JP6691615B1 - 内側取手付土嚢袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が土嚢袋の上辺部を保持等しなくても、土嚢袋を安定して保持可能であり、開口量も維持でき、視覚による流入量の確認も容易にすることができ、作業者の危険性回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する土嚢袋の提供を課題とする。【解決手段】上部に開口部を有する有底の筒状袋体内部に取手を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体、規格化された収納量に基づいて充填物を収納する充填物収容領域と該充填後に封止するための上部の綴じ代領域とによって構成され、前記綴じ代領域の上部には綴じ紐が設けられ、前記綴じ代領域と前記充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、前記充填物収容領域の上部内側に複数の前記内側取手部を有し、該内側取手部は、前記筒状袋体の外側から補強する外側補強部と前記筒状袋体の内側から補強する内側補強部と前記外側取手部が一体に結合される構成手段を採用した。【選択図】図1

Description

本発明は、土嚢袋の技術に関し、詳しくは、袋体の内側に強度を高めた取手を備えることにより、作業効率及び作業時の安全性に資する土嚢袋の技術に関するものである。
水害等が発生した際、土嚢によって河川等からの水の流出を防ぐ処置がなされる場合がある。土嚢は、密閉性のある丈夫な袋に土砂等の充填物を収容したもので、土嚢を複数積み上げ、壁状にすることによって、水の流出をブロックしたり、堤防の補強などに利用したりするものである。大きさは10kg程度のものから、2t程度のものまで様々なものがある。1t以上の比較的大きな土嚢を製造する場合には、重機あるいはホッパ等で、充填物を土嚢袋に収容させていくのが効率的である。しかし、土嚢袋は、自立できない場合もあり、充填物を収容させる際、土嚢袋の開口部付近や、土嚢袋の外周に配置されている取手部を人が持ち、土嚢袋の開口部が小さくなったり、土嚢袋が傾いてしまうことを防ぐ作業を伴うことが多く危険である。
土嚢袋の外周に配置されている取手にロープ等をつけ、土嚢袋を吊り下げることも考えられるが、土嚢袋の開口部付近は、土嚢完成の際に上部で縛られ、蓋体としての役目を果たすことから、取手は土嚢袋の比較的中段に配置される。そのため、開口部が広く開口するように維持する作業は、人の手作業によって行う必要があった。
しかし、重機等の極めて近くで、人が作業することは危険性が高く、作業安全上問題である。また、1t以上の土嚢を作る際は、充填物流入作業中に、土嚢袋の開口部が人の背の高さほどになり、流入量が把握しにくく、充填物の流入と流入量の確認を交互に行わなければならず面倒であり、また、効率的な土嚢作成が出来ない。
そこで、人が土嚢袋の保持等をしなくても、土嚢袋を安定して保持しつつ、開口量も維持でき、流入量の確認も容易になる構造が求められていることに鑑み、本願の出願人は、係る問題を解決しようと、内側取手付き土嚢袋を開発し、実用新案登録を受けている(特許文献1参照)。係る技術は、作業者が土嚢袋の上辺部を保持しなくても、土嚢袋を安定して保持及び開口量の維持が可能であり、視覚による流入量の確認も容易にできることから、作業者の危険性回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮するものである。具体的には、上部に開口部を有する筒状袋体の内部に取手を有する土嚢袋であって、筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域と、充填後に封止するための上部の綴じ代領域部と、によって構成され、綴じ代領域部と、充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、充填物収納領域は、充填物を収納した状態において、筒状部の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部を持つ。」というものである。しかしながら、単に開口部を開かせるためのみならず、内側取手により充填された土嚢袋を吊り上げる場合には、外側の吊りベルト(以下、外側取手という)と同等の強度が必要となる。
また、土嚢に関連する技術は、本願の発明者以外からも、従来より様々な技術が提案されている。例えば、土砂中の混入物による破損のおそれがなく、開口部の開口性が良好で、その開口状態を維持することができ、土砂の充填作業を極めて円滑に行なうことのできる不透水性の土嚢袋用内袋及びこれを備えた土嚢袋(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、土嚢袋用内袋は、一軸延伸された熱可塑性合成樹脂からなる線条体を経糸及び緯糸に用いて形成された布状体の少なくとも片面に熱可塑性合成樹脂層が積層されてなる不透水性のシート状体を用いて、上部に開口部を有する有底筒状に形成されてなる。この土嚢袋用内袋は、上部が開口可能な熱可塑性合成樹脂製の外袋内に収納されることによって土嚢袋1が構成されている。この構成によって、良好な開口性が維持できる。しかしながら、内袋の上部で妨げられて土砂流入中の流入量の確認は難しい。そのため、前記問題の解決には至っていない。
