JP3191073U - フレキシブルコンテナバッグ - Google Patents

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Abstract

【課題】先端が尖ったものが刺さり難く、たとえ刺さったとしても刺さった箇所から放射性物質の流出を防止して除染廃棄物を安全に保管することができるフレキシブルコンテナバッグを提供する。【解決手段】放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋、防水性を有する中袋22、及び除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋23で3層に形成された袋体2と、袋体を開口部が上向きに開いた開口状態に保持するスタンド3とを備える。スタンドは、水平な4つの枠辺41を開閉可能に連結して環状に形成し折り畳んだ折り畳み状態と展開した開状態となる枠体4と、枠体を支える脚5と、枠体の4つの角部のうち対向する2つの角部に装着されて枠体を開状態に保持する保持部材6と、袋体を着脱可能に係止する係止部材7とから形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、放射性物質特にセシウムを含んだ、落葉、苔、泥などの堆積物、刈り取った草、芝、伐採した剪定枝、樹木の剥ぎ取り粗皮、小石を含んだ山土や汚泥等の除染廃棄物を移送、保管することができるフレキシブルコンテナバッグに関するものである。
東日本大震災により発生した原子力発電所の事故により生じた放射性物質による汚染に関して原子力災害対策本部より「市町村による除染実施ガイドライン」が示された。ガイドラインによれば、放射性物質で汚染された落葉、苔、泥などの堆積物、刈り取った草、芝、伐採した剪定枝、樹木の剥ぎ取り粗皮、小石を含んだ山土や汚泥等の除染廃棄物は、土嚢袋といわれている、ポリエチレンやポリプロピレン等の化学繊維で織られたシートで製作されたフレキシブルコンテナバッグに収納され、空き地等の仮置き場に仮置きされ、いずれ最終処分場に移されて処理される。
現行のフレキシブルコンテナバッグは、基本的には1年間で1回使用という品質保証期間であるが、除染廃棄物の仮置き間は3年から5年以上と考えられるので、屋外に長期間放置されると紫外線等によってフレキシブルコンテナバッグが劣化し、汚染物質の漏れや二次汚染の恐れがあるだけでなく、仮置き場から最終処分場までの運搬移動も困難になることが考えられる。
そこで、放射性物質を含む土砂等の除染廃棄物を収納して屋外で長期間保存が可能な耐候性と防水性とを有する汚染物収納袋が提案されている(特許文献1参照)。提案されている汚染物収納袋は、外袋の中に内袋を備えている。外袋は、カーボンブラックを含油するフィラメント糸で織製され、外側に吊りベルトが固定されている。内袋は、ポリオレフィンシートで形成されている。除染廃棄物は、土砂や汚泥だけではなく枝や小石などの先端が尖ったものなどが含まれているため、汚染物収納袋に除染廃棄物が収納されていると、先端が尖ったものが汚染物収納袋に突き刺さって汚染物収納袋から外部に突出することもあり得る。その結果、放射性物質を含んだ除染廃棄物が汚染物収納袋の刺さった箇所から流出することがある。
特開2013−174475号公報
そこで、本考案は、先端が尖ったものが刺さり難く、たとえ刺さったとしても刺さった箇所から放射性物質の流出を防止して除染廃棄物を安全に保管することができるフレキシブルコンテナバッグを提供することにある。
前記課題を解決するため、本考案に係るフレキシブルコンテナバッグは、セシウム等の放射性物質を含んだ落葉、苔、泥などの堆積物、刈り取った草、芝、伐採した剪定枝、樹木の剥ぎ取り粗皮、小石を含んだ山土や汚泥等の除染廃棄物を収納するバッグであって、前記放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋、防水性を有する中袋、及び前記内袋に前記除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋で3層に形成された袋体と、前記袋体を開口部が上向きに開いた開口状態に保持するスタンドとを備え、前記スタンドは、水平な4つの枠辺を開閉可能に連結して環状に形成し折り畳んだ折り畳み状態と展開した開状態となる枠体と、前記枠体を支える脚と、前記枠体の4つの角部のうち対向する2つの角部に装着されて前記枠体を開状態に保持する保持部材と、前記袋体を着脱可能に係止する係止部材とから形成されていることを特徴とする。
