JPH093753A - 横編機におけるヤーンフィーダ - Google Patents
横編機におけるヤーンフィーダInfo
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- JPH093753A JPH093753A JP15374595A JP15374595A JPH093753A JP H093753 A JPH093753 A JP H093753A JP 15374595 A JP15374595 A JP 15374595A JP 15374595 A JP15374595 A JP 15374595A JP H093753 A JPH093753 A JP H093753A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 コンパウンドニードルに対する給糸条件をよ
くし、前後ニードルベッドを交互に使用する袋編み編成
を安定して行うことができる横編機におけるヤーンフィ
ーダを提供する。 【構成】 編成される側のニードルベッドが一方あるい
は他方のニードルベッドであっても、ヤーンフィーダの
給糸口から供給される編糸を、給糸口の進行方向後側
で、編成される側のニードルベッドの編針のフックに案
内するための糸案内部材を設ける。
くし、前後ニードルベッドを交互に使用する袋編み編成
を安定して行うことができる横編機におけるヤーンフィ
ーダを提供する。 【構成】 編成される側のニードルベッドが一方あるい
は他方のニードルベッドであっても、ヤーンフィーダの
給糸口から供給される編糸を、給糸口の進行方向後側
で、編成される側のニードルベッドの編針のフックに案
内するための糸案内部材を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横編機におけるヤーン
フィーダに関し、ニードルベッドに並設されたコンパウ
ンドニードルに確実に編糸の供給を行うヤーンフィーダ
に関するものである。
フィーダに関し、ニードルベッドに並設されたコンパウ
ンドニードルに確実に編糸の供給を行うヤーンフィーダ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からコンパウンドニードルを使用し
た横編機は知られている。コンパウンドニードルは、針
に係止される旧ループによりベラを閉ざすベラ針と違
い、編針本体と編針のフックを閉じるスライダとを相対
的に移動させるため、編針の出退操作を行うキャリッジ
をコンパクトにできるという利点などがある。しかしコ
ンパウンドニードルはスライダを直進的に進出させ編針
のフックを閉じるという構造上、編糸の食いつきがあま
り良くなく、コンパウンドニードルを使用して袋編みだ
けでなく、多種多様な編組織を編むことができる横編機
では、編針のフックに編糸を確実に供給するために、出
願人は例えばニードルベッド歯口部近傍に糸ガイド機能
を有するシンカーやヤーンガイド等を設けて対処してい
る。
た横編機は知られている。コンパウンドニードルは、針
に係止される旧ループによりベラを閉ざすベラ針と違
い、編針本体と編針のフックを閉じるスライダとを相対
的に移動させるため、編針の出退操作を行うキャリッジ
をコンパクトにできるという利点などがある。しかしコ
ンパウンドニードルはスライダを直進的に進出させ編針
のフックを閉じるという構造上、編糸の食いつきがあま
り良くなく、コンパウンドニードルを使用して袋編みだ
けでなく、多種多様な編組織を編むことができる横編機
では、編針のフックに編糸を確実に供給するために、出
願人は例えばニードルベッド歯口部近傍に糸ガイド機能
を有するシンカーやヤーンガイド等を設けて対処してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにニード
ルベッド歯口部近傍に糸ガイド機能を有するシンカーや
ヤーンガイドを設けることでコンパウンドニードルの給
糸条件はよくなる。しかしながら、編機に糸ガイド機構
等の特別な機構を設ける必要があり、多機能が故に編機
が複雑になることは否めない。
ルベッド歯口部近傍に糸ガイド機能を有するシンカーや
ヤーンガイドを設けることでコンパウンドニードルの給
糸条件はよくなる。しかしながら、編機に糸ガイド機構
等の特別な機構を設ける必要があり、多機能が故に編機
が複雑になることは否めない。
【0004】本発明は上記とは異なり、袋編地の編成を
