JP2005132197A - オートマチック自動車のアクセルペダル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込むことによる自動車の暴走を確実に防止できるようにする。
【解決手段】アクセルペダル2を備えたアクセルアーム1と、運転席床面に突設され、先端面が、非加速位置にあるアクセルペダルの裏面に当接することにより、アクセルアームの回動を阻止するストッパー6を備える。アクセルアームの下側アーム部分は、アクセルペダルの裏面がストッパーの先端面に当接してアクセルアームの非加速位置から前方への回動が阻止される第1の位置(実線)と、アクセルペダルの裏面がストッパーの先端面から退避してアクセルアーム全体が非加速位置および最大加速位置の間で回動し得る第2の位置(仮想線)をとり得る。運転席床面と下側アーム部分との間には下側アーム部分を常時第1の位置に向かって付勢するバネ5が取付けられ、アクセルペダルの表面の右端縁にはアクセルペダル操作板11が突設される。
【選択図】図1
【解決手段】アクセルペダル2を備えたアクセルアーム1と、運転席床面に突設され、先端面が、非加速位置にあるアクセルペダルの裏面に当接することにより、アクセルアームの回動を阻止するストッパー6を備える。アクセルアームの下側アーム部分は、アクセルペダルの裏面がストッパーの先端面に当接してアクセルアームの非加速位置から前方への回動が阻止される第1の位置(実線)と、アクセルペダルの裏面がストッパーの先端面から退避してアクセルアーム全体が非加速位置および最大加速位置の間で回動し得る第2の位置(仮想線)をとり得る。運転席床面と下側アーム部分との間には下側アーム部分を常時第1の位置に向かって付勢するバネ5が取付けられ、アクセルペダルの表面の右端縁にはアクセルペダル操作板11が突設される。
【選択図】図1
Description
本発明は、ブレーキペダルと間違えて踏み込むことによる暴走を防止する機能を備えた自動車のアクセルペダル装置に関するものである。
オートマチック自動車においては、アクセルペダルはブレーキペダルの右側に配置され、ブレーキペダルと同様に右足で踏み込み操作されるようになっている。この場合、アクセルペダルの踏み込みのストロークは、ブレーキの踏み込みのストロークよりかなり長く設定されていて、運転者が、アクセルペダルをブレーキペダルと間違えて操作することがないように設計されている。
しかしながら、自動車の発進時、走行時または停止時に、運転者の勘違いからブレーキペダルと間違えてアクセルペダルが踏み込まれ、自動車が暴走して事故につながることがたびたび生じている。
その対策として、オートマチック自動車が駐車状態から走行を開始するとき、自動変速機の操作レバーのP(パーキング)位置から任意の走行位置、例えばD(ドライブ)位置への切り換えは、必ずブレーキペダルが踏み込まれた状態でないとできないようになっている。それにもかかわらず、このような事故は依然として後を絶たない。
その対策として、オートマチック自動車が駐車状態から走行を開始するとき、自動変速機の操作レバーのP(パーキング)位置から任意の走行位置、例えばD(ドライブ)位置への切り換えは、必ずブレーキペダルが踏み込まれた状態でないとできないようになっている。それにもかかわらず、このような事故は依然として後を絶たない。
そして、アクセルペダルの誤操作による自動車の暴走を防止するための装置が、これまでに種々提案されている。
例えば、アクセルペダル下面に係止レバー上端を上下回動自在に枢着し、係止レバー下部にレバーを枢着してコロを枢着し、係止レバーの下方に平行に配設した第1揺動リンク上端と、床面に下端を枢着した第2揺動レバー上端を枢着し、係止レバーと一体の摺動レバーを第1揺動リンクに摺動自在に取付け、コロを床面上に接触させ、係止レバー下端に固定した係止片の回動軌跡下方床面に係止溝を形成し、アクセルペダルに一定以上の衝撃力が加わった時、係止レバーを瞬時に下方に摺動して下端の係止片を床面の係止溝に係止してアクセルペダルの踏み込みを瞬時にストップするようにし、アクセルペダルをブレーキと間違えて突発的に踏み込むとアクセルペダルの動きを瞬時にストップする装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、アクセルペダルを踏み込む力の程度は、運転者によってまた運転状況によって異なるにもかかわらず、この装置では、どの程度の踏み込みに対してアクセルペダルの動きをストップさせるかを調整することが難しい。したがって、この装置では、アクセルペダルの操作が正常になされている場合でも、アクセルペダルの動きがストップされてしまい、運転に支障をきたすおそれがある。
