JP6730140B2 - 発生ガス分析方法及び発生ガス分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、試料を加熱して発生したガス成分をイオン化して質量分析し、試料の同定や定量等を行う発生ガス分析方法及び発生ガス分析装置に関する。
樹脂の柔軟性を確保するため、樹脂中にはフタル酸エステル等の可塑剤が含まれているが、4種類のフタル酸エステルについて、欧州特定有害物質規制(RoHS)により2019年以降の使用が制限されることになった。そのため、樹脂中のフタル酸エステルを同定及び定量することが必要になっている。
フタル酸エステルは揮発性成分であるので、従来公知の発生ガス分析(EGA;Evolved Gas Analysis)を適用して分析することができる。この発生ガス分析は、試料を加熱して発生したガス成分を、ガスクロマトグラフや質量分析等の各種の分析装置で分析するものである。
ところで、質量分析は感度が非常に高いため、検出精度に優れるが、その分だけ感度の校正等を正確に行う必要がある。又、質量分析計は汎用分析機器であるため、測定対象に応じて感度調整や校正をユーザが自ら行わなければならず、煩雑な作業を要する。
そこで、標準試料のマススペクトルから測定対象の質量電荷比m/z(質量数)を校正する技術(特許文献1、2)が開示されている。
特開2008-190898号公報 特開2005-106524号公報
しかしながら、測定対象のガス成分の定量は、図13に示すように、クロマトグラムCの面積Sに基づいて計算されるため、クロマトグラムCについても校正や調整を行う必要がある。クロマトグラムCの面積Sは、ガス成分をイオン化するイオン源の劣化や測定温度等の影響を受ける。又、クロマトグラムの形状(最大ピークを与える時間t)は、試料を加熱する際の加熱速度(昇温速度)の影響を受け、クロマトグラムの形状がC'に変わると時間t'に変化し、クロマトグラムC'の面積S'も変化してしまう。
上記の校正や調整手順は、測定機器の取扱説明書に従って行うことが可能であるが、一般的な校正手順は必ずしも個々の測定対象物質の分析に対して最適化されているとは限らず、個々の測定対象物質に応じて追加の補正や調整が必要になる場合がある。この補正や調整には専門的な知識や経験、適切な標準物質が必要であり、作業が煩雑となって作業効率の低下を招く。
又、発生ガス分析においては、試料を試料ステージに載置し、加熱炉内で試料ステージごと試料を加熱し、または試料を保持具にセットして加熱炉内に投入してガス成分を発生させて分析している。そして、分析の後、試料ステージを室温程度まで自然冷却し、試料を取り替えて常温付近から加熱することで次の分析を開始するが、試料ステージが冷却されるまでの待ち時間が長く、分析作業全体の効率の低下を招く。
さらに、発生ガス分析においては、発生したガス成分を窒素ガス等のキャリアガス中に流して検出部に導入している。ところが、ガス成分が多量に発生してガス濃度が高くなり過ぎると、検出器の検出範囲を超えて検出信号がオーバースケールしてしまい、測定が不正確になるという問題がある。
又、検出器として質量分析計を用いる場合、その前段でガス成分をイオン化している。ところが、ガス成分中に測定対象でない副成分が含まれていると、ガス成分が多量に発生したときに副成分が多量にイオン化してしまい、本来イオン化させたい測定対象の成分が十分にイオン化せず、測定対象の検出信号がかえって低下してしまう(イオンサプレッション)。
そこで、本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、検出感度の機差や日差変動等を簡便に、補正し、測定対象を高い精度かつ高い作業効率で定量することができる発生ガス分析方法及び発生ガス分析装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の発生ガス分析方法は、試料を保持する試料ホルダと、該試料ホルダを自身の内部に収容し、前記試料を加熱してガス成分を発生させる加熱部と、該加熱部で生成した前記ガス成分をイオン化してイオンを生成するイオン源と、前記イオンを質量分析して前記ガス成分を検出する質量分析計と、前記加熱部と前記質量分析計との間を接続し、前記ガス成分と、該ガス成分を前記質量分析計へ導くキャリアガスとの混合ガスが流れるガス流路と、を備えた発生ガス分析方法において、前記質量分析計からの検出信号に基づいて、その検出信号が所定の範囲内になるように前記分岐路の前記混合ガスの外部への排出流量を調整する排出流量調整工程と、前記加熱部の外側で前記試料を出し入れ可能な排出位置に前記試料ホルダを移動させたときに、前記加熱部の外側に配置された冷却部に前記試料ホルダに直接又は間接的に接触させて該試料ホルダを冷却する試料ホルダ冷却工程と、前記ガス成分を測定対象として含む標準試料を用い、(1)前記標準試料の前記ガス成分につき得られたマススペクトルの質量電荷比m/zに対応するスペクトル位置が基準スペクトル位置に合致するよう校正し、(2)前記(1)の校正後に、前記標準試料の前記ガス成分につき得られた保持時間に対する強度を表すクロマトグラムの面積Sと基準面積Ssとから、実際の前記試料の前記ガス成分のクロマトグラムの面積を測定する際の感度補正係数Cs=Ss/Sを算出し、(3)前記クロマトグラムの最大ピークを与える時間tと基準時間tsとから、実際の前記試料の前記ガス成分を測定する際の前記加熱部内の前記試料の加熱速度を補正する加熱補正係数H=t/tsを算出する補正工程と、を有することを特徴とする。
この発生ガス分析方法によれば、まず、試料ホルダに冷却部が接触して試料ホルダを冷却するので、自然冷却に比べ、試料ホルダを迅速に冷却することができ、分析作業の効率を向上させることができる。これにより、例えば品質管理等の多数の試料の測定も可能となる。又、加熱部の外側で試料ホルダを冷却するため、加熱部内の高温雰囲気に冷却部が曝されないので、過大な冷却能力が不要となり、冷却部、ひいては装置全体の小型化を図ることができる。又、冷却によって加熱部内の雰囲気温度が低下しないので、加熱部の再加熱に余分なエネルギーや時間を要することがなくなる。