主題に提案されたもので、その目的は複雑な機構を必要
とせず、編針、特にコンパウンドニードルに対する給糸
条件をよくし、前後ニードルベッドを交互に使用する袋
編み編成を安定して行うことができる横編機におけるヤ
ーンフィーダを提供することである。
主題に提案されたもので、その目的は複雑な機構を必要
とせず、編針、特にコンパウンドニードルに対する給糸
条件をよくし、前後ニードルベッドを交互に使用する袋
編み編成を安定して行うことができる横編機におけるヤ
ーンフィーダを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、少なくとも前後一対のニードルベッド
を先端部を突き合わせた状態で配設し、該ニードルベッ
ドには、編針本体とスライダとから構成される複数のコ
ンパウンドニードルを並設し、前記前後ニードルベッド
に並設されたコンパウンドニードルに交互に周回状に編
糸を供給し、袋編み編成を行う横編機のヤーンフィーダ
であって、編成される側のニードルベッドが一方あるい
は他方のニードルベッドであっても、ヤーンフィーダの
給糸口から供給される編糸を、給糸口の進行方向後側
で、編成される側のニードルベッドの編針のフックに案
内するための糸案内部材を設けたことを特徴とする。
に、本発明では、少なくとも前後一対のニードルベッド
を先端部を突き合わせた状態で配設し、該ニードルベッ
ドには、編針本体とスライダとから構成される複数のコ
ンパウンドニードルを並設し、前記前後ニードルベッド
に並設されたコンパウンドニードルに交互に周回状に編
糸を供給し、袋編み編成を行う横編機のヤーンフィーダ
であって、編成される側のニードルベッドが一方あるい
は他方のニードルベッドであっても、ヤーンフィーダの
給糸口から供給される編糸を、給糸口の進行方向後側
で、編成される側のニードルベッドの編針のフックに案
内するための糸案内部材を設けたことを特徴とする。
【0006】また本発明では、前記糸案内部材は、ヤー
ンフィーダの給糸口の進行方向の前後に設けたことを特
徴とする。
ンフィーダの給糸口の進行方向の前後に設けたことを特
徴とする。
【0007】さらに本発明では、前記糸案内部材は、ヤ
ーンフィーダの給糸口の進行方向の前後に左右対称に設
けたことを特徴とする。
ーンフィーダの給糸口の進行方向の前後に左右対称に設
けたことを特徴とする。
【0008】また本発明では、前記糸案内部材は、往復
動するヤーンフィーダの給糸口に対し、給糸口の進行方
向の後方に位置するように、給糸口の前後を移動可能に
設けたことを特徴とする。
動するヤーンフィーダの給糸口に対し、給糸口の進行方
向の後方に位置するように、給糸口の前後を移動可能に
設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、横編機のヤーンフィーダに設
けられる糸案内部材は、編成される側のニードルベッド
が一方あるいは他方のニードルベッドであっても、ヤー
ンフィーダの給糸口から供給される編糸を、給糸口の進
行方向後側で、編成される側のニードルベッドの編針の
フックに案内をする。
けられる糸案内部材は、編成される側のニードルベッド
が一方あるいは他方のニードルベッドであっても、ヤー
ンフィーダの給糸口から供給される編糸を、給糸口の進
行方向後側で、編成される側のニードルベッドの編針の
フックに案内をする。
【0010】また本発明に従えば、糸案内部材は給糸口
の進行方向の前後に設けられる。編糸は給糸口進行方向
後側の糸案内部材により編成される一方のニードルベッ
ドの編針のフック内に編糸を案内する。また、キャリッ
ジの反転により編成方向が変わる場合でも、もう一方の
糸案内部材により編成される他方のニードルベッドの編
針のフック内に編糸を案内する。
の進行方向の前後に設けられる。編糸は給糸口進行方向
後側の糸案内部材により編成される一方のニードルベッ
ドの編針のフック内に編糸を案内する。また、キャリッ
ジの反転により編成方向が変わる場合でも、もう一方の
糸案内部材により編成される他方のニードルベッドの編
針のフック内に編糸を案内する。
【0011】さらに本発明に従えば、糸案内部材は往復
動するヤーンフィーダの給糸口に対し、給糸口の進行方
向の後方に位置するように、給糸口の前後を移動可能に
設けられる。糸案内部材は、編成方向にかかわらず給糸
口の進行方向の後方に位置し、編糸を編成されるニード
