JPH11180488A - フレキシブルコンテナバッグ - Google Patents

フレキシブルコンテナバッグ

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Publication number
JPH11180488A
JPH11180488A JP9351425A JP35142597A JPH11180488A JP H11180488 A JPH11180488 A JP H11180488A JP 9351425 A JP9351425 A JP 9351425A JP 35142597 A JP35142597 A JP 35142597A JP H11180488 A JPH11180488 A JP H11180488A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
bag body
arc
container bag
flexible container
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9351425A
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English (en)
Inventor
Masahiro Iemoto
昌弘 家本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOIZUMI JUTE MILLS
KOIZUMI SEIMA KK
Original Assignee
KOIZUMI JUTE MILLS
KOIZUMI SEIMA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOIZUMI JUTE MILLS, KOIZUMI SEIMA KK filed Critical KOIZUMI JUTE MILLS
Priority to JP9351425A priority Critical patent/JPH11180488A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数段積みが可能であり、かつ、ワンタッチ
で展開作業および折畳み作業を行うことができ、これに
よって粉粒物の装填作業効率および収納作業効率の向上
を図る。 【解決手段】 粉粒物の移送用または貯蔵用に使用され
るコンテナバッグ1であって、袋状のバッグ本体2は、
外周面および内周面の内のいずれか一方または双方に周
方向に等ピッチで取り付けられた直立姿勢保持用の複数
本の姿勢保持部材を有し、この姿勢保持部材は、上下寸
法がバッグ本体2の展開時の上下寸法と略同一に設定さ
れた上に凸の円弧状ロッド4によって形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に粉粒物の移送
用や貯蔵用に用いられ、特に穀物収穫時における農作業
での使用に適したフレキシブルコンテナバッグに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】粉粒物を大量に移送したり貯蔵する場
合、通常、袋状のフレキシブルコンテナバッグ(以下コ
ンテナバッグという)が使用される。コンテナバッグ
は、織製品からなる円筒状の袋体であって、上面部に粉
粒物を装填するための装填口が開口されているととも
に、底部に粉粒物を排出するための排出口が設けられて
いる。この排出口には通常布製の案内筒が設けられてお
り、この案内筒を絞りこんで紐で結着することにより排
出口が閉止されるようになっている。
【0003】このようなコンテナバッグは、通常ハンド
リングが容易になるように内容積が約1m3に設定され
ているとともに、略1t〜1.5tの内容物の重量に耐
え得るように強度設定されている。従って、嵩密度が
1.5g/cm3以下の粉粒物、例えば米や豆類等の穀
類や、活性炭等を対象としてコンテナバッグが使用され
るのが一般的である。
【0004】ところで、コンテナバッグは、基本的に布
製であるため空袋時に自立性がなく、従ってコンテナバ
ッグに粉粒物を装填するに際しては、装填位置に外観形
状が直方体状のフレームを構築し、このフレーム内にコ
ンテナバッグを嵌め込んで四方から開口縁部を紐体で吊
