JP6139106B2 - 自転車用内掛け荷籠カバー - Google Patents
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Description
これらの先行技術は、すべて本願発明者の創作に係るものであるが、その全てが荷籠の外側に被覆し、装着するものであった。
従って、現在各種のデザインの優れた荷籠が市販されているが、このデザインの優れた荷籠が荷籠カバーに被覆され、隠されたままとなっているのである。
また、このデザインの優れた荷籠に相応しく、その荷籠と共にデザイン性を更に向上させるような優れたデザインの荷籠カバーを提供し、荷籠とカバーとが一体となったより優れたデザインを構成することが本発明の課題となる。
そして、上記課題を解決するために、より相応しいカバーの装着方法や固定方法を創案することがその課題となるのであるが、それと共に、荷籠内の荷物が外部に飛び出さないようにすること、盗難防止機能を付与すること、更には、カバー内部に浸入した雨水や塵埃等の排出も容易にできること等も課題となる。
これにより、本発明においては、各種デザインの硬質合成樹脂製の荷籠や金属ワイヤ構成体からなる荷籠が外部に露出する状態となる。
従って、美しく優れた荷籠のデザインを外部から視認することができる。
また、荷籠カバー自体のデザインもこの外部に現われている荷籠と融合し、全体としてより優れたデザインを構成することができるのである。
同時にこの覆い部は、盗難防止及び雨除けの効果も発揮する。
これにより、カバー本体部が荷籠に確実にしっかりと固定されるのである。
これにより、荷籠が空のとき又は荷籠内に荷物が溢れない状態で収まる際には、覆い部は前記本体部の内面に沿うように配設され、荷物が荷籠から溢れ出る状態の際には、覆い部を本体部の外に引き出して荷籠から溢れ出た荷物を被覆できることとなるのである。
換言すると、前記第1の発明においては、荷物が荷籠から溢れ出る状態のとき、その覆い部が荷籠の外に位置するために、荷籠の内面にはカバーが沿うように存在しないのであるが、他方、この第2の発明においては、荷物が荷籠から溢れ出る状態のとき、覆い部も荷籠の外に位置するのであるが、荷籠の内面には袋状のカバー本体部が沿うように存在しているものとなっている点である。
更に同時に、如何なる場合でも、荷籠に収納される荷物は、荷籠カバーに被覆されることとなり、本発明に係る荷籠カバーは雨除け効果も発揮することとなる。
このように構成することにより、使用者の使い勝手を向上させ、何れか一方を洗濯したり、何れか一方が汚損されたりした際には容易に交換もでき、或いは異なる柄物生地を使用したりすることも可能となり、デザインの変化を楽しむこともできることとなる。
この排出手段は、単なる穴部であってもよいし、切れ目等であってもよい。
また、カバー本体部の生地は、例えば帆布(テント・キャンバス生地)等を利用することも考えられるが、このような生地を採用することによりその保形性が向上し、より荷籠の内面に相応しく適合することとなる。
覆い部を不使用の際は、本体部の内部に沿うようにこの覆い部を接合させることにより、荷籠の内部と外面被覆部とが同一の模様となり、上方から荷籠全体を見た際に、その外面被覆部と内部に配された覆い部とが同じ模様となり、優れたデザイン効果を発揮することとなる。
いわば、籐籠に美しい布地が敷き詰められ、その布地の周縁部にはレースがあしらわれた如き外観を呈し、非常にデザイン性の優れた荷籠及び荷籠カバーの組合せとなるものである。
この固定手段をリボンを形成できる紐で構成し、この紐を荷籠のフレームに巻き付けて蝶々結びをし、この固定手段がリボンの外観を呈し、カバー本体部の外表面に幾つかのリボンが配された状態で固定されることとなる。
また、この覆い部は、巾着形式であるために、その出入口が容易に絞り紐によって収束でき、その開閉が容易なものとなる。
これにより飛び出し防止及び盗難防止効果を発揮する。
この締着手段は、種々異なる形態のものを採用することができるが、より簡易な手段を特定したものである。
図1は、本発明に係る荷籠カバーを自転車の荷籠に装着固定した状態の第1実施形態を示す斜視図であって、覆い部を荷籠内面に接合した状態を示している。
本発明に係る内掛け荷籠カバー10は、自転車の荷籠30の内面に配設される本体部11と、本体部11の開口周縁部から荷籠30の上縁部の外面側に折曲し延長する外面被覆部12と、本体部11の開口縁部から上方に延長し、巾着形式の覆い部13と、前記外面被覆部12の外周縁部に縫着されたレース生地15とから構成されている。
また、この図から解る通り、外面被覆部12と覆い部13とは同じ模様を有する布地から形成されている。
これにより、荷籠30の内部と荷籠30上端の周縁部外面が同じ模様の布地から構成され、自転車の荷籠のデザインと共にその内面とその開口周縁部外周が模様のある布地で装飾され、極めてデザイン性の優れた外観を呈することとなるのである。
この図から見て取れるように、前記外面被覆部12の外周縁部に挿通部12sを設け、この挿通部12s内に締着紐12h、12hを挿通させ、これら締着紐12h、12hを引き絞ることによって、外面被覆部12の周縁部が収束されて確実に本発明に係る荷籠カバー10が荷籠30に固定されるのである。
