JP6721061B2 - 回診用x線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回診用X線装置に関する。
従来、X線発生部を鉛直方向に昇降可能な回診用X線装置が知られている。このような回診用X線装置は、たとえば、特表2016−526425号公報に開示されている。
特表2016−526425号公報には、高さが固定された固定下部と、高さが可動の可動上部を備えた伸縮式支柱と、伸縮式支柱に沿って垂直方向に昇降する伸縮式アームと、伸縮式支柱を支持するシャーシとを備える回診用X線装置が開示されている。伸縮式アームは、X線エミッタを備えるヘッドアセンブリを端部で支持する。シャーシは、装置を移送するための車輪を有する。
この特表2016−526425号公報の回診用X線装置は、平衡機構により、垂直に昇降する伸縮式支柱の可動部分と伸縮式アームからなる可動吊り下げ本体の重量とを平衡させることによって、可動吊り下げ本体を任意の高さ位置で固定するように構成されている。平衡機構は、伸縮式支柱に固定された、引張バネと滑車装置とを有する。引張バネは、可動吊り下げ本体の昇降に伴って、可動吊り下げ本体の位置重力エネルギーを位置弾性エネルギーに変換する。滑車装置は、引張バネに接合される複数の滑車を含み、引張バネに掛かる力を分割するとともに、滑車に巻き付けられたワイヤ(ケーブル)の走行量を倍増させる。ここで、特表2016−526425号公報のような回診用X線装置では、可動吊り下げ本体の重量を平衡させるために、ワイヤには可動吊り下げ本体の重量の数倍〜数十倍の荷重が掛かるため、一定の使用期間が経過すると、消耗したワイヤを交換する必要がある。
特表2016−526425号公報
しかしながら、特表2016−526425号公報のような回診用X線装置では、引張バネ、滑車装置およびワイヤ等の可動吊り下げ本体の重量を平衡させるための構成部品が伸縮式支柱にそれぞれ直接固定されている。このため、ワイヤを交換するためには、支柱を解体して、それぞれの構成部品を支柱から取り外す必要がある。このような解体作業は、現場(病院内)で行うことは難しく、工場に持ち帰って交換作業を行う必要があると考えられる。このように、特表2016−526425号公報のような回診用X線装置では、ワイヤ交換の作業性が悪いという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ワイヤ交換の作業性を向上させることが可能な回診用X線装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第一の局面における回診用X線装置は、被写体にX線を照射するX線源を含み、鉛直方向に昇降可能なX線発生部と、X線発生部の昇降に伴って伸縮するバネ部材を伸縮可能に保持するとともに、バネ部材の弾性力をX線発生部に伝達するワイヤ、および、ワイヤが巻き付けられて回転する定滑車を保持し、X線発生部を昇降可能に支持する保持ユニットと、保持ユニットが、取り外し可能でかつ上方に露出可能に収納され、鉛直方向に伸びる支柱とを備える。
この発明の第一の局面による回診用X線装置では、上記のように、ワイヤを保持する保持ユニットが、鉛直方向に伸びる支柱に、取り外し可能でかつ上方に露出可能に収納されるように構成する。これにより、ワイヤを保持する保持ユニットを支柱に対して上方に移動させることにより保持ユニットを支柱から容易に露出させることができる。したがって、支柱を解体することなく、保持ユニットに保持されたワイヤの交換を行うことができるので、ワイヤ交換の作業性を向上させることができる。また、現場であっても、ワイヤ交換を行うことができるので、ワイヤ交換のために工場に持ち帰ることに起因して回診用X線装置が使用できない期間が長期化するのを抑制することができる。
上記第一の局面による回診用X線装置において、好ましくは、ワイヤは、保持ユニットの上部に保持されており、保持ユニットは、支柱から取り外して支柱に対して上方に移動されることにより、支柱から露出するように構成されている。このように構成すれば、保持ユニットの上部が支柱から露出されるまで保持ユニットを上方に移動させることによってワイヤの交換を行うことができるので、保持ユニットの全体が支柱から露出されるまで上方に移動させる場合と比較して、保持ユニットを上方に移動させる高さを減少させるとともに、天井が低い場合にもワイヤの交換作業を行うことができる。その結果、ワイヤの交換作業をより容易に行うことができる。
上記第一の局面による回診用X線装置において、好ましくは、保持ユニットは、ワイヤが巻き付けられバネ部材の伸縮に伴って昇降する動滑車をさらに保持し、保持ユニットの上部にワイヤ、定滑車および動滑車が保持され、保持ユニットの下部にバネ部材が保持されている。このように構成すれば、保持ユニットの上部が支柱から露出されるまで保持ユニットを上方に移動させることによって、動滑車および定滑車からワイヤを容易に取り外すことができる。その結果、ワイヤの交換作業を一層容易に行うことができる。
上記保持ユニットが動滑車を保持する構成において、好ましくは、保持ユニットは、ワイヤが固定される上面部と、バネ部材が固定される底面部と、互いに対向する一対の側面部とを有する枠状に形成されており、一対の側面部は、定滑車を間に挟むとともに、定滑車を回転可能に保持するように構成されている。このように構成すれば、保持ユニットを支柱から露出させた場合に、保持ユニットの側面部が配置されていない部分から保持ユニットが保持するワイヤなどの部品を露出させることができるので、ワイヤの交換作業をより容易に行うことができる。また、定滑車の支持軸を保持ユニットに対して容易に固定することができる。
