JP2015058117A - 移動型x線診断装置 - Google Patents

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石井 誠
Makoto Ishii
誠 石井
威彰 馬場
Takeaki Baba
威彰 馬場
市川 勉
Tsutomu Ichikawa
勉 市川
内田 直樹
Naoki Uchida
直樹 内田
井戸 健二
Kenji Ido
健二 井戸
雅彦 北山
Masahiko Kitayama
雅彦 北山
浩介 米田
Kosuke Yoneta
浩介 米田
泰漢 星野
Taikan Hoshino
泰漢 星野
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Abstract

【課題】撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することができる移動型X線診断装置を提供すること。【解決手段】実施形態の移動型X線診断装置は、支柱及びアームと、装置本体と、離間機構とを備える。支柱及びアームがX線管を支持する。装置本体が、X線管によるX線の発生を制御する。離間機構が、所定の軸に対して可動部分が可動することで、支柱及びアームを装置本体から離間させる。【選択図】図3A

Description

本発明の実施の形態は、移動型X線診断装置に関する。
従来、病室などに移動させてX線画像を撮影する移動型X線診断装置が知られている。例えば、移動型X線診断装置は、X線を発生するX線管と、X線管が発生したX線の照射野を調節するX線可動絞りと、X線管及びX線可動絞りを支持する支持機構と、移動型X線診断装置の各種制御を実行する装置本体と、装置を移動するための車輪を備える。そして、移動型X線診断装置は、操作者によって病室まで移動され、病室内のベッド上にいて簡単に身動きできない患者(例えば、点滴中、寝たきり、両足負傷による歩行困難など)に対してX線画像の撮影を実行する。
ここで、上述した移動型X線診断装置においては、X線画像の撮影に際して、患部がX線の照射野に含まれるように、支持機構によって支持されたX線管の位置及びX線可動絞りが調節された後、X線画像の撮影が実行される。しかしながら、上述した従来技術においては、撮影場所の状況によって撮影部位に対して適切な位置での撮影が困難となる場合があった。
特開2010−22505号公報
本発明が解決しようとする課題は、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することができる移動型X線診断装置を提供することである。
実施の形態の移動型X線診断装置は、支持機構と、本体部と、離間機構とを備える。支持機構は、X線管を支持する。本体部は、前記X線管によるX線の発生を制御する。離間機構は、所定の軸に対して可動部分が可動することで、前記支持機構を前記本体部から離間させる。
図1は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を示す図である。 図2Aは、従来技術に係る移動型X線診断装置によるX線画像の撮影の一例を説明するための図である。 図2Bは、従来技術に係る移動型X線診断装置によるX線画像の撮影の一例を説明するための図である。 図3Aは、第1の実施形態に係る離間機構の構成の一例を示す図である。 図3Bは、第1の実施形態に係る離間機構の構成の一例を示す図である。 図4Aは、第1の実施形態に係るロック解除部の一例を示す図である。 図4Bは、第1の実施形態に係るロック解除部の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置によるX線画像の撮影の一例を説明するための図である。 図6Aは、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の利用状況の一例を示す図である。 図6Bは、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の利用状況の一例を示す図である。 図7は、第2の実施形態に係る離間機構の構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、移動型X線診断装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下では、本願に係る移動型X線診断装置として、X線管とX線可動絞りとを支持する支持機構に支柱が用いられる移動型X線診断装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を説明する。図1は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1の全体構成の一例を示す図である。図1に示すように、移動型X線診断装置1は、支柱2と、アーム3と、X線管4と、X線可動絞り5と、前輪6と、後輪7と、ハンドル8と、装置本体9と、離間機構10とを備える。
支柱2は、図1に示すように、移動型X線診断装置1の前側(前輪6側)に配置され、アーム3の一端が連結されることで、アーム3を支持する。アーム3は、一端が支柱2と連結され、他端にX線管4とX線可動絞り5とが配置される。ここで、アーム3は、支柱2によって上下に自在にスライドするように連結される。例えば、支柱2にレールが設置され、アーム3は一端がレールと連結されてレール上を移動することにより、上下にスライドする。また、アーム3は、支柱2の長軸に直交する方向に伸縮する。
X線管4は、装置本体9に含まれる高電圧発生部(不図示)と接続され、高電圧発生部から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。X線可動絞り5は、X線管4によって発生されたX線の照射野を調節する機構を有する。具体的には、X線可動絞り5は、2対の可動制限羽根を有し、各対における可動制限羽根が開閉することでX線の照射野を調整する。すなわち、X線可動絞り5は、X線管4によって円錐状に発せられたX線が所定の照射野に照射されるように可動制限羽根が開閉される。
