JP6760634B2 - フレキシブルコンテナバッグ - Google Patents

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本発明は、一般的な充填物の輸送、保管、出荷用の袋としてだけでなく、含水率が高い充填物を脱水する際に好適なフレキシブルコンテナバッグに関する。
従来のフレキシブルコンテナバッグ(以下、フレコンバッグ)として、例えば、特許文献1に記載された含水率が高い泥土(充填物)などから水抜きを行えるものが知られている。これは、メッシュ状の側面シートからなる胴部の下端を底面シート(底部)により塞いだバッグ本体と、バッグ本体を吊り上げる4点支持、2本吊り部方式の2本の吊りベルトとを備えたものである。 胴部をメッシュ状としたため、胴部の上端開口からバッグ本体に含水率が高い泥土などを投入することで、泥土などに含まれた多量の水分がその網目を通して水抜きされる。
特開2003−321086号公報
しかしながら、従来のフレコンバッグにあっては、脱水後の泥土などをバッグ本体から取り出す際、作業者がバッグ本体を横倒しし、スコップにより袋内の泥土などを掬い出していた。そのため、作業が重労働となり、時間がかかるとともに作業服も汚れていた。特に、取り扱う充填物が放射性物質により汚染された泥土の場合、作業者の被爆線量が高まるおそれもあった。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、4点支持、2本吊り部方式の吊りベルトを有したフレコンバッグにおいて、吊りベルトの一部を底面シートの外周部の裏面に縫着し、底面シートの外周部のうち、吊りベルトの一部が縫着された部分の表面に、長さ方向の中間部が交差した2本の底部補強ベルトの両端部を、底面シートを挟んで縫着し、そのベルト交差部分に裏返し用吊り部材の下端部を一括して連結するように構成すれば、上述した問題は全て解消されることを知見した。すなわち、脱水後、例えばホイストなどを使用し、裏返し用吊り部材を引き上げてバッグ本体を裏返せば、このバッグ裏返し時に底面シートが破損することなく、脱水後の充填物を、簡単かつ短時間で、しかも作業者の衣服を汚さずに、フレコンバッグの外へ排出可能なことを知見し、この発明を完成させた。
本発明は、これらの問題点に鑑みなされたもので、バッグ裏返し時に底面シートを破損することなく、バッグ本体内の充填物を、簡単かつ短時間で、作業者の衣服を汚さずにバッグ外へ排出することができるフレキシブルコンテナバッグを提供することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、上端が開口した側面シートからなる胴部と、該胴部の下端を塞ぐ底面シートとを有した充填物が充填されるバッグ本体と、該バッグ本体のうち、少なくとも前記底面シートの外周部の周方向に離間した4箇所にそれぞれ一部が縫着され、かつ前記バッグ本体を吊り上げる4点支持、2本吊り部方式の吊りベルトと、前記底面シートの外周部のうち、前記吊りベルトの一部が縫着された部分の表面に、互いの長さ方向の中間部を交差させ、かつ該吊りベルトの一部と一体的にそれぞれの長さ方向の両端部が、前記底面シートを介して縫着された2本の底部補強ベルトと、該各底部補強ベルトの交差部分に一括して下端部が連結され、かつ該各底部補強ベルトを介して前記底面シートを引き上げることにより、前記バッグ本体を裏返す裏返し用吊り部材とを備えたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグである。
フレキシブルコンテナバッグの各部品シートとしては、例えば、ポリプロピレンなどの各種の化学繊維からなる織布(原反)を所定形状の各部品シートに裁断し、隣接する部品シート同士を接合(例えば、縫着、融着など)して作製されたものなどを採用することができる。各部品シートの内面には、各種の合成樹脂フィルム、各種の金属箔などをラミネート加工してもよい。
胴部の側面シートとしては、網目を有したメッシュ状のものでもよい。
フレキシブルコンテナバッグの用途は限定されない。例えば、各種の原料、各種の製品、各種の廃棄物などの輸送、保管、出荷用の袋として利用することができる。
充填物としては、例えば、堆肥や肥料のほか、建築廃材(がれき)、石、砂、ガラス、金属スクラップ、金属製品、穀物(米、籾殻など)、野菜、土、培養土、資源再生物、剪定ゴミ、木屑、チップ、含水物、汚泥、樹脂ペレット、化学原料などが挙げられる。