上記保持ユニットが上面部、底面部および側面部を有する構成において、好ましくは、支柱は、支柱に対して保持ユニットを固定する締結具を支柱の外から取り付けることが可能な保持ユニット固定部を有する。このように構成すれば、保持ユニットの支柱に対する固定および固定解除を容易に行うことができる。
上記支柱が保持ユニット固定部を有する構成において、好ましくは、保持ユニットの上面部は、支柱に接するとともに、支柱により鉛直方向に支えられており、保持ユニットは、支柱に対して鉛直方向に動かない状態で、締結具により支柱に固定可能に構成されている。このように構成すれば、鉛直方向に安定した状態で、保持ユニットの締結具による支柱への固定および固定解除を行うことができる。その結果、保持ユニットの支柱への固定および固定解除をより容易に行うことができる。
上記保持ユニットが上面部、底面部および側面部を有する構成において、好ましくは、バネ部材の上端は、底面部の下面に配置され、バネ部材の下端は、動滑車を保持する動滑車保持部に一端が固定されるシャフトの他端に取り付けられたバネ保持部材に保持され、バネ部材は、動滑車を略鉛直下方に付勢する圧縮バネである。このように構成すれば、圧縮バネの弾性力を用いてX線発生部を昇降可能に支持する構成において、ワイヤの交換作業を容易に行うことができる。
上記保持ユニットが上面部、底面部および側面部を有する構成において、好ましくは、バネ部材の上端は、動滑車を保持する動滑車保持部に保持され、バネ部材の下端は、底面部に一端が保持される保持具を保持するバネ保持部材に保持され、バネ部材は、動滑車を略鉛直下方に付勢する引張バネである。このように構成すれば、引張バネの弾性力を用いてX線発生部を昇降可能に支持する構成において、ワイヤの交換作業を容易に行うことができる。
上記保持ユニットが上面部、底面部および側面部を有する構成において、好ましくは、保持ユニットは、上面部の上面に設けられ、保持ユニットを鉛直上方に吊り上げるための吊部をさらに備える。このように構成すれば、吊部を用いることにより、保持ユニットを鉛直上方に吊り上げることができるので、保持ユニットを支柱からより容易に露出させることができる。その結果、現場でのワイヤ交換の作業性をより向上させることができる。
上記保持ユニットが上面部、底面部および側面部を有する構成において、好ましくは、支柱の側面には、メンテナンス用の開口部が形成されており、支柱は、開口部を介して、保持ユニットを昇降させるための昇降機構を着脱可能に構成されている。このように構成すれば、保持ユニットを支柱に対して鉛直上方に移動させる際に、保持ユニットの上方の空間を使う必要がなくなるので、天井が低くても、ワイヤの交換作業を容易に行うことができる。その結果、現場でのワイヤ交換の作業性を一層向上させることができる。また、ワイヤの交換作業時以外は、昇降機構を支柱に装着しておく必要がないので、昇降機構を取り外すことによって回診用X線装置を軽量化することができる。
本発明によれば、上記のように、ワイヤ交換の作業性を向上させた回診用X線装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による回診用X線装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態による保持ユニットの詳細を説明するための正面図である。 本発明の第1実施形態による保持ユニットの詳細を説明するための側面図である。 本発明の第1実施形態による保持ユニットの詳細を説明するための平面図である。 本発明の第1実施形態による保持ユニットを支柱から露出させる様子を説明するための正面図である。 本発明の第1実施形態による保持ユニットを支柱から露出させる様子を説明するための側面図である。 本発明の第2実施形態による保持ユニットの詳細を説明するための正面図である。 本発明の第2実施形態による保持ユニットを支柱から露出させる様子を説明するための正面図である。 本発明の第2実施形態の変形例による保持ユニットの詳細を説明するための側面図である。 本発明の第2実施形態の変形例による保持ユニットを支柱から露出させる様子を説明するための側面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する
[第1実施形態]
(回診用X線装置の構成)
まず、図1を参照して、本発明の第1実施形態による回診用X線装置1の全体的な構成について説明する。
第1実施形態による回診用X線装置1は、図1に示すように、装置全体が移動可能であり、回診時に、病院の各病室にいる患者(被写体)の元へ移動してX線撮影することが可能に構成されている。回診用X線装置1は、本体部2と、支柱3と、中間部4と、腕部5と、X線発生部6と、を備えている。
本体部2には、電源装置、バッテリー、操作パネル、等が設けられている。また、本体部2の下部には、複数の車輪2aが設けられており、回診用X線装置1を移動させることができる。
支柱3は、本体部2の前部に鉛直方向に延びるように取り付けられている。支柱3は、内部が中空になっており、中間部4(ひいてはX線発生部6)を昇降可能にする部品が保持される保持枠10が内部に収納されている。なお、保持枠10は、特許請求の範囲の「保持ユニット」の一例である。
中間部4は、支柱3の前側に、鉛直方向に移動可能に取り付けられている。腕部5は、中間部4の上部に、中間部4の前方に延びるように設けられている。
X線発生部6は、腕部5の中間部4とは反対側の端部に設けられており、内部にX線源を有するX線管7を有している。X線管7は、中間部4の昇降に伴って、高さ位置を変更させることができる。
