JPH0592187U - 輸送袋 - Google Patents

輸送袋

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JPH0592187U
JPH0592187U JP002863U JP286393U JPH0592187U JP H0592187 U JPH0592187 U JP H0592187U JP 002863 U JP002863 U JP 002863U JP 286393 U JP286393 U JP 286393U JP H0592187 U JPH0592187 U JP H0592187U
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sewn
shaped
sewing
frame
hanger
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JP002863U
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Inventor
英己 森下
Original Assignee
森下化学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吊手の縫着強度を向上させて信頼性、耐久性
等を向上させるようにした輸送袋を提供する。 【構成】 帯状部材から成る吊手20を曲げて両側の取
り付け部21を並列状態で輸送袋本体1の胴部2の帯状
補強部3にミシン糸により縫着する。縫着部は枠状縫着
部22と、枠状縫着部22の内側で折れ曲がった傾斜直
線状縫着部23と、枠状縫着部22の上端両側部から上
方へ円弧状にふくらむ縫着部24、25とから成る。上
部の縫着部24、25を円弧状とすることにより、取り
付け部21を胴部2から引き離す方向に力が加わって
も、この影響を受けにくくする。各取り付け部21の縫
着部22、23、24、25を別々にすることにより、
吊手20における曲げ部の捩れの復元力により取り付け
部2を胴部2から引き離す方向に力が加わっても、この
影響受けにくくする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、粉粒体のようなかさ高物の輸送に用いるのに適し、いわゆるフレキ シブルコンテナバッグと称する輸送袋、特に、その吊手の取り付け構造に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、輸送袋として、合成樹脂延伸テープヤーン、合成繊維ヤーン等から成る 基布により構成したフレキシブルコンテナバッグが開発され、物流面での合理化 に寄与している。このような輸送袋は粉粒体等のかさ高物のコンテナ輸送容器と して使用されるもので、折畳みが可能であり、しかも、軽量で、構成が簡単で、 安価であることから、特に近年大量に使用されてきている。この従来の輸送袋は 吊手を基布に縫着により取り付けている。以下、上記従来の輸送袋における吊手 の取り付け構造について図面を参照しながら説明する。
【0003】 図13は従来の輸送袋の一例を示し、吊手の取り付け部の拡大図である。図1 3に示すように、輸送袋本体51は合成樹脂延伸テープヤーン、合成繊維ヤーン 等により織成された基布により構成され、胴部52は円筒状に形成されている。 吊手53は、例えば、合成樹脂延伸テープヤーンと強度に優れた合成繊維ヤーン により織成され、合成繊維ヤーンが長手方向に延在する帯状部材から成る。この 吊手53が中央部で捩るように曲げられてその両側の取り付け部54が幅方向に 近接して並列され、この並列された取り付け部54が胴部52の上部4箇所の外 面に重ねられ、これら両者が糸により縫着されている。その縫着部は両取り付け 部54に跨がる四角形枠縫着部55aと、その内側の斜め交叉方向の直線状縫着 部55bおよび上下方向のジグザグ状縫着部55cとから成る(四角形枠縫着部 55a、斜め交叉方向の直線状縫着部55b、ジグザグ状縫着部55cはミシン で連続して縫着されている。)。
