JP6698509B2 - ターゲット用シャッタ機構およびそれを備えた成膜装置 - Google Patents

ターゲット用シャッタ機構およびそれを備えた成膜装置 Download PDF

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Description

本発明は、スパッタリングに用いられるターゲットを開閉自在に覆うターゲット用シャッタ機構およびそれを備えた成膜装置に関するものである。
スパッタリングによって基材表面における成膜を行う成膜装置において、異なる材料の複数のターゲットを用いてそれぞれ個別に成膜プロセスを行う場合には、使用していないターゲットの表面が他のターゲットから飛び出る粒子による汚染を抑制するために、ターゲットを個別に覆うシャッタ機構が必要である。また、ターゲットを覆うシャッタ機構は、プレスパッタのときにも用いられる。すなわち、ターゲットの表面に付着した汚れを除去するために、当該ターゲットを用いた成膜プロセスの前に、プリスパッタと呼ばれる工程が行われることがある。プリスパッタ時には基材への膜付着を最小限に留めるため、シャッタで覆い隠した状態でターゲットに電圧を印加してターゲットの表面に存在する物質の粒子を放出させることにより行われる。シャッタは、上記のような成膜プロセスまたはプレスパッタにおいていずれも、汚れが付着し易い。
従来のスパッタ装置に搭載されたシャッタ機構は、特許文献1に記載されるように、ターゲットにおける基材に対向する面(以下、ターゲット面という)に沿った方向に延びる回転軸と、当該回転軸を回転中心としてターゲットから基材へ向かう方向またはその反対の方向へ搖動することによって開閉するシャッタ板とを備えている。この構成では、成膜プロセスなどで汚れたシャッタ板が開くときに基材に近づく方向へ移動するので、シャッタ板に付着した汚れの破片が剥離して基材に付着する恐れがある。このような基材への汚れの付着は、基材に形成される膜の欠陥や当該膜の密着不良の原因になる。また、ターゲットと基材との間にシャッタ板を開閉するためのスペースを必要とするので、成膜装置の小型化が難しい。
そこで、上記の基材の汚染の問題およびシャッタ機構の設置スペースの問題を解決するためには、シャッタ板が基板に近づかないよう、ターゲット面に沿う方向に、すなわち、ターゲット面と平行にシャッタ板を移動させて開閉させることが考えられる。
例えば、特許文献2記載のスパッタ装置に搭載されたシャッタ機構は、ターゲット面の全体を覆う当該ターゲット面の面積より広い面積を有するシャッタと、当該シャッタをターゲット面を覆う閉位置とターゲット面から当該ターゲット面に沿う方向に離間した開位置に移動させる移動機構とを有する。移動機構は、ターゲット面を避けた位置において当該ターゲット面の法線方向に延びる回転軸部と、回転軸部の先端に固定され、ターゲット面に沿う方向に延びるアームとを有する。アームの先端には、シャッタが固定されている。この移動機構では、回転軸部を上記の法線方向へ沿って移動させることにより、シャッタをターゲット面に近づく方向または遠ざかる方向へ直線移動させることが可能である。さらに、回転軸部をその軸回りに回転させることにより、回転軸部を回転中心としてターゲット面に沿う方向にシャッタおよびアームを揺動させることが可能である。シャッタは、ターゲット面を覆う閉位置から開位置へ移動する場合、移動機構によって、ターゲット面から遠ざかるように当該ターゲット面の法線方向へ直線移動し、その後、回転軸部を回転中心としてターゲット面に沿う方向に揺動することにより、ターゲット面から側方に退避した場所である開位置へ移動することが可能である。
特開平5−339725号公報 特開2009−155706号公報
上記の特許文献2に記載のシャッタ機構では、シャッタを開く場合、ターゲット面の全体を覆うシャッタをターゲット面から離れる方向へ直線移動させた後、当該シャッタを回転軸部を回転中心として揺動させて、当該ターゲットの側方の退避空間へ退避させる。そのため、ターゲットの側方には、ターゲット面の面積よりも広い面積を有するシャッタが配置可能な大きさを有するシャッタの退避空間を必要とする。したげって、シャッタの退避空間を小さくすることが難しい。とくに、成膜装置を小型化する場合には、真空チャンバ内部におけるターゲット周辺において当該ターゲットの退避空間の確保はより難しくなる。
また、上記のようにシャッタの直線移動および揺動を可能にするための移動機構を有するシャッタ機構の構造は複雑である。そのため、成膜プロセス時に発生する皮膜の破片などが移動機構に付着することによってシャッタ機構の動作不良が生じるおそれがある。
本発明はかかる問題を解消するためになされたものであり、簡単な構成でシャッタの退避空間の縮小が可能なターゲット用シャッタ機構を提供することを目的とする。
本発明のターゲット用シャッタ機構は、スパッタリングに用いられるターゲットを開閉自在に覆うシャッタ機構であって、前記ターゲットにおいてスパッタリングによって成膜される基材に対向するとともに矩形形状を有する基材対向面と前記基材との間の位置において当該基材対向面に沿う方向に移動可能であり、当該基材対向面と前記基材との間の位置で互いに接触または近接することが可能な縁部をそれぞれ有する第1のシャッタ板および第2のシャッタ板を有するシャッタと、前記基材対向面の法線方向に延びる第1の回転軸回りに前記第1のシャッタ板を回転自在に支持する第1の回転支持部と、前記基材対向面の法線方向に延びる第2の回転軸回りに前記第2のシャッタ板を回転自在に支持する第2の回転支持部と、前記第1のシャッタ板および第2のシャッタ板を前記第1の回転軸回りおよび前記第2の回転軸回りに回転駆動する駆動部と、を備え、前記第1の回転支持部および前記第2の回転支持部は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板の前記第1の回転軸回りおよび前記第2の回転軸回りのそれぞれの回転により、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板の前記縁部同士が互いに接触または近接する状態で当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板が前記基材対向面を閉じる閉位置と前記縁部同士が離間するように当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板がそれぞれ前記基材対向面と前記基材との間の位置から退避した開位置との間で移行できるように、当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板を回転自在に支持し、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板のそれぞれの前記縁部が前記開位置において前記基材対向面の外周の縁の少なくとも一部に沿うように前記閉位置において前記縁部が互いに接触または近接する領域を挟んで両側に分かれるとともに、当該第1の回転軸および当該第2の回転軸の間に前記基材対向面を挟むように当該基材対向面の両側に配置され、前記閉位置における前記縁部が互いに接触または近接する領域は、当該基材対向面の2つの対角線のうちの特定の1つの対角線に沿って配置され、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、前記特定の1つの対角線の両側に分かれて配置されている、ことを特徴とする。
