JP6746521B2 - 電動モビリティおよびその分解方法 - Google Patents

電動モビリティおよびその分解方法 Download PDF

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Description

本発明は電動モビリティおよびその分解方法に関する。
このような電動モビリティとして、取外し可能なシートと、前輪側車体と、後輪側車体とに分解可能であり、後輪側車体は単体で後輪の軸周りに回動して後傾姿勢となるような重量配分を有すると共に、後輪よりも後方に突出している突出部材(補助輪)を有し、前輪側車体から取外されると、後輪側車体が後傾して突出部材と後輪とにより支持されるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、取外し可能なシートと、取外し可能なバッテリと、前輪側車体と、後輪側車体とに分解可能であり、後輪側車体は後輪よりも後方に突出している突出部材(転倒防止棒)を有し、前輪側車体から取外された時に後輪側車体が後傾して突出部材と後輪とにより支持される電動モビリティが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2001−29398号公報 特開平4−274986号公報
前記2つの電動モビリティは、後輪側車体の重心を後輪の回転軸線よりも後側に配置しなければ、突出部材と後輪とにより後側車体を安定して支持することができないので、後輪側車体の設計の自由度が低くなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、後輪側車体を前輪側車体から取外した後に、後輪よりも突出している突出部材と後輪とにより後輪側車体を安定して支持することができ、しかも後輪側車体の設計の自由度を向上することができる電動モビリティおよびその分解方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明の第1の態様の電動モビリティは、前輪側車体と、該前輪側車体に取外し可能に連結された後輪側車体と、該後輪側車体に一端側が支持されて上下方向に傾動可能であり、該後輪側車体に設けられた後輪の外周面よりも他端部が車両前方又は後方に突出している突出部材と、第1の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記突出部材の傾動規制を行う第1の規制手段と、前記第1の傾動位置に比べ上方である第2の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記突出部材の傾動規制を行う第2の規制手段と、前記第1の規制手段による前記傾動規制を解除可能な操作手段とを備えている。
当該態様では、操作手段により第1の規制手段による傾動規制が解除されると、突出部材が第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動し、その位置で第2の規制手段により上方への傾動が規制される。
例えば、第1の規制手段による傾動規制が行われた状態で、後輪側車体が前輪側車体に連結された状態で突出部材の他端部が後輪よりも車両後方の地面の近傍に位置しており、後輪側車体の重心が後輪の回転軸線よりも車両前方に位置している場合は、突出部材の他端部を接地させても、重心の位置が後輪の接地部と突出部材の他端部との間に配置されないので、後輪側車体を後輪および突出部材により安定して支持することができない。
これに対し、当該態様では、操作手段により突出部材を第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動させ、突出部材の他端部を接地させると、後輪側車体の重心の位置が車両後方に移動し、例えば重心の位置を後輪の接地部と突出部材の他端部との間に配置し、後輪側車体を後輪および突出部材により支持することが可能となる。後輪側車体が前輪側車体に連結された状態で突出部材の他端部が後輪よりも車両前方の地面の近傍に位置しており、後輪側車体の重心が後輪よりも車両前方の地面の近傍に位置している場合も同様である。
上記態様において、前記後輪側車体に設けられ、前記前輪側車体と前記後輪側車体との連結を維持するロック位置および該連結を解除可能な状態とする退避位置に移動可能な連結ロック部材をさらに備え、前記操作手段を操作すると前記連結ロック部材が前記ロック位置から前記退避位置に移動するように構成されており、前記操作手段の操作により前記連結ロック部材を前記ロック位置から前記退避位置に移動させる時に、前記第1の規制手段による前記傾動規制が解除されるように構成することが好ましい。
この場合、操作手段により連結ロック部材を退避位置に移動させて前輪側車体と後輪側車体との連結のロックを解除した際に、第1の規制手段による傾動規制が解除され、突出部材が第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動し、その位置で第2の規制手段により上方への傾動が規制される。このため、連結の解除操作を行う時に、後輪側車体が後輪と突出部材とにより支持可能な状態になるため、連結の解除操作を容易化する上で有利である。
上記態様において、前記第1の規制手段が、前記第1の傾動位置で前記突出部材に係合して前記傾動規制を行う傾動ロック部材であり、前記連結ロック部材の前記ロック位置から前記退避位置への移動と、前記傾動ロック部材の前記突出部材に係合する位置から係合が解除される位置への移動とを連動させるリンク機構をさらに備えることが好ましい。
