JP5543925B2 - 目移し受け針用カム装置 - Google Patents

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Description

本発明は、横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジに搭載され、目移しの受け針を駆動する目移し受け針用カム装置に関する。
従来から、歯口を挟む両側に針床を備える横編機では、各針床に備えられる多数の編針を選択的に駆動して編目を編成するとともに、針床間の目移しも併用することで、多様な組織の編地を編成可能になっている。各針床には、歯口に進退する方向に編針を摺動変位可能に収容する針溝が並設されている。各針溝に収容される編針からは、針床の表面にバットが突出し、針溝が並ぶ方向に沿って往復移動するキャリッジに搭載されるカム装置がバットに作用して、編針が駆動される。キャリッジに搭載されるカム装置では、編目の編成動作とともに、目移しの動作も可能にして、コンパクト化が図られている(たとえば、特許文献1および特許文献2参照)。
図4は、編成動作とともに、目移しの動作も可能な編針1の構成を示す。編針1は、べら針であり、歯口に臨む先端側の針本体2に、編目を係止するフック3と、フック3を開閉するラッチ4とを備える。針本体2には、基端側に針本体ジャック5が連結され、一側方に目移し片6が付加されている。なお、以下の説明では、歯口に進出する方向を前として、および歯口から退入する方向を後として、前後を表示する。また丸印は、針溝を貫通するように針床に設けられるワイヤを示す。
ニードルジャック5には、後バット7および前バット8が間隔をあけて設けられてい る。ニードルジャック5は、大略的に弧状であり、尾端が針溝の底部に当接し、中間部は弾発的に針溝から浮上するように付勢される。ニードルジャック5が浮上する状態で、後バット7は上端側が針溝から突出し、キャリッジに搭載されるカム装置の作用を受ける状態となる。前バット8は、常に上端側が針溝から突出する。ニードルジャック5の針溝内での浮沈は、セレクトジャック9の選択用バット10への押圧状態によって切換えられる。選択用バット10の押圧状態は、セレクタ11によって切換えられるセレクトジャック9の軌道に配置されるプレッサに応じて変化する。セレクタ11には、後退させるための下げ用バット12および前進させるための上げ用バット13とともに、選針用バット14が設けられている。選針用バット14は、複数の位置のうちの一つに、隣接する編針1とは位置が異なるように、選択的に設けられる。
図5は、編針1の後バット7および前バット8に作用して、編成動作および目移し動作を行わせるカム装置20の主要部分の構成を、キャリッジの走行方向が横方向となるようにして示す。カム装置20は、走行方向が左右のいずれであっても編針1に同等の動作を行わせることができ、キャリッジが針床に臨む側の地板の表面に1または複数が搭載される。カム装置20が複数搭載される場合は、図の横方向に並ぶ。1つのカム装置20には、渡し受け両用目移しカム21、固定レイジングカム22、および可動レイジングカム23が中央部分に設けられ、ステッチカム24が走行方向の両側に設けられる。渡し受け両用目移しカム21および可動レイジングカム23はキャリッジの地板の表面から出没する可動式のカムであり、編成動作では可動レイジングカム23が突出し、目移し動作では渡し受け両用目移しカム21が突出するように、それぞれ切換えられる。一方のカムが突出すると他方のカムは没入する。
固定レイジングカム22の中央部分には、キャリッジの地板面に近い高さの凹所25を有する目移し受け針用カム装置26が形成される。目移し受け針用カム装置26には、キャリッジの地板面からの高さが固定レイジングカム22と同等な山形のフル高さカム27が含まれる。フル高さカム27の頂部の両側には、地板の表面からの高さがフル高さカム27よりも低い、ハーフ高さカム28が設けられる。キャリッジの地板面付近からハーフ高さカム28までは、傾斜面29で連続的に高さが変化する。このような目移し受け針用カム装置26は、編針1の後バット7に作用して、受け針側の目移し動作を行わせる。
渡し受け両用目移しカム21は、突出状態で、編針1の前バット8に作用し、前縁21aでは渡し針側の前進動作を行わせ、後縁21bでは受け針側の後退動作を行わせる。渡し針と受け針との動作は、セレクトジャック9の選択用バット10が通過する軌道に応じて切換えられる。渡し受け両用目移しカム21の前縁21aの前方には、渡し針側の後退動作を行わせる固定のガイドカム30が設けられる。
