JP6462287B2 - 移動型x線診断装置 - Google Patents

移動型x線診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6462287B2
JP6462287B2 JP2014190419A JP2014190419A JP6462287B2 JP 6462287 B2 JP6462287 B2 JP 6462287B2 JP 2014190419 A JP2014190419 A JP 2014190419A JP 2014190419 A JP2014190419 A JP 2014190419A JP 6462287 B2 JP6462287 B2 JP 6462287B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
main body
mobile
storage unit
fpd
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014190419A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015083126A (ja
Inventor
博明 植松
博明 植松
石井 誠
誠 石井
一優 山脇
一優 山脇
武宏 福崎
武宏 福崎
威彰 馬場
威彰 馬場
井戸 健二
健二 井戸
雅彦 北山
雅彦 北山
浩介 米田
浩介 米田
泰漢 星野
泰漢 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Priority to JP2014190419A priority Critical patent/JP6462287B2/ja
Publication of JP2015083126A publication Critical patent/JP2015083126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6462287B2 publication Critical patent/JP6462287B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明の実施の形態は、移動型X線診断装置に関する。
従来、病室などに移動させてX線画像を撮影する移動型X線診断装置が知られている。例えば、移動型X線診断装置は、X線を発生するX線管と、X線管が発生したX線の照射野を調節するX線可動絞りと、X線管及びX線可動絞りを支持する支持機構と、移動型X線診断装置の各種制御を実行する装置本体と、装置を移動するための車輪を備える。そして、移動型X線診断装置は、操作者によって病室まで移動され、病室内のベッド上にいて簡単に身動きできない患者(例えば、点滴中、寝たきり、両足負傷による歩行困難など)に対してX線画像の撮影を実行する。そして、移動型X線診断装置は、X線画像の撮影が終了すると、病室の外に移動させられる。
ここで、移動型X線診断装置によるX線画像の撮影においては、イメージングプレート(IPプレート)や、平面検出器(FPD:Flat Panel Detector)などのX線検出器が患者とベッドとの間に配置される。このようなX線検出器は、移動型X線診断装置の移動時には、移動型X線診断装置に備えられた収納部に収められ、X線画像の撮影時に取り出され、使用される。しかしながら、上述した従来技術においては、X線検出器の使用時に操作者の作業負担が大きかった。
特開2013−022186号公報
本発明が解決しようとする課題は、X線検出器の使用時の作業負荷を低減させることを可能にする移動型X線診断装置を提供することである。
実施の形態の移動型X線診断装置は、本体部と、支持機構と、収納部とを備える。本体部は、X線管によるX線の発生を制御する。支持機構は、前記X線管を支持する。収納部は、前記本体部の前記支持機構側に前記X線を検出するX線検出器を収納する前記収納部は、前記本体部の側面の方向に開口した開口部分と、前記X線検出器の収納部分の底部に前記開口部分に向かって所定の勾配で高くなる立上部とを有する。
