JP3443281B2 - ごみ入れ - Google Patents

ごみ入れ

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JP3443281B2
JP3443281B2 JP16533497A JP16533497A JP3443281B2 JP 3443281 B2 JP3443281 B2 JP 3443281B2 JP 16533497 A JP16533497 A JP 16533497A JP 16533497 A JP16533497 A JP 16533497A JP 3443281 B2 JP3443281 B2 JP 3443281B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はごみ入れに係り、特
に、イベント会場等において一時的に大量に設置される
仮設ごみ箱として好適なごみ入れに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、野外等に設置される比較的大
きなごみ入れとしては、金属製の枠の外周及び底部に金
網を張ったものや、全体を合成樹脂、木材等の材料によ
って形成したものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のごみ入れはいずれも常設されることを前提として製作
されたものであり、常に同じ形態を採る。このため、不
使用時であっても、空間においてごみ入れの占めるスペ
ースが大きく、保管の効率がよくない。同様に、ごみ入
れの運搬の際にも広いスペースを占有するので、一度に
大量のごみ入れを運搬することが困難であり、運搬の効
率もよくない。また、金網を用いて製作したごみ入れは
一般的に重いので、持ち運びに適さない。このため、特
にイベント会場等において一時的に大量のごみ入れが必
要となったとき、ごみ入れの設置や撤収に際し作業者に
かかる負担が大きい。
【0004】そこで、本発明は、保管や運搬に優れたご
み入れの提供を課題とし、さらには、前記課題に加え、
軽量で持ち運びに適したごみ入れの提供を課題とするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明に係るごみ入れは、高分子材料により網状に形成さ
れ、柔軟性を有し、かつ下端が閉塞された筒状のごみ収
容部と、前記ごみ収容部の上端開口に設けられた上枠
と、前記ごみ収容部の底部に設けられ、かつ前記上枠と
略同一の外形形状を有する下枠と、可撓性を有する材料
により形成され、かつ前記上枠及び下枠を繋ぐ複数本の
支柱とを具備し、前記各支柱を略垂直方向へ直線状に延
ばさせることにより前記ごみ収容部を筒状に保持する使
用状態と、各支柱を湾曲させることにより前記ごみ収容
部を略扁平にする収納状態とを採り、これらの使用状態
及び収納状態間で形態を切替え可能にしている。ここ
で、ごみ収容部の下端が閉塞されている状態とは、ごみ
収容部からごみが抜け落ちない程度に同ごみ収容部の筒
状部分の下端が塞がれた状態を意味する。従って、前記
閉塞状態には、多数の細かな網目や透孔を有する布、シ
ート等が取付けられている状態も含まれる。
【0006】また、ここでの高分子材料には天然繊維、
天然ゴム等の天然高分子や、合成繊維、合成樹脂、合成
ゴム等の合成高分子以外にも、合成樹脂に繊維を混入し
て補強したFRP等の複合材料も含まれる。
【0007】上記第1の発明によると、ごみ入れが使用
状態にあるとき、各支柱は略垂直方向へ直線状に延ばさ
れる。上枠が下枠から大きく離間させられ、ごみ収容部
が筒状に保持される。ごみ収容部内には、ごみを入れる
ための空間が生ずる。一方、ごみ入れが収納状態にある
とき、各支柱は略水平方向へ湾曲させられる。上枠が下
枠に接近させられ、ごみ収容部が略扁平にされ、使用状
態のときよりも高さが低くなる。ごみを入れるための前
記空間は減少又は消失する。
【0008】更に、ごみ入れの一部を構成するごみ収容