このように、袋体は、放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋、防水性を有する中袋、及び内袋に除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋で3層に形成されているので、尖ったものが刺さり難く、しかも、たとえ刺さったとしても、放射性物質は内袋に吸着されるので、刺さった箇所から放射性物質が流出することが防止される。
また、袋体は、スタンドによって開口部が上向きに開いた開口状態に保たれるので、袋体に除染廃棄物を収納し易い。このとき、スタンドの枠体の2つの角部に保持部材が装着されていることで、枠体は開口状態に保持されるので、袋体に除染廃棄物をより収納し易い。
この場合において、保持部材を、枠体の角部を形成する2つの枠辺の一方の上端部に被せられる断面逆凹状の第1保持部と、第1保持部に固定されて枠辺の他方の上端部に被せられる断面逆凹状の第2保持部とを備えることができる。また、枠体を、連結した2つの枠辺を閉じ動作させて互いに重ねるように折り畳んだ折り畳み状態と閉じた2つの枠辺をそれぞれ開き動作させて略90度に展開した開状態となるスタンド構成体の2つをそれぞれの枠辺の開放先端を互いに連結して形成することができる。スタンド構成体の各枠辺の開放先端に筒状連結部がそれぞれ設けられ、保持部材を、一方のスタンド構成体の筒状連結部と他方のスタンド構成体の筒状連結部を同軸上に位置させてこれら筒状連結部に挿入して2つのスタンド構成体を連結する軸部を備えることができる。さらに、外袋に、袋体を吊り下げるための吊りベルトを設け、吊りベルトを、外袋から上方に延び、開口部の近傍に設けたベルト通しを通って外袋に縫着し、保持部材が、垂直方向に延びる棒状の基部を備え、該基部の下方が軸部として形成されるとともに、当該基部の上方がベルト通しに挿入される係止部材として形成され、基部の中間に、第1保持部と第2保持部を固定することができる。
本考案によれば、先端が尖ったものが刺さり難く、たとえ刺さったとしても刺さった箇所から放射性物質の流出を防止して除染廃棄物を安全に保管することができ、かつ、袋体に除染廃棄物を収納し易い。
本考案に係る一例の実施形態のフレキシブルコンテナバッグを示す斜視図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられる袋体の一例を示す斜視図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられるスタンドの一例を示す平面図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられるスタンドの一例を示す正面図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられる保持部材の一例を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられるスタンド構成体が折り畳められた折り畳み状態を示す平面図である。 本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに用いられるスタンド構成体が略90度展開した開状態を示す平面図である。
以下、本考案に係るフレキシブルコンテナバッグの実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態の一例のフレキシブルコンテナバッグ1は、セシウム等の放射性物質を含んだ除染廃棄物を収納するものであり、除染廃棄物を収納する袋体2と、袋体2を開いた状態に保持するスタンド3とを備えている。除染廃棄物は、例えば、セシウム等の放射性物質を含んだ落葉、苔、泥などの堆積物、刈り取った草、芝、伐採した剪定枝、樹木の剥ぎ取り粗皮、小石を含んだ山土や汚泥等である。
袋体2は、図1及び図2に示すように、放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋21と、防水性を有する中袋22と、内袋21に除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋23とで3層に形成されている。内袋21は、除染廃棄物を収納するものであり、例えば、有底円筒状に形成されている。内袋21は、中袋22内に挿入され、中袋22は外袋23に挿入されており、中袋22及び外袋23は、内袋21と同様に、有底円筒状に形成されている。外袋23は、一例として、直径1100mm、軸方向の長さ1100mmに形成されて、袋体2に1tの除染廃棄物を収納し得るようになっている。内袋21、中袋22及び外袋23は、袋状に形成されていれば有底円筒状に限定されず、有底角筒状等その他の形状に形成してもよい。