バッグ本体の外観形状としては、例えば、平面視して円形の丸型や、平面視して正方形または長方形の角型などを採用することができる。
フレキシブルコンテナバッグは、胴部の上端に、充填物を胴部に投入するための筒状の投入部が接合されたものでもよい。投入部としては、織布を筒状に縫製したもの、または、各種の合成樹脂シートを筒状に加工したものなどを採用することができる。
吊りベルトとしては、例えば、各種の化学繊維からなる厚地の織布を裁断したものを採用することができる。
吊りベルトの使用本数は、4点支持、2本吊り部の条件を満たす本数であれば任意である。例えば1本でもよいし、2本または4本でもよい。ただし、1本の場合には、長尺なベルトをバッグ本体の胴部と底面シートとの各外面に、8の字を一筆書きするように引きまわして接合(縫合)する必要がある。また、4本の場合には、対配置される2本の吊りベルトの上端部同士を、吊り部を構成する吊りロープなどの吊下用連結部材により連結する。
底面シートの外周部のうち、吊りベルトの一部が縫着される部分の周方向に離間する角度は任意である。例えば、90°毎でも、これとは異なってもよい。
吊りベルトは、その一部が底面シートの外周部の裏面(下面)に縫着されるだけでなく、一般的にその他の部分が胴部(例えば、胴部の上端部)の外面(表面)に縫着される。
底部補強ベルトの素材としては、例えば、吊りベルト用の素材と同じものを採用することができる。
2本の底部補強ベルトの交差角度は、吊りベルトのそれぞれの縫着部が底面シートの周方向に離間する角度に合わせて、例えば90°でもよいし、その他の角度でもよい。
各底部補強ベルトが底面シートの表面(上面)に縫着される箇所は、吊りベルトの一部と一体的に縫着されるその長さ方向の両端部だけでなく、その長さ方向の中間部(裏返し用吊り部材の下端部が連結される部分)を除いた領域であれば、どこに何箇所縫着してもよい。
裏返し用吊り部材としては、例えば、湾曲自在な長尺物である各種のロープ、各種のワイヤ、各種のベルトの他、その一部または全部が剛体の棒材でもよい。
裏返し用吊り部材の長さは任意であるものの、バッグ本体に充填された充填物の表面から裏返し用吊り部材の上端部が突出するように、胴部の高さ(長さ)以上が好ましい。
裏返し用吊り部材の上端部には、例えばホイストのフックに裏返し用吊り部材を引っ掛けるために、リング部を設けた方が好ましい。
裏返し用吊り部材を引き上げる器具としては、手動ホイストまたは自動ホイストなどを採用することができる。その他、バックホー、フォークリフト、クレーンなどでもよい。
請求項2に記載の発明は、前記胴部の側面シートは、少なくとも一部がメッシュ状のものである請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグである。
側面シートとしては、バッグ本体の胴部としての強度を有し、水抜きや通気ができる網目を有したものであれば任意である。例えば、各種の化学繊維(ポリプロピレンなど)からなるカワリ織の通気性クロスコンテナ用原反などを採用することができる。
側面シートのうち、メッシュ状とする領域は、その一部でも、その全部でもよい。例えば、側面シートの全面に、碁盤の目状に所定サイズのメッシュ領域を配置してもよい。
胴部の側面シートの少なくとも一部がメッシュ状となったフレキシブルコンテナバッグの用途としては、充填物の脱水や通気性を必要とする用途が好ましい。例えば、含水率が高い泥土(特に、放射能に汚染された汚染泥土)、水分を含む砂、各種の絞り粕、各種の含水率が高い廃棄物などの脱水用として好適である。
請求項3に記載の発明は、前記吊りベルトは、胴部の上端から突出する逆U字状に湾曲した前記吊り部を有する2本の前記吊りベルトで、前記底面シートの外周部のうち、該底面シートの周方向に離間した4箇所に縫着されるのは、前記各吊りベルトの下端部で、前記底面シートの裏面には、この裏面の中心点に対角線の交点を一致させ、かつ四隅部を残して正方形の補強布枠が縫着され、前記各吊りベルトの下端部は、前記補強布枠の対応する隅部に巻き掛けた状態で、前記底面シートの外周部の裏面のうち、前記補強布枠の対応する隅部の付近に縫着されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフレキシブルコンテナバッグである。
補強布枠とは、各種の化学繊維などからなる織布を、所定幅の正方枠状(正方形の枠状)に裁断したものである。
