JP6691063B2 - 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法 - Google Patents

羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法 Download PDF

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Description

本発明は、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法に関する。
家禽のもも肉は、消費者によって高く評価されている概して高品質で味の良い肉の種類である。この種類の家禽肉の人気の高まりと共に、骨なしの家禽のもも肉に対する要求も増えている。
自動化された家禽処理工場では、枝肉部位は、好ましくは、処理が行われ得る処理ステーションに枝肉部位を持って行く製品搬送器具の内部に、製品搬送器具の表面に、または製品搬送器具に配置されつつ処理される。これらの搬送器具は、概して、枝肉または枝肉部位が搬送器具から吊り下げられるように、足根関節の近傍において脚によって枝肉部位と係合する。
自動化された家禽処理工場において、骨なしのもも肉を得るために大腿骨を除去する場合、これは、好ましくは、下腿が大腿になおもつなげられたまま行われる。下腿と大腿の組み合わせは、足根関節から足までの脚の部分と足自体とが概してすでに除去されていたとしても、「脚全体家禽製品」と呼ばれる。これの利点は、選択的には、冷却および内臓摘出された枝肉を枝肉部位へと分割する処理の初めに枝肉または枝肉部位があったのと同じ搬送器具においてであっても、脚全体家禽製品が大腿骨の除去処理の間に標準的な搬送器具にあり得ることである。これは、自動または手動のいずれにおいても異なる搬送器具への移送が、減らされ得る、または、回避すらされ得ることを意味する。
WO00/59311は、脚全体製品がその足根関節によって係合されている間に大腿骨を脚全体家禽製品から除去する2つの方法を開示している。しかしながら、この開示では、大腿骨の除去処理が実行されるとき、脚全体家禽製品がもはや標準的な搬送器具(例えば、標準的な分割ライン搬送器具)にないことに注目されたい。脚全体家禽製品は、このような標準的な搬送器具から特別な専用の製品支持機へと移送されている。
WO00/59311に開示されている大腿骨を除去する第1の方法では、大腿骨と下腿の骨とを互いから切り離すために、横方向切断が膝関節において行われる。また、大腿骨を露出するために、縦方向切断がもも肉において行われる。次に、大腿骨は、大腿骨を、もも肉の縦方向切断を介してもも肉から横へと引っ張り出すことで、膝関節と大腿骨の股関節の端との間で、もも肉から切り離される。この引っ張りの間、もも肉が大腿骨の臀部側の端に連結されたままであり、そのため大腿骨は、その臀部側の端の周りで多かれ少なかれ回転させられる。次に、最後のステップとして、大腿骨の臀部側の端におけるもも肉と大腿骨との間のつながりが切断される。
この方法を実行するとき、下腿にも切り込みを入れてしまうことなく、正しい場所でもも肉への縦方向切断を行うことは非常に困難であることが分かっている。下腿に切り込むことは概して望まれておらず、下腿は、その皮が損傷されないままであることが望まれる。また、もも肉における縦方向切断の深さは非常に正確である必要がある。切断が深すぎる場合には骨破片がもも肉に見出され、切断が浅すぎる場合には大腿骨が適切に除去できない。
特許文献1に開示されている大腿骨を除去する第2の方法では、下腿の骨と大腿骨とが互いとつなげられたままであるが、もも肉と下もも肉とは互いから切り離される。この方法では、もも肉は、膝関節から大腿骨の臀部側の端までの方向で、大腿骨から削ぎ落とされる。この方法では、非常に大きな引っ張る力が、特には大腿骨のより太い端すなわち顆が削ぎ落とし器具を通過するとき、下腿の骨と大腿骨とをつなげる組織に発揮される。特に、もも肉と下もも肉とが切り離されたときにつながりがすでにいくらか損傷されているとき、下腿の骨と大腿骨との間のつながりが削ぎ落としの間に破壊される重大な機会がある。下腿の骨と大腿骨との間のつながりが削ぎ落としの間に破壊される場合、大腿骨はもも肉から除去されないことになる。
特許文献2は、大腿骨を家禽の大腿から除去するための手動の方法を開示している。この手動の方法では、第1の切開が大腿の長さ方向において膝関節から股関節へと行われる。次に、第2の切開が、膝関節において、大腿骨の縦方向に対して概して横断している方向で行われる。これらの切開が行われた後、大腿骨は、大腿骨を股関節の周りで横へと回転することで除去され、その回転によって、大腿骨は、膝関節から股関節へと延びる第1の切開を介してもも肉から取り出される。
国際公開第00/59311号パンフレット オランダ国特許出願公開第1001226号明細書 国際公開第93/13671号パンフレット
羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するための改良されたシステムおよび方法を提供することが、本発明の目的である。
この目的は、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するための方法で達成され、その方法は、
- 羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップであって、その羽毛取除された脚全体家禽製品が、
- 大腿骨およびもも肉を少なくとも備える大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、大腿、
- 脛骨および下もも肉を少なくとも備える下腿であって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、下腿、ならびに、
- 大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える膝関節を備え、
羽毛取除された脚全体家禽製品では、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる横方向切断が、膝関節において提供され、横方向切断は、大腿および下腿が互いとつなげられるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる切断端まで延び、横方向切断によって、下腿側切断平面と大腿側切断平面とが作り出される、ステップと、
- 大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度を、羽毛取除された脚全体家禽製品を膝関節において屈曲することで変更し、それによって膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するステップであって、屈曲の間に、もも肉が大腿骨に留まり、下もも肉が脛骨に留まる、ステップと、
- 大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、および、屈曲された膝関節における横方向切断を開放したままにする間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップとを含む。
本発明による方法に従って提供される家禽製品は、大腿、下腿、および膝関節を備える羽毛取除された脚全体家禽製品である。概して、足根関節と足との間の脚部のほかに、足自体が、すでに除去されている。大腿は、大腿骨ともも肉と、を少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有し、大腿骨は膝側の顆を備える。選択的には、臀部側の顆は大腿骨の臀部側の端に存在している。これらの顆では、大腿骨はこれらの顆の間よりも太い。
下腿は、脛骨と下もも肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。膝関節は、大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える。選択的には、膝頭も存在する。
羽毛取除された脚全体家禽製品では、その脚全体家禽製品が、本発明による方法の第1のステップに従って提供されるとき、横方向切断が膝関節において提供される。この横方向切断は、概して、大腿骨および脛骨に対して横断する方向で、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から切断端まで延びる。この切断端は、大腿および下腿が互いとなおもつながれるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる。横方向切断によって、下腿側切断平面および大腿側切断平面が作り出される。下腿側切断平面および大腿側切断平面は、切断端に隣接して互いとつなげられる。
羽毛取除された脚全体家禽製品はさらに、本出願において、より読み易くするために、「脚製品」と称されることがある。「脚製品」は、「羽毛取除された脚全体家禽製品」と同じである。
本発明による方法では、脚製品が提供された後、大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度が、膝関節において脚製品を屈曲することで変更される。それによって、膝関節における横方向切断は開放され、大腿側切断平面が露出される。この屈曲の間、もも肉は大腿骨に残ったままであり、下もも肉は脛骨に残ったままである。
本発明による方法の次のステップでは、大腿および下腿が互いとつながれたままの間、および、膝関節における横方向切断が開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨が除去される。
膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するとき、大腿骨は、概して、その長さ方向において、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を通って進行する。好ましくは、大腿骨全体が、もも肉からの大腿骨の除去の間、横方向切断の大腿側切断平面を通過する。
大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨に沿ってもも肉に縦方向切断を行う必要はもはやなくなる。本発明の好ましい実施形態では、大腿骨に沿ってのもも肉における縦方向切断は行われない。
さらに、大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することで、下腿と大腿との間のつながりは、もも肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張る力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、このつながりが破壊される機会は低減される。さらに、下腿と大腿との間のつながりが破壊されたとしても、大腿骨はもも肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
可能な実施形態では、膝関節における横方向切断は、脛骨の膝側の端と大腿骨の膝側の端との間で延びる。この実施形態では、脛骨および大腿骨は、膝関節における横方向切断によって損傷されていない。これは、もも肉または下腿に骨破片の存在する危険性を低減する。
可能な実施形態では、横方向切断は、脚製品の後側から、脚製品の前に隣接して位置付けられる切断端へと延びる。この実施形態では、脚製品の前側は、膝関節が膝頭を備える未処理の家禽脚において前記膝頭が自然に位置付けられる側として定義される。後側は、前記前側の反対の側である。
この実施形態の変形では、脚製品の膝関節は膝頭をさらに備え、横方向切断の切断端は、膝頭の後側に隣接して位置付けられる。膝頭は、完全なままであるか、または、大体は完全なままである。
本発明による方法の可能な実施形態では、羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップは2つの段階を含む。この実施形態では、初めに、大腿、下腿、および膝関節を備える羽毛取除された脚全体家禽製品が提供される。概して、足根関節と足との間の脚部のほかに、足自体が、すでに除去されている。大腿は、大腿骨ともも肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有し、大腿骨は、膝側の顆と、選択的には臀部側の顆とを備える。これらの顆では、大腿骨はこれらの顆の間よりも太い。下腿は、脛骨と下もも肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。膝関節は、大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える。選択的には、膝頭が存在する。羽毛取除された脚全体家禽製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
この実施形態では、羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップの第2の段階において、膝関節における横方向切断が、膝カッターを用いることで行われる。この横方向切断は、概して、大腿骨および脛骨に対して横断する方向で、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から(例えば、羽毛取除された脚全体家禽製品の後側から)切断端まで延びる。この切断端は、大腿および下腿が互いとなおもつながれるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる。横方向切断によって、下腿側切断平面および大腿側切断平面が作り出される。下腿側切断平面および大腿側切断平面は、切断端に隣接して互いとつなげられる。
概して、大腿骨は臀部側の顆をなおも備えてもよく、または、臀部側の顆は、意図的もしくは偶発的のいずれかで、除去されていてもよい。臀部側の顆がなおも存在する場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、大腿骨が膝側の顆と臀部側の顆との間においてよりも顆においてより太いため、顆同士の間の大腿骨の直径より大きくなる。
臀部側の顆が存在しない場合、これは、臀部側の顆が大腿骨から除去されていることを意味する。これは、例えば、羽毛取除された脚全体家禽製品を家禽枝肉の残りの部分から分離するという選択された方法の結果などとして意図的に、または、例えば輸送もしくは保管の間に臀部側の顆を取り除くことによってなど偶発的に、行われ得る。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と同様になる。
臀部側の顆が存在する場合、「膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域」は、「膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域」の一部分である。
可能な実施形態では、中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップにおいて、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置される。膝側の顆は、この実施形態では、押す力を大腿骨に発揮することによって前記中央開口を通過させられ、それによって大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離す。選択的には、押す力は大腿骨の臀部側の端に発揮される。
