JP2002337939A - 物流容器の構造体 - Google Patents

物流容器の構造体

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JP2002337939A
JP2002337939A JP2001376223A JP2001376223A JP2002337939A JP 2002337939 A JP2002337939 A JP 2002337939A JP 2001376223 A JP2001376223 A JP 2001376223A JP 2001376223 A JP2001376223 A JP 2001376223A JP 2002337939 A JP2002337939 A JP 2002337939A
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bag body
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JP2001376223A
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Keiji Sekiguchi
啓司 関口
Yoshikazu Takamura
義和 高村
Iwao Hashiba
巖 橋場
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Diatex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽さと丈夫さと自立の安定性を兼ね備えた、
ドラム缶に代わる次世代の物流容器を提供すること。 【解決手段】 合成繊維の織布からなる円柱形ないし角
柱形のバッグ体25に、複数本の支柱4と、支柱の上下
端部を固定する上枠5及び下枠6とからなる組立・分解
が可能な骨組3を組み込んで一体化したことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体や粘液体、粉
体等の流動物を、輸送したり保管したりするために用い
る物流容器の構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】流動物のための物流容器としては、ドラ
ム缶、プラスチックコンテナ、フレキシブルコンテナバ
ッグ等がある。強度や耐用年数、単価等を考慮すると、
プラスチックコンテナよりはドラム缶の方が有利であ
る。フレキシブルコンテナバッグは、軽く、空の時は小
さく折り畳めるといった利点があるが、中身を充填して
の自立性に問題があり、液体用としてはほとんど使われ
ていない。そんなわけで、流動物、特に液体の輸送に関
しては、今だに主流はドラム缶である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ドラム缶は、誕生して
からほぼ100年が経とうとしている。鋼鉄製の重くて
頑強なドラム缶は、いわば20世紀の産物であり、物流
の高速化と省エネルギー化が望まれている昨今、徐々に
時代にそぐわないものとなりつつある。本発明はこうし
た実情に鑑み、軽さと丈夫さと自立の安定性を兼ね備え
た、ドラム缶に代わる次世代の物流容器を提供すること
を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、請求項1記載の発明による物流容器の構造体は、
合成繊維の織布からなる円柱形ないし角柱形のバッグ体
に、複数本の支柱と、支柱の上下端部を固定する上枠及
び下枠とからなる組立・分解が可能な骨組を組み込んで
一体化したことを特徴とする。骨組は、バッグ体を広が
った形に維持できれば良く、骨組をバッグ体に組み込む
と言った時には、骨組をバッグ体に収容したものに限ら
ず、骨組がバッグ体の外に出ているものや、骨組の一
部、例えば支柱がバッグ体内に入っていて、残りの部分
がバッグ体の外に出ているものも含まれる。上記の構成
とした物流容器の構造体は、バッグ体の形態が骨組によ
って維持されることから、流動物を収容して安定に自立
し、段積みすることもできる。また、空の状態で運ぶ時
は分解してコンパクトにすることができ、且つ重量も軽
いことから、輸送コストを削減できる。
【0005】請求項2記載の発明は、前記バッグ体が、