ここでいう「四隅部を残して正方形の補強布枠が底面シートの裏面に縫着される」とは、補強布枠の各辺部のうち、両端部を除く部分(長さ方向の中間部分)のみが、底面シートの裏面に縫着されることを意味する。すなわち、補強布枠の四隅部は底面シートに縫着されておらず、これらの部分は湾曲自在な4本の短尺な吊り紐部を構成している。
4本の吊りベルトの下端部は、補強布枠の底部に未縫着となった四隅部のうち、対応する隅部にそれぞれ巻き掛けた後、底部の下面の外周部分のうち、補強布枠の対応する隅部の付近にそれぞれ縫着される。したがって、各吊りベルトの下端部と補強布枠の対応する隅部との連結は、従来の縫着による固定ではなく、補強布枠の未縫着状態となった隅部の可動範囲の分だけの自由度を残す連結となる。
請求項4に記載の発明は、前記裏返し用吊り部材の上端部には、前記吊りベルトのうち、前記胴部の上端から突出した吊り部に掛止される掛止部材が連結されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグである。
掛止部材の種類は限定されない。例えば、各種のフック、各種の面ファスナなどを採用することができる。
掛止部材が掛止される吊り部は任意である。
請求項1に記載の発明によれば、胴部の上端開口からバッグ本体に充填物を投入する。その後、例えばホイストなどを使用し、裏返し用吊り部材を引き上げることで、バッグ本体を裏返す。
このとき、長さ方向の中間部が交差した2本の底部補強ベルトのそれぞれの端部が、底面シートの外周部の表面のうち、底面シートの周方向に離間した4箇所に縫着されて、バッグ本体の底部を内側から補強している。そのため、充填物のバッグ投入時、充填物の重さによるバッグ本体の底部の変形(下膨れ)を防止することができる。
また、裏返し用吊り部材の下端部は、各底部補強ベルトの交差した長さ方向の中間部に一括して連結されているため、裏返し用吊り部材の引き上げに伴い2本の底部補強ベルトは同時に引き上げられる。これにより、その引き上げ力は略均等に4分割され、各底部補強ベルトの長さ方向の両端部へとそれぞれ伝達される。
このとき、各底部補強ベルトの長さ方向の両端部は、底面シートを介して、吊りベルトの対応する一部と一体的に縫着されている。そのため、バッグ本体の裏返し時、1点吊りの裏返し用吊り部材から底面シートに作用する引き上げ力(裏返し力)は、底面シートの中央部に集中することなく、底面シートの外周部の離間した4箇所に分散され、かつ各分散された引き上げ力は、さらに縫い糸を介して吊りベルトへと伝達されて行く。その結果、バッグ裏返し時に底面シートが破損するおそれはほとんどない。
また、このようにバッグ本体を裏返して充填物を排出するように構成したため、充填物を簡単かつ短時間で、しかも作業者の衣服を汚さずに、フレコンバッグの外へ排出することができる。
特に、請求項2に記載の発明によれば、胴部をメッシュ状としたため、胴部の上端開口からバッグ本体に例えば含水率が高い充填物を投入し、また必要によりバッグ本体を加圧することで、充填物に含まれた多量の水分がその網目を通して排出される。これにより、含水率が高い充填物の水抜き(脱水)を行うことができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、バッグ本体の裏返し時、裏返し用吊り部材から各底部補強ベルトに作用した引き上げ力は、底面シートの外周部のうち、その周方向に離間した4箇所に分散された後、縫い糸を介して、底面シートの外周部の一部および各吊りベルトへと伝達され、その後、各吊りベルトを介して、底面シートの裏面に縫着された補強布枠の未縫着の四隅部に伝達される。
このとき、補強布枠は、底面シートの裏面の中心点に対角線の交点を一致させた正方形の布製の枠体である。そのため、裏返し用吊り部材から各底部補強ベルトに作用した引き上げ力により、補強布枠の四隅部がその対角線に沿って外方へ引っ張られ、底面シートの中央部は緊張状態となる。これにより、バッグ本体の底面シートは、充填物の重さを受けてもシート中央部が凹みにくくなる。その結果、裏返しのためにバッグ本体を吊り上げた際、底面シートの外周部のうち、各底部補強ベルトの両端部の縫着部分に充填物の荷重が集中することで生じる、底面シートの縫着部分などの損傷を抑えることができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、バッグ本体への充填物の投入前に、吊りベルトの何れかの吊り部に、掛止部材を介して裏返し用吊り部材の上端部を掛止しておく。これにより、バッグ本体への充填物投入時、裏返し用吊り部材が充填物に埋もれてしまい、裏返し用吊り部材を吊り上げできないという事態を回避することができる。
