JP3151432U - 収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体 - Google Patents

収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体 Download PDF

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Abstract

【課題】青果などの植物、各種動物、魚介類、各種物品を、保存、運搬、処理、育成するために用いられる収容体において、蓋、底、側面、中段などの、任意の所要部位を、容易且つ確実に閉塞し、不意の作用では外れることがなく、所要時に容易に取外すことができる、保全性、機能性、操作性、堅牢性、生産性、取扱性、収容効率性、省資源性、汎用性、低コスト性に優れた、可撓性を有する合成樹脂製の網体又はシート体で形成された収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体を提供する。【解決手段】可撓性を有する合成樹脂製の網体又はシート体で形成された閉塞部材2に、合成樹脂製のロープ体又は組紐で形成された周縁部材3を配設することによって、形成された収容体用閉塞体1が、収容体又は収容体用枠体に形成又は配設された、凸状部108、凹状部、鉤状部109,110の内いずれか1以上に当接及び/又は嵌合されて、配設されるように形成されている。【選択図】図2

Description

本考案は、青果などの植物、各種動物、魚介類、各種物品を、保存、運搬、処理、育成するために用いられる収容体において、上部開口部、底部、側面、内部などの、所要部位を閉塞するための、可撓性を有する合成樹脂製の網体及び/又はシート体で形成された閉塞部材と、合成樹脂製のロープ体又は組紐で形成された周縁部材とを有する収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体に関する。
容器などの収容体の底部や蓋を配設する場合、これまで様々な課題があった。
例えば、ポリプロピレン製などのプラスチックコンテナ本体に対して、ほぼ同じ材料でメッシュ状に形成された蓋を用いる事例が見られるが、脆くなることや、強度面から通気孔の比率を大きくできないことや、蓋が外れやすく、不意の時に外れないように確実に配設するためには製作コストが掛かり、蓋の開閉に手間を要するという課題があった。
そこで、強度や通気性などを向上させる目的で、開口部、側面部などに、収容体本体と異なる材料で形成された収容体用閉塞体を配設する事例が見られる。
例えば、プラスチックコンテナに金属製の蓋を配設する例や、プラスチック製や金属製の収容体に対して、シ―ト体、網体、段ボール紙などで形成された後付部材を所要部に配設したものがある。
しかし従来の後付部材は、金属製のものは重く扱い難い実態があり、シート体、メッシュ体は、配設部分が複雑になってコストが掛かる例や、配設部分が破損しやすいケースが見られ、網体を配設する場合には、取付け用の紐で固縛する方法や、伸縮性の大きいゴム製リングを開口部周囲に取付ける例が見られるが、小さな力で簡単に外れるものが多く、取扱性、生産性、低コスト性、耐久性、保全性に欠けるという課題を有していた。
これらの課題解決のために、(特許文献1)には「鶏の運搬や消毒などに供し、複数の通気孔が設けられた本体と、前記本体との隙間が所定範囲内の間隔で取り付けられ、開閉扉を有する格子状の鉄製上部蓋とを備えた鶏コンテナー」が開示されている。
(特許文献2)には「蓋体と容器本体に対して、ネット体を、各々内面側に形成された嵌合孔に内側から取り付けて形成し、通気性に優れ、ネットの交換が容易に行うことができるプラスチック製通い箱」が開示されている。
(特許文献3)には「フレームと底板と、前記フレームと底板に対してそれぞれ回動し得るように取付けられ、各々プラスチック製ネットが接合された側板と、あおり板からなる軽量で折りたたみ可能な物品を輸送、運搬するコンテナ」が開示されている。
(特許文献4)には「各側面に格子枠を有し、正面に扉を有する無蓋有底の角型のラック内に有蓋無底の筒体シートカバーを張り渡し、結束紐でラックの格子枠に結び付けて物品を保護するコンテナ」が開示されている。
(特許文献5)には「環状の伸縮自在な弾性体や、緊縛や結束する紐で構成された囲枠部と、中央部の釣魚投入口部と、囲枠部と釣魚投入口部を連結し、開口を覆う円盤状網体からなり、釣魚容器に展開状態で装着する網蓋」が開示されている。
(特許文献6)には「弾性の材質で編まれた漏斗状の網の外周にリング状の軟質弾性体又は帯や紐状の枠が設けられた、活魚容器に装着する蓋」が開示されている。
特開2007−89531 特開2002−87474 特開2001−158424 実開平7−21536 実登第3094267 実登第3104198
しかしながら、上記従来の技術は、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)には、従来の鶏搬出用のプラスチックコンテナを改良したものに、特開平6−245664で開示されているプラスチック製開閉扉を有する蓋があったが、前記蓋の強度が低いという課題があり、その課題を解決するものとして、開閉扉を有し、鶏洗浄時に取外す作業が不必要な鉄製の上部蓋が配設された鶏用のコンテナが示されている。
しかし、前記鉄製の上部蓋は、重量が4.6kgと示されており、1kg前後のプラスチック製の蓋でも、コンテナ本体と収容する6〜7羽の鶏との合計重量が25kg前後となるために、横持ち作業や積上げ作業に多大な労力を要していた実態があったが、さらに3kg以上重くなるものであり、作業性、取扱性に欠けるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)には、ネット板の周囲枠部が、天板と底板に形成された嵌合孔の周縁に設けられた段部に配設されたものか、側板に形成された嵌合孔周囲のU字状固定用枠に、ネット板の枠部をスライドさせて配設されたものとしてのプラスチック製通い箱が示されているが、前記ネット板は構造上の制約からサイズが小さく、各構成部が微細な構造で、天板や容器本体には複雑な構成がなされ、通気性、堅牢性、低コスト性、汎用性に課題を有していた。
(3)(特許文献3)には、側板、あおり板、底板にプラスチック製ネットが接合されてなる折りたたみコンテナが示されている。しかし前記プラスチック製ネットは高い強度が望めず、熱シール、接着、タッカーで接合されるため接合部分の堅牢性が不十分となり、被収容物や障害物との衝突で破損するおそれがあり、破損した場合は容易に交換できず、前記折りたたみコンテナ全体が使用不能になる可能性があり、堅牢性、耐久性に課題を残していた。
(4)(特許文献4)には、ラックに対して筒体のシートカバーを張り渡して、側面の格子枠に取付ける構成のコンテナが示されているが、被収容物が前記シートカバーを介して格子枠や桟との衝突によって傷つくなど保全性に欠ける課題があり、前記シートカバーを格子枠に結びつけて取付けるために手間が掛かり、力が掛った時に取付部分が破損するおそれがあり、前記シートカバーが有蓋無底に形成されていて、一部でも破損すると使用できなくなるもので、取扱性、堅牢性、省資源性に欠けるという課題を有していた。
(5)(特許文献5)には、囲枠部と、投入口部と、円盤状網体とで形成された網蓋が示されているが、前記囲枠部は環状の断面丸棒状ゴム又はループ状の紐で形成されており、前記丸棒状ゴムは伸縮性が大きく、前記紐は都度長さ調節されるのもので、これらが取付けられているために前記網蓋の形状や寸法が不定で、容器に取付けた使用状態において、小さな力でも外れやすく、魚介類の育成や運搬などのように、不意の作用で蓋が外れた場合には、支障が生じる用途や、損害を被るような用途には適さないものであり、さらに、前記網蓋を取付ける際に、バケツなどの容器開口部外周に配設された補強リブ内に形成された逆U字形溝の下端部に、前記囲枠部を係止する方法が示されているが、前記のような構成の場合、係止された囲枠部が太い場合には小さな力でも外れるおそれがあり、細い場合には前記逆U字形溝に喰い込んで所要時に外れ難くなる可能性が多分にあり、確実に配設する目的で、一定以上の太さと抗張力を備えたロープ体などの周縁部材を固定させるための係止用部位としては不適当な構造であり、強度面でも懸念され、前記網蓋及び前記係止用部位は、保全性、堅牢性、取扱性に欠けるという課題を有している。
(6)(特許文献6)には、容器の開口部外縁にリング状の軟質弾性体、又は帯や紐状のもので装着する弾性材質製の蓋が示されているが、前記特許文献5にほぼ類似の考案で、各種業務用としては、保全性、堅牢性、取扱性に欠けるという課題を有している。
本考案は上記課題を解決するために、可撓性を有する合成樹脂製の網体又はシート体で形成された閉塞部材と、ロープ体又は組紐で形成された周縁部材を備えた収容体用閉塞体を、収容体や収容体用枠体の所要部位に、確実に配設し、所要時に取外せるように構成したもので、各種物品の保存、運搬、処理、魚介類育成などに供することができ、保全性、機能性、堅牢性、生産性、取扱性、省資源性、低コスト性、汎用性、魚介類の健全育成性に優れた収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は以下の構成を有している。
本考案の請求項1に記載の収容体用閉塞体は、可撓性の合成樹脂製の網体又はシート体の内、いずれか1以上で形成された閉塞部材と、合成樹脂製のロープ体又は組紐で形成され、前記閉塞部材の周縁に配設された周縁部材とを備え、前記周縁部材が、収容体又は収容体用枠体のいずれかに形成又は配設された凹状部、凸状部、鉤状部の内、いずれか1以上に、嵌合及び/又は当接されることによって、前記収容体又は前記収容体用枠体のいずれかに配設される構成を有している。
この構成により以下のような作用を有する。
(1)合成樹脂製の網体又はシート体で形成された閉塞部材は、可撓性を有し、裁断や仕立が容易で、合成樹脂製のロープ体又は組紐で形成された周縁部材は、加工が容易で、強度が高く、所望の弾性と剛性を得ることができ、両者の組合せで形成された収容体用閉塞体は、安価で、軽く、シンプルで、扱いやすく、丈夫であり、生産性、低コスト性、取扱性、耐久性、省資源性に優れる。