部が網状をなしているので、これと同一の材料によって
シート状に形成した場合よりも、網の目の分だけ軽くな
る。加えて、ごみ収容部の材料として用いられている高
分子材料は、一般的に鉄等の金属よりも比重が小さい。
従って、ごみ収容部は形状及び材料の両面から軽量化が
図られる。
【0009】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記使用状態から収納状態への切替え
は、直線状の各支柱の弾性力に抗し、上枠を回転させな
がら下枠に近づけて各支柱を撓ませることにより行なわ
れるものであり、前記収納状態から使用状態への切替え
は、湾曲にともない各支柱に蓄えられた弾性復元力の開
放により自動的に行なわれるものである。
【0010】上記第の発明によると、使用状態にある
ごみ入れを収納状態に切替える際には、直線状をなして
いる各支柱の弾性力に抗し、上枠を回転させながら下枠
へ近づける。すると、各支柱が撓ませられて湾曲状にな
る。この状態では、各支柱には、直線状になろうとする
弾性復元力が蓄えられる。また、収納状態にあるごみ入
れを使用状態に切替える際には、各支柱に蓄えられた弾
性復元力を開放させる。すると、湾曲させられていた各
支柱が直線状に延びようとし、これにともない上枠が前
記とは逆の方向に回転させられ、下枠から離間させられ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、本発明を具体化した第1実施形
態を図1乃至図7に従って説明する。
【0012】図1及び図2に示すように、本実施形態の
ごみ入れ1はごみ収容部2を備えている。ごみ収容部2
は、上下両端が円形状に開放された筒部2aと、その下
端開放部分を塞ぐ円形の底部2bとからなる。これらの
筒部2a及び底部2bは、いずれも高分子材料である合
成樹脂からなる網状の布10a,10bを素材としてい
る。両布10a,10bは、柔軟性、高い強度(特に引
っ張り強度)及び耐候性を有している。筒部2aは、横
方向に細長い布10aの両端部を縫い合せることにより
製作されている。そのほかにも、筒部2aは、前記両端
部を重ね合わせ、高周波溶着等の手法によって接合させ
ることにより製作されてもよい。底部2bは縫い代がご
み収容部2内に位置するように、布10bを筒部2aの
下端に縫い付けることにより製作されている。ごみ収容
部2は、市販のごみ袋よりも若干大きく形成されてお
り、そのごみ袋を同ごみ収容部2内に広げて入れること
が可能である。
【0013】筒部2aの上端部には円環状をなす上枠3
が取付けられている。詳しくは、筒部2aの内側には上
枠3が配置され、この状態で同筒部2aの上端部分が上
枠3を包み込むように内側に折り曲げられ、縫い合せら
れている。図2中の11はその筒部2aの縫い目を示し
ている。筒部2aの内底部には、前記上枠3と略同一の
形状及び大きさを有する下枠4が配置されている。上枠
3及び下枠4はいずれもFRP(繊維強化プラスチッ
ク)製の細管によって形成されている。FRPはガラス
繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等の繊維を合成樹脂
で固めて一体化し、繊維の強度を強化に利用した複合材
料であり、強度が高いという特徴を有している。上枠3
及び下枠4は複数本(本実施形態では4本)の支柱5に
よって連結されている。これらの支柱5は、前述した上
枠3及び下枠4と同様にFRP製の細管によって形成さ
れ、可撓性を有している。
【0014】各支柱5の上枠3との連結構造、及び各支
柱5の下枠4との連結構造としては種々考えられるが、
ここでは、柔軟性を有するチューブ6を用いた連結構造
が採られている。図2は支柱5と上枠3との連結構造を
示している。詳しくは、チューブ6の上端部は上枠3に
略等間隔毎に巻付けられ、止め具7によって固定されて
いる。チューブ6の下端部には前記支柱5が挿入され、
そのチューブ6は止め具8によって支柱5に締付けられ
ている。このように、上枠3及び支柱5がチューブ6を