図示を省略している選針機構でのセレクタ11に対する選針動作で、選択用バット10は、前進しているAポジション10a、中間のHポジション10h、および基底のBポジション10bのいずれかに切換えられる。Aポジション10aには、プレッサが配置されていない。Hポジション10hには、タックプレッサ31およびハーフプレッサ32が配置される。タックプレッサ31およびハーフプレッサ32は出没制御可能な可動式のプレッサである。Bポジション10bには、固定プレッサ33が配置される。目移し時にはタックプレッサ31を没入させ、ハーフプレッサ32を突出させておく。
目移し時に編針1がAポジション10aに選針されると、たとえばキャリッジの左行時に、後バット7は、固定レイジングカム22の側方のカム面22aに沿って前進する軌跡7aを通るように案内される。後バット7が前進して固定レイジングカム22のカム面22aの頂部に達すると、前バット8が渡し受け両用目移しカム21の前縁21aの基部に達し、軌跡8aを通って編針1はさらに前進して、渡し針としての動作を行う。可動レイジングカム23は没入状態になっているので、後バット7の軌跡7aは可動レイジングカム23の位置を通過することができる。このような軌跡7a,8aに相当する動作で、渡し針となる編針1のフック3に係止している編目は、針本体2の歯口への前進に応じて、針幹に沿って目移し片6の位置まで後退する。対向する針床から受け針となる編針1が歯口に進出して、受け針のフック3が渡し針の目移し片6内に侵入し、渡し針が歯口から後退すると、編目を受け針のフック3に移すことができる。
図6は、目移し受け針用カム装置26の近傍部分を拡大した構成と、さらに前方から見た側面構成26aとを示す。図5および図6を参照して、編針1がHポジション10hに選針されると、選択用バット10がハーフプレッサ32で押圧されるので、後バット7の軌跡7hは、固定レイジングカム22の側方のカム面22aを通過し、傾斜面29を通って、地板35からHの高さとなるハーフ高さカム28の表面に至る。後バット7の後端は、ハーフ高さカム28の表面上で、地板35からFの高さとなるフル高さカム27の前縁のカム面27aに当接する。後バット7は、カム面27aの傾斜に沿う軌跡7hで前進し、山型のフル高さカム27の頂部に至る。フル高さカム27の頂部付近には、ハーフ高さカム28が設けられていないので、後バット7は、ハーフ高さカム28の表面から凹所25に進出し、後バット7の後端がハーフ高さカム28の前縁のカム面28aに当接して、軌跡7hを通るように前進する。編針1が受け針となるときの前バット8の軌跡8hとして示すように、受け針としての後退動作は、渡し受け両用目移しカム21の後縁21bで前バット8の前端が案内されて行われる。なお、固定レイジングカム22には、凹所25を設けずに、ハーフ高さカム28のカム面28aを地板35まで形成するようにしてもよい。
特公昭62−37142号公報 国際公開第07/074944号パンフレット
図6の側面構成26aとして示すように、目移し時の受け針では、先行側で、後バット7の上端がハーフ高さカム28の表面に当接しながら、後バット7の後端がフル高さカム27のカム面27aで案内される。フル高さカム27の前縁は、大略的に山型の形状を有し、前縁に形成されるカム面27aは、中央部分が前方に突出するように傾斜しているので、受け針は前進する。軌跡7hに沿う後バット7の経路は、フル高さカム27の頂部付近で、ハーフ高さカム28の表面から凹所25の底面に地板35からの高さが段階的に変化して段差Dが生じる。後バット7が段差Dの部分を通過する際には、後バット7の上端への押圧が解除されるので、ニードルジャック5は弾発力によって針溝内で浮上し、後バット7が針溝表面からさらに突出する。後バット7は、凹所25内に侵入してから、先端がハーフ高さカム28の表面よりも地板35表面に近くなるまで突出する。凹所25内で突出した後バット7は、後端がハーフ高さカム28のカム面28aによる案内を受けて前進する。このような段差Dは、キャリッジの往復の両方で、後バット7が先行側のハーフ高さカム28では表面を通過し、後行側のハーフ高さカム28では前縁のカム面28aによる案内を受けるようにするために設けられている。しかしながら、フル高さF内に段差Dが設けられるので、カム面27a,28aに対する後バット7の掛り代27b,28bは少なくなってしまう。掛り代27b,28bが少ないと、カム面27a,28aが後バット7に作用する力が集中し、過大な応力が発生して疲労しやすくなったり、損傷や焼き付きが発生するおそれがある。