以上のように、第1実施形態による回診用X線装置1は、複数の車輪2aによって患者(被写体)の元へ移動して、保持枠10に保持された部品によって調節されたX線管7の高さ位置からX線を照射することができる。
(支柱および保持枠の構成)
次に、図2〜図4を参照して、支柱3および支柱3の内部に収納された保持枠10の構成を説明する。
支柱3では、図2〜図4に示すように、板状の複数の側面3aに囲まれた内部に保持枠10が収納されている。支柱3は、上部が開放されており、保持枠10は、支柱3の上方から支柱3の内部に収納されることが可能である。側面3aには、保持枠10を支柱3に固定するための保持枠固定ネジ42が挿入される開口部40が設けられている。そして、保持枠10は、支柱3の外から保持枠固定ネジ42が取り付けられることによって支柱3に固定される。なお、保持枠固定ネジ42および開口部40はそれぞれ、特許請求の範囲の「締結具」および「保持ユニット固定部」の一例である。
保持枠10は、保持枠10の上部に配置される板状の上面保持枠11と、保持枠10の下部に配置される板状の下面保持枠12と、上面保持枠11と下面保持枠12の間に配置される板状の側面保持枠13とを有し、枠状に構成されている。上面保持枠11および側面保持枠13、ならびに、下面保持枠12および側面保持枠13は、図示しない固定ネジで固定されている。なお、上面保持枠11、下面保持枠12および側面保持枠13はそれぞれ、特許請求の範囲の「上面部」「底面部」および「側面部」の一例である。
上面保持枠11は、平面視において、支柱3の全体を覆うように支柱3と略等しい大きさ、または、支柱3よりも大きく形成されている。これにより、保持枠10を支柱3に収納している状態において、上面保持枠11は、支柱3の上面3bと接するとともに、支柱3の上面3bにより鉛直方向に支えられている。これにより、上面保持枠11を、保持枠10を支柱3に収納している状態において、それ以上、保持枠10が鉛直下方に動かない状態にすることができる。そして、この状態で、保持枠10は、保持枠固定ネジ42により支柱3に固定されている。また、上面保持枠11の上面11aには、保持枠10を鉛直上方に吊り上げるために用いられる吊輪50が設けられている。また、上面保持枠11には、ワイヤ20bの一端が固定されている。なお、吊輪50は、特許請求の範囲の「吊部」の一例である。
下面保持枠12は、平面視において、支柱3よりも小さく形成されている。下面保持枠12は、保持枠10を支柱3に収納している状態において、支柱3の高さ位置の中央近傍に配置されている。また、下面保持枠12の下面12aには、圧縮バネ22aの一端が固定された先端バネ座31が取り付けられている。また、下面保持枠12は、中央部に貫通口12cが形成されている。なお、圧縮バネ22aは、特許請求の範囲の「バネ部材」の一例である。
側面保持枠13は、A方向に一対形成される。この結果、保持枠10のA方向に直交するB方向には、側面保持枠13が設けられていない。また、側面保持枠13には、ワイヤ20aおよびワイヤ20bが巻き付けられたプーリ21の回転軸である支持軸23が固定されている。これにより、一対の側面保持枠13は、プーリ21を間に挟むとともに、プーリ21を回転可能に保持する。なお、プーリ21は、特許請求の範囲の「定滑車」の一例である。
側面保持枠13では、保持枠10を支柱3に収納している状態において、開口部40の高さ位置と同じ高さ位置にネジ穴41が設けられている。これにより、保持枠10を支柱3に収納している状態において、保持枠固定ネジ42を、側面3aの開口部40を介して、ネジ穴41に螺合させることによって、保持枠10が支柱3に固定される。その際、側面保持枠13は、支柱3の側面3aに接した状態で固定されるのが好ましい。また、開口部40を介して、保持枠固定ネジ42の締結を解除することによって、保持枠10は、鉛直方向に移動可能となるように支柱3から取り外される。この結果、保持枠10を鉛直上方に吊り上げることにより、保持枠10を支柱3から露出させることが可能となる。
プーリ21は、半径比が一定の巻取りプーリ21aと、半径比が可変の螺旋プーリ21bと、を有する。巻取りプーリ21aと、螺旋プーリ21bとは、一体的に形成され、回転軸(支持軸23)を共有している。巻取りプーリ21aおよび螺旋プーリ21bには、それぞれ、ワイヤ20aとワイヤ20bとからなるワイヤ20を固定するための固定部21cおよび21dが設けられている。これにより、螺旋プーリ21bは、ワイヤ20bが巻き付けられることで回転する。なお、巻取りプーリ21aと、螺旋プーリ21bとは、別々に形成されてもよい。この場合、巻取りプーリ21aと、螺旋プーリ21bとは、ネジ等で締結されることにより互いに固定され、回転軸(支持軸23)が共有される。
固定部21cでは、一端が中間部4(図1参照)に固定されたワイヤ20aの他端が固定されている。固定部21dでは、一端が上面保持枠11に固定されたワイヤ20bの他端が固定されている。なお、ワイヤ20aの中間部4に固定されている部分は図示していない。
ワイヤ20bは、螺旋プーリ21bと上面保持枠11との間で、プーリ21と回転軸を共有する定滑車24と、プーリ21よりも下方に配置された互いに回転軸を共有する2つの動滑車25と、に巻き付けられている。2つの動滑車25は、軸27を回転軸として共有している。また、2つの動滑車25は、軸27を介して、ホルダ26に保持されている。動滑車25は、下面保持枠12よりも上方において、鉛直方向に移動可能に構成されている。これにより、動滑車25、プーリ21およびワイヤ20は、支柱3および保持枠10の上部(下面保持枠12よりも上方)に配置されている。なお、ホルダ26は、特許請求の範囲の「動滑車保持部」の一例である。