り掛けるという面倒な作業を行わなければならない。
【0005】このような不都合を解消するために、近
年、実用新案登録第2549439号によって開示され
ているような、自立性を備えたコンテナバッグが提案さ
れている。このコンテナバッグは、バッグ本体の外周面
に周方向で等ピッチに上下方向に延びるように4本の直
状ロッドを装着するとともに、上部開口の周縁部に3本
の円弧状ロッドをそれぞれの両側部が互いに重なるよう
に環状に装着して形成されている。こうすることによっ
てコンテナバッグに自立性が付与されるとともに、上部
の装填口の開口状態が安定するため、コンテナバッグに
対する粉粒物の装填作業が容易に行い得るようになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のロッ
ドで自立性を付与したコンテナバッグにおいては、それ
を複数段積みにした場合、上段のコンテナバッグの底部
が直状ロッドの頂部に突き刺さった状態になり、これに
よって上段のコンテナバッグが破袋する懸念が存在する
ため、複数段積みを行うことができず、保管場所をとる
という問題点が存在する。
【0007】また、コンテナバッグに対して粉粒物の装
填作業を開始する前に、装填口に円弧状ロッドを一々装
着しなければならず、この装着作業は非常に面倒であ
り、これによって粉粒物の装填作業効率が低下するとと
もに、空になったコンテナバッグを折り畳むに際し、一
旦装着された円弧状ロッドを取り除かなければならず、
空のコンテナバッグの収納作業効率が低下するという問
題点も存在する。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、複数段積みが可能であり、
かつ、ワンタッチで展開作業および折畳み作業を行うこ
とができ、これによって粉粒物の装填作業効率および収
納作業効率が向上するフレキシブルコンテナバッグを提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
フレキシブルコンテナバッグは、袋状のバッグ本体から
なる粉粒物移送用または貯蔵用のフレキシブルコンテナ
バッグであって、上記バッグ本体は、外周面および内周
面の内のいずれか一方または双方に周方向に等ピッチで
取り付けられた直立姿勢保持用の複数本の姿勢保持部材
を有し、この姿勢保持部材は、上下寸法がバッグ本体の
展開時の上下寸法と略同一に設定された上に凸の円弧状
ロッドによって形成され、上記各円弧状ロッドは、隣接
するもの同士が互いに交叉するように配設された状態で
交叉部、下端縁部および最上部が取付け部材を介してバ
ッグ本体に取り付けられていることを特徴とするもので
ある。
【0010】このフレキシブルコンテナバッグによれ
ば、展開した状態のバッグ本体は、周方向等ピッチで外
周面や内周面に取り付けられた円弧状ロッドによって直
立姿勢が保持された状態になるため、特に直立姿勢保持
用のフレームを用いることなくバッグ本体は自立させて
粉粒物を上部の開口からバッグ本体内に装填することが
可能であり、装填作業位置にフレームを組み付けたり、
このフレームに紐体を介してバッグ本体を支持させるよ
うな面倒な作業を省略することができ、これによって粉
粒物の装填作業効率が向上する。
【0011】また、粉粒物の装填されたフレキシブルコ
ンテナバッグを複数段に重ね置きしても、上段のバッグ
本体の底部が円弧状ロッドの頂部の円弧部分に当接した
状態になって円弧状が撓むだけであり、従ってバッグ本
体の底部が損傷することはなく、従来のように上下方向
に延びる直状ロッドが採用されている場合に直状ロッド
の頂部が上段のバッグ本体の底部を突き破ることがあ
り、これによって重ね置きができず、その分、保管効率
が劣ったものになるという従来の不都合が解消される。
【0012】そして、各円弧状ロッドは、隣接するもの
同士が互いに交叉するように配設された状態で交叉部、
下端縁部および最上部が取付け部材を介してバッグ本体
に取り付けられているため、隣接する円弧状ロッド同士
は、交叉部、それぞれの下端縁部の三点がバッグ本体を
介して接合された、いわゆる三点支持状態になってお
り、従って、バッグ本体は、円弧状ロッドのこのような
三点支持部分に取り囲まれることにより直立状態が安定
するとともに、円弧状ロッドの最上部がバッグ本体に取