図1は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を示す図である。 図2は、従来技術に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を示す図である。 図3は、従来技術に係る移動型X線診断装置を用いたX線画像の撮影フローの一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係る収納部の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る立上部の構成の一例を示す図である。 図6は、第2の実施形態に係る収納部の一例を示す図である。 図7は、第3の実施形態に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、移動型X線診断装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下では、本願に係る移動型X線診断装置として、X線管を支持する支持機構に支柱とアームとが用いられる移動型X線診断装置を例に挙げて説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1を用いて、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を説明する。図1は、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1の全体構成の一例を示す図である。図1においては、図1の(A)がX線管の収納時の状態を示し、図1の(B)がX線画像の撮影時の状態を示す。図1の(A)に示すように、移動型X線診断装置1は、支柱2と、アーム3と、X線管4と、X線可動絞り5と、前輪6と、後輪7と、操作ハンドル8と、装置本体9と、収納部10とを備える。
支柱2は、図1の(A)に示すように、移動型X線診断装置1のフロント側(前輪6側)に配置され、アーム3の一端が連結されることで、アーム3を支持する。アーム3は、一端が支柱2と連結され、他端にX線管4とX線可動絞り5とが配置される。ここで、アーム3は、支柱2によって上下に自在にスライドするように連結される。例えば、支柱2にレールが設置され、アーム3は一端がレールと連結されてレール上を移動することにより、上下にスライドする。また、アーム3は、支柱2の長軸に直交する方向に伸縮する。すなわち、アーム3は、X線管4の収納時には、収縮してX線管4が突き出ないように収納し、X線画像の撮影時には、X線管4をより遠くに到達させるように伸張する。
X線管4は、装置本体9に含まれる高電圧発生部(不図示)と接続され、高電圧発生部から供給される高電圧を用いて、X線を発生する。X線可動絞り5は、2対の可動制限羽根を有し、各対における可動制限羽根が開閉することでX線の照射野を調整する。すなわち、X線可動絞り5は、X線管4によって円錐状に発せられたX線が所定の照射野に照射されるように可動制限羽根が開閉される。なお、X線可動絞り5においては、可動制限羽根によって調整されたX線の照射野を照光する照光ランプが備えられる。すなわち、操作者は、照光ランプを点灯させた状態で可動制限羽根の調節する2つのつまみを回転させることで、視覚的に照射野を確認しながら、可動制限羽根の開度を調節することができる。
前輪6は、旋回自在の車輪であり、例えば、1対のキャスターなどである。後輪7は、図示しないモータなどが連結された駆動輪であり、操作者による操作に応じて駆動する。一例を挙げると、後輪7は、操作ハンドル8に備えられた圧力センサによって所定の圧力が検知されたり、操作ハンドル8付近に配置された駆動ボタンが押下されたりすることによりモータが駆動され、モータによる動力によって駆動する。
操作ハンドル8は、操作者が移動型X線診断装置1を移動させる際に操作されるハンドルである。例えば、操作者は、操作ハンドル8を握った状態で駆動ボタンを押下することで、移動型X線診断装置1を前進させたり、後進させたりすることができる。或いは、操作ハンドル8が圧力センサを備え、操作者によって操作される方向(例えば、操作者が装置本体9のリア側(後輪7側)に立ち、フロント側を向いて操作ハンドル8を把持して、操作ハンドル8を押している場合に前進、操作ハンドル8を引いている場合に後進など)を検知して、モータを所望の方向に駆動させることも可能である。なお、移動型X線診断装置1は、上記した駆動ボタンの押下が止められたり、或いは、圧力センサによる検知が無くなったりすると、ブレーキがかかるように制御される。
収納部10は、IPプレートやFPD(Flat Panel Detector)11などのX線検出器を収納する。ここで、収納部10は、X線検出器の使用時の作業負荷を低減させることが可能となるように形成される。なお、収納部10の詳細については、後述する。
装置本体9は、移動型X線診断装置1の各部を制御する制御部、各種データを記憶する記憶部、外部から供給される電力を蓄電するバッテリ、種々の操作を受け付ける操作部、及び、種々の情報を表示する表示部などを有する。そして、装置本体9は、移動型X線診断装置1の移動に関する各種処理及びX線画像の撮影に関する各種処理の制御を実行する。例えば、装置本体9は、装置本体9の上面に配置された操作部から転送された操作者の指示に従って高電圧発生部を制御し、X線管4に供給する電圧を調整することで、患者に対して照射されるX線量やON/OFFを制御する。また、例えば、装置本体9は、操作者の指示に従ってX線可動絞り5を制御し、X線可動絞り5が有する可動制限羽根の開度を調整することで、患者に対して照射されるX線の照射野を制御する。また、装置本体9は、操作ハンドル8に備えられた圧力センサによって検知された圧力や、押下ボタンによって受け付けられた操作に応じて、内蔵するモータを駆動させて、モータによる動力によって後輪7を駆動させる。