本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグの全体斜視図である。 本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグの正面図である。 本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグの底面図である。 本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグに投入された泥土の脱水後の状態を示す一部拡大図を含む縦断面図である。 本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグの裏返し状態を示す全体斜視図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して具体的に説明する。ここでは、沼地に溜まった含水率が高い汚泥を加圧脱水する際に使用されるフレキシブルコンテナバッグを例とする。
図1において、10は本発明の実施例1に係るフレキシブルコンテナバッグ(以下、フレコンバッグ)である。このフレコンバッグ10は、内容量1.2mの丸型のもので、上端(上周縁)が開口したメッシュ状の側面シート11からなる胴部12と、胴部12の下端(下周縁)を塞ぐ底面シート13とを有した含水率が高い泥土(充填物)Aが充填されるバッグ本体14と、底面シート13の外周部のうち、その周方向に90°ピッチで離間した4箇所に下端部(一部)15aが縫着され、かつバッグ本体14を吊り上げる4点支持、2本吊り部方式の逆U字状に湾曲した2本の吊りベルト15と、底面シート13の外周部のうち、各吊りベルト15の下端部15aが縫着された部分の表面に、互いの長さ方向の中間部を直交させ、かつ吊りベルト15の下端部15aと一体的にそれぞれの長さ方向の両端部16aが、底面シート13を介して縫着された2本の底部補強ベルト16と、各底部補強ベルト16の交差部分16bに一括して下端部が連結され、かつ各底部補強ベルト16を介して底面シート13を引き上げることにより、バッグ本体14を裏返す裏返し用ロープ(裏返し用吊り部材)17とを備えたものである。
以下、これらの構成体を具体的に説明する。
図1および図2に示すように、胴部12は、1,500deのポリプロピレン繊維からなる網目(目合い)サイズが15mmのカワリ織の通気性クロスコンテナ用原反(通気性:48.5cm/cm/sec以上)を所定形状に裁断し、かつ適宜縫製することで作製された直径1.1m、高さ約1.06mの円筒布である。
図1〜図3に示すように、底面シート13は、1,500deのポリプロピレン繊維製の織布からなる直径1.1mの円形(丸)布である。
底面シート13の裏面(下面)には、この裏面の中心点に対角線の交点を一致させ、かつ四隅部18aを残して、一辺550mm、幅100mmの底面シート13と同じポリプロピレン短繊維からなる正方形の補強布枠18が縫着されている。すなわち、補強布枠18の四隅部18aは底面シート13に縫着されておらず、補強布枠18の各辺部の中間部分のみが底面シート13の裏面に縫着されている。また、補強布枠18の四隅部18aは、幅方向に2つ折りされている。これにより、補強布枠18の各隅部18aは、湾曲自在な4本の短尺な吊り紐部を構成している。この四隅部18aは、底面シート13の外周部のうち、各吊りベルト15の下端部15aの縫着部分の近くに、これらと対峙した状態で配されている。
2本の吊りベルト15は、長さ3500mm、幅100mmのポリプロピレン短繊維からなる厚布の帯材である。各吊りベルト15の下端部15aは、補強布枠18の対応する隅部18aに隙間なく巻き掛けられ、この状態を保持するように、底面シート13の外周部分のうち、補強布枠18の対応する隅部18a付近に縫着される。
また、各吊りベルト15は、その垂直に延びた本体部分が胴部12の外周面に縫着され、かつその上端部が胴部12の上端から上方へアーチ状に突出して、バッグ本体14の吊り部19を構成している。また、各吊りベルト15の上端部付近(胴部12の上端付近と対峙する部分)は、補強布片22を介して、胴部12の上端部の表面に強固に縫着されている。
2本の底部補強ベルト16は、長さ1000mm、幅100mmの吊りベルト15と同じポリプロピレン短繊維からなる厚布の帯材である。
