JP3203834U - 内側取手付土嚢袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が土嚢袋の上辺部を保持しなくても、土嚢袋を安定して保持可能であり、開口量も維持でき、視覚による流入量の確認も容易にすることができ、作業者の危険性回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する土嚢袋を提供する。【解決手段】上部に開口部を有する筒状袋体の内部に取手を有する土嚢袋であって、筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域102と、充填後に封止するための上部の綴じ代領域部101と、によって構成され、綴じ代領域部と、充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部130となり、充填物収納領域は、充填物を収納した状態において、筒状部の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部200を持つ。【選択図】図1

Description

本考案は、土嚢袋の技術に関し、詳しくは、袋体の内側に所定位置に取手を備えることで作業効率及び作業時の安全性に資する新規な構造を採用した土嚢袋の技術に関するものである。
従来、水害等が発生した際、土嚢によって河川等からの水の流出を防ぐ処置がなされる場合があり、土嚢とは、密閉性のある丈夫な袋に、土砂等の充填物を入れたものである。土嚢を複数積み上げ、壁状にすることによって、水の流出をブロックしたり、堤防の補強などを行うものである。大きさは、10kg程度のものから2t程度のものまで様々なものがある。1t以上の比較的大きな土嚢を作成する場合には、重機あるいはホッパ等で、充填物を土嚢袋に流入させていく。土嚢袋は、自立できない場合が多いので、充填物を流入させる際、土嚢袋の開口部付近や、土嚢袋の外周に配置されている取手を人が持ち、土嚢袋の開口部が小さくなったり、土嚢袋が傾いでしまうことを防ぐ作業を行うこともある。
土嚢袋の外周に配置されている取手にロープ等をつけ、土嚢袋を吊り下げることも考えられるが、土嚢袋の開口部付近は、土嚢完成には、土嚢上部で縛られ、土嚢上部の蓋の役目をすることから、取手は、土嚢袋の比較的中段に配置される。そのため、開口部が広く開口するように維持する作業は、別途、人によって、行う必要があった。
しかし、重機等の極めて近くで、人が作業することは危険性が高く、作業安全上問題である。また、1t以上の土嚢を作る際は、充填物流入作業中に、土嚢袋の開口部が人に背の高さほどになり、流入量が把握しにくく、充填物の流入と流入量の確認を交互に行わなければならず、面倒であるし、効率的な土嚢作成が出来ない状態であった。
そこで、人が土嚢袋の保持等しなくても、土嚢袋を安定して保持し、開口量も維持でき、流入量の確認も容易になる構造が求められていた。
このような問題に対して、従来からも様々な技術が提案されている。例えば、土砂中の混入物による破損のおそれがなく、開口部の開口性が良好で、その開口状態を維持することができ、土砂の充填作業を極めて円滑に行なうことのできる不透水性の土嚢袋用内袋及びこれを備えた土嚢袋(特許文献1参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、土嚢袋用内袋2は、一軸延伸された熱可塑性合成樹脂からなる線条体を経糸及び緯糸に用いて形成された布状体の少なくとも片面に熱可塑性合成樹脂層が積層されてなる不透水性のシート状体を用いて、上部に開口部を有する有底筒状に形成されてなる。この土嚢袋用内袋は、上部が開口可能な熱可塑性合成樹脂製の外袋内に収納されることによって土嚢袋1が構成されている。この構成によって、良好な開口性が維持できる。しかしながら、内袋の上部で妨げられて土砂流入中の流入量の確認は難しい。そのため、前記問題の解決には至っていない。
また、 汎用の麻布を使用し、人手に頼らず、動力を使用して吊り下げて運搬や土嚢積み作業を行う、大型の土嚢を作るのに用いる土嚢用袋(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、立方体形状の土嚢本体を形成し、該土嚢本体の開口部に、締結紐を有する筒口体を延長状に縫着する。土嚢本体の隣り合う側部の縫合部上方で、二つ折りして吊り部を形成した吊りベルト体を、対応する各側部に縫合するとともに、底部に延長して井の字状に交差させて底部に縫合する構成である。この構成によって、土嚢本体が自立するので、人が土嚢袋を保持する必要が無い。しかしながら、袋上部の開口体に妨げられて土砂流入中の流入量の確認は難しい。そのため、前記問題の解決には至っていない。
