JP2007099372A - 自立式収容体及び自立枠体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用時には可撓性収容部の形状を保持して自立することができ、収容物の収容、排出が容易で実用性に優れ、不使用時には容易に扁平に押し潰したり、折り畳んだりすることができ省スペース性、取扱い性に優れ、材料の汎用性が高く、製作工程及び構成が簡素で量産性に優れると共に、形状自在性、堅牢性に優れ、用途に応じた使用形態を選択することができ、様々な収容物を収容することが可能で取扱い性、耐久性、汎用性に優れる自立式収容体の提供。
【解決手段】上部開口部を有する可撓性収容部と、可撓性を有し可撓性収容部の上方に配設されたエンドレスループ状の上部形状保持部材と、可撓性収容部の側面部の少なくとも一部に配設されたエンドレスループ状の自立保持部材と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゴミ収集拠点や一般家庭、建築現場など様々な場所から出される各種廃棄物を始め、農産物や水産物など様々な収容物を収容する際に自立すると共に、不使用時には容易に平面状に押し潰したり、折り畳んだりすることができる自立式収容体及び既存の袋体等に装着することによりその形状を保持して自立させることができ、各種収容物の投入、排出を簡便に行うことができる自立枠体に関するものである。
従来、廃棄物や農産物、水産物等の収容や運搬等に使用される収容体としては、可撓性を有する袋体や硬質性の容器が主であった。
しかしながら、網地、メッシュシート地、シート地等で形成された可撓性袋体は自立せず、開口部の形状が保持されないので収容物を収容し難く、また収容物の収容後も倒れ易いため、収容物がこぼれないように開口部を閉じる作業を必要とするなど、取扱い性に欠けるという問題があった。
可撓性袋体を支持して開口部を開口させる目的で、金属製等の円形や角形の開口保持部に支柱を取付けた支持用のスタンドが用いられることがあるが、スタンド自体に重量があり、また折り畳んだり積み重ねたりすることができず、撤去や片付けに手間がかかるという問題があった。
また、プラスチック製や金属製等のかごやコンテナ等を始めとする硬質性の容器は嵩張り、外周部分や角が硬いため収容物を収容した状態で扱い難く、保管や回収に多大な手間と労力を要し、安全性や取扱い性に欠けるという問題があった。特に金属製のものは重量の問題もあり、実用性に欠けるという問題があった。さらに、容器の嵩張りを改善するために用いられる折り畳み式のプラスチック製コンテナ等は、その材質と構造に起因して強度面での信頼性が不十分であり、耐久性、省資源性に欠けるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するために、特許文献1には、「円筒状の袋壁体と、この袋壁体の底面と、袋壁体の上部開口を開閉可能な蓋とを有し、袋壁体の外周には複数本の弾性材からなるロッドを垂直方向に取り付け、底面近くおよび開口近くの袋壁体の外周にはそれぞれ弾性を有する環状のフープを取り付けたことを特徴とする自立式穀類収納袋」が開示されている。
特許文献2には、「可撓性シートからなる上部に開口部を設けた有底円筒状または箱状容器の側面の縦方向に形成した中空部に、剛性を有する支持部材を嵌脱自在にしてなる自立性可撓容器」が開示されている。
特許文献3には、「上面が開口し、両側に持手を設けた軟質な方形の袋体より成る空き缶回収用袋に於いて、本体の上縁四辺に夫々個別に芯材が設けられると共に、本体の四隅に支柱が立設されていることを特徴とする折り畳み可能な空き缶回収用袋」が開示されている。
特許文献4には、「ラッセル網、ニット網等の可撓性を有する網体を四角形の籠状に縫合し、上面開口の各稜部に弾性を有する棒状体を固定するか、もしくは対向する2つの稜部には弾性を有する棒状体を、他の稜部には剛性を有する棒状体を固定し、相対する籠側面の中央位置に弾性を有する棒状体を縦に固定し、底部の稜部には、少なくとも棒状体につながる2つの稜部に剛性を有する棒状体を固定したことを特徴とする自立開口ができる折りたたみ自在な網籠」が開示されている。
特許文献5には、「可撓性や形状保持性を有したメッシュシートと、可撓性や形状保持性を有した連糸状材の帯を用い、帯をメッシュシートで被覆縫合し、返し縫し堅牢にした補強帯内と帯の両端を角欠切欠し、さらに帯の中間任意箇所を切欠した切欠帯及び切欠稜帯を形成し、メッシュシートで被覆縫合した切欠補強帯及び切欠稜補強帯を返し縫し堅牢にした支持部材を形成してなる自立網かご」が開示されている。
特許文献6には、「主軸の左右に開閉自在に回動軸を取付け、この主軸と左右の回動軸の上端部に袋体の掛け止めを行う掛け鉤を付設し、左右の回動軸の閉状態下ではストッパー機能は停止され、左右の回動軸の開状態下ではストッパー機能が作動されるストッパー片を備えることを特徴とするゴミ袋の掛止用スタンド」が開示されている。
特開2002−255282号公報 特開2002−19879号公報 実用新案登録第2531230号公報 特開平8−310527号公報 特開平11−349093号公報 特開2002−179201号公報
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、袋壁体の外周に複数本の弾性材からなるロッドを垂直方向に取り付け、底面近くおよび開口近くの袋壁体の外周にそれぞれ弾性を有する環状のフープを取り付けることにより自立するので、収容物の収容前、収容後ともに人手で扱い難く、これらを取外さなければ折り畳むことができず、迅速な片付けが困難で作業性に欠けるという課題を有していた。
また、袋壁体がシート製であるため、通気性が悪く内容物の保存性に欠け、内部に臭いがこもり易く、ゴミや農産物、水産物の収容体には不向きであり、汚れた際の洗浄や乾燥の作業性に欠け、非衛生的であるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、側面部を構成する可撓性シートを外方に折り出して縦方向に少なくとも3条の稜線部を形成し、折り出された可撓性シートを表裏から縫着して凸状部を形成した上で、これに別体の支持部材を収容する中空部を縫着する工程や補強ロープを内包するために可撓性シートを縫着する工程など、複雑な工程が必要であり、構成が複雑で部品点数が多く、量産性に欠けるという課題を有していた。
また、中空部に剛性を有する支持部材を嵌装することにより自立する構造であるため、支持部材が嵌装されたままでは扱い難く、運搬時や不使用時には少なくとも3条の中空部に各々嵌装された全ての支持部材を取外す作業が必要となり、取扱い性、作業性に欠けるという課題を有していた。
さらに、収容物の重量により支持部材の変形や破損が発生し易く信頼性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献3)では、本体の上縁四辺に夫々個別に芯材が設けられ、本体の四隅に支柱が立設されることにより自立するので、構造が複雑で生産性、取扱い性に欠け、収容物の重量により芯材や支柱の変形や破損が発生し易く、使用中の応力で芯材や支柱の端末部に当たる袋体の一部が損傷を受け易く、耐久性に欠け、構造上、大型化が困難で収容物が軽量なものに限定され、開口部を閉じる手段がなく、汎用性に欠けると共に、積上げることができないために保管や運搬の効率性に欠けるという課題を有していた。
また、芯材及び支柱が夫々個別に設けられているため折り畳み可能であるが、芯材及び支柱を抜取ることができない構造であるため、丸洗いが困難で非衛生的であるという課題を有していた。
(4)(特許文献4)では、上面開口の稜部や籠側面の中央位置、底部の稜部に剛性や弾性を有する棒状体を固定しているので、収容物の重量や吊り上げ時の応力集中により棒状体の変形や破損が発生し易く、使用中の応力で棒状体を包み込んだ網体周辺や棒状体の端末部に当たる網体の一部が損傷を受け易く、信頼性、耐久性に欠けると共に、棒状体を包み込んだ網体が破れ易く、破損した棒状体の交換が困難で省資源性に欠けるという課題を有していた。また、棒状体を抜取ることができない構造であるため、(特許文献3)と同様に開口部を閉じる手段がなく、汎用性に欠けると共に、丸洗いやまとめ洗いが困難で非衛生的であるという課題を有していた。
(5)(特許文献5)では、網かごの自立及び形状保持作用を得るために多くの切欠補強帯や切欠稜補強帯を縫着しなければならないが、各々の補強帯は連糸状材の帯をメッシュシートで被覆縫合して形成するので構成が複雑で生産性に欠けるという課題を有していた。
また、メッシュシートは網目を小さくする必然性から網糸が細くなり、強度が不足して破れ易いという難点があるが、自立網かごの底面や側面を形成するメッシュシートにより各々の補強帯が被覆縫合されているので、メッシュシートが破損した場合、補強帯の交換や修理等が困難であり、省資源性に欠けるという課題を有していた。
さらに、(特許文献3)と同様に開口部を閉じる手段がなく、汎用性に欠けるという課題を有していた。
(6)(特許文献6)では、掛止用スタンドの不使用時に、左右の回動軸を閉じて折り畳むことができ、形状が固定された従来の支持用スタンドに比べて使用性が改善されているが、主軸が、心棒に回動可能に挿入され支持されている主筒体と、この主筒体の上下側に突設し心棒の端部に固着された上軸と下軸とから構成されている複雑な構造であるため、使用中の応力による折れ曲がり等の破損が発生し易く、一部分でも破損すると全体が使用できなくなり、省資源性に欠けるという課題を有していた。
また、掛止用スタンドはゴミ袋にゴミを収容する時のみ支持部材として用いるので、使用時には左右の回動軸を展開してから袋体を掛け止めし、不使用時には袋体を取り外して回動軸を閉じなければならず、作業性に欠けると共に、全体が金属製であるため、取扱い性、安全性に欠けるという課題を有していた。
さらに、主軸と左右の回動軸の上端部に袋体の掛け止めを行う掛け鉤を付設しているが、これに用いるゴミ袋は予め開口部周縁に口紐を挿通し、掛け鉤位置に対応するようにゴミ袋側に口紐出口を配したものでなければならず、ごく限られた用途にしか使用することができないので、作業性、汎用性が低く実用性に欠けるという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、使用時には可撓性収容部の形状を保持して自立することができ、収容物の収容、排出が容易で実用性に優れ、不使用時には容易に扁平に押し潰したり、折り畳んだりすることができ省スペース性、取扱い性に優れ、材料の汎用性が高く、製作工程及び構成が簡素で量産性に優れると共に、形状自在性、堅牢性に優れ、用途に応じた使用形態を選択することができ、様々な収容物を収容することが可能で取扱い性、耐久性、汎用性に優れる自立式収容体の提供、及び既存の袋体等に容易に着脱することができ実用性に優れ、袋体の性状によらずその形状を確実に保持して自立させることができ汎用性、信頼性に優れ、袋体への収容物の投入、排出を簡便に行うことができ利便性に優れ、軽量かつ堅牢で取扱い性、メンテナンス性に優れる自立枠体の提供を目的とする。