外装袋と内装袋とによる二重構造となっていて、骨組
が、外装袋と内装袋の間に組み込まれていることを特徴
とする。このような構成とすると、バッグ体と骨組との
一体性が高まり、形態維持機能や自立の安定性が一層向
上することとなる。また、骨組が外部に露出しないすっ
きりした外観となるため体裁が良く、取り扱い性も良好
となる。さらに、バッグ体を外装袋と内装袋とによる二
重構造とすることで、バッグ体が破損しにくくなる。な
お、本容器構造体に液体を充填する場合には、内装袋の
内側に、合成樹脂フィルムによる不透水性の内袋をさら
に重ねる。
【0006】バッグ体の胴体部分は、請求項3に記載し
たように、ポリオレフィン系樹脂のフラットヤーンクロ
スを、経糸の方向が横向きとなるようにして、2枚以上
積層したもので構成してあることが好ましい。ポリオレ
フィン系樹脂のフラットヤーンクロスは、合成繊維の織
布の中でも最も強力なものの一つであり、これを積層す
ることによって、フォークリフトで突いても破れない強
度と耐久性が得られる。さらにフラットヤーンクロス
は、衝撃的な引っ張りに対して、経糸方向の方が緯糸方
向よりも伸びがあって破断しにくく、また、本物流容器
が落下した時に強い衝撃力が加わるのは、胴体部分の周
方向であることから、経糸の方向が横向きになるように
したフラットヤーンクロスで胴体部分を構成することに
より、落下の衝撃に対して強いものにできる。
【0007】さらに請求項4に記載したように、バッグ
体の底部に、織布の周囲に鉄芯を固定した底板を内装す
ることで、本物流容器の構造体をクレーン等で吊り上げ
た時に、底面が下に張り出すのを防止できる。バッグ体
が外装袋と内装袋の二重構造となっている場合には、底
板は外装袋と内装袋の間にセットしても良いし、内装袋
の内側にセットしても良い。
【0008】また請求項5に記載したように、バッグ体
の底部に、上面がすり鉢状で、中央に内容物取り出し用
の穴の空いた衝撃吸収板を内装した場合には、落下等の
衝撃を吸収してバッグ体の破袋を防止できるとともに、
バッグ体の底面側から流動性のある内容物を残らず取り
出すことができる。衝撃吸収板は、発泡樹脂の成形品を
使用するのが好適であるが、織布から立体的に縫製した
ものでも良い。
【0009】請求項6記載の発明は、前記骨組の改良に
係るもので、骨組の支柱の下端部が、下枠に設けた支柱
連結部に連結してあり、支柱連結部は支柱を起立状態に
保持できるとともに、支柱を容器内側に向けて倒せる構
造となっていることを特徴とする。この構造であると、
バッグ体と骨組とに分離することなく、一体となったま
までコンパクトな形にできることから、組立・分解に要
する時間と労力を削減でき、利便性が格段に向上する。
【0010】請求項7記載の発明は、骨組の下枠がバッ
グ体の外に出ており、これにフォークリフトのフォーク
を挿入可能なパレット部が一体に形成してあることを特
徴とする。このように形成した場合には、本容器構造体
を、パレットを介さずに直接フォークリフトで持ち上げ
ることができるため、持ち運びや段積み作業を簡便に行
える。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1から図4に本発明の物流容器
の構造体の一実施形態を示した。図1は完成した状態の
斜視図、図2は横断面図、図3は縦断面図、図4は分解
斜視図である。この物流容器の構造体は、織布製のバッ
グ体25に、組立・分解可能な鉄製の骨組3を組み込ん
で一体にしたものである。バッグ体25は、ポリオレフ
ィン系樹脂のフラットヤーンクロスを用いて縫製した円
柱形の外装袋1と内装袋2、ポリエチレンフィルムを用
いた不透水性の内袋7の三重構造となっており、外装袋
1と内装袋2の間に骨組3と底板20を組み込んであ
る。この物流容器の構造体は、直径が1100〜120
0mm、高さが1000〜1100mm、容量はドラム
缶5本分(約1000リットル)といった大きさに形成
され、大量の液体を収容して安定して自立するものとな
っている。
【0012】外装袋1と内装袋2に用いるフラットヤー
ンクロスは、ポリプロピレンないしポリエチレンの15
00〜1700デニールの大番手のフラットヤーンを、
経緯糸ともに15〜17本/インチの密度で織ったもの
である。外装袋1の胴体部分は、このフラットヤーンク
