JP3178680U - フレコンバッグ用自立補助フレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】開口したフレコンバッグの自立補助を安全かつ効率的に行え、汚染表土の削り取り作業用として好適で、部品点数が1つで、軽量で持ち運び易く、低コスト化が図れるフレコンバッグ用自立補助フレームを提供する。
【解決手段】フレコンバッグ用自立補助フレームを、複数本の金属枠材を、平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して竪連子状に連結した枠体から構成し、襠部を外方へ捲ってフレコンバッグ用自立補助フレームに被せるように構成した。
【選択図】図1

Description

この考案はフレコンバッグ用自立補助フレーム、詳しくは例えば放射性物質により汚染された汚染表土を保管、運搬する際に使用されるフレキシブルコンテナバッグ(以下、フレコンバッグ)を自立状態で保持するフレコンバッグ用自立補助フレームに関する。
2011年3月11日の東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、福島県を中心にして広範囲の土壌が放射性物質により汚染される事態が発生している。戦後、日本の土壌が放射性物質に汚染されることは初めてであり、土壌汚染の面積が大きく、農林水産省は食糧生産の基板である土壌を除染する技術の開発に取り組んでいる。その一環として、福島県では、地目(水田、畑)や汚染程度などを考慮した上で、放射性セシウム濃度が5000Bq/kg以上の土壌に対して、表土(充填物)の削り取りを実施している。
具体的には、重機(ユンボ)により表土を削り取り、これをフレコンバッグに充填してから所定の保管場所へ輸送し、そこで除染の順番を待つため、長期間保管している。
ところで、フレコンバッグは湾曲自在な布製で自立性がない。そこで、この中に表土を充填する際には、4人の作業員がフレコンバッグの四隅を握って袋を開口し、この状態のまま、操縦士が運転する重機のアームを各作業者が避けながら、アーム先端のバケット内の表土をフレコンバッグに投入している。このように、表土の充填作業は4人の作業員を要する危険な作業である。また、削り取りが施工される土壌が広範囲であるため、充填作業の効率化も要求されていた。
そこで、これらの問題点を解消するため、近年、フレコンバッグの自立用に開発された補助フレームを、汚染表土のバッグ充填に利用することが考えられる(例えば特許文献1)。特許文献1のものは、スタンド部材と、コ字形状のアーム部材とを備えたものである。このうち、スタンド部材は、支持パイプと、支持パイプに取り付けられる少なくとも一対の連結パイプと、それぞれの連結パイプの軸方向に移動可能かつ周方向に回動自在に挿通される一対のコ字形状のスタンドパイプとを有し、かつスタンド部材の上部にアーム部材が軸方向に抜き差し可能に取り付けられている。
その使用時には、まずスタンド部材の上部をアーム部材に連結して平面視して矩形状となる補助フレームを組み立てる。次に、補助フレームの内部空間にフレコンバッグを収納し、締結部材によってフレコンバッグの開口部を固定する。その後、重機を使用した汚染表土の充填作業が行われ、充填後はスタンド部材の上部からアーム部材を抜き取り、スタンドパイプを連結パイプの軸方向に移動して周方向に回動させ、スタンド部材を平面的に折り畳む。
実用新案登録第3161601号公報
しかしながら、特許文献1のフレコンバッグの自立補助フレームは、このように支持パイプ、連結パイプおよびスタンドパイプを有したスタンド部材と、アーム部材とを備えており、部品点数が多かった。また、スタンド部材の上部からアーム部材を抜き取り、スタンドパイプを連結パイプの軸方向に移動して周方向に回動させるという複雑な構造を有していた。そのため、補助フレームの組み立て作業およびこれにフレコンバッグを装着する作業や、汚染表土が充填されたフレコンバッグを補助フレームから取り外して補助フレームを折り畳む作業などに手間がかかり、その結果、表土の削り取りの作業効率が低下していた。
そこで、考案者は鋭意研究の結果、自立補助フレームとして、平面視してフレコンバッグの外周の全域を覆うのではなく、フレコンバッグの外周の半分だけを覆う形状(例えば円弧形状またはコノ字形状)のものを採用すれば、上述した問題は全て解消されることを知見し、この考案を完成させた。
この考案は、開口したフレコンバッグの自立補助を安全かつ効率的に行うことができ、そのため、汚染表土の削り取り作業用として好適で、しかも従来品に比べて部品点数が少なく、軽量で持ち運び易いとともに、低コストで製造することができるフレコンバッグ用自立補助フレームを提供することを目的としている。
