JP6713085B1 - ペダル踏み間違いリセット装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ペダルの踏み込みによるブレーキ操作が習慣化している現状では、上記操作に慣れるまでの訓練も要するし、慣れない操作に足が疲れるという課題がある。また、上記アクセル操作に慣れてしまうと、従来のペダルを踏み込式の車の運転は難しくなるという課題を有している。
以下、本発明に関わるペダル踏み間違いリセット装置1を図1乃至図5を用いて説明する。
リセットインナー装置2は、後述する図2を用いて、収納ボックス3は、後述する図3を用いて詳細に説明する。
図2において、リセットインナー装置2は、スライド板5と、連結ワイヤー13と、スプリング12と、アクセルペダル18と、スロットルワイヤー10と、スロットルバルブ11を備える。
スライド板5は、連結ワイヤー13を介してアクセルペダル18と接続され、アクセルペダル18が踏み込まれるとその踏み込み加減に応じて、後述する図3の収納ボックス3内を上下にスライドする。
三角型溝7は、図2に示しているように、三ヵ所あるコーナーの一ヵ所から角のように直線に伸びた溝が設けられていてもよいし、図示していないが、三辺の溝のみで構成された三角形状の溝であってもよい。
三角型溝7はこのように構成されているので、運転者がペダルを踏み間違えても、ローター6はこの溝に沿って円滑に周回し、迅速に初期位置に戻ることができる。
連結ワイヤー13は、ワイヤーの長さが調整できる、ネジ付きのワイヤーであり、上部先端はスライド板5の下端部に、下部先端はアクセルペダル18に接続されている。
連結ワイヤー13は、このように構成されているので、アクセルペダル18の遊びの部分の調整が出来る。また、連結ワイヤー13は、例えば、ロットで構成されてもよい。
スプリング12は、上端部は、後述する図3のボックス上蓋4aの上端部に穴をあけて引っ掛け、下端部は、スライド板5の上端部に穴をあけて引っ掛けて装着されている。
ローター6は、ベアリングの内径部に、支柱ピン6aが挿入されたものである。
このように構成されているので、アクセルペダル18の踏み込み量に応じて、ローター6は三角型溝7の中を円滑に周回することができる。
逆動防止バネ9については、(図4(B))を用いて詳細に後述する。
軸受け15は、軸受けロット16の両端のそれぞれに2ヶ所に挿入され、また、軸受け15の直径は、スライド板5の厚み寸法よりも僅かに大きく設定されている。
さらに、軸受け15は、スライド板5の上端部と下端部に、軸受けロット16を固定して装着されてもよいし、後述する軸受け溝15aをスライド板5の左右側面部(点線円で示した部分)に設け、軸受け15を差し込むようにして装着されてもよい。
軸受けロット16は、円柱形状であって、長さはスライド板5の横幅と同じであり、スライド板5の上端部と下端部のそれぞれ2ヶ所に固定さていれる。
軸受け溝15aは、スライド板の左右の上辺部と下辺部の計4箇所に、円柱形の穴を設けて、軸受け15を差し込むようにして装着する。軸受け溝15aの直径と奥行は、軸受け15の直径と長さより僅かに大きく、軸受け溝15aの直径は、スライド板5の厚み寸法よりも僅かに大きく設定されている。
図3において、収納ボックス3は、ボックス本体4と、ローター誘導板8と、ワイヤー固定板14と、ボックス上蓋4aと、ボックス下蓋4bと、緩衝材17と、緩衝材貼付用板17aを備える。
誘導板溝8aは、ボックス本体4の下端部より、図2のスライド板5に示す寸法H分だけ上方向に上がった位置の、ボックス本体4の前面に固定される。ローター誘導板8はこのように構成されているので、スライド板5の上下の運動を、ローター6の左右の運動へ導き、ローター6の搖動を抑えるように動作する。
誘導板溝8aの溝幅は、支柱ピン6aの直径より僅かに広く、誘導板溝8aの長さは、ローターの初期位置(スロットルワイヤー10の初期位置)から、スロットルワイヤー10が最も伸びた位置までの長さと、同じ長さである。
マイクロスイッチ22は、ローター6が誘導板溝8aの位置Aから移動して、スロットルバルブ11が全開する位置Baに達すると、マイクロスイッチ22がONになりブザーを鳴らして、ペダルを踏み間違えたことを知らせるために設けられる。ブザーは市販品で良い。