各底部補強ベルト16の長さ方向の両端部16aは、底面シート13の外周部のうち、各吊りベルト15の下端部15aが縫着された部分の表面に、底面シート13を介して、対応する吊りベルト15の下端部15aと一体的に縫着されている。また、各底部補強ベルト16は、その長さ方向の中間部より両端側の部分16cも、底面シート13の表面にそれぞれ縫着されている。これにより、各底部補強ベルト16と底面シート13との縫着面積が拡大する。その結果、裏返し用ロープ17により各底部補強ベルト16の交差部分16bを一括して吊り上げたとき、その吊り上げ力が広範囲に分散するため、底面シート13や各底部補強ベルト16に対して、局所的に荷重が集中することで発生する破損などを防ぐことができる。
裏返し用ロープ17は、長さ1100mm、直径20mmのポリプロピレン製のものである。裏返し用ロープ17の下端部には、この部分を環状に折り返して固定することで、2本の底部補強ベルト16の交差部分16bを一括して連結する下部リング17aが形成されている。また、裏返し用ロープ17の上端部には、同様に折り返して固定することで、裏返し用ロープ17をホイストの吊下フック23に引っ掛ける上部リング17bが形成されている。なお、上部リング17bには、一方の吊りベルト15の吊り部19に、裏返し用ロープ17を引っ掛けるためのアイフック(掛止部材)20を連結してもよい(図4の部分拡大図を参照)。
次に、図1〜図5を参照して、この発明の実施例1に係るフレコンバッグ10の使用方法を説明する。
あらかじめ、現場の沼地からバキューム車により回収した含水率の高い泥土Aを、脱水処理工場に運送する。ここでは、加圧脱水装置(図示せず)のうち、丸型でかつ排水機能が付いた加圧容器(図示せず)に収納されたフレコンバッグ10に、スラッジポンプなどにより泥土Aを投入する。このとき、図4の部分拡大図に示すように、例えば、裏返し用ロープ17の上部リング17bを、アイフック20によって一方の吊りベルト15の吊り部19に掛止しておけば、バッグ本体14への泥土投入時、裏返し用ロープ17が泥土Aに埋もれることがなくなる。これにより、脱水後、低含水率の泥土Aの中から裏返し用ロープ17を掘り出す作業が不要となる。
その後、加圧脱水装置を稼働し、円盤状の加圧板を加圧容器の内部空間で徐々に押し下げて行く。これにより、加圧容器に収納されたフレコンバッグ10が圧縮され、泥土Aに含まれた多量の水分が胴部12の網目を通って排出される(図4を参照)。
次いで、電動式のホイストのドラムから繰り出されたワイヤ21の下端部の吊下フック23に、裏返し用ロープ17の上部リング17bを引っ掛ける。この状態で、ホイストのドラムをワイヤ21の巻取り方向に回転し、裏返し用ロープ17を引き上げることで、バッグ本体14を裏返す(図5を参照)。
このとき、長さ方向の中間部が交差した2本の底部補強ベルト16のそれぞれの端部16aが、底面シート13の外周部の表面のうち、底面シート13の周方向に離間した4箇所に縫着されて、バッグ本体14の底面シート13を内側から補強している(図1および図3を参照)。そのため、泥土Aのバッグ充填時、泥土Aの重さによるバッグ本体14の底面シート13の変形(下膨れ)を防止することができる。
また、裏返し用ロープ17の下端部は、各底部補強ベルト16の交差した長さ方向の中間部に一括して連結されている。そのため、裏返し用ロープ17の引き上げに伴い2本の底部補強ベルト16は同時に引き上げられる。これにより、裏返し用ロープ17の引き上げ力は略均等に4分割され、各底部補強ベルト16の長さ方向の両端部16aへとそれぞれ伝達される。
このとき、各底部補強ベルト16の長さ方向の両端部16aは、底面シート13を介して、吊りベルト15の対応する下端部15aと一体的に縫着されている。そのため、バッグ本体14の裏返し時、1点吊りの裏返し用ロープ17から底面シート13に作用する引き上げ力(裏返し力)は、底面シート13の中央部に集中することなく、底面シート13の外周部の離間した4箇所を含む複数箇所に分散される。その後、この分散された引き上げ力は、縫い糸aを介して吊りベルト15へと伝達されて行く。その結果、バッグ裏返し時、泥土Aの荷重は底面シート13の一部(局所)に集中せず、よってこの作業中に底面シート13などが破損するおそれはほとんどない。
また、このようにバッグ本体14を裏返すことで(図5を参照)、脱水後の泥土Aを排出するように構成したため、脱水後の泥土Aを、簡単かつ短時間で、しかも作業者の衣服を汚すことなく、フレコンバッグ10の外へ排出することができる。
