JP6748476B2 - レンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学ユニットが偏心調整できると共に、外装ユニットとの間隙からの塵や水の浸入を抑制するレンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置に関する。
従来、固定部である外装ユニットの内側を光軸方向に移動する光学ユニットが構成されているレンズ鏡筒が一般的に知られている。
そして、特許文献1では、光学ユニット全体を保持する固定筒の鏡筒前方付近の外周に固定筒と一体的にフランジ部を設け、フランジ部に光学ユニットを囲う外装ユニットであるフィルター枠ユニットを保持する構成のレンズ鏡筒が開示されている。
また、特許文献2では、固定の外装部材である前側固定筒の内周を光軸方向に移動可能な光学ユニットが構成され、前側固定筒にフィルターなどのアクセサリを取り付けることとで防塵・防砂の機能を確保しようとするレンズ鏡筒が開示されている。
また、特許文献3では、固定部の外装ユニットである前枠の内周を光軸方向に移動可能な光学ユニットが構成され、更には調整環を介し直進筒に対して光学ユニットの平行偏心調整が可能なレンズ鏡筒が開示されている。
また、特許文献4では、被写体側に設けられるフィルター枠で衝撃を緩和することが可能なレンズ鏡筒が開示されている。
特開2008−233771号公報 特開2003−140017号公報 特開2015−28599号公報 特開2008−298915号公報
しかしながら、特許文献1では、光学ユニットである1群ユニットは1群移動筒に対し偏心調整される構成とはしておらず、光軸方向の移動のみを想定している。従って、もしも1群ユニットがフィルター枠ユニットに対し偏心可能な構成とする場合には、フィルター枠ユニットと1群ユニットとの間に間隙を設けるしかなく、その場合、その間隙から水、または塵などが内部に浸入する可能性がある。
また、特許文献2では、やはり光学ユニットを含むレンズ保持枠は偏心調整される構成とはしておらず、さらにレンズ保持枠には防塵テープが配置され、摺動抵抗とならず、防砂が出来る程度に前側固定筒とは僅かな間隙を残すこととしている。従って、この構成のままでレンズ保持枠を偏心させようとすると、前側固定筒と防塵テープの間隙が変化するため間隙の量を制御することができず、結果として防塵・防砂が達成できない。
また、特許文献3では、構成上、光学ユニットは偏心調整可能とされているが、外装ユニットである前枠に対し光学ユニットが偏心するため、やはり光学ユニットと前枠との間隙が存在するため、その間隙から水、または塵などが内部に浸入する可能性がある。
本発明の目的は、光学ユニットが偏心調整できると共に、外装ユニットとの間隙から浸入する塵や水の浸入の量を従来よりも低減することができるレンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るレンズ鏡筒は、光学ユニットと、該光学ユニットを保持する保持部材と、前記光学ユニットの外周側に配置される外装ユニットと、前記外装ユニットの内周部に接し、前記光学ユニットの光軸に垂直な方向における移動を許容する偏心許容部材とを有し、前記保持部材と前記偏心許容部材とは、前記光軸に平行な方向において接しており、かつ前記光軸に垂直な方向において離間しており、前記保持部材及び前記偏心許容部材は、弾性接着剤により互いに接着されていることを特徴としている。
本発明によれば、光学ユニットが偏心調整できると共に、外装ユニットとの間隙から浸入する塵や水の浸入の量を従来よりも低減することができるレンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の断面図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の部分拡大断面図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の第1移動群の分解斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の第1移動群の別角度の部分分解斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒における偏心吸収環と1群ユニットの光軸直交方向における余裕を示す図 第1の実施形態における第1移動群の接着箇所を含む部分拡大断面図 第2の実施形態における第1移動群の部分拡大断面図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒を用いた撮像装置の説明図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、本願明細書では、レンズ鏡筒に関し、光軸方向の物体側(被写体側)を前側、結像側(像面側)を後側と表現する。