内袋21は、放射性物質特にセシウムを吸着する吸着機能及び透水性を有し、除染廃棄物を収納することができるものであればよく、例えば、セシウムを選択的に吸着するプルシアンブルーを含浸または塗布させた布、不織布又はフェルト等で形成されている。なお、本実施形態では特にセシウムを吸着する場合について説明するが、プルシアンブルーと一緒に、又は、プルシアンブルーとは別に、ゼオライト、ベントナイト等の他の吸着材を用いてセシウムとともにセシウム以外の他の放射性物質例えばヨウ素やストロンチウム等も吸着させるようにしてもよい。内袋21の基材としては、布(織布や編布)、不織布又はフェルト等を用いることができ特に限定されないが、不織布であることが好ましい。不織布としては、公知のものを用いることができ、例えば、ケミカルボンド不織布、サーマルボンド不織布、エアースルー不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられる。
プルシアンブルーは、セシウムを選択的に吸着するためにセシウムの吸着能力が高いものとして知られている。プルシアンブルーとしては、公知のものを用いることができ、例えば、粒径が小さく比表面積が大きく高い吸着効果が得られることからナノ粒子のものを用いることも一つの方法である。プルシアンブルーを付着させる手段としては、塗布、含浸等が挙げられるが、バインダーを用いてプルシアンブルーを含浸または塗布させることが好ましい。バインダーとしては、公知のものを用いることができ、例えば、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、アルキッド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、ポリブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、ポリアミド系樹脂、フエノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられ、特に好ましいものは内袋21に剛性を持たせて自立可能にする樹脂が好ましい。すなわち、内袋21は、バインダーを用いてプルシアンブルーを含浸または塗布により付着させるとともに剛性を持たせて自立可能にした不織布で形成されていることが好ましい。また、内袋21は、水を透過させることができれば透水性について特に限定されないが、例えば、透水係数が1×10−2cm/sec程度であることが好ましい。
プルシアンブルーの付着量は、内袋21に収納した除染廃棄物内の水が内袋21を通って内袋21外に流出したとき、流出した水の放射性物質の値が排水における放射性物質の基準値以下になる範囲から任意に設定され、例えば、1m当たり必要の量は、除染廃棄物のセシウム量によって決定されるが、約5g〜10gである。すなわち、内袋21は、放射性物質であるセシウムをろ過吸収しながら水を排出するものである。また、内袋21の厚さは、自立可能であるとともに除染廃棄物が収納されて外袋23に入れられた状態で屋外に3年以上好ましくは7、8年以上仮置きし得る範囲から任意に設定される。内袋21は、例えば、1トンの例えば土壌を収納し得る大きさに形成されている。内袋21の投入口(開口部)は、折畳んで閉じたり絞りテープなどの紐材により閉じたりすることが好ましい。
中袋22は、防水性を有するものであり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル等の合成樹脂等で形成したものを用いてもよい。中袋22は、内袋21と高さを略同じに形成してもよいが、内袋21の高さより高く例えば除染廃棄物の収納後に中袋22の開口部を結んで密封し得る寸法で形成されていることが好ましい。また、中袋22の内面等にプルシアンブルーを付着させるようにしてもよい。中袋22の投入口(開口部)は、折畳んで閉じたり絞りテープ24などの紐材により閉じたりすることが好ましい。
外袋23は、中袋22内の内袋21に除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有するものである。すなわち、外袋23は、中袋22内の内袋21に収容された除染廃棄物による荷重とを強固に支持して移送(運搬)し得る耐久性と、屋外に3年以上好ましくは7、8年以上仮置きし得る耐候性とを有するものである。外袋23は、例えば、市販されている土嚢袋等を用いてもよいし、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ナイロンなどの強度の高い合成樹脂等で形成したものを用いてもよい。また、外袋23の内面等にプルシアンブルーを付着させるようにしてもよい。外袋23は、内袋21と高さを略同じに形成してもよいが、内袋21の高さより低く形成されていることが好ましい。すなわち、外袋23に中袋22及び内袋21を入れたとき、内袋21の方が高く(5cm〜30cm、作業のしやすい範囲)なっていることが好ましい。