上記従来の課題を解決するために本発明の自立式収容体及び自立枠体は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の自立式収容体は、上部開口部を有する可撓性収容部と、可撓性を有し前記可撓性収容部の上方に配設されたエンドレスループ状の上部形状保持部材と、前記可撓性収容部の側面部の少なくとも一部に配設されたエンドレスループ状の自立保持部材と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)可撓性収容部の上方にエンドレスループ状の上部形状保持部材が配設されているので、上部開口部の形状を安定して保持することができ、収容物の投入及び排出が容易で、収容物が外部にこぼれ難く、取扱い性、搬送性に優れる。
(2)可撓性収容部の側面部の少なくとも一部に自立保持部材が配設されていることにより、可撓性収容部の自立保持部材が配設された部位を支持して自立させることができ、可撓性収容部の形状の保存性に優れる。
(3)可撓性収容部及び上部形状保持部材が可撓性を有するので、(a)不使用時に自立保持部材を折り曲げることなく、可撓性収容部を容易に押し潰したり、折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができ、携帯性や保管時の省スペース性に優れ、(b)安全性に優れ、任意の箇所を把持して持ち運んだり、可撓性収容部を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができ、取扱い性に優れ、(c)用途等に応じて、収容物の収容後に上部開口部周縁を近接させて軽く閉じたり、口紐等の開閉部材を設けて上部開口部を確実に閉じたりすることができ、搬送、積上げ等の作業性に優れ、(d)自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、可撓性収容部を簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、自立保持部材の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(4)上部形状保持部材及び自立保持部材を有することにより、可撓性収容部の形状を保持して自立させることができるので、可撓性収容部の材質、原糸繊度、網目の大きさ、生地の厚さ等の選択の幅が広く、多種多様な商品を製作することができ、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(5)上部形状保持部材及び自立保持部材をエンドレスループ状に形成することにより、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、収容物収容時の風袋を低減できると共に、不使用時に可撓性収容部を折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができ、搬送性、保管時の省スペース性に優れ、(c)強度や弾性が増強されると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止でき、特に、自立保持部材として剛性や弾性を有する棒状体や環状体を直線状に用いた際に生じていた端末部周辺の可撓性収容部の損傷を効果的に防止でき、耐久性を向上させることができ、(d)可撓性収容部への取り付けが容易で製造工数を低減でき、量産性に優れる。
ここで、可撓性収容部の材質は可撓性を有するものであればよい。例えば、網地、メッシュシート地、フィルムを含むシート地、織編布地等が用いられる。これらの原料となる合成樹脂としては、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール系合成繊維、ポリエステル、塩化ビニル等が好適に用いられる。尚、ポリエチレンやポリプロピレン等の紫外線の影響を受け易い材質の場合は、黒色、緑色、青色、褐色、灰色等の濃い色に着色したり、耐候剤を用いたりすることにより、耐候性を改善でき、屋外使用における耐久性を向上できる。また、用途によっては防炎加工を施すことにより、火気に対する安全性を高めることができる。
可撓性収容部に別体で形成された底部を配設する場合、側面部と底部は同一の材質を用いて形成してもよいし、異なる材質のものを組合せて形成してもよい。側面部と底部を一体に形成した場合、生産工数を低減でき量産性に優れる。複数に分割された側面部と底部を繋ぎ合せて可撓性収容部を形成する場合、分割された各々の部材に上部形状保持部材及び自立保持部材を配設することで、可撓性収容部の形状を保持して確実に自立させることができる。また、側面部同士或いは側面部と底部との組立作業が容易で生産性に優れる。
可撓性収容部をシート状や織編布地等の生地で袋状に形成した場合は、収容物が可撓性収容部の内部に引っ掛ったり、外部に漏れたりすることがなく取扱い性に優れる。可撓性収容部を網地やメッシュシート地等でカゴ状に形成した場合は、収容物を容易に確認できると共に、内部に収容物の臭いがこもらず通気性に優れ、また、収容物を収容したまま或いは不使用時に手軽に洗浄、乾燥することができ衛生的に優れる。
自立式収容体の可撓性収容部が底部を有する場合、所定形状の底部を備えた専用の可撓性収容部を製造する代りに、既存の略矩形状に形成された平面状の袋体等を用いて底部を形成してもよい。この場合、平面略矩形状の袋体の下端側の一部を袴状に突出させて折返し、縫合することで矩形状や多角形状等の底部を形成することができる。袋体全体を裏返して折返し部を内側にした場合、縫合部が外部に露出せず、耐久性に優れる。
底部の形状は略円形状や略楕円形状のほか、矩形状,六角形状,八角形状等の多角形状等の任意の形状に形成することができる。
可撓性収容部が網地で形成されている場合、下端周縁の網目を仕立糸等で集約して略円形の底部を形成することができる。
側面部と底部の境界周縁に下部形状保持部材を配置することにより、底部の形状が確保されると共に、可撓性収容部の自立作用が強化される。
上部形状保持部材の材質は可撓性を有するものであればよい。例えば網地、メッシュシート地、シート地、ベルト状やフラットヤーン製の織編布地、ロープ体の内のいずれか一種以上で帯状或いは紐状等に形成したものが好適に用いられる。ロープ体の外周を網地、メッシュシート地、シート地、織編布地で包むようにした場合、保形性に優れると共に、耐久性を向上させることができる。
また、可撓性を有する金属製や合成樹脂製の線材、これらを軟質の合成樹脂材で被覆したもの、可撓性を有する合成樹脂製やゴム製等の棒状体や環状体等を用いることもできる。合成樹脂製の環状体としては、表面が平滑に形成されているものの他に、波付管を用いることができる。特に、波付管は可撓性と弾性を備え、形状自在性に優れるので好ましい。
上部形状保持部材は、可撓性収容部の周長に合わせてエンドレスループ状に形成したものを、可撓性収容部の内周又は外周に沿って配設することができ、略円形状、略楕円形状、略多角形状等の様々な形状の可撓性収容部に対応することができる
尚、別部材の上部形状保持部材を配設する代わりに、可撓性収容部を部分的に折り重ねる等して一体に形成してもよい。
自立保持部材は可撓性を有するものでも、有しないものでもよい。可撓性を有するものとしては、上部形状保持部材と同様のものを用いることができる。可撓性を有しない場合は、金属製や硬質の合成樹脂製等の棒状体や環状体等が好適に用いられる。これらの材質は、自立式収容体の用途に応じて適宜、選択することができる。合成樹脂を用いる場合は、可撓性収容部と同様のものを好適に用いることができる。
尚、自立保持部材を形成する材料は単一種に限らず、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等の環状体や波付管の内部に金属製、合成樹脂製、繊維製等の棒状体やロープ体を挿通させたもの等、任意の素材を組み合わせることができる。
自立保持部材は、可撓性収容部の高さ方向と略平行方向や略直角方向或いは任意の角度に傾ける等して配設することができる。可撓性収容部の形状や用途に応じて、略円形、略楕円形、略長円形、瓢箪形、8の字形、矩形等の形状に形成することができる。
自立保持部材を可撓性収容部の高さ方向と略平行方向や任意の角度に傾けて配設する場合は、可撓性収容部の側面部に少なくとも一対配設することにより、自立性が得られる。このとき、自立保持部材は可撓性収容部の高さに合わせて全体に配置してもよいし、自立させる部分を任意の高さに限定して部分的に配置してもよい。
また、自立保持部材を可撓性収容部の高さ方向と略直角方向に配設する場合は、可撓性収容部の内周又は外周に沿うように1以上、配設することができる。このとき、可撓性収容部を自立させる高さに応じて、上部形状保持部材と自立保持部材との間隔や自立保持部材の数を選択することができる。
予め可撓性収容部の一部でも自立していれば、容易に収容物を投入することができ、収容物の量が増加するに従って収容物自体が支えとなって自立するようになり、全体を自立させることができる。
また、自立しない部分は容易に上下方向に圧縮し、コンパクトに縮めることができるので、不使用時に積み重ねて収納することができ、また初期状態における収容物の投入作業性に優れる。
可撓性収容部への上部形状保持部材及び自立保持部材の取付けは、仕立糸、紐、結束バンド等の取付け部材で結止することができる他、可撓性収容部の一部を筒状に形成した中空部の内部に挿通したり、可撓性収容部の一部又は全体を二重に形成してその間に挟み込むようにしたりしてもよい。
また、上部開口部には開閉部材を配設してもよい。これにより、運搬時に収容物がこぼれ落ちるのを防止でき、持ち運び、運搬の作業性に優れる。開閉部材としては、ファスナーや口紐等の他、対向配置した環状部材とフック等のように互いに係止して固定するもの、少なくとも一部が上部開口部等に回動自在に固定された蓋状のもの等が好適に用いられる。開閉部材を配設する場合に、例えばファスナーに所望の剛性を有するものを用いたり、口紐として撚りを強くして硬く形成したロープ等を用いたりすることによって、上部形状保持部材を兼ねることもできる。
上部開口部や底部の周縁或いは側面部には、ロープ体やベルト状織編布地等で形成された持ち手を備えることが好ましい。これにより、人手で把持したり、クレーン等の吊上げ機構に係止したりして、容易に運搬や収容物の排出等を行うことができ、運搬や収容物の排出の作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自立式収容体であって、可撓性を有し前記可撓性収容部の前記自立保持部材の下方に配設されたエンドレスループ状の下部形状保持部材を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)下部形状保持部材を有することにより、可撓性収容部の高さ方向の任意の位置や底部の形状を保持することができ、下部形状保持部材より上方の可撓性収容部を確実に自立させることができ信頼性に優れる。