(2)前記収容体用閉塞体は、可撓性を有し、収容体又は収容体用枠体の形状に順応して配設することができ、ロープ体や組紐の周縁部材は固定力が大きいので確実に配設することができ、不意の作用では外れず、所要時に容易に取外すことができ、配設された状態でそのまま積み重ねることができ、保全性、汎用性、機能性、利便性、取扱性に優れる。
閉塞部材としての網体とシート体は、軽く、取扱いが容易で、ロープ体や組紐の周縁部材との仕立が容易で、所要の形状や機能を有する収容体用閉塞体が容易に形成できる。
網体としては、仕立が容易な有結節網、強度が高く、耐久性に優れる無結節網、安価で小さい網目形成に適する経メリヤス網、ラッセルモジ網、成型ネットなどが用いられる。
これらの内、合成繊維製無結節網は特に強靭で、空間に対する網糸と組節部の投影面積比で表す遮蔽率が小さく、プラスチックコンテナのメッシュ部分の遮蔽率30〜70%に対して、10〜20%前後に形成でき、通気性、通水性に優れ、材質、編み方、網糸太さ
、目合、仕立方式、縮結の選択により、所要の性状や形状が容易に得られる。
例えば、角目仕立のものは収容体又は収容体用枠体に配設した時の固定力が大きく、菱目仕立のものは斜交効果によって矩形形状を安定させ、巾着開閉式は閉塞部材自体が開閉できることなど、使用時の適応性に優れ、汎用性が高い。
シート体は、遮断及び保全効果が大きく、防水、遮光、断熱などの機能を有し、ポリプロピレンやポリエチレンのフラットヤーン製平織編地、各種クロスシート、断熱シート、芯地にラミネート加工したものなどが好適に用いられる。
周縁部材としてのロープ体や組紐は、抗張力に優れ、収容体や収容体用枠体に配設された時の固定力が大で、確実に固定され、熱溶着加工、スプライス、接続部材によって容易にエンドレスループ状に形成でき、三つ打ちロープは形状保持性に優れ、クロスロープは仕立糸をロープ外周に露出させない仕立ができ、組紐は芯材を合成繊維製被覆部で包み込んで形成することができ、芯材がゴム体の場合は伸びが制限されて収容体又は収容体用枠体に配設した時の固定力が保持され、使用が簡便で、利便性に優れる。
ロープ体、組紐ともに高い形状保持性が所望される場合は、合成樹脂製線材、金属製線材などを混成することによって剛性や弾性を容易に強化することができる。
材質面では、閉塞部材、周縁部材とも、ポリプロピレン製、ポリエチレン製、ポリアミド製、ポリエステル製などが軽量で強度が強く、所要により、延伸処理、熱処理、樹脂加工を施すことによって形状保持性や耐摩耗性を向上させることがきる。
前記材料や加工によって形成された収容体用閉塞体は、収容体又は収容体用枠体の形状に順応して確実に配設され、不意の作用では外れず、所要時に容易に取外すことができ、収容体の上蓋や底蓋として配設された時に収容体の上部開口部周縁や底部形状に対してフレキシブルに順応し、安定した状態で積み重ねることができ、プラスチック製や金属製などの固形の蓋や底部では得られない保全性、取扱性、機能性、利便性を有している。
請求項2に記載の収容体用閉塞体は、請求項1に記載の収容体用閉塞体であって、前記閉塞部材の全体又は所要部分が巾着開閉式に形成されている構成を有している。
この構成により請求項1に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)巾着開閉式では、開閉部(中心部)に閉塞部材の一端側が集約されており、収容体や収容体用枠体の開口部の形状に応じて周縁部材が変形することにより、閉塞部材が引っ張られて開閉部(中心部)の集約状態が変化するという、巾着開閉式特有の形状融通性を有し、多様な形状の収容体に配設することができると共に、円形平面状やすり鉢状の収容体用閉塞体が容易に形成でき、所要時に容易に取外すことができ、前記収容体用閉塞体が配設された閉塞体付き収容体は、閉塞部材自体が開閉でき、被収容物などの出し入れ作業手順が臨機に選択でき、生産性、機能性、作業性に優れる。
請求項3に記載の収容体用閉塞体は、請求項1乃至2に記載の収容体用閉塞体であって、メッシュ体、フィルム体、シート体、布体、板体の内、いずれか1以上で形成された第二閉塞部材を備えている構成を有している。
この構成により請求項1又は2に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)収容体用閉塞体に対して第二閉塞部材を、縫製、熱溶着加工、面ファスナー、取付部材などで容易に配設することができ、収容体や収容体用枠体への配設が容易になり、収容体用閉塞体によって第二閉塞部材が保護され、収容体用閉塞体が有する機能に、第二閉塞部材が有する防水、遮光、断熱などの機能を容易に付加することができ、所要時には第二閉塞部材のみを迅速に取外すことができ、収容体用閉塞体ごと取外すこともでき、保全性、機能性、生産性、耐久性、取扱性、利便性、汎用性に優れる。
一例として、目合の小さいメッシュ体に周縁部材を直接取付けると、製作コスト、強度面で不利になるが、閉塞部材として目合の大きい無結節網を用いて、内側に目合の小さいメッシュ体を第二閉塞部材として配設することによって、仕立作業が容易になり、収容体用閉塞体によってメッシュ体の第二閉塞部材が保護され、耐久性が向上する。
尚、第二閉塞部材として、メッシュ体、クロスシートや機能シートを含むシート体、フィルム体、発泡シート体、織編布体、起毛布体、不織布体、メッシュ状板体、発泡板体、中空板体などが用いられ、収容体用閉塞体に取付けずに、単に内側に重ねることによって配設することもできる。
請求項4に記載の閉塞体付き収容体は、収容体又は収容体用枠体のいずれかと、収容体又は収容体用枠体のいずれかに形成又は配設された凹状部、凸状部、鉤状部の内、いずれか1以上に、周縁部材が嵌合及び/又は当接された請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の収容体用閉塞体と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)前記収容体用閉塞体が配設された閉塞体付き収容体は、閉塞部材が網体の場合は、遮蔽率を小さく形成でき、丈夫で、各種の運搬、各種処理、魚介類育成に好適で、閉塞部材がシート体の場合は、防水、遮光、断熱などの保全機能を要する用途に好適で、いずれの場合も収容体用閉塞体が不意の作用で外れることがなく、所要時に容易に取外すことができ、上蓋や底蓋として装着されたまま積み重ねることができ、車両や船舶への積込みや保管が容易で、生産性、取扱性、低コスト性、機能性、保全性に優れる。
(2)第二閉塞部材が配設された閉塞体付き収容体は、収容体用閉塞体が備えている機能に、前記第二閉塞部材が有する遮断や保全などの機能が容易に付加され、利便性が増し、用途が拡大され、機能性、保全性、利便性、汎用性に優れる。
請求項5に記載の閉塞体付き収容体は、請求項4に記載の閉塞体付き収容体であって、前記収容体又は前記収容体用枠体が折たたみ自在である構成を有している。
この構成により請求項4に記載の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)折たたみ自在の収容体又は収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体が容易且つ確実に配設され、取外しが容易で、閉塞体付き折たたみ式収容体から収容体用閉塞体を取外すことによって、コンパクトに折たたんで収納できるので、通い箱として好適に利用でき、機能性、取扱性に優れる。
(2)折たたみ自在の収容体又は収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体が上蓋や底蓋として配設された閉塞体付き収容体は、開口部付近周囲を外側から締め付けるので形状が安定し、変形や破損を防ぐことができ、上蓋や底蓋として装着されたまま積み重ねることができ、車両や船舶への積込みや保管が容易で、堅牢性、耐久性、機能性に優れる。
折たたみ式プラスチックコンテナは全般に弱く、プラスチック成型の上蓋は特に脆いという課題を有していたが、本考案によって、軽く、シンプルで、安価で、丈夫な収容体用閉塞体を上蓋として配設することができ、それによって、折たたみ自在の収容体又は収容体用枠体の開口部周辺の形状が安定し、堅牢性が向上する。さらに、前記収容体用閉塞体を底蓋として配設することもでき、上蓋と併用することによって、可撓性を有し、空気や水の流通性に優れた収容体用閉塞体を上下に備えた収容体を形成することができる。
請求項6に記載の閉塞体付き収容体は、請求項4又は5に記載の閉塞体付き収容体であって、前記収容体又は前記収容体用枠体がプラスチックコンテナ又はプラスチック製収容体用枠体である構成を有している。
この構成により請求項4又は5に記載の作用加え、以下の作用を有する。
(1)プラスチックコンテナ又はプラスチック製収容体用枠体の、リブ、キール、通気孔などに形成又は配設された凸状部、凹状部、鉤状部に、周縁部材を嵌合及び/又は当接させることによって、収容体用閉塞体が容易且つ確実に配設され、取外しが容易にでき、利便性が向上し、用途が拡大され、利便性、汎用性に優れる。
(2)プラスチックコンテナ又はプラスチック製収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体が配設された閉塞体付き収容体は、積み重ねが容易にでき、収容体用閉塞体がスタッキング金具取付けや操作に支障がないように配設することができ、取扱性、機能性に優れる。
以上のように構成された本考案の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)網体又はシート体で形成された閉塞部材と、ロープ体又は組紐で形成された周縁部材の組合せによって形成され、生産が容易で、安価で、軽く、シンプルで、扱いやすく、生産性、低コスト性、取扱性、耐久性、省資源性に優れた収容体用閉塞体を提供することができる。