り付けられていることにより、従来のようにバッグ本体
の上縁部に芯材を装着するような面倒な作業を行うこと
なく、バッグ本体を直立させた状態でその上面に開口を
形成することができる。
【0013】本発明の請求項2記載のフレキシブルコン
テナバッグは、請求項1記載のフレキシブルコンテナバ
ッグにおいて、上記取付け部材は、バッグ本体の外周面
に円弧状ロッドの円弧形状に沿うように縫着された円弧
状ロッド1本当り複数個のロッド支持筒によって形成さ
れていることを特徴とするものである。
【0014】このフレキシブルコンテナバッグによれ
ば、円弧状ロッドは、それを複数のロッド支持筒に順次
差し通していくことによってバッグ本体に装着すること
が可能であり、円弧状ロッドのバッグ本体への装着作業
が容易になる。
【0015】本発明の請求項3記載のフレキシブルコン
テナバッグは、請求項1または2記載のフレキシブルコ
ンテナバッグにおいて、上記円弧状ロッドは、繊維強化
プラスチック製のものであることを特徴とするものであ
る。
【0016】このフレキシブルコンテナバッグによれ
ば、繊維強化プラスチックは軽量でありながら強度は大
きく、バッグ本体の姿勢保持部材として適している。ま
た、繊維強化プラスチックは可撓性が大きく容易に撓ま
せることが可能であるから、直状の繊維強化プラスチッ
ク製のロッドを撓ませながらロッド支持筒に順次差し通
していくことにより、円弧状ロッドが形成される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1〜図3は、本発明に係るフレ
キシブルコンテナバッグの一実施形態を示す斜視図であ
り、図1は、バッグ本体内に粉粒物が装填されていない
状態、図2は、バッグ本体内に粉粒物が装填された状
態、図3は、バッグ本体が折り畳まれた状態をそれぞれ
示している。これらの図に示すように、フレキシブルコ
ンテナバッグ(以下コンテナバッグ1という)は、有底
の筒状のバッグ本体2と、このバッグ本体2の上部の開
口(装填口11)の内周縁に縫着された筒状の筒蓋3
と、上記バッグ本体2の外周面に周方向等ピッチで取り
付けられた複数本の円弧状ロッド(姿勢保持部材)4と
を備えた基本構成を有している。
【0018】上記バッグ本体2は、本実施形態において
は、ポリプロピレン製のフラットヤーンを平織りで筒状
に織製することによって形成された胴部21と、この胴
部21の底部に縫着された上記同様のフラットヤーン製
の布体からなる底布22とからなっている。上記胴部2
1は、上縁部が内側に折り返されて周方向に縫製される
ことによって形成した周方向に延びる筒状の紐通し23
を有しており、この紐通し23にロープ26が挿通され
ている。このロープ26を絞って両端部を結着すること
によって、図2に示すように、装填口11が外側から閉
止されるようになっている。この紐通し23には周方向
に所定ピッチで複数個の切れ目23aが設けられ、この
切れ目23aによってロープ26を絞り易くしている。
【0019】上記底布22の中央部には、バッグ本体2
内に収納された粉粒物を排出するための排出口22aが
設けられているとともに、底布22にはこの排出口22
aを覆うようにに布製の排出筒22bが縫着されてい
る。そして、排出筒22bの外周面には、所定長さ寸法
を有する結着紐22cの中央部分が縫着され、排出筒2
2bを絞ってこの結着紐22cの両側部同士を結着する
ことにより排出口22aが閉止される一方、一旦結着さ
れた結着紐22cを解くことによって排出口22aが開
放されるようになっている。
【0020】また、バッグ本体2の胴部21上部には、
方形に切り欠かれることによって形成された覗き窓25
が設けられ、装填口11が閉止された状態でこの覗き窓
25からバッグ本体2内の粉粒物の貯溜状態も目視観察
し得るようになっている。このような覗き窓25には、
内部の粉粒物の粒径より目の細かい網体25aが縫着に
よって取り付けられ、この網体25aによって内部の粉
粒物が覗き窓25から漏れ出さないようにしている。
【0021】上記筒蓋3は、胴部21に用いられている
フラットヤーンより細目のフラットヤーンを筒状に織製
することによって形成されている。この筒蓋3は、一方
の周縁部が桝形部21の上部内周面であって、紐通し2
3より若干下方位置に縫着されることによってバッグ本
体2に取り付けられている。この筒蓋3は、コンテナバ