(2)下部形状保持部材が可撓性を有するので、自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、可撓性収容部全体を簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、自立保持部材の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(3)下部形状保持部材をエンドレスループ状に形成することにより、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、収容物収容時の風袋を低減できると共に、不使用時に可撓性収容部を折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができ、搬送性、保管時の省スペース性に優れ、(c)強度や弾性が増強されると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、部材自体の変形や破損を防止でき、耐久性に優れ、(d)可撓性収容部への取り付けが容易で製造工数を低減でき、量産性に優れる。
ここで、下部形状保持部材は可撓性収容部の高さ方向の任意の位置に配設することができる。下部形状保持部材を可撓性収容部の底部に配設した場合は、可撓性収容部全体を自立させることができる。また、下部形状保持部材を可撓性収容部の高さ方向の任意の位置に配設した場合は、使い初めの状態で可撓性収容部の下部形状保持部材から上側の部位を自立させることができる。
自立保持部材を可撓性収容部の高さ方向と略平行方向や略直角方向に配設する場合、自立保持部材の下端部と下部形状保持部材を連結すれば、可撓性収容部の保形性、自立性を向上させることができる。また、自立保持部材を可撓性収容部の高さ方向と略直角方向に配設する場合、近接する上部形状保持部材と自立保持部材或いは自立保持部材と下部形状保持部材を一体化してもよい。
尚、下部形状保持部材の材質、形状、形成方法、可撓性収容部への取付け方法などについては上部形状保持部材と同様であるので、説明を省略する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の自立式収容体であって、前記下部形状保持部材,前記上部形状保持部材,前記自立保持部材の内の少なくともいずれか一つが、ロープ体又は合成樹脂製の波付管で形成されている構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)ロープ体や合成樹脂製の波付管は可撓性を有し、容易に屈曲させることができるので、不使用時に可撓性収容部を迅速に扁平に折り畳んだり、丸めたりすることができ、保管や運搬が容易で実用性、取扱い性に優れる。
(2)ロープ体は、(a)適度な可撓性と剛性を有するので、所望の形状に形成し易く、ロープ体同士或いは棒状体、管状体、波付管等のその他の部材との連結や可撓性収容部への取付けが容易で生産性に優れると共に、破損時には容易に取外しや交換、修理を行うことができ、省資源性、メンテナンス性に優れ、(b)強度が高く、堅牢性、保形性に優れ、補強材としての効果が高く、耐久性に優れ、長寿命性、省資源性に優れ、(c)材質、単糸繊度、打ち方、撚り度、太さ等を選択することにより、好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができ、汎用性、取扱い性に優れる。
(3)各部をロープ体で形成した場合、洗浄や乾燥が容易で衛生性に優れる。
(4)合成樹脂製の波付管は、(a)可撓性及び柔軟性を有するので、折り曲げ等が容易で所望の形状に加工し易く、表面の凹凸を利用して、波付管同士或いは棒状体、管状体、ロープ体等のその他の部材や可撓性収容部への取付けが容易で生産性に優れ、(b)材質自体に適度な弾性を有すると共に、耐屈曲性にも優れるので、使用中の応力に対して緩衝作用が働き、局部的な変形や破損等が生じ難く、不使用時に可撓性収容部を扁平に潰したり、折り畳んだりしても柔軟に対応することができ、耐久性に優れ、(c)軽量で取扱い性に優れ、生産性を向上させることができ、(d)材質、直径、肉厚、管体の層数や材質の組合せ等により、好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができ、汎用性、取扱い性に優れ、(e)材質自体の弾性により、保形性、自立性を有すると共に、外力等により変形しても、力を除去すると容易に元の形状に復元することができ、形状安定性に優れる。
ここで、ロープ体の原糸として、見掛けヤング率が比較的高く、単糸繊度が比較的大きい原糸を用い、一般のロープよりも、撚り度や打ち込み度を大きくする等して、下部形状保持部材、上部形状保持部材、自立保持部材として好適な保形性、自立性が得られるように弾性や剛性を調整する。また、必要に応じてメラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等による表面硬化処理を行ってもよい。
ロープ体の材質としては、ポリアミド、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール系合成繊維、ポリエステル等が好適に用いられる。また、原糸の見掛けヤング率としては、2GPa〜100GPa、好ましくは3GPa〜80GPaのものが好ましい。原糸の見掛けヤング率が3GPaより小さくなるにつれ剛性が不十分となり、保形性や自立性が低下し易くなる傾向があり、80GPaより大きくなるにつれ剛性と共に弾性が大きくなり過ぎ、不使用時に収容部を折り畳み難くなって嵩張り易くなる傾向がみられる。特に、原糸の見掛けヤング率が2GPaより小さくなると、収容部の形状の保持や自立が困難となり、100GPaより大きくなると、扁平にすることや、折り曲げることが困難となる傾向があり、いずれも好ましくない。
材質にもよるが、ロープ体の直径としては6mm〜30mmが好ましい。ロープ体の直径が6mmより細くなるにつれ、剛性や弾性が不足して形状保持性や自立性が不十分となると共に、強度が不足して破損し易くなる傾向があり、30mmより太くなるにつれ、重量が増えると共に、硬くなり過ぎて変形が困難となり、嵩張って取扱い性が低下し易く、折り畳みや上端開口部の開閉作業が困難になる傾向があり、いずれも好ましくない。
尚、原糸の断面形状は略円形状に限らず、スプリットヤーンやフラットヤーンのような形状の他、略楕円形状,角形状,フィルム状,中空状等の様々な形状から選択することができる。
繊維製やフィルム製のロープ体に金属製や合成樹脂製等の線材を混成させることや、金属製や合成樹脂製等の線材をロープ体やロープ体を形成するストランドの芯材として用いることにより、ロープ体の剛性や弾性が大きくなり、保形性、自立性を強化することができる。
また、ロープ体として三つ打ちロープを用いた場合、剛性や弾性に優れ、クロスロープを用いた場合、仕立て部材や取付け部材をロープ外周に露出させずに仕立てることができるので、生産性、耐久性、美観性に優れる。
ロープ体をエンドレスループ状に形成する場合は、端末同士をショートスプライス加工するか、熱溶着加工することによって接続することができる。尚、熱溶着加工の場合は接続部を熱収縮チューブ等の補強部材で補強することが好ましい。
波付管の材質としては、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の適度な可撓性、弾性を有し、耐久性に優れるものが好適に用いられる。
波付管の外径は12mm〜40mmが好ましい。波付管の外径が12mmより細くなるにつれ、剛性や弾性が不足して保形性、自立性が不十分になると共に、強度が不足して破損し易くなる傾向があり、40mmより太くなるにつれ、硬くなり過ぎて可撓性が低下し易くなると共に、嵩張るようになって取扱いが困難になる傾向があり、いずれも好ましくない。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の自立式収容体であって、前記可撓性収容部が、網地、メッシュシート地、シート地、織編布地の内のいずれか一種以上で形成されている構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1項の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)可撓性収容部が、網地、メッシュシート地、シート地、織編布地の内のいずれか一種以上で形成されているので、加工が容易で量産性に優れると共に、可撓性収容部の任意の箇所を把持する等して持ち運んだり、可撓性収容部を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができ、取扱い性に優れる。
(2)網地、メッシュシート地、シート地、織編布地等が、単独では剛性や弾性が不十分な材質であっても、複数重ね合わせたり、異なる材質を組み合わせたりして可撓性収容部を形成することができるので、可撓性収容部としての保形性、自立性を容易に確保することができ、材質の選択の幅を広げることができると共に、耐久性を向上させることができる。
(3)可撓性収容部が、網地、メッシュシート地、シート地、織編布地の内のいずれか一種以上で形成されているので、手軽に丸洗いすることができ、衛生性に優れる。
ここで、網地としては各種の合成繊維製の無結節網,有結節網,ラッセル網,ラッセルモジ網等が用いられる。メッシュシート地としては、各種の合成繊維製の経メリヤス編みものや、ポリアミド,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製のもの等が用いられる。シート地としては、合成樹脂製の単体シート、格子状芯地にターポリン加工したもの、不織布製のもの等、織編布地としては、合成繊維製や天然繊維製のもの等が用いられる。いずれも保形性の点で優れ好ましい。尚、シート地にはフィルム製のものも含む。
請求項5に記載の自立枠体は、可撓性を有するエンドレスループ状の枠体下部形状保持部材と、可撓性を有し前記枠体下部形状保持部材と離間して配設されたエンドレスループ状の枠体上部形状保持部材と、前記枠体下部形状保持部材と前記枠体上部形状保持部材とを連結したエンドレスループ状の枠体自立保持部材と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)枠体下部形状保持部材、枠体上部形状保持部材、枠体自立保持部材により自立枠体が一体に形成されているので、十分な保形性、自立性を得ることができ、既存の袋体等の収容部に取付けることによって、上部開口部や収容部の形状が安定に保持され、容易に収容作業を行うことができる。