ルベッドの編針のフック内に案内する。
動するヤーンフィーダの給糸口に対し、給糸口の進行方
向の後方に位置するように、給糸口の前後を移動可能に
設けられる。糸案内部材は、編成方向にかかわらず給糸
口の進行方向の後方に位置し、編糸を編成されるニード
ルベッドの編針のフック内に案内する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図面に基づいて
説明をする。図1は、本発明の一実施例の横編機の概略
的な正面図であり、図中符号1は横編機を全体的に示
す。
説明をする。図1は、本発明の一実施例の横編機の概略
的な正面図であり、図中符号1は横編機を全体的に示
す。
【0013】この横編機1は、前後一対のニードルベッ
ド2を”ハ”の字形にその先端を対峙させた状態でフレ
ーム4に配設し、ニードルベッド2の夫々には進退操作
可能に編針6を収納する。ニードルベッド2の上面には
編針6を進退調整するキャリッジ8が摺動可能に載置さ
れる。フレーム4には支持部材10により糸道レール1
2がニードルベッド上方に、ニードルベッド長手方向と
平行に支持されており、この糸道レール12には後述の
ヤーンフィーダ14が摺動可能に配設され、図示しない
編糸パッケージから引き出された編糸16は、このヤー
ンフィーダ14により編針6へ供給される。また、横編
機1における制御についてはコントローラ18が行う。
ド2を”ハ”の字形にその先端を対峙させた状態でフレ
ーム4に配設し、ニードルベッド2の夫々には進退操作
可能に編針6を収納する。ニードルベッド2の上面には
編針6を進退調整するキャリッジ8が摺動可能に載置さ
れる。フレーム4には支持部材10により糸道レール1
2がニードルベッド上方に、ニードルベッド長手方向と
平行に支持されており、この糸道レール12には後述の
ヤーンフィーダ14が摺動可能に配設され、図示しない
編糸パッケージから引き出された編糸16は、このヤー
ンフィーダ14により編針6へ供給される。また、横編
機1における制御についてはコントローラ18が行う。
【0014】ニードルベッド2に収納される編針6は、
図2に示すようなコンパウンドニードルが使用される。
キャリッジ8の図示しないカムにより、バット20が進
退操作される編針6は、その編針先端のフック22がニ
ードルベッド2の先端から外方に突出する状態と退入す
る状態とに摺動可能に配設されている。編針本体24に
形成してある凹溝内に摺動自在に組み合わされたスライ
ダ26が編針6の出退操作に連動して図示しないスライ
ダ制御カムによりスライダ26のバット28が制御され
ると、スライダ26のタング30が編針本体24から出
没して編針本体24のフック22を開閉する。
図2に示すようなコンパウンドニードルが使用される。
キャリッジ8の図示しないカムにより、バット20が進
退操作される編針6は、その編針先端のフック22がニ
ードルベッド2の先端から外方に突出する状態と退入す
る状態とに摺動可能に配設されている。編針本体24に
形成してある凹溝内に摺動自在に組み合わされたスライ
ダ26が編針6の出退操作に連動して図示しないスライ
ダ制御カムによりスライダ26のバット28が制御され
ると、スライダ26のタング30が編針本体24から出
没して編針本体24のフック22を開閉する。
【0015】このようにコンパウンドニードルでは、編
針6のフック22を閉じるスライダ26は直線的に移動
するため、ヤーンフィーダ14から供給される編糸16
は確実にフック内に給糸されないと、編糸16がフック
22に掛からなかったり、スライダ26に編糸16が引
っかかったりすることがある。
針6のフック22を閉じるスライダ26は直線的に移動
するため、ヤーンフィーダ14から供給される編糸16
は確実にフック内に給糸されないと、編糸16がフック
22に掛からなかったり、スライダ26に編糸16が引
っかかったりすることがある。
【0016】次に図3に示した本発明のヤーンフィーダ
14についての説明を行う。このヤーンフィーダ14
は、前後ニードルベッドの編針6に交互に周回状に編糸
16を供給する袋編み編成を行う際に使用するもので、
31はフィーダガイド、32は下端部に給糸口34を有
するフィーダである。給糸口34の進行方向の前後に
は、給糸口34より供給される編糸16を編針6のフッ
ク22に案内するための糸案内部材36,37が設けら
れている。フィーダガイド31は糸道レール12に沿っ