マイクロスイッチ22は板状のバネを有し、誘導板溝8aの最も右側の位置でマイクロスイッチがONになるように配慮して、ローター誘導板8に装着される。
前記U字溝は、ワイヤー固定板14の上辺部と、誘導板溝8aの溝の延長線上とが交わった個所に設けられる。ワイヤー固定板14は直方形の形状であって、ボックス本体4の左側面の、詳細には、ボックス本体4の下端部より、図2のスライド板5に示す寸法H分だけ上方向の位置に固定される。
すためのU字溝が設けられている。
緩衝材17は、緩衝材貼付用板17aの下面と、ボックス下蓋4bの上面のそれぞれ2ヶ所に貼られている。
図4において、リセットインナー装置2は、三角型溝7を有するスライド板5と、ローター6と、逆動防止バネ9と、スロットルワイヤー10と、スロットルバルブ11と、スプリング12と、連結ワイヤー13と、軸受け15と、軸受けロット16と、緩衝材17と、緩衝材貼付用板17aと、アクセルペダル18を備える。
三角型溝7を有するスライド板5と、ローター6と、逆動防止バネ9と、スロットルワイヤー10と、スロットルバルブ11と、スプリング12と、連結ワイヤー13と、軸受け15と、軸受けロット16と、緩衝材17と、緩衝材貼付用板17aと、アクセルペダル18については、図1〜図3と同一の符号を付し、その説明は省略する。
スライド板5が上下にスライドすることで、三角型溝7の中で係合しているローター6は三角型溝7を往複、あるいは周回する。ローター6が三角型溝7のどの位置にあっても、ローター誘導板8と誘導板溝8aの導きにより、ローター6は、常に、ラインY1の線上での左右の動きとなる。
また、ラインY1は、ローター誘導板8と誘導板溝8aの中央の横軸のラインである。
また、位置Dは、コーナーCから垂直に延びた溝の最上ポイントを指す。
逆動防止バネ9は、ローター6が、一定方向へ向かって運動することを支えるために設けられた逆動防止バネである。逆動防止バネ9は、ローター6の運動を妨げないように三角型溝7の壁面に収納される。逆動防止バネ9は、ローター6が図に示す矢印の方向から移動して逆動防止バネ9を押すと、三角型溝7の壁面(点線で図示)に押し込まれる。ローター6が回動すると、逆動防止バネ9は、バネの復元力により元の位置に戻り、ローター6が逆動するのを防止する。
逆動防止バネ9は、三角型溝7の壁面に収納されていると説明したが、三角型溝7の底部に装着するようにしてもよい。
図5を用いてペダル踏み間違い時の運転の行程を説明する前に、以下の説明で使用している「通常運転」、「ペダル踏み間違い」について、概要を説明する。
これは、普段の運転では考えられず、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込んでいるものと想定される状況であるので、ここでは 「ペダル踏み間違い」と表現している。
このように、ペダル踏み間違いリセット装置1は、車の暴走抑止の性能をさらに向上させるために補助ブレーキペダル20を備えるようにし、車を確実に停止させるように構成してもよい。これにより、事故を未然に防止することができる。
ラインS1〜S3は、スライド板5が下降、または上昇する位置を示すラインである。
ラインP1〜P3は、アクセルペダル18とブレーキペダル19が踏み込まれたり、戻ったりする位置を示すラインである。
また、ラインP2は、アクセルペダル18がラインP1からラインP2まで踏み込まれた際に、補助ブレーキペダル20と接触する位置を示すラインである。
また、ラインP2は、アクセルペダル18がラインP2からラインP3まで踏み込まれた際に、ブレーキペダル19が押し下げられた位置を示すラインである。
また、ラインP3は、アクセルペダル18がラインP2からラインP3まで踏み込まれた際に、補助ブレーキペダル20が押し下げられた位置を示すラインである。
図5(A) において、ローター6は位置Aの初期位置、スライド板5はラインS1の初期位置、アクセルペダル18はラインP1の初期位置である。スロットルバルブ11は閉じている。また、ブレーキペダル19はラインP1からラインP2まで踏み込まれてブレーキが制動されている。