(2)枠体下部形状保持部材と枠体上部形状保持部材が可撓性を有しているので、(a)自立枠体単独或いは収容部に取付けた状態で、不使用時に容易に平面状に押し潰したり、折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができ、作業性、携帯性、保管時の省スペース性に優れ、(b)任意の箇所を把持し易く取扱い性に優れると共に、枠体自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、枠体自立保持部材の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(4)枠体下部形状保持部材、枠体上部形状保持部材及び枠体自立保持部材をエンドレスループ状に形成することにより、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、不使用時に折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができると共に、収容部に配設した際の風袋を低減でき、保管時の省スペース性、搬送性に優れ、(c)強度や弾性が増強され堅牢性に優れると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止でき、耐久性に優れ、(d)互いに連結するのが容易で製造工数を低減でき、量産性に優れる。
(5)自立枠体が一体に形成されているので、収容部への収容物の収容後に容易に取外すことができ、収容部の上部開口部を口紐やファスナー等の開閉部材で確実に閉じる等して収容部のみを簡便に回収して運搬したり、保管したりでき、作業性、取扱い性に優れる。
(6)自立枠体と収容部が着脱自在なので、いずれか一方が破損した場合でも容易に交換や修理を行うことができ省資源性、メンテナンス性に優れる。
ここで、自立枠体を形成する枠体下部形状保持部材、枠体上部形状保持部材及び枠体自立保持部材の材質、寸法、形状等は、それぞれ前述の下部形状保持部材、上部形状保持部材及び自立保持部材と同様のものを好適に用いることができる。全てを同一の材質で形成してもよいし、異なる材質のものを組合せて形成してもよい。また、自立枠体は収容部の外周を囲繞して収容部全体或いは収容部の高さ方向の一部を自立させるものであればよい。形状は収容部の形状や用途に応じて任意の形状に形成することができる。
自立枠体は仕立糸、紐、ワイヤ等の取付け部材で強固に取付けたり、結束バンド等の着脱自在な嵌脱部材により収容部に着脱自在に取付けたりすることができる。また、収容部の上部開口部周縁を自立枠体の内側から折返し、自立枠体に掛け止めした場合、着脱作業を迅速に行うことができる。
着脱自在な自立枠体は複数の収容部に兼用することができ、必要に応じて着脱して効率的に利用することができる。また、自立枠体のみを形成して既存の袋体等に取付けるだけで収容部として自立させることができ生産性に優れる。
自立枠体の各部は、仕立糸、紐、結束バンド、ワイヤ等の取付け部材によって容易に連結できると共に、分離も容易で生産性、メンテナンス性に優れる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の自立枠体であって、前記枠体下部形状保持部材,前記枠体上部形状保持部材,前記枠体自立保持部材の内の少なくともいずれか一つが、ロープ体又は合成樹脂製の波付管で形成されている構成を有している。
この構成により、請求項5の作用に加え、請求項3と同様の作用を有する。
ここで、枠体下部形状保持部材,枠体上部形状保持部材,枠体自立保持部材を形成するロープ体又は合成樹脂製の波付管は、前述の下部形状保持部材,上部形状保持部材,自立保持部材を形成するロープ体又は合成樹脂製の波付管と同様のものが好適に用いられる。
以上のように、本発明の自立式収容体及び自立枠体によれば、以下の優れた効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)上部形状保持部材で上部開口部の形状が安定して保持されることにより、収容物の投入及び排出が容易で、収容物が外部にこぼれ難く、自立保持部材で可撓性収容部の形状が安定して保持されることにより収容物を収容した状態での形状の安定性、搬送性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(2)可撓性収容部及び上部形状保持部材が可撓性を有するので、(a)不使用時に自立保持部材を折り曲げることなく、可撓性収容部を容易に押し潰したり、折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができ携帯性や保管時の省スペース性に優れ、(b)安全性に優れ、任意の箇所を把持して持ち運んだり、可撓性収容部を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができ取扱い性、実用性に優れ、(c)用途等に応じて、収容物の収容後に上部開口部周縁を近接させて軽く閉じたり、口紐等の開閉部材を設けて上部開口部を確実に閉じたりすることができ搬送、積上げ等の作業性に優れ、(d)自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、可撓性収容部を簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、自立保持部材の素材選択の幅が広い量産性、汎用性、設計自在性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(3)上部形状保持部材及び自立保持部材によって可撓性収容部の形状を保持して自立させることができるので、可撓性収容部の材質、原糸繊度、網目の大きさ、生地の厚さ等の選択の幅が広く、多種多様な形態をとることができる量産性、汎用性、設計自在性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(4)エンドレスループ状に形成された上部形状保持部材及び自立保持部材は、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性を実現することができ信頼性、実用性に優れ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、収容物収容時の風袋を低減できると共に、不使用時に可撓性収容部を折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができ搬送性、保管時の省スペース性に優れ、(c)強度や弾性が増強されると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止できる耐久性に優れた自立式収容体を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果に加え、以下の優れた効果が得られる。
(1)下部形状保持部材を有することにより、可撓性収容部の高さ方向の任意の位置や底部の形状を保持することができ、下部形状保持部材より上方の可撓性収容部を確実に自立させることができ信頼性に優れる。
(2)下部形状保持部材が可撓性を有するので、自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、可撓性収容部全体を簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、自立保持部材の素材選択の幅が広い量産性、汎用性、設計自在性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(3)エンドレスループ状に形成された下部形状保持部材は、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性を実現することができ信頼性、実用性に優れ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、収容物収容時の風袋を低減できると共に、不使用時に可撓性収容部を折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができ搬送性、保管時の省スペース性に優れ、(c)強度や弾性が増強されると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、部材自体の変形や破損を防止できる耐久性に優れた自立式収容体を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の効果に加え、以下の優れた効果が得られる。
(1)可撓性を有するロープ体や合成樹脂製の波付管を容易に屈曲させることができ、不使用時に可撓性収容部を迅速に扁平に折り畳んだり、丸めたりすることができる保管や運搬が容易で実用性、取扱い性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(2)ロープ体は、(a)適度な可撓性と剛性を有することにより、所望の形状に形成し易く、ロープ体同士或いは棒状体、管状体、波付管等のその他の部材との連結や可撓性収容部への取付けが容易で生産性に優れ、破損時には容易に取外しや交換、修理を行うことができ省資源性、メンテナンス性に優れ(b)強度が高く、堅牢性、保形性に優れ、補強材としての効果が高く、耐久性、長寿命性、省資源性に優れ、(c)材質、単糸繊度、打ち方、撚り度、太さ等を選択することにより、形状や用途に応じて好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができる汎用性、取扱い性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(3)合成樹脂製の波付管は、(a)可撓性及び柔軟性を有することにより、折り曲げ等が容易で所望の形状に加工し易く、表面の凹凸を利用して、波付管同士或いは棒状体、管状体、ロープ体等のその他の部材や可撓性収容部への取付けが容易で生産性に優れ、(b)材質自体に適度な弾性を有すると共に、耐屈曲性にも優れるので、使用中の応力に対して緩衝作用が働き、局部的な変形や破損等が生じ難く、不使用時に可撓性収容部を扁平に潰したり、折り畳んだりしても柔軟に対応することができ耐久性に優れ、(c)材質、直径、肉厚、管体の層数や材質の組合せ等を選択することにより、形状や用途等に応じて可撓性、弾性、剛性を調整することができ、最適な保形性、自立性、形状自在性を得ることができる汎用性、取扱い性に優れた自立式収容体を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の効果に加え、以下の優れた効果が得られる。
(1)網地、メッシュシート地、シート地、織編布地といった材質で可撓性収容部を形成することにより、加工が容易で量産性に優れると共に、可撓性収容部の任意の箇所を把持する等して持ち運んだり、可撓性収容部を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができる取扱い性、実用性に優れた自立式収容体を提供することができる。