介して弾性的に連結されている。なお、支柱5と下枠4
との連結構造も同様である。各支柱5の中間部分は、
紐、バンド等の係止具12によって筒部2aに止められ
ている。この係止具12による係止箇所の数は、1本の
支柱5につき1つでもよいし、複数でもよい。
【0015】以上のようにしてごみ入れ1が構成されて
いる。このごみ入れ1では、各支柱5を略垂直方向へ直
線状に延ばさせることにより、ごみ収容部2を上下方向
へ細長い筒状に保持する使用状態と、各支柱5を略水平
方向へ湾曲させることにより、ごみ収容部2を略扁平に
する収納状態とを採る。ごみ入れ1の形態は、これらの
使用状態及び収納状態間で切替え可能である。
【0016】図1は使用状態にあるごみ入れ1を示して
いる。また、図3は、各支柱5と上枠3との四つの連結
箇所9a,9b,9c,9dの位置を説明するためのも
のであり、ちょうど、ごみ収容部2が除かれたごみ入れ
1を上方から見た様子を示している。ここでは、各連結
箇所9a乃至9dを識別しやすくするために、便宜上、
連結箇所に○、△、□、◎を付している。
【0017】前記使用状態では、各支柱5はいずれも略
垂直方向へ直線状に延びている。同一の支柱5について
は、その支柱5と上枠3との連結箇所9a乃至9dが、
同支柱5と下枠4との連結箇所の上方に位置している。
上枠3が下枠4から大きく平行に離間させられ、ごみ収
容部2が円筒状に保持されている。ごみ収容部2内に
は、ごみやごみ袋を入れるための空間が生じている。こ
のため、下枠4を下にし上枠3を上にしてごみ入れ1を
設置し、ごみ袋(図示略)を広げた状態でごみ収容部2
内に収容する。ペットボトル等の樹脂製容器、缶、瓶、
紙コップ等のごみをごみ袋の中に入れることが可能であ
る。この際、上枠3、下枠4、支柱5及びごみ収容部2
がそれぞれ高い強度を有しているので、ごみ入れ1は入
れられたごみによって型崩れを起こしにくい。特に、ご
み収容部2が伸びることはほとんどない。
【0018】なお、ごみ袋がごみでいっぱいになった
ら、そのごみをごみ袋ごとごみ収容部2から取り出し、
新しいごみ袋と入れ替える。ごみ入れ1は使用状態のま
まにしておき、前述したごみ袋の入れ替えを繰り返すこ
とで、1つのごみ入れ1で大量のごみの処理に対処でき
る。ごみでいっぱいになる毎にごみ入れ1を交換しなく
てもよい。
【0019】ごみ入れ1を片付けるために使用状態から
収納状態に切替えるには、下枠4を回転不能に保持し、
上枠3を回転させる。例えば、ごみ入れ1を地面、床等
に置き、直線状の各支柱5の弾性力に抗し、ごみ入れ1
の軸線を中心として、上枠3を下方へ押しながら時計回
り方向又は反時計回り方向へ回す。下枠4は地面等に押
し付けられて回転せず、上枠3だけが回転させられる。
この回転にともない支柱5と上枠3との連結箇所9a乃
至9dが変位する。各支柱5と下枠4との連結箇所は変
わらないので、前記変位により各支柱5が撓ませられ
る。この撓みにともない上枠3が下枠4に近づけられ
る。筒部2aは係止具12によって各支柱5に止められ
ているので、前記のように各支柱5が撓ませられると、
それに追従して変形する。すなわち、筒部2aは上枠3
の回転により捻られる。
【0020】図4及び図5は、使用状態及び収納状態の
ちょうど中間の状態を示している。具体的には、上枠3
が時計周り方向へ約135度回転させられたときの状態
である。この状態では、ごみ入れ1の高さは、前記使用
状態での高さの3分の2乃至2分の1程度になる。さら
に上枠3を回転させながら押付けて、上枠3を下枠4に
近づけると、各支柱5が斜め上方へ向けて湾曲させられ
る。各支柱5に係止された筒部2aが各支柱5の湾曲に
追従して変形し、略扁平になる。その結果、ごみ入れ1
は、球体の一部を切り取ったような低い山形状となる。
図6及び図7は、上枠3が使用状態から約180°回転
させられたときのごみ入れ1の状態を示している。使用
状態では存在していた、ごみを入れるための空間が減少
又は消失している。そして、クリップ等の係止手段(図