この場合、連結ロック部材および傾動ロック部材の一方を傾動させると、リンク機構により他方も傾動するので、連結の解除操作を行う時に第1の規制手段による傾動規制が連動して解除され、容易且つ確実に後輪側車体を後輪と突出部材とにより安定して支持可能な状態にすることができる。
上記態様において、前記突出部材が、前記第1の傾動位置に配置された時に該電動モビリティの後方への転倒を防止するものであることが好ましい。
この場合、電動モビリティの後方への転倒を防止する突出部材を用いて、前輪側車体との連結を解除した後の後輪側車体を安定して支持することができるので、後輪側車体を支持するための専用の部材を設ける必要がない。
上記態様において、前記操作手段が前記後輪側車体に設けられた傾動可能な操作レバーであり、該操作レバーの傾動により前記連結ロック部材および前記傾動ロック部材の一方が操作されると共に、他方が前記リンク機構を介して操作されるように構成されていることが好ましい。
この場合、操作レバーの傾動状態を確認することにより、第1の規制手段による傾動規制の状態および連結ロック部材によるロックの状態を物理的に確認することができるので、第1の規制手段による傾動規制や連結ロック部材によるロックが解除されていない状態で後輪側車体を後傾させる等の無理な操作が防止される。また、前輪側車体と後輪側車体とを連結する時も、第1の規制手段による傾動規制の状態および連結ロック部材によるロックの状態を物理的に確認することができる。
上記態様において、前記後輪側車体を構成する所定のフレームと接触することにより、前記第1の傾動位置又は前記第1の傾動位置よりも下方である第3の傾動位置よりも下への前記突出部材の傾動が規制され、前記所定のフレームと接触することにより、前記第2の傾動位置よりも上方への前記突出部材の傾動が規制されることが好ましい。
この場合、第1の規制手段により上方への傾動が規制された状態で、突出部材の下方への傾動が所定のフレームにより規制され、第1の規制手段による傾動の規制が解除され、突出部材が第2の傾動位置に傾動した際にも、同じフレームにより突出部材の上方への傾動が規制される。このため、突出部材の傾動を制御するための構成をシンプルにすることができ、これは重量低減に関する強い要求があり設計スペースが限られている電動モビリティにおいて有利である。
本発明の第2の態様は、前輪側車体から後輪側車体を取外し可能な電動モビリティの分解方法であって、前記後輪側車体が、該後輪側車体に一端側が支持されて上下方向に傾動可能であり、該後輪側車体に設けられた後輪の外周面よりも他端部が車両前方又は後方に突出している突出部材と、第1の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記突出部材の傾動規制を行う第1の規制手段とを備えるものであり、前記第1の規制手段による前記傾動規制を解除して前記突出部材を前記第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置まで傾動させるステップと、該第2の傾動位置に配置された前記突出部材の他端部を接地させ、該他端部と前記後輪とにより前記後輪側車体を支持するステップとを有する。
例えば、第1の規制手段による傾動規制が行われた状態で、後輪側車体が前輪側車体に連結された状態で突出部材の他端部が後輪よりも車両後方の地面の近傍に位置しており、後輪側車体の重心が後輪の回転軸線よりも車両前方に位置している場合は、突出部材の他端部を接地させても、重心の位置が後輪の接地部と突出部材の他端部との間に配置されないので、後輪側車体を後輪および突出部材により安定して支持することができない。
これに対し、当該態様では、突出部材を第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動させ、突出部材の他端部を接地させると、後輪側車体の重心の位置が車両後方に移動し、例えば重心の位置を後輪の接地部と突出部材の他端部との間に配置し、後輪側車体を後輪および突出部材により支持することが可能となる。後輪側車体が前輪側車体に連結された状態で突出部材の他端部が後輪よりも車両前方の地面の近傍に位置しており、後輪側車体の重心が後輪の回転軸線よりも車両前方の地面の近傍に位置している場合も同様である。
本発明によれば、後輪側車体を前輪側車体から取外した後に、後輪よりも突出している突出部材と後輪とにより後輪側車体を安定して支持することができ、しかも後輪側車体の設計の自由度を向上することができる。
本発明の一実施形態に係る電動モビリティの後方斜視図である。 本実施形態の電動モビリティの前方斜視図である。 本実施形態の電動モビリティのフレームが露出するように部品を取外した状態の底面図である。 本実施形態の電動モビリティの要部断面図である。 本実施形態の電動モビリティの後輪側フレーム、モータ等の斜視図である。 本実施形態の電動モビリティの前輪側フレームと後輪側フレームとの連結構造を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの前輪側フレームと後輪側フレームとの連結方法を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの前輪側フレームと後輪側フレームとの連結方法を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの前輪側フレームと後輪側フレームとの連結方法を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの前輪側フレームと後輪側フレームとの連結方法を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの後輪側車体の要部構造を示す図である。 本実施形態の電動モビリティの制御ユニットの概略構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態に係る電動モビリティを図面を参照して以下に説明する。