(2)収容体用閉塞体は可撓性を有し、収容体又は収容体用枠体の形状に順応して容易且つ確実に配設することができ、不意の作用では外れず、所要時に容易に外すことができ、収容体や収容体用枠体に装着されたまま積み重ねることができ、閉塞部材として網体が用いられた場合は、丈夫で、遮蔽率が小さく、通気性、通水性に優れ、閉塞部材としてシート体が用いられた場合は、遮断及び保全効果が大きく、いずれの場合も保全性、汎用性、機能性、利便性に優れた収容体用閉塞体を提供することができる。
請求項2に記載の考案によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)円形の収容体用閉塞体形成が容易に形成でき、形状融通性を有し、多様な形状の収容体に配設することができ、閉塞部材自体が開閉でき、被収容物などの出し入れ作業手順が臨機に選択でき、生産性、機能性、作業性に優れた収容体用閉塞体を提供することができる。
請求項3に記載の考案によれば請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)収容体用閉塞体に第二閉塞部材を、縫製、熱溶着加工、面ファスナー、取付部材などによって配設することができ、単に閉塞部材の内側に重ねることによって配設することもでき、収容体用閉塞体によって第二閉塞部材が保護され、第二閉塞部材が有する機能を容易に付加することができ、利便性が向上し、用途が広がり、所要時には、第二閉塞部材のみを取外すことができ、収容体用閉塞体ごと取外すこともでき、保全性、機能性、耐久性、取扱性、利便性、汎用性に優れた収容体用閉塞体を提供することができる。
請求項4に記載の考案によれば、以下のような効果を有する。
(1)収容体又は収容体用枠体に対して、軽く、シンプルで、扱いやすく、安価で、丈夫な収容体用閉塞体が配設され、不意の作用で外れることがなく、所要時に容易に取外すことができ、上蓋や底蓋として装着されたままで積み重ねることができ、車両や船舶への積込みや保管が容易で、生産性、取扱性、低コスト性、機能性、保全性に優れた閉塞体付き収容体を提供することができる。
(2)第二閉塞部材が配設された閉塞体付き収容体は、収容体用閉塞体が有する機能に、第二閉塞部材が有する機能が付加されるので利便性が増し、用途が拡大され、保全性、機能性、利便性、汎用性に優れた閉塞体付き収容体を提供することができる。
請求項5に記載の考案によれば請求項4に記載の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)折たたみ自在の収容体又は収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体を、容易且つ確実に配設することができ、不意の作用では外れず、所要時に容易に取外すことができ、閉塞体付き折たたみ自在の収容体から収容体用閉塞体を取外すことによって、コンパクトに折たたんで収納できるので、通い箱用として好適に利用でき、機能性、取扱性に優れた閉塞体付き折たたみ自在の収容体を提供することができる。
(2)折たたみ自在の収容体又は収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体が上蓋や底蓋として配設されることによって、開口部付近の周囲を外側から覆って締め付けるので形状が安定し、変形や破損を防ぐことができ、上蓋や底蓋として配設されたまま積み重ねることができ、車両や船舶への積込みや保管が容易で、堅牢性、耐久性、機能性に優れた閉塞体付き折たたみ自在の収容体を提供することができる。
請求項6に記載の考案によれば請求項4又は5に記載の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)プラスチックコンテナ又はプラスチック製収容体用枠体に対して、所要部位に形成又は配設された凹状部、凸状部、鉤状部に、周縁部材が嵌合及び/又は当接されることによって、収容体用閉塞体が容易且つ確実に配設され、所要時に容易に取外すことができ、利便性、汎用性に優れた閉塞体付き収容体を提供することができる。
(2)プラスチックコンテナ又はプラスチック製収容体用枠体に対して、収容体用閉塞体が配設された閉塞体付き収容体は、積み重ねができ、収容体用閉塞体がスタッキング金具取付けや操作に支障がないように配設することができ、取扱性、機能性に優れた閉塞体付き収容体を提供することができる。
実施の形態1における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態1における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図。 実施の形態2における収容体用閉塞体の斜視図。 実施の形態2における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図。 実施の形態2における収容体用閉塞体を備えた閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図。 実施の形態3における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態3における収容体用閉塞体の要部拡大平面図。 実施の形態3における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図。 実施の形態3における収容体用閉塞体を備えた閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図。 実施の形態4における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態4における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図。 実施の形態5における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態5における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図。 実施の形態5における収容体用閉塞体を備えた閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図。 実施の形態6における収容体用閉塞体の要部拡大平面図。 実施の形態6における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図。 実施の形態6における収容体用閉塞体を備えた閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図。 実施の形態6における第二の実施例の収容体用閉塞体の要部拡大平面図。 実施の形態7における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態7における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の要部斜視図。 実施の形態8における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図。 (A)実施の形態9における収容体用閉塞体の平面図。(B)実施の形態9における収容体用閉塞体の平面図。 実施の形態9における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図。 実施の形態10における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図。
(実施の形態1)
本考案の実施の形態1における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は実施の形態1の収容体用閉塞体の平面図である。
図1中、1は実施の形態1におけるプラスチックコンテナなどの収容体の内側の上部付近や中間部などを閉塞するための収容体用閉塞体、2は網体を用いて平面矩形状に形成された収容体用閉塞体1の閉塞部材、2Aは閉塞部材2の周囲が折返されて縫合された周囲補強部、3はロープ体で形成され閉塞部材2の周縁に配設された周縁部材、4は周縁部材3の両端が熱溶着加工で接続され、エンドレスループ状に形成された時の接続部、5は閉塞部材2に周縁部材3が取付けられた時に用いられた仕立糸である。
閉塞部材2は、高密度ポリエチレンモノフィラメント製無結節網の糸径1.4〜2.8mm(網糸1本当たりの破断荷重0.2kN〜0.8kN)、目合10〜20mm角のものが角目仕立で用いられており、収容体配設時の1辺当たり抗張力は破断荷重は5.8kN〜9.8kN前後となる。
閉塞部材には様々な網体やシート体が用いられるが、閉塞部材2として用いたポリエチレン製無結節網は、比重が0.95前後で、収容体配設時の固定力に関わる強度が高く、耐久性を左右する耐摩耗性に優れ、通気性、通水性を決定づける遮蔽率が10〜20%前後に形成でき、耐光性に優れた黒色や群青色などが原着糸として形成され、撥水性を有するので汚れ難く、洗浄後に短時間で乾燥し、安価で、裁断や仕立が容易である。
ロープ体や組紐は、抗張力(破断荷重)が高く、可撓性を有し、扱いやすく仕立作業が容易で、周縁部材として好適であるが、周縁部材3には、比重が1.0未満で、両端末の熱溶着加工によるエンドレスループ形成が容易で、ポリエチレン製の網体や各種シート体の閉塞部材に対する補強効果に優れた、ポリプロピレン製やポリエチレン製のロープ体が特に好適で、ここでは、形状保持性に優れ、ごく軽い、比重0.9前後のポリプロピレンスプリットヤーン製硬打ち三つ打ちロープの分径10〜20mm(破断荷重13.7kN〜49kN前後)で、耐光性に優れた黒色や濃い茶色、群青色のものが用いられている。
尚、10mm径より細いと形状保持性が不足する傾向が表れ、20mm径より太いと扱い難くなることがあるのでいずれも好ましくない。
周縁部材の形状保持性を強化させる方法として、繊度の大きいポリエステルモノフィラメントなどの混成や、延伸処理、熱処理、硬化性樹脂加工などが挙げられる。