本発明は、シャッタを構成する複数のシャッタ板がターゲットの基材対向面に沿う方向に揺動して開閉する簡単な構成において、当該複数のシャッタ板が開位置においてターゲットの基材対向面の外周の縁に沿って分散して配置するように構成されている。すなわち、シャッタは、スパッタリング用のターゲットを開閉自在に覆う複数に分割されたシャッタ板、すなわち、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板を有している。これら第1のシャッタ板および第2のシャッタ板は、駆動部の回転駆動力を受けて第1の回転軸および第2の回転軸の回りに基材対向面に沿う方向に揺動して、当該第1のシャッタ板および第2のシャッタ板の縁部が互いに接触または近接する閉位置とターゲットの基材対向面から退避した開位置との間で移行する。
ここで、第1の回転軸および第2の回転軸は、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板のそれぞれの縁部が開位置において基材対向面の外周の縁の少なくとも一部に沿うように、前記閉位置における縁部が互いに接触または近接する領域を挟んで両側に分かれて配置されている。これにより、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板は、開位置にあるときには、それぞれの縁部が基材対向面の外周の縁に沿った状態で、分散して配置することが可能になる。したがって、ターゲットの側方においてシャッタを退避させるために必要な広い空間を確保する必要がなくなり、その結果、シャッタの退避空間の縮小が可能になる。
また、上記の構成によれば、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、これらの間に前記基材対向面を挟むように当該基材対向面の両側に配置されている。そのため、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板は、閉位置から開位置へ移行したときには、それらの縁部がターゲットの基材対向面の外周の縁における互いに対向する部分にそれぞれ沿った状態で、分散して配置される。これにより、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板の閉位置から開位置への回転角度を小さくすることが可能になる。その結果、シャッタの退避空間をより小さくすることが可能になる。
さらに、上記の構成によれば、前記ターゲットの前記基材対向面は、矩形形状を有し、前記閉位置における前記縁部が互いに接触または近接する領域は、当該基材対向面の2つの対角線のうちの特定の1つの対角線に沿って配置され、前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、前記特定の1つの対角線の両側に分かれて配置されている。そのため、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板が閉位置から開位置へ移行したときには、当該第1のシャッタ板および第2のシャッタ板は、それぞれの縁部がターゲットの矩形形状の基材対向面の外周の縁における互いに対向する2つの辺に沿って平行に延びた状態で、分散して配置される。これにより、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板の閉位置から開位置への回転角度を小さくすることが可能になる。その結果、矩形形状の基材対向面を有するターゲットの周辺においてシャッタの退避空間を小さくすることが可能になる。
前記第1の回転軸は、前記特定の1つの対角線の延長線と前記基材対向面における外周の縁における互いに対向する2つの辺のうちの一方の辺とのなす角度を二等分する半直線の上に配置され、前記第2の回転軸は、前記特定の1つの対角線の延長線と前記基材対向面における外周の縁における互いに対向する2つの辺のうちの他方の辺とのなす角度を二等分する半直線の上に配置されているのが好ましい。
かかる構成によれば、第1の回転軸および第2の回転軸が上記の位置に配置されることにより、これらの回転軸を回転中心として上記の対角線を旋回させたときに基材対向面における外周の縁における互いに対向する2つの辺のいずれかに重なり合う位置関係になる。したがって、第1のシャッタ板および第2のシャッタ板が閉位置から開位置へ移行したときには、当該第1のシャッタ板および第2のシャッタ板のそれぞれの縁部は、ターゲットの基材対向面の外周の縁における互いに対向する2つの辺に沿って平行に延びる位置に確実に配置される。よって、矩形形状の基材対向面を有するターゲットの周辺においてシャッタの退避空間をより小さくするシャッタ機構を容易かつ確実に得ることが可能になり、シャッタ機構の設計を容易にする。