《第1の実施形態》
(撮像装置)
図9は、本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒を用いた撮像装置の説明図である。撮像素子100を備えるカメラ本体300にレンズ鏡筒200が結合される。
(レンズ鏡筒)
以下、レンズ鏡筒200について説明する。図1、図2において、1はカメラ本体300と接続されるマウントであり、3は固定筒、2は厚みを切削調整することでマウント1と固定筒3の間の間隔調整を行うマウントリング、4は固定筒に保持され動作制御を行う制御基板である。制御基板4には、カメラ側の電気接点と接続するための接点ブロック4a(図2)が設けられている。
更に、6は固定筒3と結合され、移動群を直進案内する案内溝が設けられた案内筒、7は案内筒6に対し光軸周りに定位置回転可能に保持され、回転により移動群を光軸方向に進退させるためのカム溝を有したカム環である。カム環7は、案内筒6に対し前側(被写体側)より組み込まれ、固定筒3に光軸周りに定位置回転可能に保持されたズームリング5と、ズームキー8(図2)により係合されている。
案内筒6には、各光学ユニットである第1移動群11、第2移動群12、第3移動群13、第4移動群14、第5移動群15が保持される。そして、各光学ユニットは、案内筒6の案内溝と、カム環7のカム溝の交点に設けられるカムフォロワによって支持され、光軸方向の位置が決定されている。
尚、第2移動群12は焦点調節のためのフォーカス群でもあり、2群移動環12cとフォーカスカム環12bに2群ユニット12dが保持されている。更に、2群移動環12cには不要な軸外光をカットするための副絞りAユニット12a(図2)が保持され、第2移動群12の光軸方向位置により口径が変化する。
また、第4移動群14には電磁絞りユニット14aが保持され、フレキシブルプリント配線板14bにより電磁絞りユニット14aが制御基板4と電気的に接続されている。具体的には、電磁絞りユニット14a上の駆動モータと絞りの絞り羽根の開放状態を検知するフォトインタラプタと、制御基板4とをフレキシブルプリント配線板14bが電気的に接続している。
更に、第4移動群14の後側(像面側)にはFnoを決定するための副絞りBユニット14c(図2)が保持され、副絞りAユニット12aと同様、第4移動群14の光軸方向位置により口径が変化する。
尚、第2移動群12から第5移動群15の移動群は案内筒6の内径に配置されるが、第1移動群11はカム環7の外径側に配置され、それぞれ案内筒6の案内溝、カム環7のカム溝の交点の位置に保持されている。
また、案内筒6の前側には、外部からの衝撃による変形を緩和するため、変形受け部材16のバヨネット爪16b(図2)が案内筒6のバヨネット溝6a(図2)と係合することで保持される。そして、取り付け後、固定ビス21(図2)により回転位置が固定され案内筒6と一体化される。変形受け部材16には貫通孔16aが設けられ、第1移動群11の1群移動環11bの脚部11cが貫通孔16aを貫通して、案内筒6、カム環7に係合している。更に、変形受け部材16の外周側には弾性材料で製作されたテープ状の緩衝部材17が配置されている。
尚、外装ユニット9をレンズ鏡筒の前方(被写体側)で案内筒6と結合するように、フランジ部を配置した従来の構成のままカム環7を案内筒6の外周に配置するためには、案内筒6の後方(像面側)よりカム環7を組み込むことになる。しかし、カム環7を後方(像面側)より組み込むためには、案内筒6の後方部(像面側)の外径をカム環7の内径より小さくするしかない。更に、案内筒6の後端部に部品結合のためのビス座を設けることを含むと、レンズ鏡筒全体の外径を大きくするか、あるいは内部で移動する光学ユニットの大きさに制限を与えることになるなど小型化に対し不利益なことになる。
そこで、本実施形態の構成では、外装ユニット9をレンズ鏡筒の後方(像面側)M(図1)で案内筒6と結合しているため、小型化が可能となっている。
更に、案内筒6の前側の先端には中継リング18が定位置回転可能に保持される。そして、中継リング18に取り付けられた連結キーA19(図2)と連結キーB20(図2)を介して、フォーカスカム環12bを回転することで、焦点調節のため第2移動群12が光軸方向に移動する。連結キーA19が変形受け部材16の貫通穴16aの一つを貫通して取り付けられているため、中継リング18は作動範囲を制限されて定位置回転する。
案内筒6の後端(像面側)の固定筒3と結合される別の位相箇所には、フォーカスユニット9aとフロントユニット9cで構成される外装ユニット9(図2)が固定され、フロントユニット9cにはフィルターネジとフードの取り付け部が設けられている。