また、縫着部の破断を防止することができ、且つ吊りベルトの滑り現象を防止することができる土嚢用袋体(特許文献3参照)が提案され、公知技術となっている。より詳しくは、土嚢に用いられる土嚢用袋体であって、基布袋体と、該基布袋体を吊るための帯状の吊りベルトと、を備え、吊りベルトが、基布袋体の側面に縫着された少なくとも一対の縫着部と、基布袋体に縫着されない非縫着部とを有し、縫着部を覆うように、被覆材が基布袋体にそれぞれ縫着されている土嚢用袋体で構成されている。この構成によって吊りベルトの滑りを防止できるので、土嚢製造の効率化に供するが、土砂流入中の開口部の扱いについては、記載されておらず、前記問題の解決には至っていない。
本考案者はそれらの問題を解決しようと、作業者が上辺部を持ち上げながら作業をする危険性を回避するために、どのような構成を採用すれば前記の問題を解決できるかを検討し、土嚢袋の内側に取手を配置し、上辺部を外側に捲ることで内部へ引き込まれることを防止できるのではないかと着想し、また、係る上辺部を外側に捲ることができれば、外部からの充填状態の視認性も良くなる点に着目した結果、本願考案に係る「内側取手付土嚢用袋」の提案に至ったものである。
特開2013−200191号 特開2003−105734号 特開2014−173363号
作業者が土嚢袋の上辺部を保持等しなくても、土嚢袋を安定して保持可能であり、開口量も維持でき、視覚による流入量の確認も容易にすることができ、作業者の危険性回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する土嚢袋を提供することを課題とする。
本考案に係る内側取手付土嚢袋は、上部に開口部を有する筒状袋体の内部に取手を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域と、該充填後に封止するもための上部の綴じ代領域と、によって構成され、前記綴じ代領域と前記充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、前記充填物収納領域は充填物を収納した状態において、該該筒状部の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部を持つことを手段とする。
また、本考案は、前記筒状部の上部の綴じ代領域の一部又は全部が透明であることを手段とすることもできる。
また、本考案は、前記内側取手部から底部までの一部に少なくとも一以上の内容物確認透明部を有することを手段とすることもできる。
また、本考案は、前記筒状部の外側の上下方向中段部分に複数の外側取手部を持つことを手段とすることもできる。
また、本考案は、前記内側取手部と前記外側取手部は、前記筒状部を介して固定され、前記外側取手部は前記筒状部の底部まで延出する補強部を持つことを手段とすることもできる。
本考案に係る前記内側取手付土嚢袋によれば、人が土嚢袋の保持等をしなくても、土嚢袋を安定して保持し、開口量も維持でき、視覚による流入量の確認も容易にすることが出来るため、作業者の危険性回避と労力負担の軽減を可能にするという優れた効果を発揮する。
本考案に係る内側取手付土嚢袋の全体構成図である。 本考案に係る内側取手付土嚢袋に透明部の有無及び配置例を示す説明図である。 本考案に係る内側取手付土嚢袋の外側に取手が備えられる場合の実施例説明図である。 本考案に係る内側取手付土嚢袋の外側の取手が、底部を回り込むように一体の連続した帯状材部材によって構成されている実施例説明図である。
本考案である内側取手付土嚢袋1は、上部に開口部110を有する筒状袋体100の内部に内側取手部200を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体100は、規格化された収納量に基づいて充填物Dを収納可能とする寸法の充填物収容領域102と、該充填後に封止するもための上部の綴じ代領域101と、によって構成され、前記綴じ代領域101と前記充填物収容領域102との境界は周方向への折り曲げ部130となり、前記充填物収納領域102は充填物Dを収納した状態において、該筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部200を持つことを最大の特徴とするものである。以下図面に基づいて説明する。なお、本実施例で示される内側取手付土嚢袋1の全体形状及び各部の形状は、下記に述べる実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思想の範囲内、即ち、同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法の範囲内で変更することができるものである。
(実施例1)
図1に従って本考案を説明する。図1は、本考案に係る内側取手付土嚢袋1の実施例の全体の一部断面図、実施形態の図である。図1(a)は、本実施例の全体斜視図である。なお、本考案の技術的特徴である内側取手部200を明示するため、図面上、右の取手部200を一部断面図で表している。内側取手付土嚢袋1は、上部に開口部110のある袋状であり、充填物Dを内部に充填させ、上部を封止することで土嚢として機能するものである。土嚢は、10キログラム程度のものから2トン程度のものまであるが、本考案は、概ね1トン以上の大型土嚢袋を対象とするものである。ただし、以下に示す形状や寸法、あるいは素材については、特に効果との関係から特定したものを除き、これらに限定されるものではなく、係る考案の創作の範囲、即ち登録実用新案の範囲ともいうべき実用新案権の効力が及ぶ範囲内において、当業者に自明といえる範囲まで含むものとする。