とくに、生産性を高めるためにキャリッジの走行速度を上昇させるような場合は、段差Dの部分で、ニードルジャック5の弾発力に基づく突出が充分に行われないうちに、後バット7の後端がハーフ高さカム28のカム面28aに当接し、実質的な掛り代はさらに少なくなってしまう。また、後バット7の突出が間に合わずに、後バット7が本来の軌跡7hから逸脱し、カム面28aを乗越えて通過してしまうおそれもある。
本発明の目的は、後バットが段差の部分を円滑に通過し、通過後のカム面での掛り代を充分に確保して、確実な案内を行うことができる目移し受け針用カム装置を提供することである。
本発明は、横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジの地板に搭載され、針床に並設されて前後に二つのバットをそれぞれ有する編針に対し、編目編成動作および目移しの渡し動作させるために、キャリッジの地板面からフル高さとなるカム面が外側の前縁に設けられる大略的に山型のレイジングカムを含む編成用カム装置の一部として、レイジングカムの内側に設けられて、後バットの上端がフル高さよりも低いハーフ高さの表面に当接しながら、後バットの後端がフル高さのカム面で案内されように作用し、編針を目移しの受け針として動作させるための目移し受け針用カム装置において、
前縁がカム面となる山型の形状で、後バットの後端に当接して前進させ、レイジングカムと同等の高さを有する中間カムと、
中間カムの頂部付近の両側に配置され、前縁側にカム面が形成され、基端側に有する地板の表面に並行な揺動軸まわりの揺動変位で、遊端側が地板に対して出没し、遊端側には、地板から突出する状態となるときに、レイジングカムの表面と同等の高さとなる表面、および表面に連なる傾斜面が設けられる、一対の目移し受けカムと、
各目移し受けカムにそれぞれ設けられ、各目移し受けカムの遊端側が地板に対して突出状態となるように付勢するばねと、
を含み、
レイジングカムの裏面側には、
底面を有する凹部と、
揺動軸を揺動変位可能に支持し、キャリッジの走行方向に間隔をあけて設けられる支持長穴とを有し、
目移し受けカムは、表面側に、基端部と遊端部との中間部から遊端部側にかけて、地板に対する突出状態でレイジングカムの凹部の底面に当接する当り面を有する
ことを特徴とする目移し受け針用カム装置である。
また本発明で、前記一対の目移し受けカム遊端側を相互に接近させるように配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、一対の目移し受けカムがキャリッジの走行方向の一方側と他方側とに分けて設けられる。先行側となる目移し受けカムは、表面が後バットで押圧されれば沈むので、山型の中間カムで前進して、ばね付勢で突出する状態を保つ後行側の目移し受けカムのカム面で案内される状態に移行する部分での段差を減少または解消させて、円滑に通過させることができる。後バットの後端に当接して駆動する後行側の目移し受けカムのカム面での掛り代を充分に確保し、確実な案内を行うことができる。目移し受けカムの出没は、ばね付勢と通過する後のバットによる押圧とによって行われるので、機構を簡易化して、キャリッジの地板上にもコンパクトに配置することができる。目移し受けカムは、基端部と遊端部との中間部から遊端部側にかけて、突出状態でレイジングカムの凹部の底面に当接する当り面を有するので、突出しすぎないように抑制することができる。
また本発明によれば、一対の目移し受けカム遊端側を相互に接近させることによって、後バットの上端で先行側の目移し受けカムの遊端側のカム面を押圧する状態から、後バットの後端が突出状態の後行側目移し受けカムのカム面に当接して案内される状態への切換えを円滑に行わせることができる。
図1は、本発明の実施の一形態として、目移し受け針用カム装置40の概略的な構成を示す平面図および側面図である。 図2は、図1の左側の目移し受けカム46の平面図、正面図および右側面図である。 図3は、図1の固定レイジングカム42の平面図、側面断面図および背面図である。 図4は、編成動作とともに、目移しの動作も可能な従来からの編針1の構成を示す側面図である。 図5は、編針1の後バット7および前バット8に作用して、編成動作および目移し動作を行わせる従来からのカム装置20の主要部分の構成を示す平面図である。 図6は、図5の目移し受け針用カム装置20の概略的な構成を示す平面図および側面図である。