また、外装ユニット9には焦点調節を手動操作するためのフォーカスリング10が定位置回転可能に保持され、回転力をフォーカスユニット9aに伝達することが可能である。また、フォーカスユニット9aは、制御基板4からの制御信号、電力を受けて、円環型の振動波モータで駆動できる。そして、手動または電動で、外装ユニット9におけるフォーカスキー9bを介して、中継リング18に保持された連結キーA19と係合し、中継リング18に保持された連結キーB20から回転力をフォーカスカム環12bに伝達することが可能である。
(光学ユニットである第1移動群11)
光学ユニットである第1移動群11の動作について、先ず説明する。図1は、本実施形態に係るレンズ鏡筒のWIDE状態の断面図である。ズームに関し、ズームリング5を操作しズームリング5のズームキー8を介してカム環7を回転させることで、第2移動群12から第5移動群15の各移動群は後側(像面側)から前側(被写体側)に向かって移動する。第1移動群11については、一旦後側(像面側)に移動した後、前側(被写体側)に移動する所謂Uターンの動作をする。
この時、光学ユニットである第2移動群12に保持されている副絞りAユニット12aはWIDE状態からTELE状態に向かうに従い、絞り羽根がある程度閉じられた状態から開放状態へ変化する。つまり、副絞りAユニット12は、WIDE側では、不要な軸外光を遮蔽しフレアをカットする機能をする。
更に、光学ユニットである第4移動群14に保持される副絞りBユニット14cについても、副絞りAユニット12aと同様にWIDE状態からTELE状態に向かうに従い、絞り羽根がある程度閉じられた状態から開放状態へ変化する。副絞りBユニット14cは、ズーム動作の各焦点距離位置で開放口径を決定する機能をする。
焦点調節動作に関しては、前述した通りである。電気的制御による電気駆動の他、外装ユニット9におけるフォーカスリング10を操作する手動操作が可能である。具体的には、外装ユニット9におけるフォーカスキー9bが中継リング18の連結キーA19と係合し、中継リング18の連結キーB20を介して回転力をフォーカスカム環12bに伝達する。そして、フォーカスカム環12bの回転により、2群移動環12cに一体的に保持された2群ユニット12dが光軸方向に前後し焦点調節が行われる。
ここで、光学ユニットである第1移動群11の周辺構成について、詳細に説明する。図3、図4は、第1移動群11の周辺構成を詳細に示した図である。第1移動群11は、図2に示すように、1群押え環11a、1群移動環11b、脚部11cを備えるが、更に調整環112、偏心吸収環113を備える。
図3において、111は光学ユニットである第1移動群11を1群押え環11aにより保持した1群ユニットである。1群ユニット111は、調整環112にカム溝112aを介して、ローラー116、止めビス117により光軸方向に移動調整可能に保持されている。
1群ユニット111は、回転させることで調整環112のカム溝112aのリフトに沿って光軸方向に移動する。そして、移動した後、調整環112にビス固定される回転規制部材112b(図4)が、1群ユニット111の係合部111e(図4)eに係合することで、光軸方向位置を固定される。尚、図4で112cはローラー座である。
更に、1群ユニット111を保持した調整環112は、1群移動環11bに偏心ローラー118、及び止めビス117を光軸周りに3箇所配置することで保持されている。偏心ローラー118は止めビス117の軸位置に対し外径部が偏心しているため、3箇所の偏心ローラー118をそれぞれ回転することで、調整環112を介し1群ユニット111の軸位置を調整することが可能となっている。つまり、1群ユニット111で保持される光学ユニットである第1移動群11を他の光学ユニットに対し偏心調整することで、光学性能を調整することが可能となっている。
(偏心吸収環)
光学ユニットである第1移動群11を保持した1群ユニット111には、光軸方向には一体的に移動し、光軸直交方向には固定された状態で第1移動群11の移動を許容する偏心吸収部材(偏心許容部材)としての偏心吸収環113が保持されている。偏心吸収環113は、その外周に摺動部材であるテープ状のシールリボン113aが取り付けられる。本実施形態では、偏心吸収部材は、偏心吸収環113とシールリボン113aを備えるが、偏心吸収環113のみで構成することもできる。偏心吸収部材は、金属など硬い材質で設けても良いし、ゴムなど軟らかい材質で設けても良い。
このように、本実施形態では、外装ユニット9と光学ユニットである第1移動群11との間隙を偏心吸収部材で塞ぐことで、前群である1群ユニット111において塵や水の浸入を抑制できる。もちろん、ここでいう抑制とは塵や水の浸入を理想的に防ぐことを意味するものではなく、従来よりも浸入する塵や水の量を低減できることを意味する。
より具体的には、偏心吸収環113は、その係合爪113b(図5)が1群ユニット111の係合爪挿入部111a(図5)から組み込まれて、光軸方向規制溝111b(図3)に挟持される位置まで回転する(バヨネット結合する)。これにより、偏心吸収環113は、1群ユニット111と光軸方向に一体的となる。