この電動モビリティは、図1〜図3に示すように、一対の前輪10、一対の後輪20、並びに前輪10および後輪20により支持されたボディ31を有するモビリティ本体30と、モビリティ本体30に着脱自在に取付けられた座席ユニット40と、モビリティ本体30に取付けられ、一対の前輪10および一対の後輪20の少なくとも一方を駆動するためのモータ50とを有する。以下の説明では、車両前後方向を前後方向と称し、車両幅方向を幅方向と称する場合がある。
本実施形態では、一対の後輪20にそれぞれモータ50が接続され、各モータ50によって2つの後輪20をそれぞれ駆動可能である。モータ50の駆動力がベルト、ギヤ等の動力伝達手段を介して一対の前輪10に伝達されるように構成してもよい。
各前輪10は、図示しない車軸、サスペンション等を介してボディ31に支持されている。また、各前輪10はその周方向に並ぶ複数のローラ13,14によって接地面が形成されている。ローラ13の外形はローラ14の外形よりも小さく、ローラ13とローラ14が周方向に交互に並んでいる。
より具体的に、各前輪10は、車軸に取付けられたハブ15と、ハブ15の周方向に並ぶと共にそれぞれハブ15に支持された複数のローラ支軸とを備え、複数のローラ13,14はそれぞれローラ支軸に回転可能に支持されている。なお、ハブ15は車軸にベアリング等を介して直接取付けられていてもよく、車軸に緩衝部材やその他の中間部材を介して取付けられていてもよい。
このように構成されているので、各ローラ13,14は車軸の径方向に交差する方向に延びる軸線周りに回転することができ、各前輪10は接地面に対して全方向に移動する全方向移動車輪となっている。
本実施形態では、各後輪20は、車軸(モータ50の主軸と共通でもよい)と、車軸に取付けられたハブ22と、ハブ22の外周側に設けられ、外周面がゴム状弾性を有する材料により形成された外周部材23とを有するが、前輪10と同様に全方向移動車輪を用いてもよい。さらに、各前輪10を後輪20と同様の車輪にすると共に、前輪10および/又は後輪20の操舵角を変更するための手段を設けてもよい。
モビリティ本体30は、前輪側車体110と、前輪側車体110に取外し可能に連結される後輪側車体120とを有する。前輪側車体110は、地面に沿って延びるように形成され、前輪10の車軸が取付けられた前輪側フレーム111と、前輪側フレーム111の少なくとも一部を覆うように設けられ、前輪側フレーム111の保護、座席ユニット40に座る乗車者の足を載せる部分、荷物載置部、泥除け等に活用される前輪側カバー110aとを有する。
前輪側フレーム111は金属等の強度を得るのに適した材料から成り、例えば図3に示すように、それぞれ前後方向に延びる幅方向一対のサイドメンバ112と、互いに前後方向に間隔をおいて配置されると共にそれぞれ車両幅方向に延び、一対のサイドメンバ112を互いに接続する第1〜第3のクロスメンバ113a〜113cとを有する。複数のクロスメンバ113a〜113cのうち、第1のクロスメンバ(第1の前側係合部)113aは一対のサイドメンバ112における後端部に設けられ、第2のクロスメンバ(第2の前側係合部)113bは第1のクロスメンバ113aよりも車両前側に配置されている。
後輪側車体120は、車両幅方向の両側にそれぞれモータ50および後輪20を支持し、上端側に座席ユニット40を支持する後輪側フレーム121と、後輪側フレーム121の少なくとも一部を覆うように設けられ、後輪側フレーム121の保護、泥除け等に活用される後輪側カバー120aとを有する。
後輪側フレーム121は金属等の強度を得るのに適した材料から成り、例えば図3および図5に示すように、それぞれ前後方向に延びる幅方向一対のサイドメンバ122aを有する下側部材122と、それぞれ後輪20が取付けられたモータ50が固定される車両幅方向一対のモータ固定部123と、それぞれ車両幅方向に延び、一対のモータ固定部123を互いに連結すると共に、一対のモータ固定部123を下側部材122に固定する複数のクロスメンバ124a〜124cと、下端側がサイドメンバ122a、クロスメンバ124a〜124c等に固定され、上端側に座席ユニット40を装着するための座席取付部材32が取付けられる支持部フレーム125とを有する(図4参照)。
また、後輪側フレーム121には、電動モビリティの車両後方への転倒を防止するために幅方向一対の転倒防止部材(突出部材)126が設けられている。各転倒防止部材126は、一端側が後輪側フレーム121に支持され上下方向に傾動可能である金属製の傾動部材126aと、傾動部材126aの他端に回転可能に支持された補助輪126bとを有する。転倒防止部材126は一端側が後輪側フレーム121に支持され上下方向に傾動可能であり、他端部である補助輪126bが一対の後輪20よりも車両後方に突出している。また、一対の転倒防止部材126は連結部材126cにより互いに連結され、これにより一対の転倒防止部材126は一緒に上下方向に傾動する。
なお、支持部フレーム125と、後輪側カバー120aのうち支持部フレーム125を覆う部分とにより、座席ユニット40を支持するための座席支持部33がボディ31に形成されている。支持部フレーム125は下端側から上端側に向かって車両前方に傾斜しており、このため座席支持部33も下端側から上端側に向かって車両前方に傾斜している。支持部フレーム125がこのような形状を有するので、後輪側車体120の重心は明確にわかる程度に後輪20の回転軸線20aに対して車両前方に配置されている。