(2)単独では剛性や弾性が不十分な網地、メッシュシート地、シート地、織編布地等を組合せることにより、可撓性収容部としての保形性、自立性を確保することができるので材質の選択の幅が広く、設計、生産の自在性に優れると共に、耐久性を向上させることができる信頼性に優れた自立式収容体を提供することができる。
請求項5に記載の発明によれば、以下の優れた効果が得られる。
(1)枠体下部形状保持部材、枠体上部形状保持部材、枠体自立保持部材で一体に形成されることにより、十分な保形性、自立性を得ることができ、既存の袋体等の収容部に取付けることで、上部開口部や収容部の形状を安定に保持することができ、収容作業を容易に行うことができる実用性、取扱い性に優れた自立枠体を提供することができる。
(2)枠体下部形状保持部材と枠体上部形状保持部材が可撓性を有することで、(a)単独或いは収容部に取付けた状態で、不使用時に容易に平面状に押し潰したり、折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができ作業性、携帯性、保管時の省スペース性に優れ、(b)枠体自立保持部材が可撓性を有しない場合でも、簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、枠体自立保持部材の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れた自立枠体を提供することができる。
(3)枠体下部形状保持部材、枠体上部形状保持部材及び枠体自立保持部材をエンドレスループ状に形成することにより、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られる実用性、取扱い性に優れ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、不使用時に折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができると共に、収容部に配設した際の風袋を低減でき、保管時の省スペース性、搬送性に優れ、(c)強度や弾性が増強され堅牢性に優れると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止できる耐久性に優れた自立枠体を提供することができる。
(4)各部が連結されて一体化されているので、収容部への収容物の収容後に容易に取外すことができ、収容部の上部開口部を口紐やファスナー等の開閉部材で確実に閉じる等して収容部のみを簡便に回収して運搬したり、保管したりできる作業性、取扱い性に優れた自立枠体を提供することができる。
(5)収容部と着脱自在にすることで、破損が発生した場合でも容易に交換や修理を行うことができる省資源性、メンテナンス性に優れた自立枠体を提供することができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の効果に加え、以下の優れた効果が得られる。
(1)ロープ体は、(a)適度な可撓性と剛性を有することにより、所望の形状に形成し易く、ロープ体同士或いは棒状体、管状体、波付管等のその他の部材との連結や収容部への取付けが容易で生産性に優れ、破損時には容易に取外しや交換、修理を行うことができ省資源性、メンテナンス性に優れ(b)強度が高く、堅牢性、保形性に優れ、補強材としての効果が高く、耐久性、長寿命性、省資源性に優れ、(c)材質、単糸繊度、打ち方、撚り度、太さ等を選択することにより、形状や用途に応じて好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができる汎用性、取扱い性に優れた自立枠体を提供することができる。
(2)合成樹脂製の波付管は、(a)可撓性及び柔軟性を有することにより、折り曲げ等が容易で所望の形状に加工し易く、表面の凹凸を利用して、波付管同士或いは棒状体、管状体、ロープ体等のその他の部材や収容部への取付けが容易で生産性に優れ、(b)材質自体に適度な弾性を有すると共に、耐屈曲性にも優れるので、使用中の応力に対して緩衝作用が働き、局部的な変形や破損等が生じ難く、耐久性に優れ(c)材質、直径、肉厚、管体の層数や材質の組合せ等を選択することにより、形状や用途等に応じて可撓性、弾性、剛性を調整することができ、最適な保形性、自立性、形状自在性を得ることができる汎用性、取扱い性に優れた自立枠体を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における自立式収容体の使用状態を示す全体斜視図である。
図1中、1は実施の形態1における自立式収容体、2は網地で形成された自立式収容体1の可撓性収容部、2aは網地の下端周縁の網目を仕立糸等で集約して略円形に形成した可撓性収容部2の底部、2bは網地を後述する上部形状保持部材5を挟むように折り返して二重に形成した可撓性収容部2の側面部、2cは収容物の投入及び排出を行うための可撓性収容部2の上部開口部、3は可撓性を有するロープ体でエンドレスループ状に形成され可撓性収容部2の底部2aと側面部2bとの境界に配設された自立式収容体1の下部形状保持部材、3aはロープ体の端末同士をスプライス加工して接続した下部形状保持部材3の接続部、4は下部形状保持部材3のストランドと側面部2bの下端の網目との間に交互に挿通され可撓性収容部2と下部形状保持部材3を連結する挿通連結部材、5は可撓性を有するロープ体でエンドレスループ状に形成され側面部2bの上端周縁部に配設された自立式収容体1の上部形状保持部材、5aはロープ体の端末同士を熱溶着により接続固定した接続部を補強する熱収縮チューブ等の補強部材、5bは上部形状保持部材5を挟んで折り返された側面部2bの上部形状保持部材5の下部近傍の内外二重の網地を縫い合わせて可撓性収容部2に上部形状保持部材5を固定する水平縫合部、6は硬質の合成樹脂製の棒状体で縦長のエンドレスループ状に形成され下部形状保持部材3と上部形状保持部材5との間で側面部2bの円周上の要所に内外二重の網地に挟まれて配設された自立式収容体1の自立保持部材、6aは自立保持部材6の両側で側面部2bの内外二重の網地を縫い合わせて可撓性収容部2に自立保持部材6を固定する垂直縫合部、7は可撓性収容部2の上部開口部2aの周縁部に対向して配設された柔軟性を有する一組の持ち手、7aは一方の持ち手7と共に上部形状保持部材5に配設され他方の持ち手8が挿通される持ち手挿通部、8は持ち手7,持ち手挿通部7aを上部形状保持部材5に固定する仕立糸,紐,結束バンド等の仕立部材、9は可撓性収容部2の側面部2bに貼付又は縫合されゴミ等の収容物の種類を表示する表示部である。
次に、以上のように形成された実施の形態1における自立式収容体について、以下、その製法を説明する。
自立式収容体1の可撓性収容部2は、網糸直径2〜2.6mm、網目一辺の目合20mmの高密度ポリエチレン製の無結節網で形成した。まず、略矩形状に形成された角目の無結節網地を横方向に折り重ねて側辺を縫い合わせ円筒状に形成する。次に、下端側に底部2aとなる部分を残して出来上がりの側面部2bに相当する部分が二重になるように上端側を折り返す。最後に下方の一重部分の網地の最下端の網目を仕立糸等で集約して略円形の底部2aを形成して略有底円筒形状の可撓性収容部2が完成する。
ついで、エンドレスループ状に形成された上部形状保持部材5を側面部2bの二重の網地の間に下方から入れて、側面部2bの上端まで押し込む。上部形状保持部材5の直下に位置する側面部2bの内外の網目を水平縫合部5bで縫合し、可撓性収容部2に上部形状保持部材5を固定する。上部形状保持部材5には、ポリプロピレンフラットヤーン製の12mm〜16mm径で、予め撚りを強く入れて硬く仕上げた三つ打ちロープを使用した。
次に、側面部2bの高さに合わせて縦長のエンドレスループ状に形成された4つの自立保持部材6を側面部2bの二重の網地の間にほぼ等間隔に配置し、各々の自立保持部材6の両脇に位置する側面部2bの内外の網目を垂直縫合部6aにより縫合し、可撓性収容部2に自立保持部材6を固定する。自立保持部材6には、ポリエチレン製又はポリアミド製で6mm〜16mm径の棒状体を縦長のエンドレスループ状に形成したものを使用した。
次に、側面部2bの最下端周縁の網目と下部形状保持部材3のストランドとの間に糸などの挿通連結部材4を交互に挿通し、可撓性収容部2に下部形状保持部材3を固定した。下部形状保持部材3には、ポリプロピレンフラットヤーン製で14mm〜18mm径の八つ打ちクロスロープを使用した。
以上のようにして、直径及び高さが45cm〜90cmの自立式収容体1を完成した。
可撓性収容部2を網地で形成することにより、収容物を容易に確認できると共に、内部に収容物の臭いがこもらず通気性に優れ、収容物を収容したまま或いは不使用時に手軽に洗浄、乾燥することができ衛生的に優れる。また、可撓性収容部2を形成する角目の無結節網地が折り返されて二重に形成されることによって製網クセが解消され、網地自体の保形性、自立性が得られ、自立式収容体1の保形性、自立性が強化される。
底部2aと側面部2bの境界周縁に下部形状保持部材3を配置することにより、底部2aの形状を確保できると共に、可撓性収容部2の自立作用を強化できる。また、下部形状保持部材3がクロスロープで、挿通連結部材4をロープ外周に露出させずに仕立てたので、挿通連結部材4が保護され耐久性に優れる。
自立保持部材6を下部形状保持部材3、上部形状保持部材5と連結せずに独立させることで、使用中の応力を分散、緩衝させることができ、変形や破損が発生し難く、耐久性に優れた構造となっている。尚、自立保持部材6として弾性の大きな材質や可撓性を有する材質を用いる場合は、自立保持部材6を下部形状保持部材3及び/又は上部形状保持部材5と連結する等して破損の発生を防ぐことができる。特に、自立保持部材6の材質として、下部形状保持部材3や上部形状保持部材5と同様の材質を用いた場合、連結作業が容易で量産性に優れると共に、互いに近似の性状を有することにより取扱いも容易で可撓性収容部2への取付けを簡便に行うことができる。
上部開口部2cの周縁に持ち手7を備えることにより、人手で把持したり、クレーン等の吊上げ機構に係止したりして、容易に運搬や収容物の排出等を行うことができ作業性に優れる。また、持ち手挿通部7aを有するので、対向する持ち手7を挿通して上部開口部2cを閉塞することができ、収容物が外部に漏れ難く、搬送、積上げ等の作業性に優れる。
本実施の形態においては、側面部2b全体の網地を二重に形成すると共に、自立保持部材6を側面部2bの高さ相当の寸法にして側面部2b全体を自立させたが、側面部2bの高さ方向の一部のみを二重に形成し、それに相当する寸法の自立保持部材6を用いることによって、側面部2bの高さ方向の一部(二重形成部分)のみを自立させてもよい。収容物が収容されていない使い初めの状態(初期状態)で可撓性収容部2の一部しか自立しなくても、収容物が収容されることにより、その収容物自体を支えとして側面部2bを順次立ち上がらせ、最終的に可撓性収容部2全体を自立させることができるためである。