ッグ1が空袋時には、図1に点線で示すように、バッグ
本体2内に挿入されているが、コンテナバッグ1に粉粒
物を装填するに際し、図1に二点鎖線で示すように、外
側に向かって折り返され、これによって装填口11を確
保するようにしている。
【0022】このような筒蓋3の外周面の適所には、結
着紐31が縫着されている。そして、バッグ本体2内に
粉粒物が装填され、かつ、筒蓋3を絞って装填口11を
窄めた状態で上記結着紐31を筒蓋3の絞った部分に巻
き付けて両側部を相互に結着することにより、図2に示
すように、装填口11が筒蓋3によって完全に閉止され
るようになっている。
【0023】また、上記バッグ本体2の胴部21の外周
面には、円弧状ロッド4を支持する複数個の支持筒24
が縫着されている。本実施例においては、この支持筒2
4として胴部21の底部に設けられた底部支持筒24a
と、胴部21の上下方向の中間位置に設けられた中間支
持筒24bと、胴部21の上部に設けられら上部支持筒
24cとが採用されている。
【0024】上記底部支持筒24aは、周方向に等ピッ
チで4対が設けられている。各底部支持筒24aは、強
靱な材質の糸(例えばポリアミド製の糸)を織製するこ
とによって得られた方形の布片の中央部を膨らませた状
態で左右両側部と下縁部とを胴部21に縫着することに
よって形成されている。また、上記中間支持筒24b
は、一対の底部支持筒24aの直上に上記布片と同一材
質の方形布片の左右両縁部を胴部21に縫着することに
よって形成されている。また、上記上部支持筒24c
は、一対の底部支持筒24aと、他の一対の底部支持筒
24aとの中間一の上部に上記布片と同一材質の方形布
片の上下縁部を胴部21に縫着することによって形成さ
れている。
【0025】上記円弧状ロッド4は、本実施形態におい
ては、FRP(Fiber Reinforced Plastic)と通称され
る繊維強化プラスチックが採用されている。このFRP
は、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂あるいはフ
ェノール樹脂等の合成樹脂の中にガラス繊維やカーボン
繊維等の強靱な繊維を分散させたものであり、軽量かつ
強靱であってコンテナバッグ1を自立させる部材として
優れている。そして、本実施形態においては、このよう
なFRP製の円弧状ロッド4は、外径寸法8mmφの直
状のものを湾曲させながら中間支持筒24bおよび上部
支持筒24cに挿通し、両端部を互いに離間距離が大き
い方の底部支持筒24aに挿入することによってバッグ
本体2に装着された状態にされる。
【0026】そして、4本の円弧状ロッド4がバッグ本
体2に装着された状態で、隣接した円弧状ロッド4は、
互いにクロスするように中間支持筒24bに挿通され、
これによって隣接した円弧状ロッド4の相互の接合構造
が安定したものになり、コンテナバッグ1が確実に自立
し得るようになるとともに、このクロス部分で胴部21
を織り曲げることにより、図3に示すように、コンテナ
バッグ1を容易に織り畳むことができるようにしてい
る。
【0027】図4は、コンテナバッグ1の一使用形態を
示す斜視図である。この使用形態においては米の収穫に
このコンテナバッグ1が用いられた例を示している。図
4に示すように、軽トラックTの荷台T1には、予め展
開された状態のコンテナバッグ1が搭載されている。こ
のコンテナバッグ1の筒蓋3は、バッグ本体2の胴部2
1の上縁部に被せられるようにバッグ本体2内から引き
出されて織り返されており、これによってコンテナバッ
グ1の装填口11が大きく開口した状態になっている。
【0028】そして、展開状態のコンテナバッグ1は、
バッグ本体2が4本の円弧状ロッド4によって四方から
支持された状態で自立しているため、従来のように軽ト
ラックTの荷台T1にコンテナバッグ1を支持するため
のフレームを取り付ける必要がなく、その分設備コスト
の低減化に寄与することができる。
【0029】ついで、コンテナバッグ1を荷台T1に搭
載した軽トラックTを、コンバインのアンローディング
チューブUの直下にまで移動させ、アンローディングチ
ューブUの穀粒排出口U1にコンテナバッグ1の装填口
11を対向させた後、コンバインの移動に追随して軽ト
ラックTを走行させる。そうすると、穀粒排出口U1か