例えば、アクセルペダル下面に係止レバー上端を上下回動自在に枢着し、係止レバー下部にレバーを枢着してコロを枢着し、係止レバーの下方に平行に配設した第1揺動リンク上端と、床面に下端を枢着した第2揺動レバー上端を枢着し、係止レバーと一体の摺動レバーを第1揺動リンクに摺動自在に取付け、コロを床面上に接触させ、係止レバー下端に固定した係止片の回動軌跡下方床面に係止溝を形成し、アクセルペダルに一定以上の衝撃力が加わった時、係止レバーを瞬時に下方に摺動して下端の係止片を床面の係止溝に係止してアクセルペダルの踏み込みを瞬時にストップするようにし、アクセルペダルをブレーキと間違えて突発的に踏み込むとアクセルペダルの動きを瞬時にストップする装置が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、アクセルペダルを踏み込む力の程度は、運転者によってまた運転状況によって異なるにもかかわらず、この装置では、どの程度の踏み込みに対してアクセルペダルの動きをストップさせるかを調整することが難しい。したがって、この装置では、アクセルペダルの操作が正常になされている場合でも、アクセルペダルの動きがストップされてしまい、運転に支障をきたすおそれがある。
また、従来技術において、運転席の床面前方に軸受を傾斜状に設け、先端にアクセルペダルが設けられたアームの基端部を軸受に支持することにより、アクセルペダルが傾斜平面内で軸受を支点として旋回自在になるように配置し、アクセルペダルが旋回により最下位に位置したときに低速安定走行状態となるようにアームをスロットバルブ等に連繋してエンジンの回転数を制御するようにした装置が存在する(特許文献2参照)。
この装置においては、アクセルペダルを左右方向に操作するようにして、ブレーキペダルの操作方向と異ならしめることによって、アクセルペダルの誤操作を防止するようになっている。しかしながら、右足の左右方向への動きによるアクセルペダルの操作から、右足の前後方向への動きによるブレーキペダルの操作への切り換えに時間を要し、急停止が必要な時に適切なブレーキ操作が行えなくなるという問題がある。
この装置においては、アクセルペダルを左右方向に操作するようにして、ブレーキペダルの操作方向と異ならしめることによって、アクセルペダルの誤操作を防止するようになっている。しかしながら、右足の左右方向への動きによるアクセルペダルの操作から、右足の前後方向への動きによるブレーキペダルの操作への切り換えに時間を要し、急停止が必要な時に適切なブレーキ操作が行えなくなるという問題がある。
したがって、本発明の課題は、通常の運転時には、これまでどおりアクセルペダルおよびブレーキペダルの適切な操作が行えると同時に、ブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込むことによる自動車の暴走を確実に防止できるようにすることにある。
上記課題を解決するため、本発明によれば、オートマチック自動車のアクセルペダル装置であって、運転席床面の前方においてブレーキペダルの右側に間隔をあけて配置され、上端が前記運転席床面に設けられた旋回軸に取付けられて、垂直面内において、非加速位置と、前記非加速位置から前方に回動した最大加速位置との間で回動し得るアクセルアームと、前記アクセルアームの下端に取付けられたアクセルペダルと、前記運転席床面と前記アクセルアームとの間、または前記アクセルアームと前記旋回軸との間に取付けられ、前記アクセルアームを常時前記非加速位置に向けて付勢する弾性手段と、前記運転席床面に突設され、その先端面が、前記非加速位置にある前記アクセルアームの前記アクセルペダルの裏面に当接することにより、前記アクセルアームの前方への回動を阻止するストッパーを備え、前記アクセルアームは、互いに連結された上側アーム部分、および前記アクセルペダルを備えた下側アーム部分からなり、前記下側アーム部分は、垂直面を横切る傾斜面内において前記上側アーム部分に対し回動可能に配置されて、少なくとも、前記アクセルペダルの裏面が前記ストッパーの先端面に当接することによって前記アクセルアームの前記非加速位置から前方への回動が阻止される第1の位置と、前記第1の位置から右向きに回動し、前記アクセルペダルの裏面が前記ストッパーの先端面から退避することによって前記上側および下側アーム部分が一体となって前記非加速位置および前記最大加速位置の間で回動し得る第2の位置とをとり得るようになっており、前記上側および下側アーム部分の連結部には、前記下側アーム部分の前記第1の位置から左側への回動運動を規制する回動規制手段が設けられ、前記運転席床面と前記下側アーム部分との間、または前記下側アーム部分と前記上側および下側アーム部分の連結部との間には、前記下側アーム部分を常時前記第2の位置から前記第1の位置に向かって付勢する第2の弾性手段が取付けられ、前記アクセルペダルの表面の右端縁には、垂直なアクセルペダル操作板が設けられていることを特徴とするアクセルペダル装置が構成される。