【0004】 図14は従来の輸送袋の他の例を示し、吊手の取り付け部の拡大図である。こ の従来例においては、図14に示すように、上記従来例と同様に帯状部材から成 る吊手53が中央部で捩るように曲げられ、両側の取り付け部54が幅方向に近 接して並列され、この並列された取り付け部54が輸送袋本体51の胴部52の 上部4箇所の外面に重ねられ、これら両者が糸により縫着されている。その縫着 部は両取り付け部54に跨がり、上下方向にやや細長い楕円形で相似形となる複 数層の環状縫着部55dから成る。
【0005】 そして、上記従来例のいずれの輸送袋においても、例えば、対向する一対の吊 手53に吊紐(図示省略)を掛け、これら吊紐にクレーンのフック(図示省略) 等を掛け、吊下げて運搬する。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例のうち、図13に示した輸送袋のような四角形枠縫着部5 5a、斜め交叉方向の直線状縫着部55bおよび上下方向のジグザグ状縫着部5 5cから成る縫着構造では、吊手53に掛けた吊紐をクレーンのフック等により 吊下げた際、吊手53の曲げ部が鎖線で示すように襞状に圧縮され、これにより 取り付け部54の両側部54aが下部より上部に至るに従い、次第に幅広に胴部 52より引き離される傾向になる。この状態で取り付け部54に荷重が加わると 、四角形枠縫着部55a、斜め交叉方向の直線状縫着部55bの隅部に荷重と共 に、取り付け部54を胴部52より引き離す方向に力が加わるので、縫着糸が比 較的簡単に切断する。
【0007】 また、上記のように吊手53は帯状部材を中央部で捩るように曲げてその両側 の取り付け部54を幅方向に並列し、この並列した取り付け部54を胴部52に 重ねて縫着し、しかも、吊手53は伸びにくく、硬い材料により織成し、全体が 比較的硬いので、特に、曲げ部において輸送袋本体51に対して外側に位置する 取り付け部54の縁部54bが曲げ部の捩れの復元力により胴部52から引き離 される傾向となる。しかし、上記従来例では、四角形枠縫着部55a、直線状縫 着部55b、ジグザグ状縫着部55cがいずれも両取り付け部54に跨がってい るため、上記吊下げ時の荷重等と相俟って、この跨がっている部分の縫着糸が比 較的簡単に切断する。このように縫着糸が隅部や中間部で切断すると、順次切断 し、終には全体が切断し、縫着強度に劣る。
【0008】 一方、図14に示した輸送袋の構成では、吊手53により吊下げた際、吊手5 3の曲げ部が襞状に圧縮され、これにより上記と同様に取り付け部54の両側部 54aが下部より上部に至るに従い、次第に幅広に胴部52より引き離される傾 向となっても、環状に縫着され、上部両側が湾曲して逃げているので、縫着部が 引き離す方向の力を受けにくくなる。しかし、各環状縫着部55dは両取り付け 部54に跨がっているため、上記従来例と同様、曲げ部の捩れの復元力により一 方の取り付け部54の縁部54b側が胴部52から引き離される傾向にあるので 、両取り付け部54に跨がっている部分の縫着糸が比較的簡単に切断し、なお、 縫着強度が不充分である。
【0009】 本考案は、上記従来例の問題を解決するものであり、吊手の縫着強度を向上さ せることができ、したがって、信頼性、耐久性等を向上させることができるよう にした輸送袋を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の技術的手段は、帯状部材から成る吊手が曲 げられ、この吊手の両側の取り付け部が近接した並列状態で輸送袋本体の胴部に 縫着されて取り付けられ、上記各取り付け部の縫着部が、枠状縫着部と、この枠 状縫着部の内側で折れ曲がった傾斜直線状縫着部と、上記枠状縫着部の上端両側 部から上方へ円弧状にふくらむ円弧状縫着部とから成る。