ら外部に放出された脱穀後の玄米は、コンテナバッグ1
内に順次装填されていくる。そして、コンテナバッグ1
内が満杯になると、コンバインの運転が一時停止され、
穀粒排出口U1からの玄米の放出が中断される。
【0030】この状態で筒蓋3が閉じられ、結着紐31
によって結着された後、図略のクレーンのフックが装填
口11を閉止した状態のロープ26(図2)に掛けら
れ、ついで吊り揚げられて所定の保管場所に移動されて
保管される。そして、このような操作が繰り返されるこ
とにより、収穫された玄米がコンテナバッグ1に順次包
装されることになる。
【0031】以上詳述したように、本発明のコンテナバ
ッグ1は、粉粒物の移送用または貯蔵用に使用されるも
のであって、織製品からなる袋状のバッグ本体2の外周
面に周方向に等ピッチで取り付けられた直立姿勢保持用
の複数本の姿勢保持部材を設け、この姿勢保持部材を、
上下寸法がバッグ本体2の展開時の上下寸法と略同一に
設定された上に凸の円弧状ロッド4によって形成したた
め、展開状態のバッグ本体2は、円弧状ロッド4によっ
て直立姿勢が保持された自立状態になり、特に直立姿勢
保持用のフレームを設けることなく粉粒物を上部の開口
からバッグ本体2内に装填することが可能であり、装填
作業位置にフレームを組み付けたり、このフレームに紐
体を介してバッグ本体2を支持させるような面倒な作業
を省略することができ、コンテナバッグ1に対する粉粒
物の装填作業の効率を向上させることができる。
【0032】また、粉粒物の装填されたコンテナバッグ
1を複数段に重ね置きしても、上段のバッグ本体2の底
部が円弧状ロッド4の頂部の円弧部分に当接して撓むだ
けであり、従ってバッグ本体2の底部が損傷することは
なく、従来のように上下方向に延びる直状ロッドが採用
されている場合に直状ロッドの頂部が上段のバッグ本体
2の底部を突き破ることがあり、これによって重ね置き
ができず、その分、保管効率が劣ったものになるという
従来の不都合を解消することができる。
【0033】また、バッグ本体2の外周面に円弧状ロッ
ド4の円弧形状に沿うように1本の円弧状ロッド4当り
複数個の支持筒24を縫着したため、円弧状ロッド4を
複数の支持筒24に順次差し通していくことによってバ
ッグ本体2に装着することが可能であり、円弧状ロッド
4のバッグ本体2への装着作業を容易に行うことができ
る。そして、特に中間支持筒24bにおいて、隣接して
いる円弧状ロッド4を交差させるようにしているため、
円弧状ロッド4によるバッグ本体2の支持が上下でバラ
ンスした状態になるとともに、交差部分から上下に延び
る線を折り目にしてバッグ本体2を左右に折り畳むこと
が可能であり、折り畳み操作を容易に行う上で好都合で
ある。
【0034】また、円弧状ロッド4として繊維強化プラ
スチック製のものを採用したため、繊維強化プラスチッ
クは軽量でありながら強度は大きく、バッグ本体2の自
立姿勢保持用の部材として適している。また、繊維強化
プラスチックは可撓性が大きく容易に撓ませることが可
能であるから、現場で直状の繊維強化プラスチック製の
ロッドを撓ませながら支持筒24に順次差し通していく
ことにより、円弧状ロッド4を形成することが可能であ
り、予め円弧状に成形されたものを用いる必要はなく、
その分材料コストを低減させることができる。
【0035】図5は、本発明に係るフレキシブルコンテ
ナバッグの他の実施形態を示す斜視図である。この実施
形態のコンテナバッグ1′は、円弧状ロッド4がバッグ
本体2内に設けられている。そして、円弧状ロッド4を
バッグ本体2内に設けるために、円弧状ロッド4を支持
する支持筒24′(底部支持筒24a′、中間支持筒2
4b′および上部支持筒24c′)をバッグ本体2の内
面側に縫着している。その他の構成は先の実施形態のも
のと同様である。
【0036】この実施形態のコンテナバッグ1′によれ
ば、円弧状ロッド4がバッグ本体2内に隠れて外から見
えず、コンテナバッグ1′の外観視を美麗にした上でコ
ンテナバッグ1′の自立性を確保することが可能にな
る。
【0037】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0038】(1)上記の実施形態においては、コンテ
ナバッグ1を穀類収穫用に用いているが、本発明は、コ
ンテナバッグ1を穀類収穫用にのみ使用することに限定