また、 汎用の麻布を使用し、人手に頼らず、動力を使用して吊り下げて運搬や土嚢積み作業を行う、大型の土嚢を作るのに用いる土嚢用袋(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、立方体形状の土嚢本体を形成し、該土嚢本体の開口部に、締結紐を有する筒口体を延長状に縫着する。土嚢本体の隣り合う側部の縫合部上方で、二つ折りして吊り部を形成した吊りベルト体を、対応する各側部に縫合するとともに、底部に延長して井の字状に交差させて底部に縫合する構成である。この構成によって、土嚢本体が自立するので、人が土嚢袋を保持する必要が無い。しかしながら、袋上部の開口体に妨がられて土砂流入中の流入量の確認は難しい。そのため、前記問題の解決には至っていない。
また、縫着部の破断を防止することができ、且つ吊りベルトの滑り現象を防止することができる土嚢用袋体(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、土嚢に用いられる土嚢用袋体であって、基布袋体と、該基布袋体を吊るための帯状の吊りベルトと、を備え、吊りベルトが、基布袋体の側面に縫着された少なくとも一対の縫着部と、基布袋体に縫着されない非縫着部とを有し、縫着部を覆うように、被覆材が基布袋体にそれぞれ縫着されている土嚢用袋体で構成されている。この構成によって吊りベルトの滑りを防止できるので、土嚢製造の効率化に供するが、土砂流入中の開口部の扱いについては、記載されておらず、前記問題の解決には至っていない。
本発明者は係る問題を解決しようと、作業者が上辺部を持ち上げながら作業をする危険性を回避するための内側取手をどのような構成で設ければ高い強度にすることができるかを検討し、内側に配置した取手の補強構造を、前記筒状袋体の外側から補強する外側補強部と、前記外側取手部と、前記内側取手部より内側から補強する内側補強部とを介して前記筒状袋体に結合した結果、前記課題を解決する本願発明に係る「内側取手付土嚢袋」に至ったものである。
実登3203834号 特開2013−200191号 特開2003−105734号 特開2014−173363号
作業者が土嚢袋の上辺部を保持等しなくても、土嚢袋を安定して保持及び開口可能であり、強度の高い取手部を内側に設けることにより、作業者の危険回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する内側に取手部を有する土嚢袋の提供を課題とする。
本発明に係る内側取手付土嚢袋は、上部に開口部を有する有底の筒状袋体内部に取手を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体と、内側取手部と、外側取手部とから成り、前記筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域と該充填後に封止するための上部の綴じ代領域とによって構成され、前記綴じ代領域の上部には綴じ紐が設けられ、前記綴じ代領域と前記充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、前記充填物収容領域の上部内側に複数の前記内側取手部を有し、該内側取手部は、前記筒状袋体の外側から補強する外側補強部と、前記筒状袋体の内側から補強する内側補強部と、前記外側取手部とが一体に結合されている構成手段を採用した。
また、本発明は、前記内側補強部が、前記内側取手と前記筒状袋体に挟持されるように配置される構成とすることもできる。
また、本発明は、前記外側取手部が、前記筒状袋体の底部を交差して回り込むように一本の連続した帯状部材によって構成されている手段を採用することもできる。
また、本発明は、前記筒状部の上部の綴じ代領域の一部又は全部が透明である構成とすることもできる。
また、本発明は、前記内側取手部から底部までの一部に少なくとも一以上の内容物確認透明部を有することを構成とすることもできる。
本発明に係る前記内側取手付土嚢袋によれば、内側に配置した内側取手部が、前記筒状袋体の外側から補強する外側補強部と、前記外側取手部と、前記内側取手部を介して前記筒状袋体に結合する構成を採用したことから、充填物収容領域に充填物を充填した状態において、前記内側取手部を吊り上げても前記各補強部の存在により、剥離や引張に対する強度が大きいという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係る前記内側取手付土嚢袋によれば、人が土嚢袋の保持等をしなくても、土嚢袋を安定して保持し、折り曲げ部から外側に開くことができ、開いた状態で吊り上げておくことが可能となるため、大きく開口した状態を維持し、作業者の危険回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する。