図1および図2に示すように、座席支持部33は前面33aと、背面33bと、前面33aと背面33bとの間に配置される一対の側面33cとを有する。支持部フレーム125の上端側には持ち手部125cが一体に設けられ、持ち手部125cは座席支持部33の背面33bの上端側から突出している。持ち手部125cにおいて手で握る位置は、前輪側車体110と連結された状態の後輪側車体120の後輪20の回転軸線20aよりも前方に配置されていることが好ましい。
また、図1および図4に示すように、座席支持部33には充電可能なバッテリBAが着脱自在に取付けられている。座席支持部33の前面33aおよび背面33bは下端側から上端側に向かって車両前方に傾斜しており、背面33bにはバッテリBAを収容するための収容スペース33dの開口部が設けられている。また、座席支持部33内には後述する制御ユニット60が配置されている。
座席取付部材32は上下方向に長手を有する部材であり、上下方向に間隔をおいて複数の位置決め孔32aが設けられている。各位置決め孔32aは座席取付部材32をその長手方向と直交する方向に貫通している。支持部フレーム125の上端側には座席取付部材32が上下方向に挿通する筒状部125aが設けられ、筒状部125aには前後方向に貫通する支持部側孔125bが設けられている。筒状部125aの内形は座席取付部材32の外形よりも若干大きい。
筒状部125aに座席取付部材32を挿入すると共に、何れかの位置決め孔32aと支持部側孔125bとを位置合わせし、支持部側孔125bおよび位置決め孔32aに挿通するように位置決め部材32bを筒状部125aに取付けることにより、座席取付部材32が取付けられる。また、位置決め部材32bを挿通させる位置決め孔32aを変更することにより、モビリティ本体30に対する座席取付部材32の高さ位置、つまり座席ユニット40の高さ位置を調整することができる。
座席ユニット40は、乗車者が座る座面部41と、背凭れ部42と、車両幅方向一対のコントロールアーム43と、座面部41の下に固定され、座席支持部33の座席取付部材32に着脱することができる座面フレーム44とを有する。
右側のコントロールアーム43の上端には操作レバー43bを有する操作部43aが設けられ、力が加えられていない状態では操作レバー43bは操作部43a内に配置された付勢部材(図示せず)により中立位置に配置されており、乗車者が右手により中立位置に対して右方向、左方向、前方向、および後方向に操作レバー43bを変位させることができる。
操作レバー43bの変位方向および変位量に応じた信号が操作部43aから後述する制御ユニット60に送信され、当該信号に応じて各モータ50が駆動される。例えば、操作レバー43bが中立位置に対し前方向に変位されると、各モータ50を車両前方に向かって回転させる信号が送信され、電動モビリティが操作レバー43bの変位量に応じた速度で前進する。また、操作レバー43bが中立位置に対し左斜め前方に変位されると、左側のモータ50を右側のモータ50よりも遅い速度で車両前方に向かって回転させる信号が送信され、電動モビリティが操作レバー43bの変位量に応じた速度で左に曲がりながら前進する。
左側のコントロールアーム43の上端には、最高速度設定、運転モード設定、電動モビリティのロックの設定等、電動モビリティに関する各種設定を行うことが可能な設定部43cが設けられ、設定部43cには複数の操作ボタン、表示装置等が設けられている。例えば、運転モードの例としては、電力の消費を抑えた省エネ運転モード、電力の消費を抑えずに走行性能を重視したスポーツ運転モード、省エネ運転モードとスポーツ運転モードとの間の通常運転モード等が挙げられる。電動モビリティのロックの設定としては、ロックをかけるための暗証番号の設定、ロック解除のタイミングの設定等が挙げられる。設定部43cの設定信号は後述する制御ユニット60に送信され、制御ユニット60において電動モビリティの設定が登録又は変更される。
制御ユニット60は、図12に示すように、各モータ50を駆動するモータドライバ70と、制御装置80とを有する。
モータドライバ70は電力線によりバッテリBAに接続されると共に、電力線により各モータ50に接続され、各モータ50に電力を供給して駆動する。
制御装置80は、例えばCPU、RAM等を有する制御部81と、不揮発性メモリ、ROM等を有する記憶装置82と、送受信部83とを有する。記憶装置82には電動モビリティを制御するためのプログラムが格納されており、制御部81はプログラムに基づき動作し、操作部43aおよび設定部43cからの信号に基づき、各モータ50を駆動するための駆動信号をモータドライバ70に送信する。
次に、前輪側車体110と後輪側車体120との連結構造について説明する。
図4〜図6に示すように、後輪側フレーム121の各サイドメンバ122aの位置には、車両前方に向かって開口する略U字形状の第1の凹部(第1の後側係合部)121aが形成され、また、第1の凹部121aよりも車両前方に配置され、下方に向かって開口する略U字形状の第2の凹部(第2の後側係合部)121bが形成されている。第1の凹部121aは前輪側フレーム111の第1のクロスメンバ113aが係合するものであり、第2の凹部121bは前輪側フレーム111の第2のクロスメンバ113bが係合するものである(図9参照)。
より具体的には、図7に示すように、前輪側車体110に連結された状態よりも後輪側車体120を後輪20の回転軸線20a周りに後傾させた状態で、前輪側フレーム111の第1のクロスメンバ113aを一対の第1の凹部121a内に入れる。この状態で、各第1の凹部121aは斜め上方に開口した状態となるので、前輪側車体110の第1のクロスメンバ113aが第1の凹部121aから脱落し難い。