このとき、図3に示すように、光学ユニットである第1移動群11を保持した保持部材としての1群ユニット111と偏心吸収環113の一方に凸部を有し、他方に凹部を有する関係としている。
そして、図6に示すように、偏心吸収環113のビス座113cに取り付けられて偏心吸収環113と一体化した係止ビス115の外形と、第1移動群11を保持した1群ユニット111の係止溝111cとの間に僅かに余裕を持たせている。このため、1群ユニット111は、光軸直交方向に固定された偏心吸収環113に対し、光軸直交方向に余裕分だけ移動することが可能である。即ち、第1移動群11を保持した1群ユニット111は、偏心吸収環113に対し上記余裕分だけ光軸直交方向に調整可能である。
これにより、外装ユニットの内周部と光学ユニットの外周部との間隙を偏心吸収部材で塞ぐ(間隙からの塵や水の浸入を抑制する)と共に、第1移動群11を保持した1群ユニット111を光軸直交方向に移動させ、他の光学ユニットとの偏心調整が可能である。
即ち、第1移動群11を含む光学ユニットに対し外装ユニット9を組付けるが、1群ユニット111の軸位置が調整され他の光学ユニットに対し偏心している場合にも、外装ユニット9の内周部には光軸直交方向に固定された偏心吸収環113が倣う。つまり、1群ユニット111と偏心吸収環113は軸位置が偏心していることになる。
(耐衝撃性)
本実施形態のように、光学ユニットと、光学ユニット全体を先端まで囲む形態の外装ユニットを鏡筒の後方(図1の位置M)で結合する構成としているレンズ鏡筒では、外装ユニットに側面方向から衝撃が掛かった際、外装ユニットが撓む可能性が高い。そして、内部の光学ユニットを押圧する可能性が高い。
そして、内部の光学ユニットが外装ユニットにより押圧されると、光学ユニットの可動群を保持しているローラーやカム環のカムが損傷する。そのため、外装ユニットの変形が復元した際にも光学ユニットが元の状態を維持できず、光学性能が変化してしまう可能性がある。更に、衝撃が大きい場合には光学ユニットの塑性変形により作動自体が不能となる可能性もある。
本実施形態では、軸位置が偏心した1群ユニット111と偏心吸収環113を接着することで一体化する。即ち、図7で、偏心吸収環113には凹部が設けられており、1群ユニット111の接着部111dに跨って接着剤を充填することで、硬化した接着剤により一体的に固定することができる。
ここで、軸位置が偏心した1群ユニット111と偏心吸収環113を固定する接着剤として、硬化後も弾性を残す接着剤(弾性接着剤)を用いることができる。この場合、側面方向から衝撃が与えられ、外装ユニット9が光学ユニット111を押圧しようとした際にも、硬化後も弾性を残す接着剤が衝撃を緩和することが可能である。
なお、特許文献1のように、案内筒の鏡筒前方に一体的にフランジ部を設けると、案内筒内部で光軸方向に移動する各光学ユニットを作動させるためのカム環を案内筒の内周に配置することになる。但し、カム環を案内筒内周に配置すると内部の光学ユニットがカム環と嵌合することとなり、固定部である案内筒に対しカム環との嵌合ガタ、同軸度が加算されることで位置精度が劣り光学性能を保証できない場合がある。
また、特許文献4では、光軸方向からの衝撃はある程度吸収できたとしても側面方向からの衝撃に対しては効果を期待できない。
(防視性)
なお、更に1群ユニット111に化粧部材としての防視板114を接着、または両面テープ等により取り付けることで、偏心吸収環113の係止溝111c、接着部111dを隠した外観(外部に露出しない構成)とすることが可能である。
上述した実施形態では、1群ユニット111と偏心吸収環113を、光軸方向を規制するための円周溝と係合爪により結合しているが、光軸方向に一体的となり、光軸直交方向に移動可能となる構成(例えば押え環やビスにより抜け止めとする構成)でもよい。また、1群ユニット111と偏心吸収環113を接着しているが、接着固定せず光軸直交方向の移動に自由度を与えたままでも本発明の目的を達成できるものである。
(本実施形態の効果)
本実施形態によれば、レンズを保持した1群ユニットが偏心調整されても、外装ユニットとの間に間隙を作らず、レンズ鏡筒正面からの塵や水の浸入を抑制したレンズ鏡筒を実現できる。
そして、本実施形態によれば、光学ユニットと外装ユニットを案内筒後方で結合したレンズ鏡筒であって、外装ユニットが側面から衝撃を受けた際にも内部の光学ユニットに変形を伝えにくい小型のレンズ鏡筒を実現できる。
《第2の実施形態》