また、外袋23には、クレーンやフォークリフト等の昇降装置のフック等の吊下支持具に取り外し可能に係合されて内袋21に除染廃棄物が収納された状態の外袋23を吊り下げて移動するための吊り部材としての吊りベルト25が設けられている。吊り部材としては、吊下支持具に取り外し可能に係合されるものであれば吊りベルト25以外の例えば取っ手等でもよい。吊りベルト25は、2本のベルトで形成してもよいし環状の1本のベルトで形成してもよい。
吊りベルト25を1本のベルトで形成する場合、ベルトを外袋23の底部の中央で交差させるとともに、その一部を底部や周面に縫着する。吊りベルト25は、底部の4箇所から外袋23の周面を軸方向に延び開口部の近傍でベルト通し26を通ってから上方に延びている。吊りベルト25は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエステル、ナイロンなどの強度の高い合成樹脂等で形成されている。さらに、外袋23の投入口(開口部)は、折畳んで閉じたり絞りテープなどの紐材により閉じたりすることが好ましい。
スタンド3は、図1、図3及び図4に示すように、袋体2を開口部が上向きに開いた開口状態に保持するものである。スタンド3は、水平方向に延びる(水平な)4つ枠辺41を開閉可能に連結して環状に形成し折り畳み状態と開状態となる枠体4と、枠体4を支える脚5と、枠体4の4つの角部のうち対向する2つの角部に装着されて枠体4を開状態に保持する保持部材6と、袋体2を着脱可能に係止する係止部材7とから形成されている。
枠体4は、4つの枠辺41を開閉可能に連結して環状に形成されている。枠辺41は、例えば、縦断面縦長の長方形状等で水平方向に延びる細板状に形成されている。各枠辺41の両端部近傍には、それぞれ脚5が設けられて、枠体4(4つの枠辺41)が水平方向に延びた状態で支えられるようになっている。脚5は、袋体2に除染廃棄物を収納するときに、枠体4が倒れたりしないように、枠辺41から枠体4の外側に離れるように斜め下方に延び、下端部が地面等に水平に接するように折り曲げられている。枠辺41及び脚5は、枠体4で保持した袋体2に除染廃棄物を収納するときに、袋体2を開口部が上向きに開いた開口状態に保持することができ得る材料、例えば、鋼材等で形成されている。
枠体4(4つの枠辺41)は、隣接する2つの枠辺41が互いに水平方向に回動可能(開閉可能)に連結されており、隣接する2つの枠辺41及び残りの2つの枠辺41をそれぞれ重ねるように折り畳んだ折り畳み状態と、隣接する2つの枠辺41及び残りの2つの枠辺41をそれぞれ略90度に開いた四角形状の開状態となるようになっている。枠体4は、4つの枠辺41の長さが同じ寸法の場合には、開状態が正方形状になり、対向する枠辺41の寸法が同じで隣接する枠辺41の寸法が異なる寸法の場合には、開状態が長方形状になる。
枠体4及び脚5は、1つの部材で形成してもよいし、2つの部材(スタンド構成体31)を連結して形成してもよい。本実施形態では、2つのスタンド構成体31を用いる場合について説明する。スタンド構成体31は、図6及び図7に示すように、1つの枠辺41の一方の端部と他の1つの枠辺41の一方の端部が開閉可能に連結されて当該2つの枠辺41を閉じ動作させて互いに重ねるように折り畳んだ折り畳み状態(図6参照。)と閉じた2つの枠辺41をそれぞれ開き動作させて略90度に展開した開状態(図7参照。)となるように形成されている。
2つの枠辺41の連結手段としては、例えば、ヒンジ32等が用いられる。ヒンジ32は、例えば、2つの枠辺41にそれぞれ取り付けられる2つの翼板32a、32aを有するものが用いられる。スタンド構成体31の2つの枠辺41の開放先端には、それぞれ円筒状等の筒状連結部31aが設けられている。1つのスタンド構成体31の筒状連結部31aと別の1つのスタンド構成体31の筒状連結部31aとをそれぞれ同軸上に位置させてこれら筒状連結部31aに例えば連結部材としてのピンを通して2つのスタンド構成体31を連結し、4つの枠辺41からなる環状の枠体4を形成するようにしてもよい。
保持部材6は、図1及び図5に示すように、枠体4を四角形状の開状態に保持するものであり、枠体4の4つの角部のうち対向する2つの角部に装着されている。保持部材6が装着される角部は、2つのスタンド構成体31で枠体4を形成する場合、スタンド構成体31を形成する角部の2箇所でもよいが、2つのスタンド構成体31を連結した2つの角部であることが好ましい。保持部材6は、2つのスタンド構成体31を連結した2つの角部に装着する場合、枠体4を開状態に保持のみ行うようにしてもよいが、枠体4の開状態の保持と2つのスタンド構成体31の連結の両方を行うようにしてもよい。