好ましくは、この中央開口は、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。
中央開口の直径は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、可変である。これはいくつかの方法で達成され得る。例えば、弾性削ぎ落とし器具部材は弾性材料から作られ得る。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、中央開口は大腿骨によって引き伸ばされる。それによって、中央開口の直径が増加する。代替で、弾性削ぎ落とし器具部材は、弾性的に搭載されると共に互いに向かって付勢される複数の削ぎ落とし器具要素を備えてもよい。それら削ぎ落とし器具要素は、弾性削ぎ落とし器具部材が作動していないとき、削ぎ落とし器具要素同士の間に中央開口を残すような形を有する。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、削ぎ落とし器具要素は互いから離れるように移動し、それによって中央開口の直径を増加する。
選択的には、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆がもはや存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域において、大腿骨の太さより大きい。これは、肉を骨から切り離す間に中央開口が被る直径の変化を少なくし、それによって、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。この変形の実施形態では、概して、もも肉は、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材以外の他の手段によって、膝の顆と臀部側の端との間での大腿骨の部分から、または、臀部側の顆がある場合は膝の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分から、切り離されることになる。
さらに、この実施形態では、大腿骨は、大腿骨の膝側の顆からもも肉が切り離されるとき、その縦方向において圧縮力に曝される。これは、大腿骨をもも肉から除去するこの段階で、比較的大きな力が必要とされるため、有利である。骨の強度は、骨の縦方向における圧縮の方向で最も大きく(例えば、曲げ強度または引張強度と比較して)、そのため、この実施形態では、もも肉からの大腿骨の除去の間に大腿骨を破壊する危険性が低減される。
大腿骨の臀部側の端は、しばしば露出されるため、または、少なくとも大腿の表面に近いため、押す力を発揮するために大腿骨と係合するのに都合のよい場所である。
好ましくは、もも肉は、大腿骨の他の部分から切り離される前に膝側の顆から切り離される。
選択的には、大腿骨は、膝側の顆が中央開口を通過させられる前に、または、膝側の顆に中央開口を通過させる最初の局面の間に、中央開口に対して位置決めされる。これは、例えば、大腿骨の臀部側の端またはその近くで大腿と係合する押し器具を提供することで達成でき、その押し器具は、大腿骨の臀部側の端が導入される傾斜壁を伴う凹所を備える。
可能な実施形態では、もも肉は、少なくとも1つの削ぎ落とし器具を用いて膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップの間に、膝側の顆と臀部側の端との間、または、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から、削ぎ落とすことによって切り離される。
この実施形態では、前記もも肉は、膝側の端から臀部側の端に向かう方向で、膝側の顆と臀部側の端との間、または、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から削ぎ落とされる。これの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に解剖学上位置付けられる約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
この方向での削ぎ落としのさらなる利点は、削ぎ落とす動作が、臀部領域における大腿骨の形および/または状態から大体は独立していることである。削ぎ落としは、例えば、臀部側の顆のないことによって妨げられない。概して、大腿骨の膝側の端は、臀部側の端より、羽毛取除された脚全体家禽製品の事前の処理によって損傷されにくい。臀部側の端は、前処理では損傷される可能性があり、例えば、脚が家禽の体から離されるとき、または、羽毛取除された脚全体家禽製品の保管もしくは輸送の間などに、例えば臀部側の顆の損失をもたらす可能性がある。膝関節における横方向切断が、概して大腿骨の除去のすぐ前に行われるため、通常、大腿骨の膝側の端への損傷がより少ない。
本実施形態への変形では、削ぎ落としの間、大腿骨は、引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記削ぎ落とし器具に対して移動される。選択的には、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具が使用される。好ましくは、このような引っ張り器具は、膝側の顆の真後ろの大腿骨の部分に絞る力を発揮しないか、または、ほとんど発揮しない。
好ましくは、もも肉は、膝側の顆から切り離された後、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間での大腿骨の領域から切り離される。大腿側切断平面を介して大腿骨が除去されるため、これは、最も実用的な順序である。さらに、膝側の顆をもも肉から取り除くことによって、膝側の顆は、引っ張り器具のための係合の領域として利用可能となる。膝側の顆での大腿骨の領域、または、膝側の顆に隣接する大腿骨の領域は、引っ張り器具が大腿骨と係合するのに適した場所を提供する。この領域は非常に強く、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間の領域の大腿骨より太い膝側の顆は、引っ張り器具にとって優れた把持を提供する。
可能な実施形態では、中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材も、このような臀部側の顆がなおも存在する場合、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すために使用される。この実施形態では、中央開口を有する弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップにおいて、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置される。この実施形態では、臀部側の顆は、引っ張る力を大腿骨に発揮することによって前記中央開口を通過させられ、それによって大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離す。選択的には、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具が使用される。
好ましくは、この中央開口は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の臀部側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。さらに、これは、肉を骨から切り離す間に中央開口が被る直径の変化を少なくし、それによって、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。この変形の実施形態では、概して、もも肉は、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材以外の他の手段によって、臀部側の顆が存在する場合は膝の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分から切り離されることになる。
この実施形態の変形では、臀部側の顆からもも肉を切り離す中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すために用いられる中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材と同じであり得る。
可能な実施形態では、削ぎ落としおよび切断を組み合わせてもも肉と大腿骨とを互いから切り離すことによって、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨が除去される。選択的には、初めに削ぎ落としが行われ、次にもも肉および大腿骨の最終的な切り離しが切断によって行われる。好ましくは、削ぎ落としは、膝側の端から大腿骨の大腿側の端への方向で行われ、切断は、もも肉と大腿骨の臀部側の端との間のつながりを分離する。前述したように、これによって、刈り取りの後、骨盤の窪みにある肉がもも肉になおもつなげられているような方法で、骨盤の窪みにある肉を刈り取ることが可能となる。
可能な実施形態では、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップは、
- 中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材を、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置するステップと、
- 膝側の顆を、押す力を大腿骨に発揮することで、選択的には、押す力を大腿骨の臀部側の端に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すステップと、
- 膝側の顆の真後ろの大腿骨を引っ張り器具と係合するステップと、
- 引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮する間に、削ぎ落とし器具を用いて、膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とすステップであって、膝側の端から大腿骨の臀部側の端に向かう削ぎ落とし方向で、大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる、削ぎ落とすステップと、
- 大腿骨の臀部側の端ともも肉との間のあらゆる残っている組織のつながりを切断するステップと、を含む。
この実施形態は、大腿骨を破壊または他のしかたで損傷することなく大腿骨をもも肉から除去するのに効果的であることを示している。
膝側の端から大腿側の端に向かう方向で削ぎ落とすことの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に存在する約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
この方向での削ぎ落としのさらなる利点は、削ぎ落とす動作が、臀部領域における大腿骨の形および/または状態から大体は独立していることである。削ぎ落としは、例えば、臀部側の顆のないことによって妨げられない。概して、大腿骨の膝側の端は、臀部側の端より、脚製品の事前の処理によって損傷されにくい。臀部側の端は、前処理では損傷される可能性があり、例えば、脚が家禽の体から離されるとき、または、脚製品の保管もしくは輸送の間などに、例えば臀部側の顆の損失をもたらす可能性がある。膝関節における横方向切断が、概して大腿骨の除去のすぐ前に行われるため、通常、大腿骨の膝側の端への損傷がより少ない。
実施形態では、好ましくは、中央開口は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の膝側の顆および大腿側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。
選択的には、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きい。中央開口の最小直径を、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間の領域での大腿骨の太さより大きく維持することで、中央開口の最小直径と、膝側の顆と臀部側の顆とに中央開口を通過させるのに必要である中央開口の直径との間の差は、中央開口の最小直径が膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の領域における大腿骨の太さより大きくないときよりも小さい。これによって、より少ない力が、膝側の顆からもも肉を切り離す間、および、大腿側の顆からもも肉を切り離す間、大腿骨に発揮され、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材自体への機械的な負荷も低減される。これは、大腿骨を破壊する危険性を低減し、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。
この実施形態の変形では、大腿骨が臀部側の端において臀部側の顆をさらに備える脚製品が処理されるとき、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域から削ぎ落とされる。この変形では、方法は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から肉を削ぎ落とした後、臀部側の顆に、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具を用いて、引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すステップをさらに含む。選択的には、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過させられる前に、大腿骨から離され、非作動状態に移動される。
この実施形態の変形では、臀部側の顆を備える脚製品が処理される場合に、臀部側の顆における大腿骨のより大きな直径を受け入れるために、臀部側の顆が削ぎ落とし器具を通過するとき、削ぎ落とし器具は移動する。概して、そのため、削ぎ落とし器具は少し外側に移動することになる。これは、過度の削ぎ落とし力が臀部側の顆に発揮されるのを防止する。
この実施形態のさらなる変形では、引っ張り器具は、大腿骨の臀部側の端が削ぎ落とし器具を通過した後に再び、大腿骨を弾性削ぎ落とし器具部材および削ぎ落とし器具に向かって、臀部側の端が削ぎ落とし器具に圧し掛かる位置まで戻すように移動する。次に、大腿骨の臀部側の端におけるもも肉と大腿骨との間のつながりが切断される。これは、最適な収穫を得ることを可能にする。選択的には、大腿骨の臀部側の端におけるもも肉と大腿骨との間のつながりは、削ぎ落とし器具における鋭い刃によって切断される。代替で、削ぎ落とし器具に直接的に隣接して切断する別体のカッターが提供される。
膝側の顆の間の領域で、および/または、膝側の顆と大腿骨の臀部側の端との間の領域で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすための削ぎ落とし器具を備える、具体的には前述の実施形態の、任意の実施形態の変形では、中央開口の最小直径の大きさに係わらず、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、膝側の顆によって作動される。
膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、やがてある時点において作動となる必要がある。中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材が、膝側の顆からもも肉を切り離す実施形態では、これは、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材によって膝の顆からもも肉が切り離されると起こる必要がある。次に膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、大腿骨がある長さにわたって中央開口を通じて突出した後に作動となり得る。関連する突出長さが得られると、これは、例えば、機械的、電子的、または光学的な方法で検出され、この検出は削ぎ落とし器具の作動を引き起こす。
可能な実施形態では、家禽製品コンベヤが提供される。この家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、脚製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように適合される。この実施形態では、脚製品は、大腿と下腿との間の角度を変更するステップが実行される前に、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具に配置される。例えば、WO93/13671に示されているような製品搬送器具が使用されてもよい。
可能な実施形態では、本発明による方法は、脚製品を、そのような家禽製品コンベヤシステムの家禽製品搬送器具に配置するステップをさらに含む。脚製品は前記家禽製品搬送器具から吊り下げられる。この実施形態では、少なくとも、大腿と下腿との間の角度を、脚製品を膝関節において屈曲することで変更し、それによって膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するステップと、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップとが、脚製品が前記家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に実行される。脚製品が同じ家禽製品搬送器具から吊り下げられている間にこれらの方法のステップが実行されることは、可能である。この実施形態では、本発明による方法は、ラインにおいて、自動化された製品処理において実行され得る。選択的には、本発明による方法は、家禽製品枝肉または家禽製品枝肉部(例えば、背中半分)のための自動化された切断処理の一部である。選択的には、この自動化された切断処理における複数のステップ、または、さらにはすべてのステップは、家禽枝肉または枝肉部が同じ家禽製品搬送器具にある間に実行される。
可能な実施形態では、本発明による方法はカルーセル機械において実行される。カルーセル機械は、本発明による方法を受ける羽毛取除された脚全体家禽製品と共に移動する1つまたは複数の処理装置を備え得る。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
可能な実施形態では、方法は、もも肉(大腿骨が除去されている)を下腿から切り離すステップをさらに含む。
本発明は、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムにさらに関する。
その羽毛取除された脚全体家禽製品は、
- 大腿骨およびもも肉を少なくとも備える大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、大腿と、
- 脛骨および下もも肉を少なくとも備える下腿であって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、下腿と、
- 大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える膝関節と備え、
羽毛取除された脚全体家禽製品では、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる横方向切断が、膝関節において提供され、横方向切断は、大腿および下腿が互いとつなげられるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる切断端まで延び、横方向切断によって、下腿側切断平面と大腿側切断平面とが作り出され、
システムは、
- 家禽製品コンベヤであって、
- 走路、および
- 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除された脚全体家禽製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように各々適合される複数の家禽製品搬送器具、
を備える家禽製品コンベヤと、
- 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される大腿骨除去装置であって、
- 羽毛取除された脚全体家禽製品と係合し、羽毛取除された脚全体家禽製品を膝関節において屈曲位置へと屈曲し、屈曲の間、もも肉が大腿骨に留まり、下もも肉が脛骨に留まり、前記屈曲によって、大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度を変更し、膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するように適合される屈曲装置であって、羽毛取除された脚全体家禽製品を屈曲位置で維持するようにさらに適合される屈曲装置、ならびに、
- もも肉および下腿が互いとつながれて維持されている間、および膝関節における横方向切断が屈曲装置によって開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するように適合される大腿骨除去組立体、
を備える大腿骨除去装置と
を備える。
本発明によるこのシステムがあれば、本発明による方法が実行できる。
本発明によるシステムによって処理される投入製品は、本発明による方法の第1のステップで、または、その実施形態のいずれかで提供されるのと同じ種類の羽毛取除された脚全体家禽製品(「脚製品」)である。
本発明によるシステムは家禽製品コンベヤを備える。この家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、脚製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように適合される。
本発明によるシステムは、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される大腿骨除去装置をさらに備える。大腿骨除去装置は屈曲装置と大腿骨変位組立体とを備える。
屈曲装置は、脚製品と係合し、脚製品を膝関節において屈曲位置へと屈曲するように適合される。この屈曲によって、大腿と下腿との間の角度が変更され、膝関節における横方向切断が開放される。これは大腿側切断平面を露出することになる。この屈曲の間、大腿と下腿とが互いとつなげられたままであり、もも肉は大腿骨に残ったままであり、下もも肉は脛骨に残ったままである。屈曲装置は、脚製品を屈曲位置で維持するようにさらに適合される。
大腿骨除去組立体は、大腿および下腿が互いとつながれて維持されている間、および、膝関節における横方向切断が屈曲装置によって開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するように適合される。
大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨に沿ってもも肉に縦方向切断を行う必要はもはやなくなる。
さらに、大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することで、下腿と大腿との間のつながりは、もも肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張る力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、このつながりが破壊される機会は低減される。さらに、下腿と大腿との間のつながりが破壊されたとしても、大腿骨はもも肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
可能な実施形態では、大腿骨除去組立体は、中央開口を有する弾性削ぎ落とし器具部材と大腿骨変位組立体とを備える。
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置可能である。中央開口は、弾性削ぎ落とし器具の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さい。中央開口はその最小直径に向かって付勢される。
大腿骨変位組立体は、膝関節における横方向切断が開放されて維持され、大腿および下腿が互いとつなげられて維持されている間、大腿骨に中央開口を通過させるように適合される。大腿骨を中央開口を通して移動することで、もも肉は大腿骨から切り離される。
この実施形態は、大腿骨全体から、または、例えば膝側の顆および/もしくは臀部側の顆(臀部側の顆が存在する場合)だけからといった、大腿骨の一部だけからもも肉を切り離すように適合され得る。大腿骨全体からもも肉が切り離されることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより小さくなるように選択される。
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材が、膝側の顆から、および、選択的に臀部側の顆からもも肉を切り離すだけであることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きくなるように有利に選択される。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。中央開口の最小直径が、膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の大腿骨の直径より大きい変形では、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の一部から、異なる方法で、および/または、例えば削ぎ落とし器具を用いて削ぎ落とすことによってといった、異なる手段によって、切り離され得る。臀部側の顆が大腿骨にもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。
可能な実施形態では、大腿骨変位組立体は押し器具を備えており、押し器具は、大腿骨の膝側の顆に中央開口を通過させるために大腿骨に押す力を発揮するように適合される。押し器具は、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、好ましくは傾斜壁を伴う凹所である凹所が選択的に設けられる移動可能な押し器具のブロックを、例えば備え得る。移動可能な押し器具のブロックが、大腿を中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の臀部側の端は、前記臀部側の端が入り込むことができる凹所の最も深い部分に前記臀部側の端が位置付けられる位置を取ることになる。移動可能な押し器具のブロックが移動可能である方向に見たときに凹所の最も深い部分が中央開口の中心と一致する状態で、移動可能な押し器具のブロックが配置されるとき、大腿骨は、結果生じる横方向の力が大腿骨に発揮されることなく、直線で中央開口を通るように押されることになる。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
可能な実施形態では、弾性削ぎ落とし器具部材には、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、傾斜壁を伴う凹所が設けられ、中央開口は前記凹所の最も深い部分に配置される。大腿が中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けられるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の膝側の端は、前記膝側の端が中央開口に位置付けられる位置を取ることになる。大腿骨が最初に中央開口と全体として位置合わせされないときでも、傾斜壁は、大腿骨の膝側の端を、中央開口に向かって徐々に中央開口へと案内する。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
可能な実施形態では、大腿骨除去組立体は削ぎ落とし器具と引っ張り器具とを備えるか、または、さらに備える。
削ぎ落とし器具は、膝側の端から臀部側の端に向かう方向において、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆がもはや存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすように適合される。引っ張り器具は、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨に発揮するように適合される。前に説明したように、これは、骨盤の窪みにある肉をもも肉と相互につなげて維持する間に骨盤の窪みにある肉を刈り取るのを助け、削ぎ落としが、大腿骨の概して損傷されていない膝側の端から始まるため、削ぎ落とす処理をよりロバストにする。
選択的には、引っ張り器具は、好ましくは膝側の顆が中央開口を通じて移動された後、膝側の顆において、または、膝側の顆に隣接して、大腿骨と係合するように適合される。このために、引っ張り器具は、大腿骨を膝側の顆の傍で、または、膝側の顆に隣接して把持できるような形および大きさを有する、例えばV字形のスロットといったスロットを有する移動可能な引っ張り器具プレートを選択的に備える。代替の実施形態では、引っ張り器具は、大腿骨を間で締め付けるように適合される2つの顎部を備え得る。
削ぎ落とし器具は、選択的に、大腿骨が間に配置されることになる2つの削ぎ落とし器具要素を備える。削ぎ落とし器具要素は、好ましくは、互いに対して好ましくは移動可能であり、大腿骨に向かって付勢される。
選択的には、引っ張り器具は、このような臀部側の顆が存在する場合、大腿骨の臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るように適合される。この実施形態では、引っ張り器具は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの力を発揮でき、引っ張り器具が移動可能に及ぶ行程は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの長さである。選択的には、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通して引っ張られる前に、非作動状態へと移送される。