図5(B)において、アクセルペダル18の踏み込み量に応じて、スライド板5がラインS1からラインS2まで下降しローター6が位置Aから位置Bまで移動すると、スロットルワイヤー10が最も伸びてスロットルバルブ11が全開する。
また、アクセルペダル18がラインP1からラインP2まで踏み込まれると、アクセルペダル18と、ラインP2が初期位置である補助ブレーキペダル20が接触する。
図5(C)おいて、アクセルペダル18の踏み込み量に応じて、スライド板5がラインS2からS3まで下降し、ローター6が位置Bから位置Cを経て位置Dまで移動すると、スロットルワイヤー10が初期位置に戻りスロットルバルブ11は閉じる。
また、アクセルペダル18が、更にラインP2からラインP3まで踏み込まれると、補助ブレーキペダル20を介してブレーキペダル19がラインP1からラインP2まで押し下げられ、ブレーキが制動される。
図5(D)において、アクセルペダル18の踏み込みが解除されると、スライド板5はスプリング12の引っ張り力によりラインS3からラインS1まで上昇し、ローター6は位置Dから位置Aまで移動して本来の初期位置へ戻る。スロットルバルブ11は閉じている。
また、アクセルペダル18の踏み込みが解除されると、ブレーキペダル19の踏み込みも解除されるので、ブレーキペダル19はラインP2からラインP1の初期位置へ戻る。
ペダル踏み間違いリセット装置は、ペダルを踏み間違えても車は発進せず、また、ペダルを踏み間違えたことをブザーで知らせてくれるので運転者はパニックにならず、普段どおりにブレーキペダル19を踏めば車は確実に停止するが、さらに、補助ブレーキペダル20を備えることで、補助ブレーキペダル20と一体化したブレーキペダル19が押し下げられブレーキが制動されて車は確実に停止し、事故を未然に防止できる。
さらに、ペダル踏み間違いリセット装置は、スロットルバルブとアクセルペダルとに、ロット又はワイヤーを用いて連結することが可能であれば、スロットルバルブの開閉が、電子式であっても、機械式であっても本発明を適用できる。
2 リセットインナー装置
3 収納ボックス
4 ボックス本体
4a ボックス上蓋
4b ボックス下蓋
5 スライド板
6 ローター
6a 支柱ピン
7 三角型溝
8 ローター誘導板
8 a 誘導板溝
9 逆動防止バネ
10 スロットルワイヤー
11 スロットルバルブ
12 スプリング
13 連結ワイヤー
14 ワイヤー固定板
15 軸受け
15 a 軸受け溝
16 軸受けロット
17 緩衝材
17a 緩衝材貼付用板
18 アクセルペダル
19 ブレーキペダル
20 補助ブレーキペダル
21 アクセルロット
22 マイクロスイッチ
Claims (3)
- アクセルペダルと接続され、ローターが周回可能な略三角型状である溝を有するスライド板と、スロットルワイヤーを介してスロットルバルブと連結され、前記溝の中に係合した前記ローターと、
前記ローターの逆動を防止する逆動防止バネと、を一体化して備え、
前記スライド板は、前記アクセルペダルの踏み込み量に応じて下降し、
前記ローターは、前記溝に沿って移動して前記スロットルバルブを開き、
前記アクセルペダルが更に踏み込まれると、前記ローターは前記スロットルバルブを全開させ、
前記アクセルペダルが更に踏み込まれると、前記ローターは前記溝を回動して前記スロットルバルブをアイドリング状態に戻し、
前記アクセルペダルの踏み込みが解除されると、前記スライド板は、前記アクセルペダルが踏み込まれる前の位置に復帰する、
ことを特徴とするペダル踏み間違いリセット装置。 - さらに、ブレーキペダルの下端部に、前記アクセルペダル直下まで延長された補助ブレーキペダルを備え、
前記補助ブレーキペダルは、前記アクセルペダルが踏み込まれると前記ブレーキペダルを押し下げる、
ことを特徴とする請求項1記載のペダル踏み間違いリセット装置。 - ローターが移動してマイクロスイッチと接触すると、ペダルを踏み間違えたことを知らせるブザーを備える、
ことを特徴とする請求項1、請求項2記載のペダル踏み間違いリセット装置。
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