さらに、加熱部内に冷却部を設置する必要がないので、これによっても加熱部、ひいては装置全体の小型化を図ることができる。
さらに、ガス成分が多量に発生してガス濃度が高くなり過ぎたときには、分岐路から外部へ排出される混合ガスの流量を増やし、ガス流路から検出手段側へ導入される混合ガスの流量を減少させる。これにより、検出手段の検出範囲を超えて検出信号がオーバースケールして測定が不正確になることを抑制できる。
この際、分岐路から外部へ排出される流量を調整すればよく、キャリアガス流量を増加させる必要がないため、キャリアガスの供給能力を大きくすることなく、装置を大型化せずにガス成分の検出精度を向上させることができる。
これらに加え、上記(1)により、各ガス成分のマススペクトルのスペクトル位置の検出感度の機差や日差変動等を校正するので、(2)、(3)の各ガス成分のクロマトグラムを精度よく得ることができる。
次に、クロマトグラムの面積は、ガス成分をイオン化するイオン源の劣化や測定温度等の影響を受けるので、(2)による校正が必要となる。そこで、(2)により、実際のガス成分のクロマトグラムの面積を感度補正係数Csで補正し、この面積からガス成分の正確な定量を行うことができる。
次に、試料を加熱する際の加熱速度(昇温速度)が変化すると、クロマトグラムの形状(最大ピークを与える時間t)が変化し、クロマトグラムの面積も変化してしまうので、(3)による校正が必要となる。そこで、(2)により、加熱部の加熱条件を加熱補正係数Hで適切に調整して測定することで、正確なクロマトグラムが得られ、(2)による補正と相俟って、ガス成分のより正確な定量を行うことができる。
これらの(2)〜(3)の校正を、実際の試料を測定する前に、1つの標準試料を1回測定して行うことで、測定対象を高い精度で定量でき、機差や日差変動を抑えて高い再現性で定量可能となる。
前記測定対象が複数の前記ガス成分を含む場合は、前記加熱補正係数H=Σai×ti/tsi(但し、i:各ガス成分iを示す自然数、ai:各ガス成分iの既知の加熱感度係数、ti:各ガス成分iのクロマトグラムの最大ピークを与える時間、tsi:各ガス成分iのクロマトグラムの最大ピークを与える基準時間)を算出してもよい。
この発生ガス分析方法によれば、測定対象が複数の前記ガス成分を含む場合であっても、ガス成分の正確な定量を行うことができる。
前記排出流量調整工程を、前記補正工程終了後に所定のテスト用試料を測定して行ってもよい。
この発生ガス分析方法によれば、補正工程が終了して校正がされた後に排出流量調整工程を行うので、質量分析計の検出レベルをより正確に調整できる。
本発明の発生ガス分析装置は、試料を保持する試料ホルダと、該試料ホルダを自身の内部に収容し、前記試料を加熱してガス成分を発生させる加熱部と、該加熱部で生成した前記ガス成分をイオン化してイオンを生成するイオン源と、前記イオンを質量分析して前記ガス成分を検出する質量分析計と、前記加熱部と前記質量分析計との間を接続し、前記ガス成分と、該ガス成分を前記質量分析計へ導くキャリアガスとの混合ガスが流れるガス流路と、を備えた発生ガス分析装置において、前記ガス流路は外部に開放された分岐路を有し、前記分岐路は、前記混合ガスの外部への排出流量を調整する排出流量調整機構を有し、前記発生ガス分析装置は、前記質量分析計からの検出信号に基づいて、その検出信号が所定の範囲内になるように前記排出流量調整機構を制御する流量制御部と、前記試料ホルダを前記加熱部の内外の所定位置に移動可能に支持する試料ホルダ支持部と、前記加熱部の外側に配置され、前記加熱部の外側で前記試料を出し入れ可能な排出位置に前記試料ホルダを移動させたときに、前記試料ホルダに直接又は間接的に接触して該試料ホルダを冷却する冷却部と、前記ガス成分を測定対象として含む標準試料を用いたときに、(1)前記標準試料の前記ガス成分につき得られたマススペクトルの質量電荷比m/zに対応するスペクトル位置が基準スペクトル位置に合致するよう校正し、(2)前記(1)の校正後に、前記標準試料の前記ガス成分につき得られた保持時間に対する強度を表すクロマトグラムの面積Sと基準面積Ssとから、実際の前記試料の前記ガス成分のクロマトグラムの面積を測定する際の感度補正係数Cs=Ss/Sを算出し、(3)前記クロマトグラムの最大ピークを与える時間tと基準時間tsとから、実際の前記試料の前記ガス成分を測定する際の前記加熱部内の前記試料の加熱速度を補正する加熱補正係数H=t/tsを、いずれもコンピュータで算出する校正処理部をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、発生ガス分析装置の検出感度の機差や日差変動等を簡便に補正し、測定対象を高い精度かつ高い作業効率で定量することができる。また、測定対象物質に適した装置の校正や調整を、専門的な知識や経験が無くても行うことができる。
本発明の実施形態に係る発生ガス分析装置の構成を示す斜視図である。 ガス発生部の構成を示す斜視図である。 ガス発生部の構成を示す縦断面図である。 ガス発生部の構成を示す横断面図である。 発生ガス分析装置によるガス成分の分析動作を示すブロック図である。 試料ホルダの排出位置と測定位置を示す図である。 加熱部の加熱パターンと、試料ホルダ及び冷却部の温度変化の一例を示す図である。 ガス流路及び分岐路の保温部を示す図である。 分岐路の強制排気部を示す図である。 本発明の実施形態に係る発生ガス分析方法を示す図である。 本発明の実施形態に係る発生ガス分析方法を示す別の図である。 加熱補正係数Hにより、加熱炉内の試料の加熱速度を補正する一例を示す図である。 試料の加熱速度の影響により、質量分析におけるクロマトグラムの形状の変化を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の実施形態に係る発生ガス分析装置200の構成を示す斜視図であり、図2はガス発生部100の構成を示す斜視図、図3はガス発生部100の構成を示す軸心Oに沿う縦断面図、図4はガス発生部100の構成を示す軸心Oに沿う横断面図である。