尚、この挿通部12sは、外面被覆部12の外周縁部の全体に設けてもよいし、その一部分に設けるのも自由である。
この図から解る通り、覆い部13が荷籠30の内面側に接合され、つまりカバー本体部11の内側に沿うように接合されている。
これが荷物を収納していない状態であり、荷籠30の内面と荷籠の上縁部の外側に同じ模様の布地が配設された状態である。
図4は、巾着形式の覆い部13を上方に引き出し、その出入口部を開放してその内部を見た状態の平面図である。
この底面部11bの図中上寄りに排出用穴部21が設けられている。
この排出用穴部21を設ける位置は、底面部11bの何れの位置でもよい。
この排出用穴部21は、メッシュ生地を配設して形成している。
カバー本体部11は、テントキャンバス(帆布)を利用して縫製したものであり、少なくともその内側の全体に防水処理が施されたものを使用している。
このように帆布等の厚手生地を使用したのは、それが保形性を有するためである。
排出用穴部21を設ける位置も全く自由に設計することができる。
排出用穴部は、このような形態でなく、カバー本体部11の底面11bの全体に小孔を多数穿設する形態を採用することもできる。
この実施形態では、排出手段として、単に切れ目19によって形成している。
この切れ目19は、カバー本体部11の底面部11bを2枚の生地から形成し、これら2枚の生地を前後方向に配設して、その境界部で重ね合わせるように構成して、上方側の生地11cを矢印方向の上方にめくり上げることにより、切れ目19が現われ、この切れ目19から荷籠カバー内部に浸入した雨水や塵埃等を外部に排出することが出来ることとなるのである。
この切れ目19を設ける位置は自由であり、また、この切れ目19は、横方向でも縦方向(前後方向)であってもよいものであり、それを設ける方向は全く自由である。
本発明にあっては、荷籠カバー10の覆い部13を巾着形式に形成しているために、内部に収納する荷物は、荷籠の内容積を超えて収納しても何ら問題はないものである。
この状態でよく解る通り、覆い部13と外面被覆部12とが同じ一つの模様から構成され、荷籠30のステンレス製ワイヤが外部に現われて全体で一つのデザインを構成することができ、しかも、外面被覆部12の外周縁部にはレース生地15があしらわれて極めて意匠性に富んだ外観を呈することとなるのである。
これらデザインの優れた荷籠の全体を荷籠カバーが被覆してしまうのではなく、荷籠の外観を外部から視認しつつ本発明に係る荷籠カバーを装着することによりその全体がより優れたデザイン性を発揮するものとなるのである。
本実施形態に係る荷籠カバー20では、上記の第1実施形態と異なり、本体部を有しておらず、覆い部23と、外面被覆部22と、レース生地25とから構成されている。
このとき、覆い部23の出入口部23dの開閉状態は自由である。
レース生地25の部分も、フリルに変更できることも上記第1実施形態と同じである。
そして、覆い部23の出入口部23dから内部に荷物を収納させ、その後に覆い部23の出入口部23dの開口周縁部に挿通されている絞り紐23s、23sを相互に反対方向に引つ張り、巾着袋の開閉口のように出入口部23dを収束閉鎖して荷物を荷籠内に収納することができる。
勿論、カバー20の覆い部23、外面被覆部22及びレース生地25と、荷籠30との外観が一体となって意匠効果を向上させている点については、上記第1実施形態と同じである。
これにより、覆い部23を荷籠30の内面に沿わせるように配設した状態(図7(B))で、紐部材が外側に位置して荷籠30のフレームに蝶々結び状態に縛り付けることができる。これにより紐部材がリボンの如き外観を呈し、且つ、この紐部材が固定手段ともなるのである。
この荷籠カバー40の構成は、上記第1の実施形態と同様に、本体部41と、荷籠の上端開口縁部の外側面を被覆する外面被覆部42と、外面被覆部42の外周縁部に設けたフリル45と、覆い部43とから形成されている。
この第3実施形態において、上記第1形態と異なる点は、本体部41と覆い部43とが別体に形成され、レース生地をフリル45に変更している点である。
従って、本体部41の上端の外周の周辺部には、複数の係止具41kを設けている。これらの係止具41kにより、本体部41が図示はしていない荷籠のフレームに係止されることとなるのである。
勿論、この固定具は、上記係止具41k以外のものを採用することができ、単なる紐部材でもよく、或いは、外面被覆部42の周縁部と同じ構成、即ち、挿通部と締着紐から形成することもできる。
また、本体部41の外周面の適宜複数個所に上記のようなリボンを形成できる紐部材としての固定具を設けるのも自由である。
本発明においては、デザインの都合上、覆い部と外面被覆部とを同じ模様の布地を使用してデザイン性を高めることを意図しているが、これらの部分に施す色相や模様等は自由に選択することができる。
カバー本体部の側面部及び底面部の外面に縛り紐やゴム紐或いはフック等を設けて、これらを荷籠の側面部や底面部のフレームに締着又は引っ掛けて固定できるようにすることもできる。
上記実施形態では、カバー本体部を無地の帆布を使用したが、この色相を変えることも自由であるし、上記した通り、帆布以外の柔軟な生地を用いて形成することもできる。