内側取手付土嚢袋1は、筒状袋体100と内側取手部200とから構成されている。筒状袋体100は、上部に開口部110を有し、下部に底部120を有する筒状形状である。大きさは、開口部110の径が1m程度、底部120から開口部110までの長さが1mから2m程度である。材質は、ポリエチレン、ポリプロピレンなどである。充填される大量の充填物Dの圧力で破損しない強度を持つものである。開口部110から、重機やホッパHで、充填物Dを袋内に充填する。充填は折曲部130にかからない範囲で完了とする。充填完了後、開口部110を閉じ、折曲部130部分を蓋とするからである。図1において、筒状袋体100の形状は、円筒としているが、上部に開口部110のある筒状であればよく、直方体や多角柱でもよい。
内側取手部200は、筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に配置される。詳しくは、1トン土嚢であれば、収容される充填物Dの容量を充填した場合に、その充填された上部から所定の距離を置いた上方に位置させることが望ましい。充填物Dの充填中に、筒状袋体100を支えるためのものであり、ロープR等の端部を内側取手部200に固定し、上部から筒状袋体100を引き上げる構成とすることで、筒状袋体100を支える。内側取手部200の構造は、ロープRを容易に固定できるようにリング状にしても良く(図1)、単に突起状としても良い。なお、図面上では、内側取手部200は縦方向に縫製されるように図示されているが、係る構成に限定されるものではなく、筒状袋体100の周方向に向かって縫製されても良い。ただし、荷重の方向を考慮すると、縦方向に配置することが強度的には有効なものが必要である。寸法や素材の選定については、取手部に作用する引っ張り強度等から計算して筒状袋体100及び充填される充填物Dの重量に耐えうるよう、十分に安全率を掛けたものを用いることの必要がある。具体的には、一般社団法人土木研究センターで定める「耐候性大型土のう積層工法」設計・施工マニュアルに記載の『「耐候性大型土のう」の性能(材料、袋体、中詰め材、構造体)』を満足する必要がある。
内側取手部200の寸法は、不用意に大きく又は長くしないほうが好適である。何故なら、内側取手部200が大きく又は長いと、充填物Dを充填中に内側取手部200が、充填している充填物Dと共に筒状袋体100の内側に入ってしまい、引き出せなくなるためである。
次に、充填物Dの充填作業について図1(b)に沿って説明する。内側取手部200にロープRの端部を固定する。本例では、内側取手部200を2つとしている。内側取手部200にロープRの端部を固定した後、折曲部130を折り返す。折曲部130を折り返すことで、筒状袋体100の内部が明確に確認できる。
ホッパHから充填物Dを筒状袋体100の内部に充填する。内側取手部200の位置まで、充填物Dが充填された状態で概ね充填完了である。充填物Dを流入させすぎたとしても、充填物Dは筒状袋体100の外に流れて、必要以上に充填されることは無い。折曲部130が折り返されているからである。
充填物Dの充填完了後、内側取手部200からロープRをはずす。折曲部130を折り返し状態からもとに戻し、さらに、開口部110を閉じるように、土嚢の蓋部分として、封止し、土嚢が完成する。
従来の土嚢袋では、取手が筒状袋体100の外側にある。そのため、当然ながら、折曲部130を折り返すことが出来ない。したがって、外側の取手をロープR等で吊ったとしても、折曲部130にあたる部分が内側に引き込まれることがあることから、人が持ち上げて、開口部110が小さくならないように補助しなければならず、労働負担が大きく、また安全性の面でも問題があった。
さらに、折曲部130の上方に当たる部分によって、筒状袋体100の内部が見えにくくなり、充填量が分かりにくい。そのため、充填と充填量の確認を交互に行う必要があった。 また、誤って必要以上に充填物Dを充填させてしまうと、折曲部130にあたる部分に充填されてしまい、土嚢の封止が出来なくなってしまう。そのため、充填しすぎた充填物Dを手作業で、取り除かなければならなかった。
本考案によれば、上部に開口部110を有する有底筒状である筒状袋体100と、該筒状袋体100の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部200を持つことによって、人手を介さずに設置ならびに作業できる点において、提供事業者の負担を減らし、内側取手付土嚢袋1の開口部110の開口性を確保できる。また、折曲部130を折り返して作業することから、充填物Dの充填量を容易に確認できる。また更に、必要以上に充填物Dを充填させてしまう前記の問題に対しては、本考案では、係る屈曲部130より上方領域に充填物Dが充填されることはない。このように、本考案は、大型土嚢を製造する際の効率化、安全性の向上に大きく寄与するものである。