続いて、図8および図9に示すように、後輪20の回転軸線20a周りに後輪側車体120を車両前方に向かって傾けると、前輪側フレーム111の第2のクロスメンバ113bが一対の第2の凹部121b内に下方から入る。これにより、第1のクロスメンバ113aの後輪側フレーム121に対する上下方向の移動が、図11に示す第1の凹部121aの一対の側面121cにより規制され、第2のクロスメンバ113bの後輪側フレーム121に対する上方への移動が、図11に示す第2の凹部121bの底面121fにより規制される。また、第2のクロスメンバ113bの後輪側フレーム121に対する前後方向の移動が第2の凹部121bの一対の側面121e(図11参照)により、又は第2の凹部121bの一対の側面121eおよび後述の連結ロック部材127により規制される。このようにして、前輪側車体110と後輪側車体120とが連結される。なお、第1のクロスメンバ113aの後輪側フレーム121に対する後方への移動も第1の凹部121aの底面121dにより規制される。
図4および図6に示すように、後輪側フレーム121には、一対のサイドメンバ122a、複数のクロスメンバ124a〜124cの何れか、支持部フレーム125等により一端側が支持され、車両幅方向に延びる傾動軸線127c周りに傾動する連結ロック部材127が設けられている。本実施形態では、連結ロック部材127は、車両幅方向一対のサイドメンバ122aにそれぞれ設けられた一対の第2の凹部121bよりも車両幅方向の内側に配置されている。
連結ロック部材127はトーションスプリング等の付勢部材127dにより他端側が後方に向かって傾動するように付勢されている。また、連結ロック部材127が付勢部材127dにより後方に向かって傾動すると、連結ロック部材127の一部又は連結ロック部材127に固定された部材が後輪側フレーム121の一部に当接し、当該当接位置よりも車両後側に連結ロック部材127が傾動しないように構成されている。
連結ロック部材127には後方に突出する突出部127aが形成され、付勢部材127dにより連結ロック部材127が後方に向かって傾動し、図6に実線で示すロック位置Aに配置されると、前述のように第2の凹部121bに入った第2のクロスメンバ113bに突出部127aが下方から当接するように構成されている。このため、第2のクロスメンバ113bと第2の凹部121bとの係合が連結ロック部材127により維持される。つまり、連結ロック部材127により前輪側車体110と後輪側車体120との連結が維持される。連結ロック部材127がロック位置Aに配置された時、図11に示すように、突出部127aの一部(車両後方の一部)が第2の凹部121bの一対の側面121eのうち車両後方の側面121eよりも車両後方に配置される。
一方、連結ロック部材127が車両前方に傾動し、図6に示す退避位置Bに配置されると、第2のクロスメンバ113bに突出部127aが当接しない状態となり、前輪側車体110と後輪側車体120との連結を解除可能な状態となる。
また、連結ロック部材127の他端側における車両後側の面には、前輪側車体110と後輪側車体120とが連結された状態において下から上に向かって車両後方に傾斜する傾斜面127bが設けられている。そして、前輪側フレーム111の第1のクロスメンバ113aが一対の第1の凹部121a内に入っている状態で、後輪20の回転軸線20a周りに後輪側車体120を車両前方に傾けると、第2のクロスメンバ113bが傾斜面127bに下方から当接するように構成されている(図10参照)。
第2のクロスメンバ113bが傾斜面127bに下方から当接すると、付勢部材127dの付勢力に抗して連結ロック部材127が車両前方に傾動し、これにより第2のクロスメンバ113bが第2の凹部121b内に入る。また、第2のクロスメンバ113bが第2の凹部121b内に入ると、付勢部材127dにより連結ロック部材127が車両後方に傾動し、連結ロック部材127により前輪側車体110と後輪側車体120との連結が維持される。
各傾動部材126aには、クロスメンバ124aに上方、車両後方、又は下方から係合するメンバ係合部126eが設けられている。また、各傾動部材126aにおいてメンバ係合部126eよりも他端側には、傾動ロック部材(第1の規制手段)128の一端部に設けられた係合ピン128aに上方又は車両後方から係合するロック部材係合部126fが設けられている。
各傾動ロック部材128はその中央側が後輪側フレーム121に支持されると共に、車両幅方向に延びる傾動軸線128b周りに傾動可能であり、一端(下端)に係合ピン128aが設けられている。傾動ロック部材128の一端部が車両前方に傾動すると、係合ピン128aと転倒防止部材126のロック部材係合部126fとの係合が解除され、転倒防止部材126の他端部が上方に傾動可能な状態となる。
転倒防止部材126が上方に傾動すると、転倒防止部材126のロック部材係合部126fがクロスメンバ(第2の規制手段)124aに上方又は車両後方から係合し、これにより転倒防止部材126の上方への傾動が規制される。
つまり、転倒防止部材126のロック部材係合部126fが傾動ロック部材128の係合ピン128aに係合することにより、転倒防止部材126の第1の傾動位置よりも上方への傾動が規制される。また、転倒防止部材126のロック部材係合部126fがクロスメンバ124aに係合すると、転倒防止部材126の第2の傾動位置よりも上方への傾動が規制される。また、転倒防止部材126のメンバ係合部126eがクロスメンバ124aに係合することにより、転倒防止部材126の第3の傾動位置よりも下方への傾動が規制される。第2の傾動位置は第1の傾動位置よりも上方であり、第3の傾動位置は第1の傾動位置と同等の位置又は僅かに下方である。