ロスを、以下に説明する特殊な方法によって重ねて、頑
丈に構成してある。
【0013】まず図5(イ)に示すように、周囲の長さ
の異なる2枚のエンドレス織原反8,8を扁平に押しつ
ぶして重ね、これを横倒しにし、丈の短い方のエンドレ
ス織原反8の上下の縁部で縫合する。こうすると、経糸
の方向Vが左右方向、緯糸の方向Hが上下方向となっ
て、四枚のフラットヤーンクロスが重なった状態とな
る。これを左右両側から丸めて、図5(ロ)に示すよう
に、縁部を重ねて縫合して筒形になったものが外装袋1
の胴体部分となる。重ねる枚数は、図6に示すように、
4枚に限らず2枚から8枚ぐらいまで可能である。そう
して多数枚フラットヤーンクロスを重ねる場合であって
も、上下の縁部を二重にして蓋の縫い代9とする。な
お、エンドレス織原反8を用いないで、平織り原反を単
に重ねて形成しても良い。こうしてできた筒体の上下の
縫い代9に、上蓋10と底蓋をそれぞれ縫い付けて外装
袋1が形成される。上蓋10は、中央から四方に切り込
みを入れて四つに分割してあり、先端部同士を紐11で
縛って塞ぐようになっている。底蓋はめくら蓋であって
も良いが、上蓋10と同じように、開閉できるようにし
ても良い。外装袋1の胴体部分には、内面側に骨組の支
柱4を挿通して固定する固定布12を4箇所に縫い付け
てあり、外面側にはクレーンやフォークリフト等で吊る
ための吊りベルト13を縫い付けてある。
【0014】内装袋2も、上記の要領でフラットヤーン
クロスを多層構造にした筒体から形成する。ただし、上
面側は開放させておき、下面側は図7に示すように、前
記筒体の下縁部に沿って閉塞紐14を通し、この閉塞紐
14を引っ張り出して縛ることで筒体の下部をしぼり、
角部にアールのついた底面を形成する。角部にアールが
ついていると、内装袋2の内面に、ポリエチレンフィル
ムの内袋7が隙間なく密着するので、落下等の衝撃がか
かった時に内袋7の破袋を防止できる。内装袋2の上縁
部には、骨組の上枠5に縛り付ける固定紐15を設けて
ある。
【0015】骨組3は、4本の支柱4と、支柱4の上下
端を固定する上枠5と下枠6とから成る。支柱4は、外
径が40〜60ミリの鉄製のパイプを使用している。上
枠5と下枠6は、帯鋼をリング状に丸めて溶接し、パイ
プに挿入するボス16を固着したものである。支柱4の
上下端部には、上枠5、下枠6がはまり込む切り欠き1
7を設けてある。なお、上枠5と下枠6はリング状のも
のに限らず、図8(イ)に示すように、四角い枠であっ
ても良い。図8(ロ)に示すように、上枠5と下枠6を
丸棒を曲げて形成しても良い。
【0016】底板20は、図9に示すように、二枚の円
形のフラットヤーンクロス22の間に、リング状の鉄芯
21をはさみ、鉄芯21の内側と外側をミシンで縫って
形成したものである。図中の符号23は縫い目を示して
いる。底板20は、外装袋1の内底面に敷いて、本物流
容器の構造体を吊り上げて移送する時に、底面が下に張
り出すのを防ぎ、底面を床に引きずらないようにする働
きがある。底板20は、硬質樹脂やベニヤ板等で作って
も良いが、上記のようにフラットヤーンクロス22と鉄
芯21で形成すれば、非常に軽くて丈夫にできるばかり
か、安価に製作できる。
【0017】内袋7は、ポリエチレンフィルムのチュー
ブの上下をしぼり、紐で縛って液体等を密封するもので
ある。内袋7の下部にはプラスチック製の排出口18を
設けてあり、排出口18は、外装袋1の内側に設けた固
定板19によって動かないように保持され、外装袋1か
ら突き出ている。排出口18は、底面側に設け、下から
排出できるようにしても良い。その時には内装袋2と底
板20に、排出口18を通す穴を空けるとともに、外装
袋1の底蓋を開閉できるようにする。
【0018】本物流容器の構造体を組み立てる手順を述
べると、まず外装袋1の底に下枠6を入れ、支柱4を固
定布12に通した上で下端を下枠6のボス16に差し込
んで立たせる。次に、外装袋1の底に底板20を敷き、
その上に内装袋2を入れる。内装袋2の中に、下部を閉
じた内袋7を入れ、上枠5を支柱4にセットしてから内
装袋上部の固定紐15を上枠5に縛りつける。内袋7に
液体等を充填した後、内袋7の上部を閉じ、外装袋1の
上蓋10を閉じれば組立完了となる。本物流容器の構造
体は、液体等を充填することによって、互いの要素が密
着して一体化する。分解する時は、この逆の手順であ