図2は、本願考案に係る内側取手付土嚢袋1の一部に透明部400を設けることにより、充填物Dの内容を外部から視認できる態様を示し、図2(a)は、前記透明部400を設けない構成を示し、図2(b)は、上部に前記透明部400を設ける構成を示し、図2(c)は、本願考案に係る筒状袋体100に左から縦方向に内容量の充填量を視認可能な内容物確認透明部410を備えた実施例を示し、中央に示されているものは、充填された充填物Dの状態を外部から視認可能に内容物確認透明部410を示した図である。更に右に記載された構成は、上部、中部、下部と其々分散して内部物確認透明部410を設けた構成である。これらの一部を直接視覚によって認識できる構成である。なお、図面用に示された形状や大きさ全体に対する比率等は係る図面に記載されたものに限定されるものではなく、あくまで例示したものであり、使用者の要望等によって変更可能である。
(実施例2)
他の実施例について図3を用いて説明する。実施例1と同様の部分は省略する。図3は、本考案に係る内側取手付土嚢袋1の他の実施例として、内側取手付土嚢袋1の上部が透明であること、筒状袋体100の外側に取手のあることを説明する断面図、及び実施形態の図である。実施例1の構成によって、土嚢製造時の効率アップ、安全性の向上が見込まれる。しかしながら、図1の構成であると、土嚢完成後の土嚢の移動に際して、土嚢の底を持ちあげる、又は、土嚢の上部の封止部をロープRで固定し持ち上げる等の作業が必要で迂遠である。そこで、人が土嚢袋の保持等しなくても、土嚢袋を安定して保持し、開口量も維持でき、充填量の確認も容易にすることができ、従来に近い形態でありながらも、流入量の確認を容易にできる作業形態を選択できる。
内側取手付土嚢袋1は、筒状袋体100、内側取手部200、外側取手部300、透明部400から構成されている。筒状袋体100、内側取手部200については、実施例1とほぼ同様である(図3(a))。外側取手部300は、筒状袋体100の中段外側に複数配置されており、ロープR等を固定するものである。外側取手部300は、土嚢完成後は、土嚢の移動にも使用するため、比較的長いと好適である。また、透明部400は、概ね折曲部130の上部位置に設けられ、視認可能な程度に透明性を有する樹脂素材で構成されている。なお、係る透明部400は、筒状袋体100の内側を見ることが出来る。そのため、充填終了直前の状態を把握し易いため、過剰な充填を防止することが可能であり、また、封止後に充填内容物を目視確認することが可能である。
次に、図3(b)に沿って、作業内容を説明する。筒状袋体100が、ホッパHの下に配置され、外側取手部300にロープRが固定される。折曲部130は折り返されず、ホッパH方向にあるが、透明部400を通して、筒状袋体100の内部は、側面から確認することが出来る。充填物Dの充填作業中に、使用者は、透明部400から筒状袋体100の内部の充填量を逐次確認することによって、従来に比べて、はるかに容易に、充填量を把握でき、作業の効率化を図ることが出来る。
このように、筒状袋体100に対して、内側取手部200に加えて、外側取手部300、透明部400の構成を持つことによって、複数の作業形態に対応でき、かつ、従来よりも作業性を向上させることが出来る。
(実施例3)
図4は、本考案に係る内側取手付土嚢袋1の外側に設けた外側取手部300が、底部120を回り込むように一体の連続した帯状部材610によって構成されている実施例説明図である。なお、実施例1、2と同様の部分は省略する。図4(a)は、全体形状の平面図であり、図4(b)は、全体形状を表す斜視図である。本考案に係る内側取手付土嚢袋1は、前記実施例1・2の通り、土嚢を効率よく製造することを可能とするものである。しかしながら、内側取手部200を縫製するだけでは、係る部分に荷重が集中して破損するおそれが高くなる。そこで、本願考案者は、縫製部分を全体に分布させ、外側の複数の取手を結ぶ一体の連続した帯状部材610を底部120に回り込ませることによって筒状袋体100の強度を増すことができると考え、以下のような構成を採用することとした。
具体的には、外側取手部300及び内側取手部200の何れも前記した通り、強度を考慮して設けなければならない為、先ず、構造上充填物Dの重量による力を押し返す方向に引っ張り荷重が働くのに対して、これに耐えうる対荷重性を必要とする。そこで、内側取手部200が筒状袋体100から引きはがされる方向の破損が生じさせない構造が必要である。