されるものではなく、土砂や砂礫等を収納する土木建築
用、採取した鉱石を収納する鉱業用、石炭や活性炭ある
いは肥料等の各種の粉粒化学品を収納する化学工業用、
捕獲した魚類を収納する漁業用、各種の食品を収納する
食品工業用等のあらゆる分野に適用することができる。
【0039】(2)上記の実施形態においては、円弧状
ロッド4はFRP(繊維強化プラスチック)製のものが
用いられているが、本発明は、円弧状ロッド4がFRP
製のものであることに限定されるものではなく、ポリエ
チレン、ポリビニルクロライド、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリルニト
リルブタジエンスチレン、ポリアミド等の通常の汎用プ
ラスチック製のものであってもよいし、ポリアセター
ル、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリテトラフルオロエチレン等のエンジニアリングプラ
スチック製のものであってもよい。さらに、軟鉄、鋼
鉄、ステンレススチール、真鍮、アルミニウム合金等の
金属製のものであってもよいし、竹製や木製のものであ
ってもよい。
【0040】(3)上記の実施形態においては、バッグ
本体2はポリプロピレン製のフラットヤーンの織製品が
用いられているが、ポリプロピレンに代えてポリアミド
やポリエステル製の繊維等、ポリプロピレン製以外の化
学繊維の織製品を用いてもよいし、ジュートや綿等の天
然繊維の織製品であってもよい。また、フラットヤーン
に代えて通常のヤーンを用いて織製したものであっても
よい。さらに、バッグ本体2が織製品であることに限定
されるものではなく、合成樹脂製のシート体であっても
よい。
【0041】(4)上記の実施形態においては、円弧状
ロッド4はバッグ本体2の外周面または内周面に沿うよ
うに設けられているが、本発明は、円弧状ロッド4をバ
ッグ本体2の外周面および内周面のいずれか一方に設け
ることに限定されるものではなく、外周面と内周面との
双方に設けてもよい。こうすることによってバッグ本体
2の自立性がさらに向上する。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のフレキシブルコ
ンテナバッグによれば、袋状のバッグ本体は、外周面お
よび内周面の内のいずれか一方または双方に周方向に等
ピッチで取り付けられた直立姿勢保持用の複数本の姿勢
保持部材を有し、この姿勢保持部材は、上下寸法がバッ
グ本体の展開時の上下寸法と略同一に設定された上に凸
の円弧状ロッドによって形成されているため、展開した
状態のバッグ本体は、周方向等ピッチで外周面や内周面
に取り付けられた円弧状ロッドによって直立姿勢が保持
された状態になり、特に直立姿勢保持用のフレームを用
いることなくバッグ本体は自立させて粉粒物を上部の開
口からバッグ本体内に装填することができ、装填作業位
置にフレームを組み付けたり、このフレームに紐体を介
してバッグ本体を支持させるような面倒な作業を省略す
ることが可能になり、粉粒物の装填作業効率を向上させ
ることができる。
【0043】また、粉粒物の装填されたフレキシブルコ
ンテナバッグを複数段に重ね置きしても、上段のバッグ
本体の底部が円弧状ロッドの頂部の円弧部分に当接した
状態になって円弧状が撓むだけであり、従ってバッグ本
体の底部が損傷することはなく、従来のように上下方向
に延びる直状ロッドが採用されている場合に直状ロッド
の頂部が上段のバッグ本体の底部を突き破ることがあ
り、これによって重ね置きができず、その分、保管効率
が劣ったものになるという従来の不都合を解消すること
ができる。
【0044】そして、各円弧状ロッドは、隣接するもの
同士が互いに交叉するように配設された状態で交叉部、
下端縁部および最上部が取付け部材を介してバッグ本体
に取り付けられているため、隣接する円弧状ロッド同士
は、交叉部、それぞれの下端縁部の三点がバッグ本体を
介して接合された、いわゆる三点支持状態になってお
り、従って、バッグ本体は、円弧状ロッドのこのような
三点支持部分に取り囲まれることにより直立状態が安定
するとともに、円弧状ロッドの最上部がバッグ本体に取
り付けられていることにより、従来のようにバッグ本体
の上縁部に芯材を装着するような面倒な作業を行うこと
なく、バッグ本体を直立させた状態でその上面に開口を