【0011】 上記目的を達成するための本考案の他の技術的手段は、帯状部材から成る吊手 が曲げられ、この吊手の両側の取り付け部が離隔した並列状態で輸送袋本体の胴 部に縫着されて取り付けられ、上記各取り付け部の縫着部が、枠状縫着部と、こ の枠状縫着部の内側で折れ曲がった傾斜直線状縫着部と、上記枠状縫着部の上端 両側部から上方へ円弧状にふくらむ円弧状縫着部とから成る。
【0012】 上記輸送袋本体の胴部を角筒状に形成し、吊手の両側の取り付け部を上記胴部 の角部の両側面に分けて縫着することができる。
【0013】 上記技術的手段において、吊手の各取り付け部を胴部に縫着するに際し、各取 り付け部を胴部に縦方向に形成された補強部に縫着することができる。
【0014】 上記技術的手段において、吊手の各取り付け部を胴部に縫着するに際し、胴部 上部に外面への折り返しによる補強部を形成し、吊手の各取り付け部を上記補強 部および上記胴部に縫着し、または胴部上部に外面への折り返しと、この折り返 しに続く上記胴部との間への折り込みによる補強部を形成し、吊手の各取り付け 部を上記補強部および上記胴部に縫着することができる。
【0015】 上記技術的手段において、吊手の両側の取り付け部を胴部に縫着するに際し、 胴部に縦方向に縫着された縦補強ベルトと共に縫着することができる。
【0016】 そして、上記円弧状縫着部を複数段に配置し、それぞれ複数回繰り返して縫着 するのが好ましい。
【0017】
【作用】
上記のように構成された本考案によれば、吊手により吊下げた際、吊手の両側 の取り付け部をそれぞれ枠状縫着部、傾斜直線状縫着部、円弧状縫着部による各 種の方向に向けられた縫着糸により縫着しているので、荷重を縫着部の全体に分 散することができる。また、吊手により吊下げた際、吊手の曲げ部が襞状に圧縮 され、これにより取り付け部の両側部が下部より上部に至るに従い、胴部側より 次第に幅広に引き離される傾向となっても、各取り付け部の上部の円弧状縫着部 が枠状縫着部の上端両側部から上方へふくらまされて逃げているので、縫着糸が 上記引き離す方向の力を受けにくく、切断しにくくなる。また、各取り付け部を 枠状縫着部と傾斜直線状縫着部と円弧状縫着部とにより別々に縫着し、これら縫 着部が両取り付け部に跨がらないようにしているので、吊手自身における曲げ部 の捩れの復元力により取り付け部の側縁部が胴部側から引き離される傾向となっ ても、この引き離す力が従来のように各縫着部の一箇所に加わるおそれはないの で、縫着糸が切断しにくくなる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0019】 まず、本考案の第1の実施例について説明する。 図1ないし図3は本考案の輸送袋の第1の実施例を示し、図1は全体の正面図 、図2は一部概略断面図、図3は要部の拡大図である。
【0020】 図1ないし図3に示すように、輸送袋本体1は合成繊維、若しくは合成樹脂製 延伸テープヤーン等を交織した基布、若しくは上記交織布の一面、若しくは両面 を合成樹脂製フィルムによりラミネートして防水性を付与した基布により構成さ れている。その一例として、胴部2が角筒状に形成され、各角部の両側帯状部を 除く主要部がポリエチレン、ポリプロピレン等から成るよこ糸とたて糸により交 織され、各角部の両側帯状部がポリエチレン、ポリプロピレン等から成るよこ糸 と、ポリエステル(テトロン)等から成るたて糸により交織され、縦方向の帯状 補強部3として形成され、ポリプロピレン等のフィルムによりラミネートされて いる。胴部2の下端縁に底面4の外縁が縫着されて一体化されている。底面4の 中央部には菊座5が形成され、底面4の中央部内側には円筒状の排出口6の基部 が縫着されている。菊座5の下縁に紐通し7が形成され、この紐通し7に紐8が 挿通され、紐8の両側突出部は結束管9に挿通され、結び目が形成されて抜け止 めされている。排出口6の中間部外側には排出口テープ10の中間部が縫着され ている。胴部2の上端縁に截頭円錐状の投入口11と外側の菊座12の基部が縫 着されて一体化されている。投入口11の中間部外側には投入口テープ13の中 間部が縫着されている。菊座12の上縁に紐通し14が形成され、この紐通し1 4に紐15が挿通され、紐15の両側突出部は結束管16に挿通され、結び目が 形成されて抜け止めされている。本実施例においては、輸送袋本体1が内側にポ リエチレンフィルム等から成る内袋17を有し、その上端部が投入口11の上端 部外側に折り返されて粘着テープ18により止められている。