請求項1に記載の考案は、バッグ本体の上周縁に、上端が開口する筒状の襠部が連結されたフレコンバッグを、前記襠部の開口状態で掛止することで、前記フレコンバッグの自立を補助するフレコンバッグ用自立補助フレームにおいて、前記フレコンバッグ用自立補助フレームは、複数本の金属枠材を、平面視して前記フレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して複数本の竪子部材が一定ピッチで平行に並ぶ竪連子状となるように連結した枠体からなり、外方へ捲った前記襠部を、前記フレコンバッグの外周りに配置した前記フレコンバッグ用自立補助フレームの少なくとも上端部に被せて掛止することで、前記フレコンバッグの自立を補助するフレコンバッグ用自立補助フレームである。
また、請求項2に記載の考案は、前記複数本の金属枠材は、それぞれが平面視して前記フレコンバッグの外周の半分のみを覆う長さで、かつ同一曲率半径の円弧形状を有した上枠部材および下枠部材と、平行に離間した前記上枠部材および前記下枠部材を、前記円弧の長さ方向に一定ピッチで連結する前記複数本の竪子部材とからなる請求項1に記載のフレコンバッグ用自立補助フレームである。
フレコンバッグ用自立補助フレームの形状は、平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して竪連子状の枠体であれば限定されない。
「竪連子状」とは、複数本の竪子(部材)が一定ピッチで平行に並んだ状態(縦縞状)をいう。枠体としては、それぞれが平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う長さで、かつ同一曲率半径の円弧形状を有した上枠部材および下枠部材と、平行に離間した上枠部材および下枠部材を、円弧の長さ方向に一定ピッチで連結する複数本の竪子部材とからなるものを採用した方が望ましい。この構成にすれば、横連子状のフレコンバッグ用自立補助フレームに比べて、使用時、斜め上方から作用するフレコンバッグの荷重を、各竪子部材によって均等に受けることができる。
フレコンバッグ用自立補助フレームの前記曲率半径は、適用されるフレコンバッグのサイズ(丸型バッグの場合にはバッグ本体の最大直径)に応じて適宜変更される。すなわち、このフレームはフレコンバッグの外周りに配置されるため、その曲率半径は、充填物の充填完了後、充填物により膨らんだフレコンバッグの半径より大きくなければならない。その曲率半径は、550〜575mmが好ましい。
ここでいう「平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状」とは、半円形状だけでなく、半円に達しない円弧形状でもよい。要は、平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを外方から覆うことができる形状であればよい。平面視してフレコンバッグの外周の半分以上を覆う円弧形状であれば、充填後のフレコンバッグからのフレコンバッグ用自立補助フレームの取り外しが円滑に行えない。
また、フレコンバッグ用自立補助フレームの高さは、適用されるフレコンバッグのバッグ本体の高さと同一とした方が好ましい。これは、フレコンバッグ用自立補助フレームの高さがバッグ本体の高さより低ければ、充填物の充填時のフレコンバッグの安定性が悪く、またバッグ本体の高さより高ければ、フレコンバッグ用自立補助フレームが不必要に大型化して取り扱いにくい。例えば、そのフレームの好ましい高さは1000〜1060mmである。
フレコンバッグ用自立補助フレームの重量は、作業者が一人でも持ち運びが可能な2〜3kgが好ましい。
ここでいうフレコンバッグとは、「フレキシブルコンテナバッグ」の略語であって、ポリプロピレンなどの各種の化学繊維からなる織布を袋状にしたバッグ本体に複数本の吊りベルトを縫着し、バッグ本体の上周縁部に、筒状の襠部の下周縁部を縫着したものである。
フレコンバッグの用途は限定されないものの、特に、屋外作業用、特に人手不足が懸念される汚染土壌(汚染表土)の輸送、保管用として好適である。
バッグ本体としては、充填物(特に汚染土壌)が漏出しないように縦糸および横糸が密な織布を使用してバッグ本体を縫製した一般的なものを採用することができる。その他、糸密度を低くして水きり機能を付与したバッグ本体を採用してもよい。
バッグ本体の外観形状としては、例えば、平面視して円形の丸型、平面視して四角形の角型などを採用することができる。