本発明の好ましい実施例によれば、前記ストッパーは、その先端面が、前記第1の位置にある前記下側アーム部分の前記アクセルペダルの裏面に当接することによって前記アクセルアームの前記非加速位置から前方への回動を阻止する制止位置と、前記制止位置から前記ブレーキペダル側に退避して、前記先端面が前記第1の位置にある下側アームの前記アクセルペダルの裏面に当接しないようにすることによって、前記第1の位置にある前記下側アーム部分と前記上側アーム部分との一体的な前記非加速位置および前記最大加速位置の間における回動を可能とする制止解除位置とをとり得るようになっており、さらに、前記ストッパーを前記制止位置および前記制止解除位置の間において運動可能に案内するガイド手段と、前記ストッパーを前記制止位置および前記制止解除位置の間において動かすストッパー駆動手段と、前記ストッパー駆動手段の動作を制御することにより、前記オートマチック自動車が走行を開始するまでは前記ストッパーを前記制止位置に位置させるが、前記オートマチック自動車の走行開始後に予め定められた条件が満たされたことが検知されたとき、前記ストッパーを、前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようにするストッパー制御部を備えている。
本発明のさらに好ましい実施例によれば、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車の自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられて走行が開始された後、前記ブレーキペダルが踏み込まれたことを検知したとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記アクセルペダル装置は、前記運転席床面に配置され、前記アクセルアームの前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことを検出するセンサーを、さらに備え、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車の自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられた後、前記センサーによって前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことが検出されたとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車が予め定められた速度以上で走行中であることを検知したとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記アクセルペダル装置は、前記運転席床面に配置され、前記アクセルアームの前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことを検出するセンサーを、さらに備え、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車の自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられた後、前記センサーによって前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことが検出されたとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっている。
本発明の別の好ましい実施例によれば、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車が予め定められた速度以上で走行中であることを検知したとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっている。
本発明によれば、運転者は、オートマチック自動車の走行開始時にアクセルペダル(アクセルアーム)を非加速位置から踏み込む際に、必ず、右足で、弾性付勢力に抗してアクセルペダル操作板を右向きに押して、アクセルアームの下側アーム部分を第1の位置から第2の位置まで回動させなければならない。したがって、オートマチック自動車の走行開始時に、運転者がブレーキペダルと間違えてアクセルペダルを踏み込むようなことがあっても、アクセルペダルはストッパーによって非加速位置に確実に制止され、自動車が暴走することが防止される。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例について説明する。図1は、本発明の1実施例によるアクセルペダル装置を示したものであり、(A)はアクセルペダル装置全体の斜視図であり、(B)はアクセルアームの連結部の拡大斜視図である。
図1を参照して、本発明によるアクセルペダル装置は、運転席床面の前方であってブレーキペダル10の右側に間隔をあけた位置に配置されたアクセルアーム1を備えている。アクセルアーム1は、その上端が、運転席床面に支持部材7を介して支持された旋回軸8に対し回動可能に取付けられ、垂直面内において、非加速位置と、非加速位置から前方に回動した最大加速位置との間で回動し得るようになっている。
アクセルペダル装置は、また、アクセルアーム1の下端に取付けられたアクセルペダル2と、運転席床面とアクセルアーム1との間に取付けられ、アクセルアーム1を常時非加速位置に向けて付勢するバネ(図示されない)を備えている。