また、傾動ロック部材128の他端部には板状のリンク部材129の一端部が連結され、リンク部材129の他端部は連結ロック部材127における傾動軸線127cから離れた位置に連結されている。リンク部材129による連結により、連結ロック部材127がロック位置Aに配置されている状態で、係合ピン128aがロック部材係合部126fに係合し、連結ロック部材127が退避位置Bに配置された状態で、係合ピン128aとロック部材係合部126fとの係合が解除される。
傾動ロック部材128の他端側には操作手段としての操作レバー130の一端が連結され、操作レバー130は傾動ロック部材128の傾動軸線128b周りに傾動する。図1、図6等に示すように、操作レバー130の他端は後輪側車体120の後輪側カバー120aから突出しているので、操作レバー130を車両後方又は下方に傾動させることにより、係合ピン128aとロック部材係合部126fとの係合を解除すると共に、連結ロック部材127を退避位置Bに配置することができる。
このように構成された電動モビリティにおいて、前輪側車体110と後輪側車体120との連結を解除する方法の一例を説明する。
先ず、座席ユニット40が後輪側車体120から取外された状態で、一方の手で座席支持部33の背面33bの上端側から突出している持ち手部125cを掴み、持ち手部125cに上方又は車両後方への力を加えながら、操作レバー130を車両後方又は下方に傾動させる。これにより、係合ピン128aとロック部材係合部126fとの係合が解除されると共に、連結ロック部材127が退避位置Bに配置され、第2のクロスメンバ113bが第2の凹部121bから抜ける状態となる。
この状態で後輪側車体120を後輪20の車軸周りに後傾させていくと、転倒防止部材126の他端部である補助輪126bが接地し、さらに後輪側車体120を後輪20の車軸周りに後傾させていくと、前記第2の傾動位置で転倒防止部材126のロック部材係合部126fがクロスメンバ124aに係合し、転倒防止部材126の上方への傾動が規制される。
この時、後輪側車体120の重心位置が、車両前後方向において、後輪20の接地位置と転倒防止部材126の補助輪126bの接地位置との間に配置されるか、その近傍に配置されることが好ましい。これにより、後輪側車体120が後輪20および転倒防止部材126により安定して支持された状態となる。
一方、後輪側車体120が後傾すると、各第1の凹部121aが斜め上方に開口した状態となるので、前輪側車体110の第1のクロスメンバ113aが第1の凹部121aに安定して支持される。このため、持ち手部125cから手を離し、前輪側車体110の後端側を持ち上げて第1のクロスメンバ113aを第1の凹部121aから抜き出すことにより、前輪側車体110を後輪側車体120から取外すことができる。この時も後輪側車体120は後輪20および転倒防止部材126により安定して支持されている。このように分解された後に、前輪側車体110および後輪側車体120は自動車等に積載される。
続いて、前輪側車体110と後輪側車体120とを連結する方法の一例を説明する。
先ず、転倒防止部材126が第2の傾動位置に配置さている状態で、転倒防止部材126の補助輪126bと後輪20を接地させる。この状態で、第1の凹部121aに前輪側車体110の第1のクロスメンバ113aを入れる。これにより、前輪側車体10が第1の凹部121aと前輪110とにより支持された状態になる。
次に、後輪側車体120を後輪20の車軸周りに前方に傾動する。これにより、図10に示すように第2のクロスメンバ113bが連結ロック部材127の傾斜面127bに下方から当接する。この状態でさらに後輪側車体120を後輪20の車軸周りに前方に傾動させると、連結ロック部材127が車両前方に傾動し、これにより第2のクロスメンバ113bが第2の凹部121b内に入る。また、第2のクロスメンバ113bが第2の凹部121b内に入ると、付勢部材127dにより連結ロック部材127が車両後方に傾動し、連結ロック部材127により前輪側車体110と後輪側車体120との連結が維持される。
このように、本実施形態によれば、操作レバー130により傾動ロック部材128による傾動の規制が解除されると、転倒防止部材126が第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動し、その位置でクロスメンバ124aにより上方への傾動が規制される。
このため、転倒防止部材126の補助輪126bを接地させると、後輪側車体120の重心の位置が車両後方に移動し、例えば重心の位置を後輪20の接地部と補助輪126bの接地部との間に配置し、後輪側車体120を後輪20および転倒防止部材126により安定して支持することが可能となる。
また、本実施形態では、操作レバー130により連結ロック部材127を退避位置Bに移動させて前輪側車体110と後輪側車体120との連結のロックを解除した際に、傾動ロック部材128による傾動の規制が解除され、転倒防止部材126が第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動し、その位置でクロスメンバ124aにより上方への傾動が規制される。このため、連結の解除操作を行う時に、後輪側車体120が後輪20と転倒防止部材126とにより安定して支持可能な状態になるため、連結の解除操作を容易化する上で有利である。
また、傾動ロック部材128を傾動させると、リンク部材129により連結ロック部材127も傾動するので、連結の解除操作を行う時に傾動ロック部材128による傾動規制が連動して解除され、容易且つ確実に後輪側車体120を後輪20と転倒防止部材126とにより安定して支持可能な状態にすることができる。なお、操作レバー130を連結ロック部材127に固定し、連結ロック部材127を傾動させるとリンク部材129により傾動ロック部材128も傾動するように構成してもよい。