また、装置本体9は、操作者の指示に従って、画像データ生成処理や、画像処理、あるいは解析処理などを制御する。また、装置本体9は、操作者の指示を受け付けるためのGUIや記憶部が記憶する画像などを、表示部のディスプレイに表示するように制御する。以下、移動型X線診断装置1を用いたX線画像の撮影の流れの一例を説明する。例えば、移動型X線診断装置1は、待機時には病院の各フロアの廊下などに置かれ、バッテリの蓄電容量に応じて充電される。そして、使用時には、移動型X線診断装置1は、専用の鍵などによりロックが解除され、操作者が操作ハンドル8を操作するとともに、駆動ボタン(或いは、圧力センサなど)により後輪7を駆動させることで病室などに移動される。
そして、病室に移動すると、操作者は、図1の(B)に示すように、アーム3を上昇させた後、長手方向を軸に支柱2を旋回させて、X線管4及びX線可動絞り5を装置本体9の前方に向ける。そして、操作者は、アーム3を伸ばし、患者の撮影部位にX線が照射される位置にX線管4を配置する。ここで、操作者は、X線可動絞り5に備えられたスイッチやつまみなどを用いて、撮影部位が照射野に入るように調節する。そして、FPD11や、IPプレートなどのX線検出器が患者の撮像部位とベッドとの間にセットされ、X線画像が撮影される。
このように、移動型X線診断装置1は、使用時に患者のいる病室に移動され、患者の撮影部位とベッドとの間にFPD11やIPプレートなどがセットされ、X線管4の位置及び照射野が調整されてX線画像が撮影されるが、かかる撮影に際して、従来の移動型X線診断装置では、操作者が装置のフロント側とリア側とを何度も行き来する場合が生じ、作業負荷がかかる場合がある。図2は、従来技術に係る移動型X線診断装置の全体構成の一例を示す図である。ここで、図2に示すフロント側とは、X線管を支持するアームや支柱などの支持機構が設けられた側を示し、リア側とは、装置を走行させる操作ハンドルが設けられた側を示す。例えば、従来技術に係る移動型X線診断装置は、図2に示すように、装置本体19のリア側にFPD11を収納する収納部20が設けられる場合が多い。このため、X線画像の撮影に際し、操作者が装置のフロント側とリア側とを何度も行き来する場合が生じる。
以下、図3を用いて、従来技術に係る移動型X線診断装置を用いたX線画像の撮影フローの一例を説明する。図3は、従来技術に係る移動型X線診断装置を用いたX線画像の撮影フローの一例を示す図である。ここで、図3の(A)は、装置を中心とした操作者(技師)のフロント側及びリア側への行き来を示す。また、図3の(B)は、図3の(A)の各番号に対応する処理を示す。
例えば、操作者は、移動型X線診断装置によってX線画像を撮影する際に、図3の(A)に示すように、フロント側とリア側とを8回行き来する。すなわち、図3の(B)に示すように、操作者は、まず、リア側の操作ハンドルを操作しながら病室まで装置を移動させる。そして、病室に移動すると、操作者は、X線照射位置の設定(例えば、X線管/照射野絞りのポジショニング)を行なうために、フロント側へ移動する(図3の「1」)。
そして、操作者は、X線照射位置の設定を終えると、リア側に移動してリア側に収納されているFPD11を取り出し(図3の「2」)、フロント側にまわってFPD11をセッティングする(図3の「3」)。そののち、操作者は、リア側に移動してX線画像を撮影して(図3の「4」)、撮影後のFPD11を回収するためにフロント側に移動する(図3の「5」)。
FPD11を回収すると、操作者は、リア側に移動して、回収したFPD11を収納部20に収納する(図3の「6」)。その後、操作者は、フロント側に移動して、X線管を収納したり、撮影制御系の電源をOFFしたりした後(図3の「7」)、リア側に移動して、操作ハンドルを持って病室から退避する(図3の「8」)。このように、従来の移動型X線診断装置においては、X線画像を撮影する際に操作者がフロント側とリア側とを行き来することとなり、作業負荷がかかる。
さらに、従来技術に係る移動型X線診断装置に備えられた収納部20は、図2に示すように、袋型(上面にFPD11を出し入れするための開口部分がある形状)であり、装置本体19に固定されているため、重いFPD11を上方に持ち上げて出し入れすることとなり、非力な操作者(特に女性など)にとって負担となる場合がある。また、上方に持ち上げて出し入れするため、支柱やアームなどが邪魔になってしまう場合がある。