前記シャッタは、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該基材対向面に沿う方向に移動可能であり、当該基材対向面と前記基材との間の位置で互いに接触または近接することが可能な縁部をそれぞれ有する第3のシャッタ板および第4のシャッタ板をさらに有し、前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板に対して前記基材対向面と前記基材との間の位置において前記基材対向面に沿う方向にずれた位置に配置され、前記第1のシャッタ板、前記第2のシャッタ板、前記第3のシャッタ板、および前記第4のシャッタ板によって、前記基材対向面と前記基材との間を開閉するように前記シャッタが構成され、前記シャッタ機構は、前記基材対向面の法線方向に延びる第3の回転軸回りに前記第3のシャッタ板を回転自在に支持する第3の回転支持部と、前記基材対向面の法線方向に延びる第4の回転軸回りに前記第4のシャッタ板を回転自在に支持する第4の回転支持部とをさらに備え、前記駆動部は、前記第3のシャッタ板および第4のシャッタ板を前記第3の回転軸回りおよび前記第4の回転軸回りに回転駆動し、前記第3の回転支持部および前記第4の回転支持部は、前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板の前記第3の回転軸回りおよび前記第4の回転軸回りのそれぞれの回転により、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板の前記縁部同士が互いに接触または近接する状態で当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板が前記基材対向面を閉じる閉位置と前記縁部同士が離間するように当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板がそれぞれ前記基材対向面と前記基材との間の位置から退避した開位置との間で移行できるように、当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板を回転自在に支持し、前記第3の回転軸および前記第4の回転軸は、前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板のそれぞれの前記縁部が前記開位置において前記基材対向面の外周の縁の少なくとも一部に沿うように、前記閉位置において前記縁部が互いに接触または近接する領域を挟んで両側に分かれて配置されているのが好ましい。
かかる構成では、シャッタが4枚のシャッタ板を有しているので、これらのシャッタ板を開閉することにより、ターゲットの基材対向面が特定方向に長い形状(例えば長細い矩形形状)の場合であっても、基材対向面を隙間なく閉じることが可能である。また、このような構成であっても、4枚のシャッタ板は、開位置では、それぞれの縁部が基材対向面の外周の縁に沿った状態で、分散して配置することが可能になる。その結果、4枚のシャッタ板を有する構成であっても、シャッタの退避空間の縮小が可能になる。
本発明の成膜装置は、上記のシャッタ機構と、基材を収容する成膜チャンバと、基材対向面を有し、当該基材対向面が前記基材を向くように前記成膜チャンバに設置された前記ターゲットと、を備え、前記シャッタ機構の前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板は、前記成膜チャンバの内部において前記基材対向面と前記基材との間の位置に開閉自在に配置されていることを特徴とする。
本発明の成膜装置では、上記のシャッタ機構におけるシャッタを構成する第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板は、前記成膜チャンバの内部において前記基材対向面と前記基材との間の位置に開閉自在に配置されているが、シャッタの第1のシャッタ板および第2のシャッタ板は、開位置にあるときには、それぞれの縁部が基材対向面の外周の縁に沿った状態で、分散して配置される。これによって、成膜チャンバ内部におけるシャッタの退避空間は縮小され、その結果、成膜チャンバの小型化が可能になる。
以上のように、本発明のターゲット用シャッタ機構によれば、簡単な構成でシャッタの退避空間を縮小することができる。
本発明の成膜装置によれば、成膜チャンバの小型化を達成することができる。
本発明の実施の形態にかかるターゲット用シャッタ機構を備えた成膜装置の断面平面図である。 図1の成膜装置のII−II線断面図である。 図2の成膜装置のIII−III線断面図である。 図1のシャッタ板の重なり縁部の拡大図である。 図2のシャッタが閉じた状態を示す説明図である。 図2のシャッタが開いた状態を示す説明図である。 図5〜6に示される矩形形状の基材対向面を有するターゲットに対する第1おの回転軸および第2の回転軸の好ましい位置を示す説明図である。 本発明の他の実施形態にかかる4枚のシャッタ板を有するシャッタを備えたターゲット用シャッタ機構の概略説明図である。 (a)〜(c)本発明のターゲット用シャッタ機構におけるさらに他の実施形態として、正方形形状の基材対向面を有するターゲットに対する回転軸の相対的な位置とシャッタ板の開位置との関係を示す説明図である。 (a)〜(b)は本発明のターゲット用シャッタ機構におけるさらに他の実施形態として、正方形形状の基材対向面を有するターゲットに対する回転軸の相対的な位置とシャッタ板の開位置との関係を示す説明図である。 本発明のターゲット用シャッタ機構におけるさらに他の実施形態として、円形の基材対向面を有するターゲットとそれを覆うシャッタ板とを示す説明図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の成膜装置1は、基材Wをスパッタリングによって成膜する装置であり、図1〜3に示されるように、ターゲット3を開閉自在に覆うシャッタ機構10を備えている。具体的には、成膜装置1は、基材Wを収容する成膜チャンバ2と、複数のターゲット3と、ターゲット3にスパッタリング用の電圧を印加するスパッタ源4と、基材Wが搭載される基材搭載部5と、複数のターゲット3のそれぞれと基材Wとの間で開閉する複数のシャッタ機構10とを備えている。
この成膜装置1では、成膜チャンバ2の内部を真空状態に近い状態まで減圧し、真空条件の下でスパッタ源4からターゲット3へ電圧が印加されることにより、ターゲット3における基材Wに対向する基材対向面30からターゲット材料の粒子が放出され、当該粒子が基材Wの表面に付着することにより、所望の材質の膜を基材Wの表面に生成することが可能である。
複数のターゲット3は、それぞれ異なる材料(例えば、アルミやチタンなど)からなる。各ターゲット3から個別に粒子を放出することにより、1台の成膜装置1を用いて、複数種類の材料の成膜が可能になる。一つのターゲット3から粒子を放出するときには、他のターゲット3は、シャッタ機構10のシャッタ6が閉じることによって当該粒子による汚染を防止できる。また、シャッタ6を閉じた状態でプレスパッタを行うことにより、ターゲット3の基材対向面30をクリーニングすることが可能である。
以下、成膜装置1の各構成要素についてより詳細に説明する。