示略)を用いて、上枠3を下枠4に止め、上枠3から手
を離しても上枠3が下枠4から浮上がらないようにす
る。
【0021】次に、イベント会場等でのごみ入れ1の設
置のために、収納状態にあるごみ入れ1を使用状態に切
替える場合には、上枠3又は下枠4を把持してごみ入れ
1を持ち上げ、上枠3を下枠4に止めていた係止手段を
外し、ごみ入れ1を軽く振る。すると、各支柱5に蓄え
られていた弾性復元力が開放される。この開放により、
湾曲させられていた各支柱5が一斉に直線状に延びよう
とする。上枠3が、前述した、使用状態から収納状態へ
の切替え時とは逆方向へ回転させられながら、下枠4か
ら離れる方向へ移動する。全部の支柱5が真直ぐに延び
ると、ごみ収容部2が円筒状に張られて使用状態とな
る。
【0022】このように、本実施形態のごみ入れ1によ
ると、従来のごみ入れとは異なり、使用時と不使用時と
で形態を異ならせることができる。不使用時にはごみ入
れ1をコンパクトにできるので運搬にも保管にも場所を
あまりとらず、運搬効率や保管効率がよい。
【0023】ごみ入れ1の一部を構成するごみ収容部2
が網状をなしているので、これと同一の材料によってシ
ート状に形成した場合よりも、網の目の分だけ軽くな
る。また、ごみ収容部2の材料として用いられている高
分子材料は、一般的に鉄等の金属よりも比重が小さい。
このように、ごみ収容部2は形状及び材料の両面から軽
量化が図られている。さらに、ごみ入れ1の構成部品の
うちごみ収容部2以外の部品である、上枠3、下枠4及
び支柱5がFRPによって形成され、チューブ6も合成
樹脂によって形成されている。このため、金網によって
形成されたごみ入れや、全体が合成樹脂や木材によって
箱状に形成された従来のごみ入れよりも軽くすることが
できる。持ち運び、設置、撤収等の作業が楽になり、イ
ベント会場等において一時的に大量のごみ入れ1が必要
となった場合でも、作業者にかかる負担を軽減できる。
【0024】さらに、使用状態にあるごみ入れ1の上枠
3を回転させながら下方へ押さえ付けるだけで、収納状
態に切替えることができる。また、収容状態にあるごみ
入れ1の上枠3又は下枠4を持って振るだけで、使用状
態に切替えることができる。このように、使用状態及び
収納状態間での切替えを簡単な操作で行うことができ、
取扱い性に優れる。
【0025】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。
【0026】(a)ごみ入れ1の構成部品の素材を、前
述したものとは異なる素材に変更することが可能であ
る。他の用途で用いられた部品をリサイクルして、ごみ
入れ1の構成部品として用いることもできる。
【0027】(b)ごみ入れ1の構成部品が合成樹脂又
はFRPによって形成されているので、錆びたり腐蝕し
たりするおそれがない。また、洗浄が可能であるため、
ごみ入れ1を常に衛生的に保つことができる。
【0028】(c)ごみ入れ1全体が柔軟であるので、
人や物品が接触しても、これらに与えられる衝撃は非常
に小さい。このため、接触によりけがをしたり、物品に
傷が入ったり、物品が破損したりするおそれがない。
【0029】(d)ごみ入れ1を使用状態から収納状態
に切替える際には、上枠3は時計回り方向にも反時計回
り方向にも回すことができるので、この点においても取
扱い性に優れている。
【0030】(e)各支柱5の中間部分が係止具12に
よって筒部2aに係止されているので、ごみ入れ1の形
態の切替えに際し、各支柱5が撓ませられたり、伸ばさ
れたりしても、筒部2aがその支柱5に追従して変位す
る。各支柱5の弾性変形にともない、筒部2aを確実に
捻ったり、真っ直ぐに伸ばしたりできる。
【0031】(f)ごみ入れ1の使用に際し、市販のご
み袋をごみ収容部2内に入れているので、ごみによって
ごみ収容部2が汚されにくい。
【0032】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態を図8乃至図10に従い説明する。第2実施形態