覆い部の外面に防水処理を施すことも自由である。
上記のような締着紐によらず、単に、外面被覆部を荷籠の前面及び両側面の適宜部位にまで設け、その外面被覆部両端部同士を帯状部材によって相互に縛りつけ固定することができるように構成することもできるのである。
要は、この固定手段又は締着手段は、荷籠の上端開口縁部に設けたカバーの外面被覆部の部位で荷籠の上端開口縁部の周囲を囲繞するように縛り付ける又は引き絞る形態で固定できるものであれば、どのような構成であってもよいものである。
このようにすることにより、本発明に係る荷籠カバー使用者が買い物をした際に、例えば冷凍食品や冷蔵を要とする食品等がその中に含まれているような場合には、帰宅するまでの間の運搬中に極めて好適な状態で当該食品が保持されることとなるのである。
そして、これらの冷凍食品等により、包装フィルムや包装パックに結露した水分は、荷籠カバーの底面部に設けた排出手段により容易に外部に排出されることとなるのである。
11、41 カバー本体部
11b 底面部(本体部の)
11s 側面部(本体部の)
12、22、42 外面被覆部
12h 締着紐
12s 挿通部
13、23、43 覆い部
13s、23s、43s 絞り紐
15 レース生地
19 切れ目
21 排出用穴部
23d 出入口部
30 荷籠
41k 係止具(固定具)
45 フリル
Claims (8)
- 自転車のハンドル前方に取り付けられた荷籠又は自転車の後方荷台に取り付けられた荷籠に装着する荷籠カバーであって、
このカバーは、荷籠の内面に沿うように上方開口の袋状のものから成り、その底面部の略中央部に開閉自在の出入口部を形成し、
カバーの上方開口周縁部には、カバーが荷籠に装着された際に、荷籠の上縁部から外部の外側面に沿って荷籠の上縁部外面の全部を被覆する外面被覆部を設け、
この外面被覆部には、この外面被覆部を荷籠に固定するための固定手段又は締着手段を設け、この固定手段又は締着手段によりこのカバーが荷籠に固定され、
これにより、荷籠が空のとき又は荷籠内に荷物が収まっている際には、カバーは荷籠の内面に沿うように配設され、荷物が荷籠から溢れ出る状態の際には、カバーを荷籠の外に引き出して荷籠から溢れた荷物を被覆できるように配設して覆い部と成し、かかる覆い部に設けられている前記出入口部を閉鎖して荷物が外部に飛び出さないようにすることができ、
前記覆い部の裏面の複数個所に両端をフリー状態とした紐部材を縫着することにより、当該覆い部を荷籠の内面に沿うように配設した状態で、前記紐部材が外側に位置して荷籠のフレームに蝶々結び状態に縛り付けられ、覆い部が荷籠に固定されることを特徴とする自転車用内掛け荷籠カバー。 - 前記カバーを荷籠の外部に引き出して覆い部と成した状態で、荷籠の内面に沿う袋状の本体部を更に付加し、
これにより、荷籠が空のとき又は荷籠内に荷物が収まっている際には、覆い部は前記本体部の内面に沿うように配設され、荷物が荷籠から溢れ出る状態の際には、覆い部を本体部の外に引き出して荷籠から溢れた荷物を被覆でき、
更に前記本体部の側面部の外面の複数個所に紐部材を縫着し、当該紐部材を荷籠のフレームにリボンのような外観を呈するように縛り付けて当該本体部を荷籠に固定することができることを特徴とする請求項1に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。 - 前記カバーの覆い部と本体部とを別体に形成し、本体部の上縁開口部の周辺部には固定具を設けて本体部を荷籠に固定することができるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。
- カバー本体部の少なくとも内側面及び底面の内面側に防水加工を施し、
カバー本体部の底面には雨水や塵埃等を外部に排出するための排出手段が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。 - カバー本体部の全体又はその一部を無地の生地から形成し、前記外面被覆部及び前記覆い部を同一の模様を有する柄物布地から形成し、且つ外面被覆部の外周縁部には帯状のレース生地又はフリルを縫着したことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。
- カバー本体部の内面の全体又はその一部に保冷・保温効果を有するアルミ蒸着フィルムを接合したことを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。
- カバー覆い部の出入口部が巾着形式の絞り紐を収束させることによりその出入口部が開閉自在となっていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。
- 前記外面被覆部の周縁部の全体又はその一部に挿通部を形成し、この挿通部内に締着用の紐又はゴム紐等の締着手段を挿通させて締着することにより、カバーを荷籠に固定することができることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の自転車用内掛け荷籠カバー。
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