フレコンバッグは内袋付きのものでもよい。内袋としては、例えばポリ塩化ビニルなどの合成樹脂製の袋を採用することができる。内袋は、二重または三重以上に重ねたものでもよい。
ここでいう襠部とは、織布を筒状に縫製したもの、または、各種の合成樹脂シートを筒状に加工したものなどを採用することができる。
襠部としては、あらかじめ開口された上端の周縁部に締結紐が、襠部の絞り込みが可能なように装着された巾着式のものでも、一般的な襠部であって、別体の紐やベルトを使用して襠部の開口部分を縛るようにしたものでもよい。
ここでいう「襠部を外方へ捲る」とは、襠部をバッグ本体の表面側へ裏返すことを意味する。襠部を裏返した際、フレコンバッグの外周りに配置されたフレコンバッグ用自立補助フレームの少なくとも上端部を襠部によって包み込む。
ここでいう「少なくとも上端部」とは、フレコンバッグ用自立補助フレームの上端部のみ、この上端部からフレコンバッグ用自立補助フレームの高さ方向の中間部まで、または、この上端部からフレコンバッグ用自立補助フレームの下端部まで、さらにはフレコンバッグ用自立補助フレームの全体を意味する。
金属枠材の素材としては、例えば鉄、ステンレスの他、アルミニウム合金などを採用することができる。このうち、持ち運びやすいという理由で、アルミニウム合金が最も好ましい。
金属枠材は、中空の金属パイプでも、内部が詰まった中実の金属棒でも、細長い金属板でもよい。金属パイプおよび金属棒の直径(外径)は15〜20mmである。金属板の板幅は30〜40mmである。
上枠部材、下枠部材および竪子部材は、それぞれ同一素材から構成されても、別素材から構成されてもよい。竪子部材の使用本数、竪子部材の形成ピッチは限定されない。
請求項1に記載の考案によれば、フレコンバッグ用自立補助フレームは、平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状に湾曲しているため、1枚の枠体でありながら水平面の上で自立(起立)する。
使用時には、円弧形状のフレームの内部空間にフレコンバッグが収納されるように、フレコンバッグの外周りにフレコンバッグ用自立補助フレームを配置する。その後、バッグ本体の開口から突出した襠部を外方へ捲り、フレコンバッグ用自立補助フレームの少なくとも上端部に襠部を被せる。これにより、フレコンバッグがフレコンバッグ用自立補助フレームに開口状態で掛止され、フレコンバッグの自立が補助される。この状態で充填物がバッグ本体に充填される。充填物の充填後は、フレコンバッグ用自立補助フレームから襠部を外し、襠部の開口を閉じる。
このように、フレコンバッグ用自立補助フレームを、複数本の金属枠材を、平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して竪連子状となるように連結した枠体から構成し、襠部を外方へ捲ってフレコンバッグ用自立補助フレームに被せるようにしたため、フレコンバッグをフレコンバッグ用自立補助フレームに安全かつ効率的に着脱することができる。
また、フレコンバッグ用自立補助フレームを1個の枠体から構成したため、フレコンバッグ用自立補助フレームが軽量で作業者による持ち運びが容易となり、かつ低コストで製造することができる。さらに、従来品の場合には、充填物の充填後にいったんフレームを分解しなければならなかったが、このフレコンバッグ用自立補助フレームの場合には、使用後の状態のものを、そのまま次の汚染表土の充填に利用することができる。以上のことから、この自立補助フレームは、汚染表土の削り取り作業用として好適なものとなる。
特に、請求項2に記載の考案によれば、フレコンバッグ用自立補助フレームを、それぞれが平面視してフレコンバッグの外周の半分のみを覆う長さで、かつ同一曲率半径の円弧形状を有した上枠部材および下枠部材と、これらを円弧の長さ方向に一定ピッチで連結する複数本の竪子部材とからなる竪連子形状のものとした。そのため、高い剛性と軽量化との実現が可能な連子形状のフレコンバッグ用自立補助フレームにおいて、充填物が充填されたフレコンバッグを側方から一体的に支持することで斜め上方より作用するフレコンバッグの荷重を、複数本の竪子部材によって均等に受けることができる。その結果、横連子状のものに比べて、このフレコンバッグからの荷重を原因としたフレコンバッグ用自立補助フレームの使用中の変形を防止することができる。