1 編針
7 後バット
8 前バット
40 目移し受け針用カム装置
42 固定レイジングカム
42a,42b カム面
42c 中間カム
42d 支持長穴
46 目移し受けカム
46a カム面
46b 揺動軸
46c 表面
46d,46e 傾斜面
46f ばね受け穴
47 圧縮ばね
図1は、本発明の実施の一形態として、目移し受け針用カム装置40の概略的な構成を示す。目移し受け針用カム装置40は、図5および図6に示す目移し受け針用カム装置26に置換えて、図5のカム装置20に使用し、図4に示すような編針1を駆動することができる。図1でも、図6と同様に、目移し受け針用カム装置40の主要部分の構成と、前方から見た側面構成40aとを対応させる状態で示す。
図1に示す目移し受け針用カム装置40は、キャリッジの地板35上に取付けられる固定レイジングカム42の内側に組込まれる。固定レイジングカム42の外側の前縁には、カム面42aが設けられる。固定レイジングカム42の中央付近の部分には、前縁がカム面42bとなる山型の形状で、後バット7の後端に当接して前進させる中間カム42cが形成されている。中間カム42cの頂部付近の両側には、一対の目移し受けカム46が配置される。目移し受けカム46は、前縁側にカム面46aが形成され、基端側の揺動軸46bが固定レイジングカム42の裏面側に形成される支持長穴42dに嵌合して、地板35の表面に平行な揺動軸46bまわりで、遊端側が地板35に対して出没する揺動変位が可能な状態で支持される。目移し受けカム46の遊端側には、揺動変位でキャリッジの地板35から突出する状態となるときに、固定レイジングカム42の表面と同等の高さとなる表面46cと、表面46cに連なる傾斜面46d,46eとが設けられる。表面46cや傾斜面46dが設けられる目移し受けカム46の遊端側の裏面側に形成されるばね受け穴46fには、キャリッジの地板35との間に、圧縮ばね47が挿入され、遊端側が地板35から突出するように付勢する。なお、地板35にも、目移し受けカム46を収容する凹部35aが形成されている。
目移し時に、たとえばキャリッジが左行すると、受け針となる編針1の後バット7は、軌跡7Hとして示すように、目移し受け針用カム装置40に対して相対的に移動する。先行側となる左側の目移し受けカム46に対しては、後バット7の上端の前端が傾斜面46dに掛って、後バット7の後端が中間カム42cの前縁のカム面42bでの案内で前進するように駆動される。なお、後バット7が目移し受けカム46に掛る位置は、図よりも前方になる場合もある。この場合は、傾斜面46dではなく、傾斜面46eから表面46cを通る経路で、後バット7はカム面42bに接近する。後バット7の前進で、圧縮ばね47の付勢力に抗して傾斜面46d,46eは押圧され、目移し受けカム46は遊端側が沈み、後バット7の上端が目移し受けカム46の表面46cに当接する状態となる。中間カム42cの頂部付近では、目移し受けカム46の表面46cが後バット7の上端で押圧されてキャリッジの地板35側に沈む。後バット7は、後行側の目移し受けカム46の遊端側に移動すると、カム面46aよりも前進して、上端は地板35に臨む。先行側の目移し受けカム46の遊端側の表面46cは沈むので、中間カム42cの頂部付近を後バット7が通過する際の段差を小さくしたり、あるいは解消させることができる。段差が小さくなるので、キャリッジが高速で走行するようになっても、円滑な通過が可能となる。
さらに軌跡7Hに沿う後バット7の移動で中間カム42cの頂部を過ぎると、後バット7の後端は右側の目移し受けカム46のカム面46aに当接し、カム面46aによる案内を受ける。後行側となる右側の目移し受けカム46は、圧縮ばね47による付勢で、遊端側が地板35から突出している。地板35からのカム面46aの高さは、固定レイジングカム42の表面の高さ、すなわち中間カム42cの前縁に形成されるカム面42bの高さと同等となる。中間カム42cのカム面42bから後行側の目移し受けカム46のカム面46aに移行する間の段差は小さくなるので、キャリッジが高速で走行するようになっても、移行を円滑に行わせることができる。