発生ガス分析装置200は、筐体となる本体部202と、本体部202の正面に取り付けられた箱型のガス発生部取付け部204と、全体を制御するコンピュータ(制御部)210とを備える。コンピュータ210は、データ処理を行うCPUと、コンピュータプログラムやデータを記憶する記憶部と、モニタと、キーボード等の入力部等を有する。コンピュータ210が特許請求の範囲の「校正処理部」に相当する。
ガス発生部取付け部204の内部には、円筒状の加熱炉(加熱部)10と、試料ホルダ20と、冷却部30と、ガスを分岐させるスプリッタ40と、イオン源50とがアセンブリとして1つになったガス発生部100が収容されている。又、本体部202の内部には、試料を加熱して発生したガス成分を分析する質量分析計(検出手段)110が収容されている。
なお、ガス発生部取付け部204の上面から前面に向かって開口204hが設けられ、試料ホルダ20を加熱炉10外側の排出位置(後述)に移動させると開口204hに位置するので、開口204hから試料ホルダ20に試料を出し入れ可能になっている。又、ガス発生部取付け部204の前面には、スリット204sが設けられ、スリット204sから外部に露出する開閉ハンドル22Hを左右に動かすことにより、試料ホルダ20を加熱炉10の内外に移動させて上述の排出位置にセットし、試料を出し入れするようになっている。
なお、例えばコンピュータ210で制御されるステッピングモータ等により、移動レール204L(後述)上で試料ホルダ20を移動させれば、試料ホルダ20を加熱炉10の内外に移動させる機能を自動化できる。
次に、図2〜図5を参照し、ガス発生部100の各部分の構成について説明する。
まず、加熱炉10は、ガス発生部取付け部204の取付板204aに軸心Oを水平にして取り付けられ、軸心Oを中心に開口する略円筒状をなす加熱室12と、加熱ブロック14と、保温ジャケット16とを有する。
加熱室12の外周に加熱ブロック14が配置され、加熱ブロック14の外周に保温ジャケット16が配置されている。加熱ブロック14はアルミニウムからなり、軸心Oに沿って加熱炉10の外部に延びる一対の加熱部ヒータ14a(図4参照)により通電加熱される。加熱部ヒータ14aは、加熱ブロック14、ひいては加熱ブロック14で囲まれる加熱室12の雰囲気を所定温度になるように加熱(保温)する。
なお、取付板204aは、軸心Oに垂直な方向に延びており、スプリッタ40及びイオン源50は、加熱炉10に取り付けられている。さらに、イオン源50は、ガス発生部取付け部204の上下に延びる支柱204bに支持されている。
加熱炉10のうち開口側と反対側(図3の右側)にはスプリッタ40が接続されている。又、加熱炉10の下側にはキャリアガス保護管18が接続され、キャリアガス保護管18の内部には、加熱室12の下面に連通してキャリアガスCを加熱室12に導入するキャリアガス流路18fが収容されている。
そして、詳しくは後述するが、加熱室12のうち開口側と反対側(図3の右側)の端面にガス流路41が連通し、加熱炉10(加熱室12)で生成したガス成分Gと、キャリアガスCとの混合ガスMがガス流路41を流れるようになっている。
試料ホルダ20は、ガス発生部取付け部204の内部上面に取り付けられた移動レール204L上を移動するステージ22と、ステージ22上に取り付けられて上下に延びるブラケット24cと、ブラケット24cの前面(図3の左側)に取り付けられた断熱材24b、26と、ブラケット24cから加熱室12側に軸心O方向に延びる試料保持部24aと、試料保持部24aの直下に埋設されるヒータ27と、ヒータ27の直上で試料保持部24aの上面に配置されて試料を収容する試料皿28と、を有する。
ここで、移動レール204Lは軸心O方向(図3の左右方向)に延び、試料ホルダ20はステージ22ごと、軸心O方向に進退するようになっている。又、開閉ハンドル22Hは、軸心O方向に垂直な方向に延びつつステージ22に取り付けられている。
移動レール204Lが特許請求の範囲の「試料ホルダ支持部」に相当する。
なお、ブラケット24cは上部が半円形をなす短冊状をなし、断熱材24bは略円筒状をなしてブラケット24c上部の前面に装着され(図2参照)、断熱材24bを貫通してヒータ27の電極27aが外部に取り出されている。断熱材26は略矩形状をなして、断熱材24bより下方でブラケット24cの前面に装着される。又、ブラケット24cの下方には断熱材26が装着されずにブラケット24cの前面が露出し、接触面24fを形成している。
ブラケット24cは加熱室12よりやや大径をなして加熱室12を気密に閉塞し、試料保持部24aが加熱室12の内部に収容される。
そして、加熱室12の内部の試料皿28に載置された試料が加熱炉10内で加熱され、ガス成分Gが生成する。
冷却部30は、試料ホルダ20のブラケット24cに対向するようにして加熱炉10の外側(図3の加熱炉10の左側)に配置されている。冷却部30は、略矩形で凹部32rを有する冷却ブロック32と、冷却ブロック32の下面に接続する冷却フィン34と、冷却フィン34の下面に接続されて冷却フィン34に空気を当てる空冷ファン36とを備える。
そして、詳しくは後述するが、試料ホルダ20が移動レール204L上を軸心O方向に図3の左側に移動して加熱炉10の外に排出されると、ブラケット24cの接触面24fが冷却ブロック32の凹部32rに収容されつつ接触し、冷却ブロック32を介してブラケット24cの熱が奪われ、試料ホルダ20(特に試料保持部24a)を冷却するようになっている。
なお、本実施形態では、試料ホルダ20(ブラケット24cを含む)及び冷却ブロック32はいずれもアルミニウムからなる。
図3、図4に示すように、スプリッタ40は、加熱室12と連通する上述のガス流路41と、ガス流路41に連通しつつ外部に開放された分岐路42と、分岐路42の出側に接続されて分岐路42からの混合ガスMの外部への排出流量を調整するマスフローコントローラ(排出流量調整機構)42aと、自身の内部にガス流路41が開口される筐体部43と、筐体部43を囲む保温部44とを備えている。