選択的には、大腿骨除去組立体は削ぎ落とし器具作動装置を備える。例えば、削ぎ落とし器具は作動状態と非作動状態とを有し得る。膝側の顆が中央開口を通過させられる間、削ぎ落とし器具は非作動状態であり得る。非作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合しない。大腿骨の膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具は作動状態とさせられ得る。作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合するか、または、大腿骨における組織と係合する。次に、大腿骨変位組立体は、少なくとも膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域において大腿骨からもも肉が切り離されるように、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動する。削ぎ落とし器具作動装置は、非作動状態から作動状態への移行を引き起こす。
この実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、大腿骨に向かって付勢される少なくとも1つの削ぎ落とし器具要素を備える。非作動状態では、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨から離れた位置にある。削ぎ落とし器具要素は、この非作動状態では、例えば固定ピンまたは外れ止めといった固定装置によって固定される。膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具作動装置は始動され、固定装置を作動し、それによって削ぎ落とし器具要素を解除する。削ぎ落とし器具要素の付勢のため、削ぎ落とし器具要素は作動状態へと移動し、作動状態において、削ぎ落とし器具要素は大腿骨または大腿骨における組織(例えば、大腿骨における薄膜または膜組織)と係合する。
削ぎ落とし器具作動装置の始動は、多くの異なる方法で行われ得る。例えば、始動は、中央開口から突出する大腿骨によって引き起こされ得る。大腿骨が中央開口から特定の所定長さにわたって突出すると、始動が行われる。始動は、例えば、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が生じたことを検出する機械的、電気的、または光学的なセンサによって起こり得る。可能な変形では、大腿骨の膝側の顆は、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が発生したとき、移動可能な始動ブロックと係合する。移動可能な始動ブロックは、非作動状態において削ぎ落とし器具要素を固定する固定ピンに連結される。中央開口を通じて大腿骨をさらに移動することで、移動可能な始動ブロックが大腿骨と共に移動することを行う。固定ピンは移動可能な始動ブロックと共に移動し、それによって、削ぎ落とし器具要素が作動状態となるように削ぎ落とし器具要素を解除する。
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の端または臀部側の顆が中央開口を通過する前に非作動状態へと戻すように移動される。
可能な実施形態では、本発明によるシステムは仕上げカッターを備え、仕上げカッターは、大腿骨からのもも肉の削ぎ落としの後、もも肉と大腿骨との間の組織のつながりを切り離すように適合される。
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過したとき、大腿骨ともも肉との間の保護状態を取る。保護状態では、大腿骨は削ぎ落とし器具要素の一方の側に存在しており、切り離されたもも肉の少なくとも大部分は、削ぎ落とし要素の反対の側に存在している。これは、大腿骨をもも肉から自由にすることができる一方、大腿骨をもも肉から自由にするために使用される仕上げカッターによる望ましくない損傷からもも肉を保護する。
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材と削ぎ落とし器具とが提供されるこれらの実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、脚製品の大腿側切断平面が配置される側とは反対の中央開口の側に配置される。このように、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、大腿骨からすでに切り離されているもも肉を削ぎ落とし器具に引っ掛かることから保護できる。
本発明によるシステムの可能な実施形態では、家禽製品搬送器具は、脚製品を屈曲するときに脚製品を水平旋回軸の周りに旋回することを許容する旋回軸を備える。これは、大腿骨が大腿側切断平面を介した大腿骨の除去の間に移動される方向を選択することを可能にする。例えば、複数の大腿骨除去組立体または大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置されるとき、この移動が実質的に鉛直の方向で起こることが望ましいとされ得る。
可能な実施形態では、システムはもも肉刈取装置をさらに備え、もも肉刈取装置は、大腿骨除去装置の下流において家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。もも肉刈取装置は、もも肉(大腿骨が除去されている)を下腿から切り離すように適合されるカッターを備える。
可能な実施形態では、システムは、膝肉およびもも肉刈取装置をさらに備える。膝肉およびもも肉刈取装置は、大腿骨除去装置の下流において家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。膝肉およびもも肉刈取装置は、もも肉(大腿骨が除去されている)を膝肉と一緒に下腿から切り離すように適合されるカッターを備える。好ましくは、もも肉および膝肉は、それらを下腿から切り離した後であっても相互につながれている。
可能な実施形態では、屈曲装置は、大腿と下腿との間の最小角度が脚製品の前側にある屈曲位置へと、膝関節におけるつながりの周りで大腿に対して下腿を回転するように適合される。前側は、膝関節が膝頭を備える未処理の脚製品において前記膝頭が自然に位置付けられる側である。後側は、前側の反対の側である。そのため、屈曲は、膝関節の自然な屈曲の方向と反対となる方向において起こる。概して、この実施形態では、横方向切断が、脚製品の後側から、脚製品の前に隣接して位置付けられる切断端へと延びる脚製品が、処理される。選択的には、切断端は、膝頭の後に隣接して位置付けられる。
可能な実施形態では、少なくとも1つの大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置される。カルーセル機械では、1つまたは複数の処理装置が、本発明による方法を受ける脚製品と共に移動する。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
本発明は、羽毛取除された脚全体家禽製品の下腿からすでに分離された家禽大腿から大腿骨を除去するための方法およびシステムにさらに関する。
本発明のこの態様によれば、大腿骨を家禽大腿から除去するための方法は、
- 大腿骨、もも肉、および大腿側切断平面を少なくとも備える家禽大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、家禽大腿を提供するステップと、
- 中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材を、家禽大腿の大腿側切断平面に隣接して配置するステップと、
- 膝側の顆に、押す力を大腿骨に発揮することで、選択的には、押す力を大腿骨の臀部側の端に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すステップと、
- 膝側の顆の真後ろの大腿骨を引っ張り器具と係合するステップと、
- 引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮する間に、削ぎ落とし器具を用いて、膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域から、膝側の顆から臀部側の端に向かう方向でもも肉を削ぎ落とすステップと、
- 大腿骨の臀部側の端ともも肉との間のあらゆる残っている組織のつながりを切断するステップとを含む。
選択的には、大腿骨は臀部側の端において臀部側の顆をさらに備え、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域から削ぎ落とされる。この実施形態では、方法は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から肉を削ぎ落とした後、臀部側の顆に、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具を用いて、引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すステップをさらに含む。
選択的には、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、膝側の顆によって作動される。
本発明のこの態様によれば、大腿骨、もも肉、および大腿側切断平面を少なくとも備える家禽大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が、膝側の顆と、選択的に臀部側の顆とを備える、家禽大腿から、大腿骨を除去するためのシステムが提供され、このシステムは、
- 中央開口を有し大腿側切断平面に隣接して配置可能である弾性削ぎ落とし器具部材であって、中央開口が、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有し、最小直径が、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口がその最小直径に向かって付勢され、中央開口の最小直径が、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きい、弾性削ぎ落とし器具部材と、
- 大腿骨に中央開口を通過させ、それによって大腿骨からもも肉を切り離すように適合される大腿骨変位組立体であって、大腿骨の膝側の顆に中央開口を通過させるために大腿骨に押す力を発揮するように適合される押し器具を備える大腿骨変位組立体と、
- 膝側の顆と臀部側の顆との間、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間において、膝側の顆から臀部側の端に向かう方向で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすように適合される削ぎ落とし器具と、
- 大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨に発揮するように適合され、大腿骨の臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るように適合される引っ張り器具と、を備える。
このシステムでは、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、膝側の顆からもも肉を切り離すだけであるように、および、臀部側の顆が存在する場合には臀部側の顆からもも肉を切り離すだけであるように、設計される。そのため、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域において、大腿骨の太さより大きくなるように選択される。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の部分から、削ぎ落とし器具を用いて削ぎ落とすことで切り離される。
膝側の端から大腿側の端に向かう方向で削ぎ落とすことの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に存在する約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
選択的には、このシステムは、大腿骨の膝側の顆によって運転される削ぎ落とし器具作動装置を備える。
中央開口の直径は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、可変である。これはいくつかの方法で達成され得る。例えば、弾性削ぎ落とし器具部材は弾性材料から作られ得る。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、中央開口は大腿骨によって引き伸ばされる。それによって、中央開口の直径が増加する。代替で、弾性削ぎ落とし器具部材は、弾性的に搭載されると共に互いに向かって付勢される複数の削ぎ落とし器具要素を備えてもよい。それら削ぎ落とし器具要素は、弾性削ぎ落とし器具部材が作動していないとき、削ぎ落とし器具要素同士の間に中央開口を残すような形を有する。大腿骨が中央開口で通過させられるとき、削ぎ落とし器具要素は互いから離れるように移動し、それによって中央開口の直径を増加する。
可能な実施形態では、押し器具は、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、好ましくは傾斜壁を伴う凹所である凹所が選択的に設けられる移動可能な押し器具のブロックを、例えば備え得る。移動可能な押し器具のブロックが大腿を中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の臀部側の端は、前記臀部側の端が入り込むことができる凹所の最も深い部分に前記臀部側の端が位置付けられる位置を取ることになる。移動可能な押し器具のブロックが移動可能である方向で見たときに凹所の最も深い部分が中央開口の中心と一致する状態で、移動可能な押し器具のブロックが配置されるとき、大腿骨は、結果生じる横方向の力が大腿骨に発揮されることなく、直線で中央開口を通るように押されることになる。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
可能な実施形態では、弾性削ぎ落とし器具部材には、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、傾斜壁を伴う凹所が設けられ、中央開口は前記凹所の最も深い部分に配置される。大腿が中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けられるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の膝側の端は、前記膝側の端が中央開口に位置付けられる位置を取ることになる。大腿骨が最初に中央開口と全体として位置合わせされないときでも、傾斜壁は、大腿骨の膝側の端を、中央開口に向かって徐々に中央開口へと案内する。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は作動状態と非作動状態とを有し得る。膝側の顆が中央開口を通過させられる間、削ぎ落とし器具は非作動状態であり得る。非作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合しない。大腿骨の膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具は作動状態とさせられ得る。作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合する、または、大腿骨における組織と係合する。次に、大腿骨変位組立体は、少なくとも膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域において大腿骨からもも肉が切り離されるように、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動する。削ぎ落とし器具作動装置は、非作動状態から作動状態への移行を引き起こす。