【0021】 上記輸送袋本体1の胴部2の角部の4箇所に取付けられる吊手20は、例えば 、ポリプロピレン等の合成樹脂テープヤーンと、強度に優れ、伸びにくいポリエ ステル等の合成繊維ヤーンにより織成され、合成繊維ヤーンが長手方向に延在し 、比較的硬度の高い帯状部材から成る。この帯状部材から成る吊手20が中央部 で捩るように曲げられてその両側の取り付け部21が幅方向に近接して並列され 、この近接して並列された各取り付け部21が胴部2の角部の両側面に分かれて 帯状補強部3上に重ねられ、胴部2にミシンにより糸で縫着されて取り付けられ ている。
【0022】 各取り付け部21の縫着部は、枠状縫着部22と、枠状縫着部22の内側で折 れ曲がった傾斜直線状縫着部23と、枠状縫着部22の上端両側部から上方へ円 弧状にふくらむ円弧状縫着部24、25とから成る。枠状縫着部22は胴部2の 軸心とほぼ平行で、取り付け部21の側縁に沿う側部縫着部26と、側部縫着部 26の上端間をつなぐ円弧状の上部縫着部27とから成る。傾斜直線状縫着部2 3は側部縫着部26の両下端と上部縫着部27の中央部とを結ぶ直線状部と、側 部縫着部26の両上端と側部縫着部26の下端間の中央部とを結び、かつ上記直 線状部と交叉する直線状部とから成る。複数段、図示例では二段に配置された円 弧状縫着部24、25は、いずれも枠状縫着部22の上端両側部から上方へふく らまされている。いずれの円弧状縫着部24、25も複数回繰り返して縫着され 、本例では内側の円弧状縫着部24が2回繰り返して縫着され、外側の円弧状縫 着部25が3回繰り返して縫着されている。そして、各取り付け部21の枠状縫 着部22と、傾斜直線状縫着部23と、円弧状縫着部24、25はミシンで連続 して縫着され、隣接の枠状縫着部22同士もミシンで連続して縫着されるように 上、下端が連続縫着部28、29により連続されている。
【0023】 例えば、対向する一対の吊手20に吊紐30が掛けられている。
【0024】 以上の構成において、以下、その使用要領について説明する。 まず、排出口6を排出口テープ10により離脱可能に結束して菊座5の内側に 納め、結束管9を移動させることにより、紐8のループを小さくして菊座5を閉 じる。次に、粉粒体等を投入口11より収納した後、投入口11を投入口テープ 13により結束して菊座12の内側に納め、結束管16を移動させることにより 、紐15のループを小さくして菊座12を閉じる。このようにして粉粒体等を収 納した後、吊手20に掛けられた吊紐30にクレーンのフック(図示省略)等を 掛け、吊下げて運搬する。
【0025】 輸送後、粉粒体等を排出するには、クレーン等のフックを吊手20に掛けられ た吊紐30に掛けて輸送袋を吊下げる。その後、結束管9を移動させることによ り紐8のループを大きくすると、粉粒体等の重量により排出口6が菊座5を開い て下方へ突出する。そこで、排出口テープ10を解くことにより、粒粉体等を自 重により排出口6から排出することができる。
【0026】 そして、上記のように吊手20を枠状縫着部22、傾斜直線状縫着部23、円 弧状縫着部24、25による各種の方向に向けられた縫着糸により胴部2に縫着 しているので、荷重を縫着部の全体に分散することができる。また、吊手20の 曲げ部が襞状に圧縮され(図13、図14参照)、これにより取り付け部21の 側縁部21aが下部より上部に至るに従い、胴部2から次第に幅広に引き離され ようとしても、各取り付け部21の上部の円弧状縫着部24、25が枠状縫着部 22の上端両側部から上方へふくらまされているので、縫着糸が上記引き離す方 向の力を受けにくく、しかも、複数段の円弧状縫着部24、25を複数回繰り返 して縫着し、縫着強度を高めているので、切断しにくい。