て摺動可能な基台38に取り付けられ、キャリッジ8に
より往復動される。
14についての説明を行う。このヤーンフィーダ14
は、前後ニードルベッドの編針6に交互に周回状に編糸
16を供給する袋編み編成を行う際に使用するもので、
31はフィーダガイド、32は下端部に給糸口34を有
するフィーダである。給糸口34の進行方向の前後に
は、給糸口34より供給される編糸16を編針6のフッ
ク22に案内するための糸案内部材36,37が設けら
れている。フィーダガイド31は糸道レール12に沿っ
て摺動可能な基台38に取り付けられ、キャリッジ8に
より往復動される。
【0017】図4(A)は、ヤーンフィーダ14の給糸
口34及び糸案内部材36,37の拡大図で、図4
(B)は図4(A)におけるI−I線断面図である。給糸
口34はニードルベッド長手方向に沿って長孔に形成さ
れている。給糸口34の進行方向の前後には糸案内部材
36,37を設ける。
口34及び糸案内部材36,37の拡大図で、図4
(B)は図4(A)におけるI−I線断面図である。給糸
口34はニードルベッド長手方向に沿って長孔に形成さ
れている。給糸口34の進行方向の前後には糸案内部材
36,37を設ける。
【0018】給糸口34を通過した編糸16は、給糸口
34の進行方向前後に設けられた糸案内部材36,37
のうち、給糸口34の進行方向後側の糸案内部材の編成
を行わないニードルベッド2に向き合う面により、編成
される側のニードルベッド2から突出して引き込まれる
編針6のフック内に案内されるように押し出される。ま
たキャリッジ8の反転により編成方向を変え、他方のニ
ードルベッド2により編成を行う場合、編糸16はもう
一方の糸案内部材の編成を行わないニードルベッド2に
向き合う面により、編成される側のニードルベッド2か
ら突出し引き込まれる編針6のフック内に案内されるよ
うに押し出される。
34の進行方向前後に設けられた糸案内部材36,37
のうち、給糸口34の進行方向後側の糸案内部材の編成
を行わないニードルベッド2に向き合う面により、編成
される側のニードルベッド2から突出して引き込まれる
編針6のフック内に案内されるように押し出される。ま
たキャリッジ8の反転により編成方向を変え、他方のニ
ードルベッド2により編成を行う場合、編糸16はもう
一方の糸案内部材の編成を行わないニードルベッド2に
向き合う面により、編成される側のニードルベッド2か
ら突出し引き込まれる編針6のフック内に案内されるよ
うに押し出される。
【0019】本実施例での糸案内部材36,37は、出
退操作時の編針上をヤーンフィーダ14の糸案内部材3
6,37が通過すると、編針6のフック22が糸案内部
材36,37に接触する位置関係で、また給糸口34は
編針6の出退操作時であっても、編針6のフック22に
接触しないように構成されている。したがって、キャリ
ッジ8のカムによる編針6の最突出位置がヤーンフィー
ダ14に設ける2個の糸案内部材36,37の中央とな
るように、ヤーンフィーダ14をキャリッジ8に固定し
て往復動させることにより、編針6のフック22はヤー
ンフィーダ14の糸案内部材36,37に当接すること
なく、確実に編糸16をフック内に案内することができ
る。
退操作時の編針上をヤーンフィーダ14の糸案内部材3
6,37が通過すると、編針6のフック22が糸案内部
材36,37に接触する位置関係で、また給糸口34は
編針6の出退操作時であっても、編針6のフック22に
接触しないように構成されている。したがって、キャリ
ッジ8のカムによる編針6の最突出位置がヤーンフィー
ダ14に設ける2個の糸案内部材36,37の中央とな
るように、ヤーンフィーダ14をキャリッジ8に固定し
て往復動させることにより、編針6のフック22はヤー
ンフィーダ14の糸案内部材36,37に当接すること
なく、確実に編糸16をフック内に案内することができ
る。
【0020】次に実際の袋状編地の編成におけるヤーン
フィーダ14の糸案内部材36,37の作用について説
明を行う。図5は前ニードルベッド2Aの編針6Aを使
用し、左行編成を行った図で、図5(A)は側面図、図
5(B)は図5(A)におけるII−II線断面拡大図であ
る。給糸口34を経た編糸16は、前ニードルベッド2
Aから突出し、引き込まれる編針6Aのフック内に案内
されるように、給糸口34の進行方向の後側の糸案内部
材37の編成を行わない後ニードルベッド2Bに向かい