図8は、本発明の第2の実施形態の部分拡大断面図である。第1の実施形態の1群ユニット111と偏心吸収環113を接着する代わりに、光軸方向を規制するための円周溝と係合爪により結合された1群ユニット111である1群押え環11aと偏心吸収環113の径方向の間に円環状の弾性部材120が配置されている。弾性部材120を配置することで、外装ユニット9の外周方向から衝撃が加わることで変形し(衝撃吸収が可能)、内部の偏心吸収環113を押圧しようとした場合、弾性部材120が衝撃を吸収し、1群ユニットに対して緩衝することが可能となる。
尚、本実施形態における弾性部材120は、周方向に連続した円環状(リング状)であっても良いし、周方向に不連続な部分的な円環状(リング状)であってもよい。また、弾性部材120は、1群押え環11aと偏心吸収環113の径方向の間でなく、偏心吸収環113の係合爪113b(図4)と、1群ユニット111の光軸方向規制溝111b(図3)の間に配置しても同様の効果が得られる。
(変形例)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で様々な変形及び変更が可能である。
(変形例1)
上述した実施形態では、光学ユニットである1群ユニットを焦点距離が可変であるズームレンズとして説明しているが、1群ユニットが偏心調整可能なフォーカスレンズ、あるいは単焦点レンズでも同様の効果が得られる。
9・・外装ユニット、11・・第1移動群(光学ユニット)、113・・偏心吸収環

Claims (11)

  1. 光学ユニットと、
    該光学ユニットを保持する保持部材と、
    前記光学ユニットの外周側に配置される外装ユニットと、
    前記外装ユニットの内周部に接し、前記光学ユニットの光軸に垂直な方向における移動を許容する偏心許容部材とを有し、
    前記保持部材と前記偏心許容部材とは、前記光軸に平行な方向において接しており、かつ前記光軸に垂直な方向において離間しており、
    前記保持部材及び前記偏心許容部材は、弾性接着剤により互いに接着されていることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記保持部材には、切欠部が設けられており、
    前記偏心許容部材には、前記光軸に平行な方向において前記切欠部と対向する凹部が設けられており、
    前記保持部材及び前記偏心許容部材は、前記切欠部及び前記凹部に前記弾性接着剤が充填されることにより互いに接着されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 案内溝が設けられた案内筒と、カム溝が設けられたカム環とを有し、
    前記保持部材は、前記案内溝及び前記カム溝により支持されるカムフォロワを含み、前記カム環の回転により前記光軸に平行な方向に移動可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記保持部材及び前記偏心許容部材の何れか一方は凸部を含み、他方は該凸部に対応する凹部を含むことを特徴とする請求項一乃至3の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記偏心許容部材は、偏心許容環と、該偏心許容環の外周に設けられ、前記外装ユニットの内周部に接する摺動部材とを備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 案内筒を有し、
    前記外装ユニットは、前記光学ユニットよりも像側で前記案内筒と結合することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記偏心許容部材は、前記光学ユニットと結合するためのバヨネット爪を含むことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記保持部材には、係止溝が設けられており、
    前記偏心許容部材には、前記光軸に垂直な方向において前記係止溝と対向する係止ビスが設けられており、
    前記係止溝と前記係止ビスとは、前記前記光軸に垂直な方向において離間していることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記光軸に垂直な方向における前記光学ユニットと前記偏心許容部材との間に設けられた弾性部材を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記光軸に平行な方向において前記偏心許容部材を覆う防視部材を有することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のレンズ鏡筒。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載のレンズ鏡筒と、撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
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