そこで、本願にかかる移動型X線診断装置1は、FPD11の出し入れを容易に行なうことを可能にする収納部10をフロント側に設けることで、X線検出器の使用時の作業負荷を低減させることを可能にする。以下、収納部10の詳細について説明する。
第1の実施形態に係る収納部10は、装置本体9の支持機構側にX線を検出するX線検出器を収納し、装置本体9の側面の方向からX線検出器を出し入れ可能に設けられる。具体的には、収納部10は、装置本体9のフロント側に、装置本体9の側面(走行方向に直交する方向)からFPDなどを出し入れ可能に設けられる。図4は、第1の実施形態に係る収納部10の一例を示す図である。なお、図4における(B)は、(A)に示す矢印30の方向から収納部10を見た場合の図を示す。
図4の(A)に示すように、収納部10は、支柱2及びアーム3などの支持機構側に突出するように装置本体9に設けられ、装置本体9の走行方向と平行となる両側面と同一の面それぞれに開口部分を有する。すなわち、収納部10は、図4の(A)に示すように、側面が開放されており、側面方向からFPD11を出し入れすることが可能である。なお、図4の(A)においては、収納部10の一方の側面のみが示されているが、収納部10の反対側の側面も同様に開口部分を有しており、両側面方向からFPD11を出し入れすることが可能である。
ここで、収納部10は、X線検出器の収納部分の底部に、開口部分に向かって所定の勾配で高くなる立上部を有する。例えば、収納部10は、図4の(B)に示すように、FPD11の収納部分の底部の両端に、端に向かって高くなる立上部10aを有する。これにより、移動型X線診断装置1の移動時にFPD11が飛び出さないようにすることができる。また、収納部10が所定の勾配がある立上部10aを有することで、図4の(B)に示すように、FPD11の出し入れ時に、FPD11を垂直に持ち上げることなく、斜め方向に移動させるだけで出し入れすることができ、FPD11の出し入れを容易に行なわせることができる。
なお、移動型X線装置1の移動時にFPD11が飛び出さないようにするための構成としては、図示した立上部10aを有することだけではなく、例えば、立上部10aの代わりにFPD11を挟み込んで固定するような構成であってもよく、或いは、収納部10の側面の開口部分にストッパーを設ける構成であってもよい。
ここで、立上部10aは、X線検出器による加重に応じて高さが変化する。図5は、第1の実施形態に係る立上部10aの構成の一例を示す図である。図5においては、図4の(A)に示す矢印30の方向から収納部10を見た場合の図を示す。例えば、立上部10aは、図5の(A)に示すように、バネ10bを有し、FPD11による加重によって立上部10aの上面が上下する。これにより、例えば、FPD11を出す場合や、収納する場合に、立上部10aの上面を収納部10の収納部分と同じ高さにすることができ、FPD11を大きく持ち上げることなく、FPD11の出し入れを行なうことができる。なお、図5においては、向かって右側にある立上部10aの高さが変化する場合について図示しているが、向かって左側にある立上部10aについても同様に高さが変化する。
なお、立上部10aの高さを変化させるための構成は、図5に示すバネ10bだけに限られず、例えば、ゴムなどの弾性体が用いられる場合であってもよい。また、収納部10の両側の立上部10aをリンクさせて動かすようにしてもよい。例えば、FPD11によって加重された側の立上部10aの高さが下がると、他方の立上部10aの高さが上がるような構成を備える場合であってもよい。また、立上部10aの高さを固定させるためのロック機構を備える場合であってもよい。
上述したように、第1の実施形態によれば、装置本体9は、X線管4によるX線の発生を制御する。支柱2及びアーム3などの支持機構は、X線管4を支持する。そして、収納部10は、装置本体9の支持機構側にX線を検出するX線検出器を格納し、装置本体9の側面の方向からX線検出器を出し入れ可能に設けられる。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、FPD11などのX線検出器を使用する際の操作者のフロント側とリア側とを行き来を抑止することができ、X線検出器の使用時の作業負荷を低減させることを可能にする。