また、各取り付け部2 1を枠状縫着部22と傾斜直線状縫着部23と円弧状縫着部24、25とにより 別々に縫着し、これらの縫着部22、23、24、25が両取り付け部21に跨 がらないようにしているので、吊手20自身の曲げ部の捩れの復元力(反撥弾性 )により取り付け部21の側縁部21bが胴部2側から引き離される傾向となっ ても、この引き離す力が従来のように各縫着部22、23、24、25の一箇所 に加わるおそれがないので、縫着糸が切断しにくい。したがって、縫着強度を向 上させることができる。
【0027】 上記本考案の第1の実施例と、その第1と第2の比較例である上記図13と図 14に示す従来例として、胴部2と52、吊手20と53および縫着糸として、 下記のように同一条件のものを用いて輸送袋をそれぞれ製造した。
【0028】 胴部2と52の主要部はそれぞれたて糸とよこ糸にポリプロピレン製テープヤ ーン(1500デニール、幅5mm、厚さ約400ミクロン)を用い、打込み本数 (インチ間)15×15で織成し、帯状補強部3はたて糸にポリエステル(テト ロン)製フィラメントヤーン(3900デニール)、よこ糸にポリプロピレン製 テープヤーン(1500デニール、幅5mm、厚さ約400ミクロン)を用い、打 込み本数(インチ間)7.5×15で織成し、この織布の片面をポリプロピレン 製フィルム(厚さ約40ミクロン)でコーティングした基布で構成した。吊手2 0と53はそれぞれたて糸にポリプロピレン製テープヤーン(6000デニール 、幅1mm、厚さ0.8mm)を80〜90本に並列し、よこ糸にポリエステル糸を 用いて織成した。縫着糸はポリエステル製(1500デニール、若しくは200 0デニール)の片撚糸を用いた。
【0029】 そして、それぞれの吊手20、53の縫着強度について試験した結果、第1の 比較例(従来例)では、1100kgの荷重で縫着糸の切断が始まり、第2の比較 例(従来例)では、1300kgで縫着糸の切断が始まり、本考案実施例では、1 500kgの荷重で縫着糸の切断が始まった。この試験結果からも明らかなように 本考案の吊手取り付け構造を用いることにより、第2の比較例に対しても縫着強 度を15〜20%向上することができた。
【0030】 図4は上記第1の実施例における縫着部の変形例を示す要部の拡大図である。 本例においては、枠状縫着部22の上部縫着部27が側部縫着部26と直角方 向となる直線状に向けられたものであり、その他の構成については上記と同様で あるので、同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0031】 次に、本考案の第2の実施例について説明する。 図5ないし図7は本考案の輸送袋の第2の実施例を示し、図5は全体の正面図 、図6は一部概略断面図、図7は要部の拡大図である。図8は縫着部の変形例を 示す要部の拡大図である。
【0032】 本実施例においては、図5ないし図8に示すように、輸送袋本体1の胴部2の 上部に外面へ折り返されて、縫着されることにより補強部31が形成されている 。本実施例における輸送袋本体1には内袋17は用いられていない。そして、吊 手20の両側の取り付け部21が離隔された並列状態で胴部2の角部の両側面に 分かれて帯状補強部3の位置で補強部31および胴部2の上に重ねられ、各取り 付け部21がミシン糸による枠状縫着部22、傾斜直線状縫着部23、円弧状縫 着部24、25により補強部31および胴部2に縫着されたものである。各吊手 20には吊環32が連係され、この吊環32を利用して吊下げられるように構成 されている。その他の構成については上記第1の実施例と同様であるので、同一 部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】 本実施例においても、上記のように吊手20を枠状縫着部22、傾斜直線状縫 着部23、円弧状縫着部24、25による各種の方向に向けられた縫着糸により 胴部2に縫着しているので、荷重を縫着部の全体に分散することができる。