また、前輪側車体110と後輪側車体120とが連結されている時に第1の傾動位置に配置されて電動モビリティの後方への転倒を防止する転倒防止部材126を、前輪側車体110との連結が解除された後輪側車体120の支持に利用するので、後輪側車体120を支持するための専用の部材を設ける必要がない。
また、後輪側車体120に設けられた傾動可能な操作レバー130の傾動状態を確認することにより、傾動ロック部材128による傾動規制の状態や、連結ロック部材127によるロックの状態を物理的に確認することができる。このため、傾動ロック部材128による傾動規制や連結ロック部材127によるロックが解除されていない状態で後輪側車体120を後傾させる等の無理な操作が防止される。また、前輪側車体110と後輪側車体120とを連結する時も、傾動ロック部材128による傾動規制の状態および連結ロック部材127によるロックの状態を物理的に確認することができる。
また、傾動ロック部材128により上方への傾動が規制された状態で、転倒防止部材126の下方への傾動が後輪側フレーム121のクロスメンバ124aにより規制され、傾動ロック部材128による傾動の規制が解除され、転倒防止部材126が第2の傾動位置に傾動した際にも、同じクロスメンバ124aにより転倒防止部材126の上方への傾動が規制される。このため、転倒防止部材126の傾動を制御するための構成をシンプルにすることができ、これは重量低減に関する強い要求があり設計スペースが限られている電動モビリティにおいて有利である。
なお、本実施形態では、操作レバー130により傾動ロック部材128や連結ロック部材127を傾動させるものを示したが、例えば傾動ロック部材128および連結ロック部材127の少なくとも一方に減速機の駆動軸を連結すると共に、減速機の駆動軸をモータにより駆動するように構成することも可能である。この場合、制御装置80が受付けるロック解除信号又はロック信号に基づき、制御装置80がモータを制御するように構成してもよい。
また、本実施形態では、座席ユニット40をモビリティ本体30から取外した後に、前輪側車体110と後輪側車体120とを分解したものを示した。これに対し、座席ユニット40を取外さずに前輪側車体110と後輪側車体120とを分解することも可能である。座席ユニット40が後輪側車体120ではなく前輪側車体110に取付けられている場合や、座席ユニット40が小さい場合は、座席ユニット40を取外す必要が無い場合もある。
また、本実施形態では、転倒防止部材126が後輪20よりも車両後方に突出し、転倒防止部材126を上方に傾動させて転倒防止部材126の他端部の補助輪126bと後輪20とにより後輪側車体120を支持するものを示した。これに対し、転倒防止部材126を補助輪126bが無いものとすることもできる。この場合でも、転倒防止部材126により電動モビリティの後方への転倒を防止することができ、転倒防止部材126の他端部と後輪20とにより後輪側車体120を支持することもできる。
また、本実施形態では、後輪側車体120の重心位置が後輪20の回転軸線に対し車両後方に位置している場合等は、転倒防止部材126が第1の傾動位置よりも上方に傾動しないように構成する一方、後輪側車体120よりも車両前方に突出する突出部材を設けることも可能である。
この場合、転倒防止部材126はその一端が後輪側車体120に支持されて上下方向に傾動可能であり、前輪側車体110と後輪側車体120との連結状態において、転倒防止部材126は例えば車両前後方向に延びるように第1の傾動位置に配置されており、前輪側車体110と後輪側車体120との連結を解除する時や、その後に、第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置に傾動可能となる。これにより、転倒防止部材126の他端部と後輪20とにより後輪側車体120を支持すると、連結時よりも後輪側車体120の重心位置が車両前方に移動する。
なお、後輪側フレーム121に第1の凹部121aの代わりに車両幅方向に延びるクロスメンバ、係合ピン等を設け、前輪側フレーム111の各サイドメンバ112に第1のクロスメンバ113aの代わりに例えば車両前方に向かって斜め下方に開口する略U字形状の凹部をそれぞれ設け、各凹部に後輪側フレーム121のクロスメンバ、係合ピン等が係合するように構成してもよい。
また、後輪側フレーム121の第2の凹部121bの代わりに車両幅方向に延びるクロスメンバ、係合ピン等を設け、前輪側フレーム111の各サイドメンバ112に第2のクロスメンバ113bの代わりに例えば上方に向かって開口する略U字形状の凹部をそれぞれ設け、各凹部に後輪側フレーム121のクロスメンバ、係合ピン等が係合するように構成してもよい。また、その他の方式で前輪側車体110と後輪側車体120とが取外し可能に連結されるように構成されていてもよい。
なお、本実施形態では、後輪側フレーム121にそれぞれ略U字形状の第1の凹部121aおよび第2の凹部121bを設けるものを示した。これに対し、第1の凹部121aは、前輪側車体110と後輪側車体120との連結時に第1のクロスメンバ113aに下方、上方、および車両後方から当接し、車両前方に開口するものであれば、他の形状であっても前述と同様の作用効果を奏し、また、第2の凹部121bも、前輪側車体110と後輪側車体120との連結時にクロスメンバ113aに上方、車両後方、および車両前方から当接し、下方に開口するものであれば、他の形状であっても前述と同様の作用効果を奏する。
また、前述のように前輪側フレーム111に第1のクロスメンバ113aの代わりに車両前方に向かって斜め下方に開口する凹部を設ける場合も、前輪側車体110と後輪側車体120との連結時に後輪側車体120のクロスメンバ、係合ピン等に上方、下方、および車両後方から当接し、車両前方に向かって斜め下方に開口するものであれば、他の形状であっても前述と同様の作用効果を奏する。