合う面37Bにより、前ニードルベッド2Aの先端部か
ら外方に押し出され、確実に編針6Aのフック内に案内
される。
フィーダ14の糸案内部材36,37の作用について説
明を行う。図5は前ニードルベッド2Aの編針6Aを使
用し、左行編成を行った図で、図5(A)は側面図、図
5(B)は図5(A)におけるII−II線断面拡大図であ
る。給糸口34を経た編糸16は、前ニードルベッド2
Aから突出し、引き込まれる編針6Aのフック内に案内
されるように、給糸口34の進行方向の後側の糸案内部
材37の編成を行わない後ニードルベッド2Bに向かい
合う面37Bにより、前ニードルベッド2Aの先端部か
ら外方に押し出され、確実に編針6Aのフック内に案内
される。
【0021】図6は前ニードルベッド2Aによる左行編
成の終了後、キャリッジ8の反転による後ニードルベッ
ド2Bを使用した右行編成への切り変わりを示すもの
で、図6(A)は側面図、図6(B)は図6(A)にお
けるIII−III線断面拡大図である。キャリッジ8の反転
によりヤーンフィーダ14を右側に移動させると、編糸
16は前ニードルベッド2Aの編針6Aに保持された状
態であるため、左行編成時に前ニードルベッド先端部の
外方に編糸16を押し出していた糸案内部材37の後ニ
ードルベッド2Bに向かい合う面37Bから外れる。さ
らにヤーンフィーダ14が右側に移動すると、編糸16
は糸案内部材36の前ニードルベッド2Aと向かい合う
面36Aに掛かり、そして後ニードルベッド先端部の外
方に押し出され、編糸16は後ニードルベッド2Bから
突出しそして引き込まれる編針6Bのフック内に案内さ
れる。
成の終了後、キャリッジ8の反転による後ニードルベッ
ド2Bを使用した右行編成への切り変わりを示すもの
で、図6(A)は側面図、図6(B)は図6(A)にお
けるIII−III線断面拡大図である。キャリッジ8の反転
によりヤーンフィーダ14を右側に移動させると、編糸
16は前ニードルベッド2Aの編針6Aに保持された状
態であるため、左行編成時に前ニードルベッド先端部の
外方に編糸16を押し出していた糸案内部材37の後ニ
ードルベッド2Bに向かい合う面37Bから外れる。さ
らにヤーンフィーダ14が右側に移動すると、編糸16
は糸案内部材36の前ニードルベッド2Aと向かい合う
面36Aに掛かり、そして後ニードルベッド先端部の外
方に押し出され、編糸16は後ニードルベッド2Bから
突出しそして引き込まれる編針6Bのフック内に案内さ
れる。
【0022】そして図7(A)の側面図及び図7(B)
のIV−IV線断面拡大図のように、キャリッジ8の右行走
行により、編糸16はヤーンフィーダ14の糸案内部材
36により編針6Bのフック内に案内されながら後ニー
ドルベッド2Bにより右行編成が行われる。そして右行
編成の終了後、再びキャリッジ8の反転により前ニード
ルベッド2Aにより左行編成を開始する。この時の編糸
16に作用する糸案内部材36,37の切換も上述と同
様に行われる。
のIV−IV線断面拡大図のように、キャリッジ8の右行走
行により、編糸16はヤーンフィーダ14の糸案内部材
36により編針6Bのフック内に案内されながら後ニー
ドルベッド2Bにより右行編成が行われる。そして右行
編成の終了後、再びキャリッジ8の反転により前ニード
ルベッド2Aにより左行編成を開始する。この時の編糸
16に作用する糸案内部材36,37の切換も上述と同
様に行われる。
【0023】このようにして前後ニードルベッド2A,
2Bにより繰り返し編成を行うことにより袋状の編地が
編成される。
2Bにより繰り返し編成を行うことにより袋状の編地が
編成される。
【0024】以上に述べたように、給糸口34の進行方
向前後に設けた糸案内部材36,37により、右行編
成,左行編成に関係なく、編糸16は編成される側のニ
ードルベッド2から突出しそして引き込まれる編針6の
フック内に確実に案内される。したがって、編糸16が
フック22に掛からなかったり、スライダ26に引っか
かったりすることがなくなり、コンパウンドニードルに
対する給糸条件がよくなる。
向前後に設けた糸案内部材36,37により、右行編
成,左行編成に関係なく、編糸16は編成される側のニ
ードルベッド2から突出しそして引き込まれる編針6の
フック内に確実に案内される。したがって、編糸16が
フック22に掛からなかったり、スライダ26に引っか
かったりすることがなくなり、コンパウンドニードルに
対する給糸条件がよくなる。