保持部材6は、例えば、垂直方向に延びる断面円形の棒状に形成された基部61と、基部61の中間に固定されて角部を形成する2つの枠辺41の一方に係合する第1保持部62と、2つの枠辺41の他方に係合する第2保持部63とを備えている。
第1保持部62は、例えば、枠辺41に係合するならばどのように形成してもよく、例えば、枠辺41の上端部に被せられる断面逆凹状に形成されている。第1保持部62は、基部61の軸に対して直交する方向に延びるように一端である基端が基部61の周面に固定されている。第2保持部63は、例えば、枠辺41に係合するならばどのように形成してもよく、例えば、枠辺41の上端部に被せられる断面逆凹状に形成されている。第2保持部63は、基部61の軸に対して直交するとともに第1保持部62に対して直交する方向に延びるように一端である基端が基部61の周面に固定されている。
基部61の下方は、スタンド構成体31の筒状連結部31aに挿入されて2つのスタンド構成体31を連結する軸部すなわち連結部材として形成されていることが好ましい。これにより、略90度に展開した開状態の2つのスタンド構成体31の筒状連結部31aに基部61の下方を挿入して2つのスタンド構成体31を連結するとともに、第1保持部62と第2保持部63を2つの枠辺41の上端部に被せることで、角部を形成する2つの枠辺41の回動が防止されて枠体4(スタンド3)が四角形状の開状態に保持されるようになっている。
基部61の上方(第1保持部62及び第2保持部63より上方)は、ベルト通し26に挿入されて袋体2をスタンド3に係止させる係止部材7として形成されていることが好ましい。これにより、スタンド3の枠体4内に袋体2を挿入する際に、基部61の上方である係止部材7をベルト通し26に挿入することで、袋体2を開いた状態でスタンド3に係止させることができる。このように、袋体2を係止部材7に係止させたとき、袋体2の底が地上に接するか接しないように、スタンド3の高さ(すなわち脚5の長さ)を設定することが好ましい。
なお、保持部材6を基部61と第1保持部62と第2保持部63とで形成したが、枠体4(スタンド3)を開状態に保持することができるならば、保持部材6を第1保持部62と第2保持部63とで形成するようにしてもよい。この場合、2つのスタンド構成体31の連結は、ピン等の連結部材で行うようにする。
また、保持部材6の上方を係止部材7として形成したが、これに限定されず、例えば、枠体4(枠辺41)に形成するようにしてもよい。この場合、係止部材7としては、例えば、フック状等に形成してもよい。係止部材をフック状に形成する場合、例えば、係止部材を4つの枠辺41の長手方向の略中央部の内面側にそれぞれ設けて袋体2の4つのベルト通し26に係止するようにする。
次に、上記のように構成した本実施形態のフレキシブルコンテナバッグ1に除染廃棄物を収納する場合について説明する。外袋23内に中袋22、内袋21を順次挿入されている袋体2を用意する。略90度に展開した開状態の2つのスタンド構成体31を対向させる。1つのスタンド構成体31の一方の筒状連結部31aと残りの1つのスタンド構成体31の一方の筒状連結部31aとを同軸上に位置させるとともに、1つのスタンド構成体31の他方の筒状連結部31aと残りの1つのスタンド構成体31の他方の筒状連結部31aとを同軸上に位置させ、各同軸上に位置させた筒状連結部31aにそれぞれ保持部材6の基部61の下方を挿入して2つのスタンド構成体31を連結する。かつ、2つの保持部材6の第1保持部62と第2保持部63をそれぞれ2つの枠辺41の上端部に被せる(図3及び図4参照。)。これにより、4つの枠辺41の回動が防止されて枠体4(スタンド3)が四角形状の開状態に保持されてスタンド3が組み立てられる。
このスタンド3の枠体4内に袋体2を挿入するとともに、2つの保持部材6の基部61の上方である係止部材7を4つのベルト通し26のうちの1つ置いた2つのベルト通し26に挿入して袋体2をスタンド3に係止させる。係止後、枠体4より上方の袋体2の内袋21、中袋22、外袋23を外側に折り返して枠体4に被せる(図1参照。)。これにより、袋体2は開口部が上向きに開いた開口状態でスタンド3に保持される。
このように、開口部が上向きに開いた袋体2にセシウム等の放射性物質を含んだ除染廃棄物を例えばユンボなどの重機等を用いて入れる。このとき、袋体2は、スタンド3によって開口部が上向きに開いた開口状態に保持されているので、除染廃棄物を入れ易い(収納し易い)し、一人での作業が可能となる。また、枠体4は、2つの角部に保持部材6が装着されていることで、枠体4(スタンド3)が開状態に確実に保持されるので、袋体2に除染廃棄物をより収納し易い。