また 、吊手20の曲げ部が襞状に圧縮され(図13、図14参照)、これにより取り 付け部21の側縁部21aが下部より上部に至るに従い、胴部2から次第に幅広 に引き離される傾向となるが、各取り付け部21の上部の円弧状縫着部24、2 5が枠状縫着部20の上端両側部から上方へふくらまされているので、縫着糸が 上記引き離す方向の力を受けにくく、しかも、複数段の円弧状縫着部24、25 を複数回繰り返して補強部31および胴部2に縫着し、縫着強度を高めているの で、切断しにくい。また、各取り付け部21を枠状縫着部22と傾斜直線状縫着 部23と円弧状縫着部24、25とにより別々に縫着し、これらの縫着部22、 23、24、25が両取り付け部21に跨がらないようにしているので、吊手2 0自身の曲げ部の捩れの復元力により取り付け部21の側縁部21bが胴部2側 から引き離される傾向となっても、この引き離す力が従来のように各縫着部22 、23、24、25の一箇所に加わるおそれがないので、縫着糸が切断しにくい 。したがって、縫着強度を向上させることができる。
【0034】 本実施例における図5ないし図7に示す構成で、上記第1の実施例と同様の条 件で輸送袋を製造し、吊手20の縫着強度について試験した結果、1800kg以 上の荷重で縫着糸の切断が始まった。この試験結果からも明らかなように本考案 の吊手取り付け構造を用いることにより、上記第2の比較例に対しても縫着強度 を約40%向上することができた。
【0035】 次に、本考案の第3の実施例について説明する。 図9ないし図11は本考案の輸送袋の第3の実施例を示し、図9は全体の正面 図、図10は一部概略断面図、図11は要部の拡大図である。図12は縫着部の 変形例を示す要部の拡大図である。
【0036】 本実施例においては、図9ないし図11に示すように、輸送袋本体1の胴部2 の上部に外面へ折り返され、続いて胴部2との間に折り込まれて縫着されること により補強部33が形成されている。本実施例における輸送袋本体1には投入口 11の外側の菊座12が設けられていない。そして、吊手20の両側の取り付け 部21が離隔された並列状態で胴部2の角部の両側面に分かれて帯状補強部3の 位置で補強部33および胴部2の上に重ねられ、各取り付け部21がミシン糸に よる枠状縫着部22、傾斜直線状縫着部23、円弧状縫着部24、25により補 強部33および胴部2に縫着されたものである。各吊手20には吊環32が連係 され、この吊環32を利用して吊下げられるように構成されている。その他の構 成については上記第1、第2の実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を 付してその説明を省略する。
【0037】 本実施例においても、上記のように吊手20を枠状縫着部22、傾斜直線状縫 着部23、円弧状縫着部24、25による各種の方向に向けられた縫着糸により 胴部2に縫着しているので、荷重を縫着部の全体に分散することができる。また 、吊手20の曲げ部が襞状に圧縮され(図13、図14参照)、これにより取り 付け部21の側縁部21aが下部より上部に至るに従い、胴部2から次第に幅広 に引き離される傾向となるが、各取り付け部21の上部の円弧状縫着部24、2 5が枠状縫着部20の上端両側部から上方へふくらまされているので、縫着糸が 上記引き離す方向の力を受けにくく、しかも、複数段の円弧状縫着部24、25 を複数回繰り返して補強部33および胴部2に縫着し、縫着強度を高めているの で、切断しにくい。また、各取り付け部21を枠状縫着部22と傾斜直線状縫着 部23と円弧状縫着部24、25とにより別々に縫着し、これらの縫着部22、 23、24、25が両取り付け部21に跨がらないようにしているので、吊手2 0自身の曲げ部の捩れの復元力により取り付け部21の側縁部21bが胴部2側 から引き離される傾向となっても、この引き離す力が従来のように各縫着部22 、23、24、25の一箇所に加わるおそれがないので、縫着糸が切断しにくい 。したがって、縫着強度を向上させることができる。