図4に示すように、上面から見たとき、ガス流路41は、加熱室12と連通して軸心O方向に延びた後、軸心O方向に垂直に曲がり、さらに軸心O方向に曲がって終端部41eに至るクランク状をなしている。又、ガス流路41のうち軸心O方向に垂直に延びる部位の中央付近は拡径して分岐室41Mを形成している。分岐室41Mは筐体部43の上面まで延び、分岐室41Mよりやや小径の分岐路42が嵌合されている。
ガス流路41は、加熱室12と連通して軸心O方向に延びて終端部41eに至る直線状であってもよく、加熱室12やイオン源50の位置関係に応じて、種々の曲線や軸心Oと角度を有する線状等であってもよい。
なお、本実施形態では、ガス流路41は直径約2mm、分岐室41M及び分岐路42は直径約1.5mmとされている。そして、ガス流路41を終端部41eまで流れる流量と、分岐路42へ分岐される流量との比(スプリット比)は各流路抵抗で決まっており、分岐路42へより多くの混合ガスMを流出可能になっている。そして、このスプリット比はマスフローコントローラ42aの開度を調整することで制御できる。
図3、図4に示すように、イオン源50は、筐体部53と、筐体部53を囲む保温部54と、放電針56と、放電針56を保持するステー55とを有する。筐体部53は板状をなし、その板面が軸心O方向に沿うと共に、中央に小孔53Cが貫通している。そして、ガス流路41の終端部41eが筐体部53の内部を通って小孔53Cの側壁に臨んでいる。一方、放電針56は軸心O方向に垂直に延びて小孔53Cに臨んでいる。
そして、終端部41eから小孔53C付近に導入された混合ガスMのうち、ガス成分Gが放電針56によってイオン化される。
イオン源50は公知の装置であり、本実施形態では、大気圧化学イオン化(APCI)タイプを採用している。APCIはガス成分Gのフラグメント化を起こし難く、フラグメントピークが生じないので、クロマトグラフ等で分離せずともピーク質量より測定対象を同定できるので好ましい。
イオン源50でイオン化されたガス成分Gは、キャリアガスCと共に質量分析計110に導入されて分析される。
なお、イオン源50は、保温部54の内部に収容されている。
図5は、発生ガス分析装置200によるガス成分の分析動作を示すブロック図である。
試料Sは加熱炉10の加熱室12内で加熱され、ガス成分Gが生成する。加熱炉10の加熱状態(昇温速度、最高到達温度等)は、コンピュータ210の加熱制御部212によって制御される。
ガス成分Gは、加熱室12に導入されたキャリアガスCと混合されて混合ガスMとなり、スプリッタ40に導入される。コンピュータ210の検出信号判定部214は、質量分析計110の検出器118(後述)から検出信号を受信する。
流量制御部216は、検出信号判定部214から受信した検出信号のピーク強度が閾値の範囲外か否かを判定する。そして、範囲外の場合、流量制御部216は、マスフローコントローラ42aの開度を制御することにより、スプリッタ40内で分岐路42から外部へ排出される混合ガスMの流量、ひいてはガス流路41からイオン源50へ導入される混合ガスMの流量を調整し、質量分析計110の検出精度を最適に保つ。
質量分析計110は、イオン源50でイオン化されたガス成分Gを導入する第1細孔111と、第1細孔111に続いてガス成分Gが順に流れる第2細孔112、イオンガイド114、四重極マスフィルター116と、四重極マスフィルター116から出たガス成分Gを検出する検出器118とを備える。
四重極マスフィルター116は、印加する高周波電圧を変化させることにより、質量走査可能であり、四重極電場を生成し、この電場内でイオンを振動運動させることによりイオンを検出する。四重極マスフィルター116は、特定の質量範囲にあるガス成分Gだけを透過させる質量分離器をなすので、検出器118でガス成分Gの同定および定量を行うことができる。
なお、測定対象のガス成分が有する特定の質量電荷比(m/z)のイオンのみを検出する選択イオン検出(SIM)モードを用いると、ある範囲の質量電荷比のイオンを検出する全イオン検出(スキャン)モードに比べ、測定対象のガス成分の検出精度が向上するので好ましい。
次に、図6を参照し、本発明の特徴部分の1つである試料ホルダ20の冷却について説明する。本発明においては、試料ホルダ20がステージ22を介して軸心O方向の所定の2つの位置(図6(a)に示す加熱炉10の外側に排出されて試料皿28が加熱炉10外に露出する排出位置と、図6(b)に示す加熱炉10内に収容されて測定を行う測定位置)の間を移動する。
まず、図6(a)に示す排出位置で、試料皿28と共に試料を出し入れする際に、試料皿28と試料を取り替えて常温付近から加熱することで次の分析を開始する。このとき、試料ホルダ20が熱いと、試料皿28を設置した際に、分析を開始する前から試料が加熱されてしまう。そこで、これを防止するために、試料ホルダ20を冷却するが、試料ホルダ20を自然冷却するだけでは、冷却されるまでの待ち時間が長くなる。
そこで、図6(a)に示すように、排出位置に試料ホルダ20を移動させたときに、ブラケット24cの接触面24fが、冷却ブロック32の凹部(接触部)32rに接触することで、冷却ブロック32を介してブラケット24cの熱が奪われ、試料ホルダ20を冷却する。
これにより、自然冷却に比べ、試料ホルダ20を迅速に冷却することができ、分析作業の効率を向上させることができる。又、加熱炉10の外側で試料ホルダ20を冷却するため、加熱炉10内の高温雰囲気に冷却部30が曝されないので、過大な冷却能力が不要となり、冷却部30、ひいては装置全体の小型化を図ることができる。又、冷却によって加熱ブロック14の温度が低下しないので、加熱炉10の再加熱に余分なエネルギーや時間を要することがなくなる。
さらに、加熱炉10内に冷却部30を設置する必要がないので、これによっても加熱炉10、ひいては装置全体の小型化を図ることができる。