は、ごみ収容部2の形状と、上枠3及び下枠4の両形状
と、上枠3及び下枠4に対する支柱5の連結構造とが第
1実施形態と相違している。以下に、これらの相違点を
中心に説明するが、第1実施形態と同様の部材について
は同一の番号及び符号を付して説明を省略する。
【0033】ごみ収容部2は、上下両端が正方形状に開
放された筒部2cと、その下端開放部分を塞ぐ正方形状
の底部2dとを備えている。筒部2c及び底部2dは、
いずれも第1実施形態と同様な網状の布10c,10d
を素材としている。図10に示すように、筒部2cの下
端部は、ごみ収容部2内において断面略J字状に折り曲
げられている。また、底部2dの4つの側縁部はいずれ
も上方へ折り曲げられている。そして、筒部2c及び底
部2dの各折り曲げ部分が重ねられて縫い合わせられて
いる。図10中の13はこれらの重なり部分(縫い代1
4)の縫い目を示している。
【0034】下枠4は、前記縫い代14の上に配置され
たFRP製の4本の細管4aと、それらの細管4aを縫
い代14に繋ぐ平面四角環状の袋部4bとからなる。各
細管4aは直線状をなし、その長さは縫い代14の一辺
よりも若干短い。袋部4bは合成樹脂製のシート18か
らなり、各細管4aを包み込み、かつ縫い代14を挟み
込んだ状態で倒立略U字状に折り曲げられている。そし
て、袋部4bは前記縫い代14に縫い付けられている。
図10中の16は縫い代14に対する袋部4bの縫い目
を示している。ここで、袋部4bを合成樹脂製のシート
18によって形成したのは、撥水性に優れ、汚れが付着
しにくいことと、安価であることからである。
【0035】図9に示すように、上枠3は、筒部2cの
上端部上に配置されたFRP製の4本の細管3aと、そ
れらの細管3aを筒部2cに繋ぐ平面四角環状の袋部3
bとからなる。各細管3aは直線状をなし、その長さは
筒部2cの一辺よりも若干短い。袋部3bは厚手で高強
度を有する布17からなり、各細管3aを包み込み、か
つ筒部2cの上端部を挟み込んだ状態で倒立略U字状に
折り曲げられている。そして、袋部3bは筒部2cに縫
い付けられている。図9中の15は筒部2cに対する袋
部3bの縫い目を示している。
【0036】上枠3に4本の支柱5を連結するために、
柔軟性を有し、かつ上下方向に延びる4本のチューブ6
aが用いられている。各チューブ6aは前記筒部2cの
角部に配置され、その上部が袋部3b内に入れられてい
る。そして、これら三者2c,6a,3bが重ねられた
状態で縫い付けられている。同様に、図10に示すよう
に、下枠4に4本の支柱5を連結するために、柔軟性を
有し、かつ上下方向に延びる4本のチューブ6bが用い
られている。各チューブ6bは前記縫い代14の角部に
おいて、その縫い代14と袋部4bとの間に配置されて
いる。そして、これら三者14,6b,4bが重ねられ
た状態で縫い付けられている。さらに、上下に対向する
一対のチューブ6a,6bには支柱5の端部が挿入され
ている。
【0037】以上のように構成されたごみ入れ1は、前
述した第1実施形態と同様に、使用状態と収納状態とを
採り、これらの状態間で形態を切替え可能である。さら
に、このごみ入れ1の構造は製作のしやすさの点で優れ
ている。以下に、その理由について説明する。
【0038】ごみ入れ1の製作に際しては、まず、横長
の布10cと正方形の布10dとを用意し、前者の布1
0cの両端部を重ね合わせる。図8に示すように、重ね
合わせ部分19を高周波溶着等の手法によって接合す
る。この接合により製作された筒部2cの一方の開放端
に布10dを縫い付ける。この縫い付けにより、筒部2
cに底部2dが取付けられ、ごみ収容部2ができあが
る。
【0039】続いて、図10に示すように、縫い代14
の一辺にシート18を袋状となるように縫い付け、その
中に1本の細管4aを挿入する。細管4aは真っ直ぐな
ので、これを袋部4b内に無理なく入れることができ
る。縫い代14の角部と前記シート18との間にチュー
ブ6bを挟み込み、これらを縫い付ける。同様にして、