内側取手付土嚢袋1は、実施例1,2の構成に加えて、固定部500、補強部600を持つ。固定部500は、内側取手部200と外側取手部300を筒状袋体100に介して、重ね合わせて固定するとより縫製部の強度を向上させることができる。また、内側取手部200と外側取手部300を、連通する一体の帯状部材610で形成することにより、取手部に係る荷重を全体に分散させ、更に、引っ張りによるせん断等の作用を分散させることが出来る。また、外側取手部300は図3(a)、図3(b)、図4(a)及び図4(b)に示すように、短い構成と長い構成を選択的に採用することが可能である。即ち、たとえば短い構成とした場合は、外部から外側取手部300を上方から吊り上げることにより、折曲部130より上方の位置に充填された充填物Dを目視確認し易くなる。係る目視確認ができるという効果は、充填後においても発揮されるものであり、当該土嚢袋にどのような充填物Dが充填されているか確認でき、例えば汚染物質の混入や可燃物等を行政などが把握できるという効果を発揮するものである。ただし、透明な樹脂素材等を用いるとコストの問題等が生じる場合がある。
また、図3及び図4の何れの図面においても、図面の中心線より右側に該外側取手部300が長く縫製される部分も長い態様を示し、左側に記載した外側取手部300が短い場合であって縫製部分もこれに対応して短い状態の実施例を示す。内側取手部200と外側取手部300は、一般的には糸による縫付けや樹脂ピンにより溶着等によって、固着され(図4(a))、補強部600と外側取手部300とは、一体に連通した帯状部材610であって、該帯状部材610は筒状袋体100に左右対称となる側辺部と底辺部を介して対向する位置に配置される。この構造によって、内側取手部200を筒状袋体100から引きはがす力は、外側取手部300を筒状袋体100に押しつける力となるので、内側取手部200の破損を防ぐことが出来る。
本考案に係る内側取手付土嚢袋は、土嚢を効率よく、安全に製造することができ、災害復興に寄与するものであることから産業上の利用可能性は大きいと思慮される。
1 内側取手付土嚢袋
100 筒状袋体
101 綴じ代領域
102 充填物収容領域
110 開口部
120 底部
130 折曲部
200 内側取手部
300 外側取手部
400 透明部
410 内容物確認透明部
500 固定部
600 補強部
610 帯状部材
H ホッパ
R ロープ
D 充填物
本考案に係る内側取手付土嚢袋は、上部に開口部を有する筒状袋体の内部に取手を有する土嚢袋であって、前記筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域と、該充填物収容領域に前記充填物を充填後に封止するための上部の綴じ代領域と、によって構成され、前記綴じ代領域と前記充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、前記充填物収領域は前記充填物を収納した状態において、前記筒状袋体の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部を持つことを手段とする。
また、本考案は、前記筒状袋体の上部の前記綴じ代領域の一部又は全部が透明であることを手段とすることもできる。
また、本考案は、前記筒状袋体の外側の上下方向中段部分に複数の外側取手部を持つことを手段とすることもできる。
また、本考案は、前記内側取手部と前記外側取手部は前記筒状袋体を介して固定され、前記外側取手部は前記筒状袋体の底部まで延出する補強部を持つことを手段とすることもできる。

Claims (5)

  1. 上部に開口部を有する筒状袋体の内部に取手を有する土嚢袋であって、
    前記筒状袋体は、規格化された収納量に基づいて充填物を収納可能とする寸法の充填物収容領域と、
    該充填後に封止するもための上部の綴じ代領域と、によって構成され、
    前記綴じ代領域と前記充填物収容領域との境界は周方向への折り曲げ部となり、
    前記充填物収納領域は充填物を収納した状態において、該該筒状部の内側の上下方向中段部分に複数の内側取手部を持つことを特徴とする土嚢袋。
  2. 前記筒状部の上部の綴じ代領域の一部又は全部が透明であることを特徴とする請求項1に記載の土嚢袋。
  3. 前記内側取手部から底部までの一部に少なくとも一以上の内容物確認透明部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の土嚢袋。
  4. 前記筒状部の外側の上下方向中段部分に複数の外側取手部を持つことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の土嚢袋。
  5. 前記内側取手部と前記外側取手部は前記筒状部を介して固定され、
    前記外側取手部は前記筒状部の底部まで延出する補強部を持つことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の土嚢袋。

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020079723A1 (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 坂本産業株式会社 内側取手付土嚢袋

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