さらに、図1および図3に示すように、正方形の補強布枠18は、底面シート13の裏面の中心点に対角線の交点を一致させ、かつ四隅部18aを残して底面シート13の裏面に縫着されている。また、補強布枠18の四隅部18aには、対応する吊りベルト15の下端部15aがそれぞれ巻き掛けられ、その後、各吊りベルト15は、底面シート13の外周部のうち、補強布枠18の対応する隅部18aの付近にそれぞれ縫着されている。
このようなベルト連結構造を採用したため、バッグ本体14の裏返し時、裏返し用ロープ17から各底部補強ベルト16に作用した引き上げ力は、底面シート13の外周部のうち、その周方向に離間した4箇所に分散された後、縫い糸aを介して、底面シート13の外周部の一部および各吊りベルト15へと伝達される。その後、さらに各吊りベルト15を介して、底面シート13の裏面に縫着された補強布枠18の未縫着の四隅部18aに伝達される。
このとき、補強布枠18は、底面シート13の裏面の中心点に対角線の交点を一致させた正方形の布製の枠体であるため、この四隅部18aは、裏返し用ロープ17から各底部補強ベルト16に作用した引き上げ力により、補強布枠18の対角線に沿って外方へ引っ張られる。その結果、底面シート13の中央部は緊張され、泥土Aの重さを受けても底面シート13の中央部が凹みにくい。これにより、裏返しのためにバッグ本体14を吊り上げた際、底面シート13の外周部のうち、各底部補強ベルト16の両端部16aの縫着部分に泥土Aの荷重が集中することで生じる、底面シート13の縫着部分などの損傷を抑えることができる。
本発明のフレキシブルコンテナバッグは、例えば、含水率が高い充填物を脱水する技術として有用である。
10 フレコンバッグ
11 側面シート
12 胴部
13 底面シート
14 バッグ本体
15 吊りベルト
16 底部補強ベルト
16a 端部
16b 交差部分
17 裏返し用ロープ(裏返し用吊り部材)
18 補強布枠
18a 四隅部
19 吊り部
20 アイフック(掛止部材)
A 泥土(充填物)

Claims (4)

  1. 上端が開口した側面シートからなる胴部と、該胴部の下端を塞ぐ底面シートとを有した充填物が充填されるバッグ本体と、
    該バッグ本体のうち、少なくとも前記底面シートの外周部の周方向に離間した4箇所にそれぞれ一部が縫着され、かつ前記バッグ本体を吊り上げる4点支持、2本吊り部方式の吊りベルトと、
    前記底面シートの外周部のうち、前記吊りベルトの一部が縫着された部分の表面に、互いの長さ方向の中間部を交差させ、かつ該吊りベルトの一部と一体的にそれぞれの長さ方向の両端部が、前記底面シートを介して縫着された2本の底部補強ベルトと、
    該各底部補強ベルトの交差部分に一括して下端部が連結され、かつ該各底部補強ベルトを介して前記底面シートを引き上げることにより、前記バッグ本体を裏返す裏返し用吊り部材とを備えたことを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  2. 前記胴部の側面シートは、少なくとも一部がメッシュ状のものである請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグ。
  3. 前記吊りベルトは、胴部の上端から突出する逆U字状に湾曲した前記吊り部を有する2本の前記吊りベルトで、
    前記底面シートの外周部のうち、該底面シートの周方向に離間した4箇所に縫着されるのは、前記各吊りベルトの下端部で、
    前記底面シートの裏面には、この裏面の中心点に対角線の交点を一致させ、かつ四隅部を残して正方形の補強布枠が縫着され、
    前記各吊りベルトの下端部は、前記補強布枠の対応する隅部に巻き掛けた状態で、前記底面シートの外周部の裏面のうち、前記補強布枠の対応する隅部の付近に縫着されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフレキシブルコンテナバッグ。
  4. 前記裏返し用吊り部材の上端部には、前記吊りベルトのうち、前記胴部の上端から突出した吊り部に掛止される掛止部材が連結されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグ。
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