縫い代14の隣の辺についても、シート18の縫い付
け、細管4aの挿入、チューブ6bの縫い付けを順に行
う。これらの一連の作業を縫い代14の全部の辺に対し
て行うと、ごみ収容部2の内底部に平面四角環状の下枠
4と4本のチューブ6bとが取付けられる。
【0040】さらに、図9に示すように、筒部2cの上
端部の一辺に布17を袋状となるように縫い付け、その
中に細管3aを挿入する。細管3aは真っ直ぐなので、
これを袋部3b内に無理なく入れることができる。筒部
2cの上端部の角部と前記布17との間にチューブ6a
を挟み込み、これらを縫い付ける。同様にして、筒部2
cの隣の辺についても、布17の縫い付け、細管3aの
挿入、及びチューブ6aの縫い付けを順に行う。これら
の一連の作業を筒部2cの上側の全部の辺に対して行う
と、ごみ収容部2の上端に平面四角環状の上枠3と4本
のチューブ6aとが取付けられる。
【0041】次に、筒部2cの所定の角部に支柱5を配
置し、その上端部をチューブ6aに挿入するとともに下
端部をチューブ6bに挿入する。筒部2cの他の角部に
関しても同様の作業を行うと、上枠3及び下枠4が4本
の支柱5によって繋がれる。そして、各支柱5の中間部
分を係止具12によって筒部2cに係止すると、目的の
ごみ入れ1が得られる。
【0042】このように第2実施形態では、1つの袋部
3bと、4本の直線状の細管3aとによって上枠3を構
成している。そして、筒部2cの一辺毎に袋部3bの縫
い付け、細管3aの挿入、及びチューブ6aの縫い付け
を行っている。同様に、縫い代14の一辺毎に袋部4b
の縫い付け、細管4aの挿入、及びチューブ6bの縫い
付けを行っている。つまり、袋部3b,4bの製作と、
細管3a,4aの挿入とを別々に行っている。このた
め、細管が非直線状(例えば、環状の場合)であって、
袋部の製作と細管の挿入とを別々に行うことが困難で、
初めから細管を入れた状態で袋部を製作する場合に比
べ、本実施形態ではごみ入れ1の製作が容易である。結
果として、ごみ入れ1の量産が可能となり、コストを低
く抑えることができる。
【0043】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。
【0044】(1)前記両実施形態でのごみ収容部2は
柔軟性を有する材料によって形成されていればよく、こ
の条件を満たす範囲での材料変更は可能である。例え
ば、布やシートによってごみ収容部2を形成してもよ
い。
【0045】(2)前記両実施形態での支柱5は可撓性
を有する材料によって形成されていればよく、この条件
を満たす範囲での材料変更は可能である。また、支柱5
の本数は前記各実施形態に限られるものではなく、適宜
増減してもよい。さらに、上枠3及び下枠4はFRP以
外の材料によって形成されてもよい。
【0046】(3)前記両実施形態での上枠3及び下枠
4の形状を変更することにより、ごみ収容部2の形状を
変更することができる。例えば、上枠3及び下枠4を四
角形以外の多角形(三角形、五角形等)の環状体にする
ことで、ごみ収容部2を、多角形の開口を有する筒体に
変更できる。それ以外にも、ごみ収容部2を楕円や半円
の開口を有する筒体に変更してもよい。
【0047】(4)前記各実施形態では、ごみ収容部2
の全体を網によって形成したが、底部2b,2dのみ別
の部品、例えば、上枠3と同一の外形形状を有する板状
体によって構成してもよい。上枠3が円環状の場合、底
部2b,2dを円板によって構成する。この場合、軽量
化等の観点から、合成樹脂製の円盤を用いるとよい。
【0048】(5)前記第1実施形態では、ごみ入れ1
の使用に際し、ごみ収容部2内にごみ袋を広げて収容し
ておく場合について説明したが、このごみ袋は必ずしも
用いなくてもよい。この場合には、ごみ収容部2内にご
みが直接入れられることになる。ごみ収容部2にたまっ
たごみは、ごみ入れ1とともに搬出されてもよいし、一
旦ごみ袋に移し変えて搬出されてもよい。
【0049】(6)本発明のごみ入れ1は、イベント会