また、本発明に係る前記内側取手付土嚢袋によれば、内側取手付の取付構造において、内側補強部が内側取手と筒状袋体との間に挟まれる構成を採用した場合は、内側から内側取手の縫製部のほつれや裂け等の状態を目視でき、作業中の危険を回避又は予見できる配置構成であり、より安全面を向上させることができるといった優れた効果を発揮する。
本発明に係る内側取手付土嚢袋の全体を示す全体基本構成斜視図である。 本発明に係る内側取手付土嚢袋の外側取手と内側取手の配置構成を示す取手の配置構成図である。 本発明に係る内側取手付土嚢袋の使用状態を示す使用状態説明図である。 本発明に係る内側取手付土嚢袋の透明部の有無及び配置例を示す説明図である。
本発明である内側取手付土嚢袋1は、上部に開口部110を有する筒状袋体100の内部に内側取手部200を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体100は、規格化された収納量に基づいて充填物Dを収納可能とする寸法の充填物収容領域102と、該充填後に封止するもための上部の綴じ代領域101と、によって構成され、前記充填物収納領域102は充填物Dを収納した状態において、該筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部200は、前記筒状袋体100の外側から補強する外側補強部600と、前記筒状袋体100の内側から補強する内側補強部605と、前記外側取手部300とが一体に結合されている構成を採用したことを最大の特徴とするものである。以下図面に基づいて本発明に係る内側取手付土嚢袋1を説明する。なお、本実施例で示される内側取手付土嚢袋1の全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
図1は、本発明に係る内側取手付土嚢袋1の最も基本的な全体構成を示す全体基本構成斜視図である。本発明に係る内側取手付土嚢袋1は、有底で上部に開口部110のある袋状であり、充填物Dを内部に充填させ、上部を封止することで土嚢として機能するものである。土嚢は、10キログラム程度のものから2トン程度のものまであるが、本発明は、重機等を利用して充填物Dを収容する概ね1トン以上の大型土嚢袋を対象とするものである。ただし、以下に示す形状や寸法、あるいは素材については、特に効果との関係から特定したものを除き、これらに限定されるものではなく、係る発明の創作の範囲、即ち実質的に同一なものとして容易に想到できる範囲まで含むものとする。
筒状袋体100は、上部に開口部110を有し、下部に底部120を有する有底筒状形状である。大きさは、開口部110の径が1m程度、底部120から開口部110までの長さが1mから2m程度であり、材質はポリエチレン、ポリプロピレンなどである。充填される大量の充填物Dの圧力で破損しない強度を持つものである。開口部110から、重機やホッパHで、充填物Dを充填物収容領域102に充填する。充填は折曲部130にかからない範囲或いは近傍で完了とする。充填完了後、開口部110を閉じ、折曲部130部分を境として綴じ代領域101を蓋体とするからである。各図面において、筒状袋体100の形状は、円筒としているが、有底で上部に開口部110のある筒状であればよく、直方体や多角柱でもよい。
綴じ代領域101は、充填物Dを充填物収容領域102へ充填後に筒状袋体100を、封止するもための蓋体となる領域である。
充填物収容領域102は、規格化された収納量に基づいて充填物Dを収納可能とする領域である。
綴じ紐103は、筒状袋体100の開口縁部に設けられる紐状部材であり、充填物収容領域102に、充填物Dが収容された後、蓋体となる綴じ代領域101を綴じる部材である。
開口部110は、筒状袋体100の、片側端部に空いた開口領域であり、充填物Dを収容する入り口となり、綴じ紐103を介して綴じられる領域である。
図2は、本発明に係る内側取手付土嚢袋の外側取手と内側取手の配置構成を示す取手の配置構成図である。以下、図2に基づいて筒状袋体100、内側取手200、外側取手300、外側補強部材600、及び、内側補強部材605の配置構成について説明する。
内側取手部200は、筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に配置される。詳しくは、1トン土嚢であれば、収容される充填物Dの容量を充填した場合に、その充填された上部から所定の距離を置いた上方に位置させることが望ましい。充填物Dの充填中に、筒状袋体100を支えるためのものであり、ロープR等の端部を内側取手部200に固定し、上部から筒状袋体100を引き上げる構成とすることで、筒状袋体100を支える。内側取手部200の構造は、ロープRと容易に係止できるように平帯体を折り返したリング状であり、内側取手部200は、該折り返し方向を長手とする縦方向に配置され、縦、横、斜めに縫製されることが有効である。なお、筒状袋体100の周方向に向かって縫製されても良い。ただし、荷重の方向を考慮すると、強度的には縦方向に配置することが有効である。寸法や素材の選定については、取手部に作用する引っ張り強度等から計算して筒状袋体100及び充填される充填物Dの重量に耐えうるよう、十分に安全率を掛けたものを用いる必要がある。具体的には、一般社団法人土木研究センターで定める「耐候性大型土のう積層工法」設計・施工マニュアルに記載の『「耐候性大型土のう」の性能(材料、袋体、中詰め材、構造体)』を満足する必要がある。