図2は、図1の左側の目移し受けカム46の形状を、平面、正面および右側面側から見てそれぞれ示す。右側の目移し受けカム46も、基本的に対称となる同等の形状を有する。目移し受けカム46の遊端側の裏面側には、圧縮ばね47の先端を収容するばね受け穴46fが設けられ、先端に、図1の左側に示す没入状態で、地板35の凹部35aの底面と当接する平坦な当り面46gが設けられる。目移し受けカム46の表面側には、中間部から遊端側にかけて、固定レイジングカム22の裏面側に対する突出状態での平坦な当り面46hも設けられる。当り面46gは、揺動変位で地板35側に沈むときに、平坦な凹部35aの底面に当接するように、当り面46hに対して傾斜している。
図3は、図1の固定レイジングカム42の形状を、平面、側断面および背面側から見てそれぞれ示す。上方には平面、下方には背面の形状をそれぞれ示し、中間の側断面は、平面形状中に示す切断面線C−Cから見る状態で示す。固定レイジングカム42は大略的に板状であり、外側のカム面42aと中間カム42cのカム面42bとは、同等の高さを有している。裏面側には、目移し受けカム46の基端側の揺動軸46bを収容して揺動変位可能に支持する支持長穴42dが走行方向に間隔をあけて設けられる。また、目移し受けカム46が突出状態で、当り面46hが当接する底面を有する凹部42eも、固定レイジングカム42の裏面側に設けられる。
一対の目移し受けカム46のうち、先行側の目移し受けカム46は、後バット7が最初に通過する前には、圧縮ばね47による付勢で地板35から突出している。揺動変位可能に支持長穴42dで揺動軸46bが支持される基端側からの後バット7の通過でまず傾斜面46dが押圧を受けて揺動変位し、遊端側が地板35側に沈む。さらに、後バット7の上端で表面46cが押圧を受けて、後バット7が目移し受けカム46の遊端側を通る際に、確実に没入させることができる。一対の目移し受けカム46の基端側となる揺動軸46bをキャリッジの走行方向に間隔をあけて支持し、遊端側を相互に接近させることによって、後バット7で先行側を押圧する状態から、突出状態の後行側のカム面46aに当接して案内される状態への切換えを円滑に行わせることができる。
なお、固定レイジングカム42の一部に中間カム42cを設けるようにしているけれども、中間カム42cに相当するカムを固定レイジングカム42とは独立して設けるようにすることもできる。また、目移し受けカム46では、基端側と遊端側とが走行方向に配置されているけれども、走行方向と交差する方向に配置されていても、傾斜面46d,46eなどの方向を調整すれば、目移し受けカム46と同等に近い状態で遊端側を出没させることができる。

Claims (2)

  1. 横編機の針床に沿って往復走行するキャリッジの地板に搭載され、針床に並設されて前後に二つのバットをそれぞれ有する編針に対し、編目編成動作および目移しの渡し動作させるために、キャリッジの地板面からフル高さとなるカム面が外側の前縁に設けられる大略的に山型のレイジングカムを含む編成用カム装置の一部として、レイジングカムの内側に設けられて、後バットの上端がフル高さよりも低いハーフ高さの表面に当接しながら、後バットの後端がフル高さのカム面で案内されように作用し、編針を目移しの受け針として動作させるための目移し受け針用カム装置において、
    前縁がカム面となる山型の形状で、後バットの後端に当接して前進させ、レイジングカムと同等の高さを有する中間カムと、
    中間カムの頂部付近の両側に配置され、前縁側にカム面が形成され、基端側に有する地板の表面に並行な揺動軸まわりの揺動変位で、遊端側が地板に対して出没し、遊端側には、地板から突出する状態となるときに、レイジングカムの表面と同等の高さとなる表面、および表面に連なる傾斜面が設けられる、一対の目移し受けカムと、
    各目移し受けカムにそれぞれ設けられ、各目移し受けカムの遊端側が地板に対して突出状態となるように付勢するばねと、
    を含み、
    レイジングカムの裏面側には、
    底面を有する凹部と、
    揺動軸を揺動変位可能に支持し、キャリッジの走行方向に間隔をあけて設けられる支持長穴とを有し、
    目移し受けカムは、表面側に、基端部と遊端部との中間部から遊端部側にかけて、地板に対する突出状態でレイジングカムの凹部の底面に当接する当り面を有する
    ことを特徴とする目移し受け針用カム装置。
  2. 前記一対の目移し受けカム遊端側を相互に接近させるように配置されていることを特徴とする請求項1記載の目移し受け針用カム装置。
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