除染廃棄物を袋体2に入れた後に、内袋21の投入口(開口部)を例えば絞りテープにより閉じる。内袋21を閉じた後に、中袋22の投入口(開口部)を例えば絞りテープ24により閉じ、さらに、外袋23の投入口(開口部)を例えば折畳んで閉じる。除染廃棄物を入れた袋体2を所定の場所に移送(運搬)する。このとき、外袋23に、吊りベルト25が設けられていることで、袋体2をクレーンやフォークリフト等の昇降装置のフック等の吊下支持具で簡単に吊り下げて移動することができるので、袋体2の移送を容易に行える。また、袋体2を移送する際に、袋体2がスタンド3から抜けないときには、保持部材6を外してスタンド構成体31を2つスタンド構成体31に分割することで、スタンド3から袋体2を外すことができる。
袋体2は、放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋21、防水性を有する中袋22、及び内袋21に除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋23で3層に形成されているので、尖ったものが刺さり難く、しかも、たとえ刺さったとしても、放射性物質は内袋21に吸着されるので、刺さった箇所から放射性物質が流出することが防止される。
したがって、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグ1は、先端が尖ったものが刺さり難く、たとえ刺さったとしても刺さった箇所から放射性物質の流出を防止して除染廃棄物を安全に保管することができ、かつ、袋体2に除染廃棄物を収納し易い。
1 フレキシブルコンテナバッグ
2 袋体
3 スタンド
4 枠体
5 脚
6 係止部材
7 保持部材
21 内袋
22 中袋
23 外袋
31 スタンド構成体
31a 筒状連結部
41 枠辺
61 基部
62 第1保持部
63 第2保持部

Claims (5)

  1. セシウム等の放射性物質を含んだ落葉、苔、泥などの堆積物、刈り取った草、芝、伐採した剪定枝、樹木の剥ぎ取り粗皮、小石を含んだ山土や汚泥等の除染廃棄物を収納するバッグであって、
    前記放射性物質を吸着する吸着機能を有する内袋、防水性を有する中袋、及び前記内袋に前記除染廃棄物を収納した状態で移送に耐え得る耐久性及び耐候性を有する外袋で3層に形成された袋体と、
    前記袋体を開口部が上向きに開いた開口状態に保持するスタンドとを備え、
    前記スタンドは、水平な4つの枠辺を開閉可能に連結して環状に形成し折り畳んだ折り畳み状態と展開した開状態となる枠体と、前記枠体を支える脚と、前記枠体の4つの角部のうち対向する2つの角部に装着されて前記枠体を開状態に保持する保持部材と、前記袋体を着脱可能に係止する係止部材とから形成されていることを特徴とするフレキシブルコンテナバッグ。
  2. 前記保持部材は、前記枠体の角部を形成する2つの枠辺の一方の上端部に被せられる断面逆凹状の第1保持部と、前記第1保持部に固定されて前記枠辺の他方の上端部に被せられる断面逆凹状の第2保持部とを備えた請求項1に記載のバッグ。
  3. 前記枠体は、連結した2つの枠辺を閉じ動作させて互いに重ねるように折り畳んだ折り畳み状態と閉じた2つの枠辺をそれぞれ開き動作させて略90度に展開した開状態となるスタンド構成体の2つをそれぞれの枠辺の開放先端を互いに連結して形成されている請求項1又は2に記載のバッグ。
  4. 前記スタンド構成体の各枠辺の開放先端に筒状連結部がそれぞれ設けられ、
    前記保持部材は、一方のスタンド構成体の筒状連結部と他方のスタンド構成体の筒状連結部を同軸上に位置させてこれら筒状連結部に挿入して2つのスタンド構成体を連結する軸部を備えた請求項3に記載のバッグ。
  5. 前記外袋には、前記袋体を吊り下げるための吊りベルトが設けられ、
    前記吊りベルトは、外袋から上方に延び、開口部の近傍に設けたベルト通しを通って外袋に縫着され、
    前記保持部材は、垂直方向に延びる棒状の基部を備え、該基部の下方が前記軸部として形成されるとともに、当該基部の上方が前記ベルト通しに挿入される前記係止部材として形成され、前記基部の中間に、前記第1保持部と第2保持部が固定されている請求項4に記載のバッグ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016215182A (ja) * 2015-05-22 2016-12-22 槌屋ティスコ株式会社 浄化シート及び廃棄物の保管方法

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