この実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、大腿骨に向かって付勢される少なくとも1つの削ぎ落とし器具要素を備える。非作動状態では、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨から離れた非作動状態にある。削ぎ落とし器具要素は、この非作動状態では、例えば固定ピンまたは外れ止めといった固定装置によって固定される。膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具作動装置は始動され、固定装置を作動し、それによって削ぎ落とし器具要素を解除する。削ぎ落とし器具要素の付勢のため、削ぎ落とし器具要素は、削ぎ落とし器具要素が大腿骨または大腿骨における組織(例えば、大腿骨における薄膜または膜組織)と係合する作動状態へと移動する。
削ぎ落とし器具作動装置の始動は、多くの異なる方法で行われ得る。例えば、始動は、中央開口から突出する大腿骨によって引き起こされ得る。大腿骨が中央開口から特定の所定長さにわたって突出すると、始動が行われる。始動は、例えば、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が生じたことを検出する機械的、電気的、または光学的なセンサによって起こり得る。可能な変形では、大腿骨の膝側の顆は、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が発生したとき、移動可能な始動ブロックと係合する。移動可能な始動ブロックは、非作動状態において削ぎ落とし器具要素を固定する固定ピンに連結される。中央開口を通じて大腿骨をさらに移動することで、移動可能な始動ブロックが大腿骨に沿って移動することを行う。固定ピンは移動可能な始動ブロックと共に移動し、それによって、削ぎ落とし器具要素が作動状態となるように削ぎ落とし器具要素を解除する。
可能な実施形態では、本発明によるシステムは仕上げカッターを備え、仕上げカッターは、大腿骨からのもも肉の削ぎ落としの後、もも肉と大腿骨との間の組織のつながりを切り離すように適合される。
可能な実施形態では、臀部側の顆が存在する場合、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過する前に非作動状態へと戻すように移動される。
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆または臀部側の端が中央開口を通過したとき、大腿骨ともも肉との間の保護状態を取る。保護状態では、大腿骨は削ぎ落とし器具要素の一方の側に存在しており、切り離されたもも肉の少なくとも大部分は、削ぎ落とし要素の反対の側に存在している。これは、大腿骨をもも肉から自由にすることができる一方、大腿骨をもも肉から自由にするために使用される仕上げカッターによる望ましくない損傷からもも肉を保護する。
本発明は、非限定的な手法の本発明の例示の実施形態が示されている図面を参照して、以下においてより詳細に記載される。
本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムの実施形態のより詳細な図である。 カルーセル機械60に配置されている大腿骨除去装置を示す図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階の図である。 本発明によるシステムが用いられるシステムの例示の実施形態の概略的な上面図である。
図1〜図13は、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階を示すように供する。
図1は、図1〜図13に示した本発明による方法の例示の実施形態の第1のステップにおいて提供されるときの羽毛取除された脚全体家禽製品1(「脚製品1」)を示している。この脚製品は大腿3と下腿2と膝関節4とを備えている。
大腿3はもも肉5と大腿骨6とを備えている。大腿骨は膝側の端7と臀部側の端8とを有している。大腿骨は膝側の顆9を備えており、膝側の顆9は膝側の端7におけるより太い骨の部分である。図1〜図13の実施形態では、大腿骨6は臀部側の顆10も備えており、臀部側の顆10は大腿骨6の臀部側の端8におけるより太い骨の部分である。
下腿2は下もも肉11と脛骨12とを備えている。脛骨12は膝側の端13と足根関節側の端14とを有する。
膝関節4は、大腿3と下腿2との間のつながり15を備えている。選択的には、膝関節4は膝頭(図1では図示略)をさらに備える。
脚製品は前側16と後側17とを有している。前側16は、膝関節が膝頭を備える未処理の脚製品において前記膝頭が自然に位置付けられる側である。後側17は、前側16の反対の側である。
脚製品では、横方向切断18が膝関節4において提供されている。横方向切断18は、大腿骨6および脛骨12に対して横断する方向に概して延びている。図1で見ることができるように、横方向切断18は、大腿3および下腿2が互いとつなげられたままであるように、脚製品1の一方の側から、脚製品1の反対の側に隣接して位置付けられる切断端19まで延びている。横方向切断18によって、下腿側切断平面20および大腿側切断平面21が作り出される。それら切断平面は、切断端19に隣接して互いとつながれている。
図1〜図13に示した実施形態では、横方向切断18は、脚製品1の後側17から、脚製品1の前側16に隣接して位置付けられている切断端19へと延びている。膝頭がなおも存在している場合、切断端19は膝頭の後に隣接して位置付けられてもよく、そのため膝頭は、完全なままである、または、少なくとも大まかには完全なままである。
図1は、脚製品が家禽製品搬送器具25に配置されていることをさらに示している。家禽製品搬送器具25は、家禽製品コンベヤ25*の一部である。家禽製品コンベヤ25*は、走路と複数の家禽製品搬送器具25とを備えている。家禽製品搬送器具25は、走路の方向で互いから離間されており、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、脚製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの脚製品1をその足根関節側の端において保持するように適合されている。
図2は、脚製品1が本発明による大腿骨除去装置30の実施形態に隣接して配置されているところを示している。大腿骨除去装置30は屈曲装置31と大腿骨除去組立体32とを備えている。
この実施形態では、屈曲装置は、大腿3と下腿2との間でつながり15の近傍において、ここでは脚製品1の前側において脚製品と係合しているが、他の場所が屈曲装置31による係合のために適していてもよい。
この実施形態では、屈曲装置31は脚製品1を大腿骨除去組立体32に向けて持って行く。その間、脚製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままである。
図3は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図3は、屈曲装置31が、脚製品1を膝関節4において屈曲することで、大腿3と下腿2との間の角度を変更したところを示している。この屈曲のため、横方向切断18は開放され、大腿側切断平面21が露出されている。この屈曲の間、大腿3と下腿2とは、膝関節4のつながり15を介して互いとつなげられたままである。さらに、脚製品1が図2に示した位置から図3に示した屈曲位置まで移送されるときに起こるこの屈曲の間、もも肉5は大腿骨6に留まっており、下もも肉11は脛骨12に留まっている。
図3に示しているように、脚製品1は、大腿骨除去組立体32に隣接して配置された屈曲位置にある。
大腿骨除去組立体32は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35を備えている。露出された大腿側切断平面21は、この弾性削ぎ落とし器具部材に隣接して配置されており、好ましくは、大腿骨6が中央開口36とおおよそ位置合わせされている。
中央開口36は、削ぎ落とし器具部材35の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。中央開口36はその最小直径に向かって付勢され、そのため、中央開口36に外部からの力が発揮されない場合、中央開口36は最小直径に等しい直径を有することになる。そのため、弾性削ぎ落とし器具部材35が削ぎ落としていないとき、中央開口36の直径は最小直径に等しくなる。中央開口36の最小直径は膝側の顆9の最大直径より小さい。図1〜図13に示した実施形態では、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域での大腿骨6の太さより大きい。大腿骨6が臀部側の顆を備えていない脚製品が処理される実施形態では、選択的に、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の端8との間の領域での大腿骨6の太さより大きい。
大腿骨除去組立体32は大腿骨変位組立体37をさらに備えている。脚製品1は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35と大腿骨変位組立体37との間に大腿3がある状態で配置される。大腿骨変位組立体37は、大腿骨6の臀部側の端8に隣接して位置付けられる。大腿骨変位組立体37の機能は、膝関節4における横方向切断18が開放されて維持され、大腿3および下腿2が互いとつなげられて維持されている間、大腿骨6に中央開口36を通過させることである。
図1〜図13に示した例示の実施形態では、屈曲位置において、大腿骨6は実質的に鉛直に延び、一方で脛骨12は実質的に水平に延びる。最初は、図1および図2で見ることができるように、脛骨12は実質的に鉛直に延びていた。鉛直から水平への脛骨12の配向の変更は、脚製品1を屈曲するときに脚製品1を水平旋回軸の周りに旋回することを許容する旋回軸(図示略)を備えている搬送器具25によって、容易にされている。
図3で見ることができるように、この例示の実施形態では、屈曲装置31は、下腿2を、大腿3と下腿2との間の最小角度が脚製品1の前側16にある屈曲位置へと、膝関節4におけるつながり15の周りで大腿3に対して回転するように適合されている。
図4は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図1〜図13に示した実施形態では、大腿骨変位組立体37は、押し器具38を、ここでは移動可能な押し器具のブロックの形態で備えている。図4に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具38は、脚製品1の大腿3に臀部側において係合するまで大腿3に向かって移動する。横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
選択的には、押し器具38は、大腿骨の臀部側の端を向く側に凹所39(図3参照)を備える。凹所39は傾斜壁を有し、例えば、概して半球形または円錐形の凹所である。押し器具38が大腿3を中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に押し付けるときに大腿骨6が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨6の臀部側の端8は、前記臀部側の端8が入り込むことができる凹所39の最も深い部分に前記臀部側の端8が位置付けられる位置を取ることになる。示した実施形態では、押し器具38は、押し器具38が移動可能である方向に見たときに凹所39の最も深い部分が中央開口36の中心と一致する状態で配置される。それによって、大腿骨6は、結果生じる横方向の力が大腿骨6に発揮されることなく、直線で中央開口36を通るように押されることになる。
図5は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図5に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具38は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に向かってさらに移動する。押し器具38は、それ自体と共に大腿3を持って行き、大腿3を中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に押し付ける。横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
大腿3が弾性削ぎ落とし器具部材35と押し器具38との両方によって係合されるとき、屈曲装置31は係合解除され、脚製品1から離れるように移動され得る。しかしながら、代替で、屈曲装置31が脚製品1と接触したままであることは可能である。
図6は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図6に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具38は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、押し器具38と中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35との間の距離は、大腿骨6の長さより短く、大腿骨は、押し器具38によって、中央開口36へと押し込まれて弾性削ぎ落とし器具部材35を通過させられる。
中央開口36は、膝側の顆9の最大直径より小さい最小直径を有している。膝側の顆9は、膝側の顆9が通過できるように、中央開口36の直径をより大きくさせる。中央開口36がその最小直径に向けて付勢されているため、これは、中央開口36の縁を、膝側の顆9に対するいくらかの圧力の下で、膝側の顆9の近くに位置させ、膝側の顆9の形に密接に従わせる。それによって、中央開口36は、効果的な手法でもも肉5を膝側の顆9から切り離す。もも肉5は、弾性削ぎ落とし器具部材35と押し器具38との間に概して留まっている。
このすべての間、横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
図1〜図13の実施形態では、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35の真後ろで、押し器具38が位置付けられる場所の反対側に、削ぎ落とし器具40が配置される。示した実施形態では、削ぎ落とし器具40は2つの削ぎ落とし器具要素41を備えている。
膝側の顆9が中央開口36で通過させられる間、削ぎ落とし器具40はその非作動状態にある。非作動状態において、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨6と係合しないように大腿骨6からある距離に配置される。