【0038】 なお、上記各実施例にける帯状補強部3に代えて縦方向の補強ベルトを縫着す るようにしてもよい。また、縦方向の補強部3、補強ベルトはなくてもよい。ま た、上記各実施例において、胴部2の外周に吊手20の取り付け部21上から胴 巻補強ベルトを縫着して補強することもできる。本考案は、このほか、その基本 的技術思想を逸脱しない範囲で種々設計変更することができる。
【0039】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、帯状部材から成る吊手を曲げ、この吊手 の両側の取り付け部を近接した並列状態、若しくは離隔した並列状態で輸送袋本 体の胴部に縫着して取り付け、上記各取り付け部の縫着部が、枠状縫着部と、こ の枠状縫着部の内側で折れ曲がった傾斜直線状縫着部と、上記枠状縫着部の上端 両側部から上方へ円弧状にふくらむ円弧状縫着部とから成る。そして、吊手によ り吊下げた際、上記のように吊手の両側の取り付け部をそれぞれを枠状縫着部、 傾斜直線状縫着部、円弧状縫着部による各種の方向に向けられた縫着糸により縫 着しているので、荷重を縫着部の全体に分散することができる。また、吊手によ り吊下げた際、吊手の曲げ部が襞状に圧縮され、これにより取り付け部の両側部 が下部より上部に至るに従い、次第に胴部から幅広に引き離される傾向となって も、各取り付け部の上部の円弧状縫着部が上記のように枠状縫着部の上端両側部 から上方へふくらまされて逃げているので、縫着糸が上記引き離す方向の力を受 けにくく、切断しにくくなる。また、上記のように各取り付け部を枠状縫着部と 傾斜直線状縫着部と円弧状縫着部とにより別々に縫着し、これら縫着部が両取り 付け部に跨がらないようにしているので、吊手自身の曲げ部の捩れの復元力によ り取り付け部の側縁部が胴部側から引き離される傾向となっても、この引き離す 力が従来のように各縫着部の一箇所に加わるおそれはないので、縫着糸が切断し にくくなる。これにより吊手の胴部に対する縫着強度を向上させることができ、 したがって、信頼性、耐久性等を向上させることができる。
【0040】 また、輸送袋本体の胴部を角筒状に形成し、吊手の両側の取り付け部を上記胴 部の角部の両側面に分けて縫着することにより、吊手の曲げ部の捩れを少なくす ることができ、したがって、縫着作業を容易に行うことができるとともに、縫着 強度を向上させることができる。
【0041】 また、吊手の両側の取り付け部を胴部に縦方向に形成された補強部に縫着する ことにより、更に一層、縫着強度を向上させることができる。
【0042】 また、吊手の各取り付け部を胴部に縫着するに際し、胴部上部に外面への折り 返しによる補強部を形成し、または胴部上部に外面への折り返しと、この折り返 しに続く胴部との間への折り込みによる補強部を形成し、吊手の各取り付け部を 上記補強部および上記胴部に縫着することにより、更に一層、縫着強度を向上さ せることができる。
【0043】 また、吊手の各取り付け部を胴部に縫着するに際し、胴部に縦方向に縫着され た縦補強ベルトと共に縫着することにより、上記と同様、更に一層、縫着強度を 向上させることができる。
【0044】 また、円弧状縫着部の曲率を変えて複数段に配置し、それぞれ複数回繰り返し て縫着することにより、更に一層、縫着強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の輸送袋の第1の実施例を示す全体の正
面図
【図2】同輸送袋を示す一部概略断面図
【図3】同輸送袋の要部の拡大図
【図4】同輸送袋の縫着部の変形例を示す要部の拡大図
【図5】本考案の輸送袋の第2の実施例を示す全体の正
面図
【図6】同輸送袋を示す一部概略断面図
【図7】同輸送袋の要部の拡大図
【図8】同輸送袋の縫着部の変形例を示す要部の拡大図
【図9】本考案の輸送袋の第3の実施例を示す全体の正
