編針6を針溝5内に押圧するセレクトジャック8で編針6を係止するので、簡単な構成で確実に休止している編針6を拘束することができる。このように、非選針状態の編針6を選針機構10で係止して拘束しても、非選針状態の編針6を針溝5内に確実に留めておくことができる。
以上で説明した実施の各形態のように、非選針状態の編針6を針溝5内に保持して休止させるために、各針溝5内に係止手段を設けることで、従来のような、押圧と摺動抵抗とによって、休止している編針6が針溝5内で摺動変位するのを防止するのに比べて、確実に編針6の位置を保持することができる。
なお、編針6としては複合針を使用しているけれども、べら針でもよいことはもちろんである。
本発明の実施の一形態として、横編機1の休止編針保持機構2で編針6が非選針状態となる場合の概略的な構成を示す部分的な断面図である。 本発明の実施の一形態として、横編機1の休止編針保持機構2で編針6が選針状態となる場合の概略的な構成を示す部分的な断面図である。 図1および図2に示すニードルジャック7の全体形状を示す図である。 図1に示すワイヤ9でニードルジャック7の突起7cを係止している状態を拡大して示す図である。 編針6が図2の選針状態となっている針床3の全体構成を示す断面図である。 キャリッジに設ける選針機構10およびカム機構15などの構成を示す。 本発明の実施の他の形態としての休止編針保持機構40の部分的な構成を示す断面図である。 本発明の実施のさらに他の形態としての休止編針保持機構50で編針6が非選針状態となる場合の構成を示す部分的な断面図である。 本発明の実施のさらに他の形態としての休止編針保持機構50で編針6が選針状態となる場合の構成を示す部分的な断面図である。 図8および図9のニードルジャック7およびセレクトジャック8の形状を示す図である。
符号の説明
1 横編機
2,40,50 休止編針保持機構
3 針床
4 ニードルプレート
5 針溝
6 編針
7 ニードルジャック
7a,8a,22a バット
7c 突起
7g,8c 突起部
8 セレクトジャック
9 ワイヤ
10 選針機構
15 カム機構
20 歯口
21 ニードル本体
22 スライダ

Claims (6)

  1. 編地編成領域に沿って配置される針床に多数の針溝が形成され、各針溝に該編地編成領域に進出させて編成動作を行わせる編針が収容され、編針に設ける突起が針溝から突出する選針状態と、該突起が針溝内に留まる非選針状態とを選択しながら、選針状態の編針を突起を介して編地編成領域に進出させ、編成動作を行わせる横編機で、非選針状態の編針を針溝内に保持して休止させる横編機の休止編針保持機構であって、
    各針溝内に設けられ、非選針状態の編針を係止して、該編地編成領域へ進出する変位を拘束し、選針状態の編針の変位は許容する係止手段を含むことを特徴とする横編機の休止編針保持機構。
  2. 前記係止手段は、前記針溝と前記編針との間で係止を行うことを特徴とする請求項1記載の横編機の休止編針保持機構。
  3. 前記針溝は、前記針床に間隔をあけて立設されるニードルプレート間に形成され、
    前記係止手段は、ニードルプレートを貫通するワイヤを前記編針に設ける当接部に当接させて前記係止を行うことを特徴とする請求項2記載の横編機の休止編針保持機構。
  4. 前記係止手段は、前記選針機構と前記編針との間で係止を行うことを特徴とする請求項1記載の横編機の休止編針保持機構。
  5. 前記選針機構は、各針溝内に設けられ、前記非選針状態では前記編針を押圧して針溝内に押し込み、前記選針状態では該押圧を解除する押圧部材を含み、
    前記係止手段は、押圧部材と編針との間で前記係止を行うことを特徴とする請求項4記載の横編機の休止編針保持機構。
  6. 編地編成領域に沿って配置される針床に多数の針溝が形成され、各針溝に該編地編成領域に進出させて編成動作を行わせる編針が収容され、編針に設ける突起が針溝から突出する選針状態と、該突起が針溝内に留まる非選針状態とを選択しながら、選針状態の編針を突起を介して編地編成領域に進出させ、編成動作を行わせる横編機で、非選針状態の編針を針溝内に保持して休止させる横編機の休止編針保持方法であって、
    各針溝内で、非選針状態の編針は該編地編成領域へ進出する変位を拘束するように係止し、選針状態の編針は該編地編成領域へ進出する変位を許容するように係止を解除することを特徴とする横編機の休止編針保持方法。
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CN102061565A (zh) * 2011-01-17 2011-05-18 桐乡市国丰缝制设备厂 一种三段组合式电脑横机织针

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102061565A (zh) * 2011-01-17 2011-05-18 桐乡市国丰缝制设备厂 一种三段组合式电脑横机织针

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