図1を参照して、本発明によるアクセルペダル装置は、運転席床面の前方であってブレーキペダル10の右側に間隔をあけた位置に配置されたアクセルアーム1を備えている。アクセルアーム1は、その上端が、運転席床面に支持部材7を介して支持された旋回軸8に対し回動可能に取付けられ、垂直面内において、非加速位置と、非加速位置から前方に回動した最大加速位置との間で回動し得るようになっている。
アクセルペダル装置は、また、アクセルアーム1の下端に取付けられたアクセルペダル2と、運転席床面とアクセルアーム1との間に取付けられ、アクセルアーム1を常時非加速位置に向けて付勢するバネ(図示されない)を備えている。
本発明のアクセルペダル装置は、さらに、運転席床面に突設された実質上円柱状のストッパー6を備えている。ストッパー6は、その先端面が、非加速位置にあるアクセルアーム1のアクセルペダル2の裏面に当接することにより、アクセルアーム1の前方への回動を阻止するようになっている。
アクセルアーム1は、上側アーム部分3、およびアクセルペダル2を備えた下側アーム部分4からなっている。下側アーム部分4の上端には、互いに間隔をあけて配置された一対の円形固定板4a、4bが設けられ、上側アーム部分3の下端には、固定板4a、4aの間の間隙に対応する厚さの円柱状部分3aが形成されており、下側アーム部分4の支持板4a、4bの間に上側アーム部分3の円柱状部分3aが嵌め込まれるとともに、それらが互いに連結ピン17によって連結される。それによって、下側アーム部分4は、垂直面を横切る傾斜面内において上側アーム部分3に対し回動可能に配置されて、少なくとも、アクセルペダル2の裏面がストッパー6の先端面に当接することによってアクセルアームの非加速位置から前方への回動が阻止される第1の位置(図1の実線で示された位置)と、第1の位置から右向きに回動し、アクセルペダル2の裏面がストッパー6の先端面から退避することによって上側および下側アーム部分3、4が一体となって非加速位置および最大加速位置の間で回動し得る第2の位置(図1の仮想線で示された位置)とをとり得るようになっている。
また、下側アーム部分4の一方の固定板4aには、その外周縁に、他方の固定板4a側に突出する垂直な係止板19が設けられるとともに、上側アーム部分3の円柱状部分3aの外周面には、半径方向に突出する突起20が設けられる。そして、下側アーム部分4が第1の位置にあるとき、固定板4aの係止板19が、時計まわりに上側アーム部分3の突起20に当接することにより、下側アーム部分4の第1の位置から左側への回動運動が規制されるようになっている。
また、下側アーム部分4の一方の固定板4aには、その外周縁に、他方の固定板4a側に突出する垂直な係止板19が設けられるとともに、上側アーム部分3の円柱状部分3aの外周面には、半径方向に突出する突起20が設けられる。そして、下側アーム部分4が第1の位置にあるとき、固定板4aの係止板19が、時計まわりに上側アーム部分3の突起20に当接することにより、下側アーム部分4の第1の位置から左側への回動運動が規制されるようになっている。
さらに、バネ5の一端が円柱状の固定ピン9によって運転席床面に固定されるとともに、他端が下側アーム部分4に取付けられ、下側アーム部分4を常時第2の位置から第1の位置に向かって付勢するようになっている。この場合、バネ5の一端は、固定ピン9における、運転席床面から、下側アーム部分4および運転席床面の間の距離に対応する高さの位置に固定されるのが好ましい。また、この下側アーム部分4を付勢するための構成はこれに限定されるものではなく、例えば、上側および下側アーム部分の連結部17にリング状のバネを組み込むようにしてもよい。
また、アクセルペダル2の表面の右端縁には、アクセルペダル操作板11が突設される。
また、アクセルペダル2の表面の右端縁には、アクセルペダル操作板11が突設される。
この構成によれば、運転者は、アクセルペダル2(アクセルアーム1)を非加速位置から踏み込むとき、必ず、右足で、バネ5の弾性付勢力に抗してアクセルペダル操作板11を右向きに押して、アクセルアーム3の下側アーム部分4を第1の位置から第2の位置まで回動させなければならない。そして、運転者がブレーキペダル10と間違えてアクセルペダル2を踏み込むようなことがあっても、アクセルペダル2は、ストッパー6によって非加速位置に確実に制止され、自動車が暴走することが防止される。
図1の実施例では、自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられて自動車の走行が開始された後、減速のために運転者の右足がアクセルペダル2からブレーキペダル10に踏み換えられるたびに、アクセルアーム1が非加速位置に戻ると同時に下側アーム部分4は第1の位置に戻るので、次の加速に際して、運転者は、常に、右足によってアクセルペダル操作板11を右向きに押し、下側アーム部分4を第1の位置から第2の位置まで回動させる必要がある。図2に示された実施例は、一旦自動車が走行を開始して通常運転がなされている間は、一般の自動車のアクセルペダル装置と同様に、アクセルペダル2の前後方向の踏み込み操作を行うだけでよいようにしたものである。なお、図2において、図1に示されたものと同一の構成要素には同一の番号を付し、無用な説明の繰り返しを避けることにする。