収容体用閉塞体1の製作は、まず、閉塞部材2が、角目の長尺網地から熱溶融にて裁断された平面網地の周囲が周囲補強部2Aによって補強され、周縁部材3が、熱処理された長尺ロープから所要寸法に切断され、両端末が熱溶着加工によって接続された後に熱収縮チューブを用いた被覆加工による接続部4形成によってエンドレスループ状に形成され、次に、各々の角に圧力が加えられた状態で折り曲げられて矩形に成形され、最後にアクリル樹脂などによる硬化性樹脂加工が施されて仕上げられている。
図1には、閉塞部材2の周囲補強部2Aに対して周縁部材3がポリエステル製などの仕立糸5で取付けられて、平面状の収容体用閉塞体1が形成されたことが示されている。
収容体用閉塞体1は、閉塞部材2と周縁部材3によって形成されたために、比重1.0未満で自重が0.2〜0.8kg前後とごく軽く、取扱性、形状安定性に優れている。
ここで、閉塞部材2及び以下の各実施の形態における閉塞部材には、ポリエチレンモノフィラメント製無結節網が用いられた例で説明し、周縁部材3及び以下の各実施の形態における周縁部材は、ポリプロピレンスプリットヤーン製やポリエチレンモノフィラメント製のロープ体が用いられた事例で説明されているが、これらに限定されるものではなく、用途、コスト、配設される収容体や収容体用枠体の形状や性状に適合させて随時選択することができる。
尚、以下の各実施の形態における収容体用閉塞体は、実施の形態1の収容体用閉塞体1に準じた手順で材料裁断、熱溶着加工、被覆補強、仕立をすることによって形成することができ、又、用途や形状に適応するために、以下の実施の形態の収容体用閉塞体とは異なる方法によって、本考案に関わる収容体用閉塞体を形成することもできる。
図2は実施の形態1の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図2中、101は実施の形態1の収容体用閉塞体1が配設された閉塞体付き収容体、101Aは収容体としてのプラスチックコンテナ、以下はプラスチックコンテナ101Aの各部で、102は上部開口部、103はスタッキング金具配設部、104は支柱部、105はキール、106は通気孔、107は内側壁面部で、以下は収容体用閉塞体1の配設用に取付けられたもので、108は内側壁面部107の角部に内方に突出して配設され収容体用閉塞体1の周縁部材3を支持する凸状部材、109、110は通気孔106を介して支柱部104やキール105に固定され内側壁面部107側に突出した鉤状部で収容体用閉塞体1の周縁部材3を嵌合支持する鉤状部材である。
図2では、収容体用閉塞体1が、プラスチックコンテナ101Aのスタッキング金具配設部103の内側の孔に両端が挿入されて配設された金属製棒状体の凸状部材108に対して、周縁部材3が当接されるとともに、平面視の角部が曲線状に形成されているプラスチックコンテナ101Aの内側壁面部107に対して、可撓性を有してフレキシブルに順応したエンドレスループ状の周縁部材3が密着した状態で嵌合されて内蓋として配設されており、このため、取外しがごく容易であるが、使用中に振動などで外れないようにするために、周縁部材全体又は一部に比重の大きい材料を用いて形成することができる。
さらに、凸状部材108の代わりに、鉤状部材109の両端の鉤状部を、スタッキング金具用孔103を介して内側壁面部107側に突出させて、前記中段仕切の配設方法に準じて周縁部材3を嵌合させて固定することによって、内蓋としての収容体用閉塞体1が不意の作用で外れないように配設することもできる。
中段では、根元側が支柱部104の外側に当てがわれ、両端の鉤状部が通気孔106を介して内側壁面部107側に突出した状態で取付けられた金属製などの鉤状部材109と、キール105に固定され、鉤状部が通気孔106を介して内側壁面部107側に突出した状態で取付けられた金属製などの鉤状部材110に対して、周縁部材3が嵌合されて確実に固定されたことによって、不意の作用で外れることがないように、中段仕切として収容体用閉塞体1が配設されている。
閉塞体付き収容体101は、水や空気の流通がよく、内部が上段と下段の二段に区切られていて収容する有効面積が広くなり、内蓋及び、中段仕切の収容体用閉塞体1を容易に取外すことができるので被収容物の出し入れが容易で、特に動植物や魚介類の運搬や処理に好適で、内蓋や中段仕切が軽量であり、運搬効率や作業効率が高めることができる。
尚、内蓋や中段仕切は複数配設することができ、所要によってその上に被収容物の収容に適合するシート体や板体などを載置することができる。
以上のように実施の形態1の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体1は安価な材料で容易に製作でき、シンプル、軽量、丈夫で、腐食せず、収容体101Aの内側の形状に沿ってフレキシブルに順応して内蓋及び中段仕切として配設され、容易に取外しができ、生産性、低コスト性、堅牢性、取扱性に優れる。
(2)プラスチックコンテナ101Aに対して、収容体用閉塞体1が内蓋、中段仕切として配設された閉塞体付き収容体101は、被収容物出し入れが容易で、通気性、通水性に優れ、動植物や魚介類の収容効率が高く、保管、運搬、処理などに好適に利用でき、機能性、保全性、収容効率性に優れる。
(実施の形態2)
本考案の実施の形態2における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図3は実施の形態2の収容体用閉塞体の斜視図である。
図3中、11は実施の形態2における立体状に形成されて上蓋や底蓋などに用いられる収容体用閉塞体、12は収容体用閉塞体1の閉塞部材、12Aは閉塞部材12の周縁に形成された折返部、13は閉塞部材12の折返部に封入されて配設された周縁部材、14は周縁部材13をエンドレス状に形成した時に両端末が接続された接続部である。
実施の形態2における収容体用閉塞体11が、実施の形態1の収容体用閉塞体1と異なる点は、閉塞部材12が立体状に形成されたこと、及び周縁部材13が閉塞部材12の周囲に形成された折返部12Aに包み込まれて仕立されたことである。
周縁部材13は、8〜24mm径(破断荷重9.8kN〜78.4kN前後)のポリプロピレンスプリットヤーン製やポリエチレンモノフィラメント製の三つ打ちロープが用いられ、エンドレスループ状に形成され、硬化性樹脂加工が施されている。
尚、周縁部材13は、8mm径より細いと収容体や収容体用枠体に配設した時に固定力が不足して不意の作用で外れやすくなる傾向があり、24mm径より太いと扱い難くなることがあるのでいずれも好ましくない。
図3には、閉塞部材12の周囲を折返して、周縁部材13を封入しながら縫合する折返部12Aの形成によって仕立された収容体用閉塞体11が示されている。
図4は実施の形態2の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図4中、111は実施の形態2における収容体用閉塞体11が配設された閉塞体付き収容体、111Aは収容体としてのプラスチックコンテナ、以下はプラスチックコンテナ111Aの各部で、112は上部開口部、113は凸状部としての開口部リブ、114は上部キール、114Aは上部キール114に形成された凹状部、115は底部リブ、116は底部、117は内側壁面部である。
図4には、プラスチックコンテナ111Aの開口部リブ113の外周より所要分短く形成された周縁部材13が、上部キール114と、凹状部114Aに当接及び嵌合されるとともに、凸状部としての開口部リブ113の下側に嵌め込まれて固定されて収容体用閉塞体11が配設され、閉塞体付き収容体111が形成されたことが示されている。
収容体用閉塞体11が可撓性を有するので、湾曲部を有する開口部リブ113の形状に順応して配設され、十分な固定力と形状安定性を備えた角目仕立の閉塞部材12と、十分な固定力を有する周縁部材13とで形成された収容体用閉塞体11は、周縁部材13が、開口部リブ113と凹状部114Aに嵌合及び当接されて確実に固定され、単に上方に引っ張られるなどの不意の作用では外れないように配設されており、ゴム製部材のように、不意の作用や小さい力では外れることがなく、動植物などを含む各種運搬、保管、処理、魚介藻類育成に好適で、所要時には周縁部材13の所要箇所を水平方向に少し強く引きながら上方に引くと開口部リブ113から離脱し、容易に取外すことができる。
ここで、上部キール114に凹状部114Aが形成されていない場合でも、上部キール114より、開口部リブ113の方が外側に張出しているので、その下に周縁部材13が嵌合された状態で確実に固定されるが、凹状部114Aが形成された場合には、周縁部材13を開口部リブ113の下に嵌め込むやすくなるとともに、不意の作用では一層外れにくくなり、所要時にはより外しやすくなるので、周縁部材13が当接される上部キール114に凹状部114Aを形成しておくことが望ましい。
又、スタッキング金具を有するプラスチックコンテナでは、周縁部材13が凹状部114Aに嵌合されることによって、スタッキング金具の配設や回動させる際の障害にならないので、上蓋として収容体用閉塞体11を配設するプラスチックコンテナにおいては、周縁部材13が当接されるキールに凹状部を形成することが望ましい。
収容体用閉塞体11は立体形状の上蓋としては非常に軽く仕上がり、扱いやすく、閉塞体付き収容体111は、運搬、積上げ作業が軽減でき、通気性、通水性に優れ、外部の障害物、鳥獣、水中の魚類や甲殻類などから被収容物を保護することができる。
図5は実施の形態2の閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図である。
図5では、閉塞体付き収容体111を重ねた時に、下になった閉塞体付き収容体111の上蓋として配設された収容体用閉塞体11の閉塞部材12が、上に載った閉塞体付き収容体111の底部116の形状にフレキシシブルに沿った形で、共に内側壁面部117に嵌合されており、このように収容体用閉塞体11が上蓋として配設された閉塞体付き収容体111は、安定した状態で積み重ねることができる。