この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームおよびフレコンバッグの斜視図である。 この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームへのフレコンバッグの正面図である。 この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームへのフレコンバッグの襠部および内袋の掛止作業を示す斜視図である。 この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームにより自立補助されたフレコンバッグへの汚染表土の充填作業を示す側面図である。 この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームにより自立補助されたフレコンバッグへの汚染表土の充填完了状態を示す要部縦断面図である。 この考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレームを用いて充填物が充填されたフレコンバッグの封止後の状態を示す側面図である。
以下、この考案の実施例を具体的に説明する。ここでは、放射性物質に汚染された土壌から削り取った表土を輸送、保管するフレコンバッグ用のものを例とする。
図1〜図4において、10はこの考案の実施例1に係るフレコンバッグ用自立補助フレーム(以下、フレーム)である。この自立補助フレーム10は、放射性物質に汚染された土壌から削り取った汚染表土(充填物)11が充填されるバッグ本体12の上周縁に、上端の開口が汚染表土11の投入口となる筒状の襠部13が連結されたフレコンバッグ14の自立を補助するものである。ここでいうフレコンバッグ14とは、内容量1.0mの丸型のフレキシブルコンテナバッグである。
まず、図1および図2を参照して、フレコンバッグ14の構成を詳細に説明する。
フレコンバッグ14は、1500deのポリプロピレン繊維からなる織布を所定形状に裁断し、かつ適宜縫製することで作製された直径1m、高さ約1mの前記バッグ本体12を有する。バッグ本体12の上周縁には、バッグ本体12と同一直径、同一高さの円筒形状の前記襠部13の下周縁が縫着されている。この襠部13の周方向の一部分には、襠部13を縛ってフレコンバッグ14を封止する結束紐15の一端部が縫着されている。また、バッグ本体12の底面には、正方形の補強用の底布16が縫着され、底布16の四隅に、バッグ本体12の長さ方向に延びる4本の吊りベルト17の各下端部が縫着されている。各吊りベルト17は、それぞれの上端部がバッグ本体12の上周縁から上方へ突出し、これらの突出部分は、それぞれ折り返して各端部をバッグ本体12の上周縁部に縫着する。これにより、バッグ本体12の上周縁に、その周方向へ90°ピッチで4つの吊り輪部18が現出される。これらの吊り輪部18のうち、隣接する2対の吊り輪部18間には、充填後のフレコンバッグ14を輸送、保管する際に利用される2本の吊りロープ19が架け渡される。これらの襠部13、底布16および吊りベルト17は、バッグ本体12と同一の織布からなる。また、バッグ本体12の内部空間には、略襠部13の長さとバッグ本体12の長さとを合わせた長さを有する内袋20が収納されている。この内袋20はポリ塩化ビニル製である。
次に、図1を参照して、自立補助フレーム10を詳細に説明する。
自立補助フレーム10は、それぞれが平面視してフレコンバッグ14の外周の半分のみを覆う長さ(180cm)で、かつ同一曲率半径(半径57cm)の半円形状を有した上枠部材(金属枠材)21および下枠部材(金属枠材)22を湾曲の向きを揃えて平行に上下離間して配置し、これらを、その円弧の長さ方向に一定ピッチ(26cm間隔)で7本の竪子部材(金属枠材)23を使用して竪連子状(すの子状)に連結したものである。上枠部材21、下枠部材22および各竪子部材23は、それぞれ外径が20mmのアルミニウム合金製の丸パイプからなる。自立補助フレーム10の重量は、成人男性が持ち運べる2kgである。
次に、図1および図3〜図6を参照して、この考案の実施例1に係る自立補助フレーム10の使用方法を説明する。
図1および図4に示すように、放射性物質(放射性セシウムなど)に汚染された土壌からユンボ24を用いて削り取った汚染表土11をフレコンバッグ14に充填する際には、まず、現場に自立補助フレーム10とフレコンバッグ14を運び込み、ここで1人の作業者がフレコンバッグ14の外周りに自立補助フレーム10を配置する(図1)。すなわち、自立補助フレーム10の内部空間にフレコンバッグ14を収める。
次に、作業者は、バッグ本体12の上周縁から突出した襠部13を外方へ捲り、自立補助フレーム10の略全体に襠部13を被せる(図3)。同様にして、露出した内袋20の上部を外方へ捲り、襠部13の上から自立補助フレーム10の略全体に内袋20を被せる。これにより、重量2kgの円弧形状の起立した自立補助フレーム10に、フレコンバッグ14が開口状態で確実に掛止される。その後、作業者は自立補助フレーム10の近くから退避する。