図1〜図13の実施形態では、削ぎ落とし器具作動装置45が提供されている。この実施形態における削ぎ落とし器具作動装置45は、固定ピン47を伴う移動可能なブロック46を備えている。固定ピン47は、移動可能な始動ブロック46に固定されている。移動可能な始動ブロック46は、大腿骨6が押し器具38によって移動されるとき、大腿骨6の経路に配置されている。固定ピン47は、削ぎ落とし器具要素41を大腿骨6から離れた位置で固定することによって、削ぎ落とし器具40をその非作動位置において保持する。選択的には、別々の固定ピンが各々の削ぎ落とし器具要素41に提供される。代替で、削ぎ落とし器具要素41は、一体に移動するために(例えば、互いに向かって、または、互いから離れるように)、例えば歯車の噛み合いによって、互いと連結される。その場合、単一の固定ピン47で十分である。
図7は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図7に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具38は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆9は中央開口36を全体的に通過させられている。
膝側の顆9は、削ぎ落とし器具作動装置45の移動可能な始動ブロック46と係合するだけ奥まで中央開口36を通じて突出している。押し器具38が大腿骨6を中央開口36を通じてさらに押すとき、膝側の顆9は、移動可能な始動ブロック46を、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35から離れるように移動する。移動可能な始動ブロック46のこの移動によって、固定ピン47は削ぎ落とし器具40から係合解除されることになる。
この実施形態では、削ぎ落とし器具40は、その作動位置に向かって付勢される。そのため、固定ピン47が削ぎ落とし器具40を解除するとき、削ぎ落とし器具40はその作動位置となり、削ぎ落とし器具要素41が膝側の顆9と臀部側の端8との間で大腿骨と係合する状態となる。
そのため、図1〜図13に示した実施形態では、大腿骨6の膝側の顆9は削ぎ落とし器具40を運転する。削ぎ落とし器具40は、大腿骨6が中央開口を通じて特定のあらかじめ定められた突出始動長さにわたってすでに突出した後に作動となるだけである。代替で、大腿骨6が中央開口36を通じて突出する長さは、例えば、あらかじめ定められた突出始動長さが到達されると削ぎ落とし器具40を作動するセンサまたはスイッチによって、検出されてもよい。
大腿骨6からすでに切り離されているもも肉は、概して、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35と押し器具38との間の領域に留まる。中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35は、切り離されたもも肉が削ぎ落とし器具要素41同士の間で挟まれるのを防止し、それによってもも肉への損傷を防止する。
このすべての間、横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
図8は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図8に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具38は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆9は全体的に中央開口36を通過させられており、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の大腿骨6の一部分も、弾性削ぎ落とし器具部材35の中央開口36を通過している。
図1〜図13に示した実施形態では、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域での大腿骨6の直径より大きい。そのため、中央開口36は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域において大腿骨からもも肉を切り離さない。この領域では、もも肉は、削ぎ落とし器具40によって大腿骨6から切り離される。
図8に示した本発明による方法の例示の実施形態の段階が達せられたとき、膝側の顆の後の大腿骨6の少量が、削ぎ落とし器具40を通過している。そのため、ここでは、削ぎ落とし器具40の削ぎ落とし器具要素41と膝側の顆9との間にいくらかの空間がある。
図1〜図13に示した実施形態では、大腿骨除去組立体は引っ張り器具42をさらに備えている。引っ張り器具42は、大腿骨6を削ぎ落とし器具40に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨6に発揮するように適合されている。
引っ張り器具42は、図1〜図7に示した方法の段階の間、非作動状態であったが、ここでは、膝側の顆9の真後ろで大腿骨6と係合する作動状態へと移送されている。
このすべての間、横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
図9は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図9に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨6を削ぎ落とし器具40に対して移動する役割を、押し器具38から引き継ぐ。押し器具38は、ここでその初期位置へと戻されてよく、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35から離れるように移動される。
引っ張り器具42は、臀部側の顆10が削ぎ落とし器具要素41に到達するまで、大腿骨6を削ぎ落とし器具40を通じて引っ張る。削ぎ落とし器具40は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域において大腿骨からもも肉を切り離す。大腿骨から切り離されるもも肉5は、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35と押し器具38との間の領域に留まる。
大腿骨が臀部側の顆を含まない脚製品1が処理される場合、削ぎ落とし器具40は、大腿骨から大腿骨の臀部側の端までにわたってもも肉を削ぎ落とすことができる。
このすべての間、横方向切断18はなおも開放され、大腿3と下腿2とは互いとなおもつながれている。
図10は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図10に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨を削ぎ落とし器具40に対してさらに移動する。削ぎ落とし器具要素41は、臀部側の顆10に通過させるために、互いから離れるように移動される。引っ張り器具42は臀部側の顆10を中央開口36を通して引っ張る。
図1〜図13に示した実施形態では、中央開口36の直径範囲は、中央開口が膝側の顆9からもも肉を切り離したのと同じ方法で臀部側の顆10からもも肉を切り離すように選択される。
代替の実施形態では、削ぎ落とし器具要素41同士は、臀部側の顆10を通過させるのに十分なだけ互いから離れるように移動するが、大腿骨との係合をなおも維持し、そのため削ぎ落とす動作が大腿骨6の臀部側の端8に維持され得る。
図11は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図11に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨を削ぎ落とし器具40に対してさらに移動する。この段階において、もも肉5と大腿骨6との間に残っている小さいつながり24だけがある。つながり24は、肉、靱帯、腱、または他の種類の組織のつながりを含み得る。
このつながり24を切り離すために、仕上げカッター50が提供される。示した実施形態では、仕上げカッター50は回転可能な円板形のナイフであるが、他の種類のカッター(例えば、固定のナイフ)が代替として使用されてもよい。仕上げカッター50は、例えば、もも肉刈取器具または膝肉およびもも肉刈取器具の一部である。
図12は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
大腿骨6およびもも肉5は、ここでは互いから完全に切り離されている。もも肉5は下腿2になおもつながれている。
下腿2は、家禽製品搬送器具における旋回軸のため、ここで実質的に鉛直の位置へと戻ることができる。
図13は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
示した実施形態は、引っ張り器具によってなおも係合されている切り離された大腿骨6と係合するたたき落とし装置51を備えている。たたき落とし装置51の動作のため、大腿骨6は引っ張り器具42から解放される。
図14は、本発明によるシステムの実施形態をより詳細に示している。図14のシステムは、図1〜図13に示したシステムと同様である。
図14のシステムは、走路26と、1つの家禽製品搬送器具が示されている複数の家禽製品搬送器具25とを有する家禽製品を備えている。家禽製品搬送器具25は、羽毛取除された脚全体家禽製品1を屈曲するときに羽毛取除された脚全体家禽製品1を水平旋回軸の周りに旋回することを許容する旋回軸27を備える。
図14のシステムは、屈曲装置31と大腿骨除去組立体32とを備える大腿骨除去装置30を備えている。屈曲装置31は、脚製品1から離れた位置と、屈曲装置31が脚製品1と係合し、膝関節4における横方向切断18が開放して大腿側切断平面21が露出されるように脚製品1を屈曲する位置との間で、移動可能である。
大腿骨除去組立体32は、凹所39を伴う押し器具38と、中央開口36を伴う弾性削ぎ落とし器具部材35と、削ぎ落とし器具要素41と、引っ張り器具42とを備えている。さらに、固定ピン47を伴う移動可能な始動ブロック46が提供される。
図14のシステムの運転は、図1〜図13の実施形態に関連して記載したのと同じである。
図14は、大腿骨除去装置30の個々の要素の一部にカム従動子48が提供されていることを示している。カム従動子48はカム走路と協働し、カム走路は、例えば、カム従動子48が連結される大腿骨除去装置30の要素を作動するために、カルーセル機械に設けることができ、例えば、前記要素を案内部49に沿って上下に動かすか、または、前記要素を旋回位置の周りに旋回する。
図15は、カルーセル機械60に配置されている2つの大腿骨除去装置30を示している。カルーセル機械60は、カム走路62が設けられている中心本体61を備えている。中心本体61は固定しており、大腿骨除去装置30は中心本体61の周りにて移動される。
図15の実施形態では、中心本体61は、湾曲された端を伴う細長い形を有しており、そのため、大腿骨除去装置30によって追従される経路は、2つの湾曲された線によって連結された2つの平行な直線を含んでいる。代替で、中心本体は異なる形を有してもよく、そのため、大腿骨除去装置30は異なる形を持つ経路を追従する。例えば、中心本体は、円形の断面を持つ円筒形または円錐形であってもよく、そのため、大腿骨除去装置30によって追従される経路は円形である。
カム走路62は、例えば図14に示したカム従動子48といった、大腿骨除去装置30に設けられているカム従動子と協働する。カム走路62およびカム従動子は、例えば、カム従動子48が連結される大腿骨除去装置30の要素を一緒に作動し、例えば、前記要素を案内部49に沿って上下に動かす、または、前記要素を旋回位置の周りに旋回する。
大腿骨除去装置30は、大腿骨除去装置30が追従する経路の少なくとも一部分にわたって羽毛取除された脚全体家禽製品を保持する家禽製品搬送器具と共に移動する。大腿骨除去装置30が、羽毛取除された脚全体家禽製品を保持する家禽製品搬送器具と共に移動するとき、大腿骨除去装置30は、好ましくは本発明による方法を用いることで、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去する。
任意の適切な数の大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置され得る。
図16〜図25は、大腿骨が、下腿にすでにつながれていない大腿から除去される、本発明によるシステムの実施形態において実行される本発明による方法の例示の実施形態の順次の段階を示している。
図16は、家禽大腿103が提供されていることを示している。家禽大腿103は、大腿骨106ともも肉105と大腿側切断平面121とを少なくとも備えている。大腿骨106は膝側の端107と臀部側の端108とを有している。大腿骨106は、膝側の顆109を備えており、この実施形態では臀部側の顆110も備えている。
図16に示したシステムは、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135を備えている。露出された大腿側切断平面121は、この弾性削ぎ落とし器具部材に隣接して配置されており、好ましくはすでに、大腿骨106が中央開口136とおおよそ位置合わせされている。
中央開口136は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。中央開口136はその最小直径に向かって付勢され、そのため、中央開口136に外部からの力が発揮されない場合、中央開口136は最小直径に等しい直径を有することになる。中央開口136の最小直径は膝側の顆109の最大直径より小さい。図16〜図25に示した実施形態では、中央開口136の最小直径は、膝側の顆109と臀部側の顆110との間の領域での大腿骨106の太さより大きい。大腿骨106が臀部側の顆を備えていない大腿が処理される実施形態では、選択的に、中央開口136の最小直径は、膝側の顆109と臀部側の端108との間の領域での大腿骨106の太さより大きい。
図16のシステムは大腿骨変位組立体137をさらに備えている。大腿103は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135と大腿骨変位組立体137との間に配置される。大腿骨変位組立体137は、大腿骨106の臀部側の端108に隣接して位置付けられる。大腿骨変位組立体137の機能は、大腿骨106に中央開口136を通過させることである。
図17は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図16〜図25に示した実施形態では、大腿骨変位組立体137は、押し器具138を移動可能な押し器具のブロックの形態において備えている。図17に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具138は、大腿103に臀部側において係合するまで大腿103に向かって移動する。
選択的には、押し器具138は、大腿骨の臀部側の端を向く側に凹所139(図16参照)を備える。凹所139は傾斜壁を有し、例えば、概して半球形または円錐形の凹所である。押し器具138が大腿103を中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に押し付けるときに大腿骨106が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨106の臀部側の端108は、前記臀部側の端108が入り込むことができる凹所139の最も深い部分に前記臀部側の端108が位置付けられる位置を取ることになる。示した実施形態では、押し器具138は、押し器具138が移動可能である方向に見たときに凹所139の最も深い部分が中央開口136の中心と一致する状態で配置される。それによって、大腿骨106は、結果生じる横方向の力が大腿骨106に発揮されることなく、直線で中央開口136を通るように押されることになる。