成膜チャンバ2は、複数の開口2bを有する中空箱体の本体2aと、各開口2bを開閉することができるように本体2aに取り付けられた複数の閉じ板2cとを有する。閉じ板2cは、本体2aに垂直方向に延びる回転軸回りに揺動するドアパネルでもよいし、本体2aに着脱可能なパネルであってもよい。各閉じ板2cには、ターゲット3、スパッタ源4およびシャッタ機構10が取り付けられている。したがって、閉じ板2cを開ければ、ターゲット3ならびにシャッタ機構10の第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの交換やメンテナンスを容易に行なうことが可能である。この成膜装置1は、このように閉じ板2cにこれらターゲット3、スパッタ源4およびシャッタ機構10が取り付けられたコンパクトな構成になっており、従来のスパッタ装置と比較して非常に小型である。
基材搭載部5は、例えば、成膜チャンバ2の内部に回転自在に取り付けられた回転テーブルであり、基材Wを垂直軸を回転中心として自転または公転可能に支持する。
ターゲット3は、基材対向面30を有し、当該基材対向面30が基材Wを向くように成膜チャンバ2に設置されている。本実施形態では、ターゲット3は、成膜チャンバ2の閉じ板2cの取付け穴2d内部に設置されているが、当該成膜チャンバ2の内部の他の場所に設置されてもよい。
本実施形態では、基材対向面30は、矩形形状を有し、対向する一対の長辺30aと、対向する一対の短辺30bとを有する。なお、基材対向面30の形状については、本発明ではとくに限定されない。したがって、後述の図9〜10に示される正方形の基材対向面30や図11に示される円形の基材対向面30であってもよい。
シャッタ機構10は、ターゲット3の基板対向面30を開閉自在に覆う構成を有している。シャッタ機構10は、シャッタ6の退避空間を小さくするための構成として、基材対向面30に沿う方向Xに揺動して開閉する複数のシャッタ板11A,11Bを備え、当該複数のシャッタ板11A,11Bが図6に示される開位置においてターゲット3の基材対向面30の外周の縁に沿うように回転自在に支持される点を特徴としている。
具体的には、シャッタ機構10は、図1〜3に示されるように、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bを有するシャッタ6と、第1の回転支持部13Aと、第2の回転支持部13Bと、駆動部14とを備えている。
第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、成膜チャンバ2の内部において基材対向面30と基材Wとの間の位置において、当該基材対向面30に沿う方向Xに移動して開閉できるように配置されている。
第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、同一の形状、例えば、長細い矩形平板形状を有している。第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、それぞれ、当該基材対向面30と基材Wとの間の位置で互いに近接する、例えば、互いに当該基材対向面30の法線方向Yに重なり合う、ことが可能な縁部である重なり縁部11aをそれぞれ有する。第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの重なり縁部11aは、図1および図4に示されるように、法線方向Yに互いに離間した状態で当該法線方向Yに互いに重なり合うことができるように、これらシャッタ板11A、11Bの縁におけるある所定の幅の部分が法線方向Yに互いに相反する方向へ突出している。なお、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの重なり縁部11aは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの開閉に支障が無い程度であれば、法線方向Yに互いに若干接触した状態で当該法線方向Yに互いに重なり合うようにしてもよい。
第1の回転支持部13Aは、基材対向面30の法線方向Yに延びる第1の回転軸SA回りに第1のシャッタ板11Aを回転自在に支持するように構成されている。第1の回転支持部13Aは、軸受13aと、第1のシャッタ板11Aに固定され、当該軸受13aに回転自在に支持されたシャフト13bとを有する。第1の回転時支部13Aのシャフト13bは、基材対向面30の法線方向Yに延び、第1の回転軸SAを回転中心として回転できるように当該第1の回転軸SAに沿って配置されている。
第2の回転支持部13Bは、基材対向面30の法線方向Yに延びる第2の回転軸SB回りに第2のシャッタ板11Bを回転自在に支持するように構成されている。第2の回転支持部13Bは、軸受13aと、第2のシャッタ板11Bに固定され、当該軸受13aに回転自在に支持されたシャフト13bとを有する。第2の回転時支部13Bのシャフト13bは、基材対向面30の法線方向Yに延び、第2の回転軸SBを回転中心として回転できるように当該第2の回転軸SBに沿って配置されている。
なお、第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bのそれぞれは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bのそれぞれを回転自在に支持するものであればよく、上記のシャフト13bが第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bにそれぞれ固定された構成にとくに限定されない。第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bは、他の構成として、例えば、シャフト13b一方の端部が成膜チャンバ2に固定され、他方の端部が第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bのそれぞれを貫通することにより、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bを回転自在に支持することが可能な構成を有してもよい。
駆動部14は、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bをそれぞれ第1の回転軸SA回りおよび第2の回転軸SB回りに回転駆動する。本実施形態では、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bのそれぞれに固定されたシャフト13bを回転駆動するために2つの駆動部14が成膜チャンバ2の外部に設けられている。なお、共通の駆動部14によって当該それぞれのシャフト13bを回転駆動してもよい。