次いで、ユンボ24の操縦者は、そのアーム24aを水平方向および垂直方向に回動操作し、放射性セシウムなどにより汚染された土壌の汚染表土11を、バケット24bにより削り取る(図4)。その後、アーム24aの水平旋回、バケット24bの垂直回動を適宜行って削り取った汚染表土11を、自立補助フレーム10によって開口保持されたフレコンバッグ14の内袋20の中に順次投入し、これに汚染表土11を充填する。このとき、作業者は自立補助フレーム10の近くから事前に退避しているため、汚染表土11の充填作業を安全に行うことができる。
汚染表土11の充填完了後(図5)、作業者が自立補助フレーム10の近くに戻り、自立補助フレーム10から内袋20を外してその開口部を縛る。次に、襠部13を自立補助フレーム10から外し、結束紐15を用いて襠部13を縛る(図6)。これにより、フレコンバッグ14に充填された汚染表土11が二重封止され、その結果、汚染表土11がフレコンバッグ14の外へ漏れにくくなり、運搬時および保管時の安全性が高まる。
その後、作業者はユンボ24のバケットに2本の吊りロープ19を引っ掛け、操縦者の操縦により、ユンボ24のアーム24aを所定方向に回動してフレコンバッグ14を吊上げ、これをトラックの荷台に積み込む。このとき、自立補助フレーム10は、汚染表土11が充填されたフレコンバッグ14から離れているため、作業者は、上述した操作に則り、別のフレコンバッグ14を自立補助フレーム10に掛止して自立させ、次の汚染表土11の充填作業に備える。その後も、汚染された土壌において、予定範囲の表土11の除去作業が完了するまで、以上の操作を繰り返し行う。
このように、自立補助フレーム10を、平面視してフレコンバッグ14の外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して竪連子状となるように、複数本の金属パイプを連結した枠体から構成し、襠部13および内袋20をそれぞれ外方へ捲って自立補助フレーム10に被せるようにしたため、フレコンバッグ14を自立補助フレーム10に安全かつ効率的に着脱することができる。
また、自立補助フレーム10を1個の枠体から構成したため、自立補助フレーム10が軽量で作業者による持ち運びが容易となり、かつ低コストで製造することができる。さらに、従来品の場合には、次のフレコンバッグをフレームに装着するため、充填後の自立補助フレームをいったん分解し、その後、組み立て直さなければならなかったが、自立補助フレーム10の場合には、使用後、そのままの状態のものを、次の充填作業場所まで作業者が持ち運んで、汚染表土11の充填用として利用することができる。以上のことから、この自立補助フレーム10は、汚染表土11の削り取り作業用として好適なものとなる。
この考案のフレコンバッグ用自立補助フレームは、屋外の現場でフレキシブルコンテナバッグを自立させる支持部材として有用である。
10 フレコンバッグ用自立補助フレーム、
12 バッグ本体、
13 襠部、
14 フレコンバッグ、
21 上枠部材(金属枠材)、
22 下枠部材(金属枠材)、
23 竪子部材(金属枠材)。

Claims (2)

  1. バッグ本体の上周縁に、上端が開口する筒状の襠部が連結されたフレコンバッグを、前記襠部の開口状態で掛止することで、前記フレコンバッグの自立を補助するフレコンバッグ用自立補助フレームにおいて、
    前記フレコンバッグ用自立補助フレームは、複数本の金属枠材を、平面視して前記フレコンバッグの外周の半分のみを覆う円弧形状で、かつ正面視して複数本の竪子部材が一定ピッチで平行に並ぶ竪連子状となるように連結した枠体からなり、
    外方へ捲った前記襠部を、前記フレコンバッグの外周りに配置した前記フレコンバッグ用自立補助フレームの少なくとも上端部に被せて掛止することで、前記フレコンバッグの自立を補助するフレコンバッグ用自立補助フレーム。
  2. 前記複数本の金属枠材は、
    それぞれが平面視して前記フレコンバッグの外周の半分のみを覆う長さで、かつ同一曲率半径の円弧形状を有した上枠部材および下枠部材と、
    平行に離間した前記上枠部材および前記下枠部材を、前記円弧の長さ方向に一定ピッチで連結する前記複数本の竪子部材とからなる請求項1に記載のフレコンバッグ用自立補助フレーム。
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