【0025】次に本発明のさらに他の実施例を示す。図
8は本発明の第2実施例のヤーンフィーダ14である。
40はフィーダガイド、42は下端部に給糸口44を有
するフィーダ、46は糸案内部材支持バーであり、糸案
内部材支持バー46の長手方向中央部には下方に向け
て、断面形状が円形である糸案内部材48を設けてい
る。糸案内部材支持バー46は基台50に摺動可能に緩
嵌合され、その両端にはストッパ52を糸道レール12
の側面に当接するように設ける。フィーダガイド40は
糸道レール12に沿って摺動可能な基台50に取り付け
られる。
8は本発明の第2実施例のヤーンフィーダ14である。
40はフィーダガイド、42は下端部に給糸口44を有
するフィーダ、46は糸案内部材支持バーであり、糸案
内部材支持バー46の長手方向中央部には下方に向け
て、断面形状が円形である糸案内部材48を設けてい
る。糸案内部材支持バー46は基台50に摺動可能に緩
嵌合され、その両端にはストッパ52を糸道レール12
の側面に当接するように設ける。フィーダガイド40は
糸道レール12に沿って摺動可能な基台50に取り付け
られる。
【0026】このように構成することによりヤーンフィ
ーダ14の糸案内部材48は、給糸口44の前後方向を
移動可能となり、往復動するヤーンフィーダ14の給糸
口44に対し、ストッパ52と糸道レール側面との摺動
抵抗により、給糸口44の進行方向の後方に位置するよ
うになる。したがって、ヤーンフィーダ14の給糸口4
4から供給される編糸16は、給糸口44の進行方向の
後方に移動している糸案内部材48により、編成される
側のニードルベッド2の編針6のフック内に案内される
ように押し出される。またキャリッジ8の反転により編
成方向を変え、他方のニードルベッド2により編成を行
う場合であっても、糸案内部材48はヤーンフィーダ1
4の移動により給糸口44の進行方向の後方に移動し、
編成される側のニードルベッド2の編針6のフック内へ
編糸16を案内されるように押し出す。
ーダ14の糸案内部材48は、給糸口44の前後方向を
移動可能となり、往復動するヤーンフィーダ14の給糸
口44に対し、ストッパ52と糸道レール側面との摺動
抵抗により、給糸口44の進行方向の後方に位置するよ
うになる。したがって、ヤーンフィーダ14の給糸口4
4から供給される編糸16は、給糸口44の進行方向の
後方に移動している糸案内部材48により、編成される
側のニードルベッド2の編針6のフック内に案内される
ように押し出される。またキャリッジ8の反転により編
成方向を変え、他方のニードルベッド2により編成を行
う場合であっても、糸案内部材48はヤーンフィーダ1
4の移動により給糸口44の進行方向の後方に移動し、
編成される側のニードルベッド2の編針6のフック内へ
編糸16を案内されるように押し出す。
【0027】尚、第1実施例においては給糸口34の進
行方向前後に設ける糸案内部材36,37を左右対称に
設け、袋編み編成の周回方向が時計回りあるいは反時計
回りでも編糸16を編針6のフック内に案内するように
構成しているが、袋編み編成の周回方向が決まっている
場合は、給糸口34の進行方向後側の糸案内部材36,
37は、図9に示したヤーンフィーダ先端から見た形状
のように、編成を行うニードルベッドから突出して引き
込まれる編針6のフック内に編糸16を案内する方向、
つまり編成を行うニードルベッド先端部の外方に編糸1
6を押し出す方向にのみ案内するガイド面60を有する
ものであれば良い。
行方向前後に設ける糸案内部材36,37を左右対称に
設け、袋編み編成の周回方向が時計回りあるいは反時計
回りでも編糸16を編針6のフック内に案内するように
構成しているが、袋編み編成の周回方向が決まっている
場合は、給糸口34の進行方向後側の糸案内部材36,
37は、図9に示したヤーンフィーダ先端から見た形状
のように、編成を行うニードルベッドから突出して引き
込まれる編針6のフック内に編糸16を案内する方向、
つまり編成を行うニードルベッド先端部の外方に編糸1
6を押し出す方向にのみ案内するガイド面60を有する
ものであれば良い。
【0028】尚、本発明についての好適な実施例を上記
に示したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨に逸脱しない範囲において実施可能
である。