前輪6は、旋回自在の車輪であり、例えば、一対のキャスターなどである。後輪7は、図示しないモータなどが連結された駆動輪であり、操作者による操作に応じて駆動する。一例を挙げると、後輪7は、ハンドル8付近に配置された駆動ボタンが押下されたり、ハンドル8に設けられた圧力センサによって圧力が検知されたりすることによりモータが駆動し、モータによる動力により駆動する。ハンドル8は、操作者が移動型X線診断装置1を移動させる際に操作するハンドルである。例えば、操作者は、ハンドル8を握った状態で駆動ボタンを押下することで、移動型X線診断装置1を前進させたり、後進させたりすることができる。或いは、ハンドル8が圧力センサを備え、操作者によって操作される方向(例えば、ハンドルを押している場合に前進、ハンドルを引いている場合に後進など)を検知して、モータを所望の方向に駆動させることも可能である。なお、移動型X線診断装置1は、上記した駆動ボタンの押下が止められたり、或いは、圧力センサによる検知が無くなったりすると、ブレーキがかかるように制御される。
装置本体9は、移動型X線診断装置1の各部を制御する制御部、各種データを記憶する記憶部、外部から供給される電力を蓄電するバッテリ、種々の操作を受け付ける操作部、及び、種々の情報を表示する表示部などを有する。そして、装置本体9は、移動型X線診断装置1の移動に関する各種処理及びX線画像の撮影に関する各種処理の制御を実行する。例えば、装置本体9は、装置本体9の上面に配置された操作部から転送された操作者の指示に従って高電圧発生部を制御し、X線管4に供給する電圧を調整することで、患者に対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、装置本体9は、操作者の指示に従ってX線可動絞り5を制御し、X線可動絞り5が有する可動制限羽根の開度を調整することで、患者に対して照射されるX線の照射野を制御する。
また、装置本体9は、操作者の指示に従って、画像データ生成処理や、画像処理、あるいは解析処理などを制御する。また、装置本体9は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや記憶部が記憶する画像などを、表示部のディスプレイに表示するように制御する。離間機構10は、支持機構である支柱2及びアーム3を装置本体9から離間させる。換言すると、離間機構10は、支持機構に支持されたX線管4及びX線可動絞り5を装置本体9からより離れた位置に配置させる。なお、離間機構10の詳細については、後述する。
以上、移動型X線診断装置1の全体構成について説明した。かかる全体構成のもと、移動型X線診断装置1は、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することができるように構成される。ここで、まず、従来の移動型X線診断装置において、撮影場所の状況によって撮影部位に対して適切な位置での撮影が困難となる場合について、図2A及び図2Bを用いて説明する。図2A及び図2Bは、従来技術に係る移動型X線診断装置100によるX線画像の撮影の一例を説明するための図である。なお、図2A及び図2Bは、移動型X線診断装置100及び患者を上面からみた場合の図を示す。
例えば、従来技術に係る移動型X線診断装置100は、操作者によってハンドル108が操作され、図2Aに示すように、患者が寝ているベッドの脇に装置本体109が配置される。そして、移動型X線診断装置100は、図2Aに示すように、操作者によって支柱102が矢印21の方向に回転されて、X線管4及びX線可動絞り5が患者の方に向けられる。そして、移動型X線診断装置100は、操作者によってアーム103が矢印22の方向に伸長されて、患者の撮影部位にX線が照射される位置にX線管4を配置される。そして、FPD(Flat Panel Detector)や、カセッテなどの画像記録媒体が患者の撮像部位とベッドとの間にセットされ、X線画像が撮影される。
このように、移動型X線診断装置100は、患者の近くに配置されて、X線画像を撮影する。しかしながら、移動型X線診断装置100が使用される病室や手術室などは必ずしも十分なスペースがあるとは限らず、移動型X線診断装置100の配置場所が限定される場合がある。例えば、図2Bに示すように、患者のベッドの脇に装置本体109を配置するスペースがなく、装置本体109を患者の足側に配置して、支柱102を回転させてアーム103を伸長させるような場合、撮影部位によっては、届かない場合もある。
このような問題に対して、従来技術においては、支柱が分離する移動型X線診断装置が知られている。かかる移動型X線診断装置は、装置本体から分離する台車上に支柱を配置し、状況によって台車を分離することで、支柱を分離させる。しかしながら、このような移動型X線診断装置の場合、分離した支柱の転倒角が不十分となり、安全性に問題がある。また、このような移動型X線診断装置においては、台車が小さいため、X線管などを支えるには安定性にかけてしまう。また、このような移動型X線診断装置は、ケーブルが張ってしまう場合もあり、装置に対して負荷がかかったり、或いは、操作者の足等がケーブルに引っかかったりしてしまう危険もある。また、このような移動型X線診断装置は、分離した場合に、装置本体側と、支柱側とで連動して走行できず、また、接続のON/OFFの操作をしなければならず、種々の手間が増えてしまう。
そこで、本願に係る移動型X線診断装置1は、以下、詳細に説明する離間機構10によって、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することができるように構成される。具体的には、離間機構10は、所定の軸に対して可動部分が可動することで、支柱2やアーム3を含む支持機構を装置本体9から離間させる。より具体的には、離間機構10は、複数の軸それぞれに対して可動する複数の可動部分を有し、複数の可動部分がそれぞれ独立して可動する。図3A及び図3Bは、第1の実施形態に係る離間機構10の構成の一例を示す図である。なお、図3Aは、撮影時の移動型X線診断装置1の側面図を示し、図3Bは、撮影時の移動型X線診断装置1の俯瞰図を示す。