例えば、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1を用いたX線画像の撮影フローでは、まず、操作者は、リア側の操作ハンドルを操作しながら病室まで装置を移動させる。そして、病室に移動すると、操作者は、X線照射位置の設定(例えば、X線管/照射野絞りのポジショニング)を行なうために、フロント側へ移動し、X線照射位置の設定を終えると、収納部10からFPD11を出して、セッティングする。そののち、操作者は、リア側に移動してX線画像を撮影し、撮影後のFPD11を回収するためにフロント側に移動する。FPD11を回収すると、操作者は、回収したFPD11を収納部10に収納する。その後、操作者は、X線管を収納したり、撮影制御系の電源をOFFしたりした後、リア側に移動して、操作ハンドル8を持って病室から退避する。
すなわち、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1を用いることで、図3に示すX線画像の撮影フローにおける、FPD11を取り出すためのリア側への移動(図3の「2」)、FPD11をセッティングするためのフロント側への移動(図3の「3」)、FPD11を収納するためのリア側への移動(図3の「6」)、及び、X線管を収納したり、撮影制御系の電源をOFFしたりするためのフロント側への移動(図3の「7」)を省略することができる。
また、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、FPD11などの重いX線検出器を上方に持ち上げることなく、収納部10の側面から出し入れさせることができ、非力な操作者であっても収納を容易に行なわせることができる。
また、第1の実施形態によれば、収納部10は、支持機構側に突出するように装置本体9に設けられ、装置本体9の走行方向と平行となる両側面と同一の面それぞれに開口部分を有する。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、装置本体9の両側面からFPD11を容易に出し入れすることを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、収納部10は、FPD11の収納部分の底部に、開口部分に向かって所定の勾配で高くなる立上部10aを有する。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、移動時にFPD11が飛び出すことを抑止することを可能にする。
また、第1の実施形態によれば、立上部10aは、FPD11による加重に応じて高さが変化する。従って、第1の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、移動時にFPD11が飛び出すことを抑止しつつ、FPD11の出し入れをさらに容易にすることを可能にする。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態では、収納部10が両側面に開口部分を有する場合について説明した。第2の実施形態では、収納部10が回転することで、上面に設けられた開口部分を装置本体9の側面に向かす場合について説明する。
具体的には、第2の実施形態に係る収納部10は、支柱2やアーム3などの支持機構側に突出するように装置本体9に設けられ、装置本体9の走行方向と平行となる方向を回転軸として回転することで、X線検出器が出し入れされる開口部分が側面の方向に向くように設けられる。図6は、第2の実施形態に係る収納部10の一例を示す図である。なお、図6における(B)は、(A)に示す矢印30の方向から収納部10を見た場合の図を示す。
例えば、第2の実施形態に係る収納部10は、図6の(A)に示すように、FPD11が出し入れされる開口部分が上面のみに設けられる。ここで、収納部10は、図6の(A)に示すように、装置本体9と回転軸12を介して接続される。回転軸12は、装置本体9の走行方向と平行な方向で回転する軸である。すなわち、収納部10は、回転軸12を軸として回転することで、FPD11が出し入れされる開口部分が装置本体9の側面を向くように装置本体9と接続される。
ここで、収納部10は、図6の(B)の左側の図に示すように、左右両側に回転することができる。これにより、操作者は、自身が立っている側に収納部10を傾けてFPDを出し入れすることができる。例えば、操作者は、図6の(B)に示すように、収納部10を右方向に回転させることで、開口部分を右側に傾けてFPD11を出し入れする。
このように、第2の実施形態に係る収納部10は、装置本体9の側面の方向に開口部分を自由に向けることができ、FPD11の出し入れを容易にすることができる。例えば、第2の実施形態に係る収納部10は、背の高い操作者が利用する場合、背の低い操作者が利用する場合、或いは、X線画像を撮影する場所の環境(例えば、周囲に物が多く、FPD11の取り出し方向が限定される場合など)に対してそれぞれ最適な向きでFPD11を出し入れすることを可能にする。