図2を参照して、この実施例では、ストッパー6は、運転席床面に固定された支持台12(球面軸受)に取付けられて、下端のまわりに傾倒自在に支持、案内されている。それによって、ストッパー6は、その先端面が、第1の位置にあるアクセルアーム1の下側アーム部分4のアクセルペダル2の裏面に当接することによってアクセルアーム1の非加速位置から前方への回動を阻止する制止位置(図2に示される位置)と、制止位置からブレーキペダル10側に退避して、先端面が第1の位置にある下側アーム4のアクセルペダル2の裏面に当接しないようにすることによって、第1の位置にある下側アーム部分4と上側アーム部分3との一体的な非加速位置および最大加速位置の間における回動を可能とする制止解除位置(図3に示される位置)とをとり得るようになっている。
なお、ストッパー6を下端のまわりに傾倒自在に支持、案内する構成とする代わりに、ストッパー6を、運転席床面に取付けられたガイドレールに沿ってスライド可能に案内することによって、制止位置および制止解除位置の間において運動可能とする構成とすることもできる。
なお、ストッパー6を下端のまわりに傾倒自在に支持、案内する構成とする代わりに、ストッパー6を、運転席床面に取付けられたガイドレールに沿ってスライド可能に案内することによって、制止位置および制止解除位置の間において運動可能とする構成とすることもできる。
この実施例では、さらに、ストッパー6を制止位置および制止解除位置の間において動かすストッパー駆動手段を備えている。ストッパー駆動手段は、好ましくは、先端がストッパー6の一側面に連結ピン15によって旋回可能に連結されたロッド13と、ストッパー6の左側に間隔をあけて、ブレーキペダル10の操作の妨げとならない位置に取付けられるとともに、ロッド13の後端が連結され、ロッド13をその軸方向に沿って左右に往復運動させるにより、ストッパー6を制止位置および制止解除位置の間において動かす電磁的駆動装置14とから構成されている。この場合、電磁的駆動装置の代わりに、空気圧または油圧駆動装置を使用することもできる。
さらにこの実施例では、図4に示されるように、ストッパー駆動手段13〜15の動作を制御することにより、オートマチック自動車が走行を開始するまではストッパー6を制止位置に位置させるが、オートマチック自動車の走行開始後に予め定められた条件が満たされたことが検知されたとき、ストッパー6を制止位置から制止解除位置まで動かすストッパー制御部16を備えている。
さらにこの実施例では、図4に示されるように、ストッパー駆動手段13〜15の動作を制御することにより、オートマチック自動車が走行を開始するまではストッパー6を制止位置に位置させるが、オートマチック自動車の走行開始後に予め定められた条件が満たされたことが検知されたとき、ストッパー6を制止位置から制止解除位置まで動かすストッパー制御部16を備えている。
ストッパー制御部16は、例えば、オートマチック自動車の自動変速装置のレバー18が走行レンジまたは後進レンジに入れられて走行が開始された後、ブレーキペダル10が踏み込まれたことを検知したとき、ストッパー6を制止位置から制止解除位置まで動かすようになっている。
あるいは、アクセルペダル装置は、運転席床面に配置され、アクセルアーム1の下側アーム部分4が第1の位置から第2の位置まで回動したことを検出する適当な公知のセンサーを備えており、ストッパー制御部16は、自動変速装置のレバー18が走行レンジまたは後進レンジに入れられた後、センサーによって下側アーム部分4が第1の位置から第2の位置まで回動したことが検出されたとき、ストッパー6を制止位置から制止解除位置まで動かすようになっている。この構成によれば、自動変速装置のレバー18をパーキングレンジから走行レンジまたは後進レンジに切り替える際に必ずブレーキペダル10の踏み込みを必要とする暴走防止機構が備えられたオートマチック自動車の場合における、走行開始時のアクセルペダルの誤った踏み込みによる暴走を確実に防止することができる。
本発明の別の実施例によれば、ストッパー制御部16は、オートマチック自動車が予め定められた速度以上で走行中であることを検知したとき、ストッパー6を制止位置から制止解除位置まで動かすようになっている。
1 アクセルアーム
2 アクセルペダル
3 上側アーム部分
4 下側アーム部分
5 バネ
6 ストッパー
7 支持部材
8 旋回軸
9 固定ピン
10 ブレーキペダル
11 アクセルペダル操作板
12 支持台
13 ロッド
14 電磁的駆動装置
15 連結ピン
16 ストッパー制御部
17 連結ピン
19 制止板
20 突起
2 アクセルペダル
3 上側アーム部分
4 下側アーム部分
5 バネ
6 ストッパー
7 支持部材
8 旋回軸
9 固定ピン
10 ブレーキペダル
11 アクセルペダル操作板
12 支持台
13 ロッド
14 電磁的駆動装置
15 連結ピン
16 ストッパー制御部
17 連結ピン
19 制止板
20 突起
Claims (4)