る。内袋7は使い捨てにするが、外装袋1と内装袋2と
骨組3は繰り返して何度でも使用できる。
【0019】以上のような構成の物流容器の構造体を実
際に製作して種々の実験を行ったところ、極めて安定し
て自立し、輸送中に倒れたり荷崩れを起こしたりするこ
とは無く、2段3段に段積みすることも可能であった。
また、水を充填して1.2メートルの高さから落として
も破袋することがなく、骨組3が曲ったり折れたりもせ
ず、依然として自立性を保つことができた。また、フラ
ットヤーンクロスを積層して形成した袋をさらに二重に
してあるので、普通のワンウェー型コンテナバックの2
〜6倍の強度を有し、フォークリフトによる突き刺しに
も十分耐えることができ、最も厳しい容器体の規格であ
るUN規格にも合格するものとなった。さらに吊りベル
ト13を有するので、移動させるのにパレットを使わな
くてよいので、コストを削減できる。
【0020】以上に示した実施形態では、全体の形が円
柱形となっているが、角柱形とすることもできる。また
骨組の支柱4は、図10(ロ)に示すように、内装袋2
の外側に設けた固定布12に挿通して固定しても良い
し、図10(ハ)に示すように、外装袋1と内装袋2の
どちらにも固定しない状態であっても良く、さらには図
10(ニ)に示すように、外装袋1の外側に設けた固定
布12に支柱4を挿通した形でも良い。また支柱4とし
ては、鉄やステンレス等の金属のパイプが好ましいが、
合成樹脂のパイプ、さらには紙管や木の棒であっても良
い。
【0021】図11は骨組3の改良した実施形態を示し
ている。この骨組3は、4本の支柱4と、支柱の上下端
部を固定する上枠5と下枠6とで構成される点は先に述
べたものと同様であるが、下枠6に支柱連結部28を設
け、これに各支柱の下端部を連結した点が異なる。各支
柱連結部28は、図12と図13に示すように、鉄パイ
プを曲げてリング状に形成した下枠本体31に二枚の支
持板32を上向きに溶接し、支持板間に横軸33を架設
し、支柱4下端部に形成した長手方向の長穴34に前記
横軸33を通して支柱を連結している。支柱4の下端面
には係合突起35を設けてあり、これが図13(イ)に
示すように、下枠本体31に設けた係合穴36に嵌合す
ることで、支柱4は起立状態に保持される。この状態か
ら支柱4を長穴34の範囲で上に持ち上げると、図13
(ロ)に示すように係合突起35が係合穴36から外
れ、図13(ハ)に示すように、支柱4は下枠本体31
の内側に向けて倒すことができる。
【0022】図14は、この改良した骨組3を用いて構
成した物流容器の構造体の実施形態を示している。基本
的な構成は図1〜図4に示したものと同じで、バッグ体
25は外装袋1と内装袋2と内袋7の三重構造となって
おり、骨組3は外装袋1と内装袋2の間に組み込まれて
いる。内装袋2の底の上には、発泡樹脂で形成した衝撃
吸収板27を設置してある。衝撃吸収板27は、上面が
すり鉢状に凹んでおり、中央には内容物取り出し用の穴
26が空けてあり、内袋7の底部に設けた排出口18
を、その穴26に落しこんである。外装袋1と内装袋2
の底面にも開閉可能な取り出し口(図示省略)を設けて
あって、本容器構造体をクレーン等で吊り上げた状態
で、その底面側より内容物を残らず取り出せるようにな
っている。なお図中の符号37は内袋の注入口であり、
38は内袋の破袋を防止するための袴状となった補強部
材である。
【0023】図16と図17は、衝撃吸収板27を織布
製とした場合の実施形態を示している。この衝撃吸収板
27は、バッグ体25と同じ材質の織布を用いて漏斗状
の立体的な形に縫製したもので、外周や穴26の周りは
針金等を埋め込んで補強してある。また、外周の縁部が
バッグ体25の内面に縫い付けられている。こうした織
布製の衝撃吸収板27によっても、発泡樹脂製のものと
同じように、衝撃を吸収して内袋7の破袋を防ぐ効果
と、内容物の取り出しにおいて残留物を少なくする効果
が得られる。
【0024】上記構成となった物流容器の構造体は、上
枠5を支柱4から外し、各支柱4を内側に倒すことで、
バッグ体25と骨組3を分離することなく、図15に示
すような形で、コンパクトに畳むことができる。取り外
した上枠5は、小さくまとめたバッグ体25の上に載せ
ておくと良い。再度組み立てる時も、一人で簡単に行う
ことができる。