ここで、収納部10の回転は、例えば、左右両側にそれぞれ90°回転することができるように設けられる。これにより、例えば、FPD11を横方向から出し入れすることができる。また、回転軸12の部分にフリクションを設置することで、回転の摩擦係数を向上させて、回転させた位置で収納部10を固定させることも可能である。
また、収納部10の回転をフリーな状態にし、収納部10における重心を回転軸12との接続部分よりも低い位置に設定することで、回転させた後に自動でもとに戻るようにすることも可能である。これにより、例えば、FPD11を出す際に収納部10を回転させて斜め方向でFPD11を抜き出した場合にも、収納部10は開口部分が上面に向くように元に戻る。さらに、FPD11の加重によってロックが解除するロック機構を回転軸12に設けることも可能である。かかる場合、FPD11を収納部10から抜き出すと、加重がなくなるため回転軸12にロックがかかり、収納部10が斜めの状態で固定される。そして、FPD11を収納部10に収納すると、ロックが解除され、収納部10は開口部分が上面に向くように元に戻る。このように設計することで、収納部10をより利用しやすくすることも可能である。なお、上述した回転する収納部10の両側面に第1の実施形態で説明した開口部分を備えさせる場合であってもよい。例えば、両側面の真ん中程度までの開口部分を備えさせることで、収納部10を斜めして出し入れする際に生じるX線検出器と収納部10の内側との摩擦が減り、X線検出器の出し入れをよりスムーズにすることができる。
上述したように、第2の実施形態によれば、支柱2やアーム3などの支持機構側に突出するように装置本体9に設けられ、装置本体9の走行方向と平行となる方向を回転軸12として回転することで、FPD11が出し入れされる開口部分が側面の方向に向くように設けられる。従って、第2の実施形態に係る移動型X線診断装置1は、装置本体9の両側面から自由な角度でFPD11を出し入れすることができ、FPD11の出し入れをより容易にすることを可能にする。
(第3の実施形態)
さて、これまで第1及び第2の実施形態について説明したが、上述した第1及び第2の実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
上述した第1及び第2の実施形態において説明した収納部10の形状はあくまでも一例であって、任意の形状にすることが可能である。例えば、FPD11が収納される収納部分(収納部10の内部)が四角であり、外側の形状が円状であってもよい。
また、上述した第1の実施形態において説明した両側面に開口部分を有する収納部10、及び、第2の実施形態において説明した回転する収納部10は、リア側または装置本体側面に設置する場合であってもよい。すなわち、収納部10は、装置本体9における支持機構側(フロント側)及び支持機構側に対向する側(リア側)にそれぞれ備えられる場合であってもよい。図7は、第3の実施形態に係る移動型X線診断装置1の全体構成の一例を示す図である。例えば、移動型X線診断装置1は、図7に示すように、装置本体9のフロント側に収納部10が備わるとともに、装置本体9のリア側にもFPD11やIPプレートなどを収納する収納部10を備えてもよい。ここで、装置本体9のリア側に設けられる収納部10は、従来のような袋型の収納部でもよいが、図4に示すような両側面に開口部を有する収納部であってもよく、又は、図6に示すような回転する収納部であってもよい。
すなわち、装置本体9のリア側に設けられる収納部10においても、装置本体9の側面の方向からFPD11やIPプレートなどのX線検出器を出し入れ可能に設けることが可能である。これにより、リア側の収納部10においても、重いFPD11を上方に大きく持ち上げることなくFPD11の出し入れを行なうことを可能にする。そして、図7に示すように、フロント側の収納部10に加えて、リア側にも収納部10を設けることで、X線検出器の使用時の負荷をさらに低減させることができる。
上述したように、移動型X線診断装置1は、患者のいる病室などに移動されて使用される。例えば、病室では、患者が寝ているベッドの周辺には様々なものがあり、十分なスペースがあるとは限らない。そのような状況で、移動型X線診断装置1を使用する場合、X線検出器の出し入れをする際に必ずしもフロント側の位置の方が出し入れし易いとは限らない。例えば、フロント側が狭く、X線検出器の出し入れがしにくい場合や、フロント側に点滴などの管があり、引っかけてしまう恐れがある場合、或いは、単純にフロント側よりもリア側の方が近くにある場合などがある。このような場合、フロント側の収納部10にX線検出器を収納するよりも、リア側の収納部10にX線検出器を収納した方がより安全であり、操作者の負荷をより低減することができる。そして、例えば、X線検出器として重いFPD11が用いられる場合には、操作者の負荷をより低減することができる。