図7は、加熱制御部212によって制御される、加熱炉10の加熱パターンと、試料ホルダ20及び冷却ブロック32の温度変化の一例を示す。ここで、加熱炉10の保持温度(最高到達温度)を300℃とし、試料の加熱開始温度を50℃以下とする。
まず、時間0(試料ホルダ20が図6(a)に示す排出位置Pに移動したとき)で、50℃になっている試料ホルダ20の試料皿28に試料をセットする。このとき、冷却ブロック32は予め室温程度に空冷されているが、試料ホルダ20に接触することで50℃付近まで上昇し、一方で試料ホルダ20が50℃付近に冷却される。又、加熱炉10内の温度は、加熱部ヒータ14aにより300℃になるよう制御されている。
次に、50℃付近に冷却された試料ホルダ20が図6(a)に示す測定位置に移動し、加熱室12内に収容されると、300℃に制御された加熱炉10からの加熱と、試料保持部24aの直下に埋設された試料側ヒータ27からの加熱により、試料ホルダ20が300℃になり、発生したガス成分が分析される。分析の間、冷却ブロック32が後述する空冷ファン36等によって50℃未満(室温付近)に冷却される。
分析が終了すると、試料ホルダ20が再び排出位置Pに移動し、上述の熱サイクルを繰り返す。
ここで、加熱炉10の外側に冷却部30が配置されているので、試料ホルダ20を冷却して加熱された冷却部30を、分析の間にゆっくりと冷却すればよい。特に、図7に示すように、一般に、分析時間の方が冷却時間よりも長い。そのため、冷却部30を水冷等で急冷する必要がなく、冷却フィン34による自然放冷、又は空冷ファン36による強制空冷を行えば十分であり、後述するように水冷等の場合に比べ、冷却部30の構造が簡便になり、装置全体のコストダウンや小型化を図ることができる。
なお、図6(a)に示すように、冷却ブロック32を上から見たとき、凹部(接触部)32rの両端から一対の突出部32pがコの字状に加熱炉10側にオーバーハングして延び、各突出部32pが試料ホルダ20を取り囲んでいる。このようにすると、試料ホルダ20を凹部32rまで後退させて加熱炉10の外側に十分に移動させることができると共に、各突出部32pを設けない場合に比べ、冷却ブロック32の容積(熱容量)が増えるので、冷却能力が向上する。
また、各突出部32pを設けずに冷却ブロック32の容積を同一とするためには、冷却ブロック32を加熱炉10のさらに外側(図6(a)の左側)へ移動させる必要があり、装置全体の寸法が大きくなってしまう。そこで、突出部32pを設けることで、装置全体のさらなる小型化を図ることができる。
又、冷却ブロック32の熱容量C1と、試料ホルダ20の熱容量C2との比(C1/C2)が5〜20であると、装置全体の小型化と、冷却能力の向上とを共に実現できる。上記比が5未満であると、冷却ブロック32の熱容量C1が小さくなって冷却能力が低下する場合がある。冷却能力が不足し加熱開始温度まで十分に冷却できない場合がある。上記比が20を超えると、冷却ブロック32が大きくなり過ぎ、装置全体が大きくなる場合がある。
又、冷却部30が、冷却ブロック32を冷却する空冷ファン36又は冷却フィン34を有すると好ましい。このようにすると、冷却部30を水冷したり、冷却部30に冷媒ガスを通す配管を取り付ける場合に比べ、冷却部30の構造が簡便になり、装置全体のコストダウンや小型化を図ることができる。
冷却ブロック32に冷却フィン34を取り付けた、いわゆるヒートシンクの場合、冷却フィン34が自然放冷して冷却ブロック32を冷却する。
ただし、冷却ブロック32の放熱が追いつかない場合には、さらに空冷ファン36を取り付けて冷却ブロック32を強制空冷することが好ましい。なお、本実施形態では、図2、図6に示すように、冷却ブロック32の下面に冷却フィン34を接続し、さらに、冷却フィン34の下面に空冷ファン36を取り付けている。
又、本実施形態においては、加熱炉10が加熱炉(加熱室12)内を所定温度に加熱する加熱部ヒータ14aを備えると共に、加熱部ヒータ14aと別に、試料ホルダ20が試料を加熱する試料側ヒータ27を備えている。
これにより、加熱部ヒータ14aが加熱炉(加熱室12)内の雰囲気全体を所定温度に加熱(保温)するので、加熱室12内の試料の温度が変動することを防止する。又、試料の近傍に配置された試料側ヒータ27が、試料を局所的に加熱して試料温度を迅速に上昇させることができる。
なお、試料温度を迅速に上昇させる観点からは、試料側ヒータ27は、試料を配置する部材(例えば、試料皿28)の近傍に位置されているとよい。特に、試料側ヒータ27が試料皿28の直下の試料ホルダ20に内蔵されているとよい。
本発明においては、上述の図3、図4に示すように、ガス流路41が外部に開放された分岐路42を有している。そして、分岐路42に取り付けられたマスフローコントローラ42aの開度を制御することにより、分岐路42から外部へ排出される混合ガスMの流量、ひいてはガス流路41からイオン源50へ導入される混合ガスMの流量を調整することができる。
そのため、ガス成分が多量に発生してガス濃度が高くなり過ぎたときには、分岐路42から外部へ排出される混合ガスMの流量を増やし、ガス流路41からイオン源50へ導入される混合ガスMの流量を減少させる。これにより、質量分析計110の検出範囲を超えて検出信号がオーバースケールして測定が不正確になることを抑制できる。
この際、分岐路42から外部へ排出される流量を調整すればよく、キャリアガス流量を増加させる必要がないため、キャリアガスの供給能力を大きくすることなく、装置を大型化せずにガス成分の検出精度を向上させることができる。
又、分析装置として質量分析計を用いる場合、その前段のイオン源50でガス成分をイオン化しているが、ガス成分が多量に発生したときに副成分のイオン化によって上述のイオンサプレッションが生じた場合には、検出信号がかえって低下する。