圧縮バネ22aおよび22bは、保持枠10の下部に配置されている。圧縮バネ22aは、上端が先端バネ座31に保持されており、下端が中継バネ座32の上部に保持されている。圧縮バネ22bは、上端が中継バネ座32の下部に保持されており、下端が末端バネ座30に保持されている。このように、圧縮バネ22aおよび22bを直列に配置することにより、1つの圧縮バネを圧縮バネ22aおよび22bと同じバネ長に構成する場合と比較して、圧縮バネ22aおよび22bのそれぞれの長さが小さくなるので、圧縮バネ22aおよび22bの座屈が抑制される。圧縮バネ22bは、特許請求の範囲の「バネ部材」の一例である。また、末端バネ座30は、特許請求の範囲の「バネ保持部材」の一例である。
先端バネ座31、中継バネ座32および末端バネ座30には、それぞれの水平方向中央部にシャフト28を貫通させるための貫通口が形成されている。シャフト28の上端は、ホルダ26に固定されている。シャフト28の下端は、圧縮バネ22bが保持される末端バネ座30に取り付けられている。シャフト28は、上方から下方に、下面保持枠12の貫通口12c、先端バネ座31の貫通口、圧縮バネ22aの内部、中継バネ座32の貫通口、圧縮バネ22bの内部および末端バネ座30の貫通口の順に貫通している。そして、シャフト28は、ナット33により末端バネ座30に固定されている。この結果、圧縮バネ22aおよび22bは、シャフト28を略鉛直下方に付勢することによって、動滑車25を略鉛直下方に付勢するとともに、X線発生部6の昇降に伴って伸縮する。
(X線発生部の昇降機構)
次に、X線発生部6の昇降機構について説明する。X線発生部6は中間部4の昇降に伴って昇降するため、以降の説明では、中間部4が昇降した分だけX線発生部6も昇降するものとする。
中間部4を鉛直下方に移動させようとした場合、中間部4に一端が固定されたワイヤ20aが鉛直下方に引かれる。そして、ワイヤ20aが巻き付けられた巻取りプーリ21aが回転することにより、巻取りプーリ21aと同軸回転の螺旋プーリ21bに巻き付けられたワイヤ20bがさらに巻き取られ、ワイヤ20bが巻き付けられて中継する動滑車25が鉛直上方に移動しようとする。動滑車25が鉛直上方に移動した場合、動滑車25を保持するホルダ26に一端が固定されたシャフト28が鉛直上方に移動しようとする。そして、シャフト28の下端が固定される末端バネ座30が鉛直上方に押し上げられる。すなわち、圧縮バネ22aおよび22bには、圧縮する力が作用するので、圧縮バネ22aおよび22bには、略鉛直下方の反力(弾性力)が生じる。そして、この圧縮バネ22aおよび22bの弾性力の一部は、ワイヤ20bを介して螺旋プーリ21bに伝えられ、螺旋プーリ21bで相殺される。これにより、中間部4は、一定の高さ位置で停止する。この際、ワイヤ20aおよび20bには圧縮バネ22aおよび22bの大きな力が加えられるので、ワイヤ20aおよび20bが減耗しやすくなる。
また、中間部4を鉛直上方に移動させようとした場合、中間部4に一端が固定されたワイヤ20aが鉛直上方に引かれる。そして、ワイヤ20aが巻き付けられた巻取りプーリ21aは、中間部4を鉛直下方に移動させようとした場合とは逆回転することにより、巻取りプーリ21aと同軸回転の螺旋プーリ21bに巻き付けられたワイヤ20bが繰り出され、ワイヤ20bが巻き付けられて中継する動滑車25が略鉛直下方に移動しようとする。動滑車25が略鉛直下方に移動した場合、動滑車25を保持するホルダ26に一端が固定されたシャフト28が略鉛直下方に移動しようとする。そして、シャフト28の下端が固定される末端バネ座30が略鉛直下方に押し下げられる。すなわち、圧縮バネ22aおよび22bに作用する力が小さくなる。これに伴い、小さくなった反力(弾性力)の一部は、螺旋プーリ21bで相殺される。これにより、中間部4は、一定の高さ位置で停止する。
上述したように、圧縮バネ22aおよび22bに作用する弾性力はバネの伸縮により一定ではない。そこで、本実施形態では、ワイヤ20bが巻き取られるプーリを半径比が可変の螺旋プーリ21bとすることで、巻き取らせるワイヤ20bの長さを変化させている。
(保持枠を支柱に対して鉛直方向に移動させる方法)
次に、図5および図6を参照して、保持枠10を支柱3に対して鉛直方向に移動させる方法を説明する。
まず、図5および図6に示すように、吊輪50に先端がフック状の吊り上げ器51を装着する。次に、図6に示すように、保持枠固定ネジ42を開口部40およびネジ穴41から取り外す。
そして、ホルダ26と下面保持枠12との間に、ホルダ26と下面保持枠12が所定の距離以上に接近しないようにするためのかませ木45を挿入する。かませ木45により、シャフト28がホルダ26および下面保持枠12に対する移動が制限されるので、圧縮バネ22aおよび22bの付勢力が無効化される。
次に、中間部4をピン止め等の方法で固定した上で、中間部4に固定されたワイヤ20aの一端の固定を解除する。これにより、保持枠10と、保持枠10が保持するプーリ21、圧縮バネ22aおよび22b、および、ワイヤ20aおよび20bとは支柱3に対して移動可能となる。そして、吊り上げ器51により保持枠10を吊り上げる(上方に移動させる)ことで、保持枠10を支柱3の上方に移動させることができる。