また、前述のように前輪側フレーム111に第2のクロスメンバ113bの代わりに上方に向かって開口する凹部を設ける場合も、前輪側車体110と後輪側車体120との連結時に後輪側車体120のクロスメンバ、係合ピン等に下方、車両後方、および車両前方から当接し、上方に開口するものであれば、他の形状であっても前述と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施形態では、傾動部材126aのロック部材係合部126fがクロスメンバ124aに係合することにより、転倒防止部材126の第2の傾動位置よりも上方への傾動が規制されるものを示した。これに対し、傾動部材126aの他端部と傾動中心126dとの間の一部が後輪側カバー120aや後輪側フレーム121と係合し、これにより転倒防止部材126の第2の傾動位置よりも上方への傾動が規制されてもよい。後輪20および転倒防止部材126により後輪側車体120を支持できるならば、さらに他の構造により転倒防止部材126の第2の傾動位置よりも上方への傾動が規制されてもよい。
10 前輪
20 後輪
30 モビリティ本体
31 ボディ
33 座席支持部
40 座席ユニット
41 座面部
42 背凭れ部
43 コントロールアーム
50 モータ
60 制御ユニット
110 前輪側車体
111 前輪側フレーム
112 サイドメンバ
113a 第1のクロスメンバ
113b 第2のクロスメンバ
120 後輪側車体
121 後輪側フレーム
121a 第1の凹部
121b 第2の凹部
122 下側部材
122a サイドメンバ
123 モータ固定部
124a,124b,124c クロスメンバ
125 支持部フレーム
125c 持ち手部
126 転倒防止部材(突出部材)
126a 傾動部材
126b 補助輪
127 連結ロック部材(第1の規制手段)
127b 傾斜面
128 傾動ロック部材
128a 係合ピン
129 リンク部材
130 操作レバー
BA バッテリ

Claims (7)

  1. 前輪側車体と、
    該前輪側車体に取外し可能に連結された後輪側車体と、
    該後輪側車体に一端側が支持されて上下方向に傾動可能であり、該後輪側車体に設けられた後輪の外周面よりも他端部が車両前方又は後方に突出している転倒防止部材と、
    第1の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記転倒防止部材の傾動規制を行う第1の規制手段と、
    前記第1の傾動位置に比べ上方である第2の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記転倒防止部材の傾動規制を行う第2の規制手段と、
    前記第1の規制手段による前記傾動規制を解除可能な操作手段と、
    を備える電動モビリティ。
  2. 前記後輪側車体に設けられ、前記前輪側車体と前記後輪側車体との連結を維持するロック位置および該連結を解除可能な状態とする退避位置に移動可能な連結ロック部材をさらに備え、
    前記操作手段を操作すると前記連結ロック部材が前記ロック位置から前記退避位置に移動するように構成されており、
    前記操作手段の操作により前記連結ロック部材を前記ロック位置から前記退避位置に移動させる時に、前記第1の規制手段による前記傾動規制が解除されるように構成されている請求項1に記載の電動モビリティ。
  3. 前記第1の規制手段が、前記第1の傾動位置で前記転倒防止部材に係合して前記傾動規制を行う傾動ロック部材であり、
    前記連結ロック部材の前記ロック位置から前記退避位置への移動と、前記傾動ロック部材の前記転倒防止部材に係合する位置から係合が解除される位置への移動とを連動させるリンク機構をさらに備える請求項2に記載の電動モビリティ。
  4. 前記転倒防止部材が、前記第1の傾動位置に配置された時に該電動モビリティの後方への転倒を防止するものである請求項1〜3の何れかに記載の電動モビリティ。
  5. 前記操作手段が前記後輪側車体に設けられた傾動可能な操作レバーであり、
    該操作レバーの傾動により前記連結ロック部材および前記傾動ロック部材の一方が操作されると共に、他方が前記リンク機構を介して操作されるように構成されている請求項3に記載の電動モビリティ。
  6. 前記後輪側車体を構成する所定のフレームと接触することにより、前記第1の傾動位置又は前記第1の傾動位置よりも下方である第3の傾動位置よりも下への前記転倒防止部材の傾動が規制され、前記所定のフレームと接触することにより、前記第2の傾動位置よりも上方への前記転倒防止部材の傾動が規制される請求項1〜5の何れかに記載の電動モビリティ。
  7. 前輪側車体から後輪側車体を取外し可能な電動モビリティの分解方法であって、
    前記後輪側車体が、該後輪側車体に一端側が支持されて上下方向に傾動可能であり、該後輪側車体に設けられた後輪の外周面よりも他端部が車両前方又は後方に突出している転倒防止部材と、第1の傾動位置よりも上方に傾動しないように前記転倒防止部材の傾動規制を行う第1の規制手段とを備えるものであり、
    前記第1の規制手段による前記傾動規制を解除して前記転倒防止部材を前記第1の傾動位置よりも上方の第2の傾動位置まで傾動させるステップと、
    該第2の傾動位置に配置された前記転倒防止部材の他端部を接地させ、該他端部と前記後輪とにより前記後輪側車体を支持するステップと、
    を有する電動モビリティの分解方法。
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