そこで、イオンサプレッションが生じている場合、検出信号判定部214から質量分析計110の検出信号のピーク強度を受信した流量制御部216は、検出信号のピーク強度が閾値未満と判定し、マスフローコントローラ42aに開度を大きくする制御信号を送信する。これにより、イオン源50へ導入される混合ガスMの流量が少なくなるので、副成分のイオン化が抑制され、検出信号の低下を抑制してガス成分の検出精度を向上させることができる。
なお、検出信号のピーク強度を見ただけでは、イオンサプレッションが生じているか否かはわからず、単に測定対象のガス成分の含有量が少ないだけの場合もある。そこで、測定対象以外の夾雑物などの濃度が高い等の別の現象からイオンサプレッションの有無を判断する必要がある。この判断は、作業者が行うか、又は、後述するように試料またはガス成分毎にイオンサプレッションの有無をテーブルに記憶しておき、テーブルに基づいて流量制御部216が判断することもできる。
そして、流量制御部216は、検出信号のピーク強度が閾値を超えたとき(オーバースケール)、又はピーク強度が閾値未満のとき(イオンサプレッションが発生していると判断した場合)に、分岐路42から外部へ排出される混合ガスMの流量を増やす制御信号を生成する。
この場合、例えばガス成分毎にイオンサプレッションの有無をテーブルに記憶しておき、流量制御部216はこのテーブルを参照してイオンサプレッションの有無を判断し、イオンサプレッションが発生していると判断した場合に、マスフローコントローラ42aに開度を大きくする制御信号を送信してもよい。又、作業者が測定の都度、コンピュータ210の入力部から、その測定がイオンサプレッションが発生する測定であるか否かを入力(選択ボタン等)し、流量制御部216はこの入力信号を基に検出信号のピーク強度と閾値とを比較し、マスフローコントローラ42aに開度を大きくする制御信号を送信してもよい。
なお、イオンサプレッションを生じさせる場合としては、測定対象がフタル酸エステルで、副成分がフタル酸等の添加剤の場合が例示される。
なお、加熱炉10中で生じたガス成分が、分岐室41M近傍のガス流路41と分岐路42の内壁で冷却されて凝縮してトラップされ、その後再び気化してイオン源50で測定されることがある。この場合、測定が長時間になって作業効率が低下するのみならず、凝縮して再気化したガス成分が次の測定に影響を及ぼす可能性がある。
そこで、図8に示すように、分岐室41M近傍のガス流路41と分岐路42の少なくとも一方の周囲を加熱又は保温する保温部41H、42Hを設けてもよい。これにより、ガス流路41や分岐路42の内壁にガス成分がトラップされることを抑制できる。
なお、図8では、保温部41Hは分岐室41M近傍のガス流路41の周囲を加熱するコイルヒータであり、保温部42Hは分岐室41M近傍の分岐路42の周囲を加熱するコイルヒータである。
又、保温部41H、42Hとしてはヒータに限らず、ガス成分の凝固を防止できるものであれば、断熱材等であってもよい。又、保温部41H、42Hの少なくとも一方を設けても良く、両方を設けてもよい。
一方、保温部41H、42Hでガス成分(混合ガス)を加熱すると、分岐路42から排出されてマスフローコントローラ42aを流れる混合ガスが高温になり、耐熱型のマスフローコントローラ42aが必要になる場合がある。
そこで、図9に示すように、保温部41H、42Hを設ける代わりに、マスフローコントローラ42aよりも出側の分岐路42に排気ポンプ(強制排気部)42pを設けてもよい。これにより、分岐路42を流れる混合ガスMを強制排気し、分岐室41M近傍のガス流路41と分岐路42の気圧を下げ、トラップされたガス成分がイオン源50側に逆流することを抑制できる。
次に、図10を参照し、本発明の実施形態に係る発生ガス分析方法について説明する。
まず、ガス成分を測定対象として含む標準試料を用意する。本実施形態では、測定対象が複数のガス成分を含み、標準試料はこれらの複数のガス成分(例えば、RoHS規制対象のDEHP、DBP、BBP、DIBPの4成分のフタル酸エステル)を含む。標準試料に含まれる各ガス成分の含有率は限定されないが、実際の測定対象のガス成分について想定される含有率に近い(例えば、DEHP、DBP、BBP、DIBPの4成分のRoHS規制値は1000ppmで同一であるため、4成分の含有率を同じ桁でそろえると好ましい)とよい。なお、含有率は、(ガス成分の質量)/(試料全体の質量)である。
そして、以下の手順で校正を行う。
(1)標準試料の各ガス成分につき得られたマススペクトルの質量電荷比m/zに対応するスペクトル位置が基準スペクトル位置に合致するよう校正する。例えば、図10では、3つのガス成分1,2,3につきそれぞれ得られたマススペクトルの各スペクトル位置が、基準スペクトル位置m1、m2、m3の許容範囲2L内に収まるよう、質量分析計110(四重極マスフィルター116)の設定(例えば、高周波電圧)を調整する。
なお、図11に示すように、許容範囲2Lとは、各基準スペクトル位置m1、m2、m3を中心にして±Lの範囲であり、これらの許容範囲2L内に、それぞれ標準試料の各ガス成分のスペクトル位置が収まっていればよい。これは、本実施形態では、標準試料に含まれる各ガス成分の種類が予め決まっているため、測定対象が限定されていない汎用分析のように、複数成分の基準スペクトル位置との誤差が最小となるようなフィッテイングをしなくても十分であるからである。但し、各スペクトル位置を基準スペクトル位置に合致する方法は上記に限定されず、このようなフィッテイング等をしても勿論よい。
このようにして、各ガス成分のマススペクトルのスペクトル位置の検出感度の機差や日差変動等を校正するので、以下の(2)、(3)の各ガス成分のクロマトグラムを精度よく得ることができる。
(2)(1)の校正後に、標準試料のガス成分につき得られた保持時間に対する強度(イオン強度)を表すクロマトグラムの面積Sと基準面積Ssとから、感度補正係数Cs=Ss/Sを算出する。Csは、その後に実際の試料のガス成分のクロマトグラムの面積を測定する際の補正係数となる。クロマトグラムの面積Sは、ガス成分をイオン化するイオン源の劣化や測定温度等の影響を受けるので、(2)による校正が必要となる。