以上のように実施の形態2の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体11は製作が容易で、安価、軽量、丈夫で、プラスチックコンテナ111Aの上蓋として、容易且つ確実に配設することができ、不意の作用で外れず、所要時に容易に取外すことができ、生産性、低コスト性、堅牢性、耐久性、取扱性に優れる。
(2)閉塞体付き収容体111は通気性、通水性に優れ、被収容物の保全効果が高く、前記上蓋を被せたまま積み重ねることができ、機能性、保全性、取扱性に優れる。
(実施の形態3)
本考案の実施の形態3における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1、2と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図6は実施の形態3の収容体用閉塞体の斜視図、図7は図6の要部拡大平面図である。
図6中、21は実施の形態3の収容体用閉塞体、22は収容体用閉塞体21の閉塞部材、22Aは閉塞部材22の周囲の網目を接合して補強された周囲補強部、23は閉塞部材22の周縁に配設されたクロスロープの周縁部材、24は周縁部材23の接続部である。
図7中、23Aは周縁部材23の一方の撚り方向のストランド、25は閉塞部材22に周縁部材23を取付けた仕立糸である。
図6には、実施の形態2の収容体閉塞体11に準じて立体形状に形成された収容体用閉塞体21が示され、図7には、収容体用閉塞体21が、閉塞部材22と、一方の撚り方向のストランド23Aが仕立糸25で仕立されて形成されたことが示されている。
実施の形態3の収容体用閉塞体21が実施の形態2の収容体用閉塞体11と異なる点はストランドの撚り方向別に色分けしたクロスロープの周縁部材23を用いたことであり、クロスロープは仕立が容易で、仕立糸25が露出しないので長期間使用できる。
図8は実施の形態3の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体を示す斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図8中、121は実施の形態3の収容体用閉塞体21が底蓋として配設された閉塞体付き収容体、121Aは上部と底部が開口されたプラスチック製の収容体用枠体、以下は収容体用枠体121Aの各部で、122は上部開口部、123は開口部リブ、124は底開口部、125は底部リブ、126は下部キール、126Aは下部キール126に形成された凹状部、128は内側壁面部で、129は周縁部材23を押さえて固定力を強化するために底部リブ125の上面側の隙間の要所に差し込まれた楔型の外れ防止具である。
図8では、プラスチック製の収容体用枠体121Aに対して、収容体用閉塞体21が、下部キール126に形成された凹状部126Aと、凸状部として下端周縁に形成された底部リブ125に、周縁部材23が嵌合及び当接されて固定されて、底開口部124を覆う底蓋として配設された閉塞体付き収容体121が形成されている。
一体成型のプラスチックコンテナのメッシュ状底部は壊れやすかったが、丈夫で、通気性、通水性に優れた収容体用閉塞体21が底蓋として配設されたことによって、耐久性が向上し、収容体用枠体121A、底蓋のいずれかが破損した場合はその部分だけ交換することができ、動植物を含む各種運搬、処理、魚介藻類育成などに好適に用いられる。
図9は実施の形態3の閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図で、図9中、127は収容体用枠体121Aの底部に形成された底部枠である。
図9では、閉塞体付き収容体121を積み重ねた時に、上の閉塞体付き収容体121の底蓋として配設された収容体用閉塞体21の閉塞部材22が、底部枠127とともに下の閉塞体付き収容体121の内側壁面部128に嵌合されており、これによって、収容体用閉塞体21を配設したまま安定した状態で積み重ねることができる。
以上のように実施の形態3の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体21は、製作コストが軽減でき、丈夫で、底蓋として確実に配設でき、不意の作用で外れることがなく、容易に取外しができ、閉塞体付き収容体121は、底部の通気性、通水性に優れ、そのまま積み重ねることができ、収容体用枠体121A、収容体用閉塞体21のいずれかが破損した場合は容易に交換でき、各種運搬、処理、魚介藻類育成などに好適に用いられ、低コスト性、機能性、堅牢性、省資源性に優れる。
(実施の形態4)
本考案の実施の形態4における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至3と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図10は実施の形態4の収容体用閉塞体の要部拡大平面図である。
図10中、31は実施の形態4の収容体用閉塞体、32は収容体用閉塞体31の閉塞部材、32Aは閉塞部材32の周囲補強部、33は閉塞部材32の周縁に配設されたクロスロープの周縁部材、35は閉塞部材32に周縁部材33を取付けた仕立糸、36はメッシュ体で形成され収容体用閉塞体31に配設された第二閉塞部材、37は第二閉塞部材36が閉塞部材32に縫合などの方法で取付けられた取付部である。
図10には、実施の形態3の収容体用閉塞体21に準じて閉塞部材32と周縁部材33で形成された収容体用閉塞体31に対して、目合1.5mm角のラッセルモジ網製メッシュ体の第二閉塞部材36が取付部37に取付けられて配設されたことが示されている。
第二閉塞部材36としてメッシュ体を用いたが、フィルム体、シート体、布体、板体などを用いることができ、縫製、熱溶着加工、面ファスナー、取付部材、及び、単に重ねることなどによって、網体で形成された閉塞部材32に容易に配設することができる。
図11は実施の形態4の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図11中、131は実施の形態4における収容体用閉塞体31が配設された閉塞体付き収容体、131Aは収容体としてのプラスチックコンテナ、以下はプラスチックコンテナ131Aの各部で、132は上部開口部、133は開口部リブ、134は上部キール、134Aは上部キールに形成された凹状部、135は内側壁面部、136は底部である。
図11には、第二閉塞部材36が配設された収容体用閉塞体31が、通気孔を有しないプラスチックコンテナ131Aに対して、開口部リブ133と、上部キール134に形成された凹状部134Aに、周縁部材33が嵌合及び当接されて配設され、閉塞体付き収容体131が形成されたことが示されている。
プラッスチックコンテナ131Aに対してメッシュ体を直接配設すると破損しやすく、配設に手間が掛かるが、メッシュ体で形成された第二閉塞部材36を収容体用閉塞体31に配設することによって、第二閉塞部材36が閉塞部材32で保護され、青果輸入や保管時などの害虫や、魚介藻類育成時の小動物を遮断することができ、しかも空気や水は内部に流入させることができる。
尚、第二閉塞部材が破損しやすいものや汚れやすい場合には、閉塞部材を二重にして間に挟むことや、単に第二閉塞部材を閉塞部材の内側に重ねるだけで配設することもでき、これによって随時交換することができ、収容体用閉塞部材31が有効に利用できる。
又、図示しないが、実施の形態3の収容体用閉塞体21の配設方法に準じて、第二閉塞部材36を備えた収容体用閉塞体31を、底蓋として配設することにより、上下に第二閉塞部材36を備えた閉塞体付き収容体を形成することができ、前記閉塞体付き収容体同士を積み重ねて上下方向に空気が流通する状態を保つこともできる。
以上のように実施の形態4の第二閉塞部材が配設された収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体31に対して、所要の機能を有する第二閉塞部材36を容易に配設することができ、第二閉塞部材が保護され、収容体への配設が容易になり、取外しや交換が容易で、生産性、耐久性、取扱性、利便性に優れる。
(2)第二閉塞部材36が配設された収容体用閉塞体付き収容体131は、収容体用閉塞体31が備えている機能に、第二閉塞部材36が有する遮断性や保全性などの機能が付加され、各種用途に広く利用でき、機能性、保全性、汎用性に優れる。
(実施の形態5)
本考案の実施の形態5における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至4と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、実施の形態5の収容体用閉塞体の平面図である。
図12中、41は実施の形態5の収容体用閉塞体、42は収容体用閉塞体41の閉塞部材、42Aは閉塞部材42の周囲補強部、43は閉塞部材42の周縁に配設されたクロスロープの周縁部材、44は周縁部材43の接続部、45は仕立糸である。
図12には、実施の形態5における、閉塞部材42と周縁部材43で形成された平面状の収容体用閉塞体41が示されている。
実施の形態5の収容体用閉塞体41が前記実施の形態の各収容体用閉塞体と異なる点は縮結を入れて仕立されたことで、これによって収容体への配設時に立体状になる。
図13は実施の形態5の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き折たたみ式収容体の一部破断斜視図で、表示の都合で収容体用閉塞体の一部が省略されている。
図13中、141は実施の形態5における収容体用閉塞体41が配設された閉塞体付き折たたみ式収容体、141Aは後述する側面部145,146を折りたたむことが可能な収容体としての折たたみ式プラスチックコンテナ、以下は折たたみ式プラスチックコンテナ141Aの各部で、142は上部開口部、143は後述する側面部145,146の上端部を回動自在に保持する上部枠体、143Aは開口部リブ、144は上部枠体143に形成された上部キール、144Aは上部キールの凹状部、145は上部枠体143と底面部に回動されるように配設された中折構造の長手方向の側面部、146は上部枠体143に回動されるように配設されたあおり板状の幅方向の側面部、147は底面部、148は内側壁面部である。