例えば、離間機構10は、図3Aに示すように、第1の可動部分10aと、第2の可動部分10bとを有する。そして、離間機構10は、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bが可動することで、支柱2を装置本体9から離間させる。ここで、離間機構10は、装置本体9が載置された台の先端と第1の可動部分10aの一端とが接続され、第1の可動部分10aの他端と第2の可動部分10bの一端とが接続され、第2の可動部分10bの他端に支柱2が配置される。
さらに、離間機構10においては、図3Bに示すように、装置本体9が載置された台の先端と第1の可動部分10aの一端との接続部分に回転軸11aが設けられ、第1の可動部分10aの他端と第2の可動部分10bの一端との接続部分に回転軸11bが設けられる。そして、第1の可動部分10aが回転軸11aを軸として矢印23の方向で旋回し、第2の可動部分10bが、回転軸11bを軸として矢印24の方向で旋回する。これにより、離間機構10は、第2の可動部分10bの他端に配置された支柱2を装置本体9から離間させる。換言すると、離間機構10は、X線管4及びX線可動絞り5を装置本体9からより離れた位置に配置させることができる。
例えば、移動型X線診断装置1は、X線可動絞り5に設けられた絞りハンドル12が操作者によって把持されて、操作されることで、収納時の状態(図1の状態)から図3Bに示す撮影時の状態にされる。ここで、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1においては、X線管4を支持するアーム3と、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bとをそれぞれ独立して可動可能にするロック解除部を備える。通常、移動型X線診断装置においては、絞りハンドルを把持して、X線管の位置決めを行う場合には、ロック解除ボタンを押下することで、支柱に沿った上下スライドや、アームの伸縮の調整などにかかったロックを解除する。すなわち、移動型X線診断装置においては、上述した操作が意図せず動くことがないように、各操作にロックがかかっている。
そこで、例えば、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、支柱2に沿った上下スライドや、アーム3の伸縮の調整などに加えて、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bに対してロックがかかるように構成される。そして、移動型X線診断装置1は、支持機構と、離間機構10とをそれぞれ独立して可動可能にするロック解除部を備える。さらに、移動型X線診断装置1は、離間機構10に含まれる複数の可動部分をそれぞれ独立して可動可能にする。
図4A及び図4Bは、第1の実施形態に係るロック解除部の一例を示す図である。例えば、移動型X線診断装置1は、図4Aに示すように、絞りハンドル12にロック解除部13a〜13cを備える。そして、例えば、ロック解除部13aは、第1の可動部分10aにかかったロックを解除し、ロック解除部13bは、第2の可動部分10bにかかったロックを解除し、ロック解除部13cは、支柱2やアーム3などの支持機構にかかったロックを解除する。例えば、操作者は、絞りハンドル12を把持してロック解除部13a及びロック解除部13bをそれぞれ押下することで、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bのロックをそれぞれ解除して旋回させることで、支持機構を装置本体9から離間させる。その後、操作者は、ロック解除部13a及びロック解除部13bの押下を止めて、ロック解除部13cを押下することで、支持機構のロックを解除して、支柱2に沿った上下スライドや、アームの伸縮の調整などを行なう。
なお、ロック解除部は、図4Aに図示した例に限られず、操作可能な場所であれば任意の場所に配置することができる。例えば、移動型X線診断装置1は、図4Bに示すように、X線可動絞り5にロック解除部13d〜13fを備えることも可能である。例えば、ロック解除部13dは、第1の可動部分10aにかかったロックを解除し、ロック解除部13eは、第2の可動部分10bにかかったロックを解除し、ロック解除部13fは、支柱2やアーム3などの支持機構にかかったロックを解除する。
上述したように、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1においては、離間機構10が支持機構を装置本体9から離間させることで、X線管4の可動範囲を広げることができ、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することを可能にする。図5は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1によるX線画像の撮影の一例を説明するための図である。例えば、移動型X線診断装置1は、待機時に病院の各フロアの廊下などに置かれ、バッテリの蓄電容量に応じて充電される。そして、使用時には、移動型X線診断装置1は、専用の鍵などによりロックが解除され、操作者がハンドル8を操作するとともに、駆動ボタン(或いは、圧力センサなど)により後輪7を駆動させることで、図5の(A)に示すように、病室などに移動される。