第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bを、第1の回転軸SA回りおよび第2の回転軸SB回りに回転して図5に示される閉位置と図6に示される開位置との間で揺動できるように回転自在に支持している。具体的には、第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの第1の回転軸SA回りおよび第2の回転軸SB回りのそれぞれの回転により、図5に示される閉位置と図6に示される開位置との間で移行できるように、当該第1のシャッタ板11Aおよび当該第2のシャッタ板11Bを回転自在に支持する。
図5に示される閉位置では、基材対向面30と基材Wとの間の位置において、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの重なり縁部11a同士が互いに重なり合った状態で、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが基材対向面30を閉じる。
一方、図6に示される開位置では、上記の第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの重なり縁部11a同士が離間するように、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、それぞれ基材対向面30と基材Wとの間の位置から退避するように開いた状態になっている。
第1の回転軸SAおよび第2の回転軸SBは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bのそれぞれの重なり縁部11aが図6に示される開位置において基材対向面30の外周の縁の少なくとも一部(具体的には、図6の基材対向面30の対向する一対の長辺30a)に沿うように、図2および図5に示される閉位置において重なり縁部11aが互いに重なり合う領域20を挟んで両側に分かれて配置されている。
したがって、本実施形態のシャッタ機構10では、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、図6に示される開位置にあるときには、それぞれの重なり縁部11aが基材対向面30の外周の縁を構成する対向する一対の長辺30aに沿った状態で、分散して配置することが可能になる。したがって、ターゲット3の側方においてシャッタ6を退避させるために必要な広い空間を確保する必要がなくなり、その結果、シャッタ6の退避空間の縮小が可能になる。
また、本実施形態の成膜装置1は、上記のシャッタ機構10が成膜チャンバ2内部におけるシャッタ6の退避空間は縮小されることによって、成膜チャンバ2の小型化が可能になる。
さらに、本実施形態のシャッタ機構10では、図2および図5〜6に示されるように、第1の回転軸SAおよび第2の回転軸SBは、これらの間に基材対向面30を挟むように当該基材対向面30の両側に配置されている。この構成では、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、図5に示される閉位置から図6に示される開位置へ移行したときには、それらの重なり縁部11aがターゲット3の基材対向面30の外周の縁における互いに対向する長辺30aにそれぞれ沿った状態で、分散して配置される。これにより、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの閉位置から開位置への回転角度を小さくすることが可能になる。その結果、シャッタ6の退避空間をより小さくすることが可能になっている。
さらに、本実施形態のシャッタ機構10では、図5に示されるように、ターゲット3の基材対向面30が矩形形状を有する場合において、閉位置における重なり縁部11aが互いに重なり合う領域20は、当該基材対向面30の2つの対角線のうちの特定の1つの対角線Lに沿って配置されている。第1の回転軸SAおよび第2の回転軸SBは、この対角線Lの両側に分かれて配置されている。この構成では、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが図5に示される閉位置から図6に示される開位置へ移行したときには、当該第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bは、それぞれの重なり縁部11aがターゲット3の矩形形状の基材対向面30の外周の縁における互いに対向する2つの長辺30aに沿って平行に延びた状態で、分散して配置される。これにより、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの閉位置から開位置への回転角度を小さくすることが可能になる。その結果、矩形形状の基材対向面30を有するターゲット3の周辺においてシャッタ6の退避空間を小さくすることが可能になっている。
ここで、上記のように、ターゲット3の基材対向面30が矩形形状を有し、重なり縁部11aが重なり合う領域20が当該基材対向面30の上記の対角線Lに沿って配置されている構成では、図7に示されるように、第1の回転軸SAおよび第2の回転軸SBの位置は、対角線Lがこれら回転軸SA、SBを回転中心として旋回したときに対向する2つの長辺30aに一致するような位置にあるのが好ましい。
具体的には、第1の回転軸SAは、特定の1つの対角線Lの延長線Laと基材対向面30における外周の縁における互いに対向する2つの長辺30aのうちの一方の辺30aとのなす角度を二等分する半直線Bの上に配置され、第2の回転軸SBは、特定の1つの対角線Lの延長線Laと基材対向面30における外周の縁における互いに対向する2つの長辺30aのうちの他方の辺30aとのなす角度を二等分する半直線Bの上に配置されているのが好ましい。この構成では、によれば、第1の回転軸SAおよび第2の回転軸SBが上記の位置に配置されることにより、これらの回転軸SA、SBを回転中心として上記の対角線Lを旋回させたときに基材対向面30における外周の縁における互いに対向する2つの長辺30aのいずれかに重なり合う位置関係になる。したがって、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが図5に示される閉位置から図6に示される開位置へ移行したときには、当該第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bのそれぞれの重なり縁部11aは、ターゲット3の基材対向面30の外周の縁における互いに対向する2つの長辺30aに沿って平行に延びる位置に確実に配置される。よって、矩形形状の基材対向面30を有するターゲット3の周辺においてシャッタ6の退避空間をより小さくするシャッタ機構10を容易かつ確実に得ることが可能になる。その結果、シャッタ機構10の設計が容易になる。