ここで、フロント側の収納部10とリア側の収納部10とは、形状を任意に組み合わせて設置させることができる。例えば、フロント側の収納部10及びリア側の収納部10が、両方とも両側面に開口部を有する収納部であってもよく、或いは、両方とも回転する収納部であってもよい。また、フロント側の収納部10が両側面に開口部を有する収納部であり、リア側の収納部10が回転する収納部であってもよい。或いは、フロント側の収納部10が回転する収納部であり、リア側の収納部10が両側面に開口部を有する収納部であってもよい。
また、収納部10は、例えば大きさの異なるX線検出器を複数枚収納する場合がある。そのような場合においても、フロント側・リア側の収納部10をそれぞれ使い分けることができる。例えば検出面の大きなX線検出器をリア側、検出面の小さなX線検出器をフロント側に収納するなどにより、操作者は、大きさの異なるX線検出器をより好適に選択することが可能となる。ここで、仮に収納部10が片側のみで、大きさの異なるX線検出器を複数枚収納する場合、複数枚のX線検出器を片側の収納部10に収納しなくてはならず、操作者がX線検出器を出し入れする際(例えば、所望のサイズのX線検出部を選択して取り出す際など)に煩わしさを感じてしまう場合もある。
このように、装置本体9のフロント側とリア側の両側に収納部10を設けることで、操作者の作業負荷を低減するとともに、複数枚のX線検出器を収納する場合にも使い易い移動型X線診断装置1を提供することができる。ここで、フロント側とリア側の両側に収納部10を設けるという観点でいえば、フロント側の収納部10(第1収納部)及びリア側の収納部10(第2収納部)は、それぞれ従来の袋型の収納部であってもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態では、支柱2を有する移動型X線診断装置1を一例に挙げて説明したが、実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば、支柱を有さない移動型X線診断装置に本願の収納部10を適用する場合であってもよい。
また、上述した第1及び第2の実施形態において、説明した構成はあくまでも一例であり、本願にかかる移動型X線診断装置1は、種々の構成を有することができる。例えば、図1に示す装置本体9や、X線管4、X線可動絞り5などの形状は、任意の形状であってよい。また、装置本体9に備えられるものとして説明した構成は、任意に配置を変えることができる。例えば、装置本体9に備えられるものとした高電圧発生部は、X線管4を含むボックス内に配置する場合であってもよい。
以上説明したとおり、第1、第2及び第3の実施形態によれば、本実施形態の移動型X線診断装置は、X線検出器の使用時の作業負荷を低減させることを可能にする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 移動型X線診断装置
2 支柱
3 アーム
4 X線管
8 操作ハンドル
9 装置本体
10 収納部
10a 立上部
10b バネ
11 FPD

Claims (5)

  1. X線管によるX線の発生を制御する本体部と、
    前記X線管を支持する支持機構と、
    前記本体部の前記支持機構側に前記X線を検出するX線検出器を収納する収納部と、
    を備え、
    前記収納部は、前記本体部の側面の方向に開口した開口部分と、前記X線検出器の収納部分の底部に前記開口部分に向かって所定の勾配で高くなる立上部とを有することを特徴とする移動型X線診断装置。
  2. 前記収納部は、面に前記開口部分を有することを特徴とする請求項1に記載の移動型X線診断装置。
  3. 前記立上部は、前記X線検出器による加重に応じて高さが変化することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動型X線診断装置。
  4. X線管によるX線の発生を制御する本体部と、
    前記X線管を支持する支持機構と、
    前記本体部の前記支持機構側に前記X線を検出するX線検出器を収納する収納部と、
    を備え、
    前記収納部は、前記支持機構側に突出するように前記本体部に設けられ、前記本体部の走行方向と平行となる方向を回転軸として回転することで、前記X線検出器が出し入れされる開口部分が前記本体部の側面の方向に向くように設けられることを特徴とする移動型X線診断装置。
  5. 前記収納部は、前記本体部における前記支持機構側及び前記支持機構側に対向する側にそれぞれ備えられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の移動型X線診断装置。