図13では、上部枠体143、底面部147、長手方向の側面部145、幅方向の側面部146で構成された、折たたみ式プラスチックコンテナ141Aに対して、開口部リブ143A、上部キール144、凹状部144Aに、周縁部材43が当接及び嵌合されて収容体用閉塞体41が上蓋として配設されて閉塞体付き収容体141が形成されている。
折たたみ式プラスチックコンテナは壊れやすく、メッシュ状の蓋は特に脆いという課題を有していたが、実施の形態5の収容体用閉塞体41は、上蓋として配設された周辺を締付けて固定するので変形や破損が防止され、耐久性が向上し、所要時に容易に取外して折たたむことができる。又、実施の形態4に準じて、メッシュ体など所要の第二閉塞部材を収容体用閉塞体41に配設することによって所要の機能を付加することもできる。
図14は実施の形態5における閉塞体付き折たたみ式収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図である。
図14では、閉塞体付き折たたみ収容体141を積み重ねた時に、上蓋として配設された収容体用閉塞体41の閉塞部材42が、上に載った他の閉塞体付き折たたみ収容体141の底面部147に沿って、共に内側壁面部148に嵌合されており、このように安定した状態で積み重ねることができる。
図示しないが、上部枠体143に準じた枠体を底部に配設して、収容体用閉塞体41を底蓋として配設することによって、上下に空気や水が流通する閉塞体付き収容体を形成することができ、前記同様に積み重ねることもでき、被収容物の保全性が向上する。
以上のように実施の形態5の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体41は、折たたみ式プラスチックコンテナ141Aの丈夫な上蓋として確実に配設され、閉塞体付き折たたみ式収容体141は、上部枠体143周辺が固定されて補強され、上蓋を配設したまま積み重ねることができ、また、上蓋の収容体用閉塞体41を取外せば折たたみ式プラスチックコンテナ141Aを容易に折たたむことができ、通い箱などに好適に利用でき、堅牢性、取扱性、機能性に優れる。
(実施の形態6)
本考案の実施の形態6の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至5と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、実施の形態6の収容体用閉塞体の要部拡大平面図である。
図15中、51は実施の形態6の収容体用閉塞体、52は収容体用閉塞体51のシート体の閉塞部材、52Aは閉塞部材52の端部を折り返す等して形成された周囲補強部、52Bは閉塞部材52の周縁に形成された仕立用孔、53は閉塞部材52の周縁に配設されたクロスロープの周縁部材、55は閉塞部材52の周縁に周縁部材53を取付けた仕立糸である。
実施の形態6の収容体用閉塞体51が前記実施の形態の各収容体用閉塞体と異なる点は閉塞部材52としてシート体が用いられたことである。
図15には、防水クロスシートの閉塞部材52の周囲補強部52Aに鳩目加工によって穿設された仕立用孔52Bと、周縁部材53のクロスロープとが、仕立糸55で順に挿通されて取付けられて収容体用閉塞体51が形成されたことが示されている。
図16は実施の形態6における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の一部破断斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。図17は実施の形態6の閉塞体付き収容体を積み重ねた時の使用例の要部拡大側面図である。
図16中、151は収容体用閉塞体51が配設された閉塞体付き収容体である。
図16には、プラスチックコンテナ131Aに対して、開口部リブ133、上部キール134に形成された凹状部134Aに、周縁部材53が当接及び嵌合されて収容体用閉塞体51が配設された閉塞体付き収容体151が形成されたことが示されている。
閉塞体付き収容体151は、天日、雨、害虫、塵埃などを遮断することができるが、用途によって、他の機能シートを閉塞部材として配設することもできる。
図17では、閉塞体付き収容体151が積み重ねられた時に、下になった閉塞体付き収容体151に上蓋として配設された収容体用閉塞体51の閉塞部材52が、上に載った閉塞体付き収容体151の底部136に沿って共に、下の内側壁面部135に嵌合されており、シート体の上蓋が配設されたまま安定した状態で積み重ねることができる。
図18は実施の形態6の第二の実施例の収容体用閉塞体の要部拡大平面図で、一部が透視的に示されている。
図18中、56は収容体用閉塞体、57はクロスシートの閉塞部材、57Aは筒状部、58は組紐の周縁部材、58Aは周縁部材58の芯材、58Bは被覆部である。
図18には、閉塞部材57周縁に形成された筒状部57Aに、組紐の周縁部材58が封入されて、筒状部57Aが縮んだ状態で形成された収容体用閉塞体56が示されており、透視的に示された部分には、合成ゴム糸束の芯材58Aが、合成繊維で形成された被覆部58Bで被覆されて周縁部材58が形成されていることが示されている。
図示しないが、収容体用閉塞体56の収容体への配設時には、縮んでいた筒状部57Aが周縁部材58とともに伸ばされて容易に配設され、収容体配設後では、周縁部材58の被覆部58Bによって伸度の大きい合成ゴム糸束の芯材58Aの伸びが制限され、不意の作用などで簡単に外れることがなく、簡便な上蓋として用いられる。
以上のように実施の形態6の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体51、56が容易に形成され、収容体への配設が容易で、不意の作用では外れず、所要時に容易に取外しでき、収容体用閉塞体51が配設された閉塞体付き収容体151は、遮断効果が高く、天日、雨、虫、塵埃などを防ぐことができ、そのまま積み重ねることができ、生産性、取扱性、機能性、保全性に優れる。
(実施の形態7)
本考案の実施の形態7における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至6と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図19は実施の形態7の収容体用閉塞体を示す平面図である。
図19中、61は実施の形態7の収容体用閉塞体、62は収容体用閉塞体61の菱目仕立の網体で形成された閉塞部材、63は閉塞部材62の周縁に配設されたロープ体で形成された周縁部材、64は周縁部材63の接続部である。
実施の形態7の収容体用閉塞体61が前記各実施の形態の収容体用閉塞体と異なる点は菱目に仕立されたことで、収容体に配設された時に網糸が斜めに配列されることによって斜交効果が得られ、配設された部位を矩形状に固定させる作用を有する。
図20は実施の形態7の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の要部斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図20中、161は主に動植物運搬や魚介類育成に用いられる実施の形態7の閉塞体付き収容体、161Aは側面に側部網体が配設された収容体用枠体、以下は収容体用枠体161Aの各部で、162は上部開口部、163は底開口部、164は側部枠体、165は側部枠体164の上部に形成された凹状部、166は側部枠体164の底部周囲に配設された金属製で円筒状の凸状部材、167は凹状部材、168は接合部材、169は鉤状部材、170は側部枠体164に配設された側部網体である。
図20では、金属製棒状体などで形成された矩形の側部枠体164に側部網体170が配設され、側部枠体164の相接する支柱同士が接合部材168によって回動可能に接合されて収容体用枠体161Aが組立てられ、要所に配設された凸状部材166,凹状部材167に周縁部材23が当接及び嵌合されて収容体用閉塞体21が底蓋として配設され、接合部材168に取付けられた鉤状部材169に周縁部材23が嵌合されて収容体用閉塞体21が中段仕切として配設され、周縁部材63が凹状部165に嵌合されて収容体用閉塞体61が上蓋として配設されて、閉塞体付き収容体161が形成されている。
上蓋として配設された菱目仕立の収容体用閉塞体61の斜交効果によって、閉塞体付き収容体161の各支柱の接合部が固定されて安定した矩形状に保たれているが、所要時には、収容体用閉塞体61を取外すことによって扁平にたたむことができる。
尚、側部枠体164は上と下で凹状部や凸状部材などの配置が異なるが、上下に凹状部165を形成することも、上下とも凸状部材166や凹状部材167を配設することもでき、収容体用閉塞体21の代わりに、収容体用閉塞体61を配設することもできる。
又、中段仕切の収容体用閉塞体21は、複数配設することができ、鉤状部材169を用いずに周縁部材23全体又は所要部分を側部網体170と接合させることもできる。
上記により、収容体用閉塞体21,61が底部、中段、上部に容易に配設され、取外しが自在で、特に生き物などの収容効率が高い閉塞体付き収容体161が形成でき、上下どちら側でも出し入れ作業ができ、所要時に容易に扁平状にたたむことができる。
さらに、実施の形態4に準じて、所要の第二閉塞部材を収容体用閉塞体21,61に配設することができ、単に中段仕切や底蓋上に所要の部材を載置することもできる。
以上のように実施の形態7の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体21と61が、着脱自在に配設された閉塞体付き収容体161は、収容面積が広く、効率よく収容でき、上下どちら側からでも被収容物の出し入れができ、所要時に容易に扁平にすることができ、動植物を含む各種運搬や保管、処理、魚介類育成用として好適で、収容効率性、形状保持性、機能性、取扱性、利便性に優れる。
(実施の形態8)