上記の実施形態では、シャッタ機構10は、一対のシャッタ板11A、11Bを有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、複数のシャッタ板を有していればよく、シャッタ板の枚数を限定するものではない。例えば、本発明のシャッタ機構の他の実施形態として、図8に示されるように、シャッタ6は、4枚のシャッタ板を有する構成であってもよい。
具体的には、図8に示されるシャッタ6は、第1のシャッタ板11A、第2のシャッタ板11B、第3のシャッタ板11C、および第4のシャッタ板11Dを有する。言い換えれば、第1のシャッタ板11A、第2のシャッタ板11B、第3のシャッタ板11C、および第4のシャッタ板11Dによって、ターゲット3の長細い矩形形状の基材対向面30を開閉自在に覆うシャッタ6が構成されている。
第1のシャッタ板11A、第2のシャッタ板11Bは、上記の図1〜3に示される第1のシャッタ板11A、第2のシャッタ板11Bと同じ構成を有するので、説明を省略する。
第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dは、上記の第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bと同様に、基材対向面30と基材Wとの間の位置において当該基材対向面30に沿う方向X(図1参照)に移動可能であり、当該基材対向面30と基材Wとの間の位置で互いに近接する、例えば、当該基材対向面30の法線方向Yに互いに重なり合う、ことが可能な縁部である重なり縁部11aをそれぞれ有する。また、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dには、それぞれ基材対向面30の法線方向(図8の紙面垂直方向)に延びるシャフト13bが固定されている。
第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dは、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bに対して基材対向面30と基材Wとの間の位置において基材対向面30に沿う方向(具体的には、図8における下方)にずれた位置に配置されている。
図8に示されるシャッタ機構は、上記の第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bとともに、第3の回転支持部13Cおよび第4の回転支持部13Dをさらに備えている。
第3の回転支持部13Cは、基材対向面30の法線方向に延びる第3の回転軸SC回りに第3のシャッタ板11Cを回転自在に支持する構成を有する。第4の回転支持部13Dは、基材対向面30の法線方向に延びる第4の回転軸SD回りに第4のシャッタ板11Dを回転自在に支持する構成を有する。これらの第3の回転支持部13Cおよび第4の回転支持部13Dは、上記の第1の回転支持部13Aおよび第2の回転支持部13Bと同様に、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dに固定されたシャフト13bを有し、当該シャフト13bは、軸受等によって回転自在に支持される。
さらに、図8に示される構成では、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dは、図示されない駆動部による回転駆動力よって、第3の回転軸SC回りおよび第4の回転軸SD回りに回転する。
第3の回転支持部13Cおよび第4の回転支持部13Dは、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dの第3の回転軸SC回りおよび第4の回転軸SD回りのそれぞれの回転により、基材対向面30と基材Wとの間の位置(図1参照)において当該第3のシャッタ板11Cおよび当該第4のシャッタ板11Dの重なり縁部11a同士が互いに重なり合った状態で当該第3のシャッタ板11Cおよび当該第4のシャッタ板11Dが基材対向面30を閉じる閉位置と重なり縁部11a同士が離間するように当該第3のシャッタ板11Cおよび当該第4のシャッタ板11Dがそれぞれ基材対向面30と基材Wとの間の位置から退避した開位置との間で移行できるように、当該第3のシャッタ板11Cおよび当該第4のシャッタ板11Dを回転自在に支持する。
第3の回転軸SCおよび第4の回転軸SDは、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dのそれぞれの重なり縁部11aが開位置において基材対向面30の外周の縁の少なくとも一部(具体的には、図8に示される対向する一対の長辺30a)に沿うように、閉位置において重なり縁部11aが互いに重なり合う領域20を挟んで両側に分かれて配置されている。
図8に示されるシャッタ機構では、シャッタ6が4枚のシャッタ板11A、11B,11C、11Dを有しているので、これらのシャッタ板を開閉することにより、ターゲット3の基材対向面30が特定方向に長い形状(例えば長細い矩形形状)の場合であっても、基材対向面30を隙間なく閉じることが可能である。具体的には、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが基材対向面30を斜めに横切る領域20を形成するように互いに重なり合い、同様に、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dが基材対向面30を斜めに横切る領域20を形成するように互いに重なり合う。さらに、第2のシャッタ板11Bおよびその下方に位置する第3のシャッタ板11Cも互いに重なり合うことによって、基材対向面30を隙間なく閉じることが可能である。
また、図8に示される構成においても、4枚のシャッタ板11A、11B,11C、11Dは、開位置では、それぞれの重なり縁部11aが基材対向面30の外周の縁に沿った状態で、分散して配置することが可能になる。その結果、4枚のシャッタ板11A、11B,11C、11Dを有する構成であっても、シャッタ6の退避空間の縮小が可能になる。
また、図8に示されるシャッタ6は、4枚のシャッタ板11A、11B、11C、11Dが開いている状態では、第1のシャッタ板11Aおよびその下方に位置する第3のシャッタ板11Cが互いに重なり合い、同様に、第2のシャッタ板11Bおよびその下方に位置する第4のシャッタ板11Dが互いに重なり合う。このように、シャッタ6が開いた状態では、第1のシャッタ板11Aおよび第3のシャッタ板11Cの重なり合いと第2のシャッタ板11Bおよび第4のシャッタ板11Dの重なり合いによって、シャッタ6の退避空間を4枚のシャッタ板11A、11B,11C、11Dの総面積よりも小さくすることが可能になる。