【0025】図18は、図11に示す骨組をさらに改良
したものを示し、下枠6の下枠本体31の内側に井桁状
の底面支持部39を設けると共に、下枠本体31にパレ
ット部30を溶接により固着してある。パレット部30
は、フォークリフトのフォーク29が底面支持部39の
下に挿入できるような形にさえなっていれば良い。
【0026】図19は上記骨組3を使用した物流容器の
構造体の実施形態を示している。基本的な構成は、これ
までに説明してきたものと同様である。ただ、下枠6に
パレット部30を一体に設けた関係上、下枠6がバッグ
体25の外に出ており、骨組の支柱4を外装袋1の外面
側に固定してある。なお、支柱4をバッグ体25の中に
入れて、その下端部のみをバッグ体25の外に出す形に
もできる。この物流容器の構造体は、フォークリフトの
フォーク29をパレット部30に挿入することで、別体
のパレットに載置せずに直接持ち上げることができる。
また、上枠5を支柱4から外し、各支柱4を内側に倒せ
ば、バッグ体25と骨組3を分離することなく、図20
に示すような形でコンパクトに畳むことができる。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明による物流容器の構
造体は、バッグ体に骨組を組み込んで一体化することに
より、織布製でありながら流動物を収容して安定に自立
し、段積みも可能となった。さらに本物流容器は軽く、
組立・分解が可能で、繰り返して使用できることから、
物流に関する様々なコストを大幅に削減できる。
【0028】請求項2記載の発明による物流容器の構造
体は、バッグ体を外装袋と内装袋の二重構造とし、骨組
を外装袋と内装袋の間に組み込むことによって、バッグ
体と骨組との一体性が高まり、形態維持機能や自立の安
定性が一層向上することとなる。また、骨組が外部に露
出しないすっきりした外観となり、見た目が良いばかり
か、骨組が何かに引っ掛かって破損するといった事態が
防がれ、取り扱い性も良好となる。さらに、骨組が外装
袋と内装袋の間に設けてあると、本物流容器が落下した
時に、骨組の一部分だけに衝撃が集中しにくくなり、骨
組の変形を防止できる。また、バッグ体が外装袋と内装
袋とによる二重構造であるため、バッグ体が破損しにく
い。
【0029】さらに請求項3記載の発明によれば、本物
流容器の強度と耐久性をより向上することができる。
【0030】また、請求項4記載の発明によれば、本物
流容器の構造体を吊り上げた時に、底面が下に張り出す
のを防止して、底面が床にすれることがないので、本容
器を長持ちさせることができる。
【0031】また、請求項5記載の発明によれば、落下
等による衝撃を衝撃吸収板が吸収し、バッグ体の破袋を
防止できるとともに、バッグ体の底面側から内容物を取
り出す場合に、衝撃吸収板の上面がすり鉢状となってい
ることにより、残留物を少なくすることができる。
【0032】請求項6記載の発明による物流容器の構造
体は、支柱を支柱連結部を介して下枠に連結するととも
に、支柱を容器内側に向けて倒せる構造としたので、バ
ッグ体と骨組とに分離することなく、一体となったまま
でコンパクトな形にまとめることができる。これによ
り、組立・分解に要する時間と労力を削減でき、利便性
が格段に向上する。
【0033】さらに請求項7記載の発明によれば、別に
用意したパレットに載せなくても、直接フォークリフト
で持ち上げることができるようになり、持ち運びや段積
み作業を簡便に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による物流容器の構造体の斜視図であ
る。
【図2】本発明による物流容器の構造体の横断面図であ
る。
【図3】本発明による物流容器の構造体の縦断面図であ
る。
【図4】本発明による物流容器の構造体の分解斜視図で
ある。
【図5】(イ)(ロ)外装袋と内装袋の胴体部分の製作
方法を示す図である。
【図6】(イ)(ロ)(ハ)(二)外装袋と内装袋の胴
体部分のフラットヤーンクロスの重なり具合を示す図で
ある。
【図7】(イ)(ロ)内装袋の底の部分を示す斜視図で
ある。
【図8】(イ)(ロ)骨組の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図9】(イ)(ロ)底板の平面図とA−A断面図であ
る。