ここで、図5の(A)に示すように、ベッドサイドに装置本体9が進入できない場合に、移動型X線診断装置1においては、操作者がロック解除部13a及びロック解除部13bを押下しながら絞りハンドル12を操作することで、図5の(B)に示すように、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bをベッドサイドに位置するように操作される。そして、操作者は、ロック解除部13a及びロック解除部13bの押下を止めて、ロック解除部13cを押下しながら絞りハンドル12を操作することで、長手方向を軸に支柱2を回転させて、X線管4及びX線可動絞り5を患者側に向け、さらに、アーム3を伸ばし、患者の撮影部位にX線が照射される位置にX線管4を配置する。
このように、移動型X線診断装置1は、X線管4及びX線可動絞り5を装置本体9から離間させる離間機構10を備え、離間機構10の各可動部分が、装置本体9に対する位置において、装置本体9からの距離が遠くなる可動部分ほど細くなるように形成される。従って、患者がいる環境が狭い状況であっても、患者に対してX線管4及びX線可動絞り5を容易に近づけることができ、撮影場所の状況によらず、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することを可能にする。
上述した撮影の一例はあくまでも一例であり、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、その他、種々の状況に適用することができる。図6A及び図6Bは、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1の利用状況の一例を示す図である。例えば、移動型X線診断装置1は、図6Aに示すように、患者が寝ているベッドの近くに機器などが置かれ、装置本体9を患者の近くまで移動させられない場合であっても、離間機構10によってX線管4を患者の撮影部位に配置させることができる。
また、例えば、移動型X線診断装置1は、図6Bに示すように、患者の足側から回すように第1の可動部分10aと可動部分10bとを可動させることで、X線管4を患者の撮影部位に配置させることもできる。
上述したように、第1の実施形態によれば、支柱2及びアーム3がX線管4を支持する。装置本体9が、X線管4によるX線の発生を制御する。離間機構10が、所定の軸に対して可動部分が可動することで、支柱2及びアーム3を装置本体9から離間させる。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、X線管4及びX線可動絞り5の可動範囲を安定した状態で広げることができ、撮影場所の状況によらず、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、離間機構10は、複数の軸それぞれに対して可動する複数の可動部分を有し、複数の可動部分がそれぞれ独立して可動する。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、可動範囲をより広げるとともに、撮影場所の種々の状況により対応することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、複数の可動部分は、装置本体9に対する位置において、装置本体9からの距離が遠くなる可動部分ほど細くなるように形成される。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、狭い場所でも容易に対応することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、ロック解除部13a〜13cは、X線管4を支持するアーム3と、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bとをそれぞれ独立して可動可能にする。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、より安全に操作することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、ロック解除部13a及びロック解除部13bは、離間機構10に含まれる複数の可動部分をそれぞれ独立して可動可能にする。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、可動させたい可動部分のみを可動させることができ、操作性をさらに向上させることを可能にする。
(第2の実施形態)
さて、これまで第1の実施形態について説明したが、上述した第1の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した第1の実施形態では、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bがそれぞれ回転軸11a及び回転軸11bを軸として旋回する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、可動部分がレールなどに沿ってスライド移動する場合であってもよい。
図7は、第2の実施形態に係る離間機構の構成の一例を示す図である。例えば、第2の実施形態に係る移動型X線診断装置1における離間機構10は、図7に示すように、第2の可動部分10bがレール11cに沿ってスライド移動することで、支柱2及びアーム3を装置本体9から離間させる。ここで、第2の実施形態に係る移動型X線診断装置1においても、第2の可動部分10bのスライド移動がロックされており、絞りハンドル12に備えられたロック解除部が押下されることで、ロックが解除される。
なお、図7に示す例はあくまでも一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、第1の可動部分10aもレールに沿ってスライド移動する場合であってもよい。また、スライド方向は、1方向に限定されるものではなく、複数方向にスライド移動する場合であってもよい。かかる場合には、例えば、複数のレールが設けられ、可動部分がいずれかのレールに沿ってスライド移動する。