また、可撓性収容部2、下部形状保持部材3、上部形状保持部材5、自立保持部材6の材質、形状、寸法等は本実施の形態に限定されるものではなく、自立式収容体1の大きさや用途等に応じて適宜、選択することができる。
可撓性収容部2としては、無結節網以外に各種の合成繊維製の有結節網,ラッセル網,ラッセルモジ網等の網地や各種の合成繊維製の経メリヤス編み製のものや、ポリアミド,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製のメッシュシート地を用いることができる。また、可撓性収容部2をシート状や織編布地等の生地で袋状に形成した場合は、収容物が可撓性収容部2の内部に引っ掛ったり、外部に漏れたりすることがなく取扱い性に優れる。シート地としては、合成樹脂製の単体シート、格子状芯地にターポリン加工したもの、不織布製のもの等、織編布地としては、合成繊維製や天然繊維製のもの等を用いることができる。
下部形状保持部材3、上部形状保持部材5の材質は可撓性を有するものであればよい。ロープ体以外には、例えば網地、メッシュシート地、シート地、ベルト状やフラットヤーン製の織編布地で帯状或いは紐状等に形成したものを好適に用いることができる。また、ロープ体の外周を網地、メッシュシート地、シート地、織編布地で包むようにした場合、保形性に優れると共に、耐久性を向上させることができる。さらに、可撓性を有する金属製や合成樹脂製の線材、これらを軟質の合成樹脂材で被覆したもの、可撓性を有する合成樹脂製やゴム製等の棒状体や環状体等を用いることもできる。
また、自立保持部材6の材質は、硬質のもの以外に、用途に応じてロープ体など所望の剛性や弾性、柔軟性を有する可撓性体を適宜、選択して用いることができる。自立保持部材6に収容物などからの負荷がかかっても破損が発生するのを防止できると共に、不使用時には自立保持部材6を折り曲げる等して自立式収容体1をコンパクトに折り畳むことができ、簡便に持ち運ぶことができるためである。
本実施の形態においては、自立式収容体1を略有底円筒形状に形成したが、任意の形状に形成することができる。例えば自立式収容体を直方体状に形成する場合、底部と側面部を一体に形成せず、予め側面部とは別体に裁断した長方形状の底部用網地の周囲にクロスロープ等の下部形状保持部材を取り付けることによって底部を形成する。次いで下部形状保持部材に沿って側面部の下端を取り付けると共に、四隅に自立保持部材を配設することにより、直方体状の自立式収容体を容易に形成できる。底部の形状を適宜、選択することにより、同様の手順で様々な形状の自立式収容体を形成することができる。
以上のように、実施の形態1の自立式収容体は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)下部形状保持部材3と上部形状保持部材5との間に自立保持部材6が配設されているので、可撓性収容部2及びその上部開口部2cの形状を安定して保持することができ、収容物の投入及び排出が容易で、収容物が外部にこぼれ難く、収容物を収容した状態での形状の安定性、搬送性に優れる。
(2)可撓性収容部2、下部形状保持部材3、上部形状保持部材5が可撓性を有することにより、(a)自立保持部材6が可撓性を有しない場合でも、不使用時に自立保持部材6を折り曲げることなく、可撓性収容部2を平面状に押し潰したり、或いは自立保持部材6の周りに可撓性収容部2を巻きつけたり、自立保持部材6を重ねるように可撓性収容部2を折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができるので、携帯性や保管時の省スペース性に優れ、自立保持部材6の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れ、(b)安全性に優れ、任意の箇所を把持して持ち運んだり、可撓性収容部2を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができ、取扱い性に優れる。
(3)可撓性収容部2及び上部形状保持部材5が可撓性を有するので、持ち手7を持ち手挿通部7aに挿通して上部開口部2cを確実に閉じることができ、搬送、積上げ等の作業性に優れる。
(4)下部形状保持部材3、上部形状保持部材5及び自立保持部材6を有することにより、可撓性収容部2の形状を保持して自立させることができるので、可撓性収容部2の材質、原糸繊度、網目の大きさ、生地の厚さ等の選択の幅が広く、多種多様な商品を製作することができ、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(5)下部形状保持部材3、上部形状保持部材5及び自立保持部材6がエンドレスループ状に形成されているので、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、収容物収容時の風袋を低減できると共に、不使用時に可撓性収容部2を折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができ、搬送性、保管時の省スペース性に優れ、(c)強度や弾性が増強されると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止でき、特に、自立保持部材6として剛性や弾性を有する棒状体や環状体を直線状に用いた際に生じていた端末部周辺の可撓性収容部2の損傷を効果的に防止でき、耐久性を向上させることができ、(d)可撓性収容部2への取り付けが容易で、特に、上部形状保持部材5及び自立保持部材6は側面部2bに挟み込んでその近傍を水平縫合部5b及び垂直縫合部6aで縫合するだけで固定できるので製造工数を低減でき、量産性に優れる。
(6)下部形状保持部材3及び上部形状保持部材5を形成するロープ体は適度な可撓性と剛性を有するので、所望の形状に形成し易く、その他の部材との連結や可撓性収容部2への取付けが容易で生産性に優れると共に、破損時には容易に取外しや交換、修理を行うことができ、省資源性、メンテナンス性に優れる。
(7)下部形状保持部材3及び上部形状保持部材5を形成するロープ体は可撓性を有し、容易に屈曲させることができるので、不使用時に可撓性収容部2を迅速に扁平に折り畳んだり、丸めたりすることができ、保管や運搬が容易で実用性、取扱い性に優れる。
(8)下部形状保持部材3及び上部形状保持部材5を形成するロープ体は強度が高く、堅牢性、保形性に優れ、補強材としての効果が高く、耐久性に優れ、長寿命性、省資源性に優れる。また、該ロープ体は材質、単糸繊度、打ち方、撚り度、太さ等を選択することにより、好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができ、汎用性、取扱い性に優れる。
(9)可撓性収容部2が、網地で形成されているので、(a)加工が容易で量産性に優れると共に、可撓性収容部2の任意の箇所を把持する等して持ち運んだり、可撓性収容部2を容易に傾けたり逆さまにしたりして収容物の排出等を行うことができ、取扱い性に優れ、(b)手軽に丸洗いすることができ、衛生性に優れる。
(10)可撓性収容部2を形成する網地を二重にすることで、可撓性収容部2としての保形性、自立性を容易に確保することができ、材質の選択の幅を広げることができると共に、耐久性を向上させることができる。
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における自立枠体を示す全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図2中、11は実施の形態2における自立枠体、13は可撓性を有する合成樹脂製の波付管でエンドレスループ状に形成された自立枠体11の枠体下部形状保持部材、13aは中空円筒状に形成され枠体下部形状保持部材13の接続部を保護する合成樹脂製や合成ゴム製の接続部保護部材、15は可撓性を有する合成樹脂製の波付管でエンドレスループ状に形成された自立枠体11の枠体上部形状保持部材、16は可撓性を有する合成樹脂製の波付管で略瓢箪型のエンドレスループ状に形成され枠体下部形状保持部材13と枠体上部形状保持部材15との間に円周上の要所で連結された自立枠体11の枠体自立保持部材である。
次に、以上のように形成された実施の形態2における自立枠体について、以下、その製法を説明する。
自立枠体11の枠体下部形状保持部材13,枠体上部形状保持部材15は、ポリアミド製又はポリエチレン製で外径20mm〜30mmの波付管を使用し、枠体自立保持部材16はポリエチレン製やポリプロピレン製等で外径20mm〜30mmの波付管を使用した。枠体自立保持部材16は端末を接続して環状に形成した後、下部が略水平になるように二箇所を折り曲げて枠体下部形状保持部材13に仕立部材8で固定すると共に、高さ方向の中間付近を仕立部材8で絞って緊縛し、上部が略円弧状になるように枠体上部形状保持部材15に固定した。
枠体下部形状保持部材13の外径は枠体上部形状保持部材15の外径よりも、やや大きめに形成した。これにより、自立枠体11に既存の袋体等の収容部を取付けて収容部に収容物を収容した際に、収容部が膨らんでも、上方から容易に自立枠体11を取り外すことができる。また、不使用時に自立枠体11の形状を保ったまま複数の自立枠体11を重ねることができ、保管や搬送時の作業性、省スペース性に優れる。
尚、本実施の形態では枠体下部形状保持部材13,枠体上部形状保持部材15,枠体自立保持部材16を全て合成樹脂製の波付管で形成したが、実施の形態1と同様に可撓性を有する様々なものを選択、組合せて自立枠体11を形成することができる。特に、所望の剛性や弾性を有するロープ体を枠体下部形状保持部材13,枠体上部形状保持部材15,枠体自立保持部材16のいずれか又は全部に用いた場合、堅牢性、保形成に優れた自立枠体を形成することができ、これを用いることにより、耐久性、長寿命性、省資源性に優れた自立式収容体を得ることができる。
また、枠体下部形状保持部材13及び枠体上部形状保持部材15の形状も本実施の形態に限定されるものではなく、略円形状以外に略楕円形状や略多角形状等の様々な形状に形成することができる。
また、枠体自立保持部材16は自立枠体11の大きさや形状、用途により、略円形、略楕円形、略長円形、8の字形、矩形等の様々な形状を選択でき、配設する数も小型のものでは2〜4箇所、大型のものでは4〜6箇所、或いはそれ以上とすることができる。
以上のように構成された実施の形態2における自立枠体の使用方法について説明する。
図3は本発明の実施の形態2における自立枠体に収容部を取付けた状態を示す全体斜視図である。