【図10】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)外装袋、内装袋と
支柱との関係を示す支柱周辺の横断面図である。
【図11】骨組の別の実施形態を示す斜視図である。
【図12】支柱連結部を拡大して示す正面図である。
【図13】(イ)(ロ)(ハ)支柱連結部の構造及び機
能を示す縦断面図である。
【図14】図11に示す骨組を用いた物流容器の構造体
を示す図であって、左半分が正面図、右半分が縦断面図
である。
【図15】図14に示す物流容器の構造体を、空の時に
コンパクトにまとめた状態を示す斜視図である。
【図16】衝撃吸収板の実施形態を示す平面図である。
【図17】図16におけるB−B断面図である。
【図18】骨組のさらに別の実施形態を示す斜視図であ
る。
【図19】図18に示す骨組を用いた物流容器の構造体
を示す図であって、左半分が正面図、右半分が縦断面図
である。
【図20】図19に示す物流容器の構造体を、空の時に
コンパクトにまとめた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 外装袋 2 内装袋 3 骨組 4 支柱 5 上枠 6 下枠 20 底板 21 鉄芯 25 バッグ体 26 取り出し用の穴 27 衝撃吸収板 28 支柱連結部 29 フォーク 30 パレット部 V 経糸の方向
フロントページの続き (72)発明者 橋場 巖 富山県黒部市沓掛2000番地 ダイヤテック ス株式会社黒部工場内 Fターム(参考) 3E064 AC30 BA21 BB03 BB04 BC15 EA09 EA21 FA03 HF01 HF02 HF03 HG03 HG07 3E067 AA03 BA09B BA12B BA12C BB05B BB05C BB11B BB15B BB15C BB16B BB16C BC03B BC03C CA30 EC29 FA03 FC01 GD10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維の織布からなる円柱形ないし角
    柱形のバッグ体(25)に、複数本の支柱(4)と、支
    柱の上下端部を固定する上枠(5)及び下枠(6)とか
    らなる組立・分解が可能な骨組(3)を組み込んで一体
    化したことを特徴とする物流容器の構造体。
  2. 【請求項2】 バッグ体(25)は、外装袋(1)と内
    装袋(2)とによる二重構造となっており、骨組(3)
    が、外装袋(1)と内装袋(2)の間に組み込まれてい
    ることを特徴とする請求項1記載の物流容器の構造体。
  3. 【請求項3】 バッグ体(25)の胴体部分は、ポリオ
    レフィン系樹脂のフラットヤーンクロスを、経糸の方向
    (V)が横向きとなるようにして、2枚以上積層したも
    ので構成してあることを特徴とする請求項1又は2記載
    の物流容器の構造体。
  4. 【請求項4】 バッグ体(25)の底部に、織布の周囲
    に鉄芯(21)を固定した底板(20)を内装している
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の物流容器の
    構造体。
  5. 【請求項5】 バッグ体(25)の底部に、上面がすり
    鉢状で、中央に内容物取り出し用の穴(26)の空いた
    衝撃吸収板(27)を内装していることを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の物流容器の構造体。
  6. 【請求項6】 骨組の支柱(4)の下端部が、下枠
    (6)に設けた支柱連結部(28)に連結してあり、支
    柱連結部は支柱を起立状態に保持できるとともに、支柱
    を容器内側に向けて倒せる構造となっていることを特徴
    とする請求項1、2、3、4又は5記載の物流容器の構
    造体。
  7. 【請求項7】 骨組の下枠(6)がバッグ体(25)の
    外に出ており、これにフォークリフトのフォーク(2
    9)を挿入可能なパレット部(30)が一体に形成して
    あることを特徴とする1、2、3、4、5又は6記載の
    物流容器の構造体。
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