JP2014190419A 2013-09-18 2014-09-18 移動型x線診断装置 Active JP6462287B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014190419A JP6462287B2 (ja) 2013-09-18 2014-09-18 移動型x線診断装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013193094 2013-09-18
JP2013193094 2013-09-18
JP2014190419A JP6462287B2 (ja) 2013-09-18 2014-09-18 移動型x線診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015083126A JP2015083126A (ja) 2015-04-30
JP6462287B2 true JP6462287B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=53047101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014190419A Active JP6462287B2 (ja) 2013-09-18 2014-09-18 移動型x線診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6462287B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4752948A (en) * 1986-12-01 1988-06-21 University Of Chicago Mobile radiography alignment device
JP4721785B2 (ja) * 2005-06-27 2011-07-13 株式会社日立メディコ 移動型x線装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015083126A (ja) 2015-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105594306B (zh) 移动式射线机之铰接显示设备
JP6548451B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP6145899B2 (ja) 放射線画像撮影装置
JP6395650B2 (ja) X線撮影装置
CN101951836A (zh) 移动式x射线装置
JP2014204823A (ja) 移動型x線装置
JP2015047172A (ja) 移動型x線診断装置
US10674977B2 (en) Radiographic imaging apparatus
JP6342151B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP6462287B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP2015058117A (ja) 移動型x線診断装置
JP5956050B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP6279264B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP4415786B2 (ja) 移動式x線撮影装置
JP5537718B1 (ja) 移動型x線診断装置
JP6362852B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP2015058341A (ja) 移動型装置
WO2013145822A1 (ja) 移動型x線装置および平板型検出器の取り出し方法
JP6598903B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP2015217217A (ja) 移動型放射線撮影装置
CN203662771U (zh) 移动型x射线诊断装置
JP5543003B1 (ja) 移動型x線診断装置
JP6282826B2 (ja) 移動型x線診断装置
JP2015226751A (ja) 放射線発生用装置及び放射線撮影システム
JP2010213996A (ja) X線画像撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20151102

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6462287

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150