例えば、図10では、3つのガス成分1,2,3につきそれぞれクロマトグラムC1、C2、C3が得られるので、コンピュータ210のCPUにて、各クロマトグラムC1、C2、C3の面積S1、S2、S3を求める。一方、各ガス成分C1、C2,C3につき、それぞれ基準面積Ss1、Ss2、Ss3がコンピュータ210の記憶部に記憶されている。従って、CPUは、各ガス成分C1、C2,C3毎にCs(例えば、ガス成分C1の場合、Cs1=Ss1/S1)を算出し、実際のガス成分C1のクロマトグラムの面積にCs1を乗じた値を面積とみなす。この面積からガス成分C1の正確な定量を行うことができる。
(3)上記クロマトグラムC1,C2,C3の最大ピークを与える時間tと、基準時間tsとから、加熱炉10内(実際には、温度をモニターしている試料皿28上)の試料の加熱速度を補正する加熱補正係数H=t/tsを算出する。Hは、その後に実際の試料のガス成分を測定する際の加熱炉10内の試料の加熱速度を調整するものである。試料を加熱する際の加熱速度(昇温速度)が変化すると、クロマトグラムの形状(最大ピークを与える時間t)が変化し、クロマトグラムの面積も変化してしまうので、(3)による校正が必要となる。
例えば、図10では、各クロマトグラムC1、C2、C3につき、CPUにて、それぞれ時間t1、t2、t3を求める。一方、各ガス成分C1、C2,C3につき、それぞれ基準時間ts1、ts2、ts3がコンピュータ210の記憶部に記憶されている。従って、CPUは、各ガス成分C1、C2,C3毎にH=t/tsを算出する。
Hにより加熱炉10の加熱条件を適切に調整して実際の試料のガス成分C1を測定することで、正確なクロマトグラムが得られる。そして、このクロマトグラムの面積に対し、(2)により定めたガス成分C1の感度補正計数Cs1を乗じた値を実際の面積値とすることで、ガス成分C1のより正確な定量を行うことができる。これにより、発生ガス分析装置200の加熱炉10やヒータ27の加熱能力、測定温度、検出感度の機差や日差変動等を、標準試料を用いることで簡便に補正し、測定精度(特にクロマトグラムの面積)を向上させることができる。
なお、実際には加熱炉10内において、加熱炉10自身の温度はヒータ14aで所定温度に一律に保持され、試料皿28直下のヒータ27の抵抗により試料温度をモニターしており、モニターした試料温度に応じて試料の加熱速度を調整するのはヒータ27である。従って、「加熱炉内の試料の加熱速度を補正する」とは、少なくとも試料温度に応じて加熱状態を変動させる部位(本例ではヒータ27)の加熱速度を補正することをいう。
ここで、測定対象が複数のガス成分を含む場合、H=Σai×ti/tsiとして算出する。但し、i:各ガス成分iを示す自然数であり、本実施形態ではガス成分1,2,3に相当する。又、aiは各ガス成分iの既知の加熱感度係数であり、加熱速度の変化に対する各ガス成分のピーク時間(最大ピークを与える時間t)の変化のしやすさを示す。aiは、本実施形態ではガス成分1,2,3毎の加熱感度係数a1,a2,a3に相当する。tsiは各ガス成分iのクロマトグラムの最大ピークを与える基準時間であり、本実施形態ではガス成分1,2,3毎のクロマトグラムC1,C2,C3の最大ピークを与える基準時間ts1、ts2、ts3に相当する。
従って、H=(a1×t1/ts1)+(a2×t2/ts2)+(a3×t3/ts3)となる。
図12は、加熱補正係数Hにより、加熱炉10内の試料の加熱速度を補正する一例を示す。例えば、基準時間tsよりも、実際の最大ピークを与える時間tが短い場合(H<1の場合)、加熱速度が過剰であり、元の加熱パターンUよりも加熱速度を下げる必要がある。そこで、加熱補正係数Hを元の加熱プログラムの傾き(加熱速度)に乗じることで加熱速度を下げた加熱パターンU'に補正する。
一般に、ヒータ27の加熱速度が早すぎると、ガス成分のガス濃度が急激に増大するため、イオン源でのイオン化効率がこれに追従できず、ピーク面積値が小さくなる傾向にある。そこで、加熱パターンU'に補正することで正確なクロマトグラムが得られる。
なお、上記(1)〜(3)の処理を校正処理部210にて自動で行う場合には、以下のようにする。
(1)検出信号判定部214は、受信した検出信号に基づき、予め記憶部に設定されたm1、m2、m3、及び許容範囲2L内に標準試料の各ガス成分のスペクトル位置が収まるよう、質量分析計110(四重極マスフィルター116)の設定(例えば、高周波電圧)を調整する。
(2)検出信号判定部214は、受信した検出信号と、記憶部に設定された基準面積Ss1、Ss2、Ss3に基づき、感度補正係数Csを算出する。算出したCsは記憶部に記憶される。
(3)検出信号判定部214は、受信した検出信号と、記憶部に設定された基準時間tsに基づき、加熱補正係数H=t/tsを算出する。算出したHは記憶部に記憶される。
次に、実際の試料のガス成分の質量分析に際しては、加熱制御部212は、Hに基づいて加熱炉10内の試料の加熱速度をヒータ27制御により補正し、この状態で測定を行う。そして、検出信号判定部214は、得られたクロマトグラムの面積にCs1を乗じた値を面積値として出力する。
以上のようにして、発生ガス分析装置の校正が終了後、質量分析計110にて所定のテスト用試料を測定し、その検出信号が所定の範囲内になるようにスプリット比を決定することができる。そして、このスプリット比により、実際の測定試料を測定すればよい。
又、後述するオートサンプラに標準試料とテスト用試料を設置して各位置を指定しておき、標準試料の測定値を基に上述の校正を行った後、テスト用試料の測定値を基にスプリット比を決定し、このスプリット比により実際の測定試料を測定してもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
測定対象としては、フタル酸エステルの他、欧州特定有害物質規制(RoHS)で規制される臭化物難燃剤(ポリ臭化ビフェニル(PBB)、ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE))を例示できるが、これらに限定されない。