に示したが、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の主旨に逸脱しない範囲において実施可能
である。
【0029】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
横編機のヤーンフィーダは、編成される側のニードルベ
ッドが一方あるいは他方のニードルベッドであっても、
ヤーンフィーダの給糸口から供給される編糸を、給糸口
の進行方向後側で、編成される側のニードルベッドの編
針のフックに案内する糸案内部材を設ける。これによ
り、給糸口より供給される編糸は糸案内部材により、右
行編成,左行編成に関係なく、編成を行うニードルベッ
ドの編針のフック内に編糸を確実に案内され、編糸が編
針のフックに掛からなかったり、スライダに引っかかっ
たりすることがなくなり、編針への給糸条件をよくする
ことができる。
横編機のヤーンフィーダは、編成される側のニードルベ
ッドが一方あるいは他方のニードルベッドであっても、
ヤーンフィーダの給糸口から供給される編糸を、給糸口
の進行方向後側で、編成される側のニードルベッドの編
針のフックに案内する糸案内部材を設ける。これによ
り、給糸口より供給される編糸は糸案内部材により、右
行編成,左行編成に関係なく、編成を行うニードルベッ
ドの編針のフック内に編糸を確実に案内され、編糸が編
針のフックに掛からなかったり、スライダに引っかかっ
たりすることがなくなり、編針への給糸条件をよくする
ことができる。
【0030】また、糸案内部材を給糸口の進行方向の前
後に設けた場合では、キャリッジの反転により他方のニ
ードルベッドの編針へ編糸を供給する場合でも、もう一
方の糸案内部材により編成される側のニードルベッドの
編針のフック内に編糸を案内する。これにより、袋編み
編成される側のニードルベッドの編針のフック内に編糸
が案内され、給糸条件をよくすることができる。
後に設けた場合では、キャリッジの反転により他方のニ
ードルベッドの編針へ編糸を供給する場合でも、もう一
方の糸案内部材により編成される側のニードルベッドの
編針のフック内に編糸を案内する。これにより、袋編み
編成される側のニードルベッドの編針のフック内に編糸
が案内され、給糸条件をよくすることができる。
【0031】また、糸案内部材はヤーンフィーダの給糸
口の進行方向の前後に左右対称に設けている。これによ
り袋編み編成の周回方向が時計回りでも反時計回りでも
編糸を確実に編針のフック内に案内することができる。
口の進行方向の前後に左右対称に設けている。これによ
り袋編み編成の周回方向が時計回りでも反時計回りでも
編糸を確実に編針のフック内に案内することができる。
【0032】また、糸案内部材は往復動するヤーンフィ
ーダの給糸口に対し、給糸口の進行方向の後方に位置す
るように給糸口の前後方向を移動可能となるように設け
ている。これにより、糸案内部材が給糸口に対し1つし
か設けていなくても、編成方向に関係なく糸案内部材は
ヤーンフィーダの給糸口に対して進行方向の後方に位置
することになり、編糸は編成される側のニードルベッド
の編針のフック内に確実に案内され、給糸条件をよくす
ることができる。
ーダの給糸口に対し、給糸口の進行方向の後方に位置す
るように給糸口の前後方向を移動可能となるように設け
ている。これにより、糸案内部材が給糸口に対し1つし
か設けていなくても、編成方向に関係なく糸案内部材は
ヤーンフィーダの給糸口に対して進行方向の後方に位置
することになり、編糸は編成される側のニードルベッド
の編針のフック内に確実に案内され、給糸条件をよくす
ることができる。
【図1】本発明の一実施例の横編機の概略的な正面図で
ある。
ある。
【図2】コンパウンドニードルの側面図である。
【図3】本発明のヤーンフィーダの正面図である。
【図4】本発明のヤーンフィーダの部分拡大図である。
【図5】左行編成時のヤーンフィーダの作用を示す図で
ある。
ある。
【図6】キャリッジ反転時のヤーンフィーダの作用を示
す図である。
す図である。
【図7】右行編成時のヤーンフィーダの作用を示す図で
ある。
ある。
【図8】本発明の他の実施例のヤーンフィーダの正面図
である。
である。
【図9】本発明の他の糸案内部材でヤーンフィーダの先
端部から見た図である。
端部から見た図である。