また、本発明のシャッタ機構の更に他の実施形態として、図9〜10に示されるように、ターゲット3の基材対向面30は正方形形状であってもよい。
ここで、正方形形状の基材対向面30の場合におけるシャッタ6の退避空間を最小にするシャッタ6を構成する1枚のシャッタ板11の回転軸Sの位置を以下のように考察する。
図9〜10に示される例では、シャッタ板11は、正方形形状の基材対向面30を特定の1つの対角線Lで2つに分割した領域と同じ形状、すなわち、直角二等辺三角形の形状の部分を有している。シャッタ板11は、閉位置において対角線Lに一致する重なり縁部11aを有する。また、シャッタ板11を回転自在に支持するために当該シャッタ板11に固定された上記の回転支持部のシャフト13bの中心は、回転軸Sに一致している。また、基材対向面30の各辺30aの長さは100mmと定められている。
図9(a)に示されるように、シャッタ板11の回転軸Sが基材対向面30の対角線Lの延長線La上に位置する場合において、シャッタ板11が回転軸S回りに回転して基材対向面30から退避した開位置まで移動したとき、すなわち、シャッタ板11の重なり縁部11aが基材対向面30の右上の角部30cを通過する位置に到達したときを考える。このとき、シャッタ板11の重なり縁部11aと対角線Lのなす回転角が36.4568度、シャッタ板11における基材対向面30から最も離れている位置(図9(a)の右端の角部)から上記の基材対向面30の角部30cまでの水平距離である退避距離が73.3855mmとなる。
図9(b)、(c)に示されるように、回転軸Sを対角線Lの延長線Laから上方へ離れた位置へ移動させた場合、上記の回転角は大きくなるが、退避距離は小さくなる傾向がある。この退避距離は、シャッタ6の退避空間の幅であると考えられる。したがって、図9(a)〜(c)の例を見れば、シャッタ6の退避空間を小さくするためには、回転軸Sを対角線Lの延長線から遠ざけた方が好ましいと考えられる。
つぎに、図10(a)には、回転軸Sが、基材対向面30の右下の角部30dを回転中心として水平に延びる基準線Hから22.5度だけ反時計方向へ回転した位置にある場合を考える。回転軸Sがこの位置にある場合、対角線Lを回転軸S回りに時計回りに45度旋回すれば、基材対向面30の辺30aに一致する位置に到達する。したがって、シャッタ板11は、回転軸S回りに45度回転させれば、当該シャッタ板11の重なり縁部11aが基材対向面30の辺30aに沿うように開くことが可能になる。このとき、シャッタ板11の退避距離は70.7107mmとなり上記の図9(a)〜(c)よりも小さくなる。
ただし、図10(b)に示されるように、回転軸Sが図10(a)に示される位置よりもさらに上方の位置、すなわち、上記の基準線から30度だけ反時計方向へ回転した位置では、シャッタ板11が重なり縁部11aが基材対向面30の角部30cに到達する位置まで開いても、シャッタ板11の一部が基材対向面30に重なる。そのため、シャッタ板11はさらに回転軸S回りに回転させて基材対向面30から遠ざける必要があり、シャッタ6の退避空間の縮小ができなくなる。
以上の考察から、正方形形状の基材対向面30の場合には、図10(a)に示される回転軸Sが角部30dを回転中心として水平に延びる基準線Hから22.5度だけ反時計方向へ回転した位置にあるときに、シャッタ6の退避空間が最小になる。
このような図10(a)に示される回転軸Sの位置は、上記の図7の矩形形状の基材対向面30の場合の回転軸SA、SBの位置と同様に、対角線Lの延長線Laと基材対向面30の辺30aとのなす角度を二等分する半直線の上の位置になっている。
さらに、本発明のシャッタ機構の更に他の実施形態として、図11に示されるように、ターゲット3の基材対向面30は円形形状であってもよい。この場合、円形の基材対向面30に外接する正方形を対角線上で2分割したシャッタ板11を有するシャッタ6を用いることによって、上記の図10(a)に示される正方形状の基材対向面30の場合と同様に、シャッタ6の退避空間を縮小することが可能になる。
以上の実施形態では、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが閉位置にあるときに第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの縁部同士がターゲット3の基材対向面30と基材Aとの間の位置で互いに近接する例として、図1〜6に示される第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの重なり縁部11a同士が基材対向面30と基材Aとの間の位置で互いに基材対向面30の法線方向Yに重なり合うことを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の変形例として、例えば、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bが閉位置にあるときに第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの縁部の対向面(端面)同士が基材対向面30と基材Wとの間の位置で互いに接触してもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。すなわち、このような変形例のシャッタ機構においても簡単な構成でシャッタの退避空間を縮小することができる。また、成膜装置における成膜チャンバの小型化を達成することができる。
上記と同様に、図8に示される4枚のシャッタ板、すなわち、第1のシャッタ板11Aおよび第2のシャッタ板11Bの他に、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dを備えたシャッタ機構においても、第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dが閉位置にあるときに第3のシャッタ板11Cおよび第4のシャッタ板11Dの縁部の対向面(端面)同士が基材対向面30と基材Wとの間の位置で互いに接触してもよい。この場合も、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
1 成膜装置
2 チャンバ
3 ターゲット
6 シャッタ
10シャッタ機構
11A〜11D 第1〜第4のシャッタ板