- オートマチック自動車のアクセルペダル装置であって、
運転席床面の前方においてブレーキペダルの右側に間隔をあけて配置され、上端が前記運転席床面に設けられた旋回軸に取付けられて、垂直面内において、非加速位置と、前記非加速位置から前方に回動した最大加速位置との間で回動し得るアクセルアームと、
前記アクセルアームの下端に取付けられたアクセルペダルと、
前記運転席床面と前記アクセルアームとの間、または前記アクセルアームと前記旋回軸との間に取付けられ、前記アクセルアームを常時前記非加速位置に向けて付勢する弾性手段と、
前記運転席床面に突設され、その先端面が、前記非加速位置にある前記アクセルアームの前記アクセルペダルの裏面に当接することにより、前記アクセルアームの前方への回動を阻止するストッパーを備え、
前記アクセルアームは、互いに連結された上側アーム部分、および前記アクセルペダルを備えた下側アーム部分からなり、前記下側アーム部分は、垂直面を横切る傾斜面内において前記上側アーム部分に対し回動可能に配置されて、少なくとも、前記アクセルペダルの裏面が前記ストッパーの先端面に当接することによって前記アクセルアームの前記非加速位置から前方への回動が阻止される第1の位置と、前記第1の位置から右向きに回動し、前記アクセルペダルの裏面が前記ストッパーの先端面から退避することによって前記上側および下側アーム部分が一体となって前記非加速位置および前記最大加速位置の間で回動し得る第2の位置とをとり得るようになっており、
前記上側および下側アーム部分の連結部には、前記下側アーム部分の前記第1の位置から左側への回動運動を規制する回動規制手段が設けられ、
前記運転席床面と前記下側アーム部分との間、または前記下側アーム部分と前記上側および下側アーム部分の連結部との間には、前記下側アーム部分を常時前記第2の位置から前記第1の位置に向かって付勢する第2の弾性手段が取付けられ、
前記アクセルペダルの表面の右端縁には、垂直なアクセルペダル操作板が設けられていることを特徴とするアクセルペダル装置。 - 前記ストッパーは、その先端面が、前記第1の位置にある前記下側アーム部分の前記アクセルペダルの裏面に当接することによって前記アクセルアームの前記非加速位置から前方への回動を阻止する制止位置と、前記制止位置から前記ブレーキペダル側に退避して、前記先端面が前記第1の位置にある下側アームの前記アクセルペダルの裏面に当接しないようにすることによって、前記第1の位置にある前記下側アーム部分と前記上側アーム部分との一体的な前記非加速位置および前記最大加速位置の間における回動を可能とする制止解除位置とをとり得るようになっており、さらに、
前記ストッパーを前記制止位置および前記制止解除位置の間において運動可能に案内するガイド手段と、
前記ストッパーを前記制止位置および前記制止解除位置の間において動かすストッパー駆動手段と、
前記ストッパー駆動手段の動作を制御することにより、前記オートマチック自動車が走行を開始するまでは前記ストッパーを前記制止位置に位置させるが、前記オートマチック自動車の走行開始後に予め定められた条件が満たされたことが検知されたとき、前記ストッパーを、前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようにするストッパー制御部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアクセルペダル装置。 - 前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車の自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられて走行が開始された後、前記ブレーキペダルが踏み込まれたことを検知したとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっていることを特徴とする請求項2に記載のアクセルペダル装置。
- 前記運転席床面に配置され、前記アクセルアームの前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことを検出するセンサーを、さらに備え、前記ストッパー制御部は、前記オートマチック自動車の自動変速装置のレバーが走行レンジまたは後進レンジに入れられた後、前記センサーによって前記下側アーム部分が前記第1の位置から前記第2の位置まで回動したことが検出されたとき、前記ストッパーを前記制止位置から前記制止解除位置まで動かすようになっていることを特徴とする請求項2に記載のアクセルペダル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003369794A JP2005132197A (ja) | 2003-10-30 | 2003-10-30 | オートマチック自動車のアクセルペダル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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