ワイヤ20aおよび20bの交換は、ワイヤ20aおよび20bが巻き付けられているプーリ21、定滑車24および動滑車25が保持枠10とともに支柱3の上方に露出された状態で行われる。したがって、保持枠10の上部に設けられたプーリ21および動滑車25が露出される高さまで保持枠10を鉛直上方に移動させることで、ワイヤ20aおよび20bの交換作業を行うことが可能である。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ワイヤ20を保持する保持枠10が、鉛直方向に伸びる支柱3に、取り外し可能でかつ上方に露出可能に収納されるように構成する。これにより、ワイヤ20を保持する保持枠10を支柱3に対して上方に移動させることにより保持枠10を支柱3から容易に露出させることができる。したがって、支柱3を解体することなく、保持枠10に保持されたワイヤ20の交換を行うことができるので、ワイヤ交換の作業性を向上させることができる。また、現場であっても、ワイヤ交換を行うことができるので、ワイヤ交換のために工場に持ち帰ることに起因して回診用X線装置1が使用できない期間が長期化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ワイヤ20は、保持枠10の上部に保持されており、保持枠10は、支柱3から取り外して支柱3に対して上方に移動されることにより、支柱3から露出するように構成する。これにより、保持枠10の上部が支柱3から露出されるまで保持枠10を上方に移動させることによってワイヤ20の交換を行うことができるので、保持枠10の全体が支柱3から露出されるまで上方に移動させる場合と比較して、保持枠10を上方に移動させる高さを減少させるとともに、天井が低い場合にもワイヤ20の交換作業を行うことができる。その結果、ワイヤ20の交換作業をより容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、保持枠10は、ワイヤ20が巻き付けられ圧縮バネ22aおよび22bの伸縮に伴って昇降する動滑車25をさらに保持し、保持枠10の上部にワイヤ20、プーリ21および動滑車25が保持され、保持枠10の下部に圧縮バネ22aおよび22bが保持される。これにより、保持枠10の上部が支柱3から露出されるまで保持枠10を上方に移動させることによって、動滑車25およびプーリ21からワイヤ20を容易に取り外すことができる。その結果、ワイヤ20の交換作業を一層容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、保持枠10は、ワイヤ20が固定される上面保持枠11と、圧縮バネ22aおよび22bが固定される下面保持枠12と、互いに対向する一対の側面保持枠13とを有する枠状に形成されており、一対の側面保持枠13は、プーリ21を間に挟むとともに、プーリ21を回転可能に保持するように構成する。これにより、保持枠10を支柱3から露出させた場合に、保持枠10の側面保持枠13が配置されていない部分から保持枠10が保持するワイヤ20などの部品を露出させることができるので、ワイヤ20の交換作業をより容易に行うことができる。また、プーリ21の支持軸23を保持枠10に対して容易に固定することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、支柱3は、支柱3に対して保持枠10を固定する保持枠固定ネジ42を支柱3の外から取り付けることが可能な開口部40を有する。これにより、保持枠10の支柱3に対する固定および固定解除を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、保持枠10の上面保持枠11は、支柱3に接するとともに、支柱3により鉛直方向に支えられており、保持枠10は、支柱3に対して鉛直方向に動かない状態で、保持枠固定ネジ42により支柱3に固定可能に構成する。これにより、鉛直方向に安定した状態で、保持枠10の保持枠固定ネジ42による支柱3への固定および固定解除を行うことができる。その結果、保持枠10の支柱3への固定および固定解除をより容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、圧縮バネ22aの上端は、下面保持枠12の下面12aに配置され、圧縮バネ22bの下端は、動滑車25を保持するホルダ26に一端が固定されるシャフト28の他端に取り付けられた末端バネ座30に保持され、圧縮バネ22aおよび22bは、動滑車25を略鉛直下方に付勢する圧縮バネである。これにより、圧縮バネ22aおよび22bの弾性力を用いてX線発生部6を昇降可能に支持する構成において、ワイヤ20の交換作業を容易に行うことができる。
また、第1実施形態では、上記のように、保持枠10は、上面保持枠11の上面11aに設けられ、保持枠10を鉛直上方に吊り上げるための吊輪50をさらに備える。これにより、吊輪50を用いることにより、保持枠10を鉛直上方に吊り上げることができるので、保持枠10を支柱3からより容易に露出させることができる。その結果、現場でのワイヤ交換の作業性をより向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、図7および図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、圧縮バネを用いた上記第1実施形態の構成とは異なり、引張バネを用いる例について説明する。なお、上記第1実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
(支柱および保持枠の構成)
図7に示すように、本発明の第2実施形態では、保持枠210は、保持枠210の下部に配置される板状の下面保持枠212と、上面保持枠11と下面保持枠12の間に配置される板状の側面保持枠213とを有する。なお、下面保持枠212および側面保持枠213はそれぞれ、特許請求の範囲の「底面部」および「側面部」の一例である。