また、上述した第1の実施形態では、操作者が絞りハンドル12を把持して、操作することで、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bが可動する場合について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、自動で可動する場合であってもよい。かかる場合には、例えば、回転軸11a及び回転軸11bにそれぞれモータが接続され、モータを駆動させることで第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bが旋回する。ここで、例えば、図7に示す操作部9aに自動操作用のGUIを表示させ、該GUIが操作されることで、モータが駆動して、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bが旋回する。このように、自動で動く場合には、例えば、予め装置本体9に可動させる情報(例えば、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bの収納時からの旋回量など)を記憶させ、装置本体9の制御部がその情報に基づいて、モータを駆動させる。
また、上述した第1の実施形態では、1人の操作者が操作する状況について説明した。しかしながら、複数の操作者によって操作される状況もある。例えば、第1の操作者が絞りハンドル12を把持して、X線管4の位置決めを行い、第2の操作者がその他の操作を行なう場合に、本願にかかる移動型X線診断装置1は、第1の操作者が絞りハンドル12を把持したまま、第2の操作者が装置本体9の位置を変えることも可能である。例えば、第1の操作者が、位置決めした位置で、ロック解除部13a〜13cを押下したまま絞りハンドル12を把持する。第2の操作者は、ハンドル8を把持して操作することで装置本体9を所望の位置まで移動させる。これにより、例えば、X線画像を撮影している最中に装置本体9が邪魔になった場合、位置決めした位置が大きく変化することなく、装置本体9を移動させることができる。その結果、装置があることによって医師や看護師、技師などの周囲の人間の動きに制約がかからないようにすることができる。
また、上述した実施形態では、2つの可動部分を備える離間機構10について説明した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、可動部分が1つである場合や、可動部分が3つ以上備えられる場合であってもよい。
また、上述した第1の実施形態では、支柱2を有する移動型X線診断装置1を一例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、支柱を有さない移動型X線診断装置に本願の離間機構10などを適用する場合であってもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態において、説明した構成はあくまでも一例であり、本願にかかる移動型X線診断装置1は、種々の構成を有することができる。例えば、図1に示す装置本体9や、X線管4、X線可動絞り5などの形状は、任意の形状であってよい。また、装置本体9に備えられるものとして説明した構成は、任意に配置を変えることができる。例えば、装置本体9に備えられるものとした高電圧発生部は、X線管4を含むボックス内に配置する場合であってもよい。
また、上述した実施形態において説明した第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bはあくまでも一例であり、任意の形状に変化させることができる。例えば、第1の可動部分10a及び第2の可動部分10bは楕円の形状ではなく、四角や三角などの形状であってもよい。
以上説明したとおり、第1及び第2の実施形態によれば、本実施形態の移動型X線診断装置は、撮影部位に対して適切な位置で容易に撮影することを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 移動型X線診断装置
2 支柱
3 アーム
4 X線管
5 X線可動絞り
9 装置本体
10 離間機構
10a 第1の可動部分
10b 第2の可動部分
11a、11b 回転軸
12 絞りハンドル
13a、13b、13c ロック解除部

Claims (6)

  1. X線管を支持する支持機構と、
    前記X線管によるX線の発生を制御する本体部と、
    所定の軸に対して可動部分が可動することで、前記支持機構を前記本体部から離間させる離間機構と、
    を備えたことを特徴とする移動型X線診断装置。
  2. 前記離間機構は、複数の軸それぞれに対して可動する複数の可動部分を有し、前記複数の可動部分がそれぞれ独立して可動することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線診断装置。
  3. 前記複数の可動部分は、前記本体部に対する位置において、前記本体部からの距離が遠くなる可動部分ほど細くなるように形成されることを特徴とする請求項2に記載の移動型X線診断装置。
  4. 前記支持機構に含まれ、前記X線管を支持するアーム部と、前記可動部分とをそれぞれ独立して可動可能にするロック解除部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の移動型X線診断装置。
  5. 前記ロック解除部は、前記離間機構に含まれる複数の可動部分をそれぞれ独立して可動可能にすることを特徴とする請求項4に記載の移動型X線診断装置。
  6. 前記可動部分の可動の指示を受け付ける受付部をさらに備え、
    前記本体部は、前記受付部によって可動の指示が受け付けられた場合に、当該指示に応じて前記可動部分を可動させるように制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の移動型X線診断装置。
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