面図
【図10】同輸送袋を示す一部概略断面図
【図11】同輸送袋の要部の拡大図
【図12】同輸送袋の縫着部の変形例を示す要部の拡大
【図13】従来の輸送袋の一例を示す要部の拡大図
【図14】従来の輸送袋の他の例を示す要部の拡大図
【符号の説明】
1 輸送袋本体 2 胴部 3 帯状補強部 20 吊手 21 取り付け部 22 枠状縫着部 23 傾斜直線状縫着部 24 円弧状縫着部 25 円弧状縫着部 31 補強部 33 補強部

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状部材から成る吊手が曲げられ、この
    吊手の両側の取り付け部が近接した並列状態で輸送袋本
    体の胴部に縫着されて取り付けられ、上記各取り付け部
    の縫着部が、枠状縫着部と、この枠状縫着部の内側で折
    れ曲がった傾斜直線状縫着部と、上記枠状縫着部の上端
    両側部から上方へ円弧状にふくらむ円弧状縫着部とから
    成る輸送袋。
  2. 【請求項2】 帯状部材から成る吊手が曲げられ、この
    吊手の両側の取り付け部が離隔した並列状態で輸送袋本
    体の胴部に縫着されて取り付けられ、上記各取り付け部
    の縫着部が、枠状縫着部と、この枠状縫着部の内側で折
    れ曲がった傾斜直線状縫着部と、上記枠状縫着部の上端
    両側部から上方へ円弧状にふくらむ円弧状縫着部とから
    成る輸送袋。
  3. 【請求項3】 輸送袋本体の胴部が角筒状に形成され、
    吊手の両側の取り付け部が上記胴部の角部の両側面に分
    かれて縫着された請求項1または2記載の輸送袋。
  4. 【請求項4】 吊手の両側の取り付け部が胴部に縦方向
    に形成された補強部に縫着された請求項1ないし3のい
    ずれかに記載の輸送袋。
  5. 【請求項5】 胴部上部に外面への折り返しによる補強
    部が形成され、吊手の各取り付け部が上記補強部および
    上記胴部に縫着された請求項1ないし4のいずれかに記
    載の輸送袋。
  6. 【請求項6】 胴部上部に外面への折り返しと、この折
    り返しに続く上記胴部との間への折り込みとによる補強
    部が形成され、吊手の各取り付け部が上記補強部および
    上記胴部に縫着された請求項1ないし4のいずれかに記
    載の輸送袋。
  7. 【請求項7】 吊手の両側の取り付け部が胴部に縦方向
    に縫着された縦補強ベルトと共に上記胴部に縫着された
    請求項1ないし3のいずれかに記載の輸送袋。
  8. 【請求項8】 円弧状縫着部が複数段に配置され、それ
    ぞれ複数回繰り返して縫着された請求項1ないし7のい
    ずれかに記載の輸送袋。
JP002863U 1992-03-03 1993-01-08 輸送袋 Pending JPH0592187U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100446475B1 (ko) * 1996-07-02 2004-11-06 다나카 산교 가부시키가이샤 근채용플렉시블컨테이너
KR101894832B1 (ko) * 2018-05-16 2018-09-04 안병선 가변식 상부구조를 가지는 몸체부 일체형 컨테이너백 및 그 제조방법
WO2018174382A1 (ko) * 2017-03-20 2018-09-27 박찬경 오버랩 구조의 컨테이너백 제조방법 및 그 제조방법으로 제조된 컨테이너백
WO2018174381A1 (ko) * 2017-03-20 2018-09-27 박찬경 외피에 삽입된 내피를 갖는 인서트 구조의 컨테이너백
JP2019505446A (ja) * 2016-12-21 2019-02-28 ソク パク,ウン 自立型ストラップを備えたバルクバッグ

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