場等、一時的に大量のごみ入れが必要となる場合に最も
大きな効果を発揮するが、それ以外の用途、例えば、携
帯用のごみ入れ等として具体化してもよい。
【0050】(7)第2実施形態では、袋部3b,4b
の素材を互いに異ならせたが、同一に変更してもよい。
すなわち、袋部3b,4bをともに厚手の布17によっ
て形成してもよいし、ともに合成樹脂製のシート18に
よって形成してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように、第1の発明によれば、使
用時と不使用時とで形態を異ならせ、不使用時にはコン
パクトにでき、保管や運搬に適したごみ入れを提供でき
る。一時的に大量に必要となった場合にも容易に対処す
ることができる。
【0052】また、第1の発明によれば、ごみ入れの軽
量化を図ることができる。ごみ入れの持ち運び、設置、
撤収等の作業が楽になり、一時的に大量のごみ入れが必
要となった場合でも、作業者にかかる負担を軽減でき
る。
【0053】第の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、ごみ入れの使用状態から収納状態への切替えや、
その逆の切替えが容易となり、取扱い性に優れたごみ入
れを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態において使用状態にされ
たごみ入れの斜視図である。
【図2】図1のごみ入れにおける上枠と支柱との連結構
造を示す部分斜視図である。
【図3】図1のごみ入れを上方から見たときの、上枠と
支柱との連結箇所の位置関係を示す説明図である。
【図4】使用状態及び収納状態の中間の状態にされたご
み入れを示す斜視図である。
【図5】図4のごみ入れを上方から見たときの、上枠と
支柱との連結箇所の位置関係を示す説明図である。
【図6】収納状態にされたごみ入れにおける上枠、下枠
及び支柱を示す斜視図である。
【図7】図6のごみ入れを上方から見たときの、上枠と
支柱との連結箇所の位置関係を示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施形態において使用状態にされ
たごみ入れの斜視図である。
【図9】図8のごみ入れにおける上枠と支柱との連結箇
所を示す部分斜視図である。
【図10】図8のごみ入れにおける下枠と支柱との連結
箇所を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 ごみ入れ 2 ごみ収容部 3 上枠 4 下枠 5 支柱

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料により網状に形成され、柔軟
    性を有し、かつ下端が閉塞された筒状のごみ収容部と、 前記ごみ収容部の上端開口に設けられた上枠と、 前記ごみ収容部の底部に設けられ、かつ前記上枠と略同
    一の外形形状を有する下枠と、 可撓性を有する材料により形成され、かつ前記上枠及び
    下枠を繋ぐ複数本の支柱と を具備し、前記各支柱を略垂直方向へ直線状に延ばさせ
    ることにより前記ごみ収容部を筒状に保持する使用状態
    と、各支柱を湾曲させることにより前記ごみ収容部を略
    扁平にする収納状態とを採り、これらの使用状態及び収
    納状態間で形態を切替え可能にしたことを特徴とするご
    み入れ。
  2. 【請求項2】 前記使用状態から収納状態への切替え
    は、直線状の各支柱の弾性力に抗し、上枠を回転させな
    がら下枠に近づけて各支柱を撓ませることにより行なわ
    れるものであり、前記収納状態から使用状態への切替え
    は、湾曲にともない各支柱に蓄えられた弾性復元力の開
    放により自動的に行なわれるものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のごみ入れ。
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