下面保持枠212は、保持枠210を支柱3に収納している状態において、支柱3の高さの下端部近傍に配置されている。また、下面保持枠212の下面212aには、引張バネ222の一端が固定された先端バネ座230を固定するためのバネ引張ボルト233が取り付けられている。なお、引張バネ222は、特許請求の範囲の「バネ保持部材」の一例である。また、バネ引張ボルト233は、特許請求の範囲の「保持具」の一例である。
側面保持枠213は、第1実施形態の保持枠10と同様に、A方向に一対形成される。この結果、保持枠210のA方向に直交するB方向には、側面保持枠13が設けられていない。また、側面保持枠213は、第1実施形態の保持枠10と比較して、支柱3に対する鉛直方向の長さが大きく形成されている。
引張バネ222は、保持枠210の下部に配置されている。引張バネ222は、上端が末端バネ座231に保持されており、下端が先端バネ座230に保持されている。
(X線発生部の昇降機構)
次に、X線発生部6の昇降機構について説明する。
中間部4を鉛直下方に移動させようとした場合、動滑車25が鉛直上方に移動しようとする。動滑車25が鉛直上方に移動した場合、末端バネ座231を鉛直上方に引っ張る力が作用する。すなわち、引張バネ222には、鉛直上方に引き伸ばされる力が作用する。これにより、引張バネ222に略鉛直下方への反力(弾性力)が生じる。そして、この引張バネ222の弾性力の一部は、ワイヤ20bを介して螺旋プーリ21bに伝えられ、螺旋プーリ21bで相殺される。これにより、中間部4は、一定の高さ位置で停止する。
また、中間部4を鉛直上方に移動させようとした場合、動滑車25が略鉛直下方に移動しようとする。動滑車25が略鉛直下方に移動した場合、末端バネ座231が略鉛直下方に移動しようとする。これにより、引張バネ222に作用する力が小さくなる。これに伴い、小さくなった反力(弾性力)の一部は、螺旋プーリ21bで相殺される。これにより、中間部4は、一定の高さ位置で停止する。
(保持枠を支柱に対して鉛直方向に移動させる方法)
次に、図8を参照して、保持枠210を支柱3に対して鉛直方向に移動させる方法を説明する。
まず、図8に示すように、吊輪50に先端がフック状の吊り上げ器51を装着する。次に、第1実施形態と同様に、保持枠固定ネジ42を開口部40およびネジ穴41から取り外す。
そして、支柱3の側面3aの下部に設けられた図示しない開口部から、レンチ等の道具を用いて、先端バネ座230を下面保持枠212に固定するバネ引張ボルト233を緩める。これにより、引張バネ222を引っ張る力が作用しなくなるので、引張バネ222の略鉛直下方への付勢力が無効化される。そして、保持枠210の上部に設けられたプーリ21および動滑車25が露出される高さまで保持枠210を鉛直上方に移動させることで、ワイヤ20aおよび20bの交換作業を行うことが可能である。
なお、第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、引張バネ222の上端は、動滑車25を保持するホルダ26に保持され、引張バネ222の下端は、下面保持枠212に一端が保持されるバネ引張ボルト233を保持する先端バネ座230に保持され、引張バネ222は、動滑車25を略鉛直下方に付勢する引張バネである。これにより、引張バネ222の弾性力を用いてX線発生部6を昇降可能に支持する構成において、ワイヤ20の交換作業を容易に行うことができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第2実施形態の変形例]
次に、図9および図10を参照して、第2実施形態の変形例について説明する。この第2実施形態の変形例では、上記第2実施形態とは異なる方法で、保持枠10を支柱3から鉛直上方に移動させる例について説明する。なお、上記第2実施形態と同一の構成については、図中において同じ符号を付して図示し、その説明を省略する。
図9に示すように、本発明の第2実施形態の変形例では、支柱303の側面303aには、メンテナンス用の開口部70aおよび70bが形成されている。開口部70aには、保持枠210を鉛直上方に移動させて、支柱3から保持枠210を露出させるための持ち上げ装置60を取り付けることができる。なお、持ち上げ装置60は、特許請求の範囲の「昇降機構」の一例である。
持ち上げ装置60は、開口部70aから支柱303の側面303aの外側に露出した本体部61と、開口部70aの内部に配置されワイヤ63を巻き取るドラムを有する巻き取り部62と、ワイヤ63と、ワイヤ63の先端に取り付けられるフック65と、を備えている。本体部61には図示しないハンドルが取り付けられており、ハンドルを操作することで、巻き取り部62がワイヤ63を巻き取ることが可能に構成されている。また、フック65は、下面保持枠212に設けられた孔部212bに先端を挿入して下面保持枠212に引っ掛けることにより、下面保持枠212に固定可能に構成されている。なお、開口部70bは、フック65の先端を挿入または取り外す際に、孔部212bにユーザがアクセスするために設けられている。これにより、図10に示すように、ハンドル操作に伴うワイヤ63の巻き取り量に応じて、フック65によって固定された保持枠210を鉛直上方に移動させることができる。また、持ち上げ装置60は、支柱303の側面303aに形成された開口部70aを介して支柱303に対して着脱可能であるとともに、軽量で持ち運び可能に構成されている。したがって、ワイヤ20の交換作業時に、持ち上げ装置60を現場に持ち込み、持ち上げ装置60を支柱303に対して装着することにより、容易に保持枠210を昇降させることができる。また、ワイヤ20の交換作業時以外は、持ち上げ装置60を取り外しておくことによって、回診用X線装置1の重量の増加を抑えることができる。