加熱炉、試料ホルダ、冷却部、ガス流路、分岐路、スプリッタ、イオン源、質量分析計の構成、形状、配置状態等は上記した例に限定されない。マススペクトルのスペクトル位置を基準スペクトル位置に合致するよう校正する方法も上記した例に限定されず、公知の方法を採用してよい。
また、本発明の発生ガス分析装置に、試料を自動的、連続的に加熱部へ挿入するオートサンプラを設けると共に、このオートサンプラの所定箇所に上記標準試料を設置する場所を設け、最初にこの標準試料を一回測定することで、上記(1)〜(3)の処理を自動的に行うこともできる。
試料ホルダを移動可能に支持する試料ホルダ支持部も、上述のレールの他、アーム等であってもよい。
又、試料ホルダが冷却部に直接接触する場合に限らず、試料ホルダと熱的に接続される別部材を設け、この別部材が冷却部に直接接触する(つまり、試料ホルダが冷却部に間接的に接触する)ようにしてもよい。
10 加熱部(加熱炉)
20 試料ホルダ
30 冷却部
41 ガス流路
42 分岐路
42a 排出流量調整機構
41H、42H 保温部
42p 強制排気部
50 イオン源
110 質量分析計
200 発生ガス分析装置
204L 試料ホルダ支持部
210 校正処理部(コンピュータ)
216 流量制御部
S 試料
C キャリアガス
G ガス成分
M 混合ガス
C1、C2、C3 ガス成分のクロマトグラム
m1、m2、m3 基準スペクトル位置

Claims (4)

  1. 試料を保持する試料ホルダと、
    該試料ホルダを自身の内部に収容し、前記試料を加熱してガス成分を発生させる加熱部と、
    該加熱部で生成した前記ガス成分をイオン化してイオンを生成するイオン源と、
    前記イオンを質量分析して前記ガス成分を検出する質量分析計と、
    前記加熱部と前記質量分析計との間を接続し、前記ガス成分と、該ガス成分を前記質量分析計へ導くキャリアガスとの混合ガスが流れるガス流路と、を備えた発生ガス分析方法において、
    前記質量分析計からの検出信号に基づいて、その検出信号が所定の範囲内になるように前記分岐路の前記混合ガスの外部への排出流量を調整する排出流量調整工程と、
    前記加熱部の外側で前記試料を出し入れ可能な排出位置に前記試料ホルダを移動させたときに、前記加熱部の外側に配置された冷却部に前記試料ホルダを直接又は間接的に接触させて該試料ホルダを冷却する試料ホルダ冷却工程と、
    前記ガス成分を測定対象として含む標準試料を用い、
    (1)前記標準試料の前記ガス成分につき得られたマススペクトルの質量電荷比m/zに対応するスペクトル位置が基準スペクトル位置に合致するよう校正し、
    (2)前記(1)の校正後に、前記標準試料の前記ガス成分につき得られた保持時間に対する強度を表すクロマトグラムの面積Sと基準面積Ssとから、実際の前記試料の前記ガス成分のクロマトグラムの面積を測定する際の感度補正係数Cs=Ss/Sを算出し、
    (3)前記クロマトグラムの最大ピークを与える時間tと基準時間tsとから、実際の前記試料の前記ガス成分を測定する際の前記加熱部内の前記試料の加熱速度を補正する加熱補正係数H=t/tsを算出する補正工程と、
    を有することを特徴とする発生ガス分析方法。
  2. 前記測定対象が複数の前記ガス成分を含み、
    前記加熱補正係数H=Σai×ti/tsi(但し、i:各ガス成分iを示す自然数、ai:各ガス成分iの既知の加熱感度係数、ti:各ガス成分iのクロマトグラムの最大ピークを与える時間、tsi:各ガス成分iのクロマトグラムの最大ピークを与える基準時間)を算出する請求項1記載の発生ガス分析法。
  3. 前記排出流量調整工程を、前記補正工程終了後に所定のテスト用試料を測定して行う請求項1又は2記載の発生ガス分析法。
  4. 試料を保持する試料ホルダと、
    該試料ホルダを自身の内部に収容し、前記試料を加熱してガス成分を発生させる加熱部と、
    該加熱部で生成した前記ガス成分をイオン化してイオンを生成するイオン源と、
    前記イオンを質量分析して前記ガス成分を検出する質量分析計と、
    前記加熱部と前記質量分析計との間を接続し、前記ガス成分と、該ガス成分を前記質量分析計へ導くキャリアガスとの混合ガスが流れるガス流路と、
    を備えた発生ガス分析装置において、
    前記ガス流路は外部に開放された分岐路を有し、前記分岐路は、前記混合ガスの外部への排出流量を調整する排出流量調整機構を有し、
    前記発生ガス分析装置は、
    前記質量分析計からの検出信号に基づいて、その検出信号が所定の範囲内になるように前記排出流量調整機構を制御する流量制御部と、
    前記試料ホルダを前記加熱部の内外の所定位置に移動可能に支持する試料ホルダ支持部と、
    前記加熱部の外側に配置され、前記加熱部の外側で前記試料を出し入れ可能な排出位置に前記試料ホルダを移動させたときに、前記試料ホルダに直接又は間接的に接触して該試料ホルダを冷却する冷却部と、
    前記ガス成分を測定対象として含む標準試料を用いたときに、
    (1)前記標準試料の前記ガス成分につき得られたマススペクトルの質量電荷比m/zに対応するスペクトル位置が基準スペクトル位置に合致するよう校正し、
    (2)前記(1)の校正後に、前記標準試料の前記ガス成分につき得られた保持時間に対する強度を表すクロマトグラムの面積Sと基準面積Ssとから、実際の前記試料の前記ガス成分のクロマトグラムの面積を測定する際の感度補正係数Cs=Ss/Sを算出し、
    (3)前記クロマトグラムの最大ピークを与える時間tと基準時間tsとから、実際の前記試料の前記ガス成分を測定する際の前記加熱部内の前記試料の加熱速度を補正する加熱補正係数H=t/tsを、いずれもコンピュータで算出する校正処理部と、をさらに有することを特徴とする発生ガス分析装置。
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