本考案の実施の形態8における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至7と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図21は実施の形態8の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図である。
図21中、71は実施の形態8における突当用の収容体用閉塞体、72は網体で形成された収容体用閉塞体71の閉塞部材、73はロープ体で形成され閉塞部材72の周縁に配設された周縁部材、74は収容体用閉塞体71に取付けられた第二閉塞部材配設用の補強部材、76は実施の形態8における脇部用の収容体用閉塞体、77は網体で形成された収容体用閉塞体76の閉塞部材、78はロープ体で形成され閉塞部材77の周縁に配設された周縁部材、79は収容体用閉塞体76のロープ体の補強部材、81は実施の形態8における出入口用の収容体用閉塞体、82は収容体用閉塞体81の網体の閉塞部材、83はロープ体で形成され閉塞部材82の周縁に配設された周縁部材、86は発泡シートで形成され収容用閉塞体71に配設された第二閉塞部材、87は第二閉塞部材86の係止部材で、171は実施の形態8における収容体用閉塞体71,76,81が配設された閉塞体付き収容体、171Aは金属製の枠体と車付き基台で構成された収容体用枠体としてのカゴ台車、以下はカゴ台車171Aの各部で、172は出入口、173は突当枠体、174は脇部枠体、175は断面が略円弧状に形成され収容体用閉塞体71,76の周縁部材73,78が嵌合される凹状部材、176は根元側にくびれ状の凹状部が形成され閉塞部材82の周縁部材83が嵌合及び当接される凹状部付き凸状部材である。
収容体用閉塞体71,76,81は、実施の形態1の収容体用閉塞体1に準じて平面状に形成され、閉塞部材72,77,82には糸径2〜5mm、目合30〜120mm角のポリエチレン製無結節網が用いられ、周縁部材73,78,83、補強部材74,79には直径8〜24mmの三つ打ちロープやクロスロープが用いられて形成されている。
図21には、金属製の枠体が三方に配設された収容体用枠体としてのカゴ台車171Aに対して、突当枠体173、脇部枠体174の内側周縁に配設された凹状部材175に、周縁部材73,78が各々嵌合されて、第二閉塞部材86が係止された突当用の収容体用閉塞体71と、脇部用の収容体用閉塞体76が、前記枠体の空間部を閉塞して配設され、出入口172付近に配設された凹状部付き凸状部材176に、周縁部材83が嵌合及び当接されて、2枚の出入口用の収容体用閉塞体81が着脱自在に配設されたことによって、四周が囲まれて形成された閉塞体付き収容体171が示されている。
従来のカゴ台車は、金属製格子枠が重く、硬質で扱い難く、被収容物が接触すると傷む場合があり、出入口用の金属製掛止棒だけの仕切は保全性に欠け、ドア式金属製出入口用扉は手前側スペースを要し、開閉に手間取るためにあまり使用されない実態があった。
網体とロープ体で形成された収容体用閉塞体71,76,81がカゴ台車171Aに配設された閉塞体付き収容体171は、被収容物が荷崩れなどで衝突しても保護され、出入口172の開閉がごく容易にでき、所要の機能を有する第二閉塞部材が面ファスナー付き係止部材87などによって容易に配設され、補強部材74,79が配設されない閉塞部材や周縁部材の所要部位でも自在に着脱することができ、保全性、機能性に優れる。
ここで、閉塞体付き収容体171は、従来の金属製格子体を有するものと比べて、重量が軽減され、軟質体で形成された部分が多いので取扱性に優れ、各収容体用閉塞体が非常に軽く、それらが配設される突当枠体173、脇部枠体174を細くして軽量化を図ることができ、カゴ台車171Aを含めた嵩張りと重量を抑えることができる。
これによって、運送時や回送時のスペース削減と減量化が図れ、車両や船舶に多数積み込むことができ、燃料が節約でき、網体の閉塞部材とロープ体の周縁部材は金属製格子体と較べて耐久性に遜色がないので、使用中のランニングコストが削減できる。
さらに、収容体用枠体としてのカゴ台車171Aが折たたみ式の場合は、網体とロープ体で形成された収容体用閉塞体71,76が配設された各枠体は、折たたみ作業や収納作業が容易で、回送時にコンパクトに収納でき、回送時の手間とコストが削減できる。
以上のように実施の形態8の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)収容体用閉塞体71,76,81が収容体用枠体のカゴ台車171Aに配設された閉塞体付き収容体171は、軽く、扱いやすく、安全で、丈夫であり、所要機能を有する第二閉塞部材が任意に着脱でき、収容体用閉塞体が軽く、使用中の衝撃を緩衝する作用を有し、収容体用枠体自体の省スペース化と軽量化が図れ、配送や回送の燃料が節約でき、カゴ台車171Aが折たたみ式の場合には、収納作業が容易で、コンパクトに収納でき、取扱性、安全性、堅牢性、保全性、機能性、利便性、汎用性、低コスト性に優れる。
(実施の形態9)
本考案の実施の形態9における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至8と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図22(A)、(B)は実施の形態9の収容体用閉塞体の平面図であり、(A)は閉じ紐を閉じた状態、(B)は閉じ紐を開いた状態を示している。
図22(A)、(B)中、91は実施の形態9における平面円形状の収容体用閉塞体、92は収容体用閉塞体91の巾着開閉式に形成された閉塞部材、92Aは閉塞部材92の縫合部、93は閉塞部材92の周縁に配設されたロープ体の周縁部材、94は閉塞部材92の内側の網目を補強して形成された巾着補強部、95は巾着補強部94に挿通され閉塞部材92を開閉する操作に用いられる閉じ紐である。
実施の形態9の収容体用閉塞体91が、前記各実施の形態の収容体用閉塞体と異なる点は、閉塞部材92が巾着開閉式に形成されている点である。
図22(A)では、当初は菱目で矩形状に形成された閉塞部材92用の網地が、縫合部92Aによって一時的に円筒形に形成され、一方の円形辺部が環状に形成された周縁部材93に取付けられて外側が構成され、もう一方の円形辺部に形成された巾着補強部94がエンドレスループ状の閉じ紐95で集約されて中央で閉じられ、全体が巾着開閉式に形成された閉塞部材92を備えた収容体用閉塞体91が形成されている。
図22(B)では、閉じ紐95が解かれて閉塞部材92の中央部分が開いている。尚、閉じ紐95を長くすると全体が開放され、閉じ紐95の操作だけで随時開閉できる。
円形の収容体用閉塞体は、通常の平面的仕立方法では製作し難いが、本実施の形態によって容易に製作できる。収容体用閉塞体91は、開閉部(中心部)に閉塞部材92の一方の円形辺部である巾着補強部94が集約されており、収容体や収容体用枠体の開口部の形状に応じて周縁部材93が変形することにより、閉塞部材92が外方に引っ張られて開閉部(中心部)の巾着補強部94の集約状態が変化するという、巾着開閉式特有の形状融通性を有するので、矩形を含む多様な形状の収容体や収容体用枠体に配設することができる。
図23は実施の形態9の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図23中、181は実施の形態9における収容体用閉塞体91が配設された閉塞体付き収容体、181Aは側部網体付き収容体用枠体、以下は収容体用枠体181Aの各部で、182は上部開口部、183は底開口部、184は上部枠体、184Aは上部枠体184の上下の環状部材、184Bは上下の環状部材184Aの要所を連結する凹状部材、185は底部枠体、185Aは底部枠体185の上下の環状部材、185Bは上下の環状部材185Aの要所を連結する凹状部材、186は中段枠体、186Aは中段枠体186の環状部材、186Bはコ字状や円弧状に形成され環状部材186Aの要所に配設された爪形の凹状部材、187は角目仕立で円筒形に形成された側部網体、以下は後付部材で、188は閉塞体付き収容体181を水中に吊り下げるための吊り手である。
図23には、上部枠体184、底部枠体185、中段枠体186と円筒形状の側部網体187が組合されて収容体用枠体181Aが形成され、前記各枠体の環状部材184A,185A,186A、凹状部材184B,185B,186Bに各々周縁部材93が当接及び嵌合されて収容体用閉塞体91が上蓋、底蓋、中段仕切として配設されたことによって、閉塞体付き収容体181が形成され、魚介藻類育成などの目的で水中に吊り下げされた時などにおいて全体が展張された状態が示されている。
収容体用閉塞体91はいずれも着脱自在で、且つ、閉塞部材92自体が開閉できるので被収容物出し入れ時の作業手順が臨機に選択でき、魚介藻類の育成や養殖おける投餌、洗浄、選別、収穫などの作業が容易に行える。
ここで、中段仕切は1つに限定されず、魚介藻類の育成では、多数の中段仕切を設けることによって収容効率や作業効率を高めることができ、用途により、中段枠体186を配設せずに周縁部材93の全体又は所要部を側部網体187に接合することもできる。
閉塞体付き収容体181を水中に設置する際は、吊り手188を利用して複数の閉塞体付き収容体181を上下に繋いで展開状態で吊り下げることができ、船上や陸上に引き上げた時には展開状態から自由になり、上、中、底の枠体を重ねてたたむことができる。
尚、所要により、収容体用閉塞体91、側部網体187に、メッシュ体などの第二閉塞部材を配設することができ、中段仕切、底蓋としての収容体用閉塞体91は、閉塞部材92に余裕を持たせることによって、すり鉢状や円筒形状に形成することができ、魚介藻類の育成に適応する布体、岩、海藻などに似せた板体や布体を取付けることや、載置することができ、予め別体の網体や紐体で格子状などに区画した上で、砂、土などを入れた容器などを載置することも、固定することもできる。
さらに、底蓋として収容体用閉塞体91を配設せず、側部網体全体又は所要の下部部分を菱目仕立で形成して底面部用網地を延設し、前記延設部分を巾着開閉式に形成して開閉可能な底部を形成することもでき、これによって製作の簡略化が図れる。