外側取手部300は、一本の連通した帯状の吊り手部材であって、筒状袋体100に左右対称となる側辺部から回り込むように底面部で交差し、対向する位置に配置されるのが望ましい。係る構成とすることで繋ぎ部を最も少なくでき、係る繋ぎ部は、大きな引っ張り荷重が局所的に作用しない底部120へ配置することが有効である。また、外側取手部300は、外側補強部材600によって外側から覆われるように筒状袋体100に逢着されるとともに、内側取手部200と内側補強部605にも一体的に逢着される構成が有効である。内側取手部200を筒状袋体100から引きはがす力は、外側取手部300を筒状袋体100に押しつける力となるので、内側取手部200の破損を防ぐことが出来る。
外側補強部600は、筒状袋体100と外側取手部300とを介して、筒状袋体100の外側から内側取手部200を縫製等により補強する補強部である。
内側補強部605は、筒状袋体100への負担を少なくするために、内側取手部200と筒状袋体100とを縫製により補強する補強部である。なお、配置構成については、内側取手部605と筒状袋体100に内側取手部200を挟持するように挟み込む構成もあるが、係る構成とすると、内側取手部200と筒状袋体100との縫製状態が視認できず、また、直接筒状袋体100に充填物Dによる負荷がかかるため、図2に示すように、内側補強部605は筒状袋体100と内側取手部200とで挟持されるように挟み込む構成とすることが好適である。
本発明に係る内側取手付土嚢袋1は、土嚢を効率よく製造するために、内側に取手を設けた構成としたものであるが、内側取手部200は、外側取手部300と同様に吊りベルトとしての機能も発揮することが求められる。従って、内側取手部200を単に筒状袋体100に縫製するだけでは、荷重が集中して破損するおそれが高くなる。そこで、内側取手部200の縫製部分の強度を高めるため、外側取手部300、外側補強部600、及び内側補強部605と一体に結合させている。
また、本発明に係る内側取手付土嚢袋1において、外側に設けた外側取手部300が、底部120を回り込むように一本に連続して構成されている実施例も有効である。外側取手部300自体の負荷を分散させるべく、複数の外側取手部300を一本の連続した帯体で構成し、底部120で交差させて回り込ませ、帯体の繋ぎ部を底部120に配置するようにすれば、破断等に対して強度的に有利となるからである。
図3は、本発明に係る内側取手付土嚢袋の使用状態を示す使用状態説明図である。図3(a)は使用前の内側取手付土嚢袋を示し、図3(b)は充填剤Dが102へ充填された状態を示している。なお、本発明の技術的特徴である内側取手部200を明確に示すため、図3(a)の図示において、右の取手部200の周りを一部断面図で表している。
次に、充填物Dの充填作業について図3(b)に沿って説明する。内側取手部200にロープRの端部を固定する。本例では、内側取手部200を図示上では、対向する2か所に示しているが、係る構成とは異なり4か所とすることが望ましい。内側取手部200にロープRの端部を固定した後に折曲部130を折り返す。折曲部130を折り返すことで、筒状袋体100の内部が明確に確認できる。
ホッパH又は重機等により、充填物Dを充填物収容領域102内に充填する。内側取手部200の取り付け位置まで、充填物Dが充填された状態で概ね充填完了である。充填物Dを流入させすぎたとしても、折曲部130が折り返されていることから、充填物Dは筒状袋体100の外に流れて必要以上に充填されることは無い。
充填物Dの充填完了後、内側取手部200からロープRを外す。折曲部130を折り返し状態からもとに戻し、さらに、開口部110を閉じるように、土嚢の蓋体として、綴じ紐103により封止し、土嚢が完成する。
従来の土嚢袋は、取手が筒状袋体100の外側に設けられている。そのため、当然ながら、吊ってしまうと折曲部130を外側へ折り返すことが出来ない。したがって、外側の取手をロープR等で吊ったとしても、折曲部130にあたる部分が内側に引き込まれることがあることから、人が端部を持ち上げて、内側に入り込まないようにしたり、開口部110が小さくならないように補助しなければならず、労働負担が大きく、また安全性の面でも問題があった。
また、折曲部130の上方に設けられる綴じ代領域101の部分によって、筒状袋体100の内部が見えにくくなり、充填量が分かりにくい。そのため、充填中に充填量の確認を何度も行う必要があった。更に、誤って必要以上に充填物Dを充填させてしまうと、綴じ代領域101に該当する領域に充填されてしまい、土嚢の封止が出来なくなってしまう。そのため、充填しすぎた充填物Dを手作業で、取り除かなければならなかった。