13A〜13D 第1〜第4の回転支持部部
14 駆動部
30 基材対向面
SA〜SD 第1〜第4の回転軸
W 基材

Claims (4)

  1. スパッタリングに用いられるターゲットを開閉自在に覆うシャッタ機構であって、
    前記ターゲットにおいてスパッタリングによって成膜される基材に対向するとともに矩形形状を有する基材対向面と前記基材との間の位置において当該基材対向面に沿う方向に移動可能であり、当該基材対向面と前記基材との間の位置で互いに接触または近接することが可能な縁部をそれぞれ有する第1のシャッタ板および第2のシャッタ板を有するシャッタと、
    前記基材対向面の法線方向に延びる第1の回転軸回りに前記第1のシャッタ板を回転自在に支持する第1の回転支持部と、
    前記基材対向面の法線方向に延びる第2の回転軸回りに前記第2のシャッタ板を回転自在に支持する第2の回転支持部と、
    前記第1のシャッタ板および第2のシャッタ板を前記第1の回転軸回りおよび前記第2の回転軸回りに回転駆動する駆動部と、
    を備え、
    前記第1の回転支持部および前記第2の回転支持部は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板の前記第1の回転軸回りおよび前記第2の回転軸回りのそれぞれの回転により、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板の前記縁部同士が互いに接触または近接する状態で当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板が前記基材対向面を閉じる閉位置と前記縁部同士が離間するように当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板がそれぞれ前記基材対向面と前記基材との間の位置から退避した開位置との間で移行できるように、当該第1のシャッタ板および当該第2のシャッタ板を回転自在に支持し、
    前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板のそれぞれの前記縁部が前記開位置において前記基材対向面の外周の縁の少なくとも一部に沿うように前記閉位置において前記縁部が互いに接触または近接する領域を挟んで両側に分かれるとともに、当該第1の回転軸および当該第2の回転軸の間に前記基材対向面を挟むように当該基材対向面の両側に配置され
    前記閉位置における前記縁部が互いに接触または近接する領域は、当該基材対向面の2つの対角線のうちの特定の1つの対角線に沿って配置され、
    前記第1の回転軸および前記第2の回転軸は、前記特定の1つの対角線の両側に分かれて配置されている、
    ターゲット用シャッタ機構。
  2. 前記第1の回転軸は、前記特定の1つの対角線の延長線と前記基材対向面における外周の縁における互いに対向する2つの辺のうちの一方の辺とのなす角度を二等分する半直線の上に配置され、
    前記第2の回転軸は、前記特定の1つの対角線の延長線と前記基材対向面における外周の縁における互いに対向する2つの辺のうちの他方の辺とのなす角度を二等分する半直線の上に配置されている、
    請求項に記載のターゲット用シャッタ機構。
  3. 前記シャッタは、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該基材対向面に沿う方向に移動可能であり、当該基材対向面と前記基材との間の位置で互いに接触または近接することが可能な縁部をそれぞれ有する第3のシャッタ板および第4のシャッタ板をさらに有し、
    前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板は、前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板に対して前記基材対向面と前記基材との間の位置において前記基材対向面に沿う方向にずれた位置に配置され、
    前記第1のシャッタ板、前記第2のシャッタ板、前記第3のシャッタ板、および前記第4のシャッタ板によって、前記基材対向面を開閉するように前記シャッタが構成され、
    前記シャッタ機構は、前記基材対向面の法線方向に延びる第3の回転軸回りに前記第3のシャッタ板を回転自在に支持する第3の回転支持部と、前記基材対向面の法線方向に延びる第4の回転軸回りに前記第4のシャッタ板を回転自在に支持する第4の回転支持部とをさらに備え、
    前記駆動部は、前記第3のシャッタ板および第4のシャッタ板を前記第3の回転軸回りおよび前記第4の回転軸回りに回転駆動し、
    前記第3の回転支持部および前記第4の回転支持部は、前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板の前記第3の回転軸回りおよび前記第4の回転軸回りのそれぞれの回転により、前記基材対向面と前記基材との間の位置において当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板の前記縁部同士が互いに接触または近接する状態で当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板が前記基材対向面を閉じる閉位置と前記縁部同士が離間するように当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板がそれぞれ前記基材対向面と前記基材との間の位置から退避した開位置との間で移行できるように、当該第3のシャッタ板および当該第4のシャッタ板を回転自在に支持し、
    前記第3の回転軸および前記第4の回転軸は、前記第3のシャッタ板および前記第4のシャッタ板のそれぞれの前記縁部が前記開位置において前記基材対向面の外周の縁の少なくとも一部に沿うように、前記閉位置において前記縁部が互いに接触または近接する領域を挟んで両側に分かれて配置されている、
    請求項1または2に記載のターゲット用シャッタ機構。
  4. 請求項1に記載のシャッタ機構と、
    基材を収容する成膜チャンバと、
    基材対向面を有し、当該基材対向面が前記基材を向くように前記成膜チャンバに設置された前記ターゲットと、
    を備え、
    前記シャッタ機構の前記第1のシャッタ板および前記第2のシャッタ板は、前記成膜チャンバの内部において前記基材対向面と前記基材との間の位置に開閉自在に配置されている、
    ことを特徴とする成膜装置。
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