図3中、20は可撓性を有するメッシュシート地で形成された収容部、20aは収容部20の底部、20bは収容部20の側面部、20cは収容部20の上部開口部、20dは上部開口部20cの周縁部に形成された口紐挿通部、20eは口紐挿通部20dに挿通され上部開口部20cを開閉する開閉部材としての口紐、20fは口紐20dの端部に配設され口紐20eを絞って固定する口紐留め具である。
収容部20は、単位重量0.044g/mの高密度ポリエチレン製で、経糸6本〜10本×緯糸6本〜10本、目合2mm〜5mmの矩形メッシュシート地を用いて、使用時の寸法が、上部開口部20cの直径36cm〜64cm、側面部20bの高さ50cm〜90cmとなるような平面矩形状の袋体に形成した。
メッシュシート地としては、この他にポリプロピレン,ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂製のものを用いることができる。また、合成樹脂製や不織布製のシート地や合成繊維製や天然繊維製の織編布地を用いてもよい。
収容部20が口紐20e及び口紐留め具20fを有することにより、上部開口部20cを確実に閉塞することができ、回収、運搬作業時に収容物がこぼれ落ちることがなく、実用性、信頼性に優れる。尚、口紐20eの代わりに、例えば、通常のファスナーや面ファスナー等を用いてもよい。
収容部20は図3に示すように上部開口部20c側を口紐挿通部20dの付近で折り返し、枠体上部形状保持部材15に掛け止めするだけで自立枠体11に固定できる。
本実施の形態では自立枠体11を収容部20に対して着脱自在に配設したが、糸,紐,結束バンド等の取付け部材により、強固に固定して使用することもできる。
また、自立枠体11は収容部20と同等の高さである必要はなく、収容部20の高さの1/4〜1/2程度の高さに形成し、使い初めの状態では収容部20の高さ方向の内の自立枠体11が配設された部分のみを自立させるようにしてもよい。初めは自立枠体11が配設された収容部20の上方のみを自立させておき、収容物を収容するに従い、自立枠体11を上方に引き上げ、収容物自身を支えとして収容部20を徐々に立ち上がらせ、最終的に収容部20全体を自立させることができるためである。収容物の収容量に応じて収容部20を高さ方向に伸縮させることができるので、汎用性、機能性に優れる。さらに、収容部20として専用のものを製造する必要がなく、既存の各種の袋体を簡便に用いることができる。
以上のように、実施の形態2の自立枠体は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)枠体下部形状保持部材13、枠体上部形状保持部材15、枠体自立保持部材16により自立枠体11が一体に形成されているので、十分な保形性、自立性を得ることができ、既存の袋体等の収容部20に取付けることによって、上部開口部20cや収容部20の形状が安定に保持され、容易に収容作業を行うことができる。
(2)枠体下部形状保持部材13と枠体上部形状保持部材15が可撓性を有しているので、(a)自立枠体11単独或いは収容部20に取付けた状態で、不使用時に容易に平面状に押し潰したり、折り畳んだりして簡便に持ち運び、片付け、収納を行うことができ、作業性、携帯性、保管時の省スペース性に優れ、(b)任意の箇所を把持し易く取扱い性に優れ(c)枠体自立保持部材16が可撓性を有しない場合でも、枠体下部形状保持部材13と枠体上部形状保持部材15を簡便に押し潰したり、折り畳んだりすることができ、枠体自立保持部材16の素材選択の幅が広く、量産性、汎用性、設計自在性に優れる。
(3)枠体下部形状保持部材13、枠体上部形状保持部材15及び枠体自立保持部材16をエンドレスループ状に形成しているので、(a)適度な弾性及び剛性が備わり、好適な保形性、自立性が得られ、(b)所要の保形性、自立性、耐久性を得るのに必要な部材の太さや厚みを小さくすることができ、不使用時に折り畳んだ際の嵩張りを抑えることができると共に、収容部20に配設した際の風袋を低減でき、保管時の省スペース性、搬送性に優れ、(c)強度や弾性が増強され堅牢性に優れると共に、曲線部や折曲部に衝撃に対する緩衝作用が働き、各部材自体の変形や破損を防止でき、耐久性に優れ、(d)互いに連結するのが容易で製造工数を低減でき、量産性に優れる。
(4)自立枠体11が一体に形成されているので、収容部20への収容物の収容後に容易に取外すことができ、収容部20の上部開口部20cを口紐20eで確実に閉じる等して収容部20のみを簡便に回収して運搬したり、保管したりでき、作業性、取扱い性に優れる。
(5)自立枠体11と収容部20が着脱自在なので、いずれか一方が破損した場合でも容易に交換や修理を行うことができ省資源性、メンテナンス性に優れる。
(6)自立枠体11の各部を形成する合成樹脂製の波付管は、(a)可撓性を有し、容易に屈曲させることができるので、不使用時に自立枠体11を迅速に扁平に折り畳んだり、丸めたりすることができ、保管や運搬が容易で実用性、取扱い性に優れ、(b)可撓性及び柔軟性を有するので、折り曲げ等が容易で所望の形状に加工し易く、表面の凹凸を利用して、波付管同士或いはその他の部材や収容部20への取付けが容易で生産性に優れ(c)材質自体に適度な弾性を有すると共に、耐屈曲性にも優れるので、使用中の応力に対して緩衝作用が働き、局部的な変形や破損等が生じ難く、不使用時に収容部20と共に扁平に潰したり、折り畳んだりしても柔軟に対応することができ、耐久性に優れ、(d)軽量で取扱い性に優れ、生産性を向上させることができ、(e)材質、直径、肉厚、管体の層数や材質の組合せ等により、好適な可撓性、弾性、剛性を得ることができ、汎用性、取扱い性に優れ、(f)波付管自体の弾性により、保形性、自立性を有すると共に、外力等により変形しても、力を除去すると容易に元の形状に復元することができ、形状安定性に優れる。
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における自立式収容体を示す全体斜視図であり、図5は本発明の実施の形態3における自立式収容体を折り畳んだ状態を示す全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図4中、21は実施の形態3における自立式収容体、22は可撓性を有する網地で略直方体状に形成された自立式収容体21の可撓性収容部、22aは可撓性収容部22の下部開口部、22bは後述する複数の自立保持部材26a,26b,26cで分割されて連結された可撓性収容部22の側面部、22cは可撓性収容部22の上部開口部、23は可撓性を有するロープ体でエンドレスループ状に形成され可撓性収容部22の側面部22bの下方周縁に配設された自立式収容体21の下部形状保持部材、25は可撓性を有するロープ体でエンドレスループ状に形成され可撓性収容部22の上部開口部22cの周縁部に配設された自立式収容体21の上部形状保持部材、26aは鋼製やステンレス製或いは合成樹脂製の棒状体で略矩形状のエンドレスループ状に形成され下部形状保持部材23と上部形状保持部材25との間で側面部22bの長辺の両端にそれぞれ配設された自立式収容体21の自立保持部材、26bは可撓性を有するロープ体で略矩形状のエンドレスループ状に形成され二つの自立保持部材26aの間に配設された自立保持部材、26cは側面部22bの短辺を二つに分割するように配設された自立保持部材である。
実施の形態3における自立式収容体21が実施の形態1と異なるのは、可撓性収容部22が下部開口部22aを有する点と、側面部22bが寸法及び材質の異なる複数の自立保持部材26a,26b,26cで分割されている点である。
次に、以上のように形成された実施の形態3における自立式収容体について、以下、その製法を説明する。
まず、防錆加工を施した鋼製やステンレス製或いは合成樹脂製で直径6mm〜10mmの丸棒で略矩形状の自立保持部材26a,26cを形成し、各々の自立保持部材26a,26cに対して角目の高密度ポリエチレン製の無結節網を仕立糸などで取付ける。
次に、直径14mm〜18mmのクロスロープでエンドレスループ状に形成された下部形状保持部材23と自立保持部材26a,26cの底辺部を挿通連結部材4により固定する。
次に、直径12mm〜16mmの三つ打ちロープでエンドレスループ状に形成された上部形状保持部材25と自立保持部材26a,26cの上辺部を仕立部材8により固定する。
最後に、側面部22bの長辺の両端に配設された二つの自立保持部材26aの間に、側面部22bを形成する網地と同様の網地が配設された自立保持部材26bを配設し、挿通連結部材4及び仕立部材8により、下部形状保持部材23及び上部形状保持部材25に固定する。
以上のようにして、長さ(長辺)120cm〜200cm、幅(短辺)60cm〜90cm,高さ40cm〜60cmの自立式収容体21を完成した。
この自立式収容体21は、町内などでゴミ袋に収容されたゴミを一時的に集積したり、ゴミや農作物などの各種の収容物を種類毎に分別、一時保管したりする場合などに好適に用いることができる。柵状に形成された自立式収容体21により、収容物が周囲に広がることがなく、保管や分別を行うことができる。
また、上部開口部22cが広く、外部から収容物を直視することができるので、廃棄物、農作物、水産物等の収容や選別作業が容易であると共に、自立式収容体21を上方に引き上げて簡便に取り除くことができ、速やかに各種収容物を回収することができる。
さらに、下部形状保持部材23及び上部形状保持部材25がロープ体で形成され、側面部22bが複数の自立保持部材26a,26b,26cで分割されて形成されているので、不使用時には図5に示すように各部をコンパクトに折り畳んで保管できる。
農作物や生ゴミ等を収容する場合などは、必要に応じて防護ネットを被せたり、着脱或いは開閉自在な蓋を設けたりしてもよい。
可撓性収容部22、下部形状保持部材23、上部形状保持部材25、自立保持部材26a,26b,26cの材質、形状、寸法等は本実施の形態に限定されるものではなく、自立式収容体21の大きさや用途等に応じて適宜、選択することができ、各部の材質としては、実施の形態1で説明したものと同様のものを好適に用いることができる。
尚、自立式収容体21に底部及び持ち手を配設して収容物を運搬する用途に用いることもできる。その場合、側面部22の各面を分割せずに可撓性収容部22の保形性を確保することにより、運搬作業性を向上することができる。さらに、自立保持部材としてロープ体や軟質性のプラスチック棒状体を用いることにより、折り畳み可能な有底の自立式収容体とすることができる。
以上のように、実施の形態3の自立式収容体は構成されているので、実施の形態1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)自立保持部材26a,26cが金属製或いは合成樹脂製であることにより、上部開口部22c、側面部22bの保形性、自立性に優れる。
(2)自立保持部材26a,26cの底辺側及び上辺側が下部形状保持部材23及び上部形状保持部材25により覆われているので、取扱い性、安全性に優れる