なお、第2実施形態の変形例のその他の構成は、上記第2実施形態と同様である。
(第2実施形態の変形例の効果)
第2実施形態の変形例では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態の変形例では、上記のように、支柱303の側面303aには、メンテナンス用の開口部70aが形成されており、支柱303は、開口部70を介して、保持枠310を昇降させるための持ち上げ装置60を着脱可能に構成されている。これにより、保持枠310を支柱303に対して鉛直上方に移動させる際に、保持枠310の上方の空間を使う必要がなくなるので、天井が低くても、ワイヤ20の交換作業を容易に行うことができる。その結果、現場でのワイヤ交換の作業性を一層向上させることができる。また、ワイヤ20の交換作業時以外は、持ち上げ装置60を支柱303に装着しておく必要がないので、持ち上げ装置60を取り外すことによって回診用X線装置1を軽量化することができる。
なお、第2実施形態の変形例のその他の効果は、上記第2実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態およびその変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
上記第2実施形態の変形例では、吊輪50を用いて保持枠210を吊り上げる構成とした上記第2実施形態に対して、持ち上げ装置60を用いて保持枠210を持ち上げる構成とした。これと同様に、上記第1実施形態に対しても、持ち上げ装置を用いて保持枠10を持ち上げる構成としてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、保持枠10および210の側面保持枠13および213は、それぞれ、一対形成されており、側面保持枠が形成されていない部分を有するとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、側面保持枠を4個形成することによって4面全てに側面保持枠を配置するようにしてもよいし、4個以上の構成としてもよい。この場合、ワイヤ交換の作業性を向上させるために、いずれかの側面保持枠に開口を設けるのが好ましい。
また、上記第1および第2実施形態では、吊輪50および持ち上げ装置60を保持枠10および210を鉛直方向に移動させるために用いるとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、保持枠10および210を鉛直方向に移動させることが可能な他の機構に置き換えることもできる。
また、上記第1および第2実施形態では、上面保持枠11の上面11aには、保持枠10を鉛直上方に吊り上げるために用いられる吊輪50が設けられているとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記第2実施形態の変形例の持ち上げ装置60のように、吊輪50を、上面保持枠11に対して着脱可能であるとともに、軽量で持ち運び可能に構成してもよい。
また、上記第2実施形態の変形例では、フック65は、下面保持枠212に設けられた孔部212bに先端を挿入して下面保持枠212に引っ掛けることにより、下面保持枠212に固定可能に構成されるとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、下面保持枠212に固定可能であれば、フック65以外の部品を用いるように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、中間部4、腕部5およびX線発生部6が固定されており、中間部4が昇降した場合、中間部4、腕部5およびX線発生部6が同じ高さ位置だけ変化するとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、支柱3と中間部4との間の昇降機構に加えて、中間部4と腕部5との間に別の昇降機構を設けることもできる。
また、上記第1および第2実施形態では、上面保持枠11は、平面視において、支柱3および303の全体を覆うように支柱3および303よりも略等しい大きさ、または、支柱3および303よりも大きく形成されているとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、上面保持枠11は、保持枠10および210を支柱3および303に収納している状態において、それ以上、保持枠10および210が鉛直下方に動かない状態にすることができれば、上面保持枠11は、平面視において、支柱3および303よりも小さく形成されていてもよい。この場合、たとえば、支柱3および303の側面3aおよび303aの内側に上面保持枠11を支えるための突起が形成されてもよいし、支柱3および303の上端を支柱3および303の内側方向へ折り曲げ、折り曲げられた部分で上面保持枠11を支えるようにしてもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、巻取りプーリ21aに巻き取られるワイヤ20aと螺旋プーリ21bに巻き取られるワイヤ20bとを独立した別のワイヤとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、ワイヤ20aの一端が固定される固定部21c、および、ワイヤ20bの一端が固定部21dを設けずに、1本のワイヤとしてもよい。