形成することができ、バッグ本体展開の作業性を向上さ
せる上で有効である。
【0045】本発明の請求項2記載のフレキシブルコン
テナバッグによれば、バッグ本体の外周面に円弧状ロッ
ドの円弧形状に沿うように円弧状ロッド1本当り複数個
のロッド支持筒が縫着されているため、円弧状ロッドを
複数のロッド支持筒に順次差し通していくことによって
バッグ本体に装着することができ、円弧状ロッドのバッ
グ本体への装着作業を容易に行うことができる。
【0046】本発明の請求項3記載のフレキシブルコン
テナバッグによれば、円弧状ロッドとして繊維強化プラ
スチック製のものを採用したため、繊維強化プラスチッ
クは軽量でありながら強度が大きくバッグ本体を自立さ
せる材料として適しており、しかも、可撓性も大きく容
易に撓ませることが可能であるから、直状の繊維強化プ
ラスチック製のロッドを撓ませながらロッド支持筒に順
次差し通していくことにより、円弧状ロッドを容易に形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルコンテナバッグの一
実施形態を示す斜視図であり、バッグ本体内に粉粒物が
装填されていない状態を示している。
【図2】本発明に係るフレキシブルコンテナバッグの一
実施形態を示す斜視図であり、バッグ本体内に粉粒物が
装填された状態を示している。
【図3】本発明に係るフレキシブルコンテナバッグの一
実施形態を示す斜視図であり、バッグ本体が折り畳まれ
た状態を示している。
【図4】コンテナバッグの使用形態を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明に係るフレキシブルコンテナバッグの他
の実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1′ コンテナバッグ 11 装填口 2 バッグ本体 21 胴部 22 底布 22a 排出口 22b 排出筒 22c 結着紐 23 紐通し 23a 切れ目 24,24′ 支持筒 24a,24a′ 底部支持筒 24b,24b′ 中間支持筒 24c,24c′ 上部支持筒 25 覗き窓 25a 網体 26 ロープ 3 筒蓋 31 結着紐 4 円弧状ロッド(姿勢保持部材) T 軽トラック U アンローディングチューブ U1 穀粒排出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋状のバッグ本体からなる粉粒物移送用
    または貯蔵用のフレキシブルコンテナバッグであって、
    上記バッグ本体は、外周面および内周面の内のいずれか
    一方または双方に周方向に等ピッチで取り付けられた直
    立姿勢保持用の複数本の姿勢保持部材を有し、この姿勢
    保持部材は、上下寸法がバッグ本体の展開時の上下寸法
    と略同一に設定された上に凸の円弧状ロッドによって形
    成され、上記各円弧状ロッドは、隣接するもの同士が互
    いに交叉するように配設された状態で交叉部、下端縁部
    および最上部が取付け部材を介してバッグ本体に取り付
    けられていることを特徴とするフレキシブルコンテナバ
    ッグ。
  2. 【請求項2】 上記取付け部材は、バッグ本体の外周面
    に円弧状ロッドの円弧形状に沿うように縫着された円弧
    状ロッド1本当り複数個のロッド支持筒によって形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のフレキシブル
    コンテナバッグ。
  3. 【請求項3】 上記円弧状ロッドは、繊維強化プラスチ
    ック製のものであることを特徴とする請求項1または2
    記載のフレキシブルコンテナバッグ。
JP9351425A 1997-12-19 1997-12-19 フレキシブルコンテナバッグ Withdrawn JPH11180488A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001240186A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Hokusei Shoji Kk ロッドおよびフレキシブルコンテナ
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