以上のように実施の形態9の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)着脱自在で、閉塞部材92自体が任意に開閉できる円形状の収容体用閉塞体91が容易に形成でき、収容体用閉塞体91が上蓋、中段仕切、底蓋として配設された閉塞体付き収容体181は、設置、種苗や餌料の投入、清掃、選別、収穫などの作業を伴う魚介藻類の育成や養殖に好適に用いられ、被収容物、餌料、残餌などの出し入れ手順が臨機に選択でき、堅牢性、取扱性、機能性、保全性、利便性に優れる。
(実施の形態10)
本考案の実施の形態10における収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体について、以下図面を参照しながら説明する。尚、実施の形態1乃至9と同様のものには同一の符号を付して説明を省略する。
図24は実施の形態10の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体の斜視図で、表示の都合で一部が省略されている。
図24中、96は実施の形態10における四角錐状の収容体用閉塞体、97は収容体用閉塞体96の網体の閉塞部材、97Aは閉塞部材97の角目部、97Bは閉塞部材97の巾着開閉部、98は閉塞部材97の周縁に配設された6〜18mm径のロープ体の周縁部材、99は巾着開閉部97Bの開閉を操作するための閉じ紐、191は実施の形態10における収容体用閉塞体96が配設された閉塞体付き収容体、191Aは収容部網体付きの収容体用枠体、以下は収容体用枠体191Aの各部で、192は上部開口部、194は上部枠体、194A、194Cは上部枠体194の上下に配設された棒状部材、194Bは上部枠体194の凹状部材、195は底部枠体、195Aは底部枠体195の外枠部材、195Bは補強部材、196は収容部網体、196Aは収容部網体の側面網部、196Bは収容部網体196の底面網部、以下は後付部材で、197は収容部網体196を上部枠体194、底部枠体195に取付けた取付糸、198はロープ体で形成され上下に配設された吊り手、199は上下の吊り手198を連結したロープ体の支持部材である。
実施の形態10の収容体用閉塞体96が、前記各実施の形態の収容体用閉塞体と異なる点は、角目部97Aと、巾着開閉部97Bからなる閉塞部材97と、周縁部材98によって角錐状に形成され、収容部網体付き収容体用枠体191Aに配設されたことによって、閉塞体付き収容体191の収容スペースが拡大されていることである。
図24には、金属製棒状体などで形成された上部枠体194の棒状部材194Cに、収容部網体196の側面網部196Aの上端周縁部が取付糸197で取付けられ、同様に、底部枠体195に底面網部196Bの周縁部及び底面が取付けられて形成された収容体用枠体191Aに対して、上部枠体194の棒状部材194A、凹状部材194Bに、周縁部材98が当接及び嵌合されて、収容体用閉塞体96が配設されたことによって、閉塞体付き収容体191が形成され、水中などで吊り手198によって吊り下げられて、全体が展開された状態が示されている。
閉塞体付き収容体191は、主として魚介藻類の育成用として用いられ、収容体用閉塞体96の部分が付加されて収容スペースが拡大して収容量が増大している。
収容体用閉塞体96自体を取外すことができる上に、巾着開閉部97Aが容易に開閉できるので被収容物の出し入れ作業手順が臨機に選択でき、魚介類育成や養殖における投餌、清掃、選別、収穫などの作業が容易で、水中設置の際はロープ体の上下の吊り手198を利用して複数の閉塞体付き収容体191を連続して吊り下げることができ、船上や陸上に引き上げた時には展開状態が解かれて、略扁平状にたたむことができる。
所要時に収容体用閉塞体96を取外して、収容体用枠体191Aと分けて洗浄や手入れをすることができ、いずれかが破損した場合は容易に交換をすることができる。
尚、収容体用閉塞体96、収容部網体196には、用途に応じてメッシュ体などの第二閉塞部材を配設することができ、収容部網体196の底面上に、岩、砂、砂利、海藻などに似せた擬似的な布体、板体、砂や土を入れた容器などを載置することや、固定することもでき、随時所要機能を付加することができる。
ここで、収容部網体196を上部枠体194、底部枠体195に固定せずに、収容部網体196の上端周縁に、前記各実施の形態の収容体用閉塞体に準じて、ロープ体の周縁部材を配設して、前記周縁部材を上部枠体194の凹状部材194B、棒状部材194Cに嵌合及び当接させて固定することによって、収容部網体を随時着脱できるように配設することができ、これによって一層の利便性向上が図れる。
以上のように実施の形態10の収容体用閉塞体、及びそれを備えた閉塞体付き収容体は構成されているので、以下の作用が得られる。
(1)角目部97Aと巾着開閉部97Bからなる閉塞部材97を有する立体形状の収容体用閉塞体96が、収容体用枠体191Aに容易且つ確実に配設され、収容スペースを拡大することができ、収容体用閉塞体96を備えた閉塞体付き収容体191は、魚介藻類の育成や養殖用に好適に使用され、水中に吊り下げるだけで展開された状態で設置することができ、被収容物などの出し入れ作業手順が臨機に選択でき、投餌、洗浄、収穫、選別などの作業が迅速にでき、収容体用閉塞体96を取外して手入れや交換をすることができ、収容効率性、機能性、取扱性、利便性、省資源性に優れる。
本考案における収容体用閉塞体は、プラスチックコンテナを初めとする各種の収容体や収容体用枠体の上部、底部、内部、側面部などに、容易且つ確実に配設することができ、所要時に容易に取外せるもので、前記収容体用閉塞体が配設された閉塞体付き収容体は、植物や動物を含む各種被収容物の運搬、保管、処理、魚介藻類の育成や養殖に用いられ、保全性、機能性、堅牢性、生産性、取扱性、収容効率性、省資源性、低コスト性、汎用性に優れ、被収容物保全による商品価値の維持と向上が図れ、前記収容体用閉塞体と前記閉塞体付き収容体の軽量化と優れた耐久性によってコスト削減と脱温暖化に貢献する。
1、11、21、31、41、51、56、61、71、76、81、91、96 収容体用閉塞体
2、12、22、32、42、52、57、62、72、77、82、92、97 閉塞部材
2A、22A、32A、42A、52A 周囲補強部
3、13、23、33、43、53、58、63、73、78、83、93、98 周縁部材
4、14、24、44、64 接続部
5、25、35、45、55、95 仕立糸
12A 折返部
23A 一方の撚り方向のストランド
36、86 第二閉塞部材
37 取付部
52B 仕立用孔
57A 筒状部
58A 芯材
58B 被覆部
74、79 補強部材
87 係止部材
92A 縫合部
94 巾着補強部
95、99 閉じ紐
97A 角目部
97B 巾着開閉部
101、111、121、 131、141、151、161、171、181、191 閉塞体付き収容体
101A、111A、131A プラスチックコンテナ
102、112、122、132、142、162、182、192 上部開口部
103 スタッキング金具配設部
104 支柱部
105 キール
106 通気孔
107、117、128、135、148 内側壁面部
108、166 凸状部材
109、110、169 鉤状部材
113、123、133、143A 開口部リブ
114、134、144 上部キール
114A、126A、134A、144A、165 凹状部
115、125 底部リブ
116、136 底部
121A、161A、181A、191A 収容体用枠体
124、163、183 底開口部
126 下部キール
127 底部枠
129 外れ止め具
141A 折たたみ式プラスチックコンテナ
143、184、194 上部枠体
145、146 側面部
147 底面部
164 側部枠体
167、175、184B、185B、186B、194B 凹状部材
168 接合部材
170、187 側部網体
171A カゴ台車
172 出入口
173 突当枠体
174 脇部枠体
176 凹状部付き凸状部材
184A、185A、186A 環状部材
185、195 底部枠体
186 中段枠体
197 取付糸
188、198 吊り手
194A、194C 棒状部材
195A 外枠部材
195B 補強部材
196 収容部網体
196A 側面網部
196B 底面網部
199 支持部材

Claims (6)

  1. 可撓性を有する合成樹脂製の網体又はシート体の内、いずれか1以上で形成された閉塞部材と、合成樹脂製のロープ体又は組紐で形成され、前記閉塞部材の周囲に配設された周縁部材と、を備え、前記周縁部材が、収容体又は収容体用枠体のいずれかに形成又は配設された凹状部、凸状部、鉤状部の内、いずれか1以上に、嵌合及び/又は当接されることによって、前記収容体又は前記収容体用枠体のいずれかに配設されることを特徴とする収容体用閉塞体。
  2. 前記閉塞部材の全体又は所要部分が巾着開閉式に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の収容体用閉塞体。
  3. メッシュ体、シート体、布体、板体の内、いずれか1以上で形成された第二閉塞部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の収容体用閉塞体。
  4. 収容体又は収容体用枠体のいずれかと、前記収容体又は前記枠体のいずれかに形成又は配設された凹状部、凸状部、鉤状部の内いずれか1以上に、周縁部材が嵌合及び/又は当接された請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の収容体用閉塞体と、を備えたことを特徴とする閉塞体付き収容体。
  5. 前記収容体又は前記収容体用枠体が折たたみ自在であることを特徴とする請求項4に記載の閉塞体付き収容体。
  6. 前記収容体又は前記収容体用枠体が、プラスチックコンテナ、又はプラスチック製収容体用枠体であることを特徴とする請求項4又は5に記載の閉塞体付き収容体。
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