(3)下部形状保持部材23及び上部形状保持部材25がロープ体で形成され、側面部22bが複数の自立保持部材26a,26b,26cで分割されて形成されているので、各々の自立保持部材26a,26b,26cを単位として下部形状保持部材23及び上部形状保持部材25を屈曲させることができ、自立式収容体21を直方体状以外の多角柱状に形成したり、扁平に押し潰したり、各部を折り畳んだりすることができ、汎用性、保管時の省スペース性に優れる。
(4)自立保持部材26bをロープ体で形成することにより、変形が容易で折り畳み時に各部の収まりがよく、自立式収容体21全体をきれいに折り畳むことができる。
(実施の形態4)
図6は本発明の実施の形態4における自立式収容体を示す全体斜視図である。尚、実施の形態1と同様のものは同じ符号を付して説明を省略する。
図6中、31は実施の形態4における自立式収容体、32は可撓性を有するメッシュシート地で形成された自立式収容体31の可撓性収容部、32aは略六角形状に形成された可撓性収容部32の底部、32bは可撓性収容部32の側面部、32cは収容物の投入及び排出を行うための可撓性収容部32の上部開口部、33は可撓性を有する帯状織編布地でエンドレスループ状に形成され可撓性収容部32の高さ方向の任意の位置に配設された自立式収容体31の下部形状保持部材、35は可撓性を有する帯状織編布地でエンドレスループ状に形成され可撓性収容部32の上端内周に配設された自立式収容体31の上部形状保持部材、36は可撓性を有する帯状織編布地でエンドレスループ状に形成され下部形状保持部材33と上部形状保持部材35との間で可撓性収容部32の高さ方向と略直角方向に配設された自立式収容体31の自立保持部材、37はロープ体でエンドレスループ状に形成され側面部32bの両側に対向して配設された一組の持ち手兼用の自立保持部材、37aは持ち手兼用の自立保持部材37をエンドレスループ状に形成するためにロープ体の両端末をスプライス加工によって接続した接続部、38は上部開口部32cを開閉するファスナーを用いた開閉部材である。
次に、以上のように形成された実施の形態4における自立式収容体について、以下、その製法を説明する。
まず、自立式収容体31の可撓性収容部32は、実施の形態2の収容部20と同様のメッシュシート地で平面略矩形状に形成された袋体の下端側の一部を内側に折返し、縫合することで略六角形状の底部32aを形成した。袋体全体を裏返して折返し部を内側にした場合、縫合部が外部に露出せず、耐久性に優れる。尚、底部32aの形状は略円形状や略楕円形状のほか、矩形状や八角形状等の多角形状等の任意の形状に形成することができる。
次に、下部形状保持部材33は、使い初めの状態で自立させたい高さに応じて、可撓性収容部32の高さ方向の任意の位置に縫合して配設した。また、上部形状保持部材35は可撓性収容部32の上端内周、自立保持部材36は下部形状保持部材33と上部形状保持部材35との間にそれぞれ縫合して配設した。下部形状保持部材33,上部形状保持部材35,自立保持部材36を帯状織編布地で形成することにより、メッシュシート地で形成された可撓性収容部32と近い性状を得ることができ、補強効果が高く耐久性、長寿命性に優れ、ランニングコストを低減できる。
最後に、直径12mm〜18mmの三つ打ちロープでエンドレスループ状に形成された持ち手兼用の自立保持部材37を側面部32bの両側に対向して配置し、開閉部材38を可撓性収容部32の上部開口部32cの上端付近の内周に縫付けた。
尚、持ち手兼用の自立保持部材37を有するので、自立保持部材36は設けなくてもよいが、両方を備えることにより、保形性と自立性を向上させることができると共に、可撓性収容部32の耐久性に優れる。また、開閉部材38が適度な剛性を有する場合は、上部形状保持部材35を省略できる。
以上のようにして、上部開口部32cを円形状に開口させた時の直径36cm〜64cm、全体の高さ50cm〜90cm、使い初めで自立する下部形状保持部材33の下端から可撓性収容部32の上端までの高さ10cm〜30cmの自立式収容体31を完成した。
尚、下部形状保持部材33と自立保持部材36、上部形状保持部材35と自立保持部材36、或いは下部形状保持部材33,上部形状保持部材35,自立保持部材36の全てを一体化させてもよい。特に、本実施の形態のように初期状態で自立させる部位の高さが低く、各部材が近接している場合に、取付けが容易で生産性に優れる。
この自立式収容体31は、収容物が収容されていない使い初めの状態(初期状態)では、可撓性収容部32の下部形状保持部材33より上方の部位のみが自立する。収容物が収容されたら、側面部32bの上方を引き上げて収容物を下方に押し下げることにより、収容物自体を支えとして側面部32bを順次立ち上がらせることができ、最終的に図6に示すように可撓性収容部32全体を自立させることができる。
可撓性収容部32、下部形状保持部材33、上部形状保持部材35、自立保持部材36,37の材質、形状、寸法等は本実施の形態に限定されるものではなく、自立式収容体31の大きさや形状、用途等に応じて適宜、選択することができ、実施の形態1で説明したものと同様のものを用いることができる。
尚、可撓性収容部32、下部形状保持部材33、上部形状保持部材35、自立保持部材36,37の各部材については、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂等による表面硬化処理を行ってもよい。簡便な加工により保形性と自立性を強化できると共に、各部材の表面をコーティングして耐磨耗性を向上させることができる。
以上のように、実施の形態4の自立式収容体は構成されているので、実施の形態1又は3で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)上部開口部32cに開閉部材38を備えることにより、運搬時に収容物がこぼれ落ちるのを防止でき、持ち運び、運搬の作業性に優れる。
(2)持ち手兼用自立保持部材37を人手で把持したり、クレーン等の吊上げ機構に係止したりして、容易に自立式収容体31の運搬や収容物の排出等を行うことができ、運搬や収容物の排出の作業性を向上させることができる。
(3)下部形状保持部材33及び自立保持部材36により、収容物が収容されていない使い初めの状態(初期状態)で、可撓性収容部32の下部形状保持部材33より上方の部位のみを自立させることができるので、収容物が収容されていない空の状態で風などの外力によって自立式収容体31が移動或いは転倒するのを防止できると共に、上部開口部32cの高さを低く抑えることができるので、収容物の収容作業性に優れる。
(4)ロープ体でエンドレスループ状に形成された持ち手兼用自立保持部材37は堅牢性に優れ、可撓性収容部32の耐久性を向上させると共に、可撓性収容部32への取付け、取外しが容易で、破損時に簡便に交換や修理を行うことができ、生産性、省資源性、メンテナンス性に優れる。
本発明は、使用時には可撓性収容部の形状を保持して自立することができ、収容物の収容、排出が容易で実用性に優れ、不使用時には容易に扁平に押し潰したり、折り畳んだりすることができ省スペース性、取扱い性に優れ、材料の汎用性が高く、製作工程及び構成が簡素で量産性に優れると共に、形状自在性、堅牢性に優れ、用途に応じた使用形態を選択することができ、様々な収容物を収容することが可能で取扱い性、耐久性、汎用性に優れる自立式収容体の提供、及び既存の袋体等に容易に着脱することができ実用性に優れ、袋体の性状によらずその形状を確実に保持して自立させることができ汎用性、信頼性に優れ、袋体への収容物の投入、排出を簡便に行うことができ利便性に優れ、軽量かつ堅牢で取扱い性、メンテナンス性に優れる自立枠体の提供を行うことができ、各種廃棄物を初め、農産物や水産物など様々な収容物を収容、選別、運搬可能な自立式収容体として、ゴミ収集拠点や一般家庭、建築現場など様々な場所で好適に利用することができる。
本発明の実施の形態1における自立式収容体の使用状態を示す全体斜視図 本発明の実施の形態2における自立枠体を示す全体斜視図 本発明の実施の形態2における自立枠体に収容部を取付けた状態を示す全体斜視図 本発明の実施の形態3における自立式収容体を示す全体斜視図 本発明の実施の形態3における自立式収容体を折り畳んだ状態を示す全体斜視図 本発明の実施の形態4における自立式収容体を示す全体斜視図
符号の説明
1,21,31 自立式収容体
2,22,32 可撓性収容部
2a,20a,32a 底部
2b,20b,22b,32b 側面部
2c,20c,22c,32c 上部開口部
3,23,33 下部形状保持部材
3a,37a 接続部
4 挿通連結部材
5,25,35 上部形状保持部材
5a 補強部材
5b 水平縫合部
6,26a,26b,26c,36 自立保持部材
6a 垂直縫合部
7 持ち手
7a 持ち手挿通部
8 仕立部材
9 表示部
11 自立枠体
13 枠体下部形状保持部材
13a 接続部保護部材
15 枠体上部形状保持部材
16 枠体自立保持部材
20 収容部
20d 口紐挿通部
20e 口紐
20f 口紐留め具
37 持ち手兼用自立保持部材
38 開閉部材

Claims (6)

  1. 上部開口部を有する可撓性収容部と、可撓性を有し前記可撓性収容部の上方に配設されたエンドレスループ状の上部形状保持部材と、前記可撓性収容部の側面部の少なくとも一部に配設されたエンドレスループ状の自立保持部材と、を備えていることを特徴とする自立式収容体。
  2. 可撓性を有し前記可撓性収容部の前記自立保持部材の下方に配設されたエンドレスループ状の下部形状保持部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の自立式収容体。
  3. 前記下部形状保持部材,前記上部形状保持部材,前記自立保持部材の内の少なくともいずれか一つが、ロープ体又は合成樹脂製の波付管で形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自立式収容体。
  4. 前記可撓性収容部が、網地、メッシュシート地、シート地、織編布地の内のいずれか一種以上で形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の自立式収容体。
  5. 可撓性を有するエンドレスループ状の枠体下部形状保持部材と、可撓性を有し前記枠体下部形状保持部材と離間して配設されたエンドレスループ状の枠体上部形状保持部材と、前記枠体下部形状保持部材と前記枠体上部形状保持部材とを連結したエンドレスループ状の枠体自立保持部材と、を備えていることを特徴とする自立枠体。
  6. 前記枠体下部形状保持部材,前記上部枠体形状保持部材,前記枠体自立保持部材の内の少なくともいずれか一つが、ロープ体又は合成樹脂製の波付管で形成されていることを特徴とする請求項5に記載の自立枠体。
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