しかしながら、本発明に係る内側取手付土嚢袋1によれば、上部に開口部110を有する有底筒状形状の筒状袋体100と、該筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部200を持つことによって、人手を介さずに作業できる点において、提供事業者の負担を減らすとともに安全性を確保できる。また、折曲部130を折り返して作業できることから、充填物Dの充填量と内側取手200の取り付け状態を目視により容易に確認できる。また更に、必要以上に充填物Dを充填させてしまうという問題に対し、本発明では、係る屈曲部130より上方領域に充填物Dが充填されることはない。このように、本発明は、大型土嚢を製造する際の効率化、安全性の向上に大きく寄与するものである。
図4は、本願発明に係る内側取手付土嚢袋1の一部に透明部400を設けることにより、充填物Dの内容を外部から視認できる態様を示し、図4(a)は、前記透明部400を設けていない構成を示し、図4(b)は、綴じ代領域101に透明部400を設ける構成を示し、図4(c)は、充填物収容領域102に透明な内容物確認透明部410を備えた実施例を示し、左側に示されているものは、縦方向に充填物Dの充填量を外部から視認可能な窓を備える構成であり、中央に示されているものは、充填された充填物Dの内容を外部から視認可能な大き目な窓を備え、更に右に記載された構成は、上部、中部、下部と其々分散して内部物確認透明部410を設けた構成である。これらは、筒状袋体100の一部を直接視覚によって認識できる構成である。なお、図面に示された形状や大きさ、或いは、全体に対する比率等は係る図面に記載されたものに限定されるものではなく、あくまで例示したものであり、使用者の要望等によって変更可能である。
透明部400を備えた構成の内側取手付土嚢袋1では、筒状袋体100の内側を見ることができるため、充填終了直前の状態を把握し易く、過剰な充填を防止することが可能であり、また、封止後に充填内容物を目視確認することが可能である。
内容物確認透明部410を備えた構成の内側取手付土嚢袋1では、充填物収容領域102内へ充填物Dの充填状態を目視により側面から確認することができ、また、封止後も内容物の確認をすることができる。従って、充填物Dの充填作業中に開口部110から何度も覗き込む必要がなくなるため、安全な作業環境とすることができる。
透明部400及び内容物確認透明部410は、綴じ代領域101及び充填物収容領域102を外部から視認できるようにするための透明な素材で設けられる。
本発明に係る内側取手付土嚢袋は、土嚢を効率よく、安全に製造することができ、災害復興に寄与するものであることから産業上の利用可能性は大きいと思慮される。
1 内側取手付土嚢袋
100 筒状袋体
101 綴じ代領域
102 充填物収容領域
103 綴じ紐
110 開口部
120 底部
130 折曲部
200 内側取手部
300 外側取手部
400 透明部
410 内容物確認透明部
500 固定部
600 外側補強部
605 内側補強部
H ホッパ
R ロープ
D 充填物

Claims (3)

  1. 上部に開口部(110)を有する有底の筒状袋体(100)内部に取手を有する土嚢袋であって、
    前記筒状袋体(100)と、
    内側取手部(200)と、
    外側取手部(300)と、
    から成り、
    前記筒状袋体(100)は、規格化された収納量に基づいて充填物(D)を収納可能とする寸法の充填物収容領域(102)と該充填後に封止するための上部の綴じ代領域(101)とによって構成され、
    前記綴じ代領域(101)の上部には綴じ紐(103)が設けられ、
    前記綴じ代領域(101)と前記充填物収容領域(102)との境界は周方向への折り曲げ部(130)となり、
    前記充填物収容領域(102)の上部内側に複数の前記内側取手部(200)を有し、
    前記外側取手部(300)が、前記筒状袋体(100)の底部(120)を交差して回り込むように一本の連続した帯状部材(610)によって構成されており、
    前記内側取手部(200)は、前記筒状袋体(100)の外側から補強する外側補強部(600)と、前記筒状袋体(100)の内側から補強する内側補強部(605)と、前記外側取手部(00)とが一体に結合され
    該配置において前記内側取手部(200)が前記内側補強部(605)よりも内側に配置されていることで、前記内側取手部(200)の縫製状態を視認可能としたことを特徴とする内側取手付土嚢袋(1)。
  2. 前記綴じ代領域(101)の一部又は全部が透明であることを特徴とする請求項1に記載の内側取手付土嚢袋(1)。
  3. 前記内側取手部(200)から底部(120)までの一部に少なくとも一以上の内容物確認透明部(410)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の内側取手付土嚢袋(1)。
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