1・・・横編機 2・・・ニードルベッド 4・・・フレーム 6・・・編針(コンパウンドニードル) 8・・・キャリッジ 12・・・糸道レール 14・・・ヤーンフィーダ 16・・・編糸 20,28・・・バット 22・・・フック 24・・・針本体 26・・・スライダー 30・・・タング 31,40・・・フィーダガイド 32,42・・・フィーダ 34,44・・・給糸口 36,37,48・・・糸案内部材 46・・・糸案内部材支持バー 52・・・ストッパ
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも前後一対のニードルベッドを先
端部を突き合わせた状態で配設し、該ニードルベッドに
は、編針本体とスライダとから構成される複数のコンパ
ウンドニードルを並設し、前記前後ニードルベッドに並
設されたコンパウンドニードルに交互に周回状に編糸を
供給し、袋編み編成を行う横編機のヤーンフィーダであ
って、 編成される側のニードルベッドが一方あるいは他方のニ
ードルベッドであっても、ヤーンフィーダの給糸口から
供給される編糸を、給糸口の進行方向後側で、編成され
る側のニードルベッドの編針のフックに案内するための
糸案内部材を設けたことを特徴とする横編機におけるヤ
ーンフィーダ。 - 【請求項2】前記糸案内部材は、ヤーンフィーダの給糸
口の進行方向の前後に設けたことを特徴とする請求項1
に記載の横編機におけるヤーンフィーダ。 - 【請求項3】前記糸案内部材は、ヤーンフィーダの給糸
口の進行方向の前後に左右対称に設けたことを特徴とす
る請求項2に記載の横編機におけるヤーンフィーダ。 - 【請求項4】前記糸案内部材は、往復動するヤーンフィ
ーダの給糸口に対し、給糸口の進行方向の後方に位置す
るように、給糸口の前後を移動可能に設けたことを特徴
とする請求項1に記載の横編機におけるヤーンフィー
ダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15374595A JPH093753A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 横編機におけるヤーンフィーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15374595A JPH093753A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 横編機におけるヤーンフィーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093753A true JPH093753A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15569193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15374595A Pending JPH093753A (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 横編機におけるヤーンフィーダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH093753A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103015023A (zh) * | 2011-09-19 | 2013-04-03 | H.斯托尔两合公司 | 用于平针针织机的导纱器 |
JP2016511803A (ja) * | 2013-02-28 | 2016-04-21 | ナイキ イノヴェイト シーヴィー | プッシング部材を有する編み機用フィーダー |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP15374595A patent/JPH093753A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103015023A (zh) * | 2011-09-19 | 2013-04-03 | H.斯托尔两合公司 | 用于平针针织机的导纱器 |
JP2016511803A (ja) * | 2013-02-28 | 2016-04-21 | ナイキ イノヴェイト シーヴィー | プッシング部材を有する編み機用フィーダー |
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