また、上記第1実施形態では、下面保持枠12の下面12aに先端バネ座31が配置されるとしたが、本発明はこれに限られない。本発明では、下面保持枠12と先端バネ座31とを一体的に形成してもよい。
また、上記第1実施形態では、バネ機構として、圧縮バネ22aおよび22bの2本の圧縮バネを直列に繋いだ構成としたが、本発明はこれに限られない。本発明では、バネ機構を1つの圧縮バネで構成することもできる。また、バネ機構を3本以上の圧縮バネを直列に繋いだ構成とすることもできる。
また、上記第1および第2実施形態では、ワイヤ20bが1つの定滑車24と2つの動滑車25を中継するように構成したが、本発明はこれに限られない。本発明では、1つの動滑車25だけを中継するように構成することもできる。また、2つの定滑車24と、3つの動滑車25を中継するように構成することもできる。
また、上記第1および第2実施形態では、ワイヤ20aおよび20bをそれぞれ1本ずつで構成したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ワイヤ20aおよび20bをそれぞれ2本ずつとすることもできるし、3本以上とすることもできる。このようにワイヤを多重にすることによって、ワイヤ20aおよび20bのいずれかの1本が断絶した場合でも、中間部4(ひいては、X線発生部6)の落下を抑制できる。
1 回診用X線装置
3、303 支柱
3a、303a (支柱の)側面
3b (支柱の)上面
6 X線発生部
10、210 保持枠(保持ユニット)
11 上面保持枠(上面部)
11a (上面部の)上面
12、212 下面保持枠(底面部)
12a、212a (底面部の)下面
13、213 側面保持枠(側面部)
20(20a、20b) ワイヤ
21 プーリ(定滑車)
22a、22b 圧縮バネ(バネ部材)
25 動滑車
26 ホルダ(動滑車保持部)
28 シャフト
30 末端バネ座(バネ保持部材)
40 開口部(保持ユニット固定部)
42 保持枠固定ネジ(締結具)
50 吊輪(吊部)
60 持ち上げ装置(昇降機構)
70a 開口部
222 引張バネ(バネ部材)
230 先端バネ座(バネ保持部材)
233 バネ引張ボルト(保持具)

Claims (10)

  1. 被写体にX線を照射するX線源を含み、鉛直方向に昇降可能なX線発生部と、
    前記X線発生部の昇降に伴って伸縮するバネ部材を伸縮可能に保持するとともに、前記バネ部材の弾性力を前記X線発生部に伝達するワイヤ、および、前記ワイヤが巻き付けられて回転する定滑車を保持し、前記X線発生部を昇降可能に支持する保持ユニットと、
    前記保持ユニットが、取り外し可能でかつ上方に露出可能に収納され、鉛直方向に伸びる支柱とを備えた、回診用X線装置。
  2. 前記ワイヤは、前記保持ユニットの上部に保持されており、
    前記保持ユニットは、前記支柱から取り外して前記支柱に対して上方に移動されることにより、前記支柱から露出するように構成されている、請求項1に記載の回診用X線装置。
  3. 前記保持ユニットは、前記ワイヤが巻き付けられ前記バネ部材の伸縮に伴って昇降する動滑車をさらに保持し、
    前記保持ユニットの上部に前記ワイヤ、前記定滑車および前記動滑車が保持され、前記保持ユニットの下部に前記バネ部材が保持されている、請求項1または2に記載の回診用X線装置。
  4. 前記保持ユニットは、前記ワイヤが固定される上面部と、前記バネ部材が固定される底面部と、互いに対向する一対の側面部とを有する枠状に形成されており、
    前記一対の側面部は、前記定滑車を間に挟むとともに、前記定滑車を回転可能に保持するように構成されている、請求項3に記載の回診用X線装置。
  5. 前記支柱は、前記支柱に対して前記保持ユニットを固定する締結具を前記支柱の外から取り付けることが可能な保持ユニット固定部を有する、請求項4に記載の回診用X線装置。
  6. 前記保持ユニットの前記上面部は、前記支柱に接するとともに、前記支柱により鉛直方向に支えられており、
    前記保持ユニットは、前記支柱に対して鉛直方向に動かない状態で、前記締結具により前記支柱に固定可能に構成されている、請求項5に記載の回診用X線装置。
  7. 前記バネ部材の上端は、前記底面部の下面に配置され、
    前記バネ部材の下端は、前記動滑車を保持する動滑車保持部に一端が固定されるシャフトの他端に取り付けられたバネ保持部材に保持され、
    前記バネ部材は、前記動滑車を略鉛直下方に付勢する圧縮バネである、請求項4〜6のいずれか1項に記載の回診用X線装置。
  8. 前記バネ部材の上端は、前記動滑車を保持する動滑車保持部に保持され、
    前記バネ部材の下端は、前記底面部に一端が保持される保持具を保持するバネ保持部材に保持され、
    前記バネ部材は、前記動滑車を略鉛直下方に付勢する引張バネである、請求項4〜6のいずれか1項に記載の回診用X線装置。
  9. 前記保持ユニットは、前記上面部の上面に設けられ、前記保持ユニットを鉛直上方に吊り上げるための吊部をさらに備えている、請求項4〜8のいずれか1項に記載の回診用X線装置。
  10. 前記支柱の側面には、メンテナンス用の開口部が形成されており、
    前記支柱は、前記開口部を介して、前記保持ユニットを昇降させるための昇降機構を着脱可能に構成されている、請求項4〜8のいずれか1項に記載の回診用X線装置。
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