図18は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図18に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具138は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に向かってさらに移動する。押し器具138は、それ自体と共に大腿103を持って行き、大腿103を中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に押し付ける。
図19は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図19に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具138は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に向かってさらに移動する。ここで、押し器具138と中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135との間の距離は、大腿骨106の長さより短く、大腿骨は、押し器具138によって中央開口136を通過させられる。
中央開口136は、膝側の顆109の最大直径より小さい最小直径を有している。膝側の顆109は、膝側の顆109が通過できるように、中央開口136の直径をより大きくさせる。中央開口136がその最小直径に向けて付勢されているため、これは、中央開口136の縁を、膝側の顆109に対するいくらかの圧力の下で、膝側の顆109の近くに位置させ、膝側の顆109の形に密接に従わせる。それによって、中央開口136は、効果的な手法でもも肉105を膝側の顆109から切り離す。もも肉105は、概して弾性削ぎ落とし弾性部材135と押し器具138との間に概して留まっている。
図16〜図25の実施形態では、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135の真後ろで、押し器具138が位置付けられる場所の反対側に、削ぎ落とし器具140が配置される。示した実施形態では、削ぎ落とし器具140は2つの削ぎ落とし器具要素141を備えている。
膝側の顆109が中央開口136を通過させられる間、削ぎ落とし器具140はその非作動状態にある。非作動状態において、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨106と係合しないように大腿骨106からある距離に配置される。
図16〜図25の実施形態では、削ぎ落とし器具作動装置145が提供されている。この実施形態における削ぎ落とし器具作動装置145は、固定ピン147を伴う移動可能なブロック146を備えている。固定ピン147は、移動可能な始動ブロック146に固定されている。移動可能な始動ブロック146は、大腿骨106が押し器具138によって移動されるとき、大腿骨106の経路に配置されている。固定ピン147は、削ぎ落とし器具要素141を大腿骨106から離れた位置で固定することによって、削ぎ落とし器具140をその非作動位置において保持する。選択的には、別々の固定ピンが各々の削ぎ落とし器具要素141に提供される。代替で、削ぎ落とし器具要素141は、一体に移動するために(例えば、互いに向かって、または、互いから離れるように)、例えば歯車の噛み合いによって、互いと連結される。その場合、単一の固定ピン147で十分である。
図20は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図20に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具138は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆109は中央開口136を全体的に通過させられている。
膝側の顆109は、削ぎ落とし器具作動装置145の移動可能な始動ブロック146と係合するだけ奥まで中央開口136を通じて突出している。押し器具138が大腿骨106を中央開口136を通じてさらに押すとき、膝側の顆109は、移動可能な始動ブロック146を、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135から離れるように移動する。移動可能な始動ブロック146のこの移動によって、固定ピン147は削ぎ落とし器具140から係合解除されることになる。
この実施形態では、削ぎ落とし器具140は、その作動位置に向かって付勢される。そのため、固定ピン147が削ぎ落とし器具140を解除するとき、削ぎ落とし器具140はその作動位置となり、削ぎ落とし器具要素141が膝側の顆109と臀部側の端108との間で大腿骨と係合する状態となる。
そのため、図16〜図25に示した実施形態では、大腿骨106の膝側の顆109は削ぎ落とし器具140を運転する。削ぎ落とし器具140は、大腿骨106が中央開口を通じて特定のあらかじめ定められた突出始動長さにわたってすでに突出した後に作動となるだけである。代替で、大腿骨106が中央開口136を通じて突出する長さは、例えば、あらかじめ定められた突出始動長さが到達されると削ぎ落とし器具140を作動するセンサまたはスイッチによって、検出されてもよい。
大腿骨106からすでに切り離されているもも肉は、概して、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135と押し器具138との間の領域に留まる。中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135は、切り離されたもも肉が削ぎ落とし器具要素141同士の間で挟まれるのを防止し、それによってもも肉への損傷を防止する。
図21は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図21に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押し器具138は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆109は全体的に中央開口136を通過させられており、膝側の顆109と臀部側の顆110との間の大腿骨106の一部分も中央開口136を通過している。
図16〜図25に示した実施形態では、中央開口136の最小直径は、膝側の顆109と臀部側の顆110との間の領域での大腿骨106の直径より大きい。そのため、中央開口136は、膝側の顆109と臀部側の顆110との間の領域において大腿骨からもも肉を切り離さない。この領域では、もも肉は、削ぎ落とし器具140によって大腿骨106から切り離される。
図21に示した本発明による方法の例示の実施形態の段階が達せられたとき、膝側の顆の後の大腿骨106の少量が、削ぎ落とし器具140を通過している。そのため、ここでは、削ぎ落とし器具140の削ぎ落とし器具要素141と膝側の顆109との間にいくらかの空間がある。
図16〜図25に示した実施形態では、大腿骨除去組立体は引っ張り器具142をさらに備えている。引っ張り器具142は、大腿骨106を削ぎ落とし器具140に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨106に発揮するように適合されている。
引っ張り器具142は、図16〜図20に示した方法の段階の間、非作動状態であったが、ここでは、膝側の顆109の真後ろにおいて大腿骨106と係合する作動状態へと移送されている。
図22は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図22に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具142は、大腿骨106を削ぎ落とし器具140に対して移動する役割を、押し器具138から引き継ぐ。押し器具138は、ここでその初期位置へと戻されてよく、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135から離れるように移動される。
引っ張り器具142は、臀部側の顆110が削ぎ落とし器具要素141に到達するまで、大腿骨106を削ぎ落とし器具140を通じて引っ張る。削ぎ落とし器具140は、膝側の顆109と臀部側の顆110との間の領域において大腿骨からもも肉を切り離す。大腿骨から切り離されるもも肉105は、中央開口136を伴う弾性削ぎ落とし器具部材135と押し器具138との間の領域に留まる。
臀部側の顆を含まない大腿が処理される場合、削ぎ落とし器具140は、大腿骨から大腿骨の臀部側の端までにわたってもも肉を削ぎ落とすことができる。
図23は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図23に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具142は、大腿骨を削ぎ落とし器具140に対してさらに移動する。削ぎ落とし器具要素141は、臀部側の顆110を通過させるために、互いから離れるように移動される。引っ張り器具142は臀部側の顆110を中央開口136を通して引っ張る。
図16〜図25に示した実施形態では、中央開口136の直径範囲は、中央開口が膝側の顆109からもも肉を切り離したのと同じ方法で臀部側の顆110からもも肉を切り離すように選択される。
代替の実施形態では、削ぎ落とし器具要素141同士は、臀部側の顆110を通過させるのに十分なだけ互いから離れるように移動するが、大腿骨との係合をなおも維持し、そのため削ぎ落とす動作が大腿骨106の臀部側の端108に維持され得る。
図24は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図24に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具142は、大腿骨を削ぎ落とし器具140に対してさらに移動する。この段階において、もも肉105と大腿骨106との間に残っている小さいつながり124だけがある。つながり124は、肉、靱帯、腱、または他の種類の組織のつながりを含み得る。
このつながり124を切り離すために、仕上げカッター150が提供される。示した実施形態では、仕上げカッター150は回転可能な円板形のナイフであるが、他の種類のカッター(例えば、固定のナイフ)が代替として使用されてもよい。仕上げカッター150は、例えば、もも肉刈取器具または膝肉およびもも肉刈取器具の一部である。
図25は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
大腿骨106およびもも肉105は、ここでは互いから完全に切り離されている。
図26は、本発明によるシステムが用いられるシステムの例示の実施形態の概略的な上面図である。
システムは、走路26を伴う家禽製品コンベヤ25*と、例えばWO93/13671にあるような、走路26に沿って一定の間隔において複数の家禽製品搬送器具25とを備えており、家禽製品搬送器具25のうちの2つが図26では概略的に指示されている。家禽製品搬送器具25は、走路26の方向(矢印によって指示されている)で互いから離間されており、前記走路に沿って搬送の方向DCに移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、脚製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの脚製品1をその足根関節側の端において保持するように適合されている。
図26に示したシステムの例示の実施形態は、膝カッター装置130と、大腿骨除去装置30と、膝肉およびもも肉刈取装置90とをさらに備えている。これらはすべて走路26に沿って配置されている。図26に示したシステムの例示の実施形態は、同じく走路26に沿って配置されている大腿皮除去装置95をさらに備えている。
大腿骨除去装置30は、本発明による大腿骨除去装置であり得る。
膝カッター装置130は、脚製品において膝切断を行うためのシステム128の一部を形成している。このシステムは、カルーセル機械129に配置されている複数の脚位置決め装置をさらに備えている。脚製品において膝切断を行うためのシステム128は、例えば、本発明の第2の態様によるシステムである。
図26に示したシステムの例示の実施形態では、大腿皮除去装置95、大腿骨除去装置30、ならびに膝肉およびもも肉刈取装置90は、すべてカルーセル機械として設計されている。それらはすべて、例えば、円形の経路、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、環状の形の経路に沿って移動可能である処理装置および/または位置決め装置を有している。これらの処理装置および/または位置決め装置は、家禽製品搬送器具25が膝カッター装置130、大腿皮除去装置95、大腿骨除去装置30、ならびに膝肉およびもも肉刈取装置90をそれぞれ越えて移動するとき、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具25と共に移動する。
1 羽毛取除された脚全体家禽製品、脚製品
2 下腿
3 大腿
4 膝関節
5 もも肉
6 大腿骨
7 膝側の端
8 臀部側の端
9 膝側の顆
10 臀部側の顆
11 下もも肉
12 脛骨
13 膝側の端
14 足根関節側の端
15 つながり
16 前側
17 後側
18 横方向切断
19 切断端
20 下腿側切断平面
21 大腿側切断平面
24 つながり
25 家禽製品搬送器具
25* 家禽製品コンベヤ
26 走路
27 旋回軸
30 大腿骨除去装置
31 屈曲装置
32 大腿骨除去組立体
35 弾性削ぎ落とし器具部材
36 中央開口
37 大腿骨変位組立体
38 押し器具
39 凹所
40 削ぎ落とし器具
41 削ぎ落とし器具要素
42 引っ張り器具
45 削ぎ落とし器具作動装置
46 移動可能な始動ブロック
47 固定ピン
48 カム従動子
50 仕上げカッター
51 たたき落とし装置
60 カルーセル機械
61 中心本体
62 カム走路
90 膝肉およびもも肉刈取装置
95 大腿皮除去装置
103 家禽大腿
105 もも肉
106 大腿骨
107 膝側の端
108 臀部側の端
109 膝側の顆
110 臀部側の顆
121 大腿側切断平面
124 つながり
128 脚製品において膝切断を行うためのシステム
129 カルーセル機械
130 膝カッター装置
135 弾性削ぎ落とし器具部材
136 中央開口
137 大腿骨変位組立体
138 押し器具
139 凹所
140 削ぎ落とし器具
141 削ぎ落とし器具要素
142 引っ張り器具
145 削ぎ落とし器具作動装置
146 移動可能な始動ブロック
147 固定ピン
150 仕上げカッター
DC 搬送の方向

Claims (21)

  1. 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するための方法であって、
    羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を提供するステップであって、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が、
    少なくとも大腿骨(6; 106)およびもも肉(5; 105)を備える大腿(3; 103)であって、前記大腿骨(6; 106)が膝側の端(7; 107)および臀部側の端(8; 108)を有し、前記大腿骨(6; 106)が膝側の顆(9; 109)を備える、大腿(3; 103)、
    少なくとも脛骨(12)および下もも肉(11)を備える下腿(2)であって、前記脛骨(12)が膝側の端(13)および足根関節側の端(14)を有する、下腿(2)、ならびに、
    少なくとも前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間のつながりを備える膝関節(4)、
    を備え、
    前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)では、前記大腿骨(6; 106)および前記脛骨(12)に対して横断する方向に概して延びる横方向切断(18)が、前記膝関節(4)において提供され、前記横方向切断(18)は、前記大腿(3; 103)および前記下腿(2)が互いにつなげられるように、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の一方の側から、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の反対の側に隣接して位置付けられた切断端(19)まで延び、前記横方向切断(18)によって、下腿側切断平面(20)と大腿側切断平面(21; 121)とが形成される、ステップと、
    前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)とを互いにつなげて維持する間、前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間の角度を、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を前記膝関節(4)において屈曲することで変更し、それによって前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)を開放し、前記大腿側切断平面(21; 121)を露出するステップであって、前記屈曲の間に、前記もも肉(5; 105)が前記大腿骨(6; 106)に留まり、前記下もも肉(11)が前記脛骨(12)に留まる、ステップと、
    前記もも肉(5; 105)と前記下腿(2)とを互いにつなげて維持する間、および、屈曲された前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)を開放したままにする間、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が、前記膝関節(4)が膝頭を備える未処理の家禽脚において前記膝頭が自然に位置付けられる側である前側(16)と、前記前側(16)の反対の側である後側(17)と、を有し、
    前記横方向切断(18)が、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の前記後側(17)から、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の前に隣接して位置付けられた切断端(19)まで延びる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去する前記ステップにおいて、中央開口(36; 136)を備える弾性削ぎ落とし器具部材(35; 135)が、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)に隣接して配置され、前記膝側の顆(9; 109)が、押圧力を前記大腿骨(6; 106)に加えることで、前記中央開口(36; 136)を通過させられ、それによって、前記大腿骨(6; 106)の前記膝側の顆(9; 109)から前記もも肉(5; 105)を切り離す、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去する前記ステップにおいて、少なくとも1つの削ぎ落とし器具を用いる削ぎ落としによって、前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の端(8; 108)との間の前記大腿骨(6; 106)の領域から前記もも肉(5; 105)が切り離され、前記膝側の端(7; 107)から前記臀部側の端(8; 108)に向かう方向において、前記大腿骨(6; 106)の前記領域から前記もも肉(5; 105)が削ぎ落とされる、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記大腿骨(6; 106)が、前記臀部側の端(8; 108)において臀部側の顆(10; 110)をさらに備え、
    前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去する前記ステップにおいて、中央開口(36; 136)を備える弾性削ぎ落とし器具部材(35; 135)が、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)に隣接して配置され、前記臀部側の顆(10; 110)が、引張力を前記大腿骨(6; 106)に加えることで、前記中央開口(36; 136)を通過させられ、それによって、前記大腿骨(6; 106)の前記臀部側の顆(10; 110)から前記もも肉(5; 105)を切り離す、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去する前記ステップが、
    中央開口(36; 136)を備える弾性削ぎ落とし器具部材(35; 135)を、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)に隣接して配置するステップと、
    前記膝側の顆(9; 109)に、押圧力を前記大腿骨(6; 106)に加えることで、前記中央開口(36; 136)を通過させ、それによって、前記大腿骨(6; 106)の前記膝側の顆(9; 109)から前記もも肉(5; 105)を切り離すステップと、
    前記膝側の顆(9; 109)の真後ろの前記大腿骨(6; 106)を、引っ張り器具(42; 142)と係合することと、
    前記引っ張り器具(42; 142)によって引張力を前記大腿骨(6; 106)に加える間に、削ぎ落とし器具(40; 140)を用いて、前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の端(8; 108)との間の前記大腿骨(6; 106)の領域から前記もも肉(5; 105)を削ぎ落とすステップであって、前記膝側の端(7; 107)から前記大腿骨(6; 106)の前記臀部側の端(8; 108)に向かう削ぎ落とし方向において、前記大腿骨(6; 106)から前記もも肉(5; 105)が削ぎ落とされる、削ぎ落とすステップと、
    前記大腿骨(6; 106)の前記臀部側の端(8; 108)と前記もも肉(5; 105)との間に残っている組織のあらゆるつながりを切断するステップと、
    を含む、請求項1または2に記載の方法。
  7. 前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の顆(10; 110)との間の前記大腿骨(6; 106)の前記領域から前記もも肉(5; 105)を削ぎ落とす前記削ぎ落とし器具(40; 140)が、前記膝側の顆(9; 109)によって作動される、請求項6に記載の方法。
  8. 前記大腿骨(6; 106)が、前記臀部側の端(8; 108)において臀部側の顆(10; 110)をさらに備え、
    前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の顆(10; 110)との間の前記大腿骨(6; 106)の領域から前記もも肉(5; 105)が削ぎ落とされ、前記方法が、
    前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の顆(10; 110)との間の前記大腿骨(6; 106)の前記領域から前記肉を削ぎ落とした後に、前記膝側の顆(9; 109)の真後ろで前記大腿骨(6; 106)と係合する前記引っ張り器具(42; 142)を用いて、引張力を前記大腿骨(6; 106)に加えることで、前記臀部側の顆(10; 110)に前記中央開口(36; 136)を通過させ、それによって、前記大腿骨(6; 106)の前記臀部側の顆(10; 110)から前記もも肉(5; 105)を切り離すステップをさらに含む、請求項6または7に記載の方法。
  9. 前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を、家禽製品コンベヤ(25*)の家禽製品搬送器具(25)に配置するステップをさらに含み、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられ、少なくとも、前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間の角度を、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を前記膝関節(4)において屈曲することで変更し、それによって前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)を開放して、前記大腿側切断平面(21; 121)を露出する前記ステップと、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去する前記ステップと、が前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられている間に実行される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記大腿骨(6; 106)への引張力は、前記膝側の顆(9; 109)の真後ろで前記大腿骨(6; 106)と係合する引っ張り器具(42; 142)を用いて加えられる、請求項5に記載の方法。
  11. 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムであって、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が、
    少なくとも大腿骨(6; 106)およびもも肉(5; 105)を備える大腿(3; 103)であって、前記大腿骨(6; 106)が膝側の端(7; 107)および臀部側の端(8; 108)を有し、前記大腿骨(6; 106)が膝側の顆(9; 109)を備える、大腿(3; 103)と、
    少なくとも脛骨(12)および下もも肉(11)を備える下腿(2)であって、前記脛骨(12)が膝側の端(13)および足根関節側の端(14)を有する、下腿(2)と、
    少なくとも前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間のつながり(15)を備える膝関節(4)と、
    を備え、
    前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)では、前記大腿骨(6; 106)および前記脛骨(12)に対して横断する方向に概して延びる横方向切断(18)が、前記膝関節(4)において提供され、前記横方向切断(18)は、前記大腿(3; 103)および前記下腿(2)が互いにつなげられるように、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の一方の側から、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の反対の側に隣接して位置付けられた切断端(19)まで延び、前記横方向切断(18)によって、下腿側切断平面(20)と大腿側切断平面(21; 121)とが形成され、
    前記システムが、
    走路(26)、および、
    前記走路(26)の方向で互いから離間されると共に前記走路(26)に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具(25)であって、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を前記足根関節側の端(14)において保持するように各々形成された複数の家禽製品搬送器具(25)、
    を備える家禽製品コンベヤ(25*)と、
    前記家禽製品コンベヤ(25*)の前記走路(26)に沿って配置された大腿骨除去装置(30)であって、
    前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)と係合し、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を前記膝関節(4)において屈曲位置へと屈曲するように形成され、前記屈曲の間、前記もも肉(5; 105)が前記大腿骨(6; 106)に留まり、前記下もも肉(11)が前記脛骨(12)に留まり、前記屈曲によって、前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)とを互いにつなげて維持する間、前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間の角度を変更し、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)を開放し、前記大腿側切断平面(21; 121)を露出する屈曲装置(31)であって、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を、前記屈曲位置で維持するようにさらに形成される屈曲装置(31)、ならびに、
    前記もも肉(5; 105)および前記下腿(2)が互いにつながれて維持されている間、および、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)が前記屈曲装置(31)によって開放されて維持されている間、前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)を介して、前記もも肉(5; 105)から前記大腿骨(6; 106)を除去するように適合される大腿骨除去組立体(32)、
    を備える大腿骨除去装置(30)と、
    を備えるシステム。
  12. 前記大腿骨除去組立体(32)が、
    中央開口(36; 136)を有し前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)の前記大腿側切断平面(21; 121)に隣接して配置可能である弾性削ぎ落とし器具部材(35; 135)であって、前記中央開口(36; 136)が、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有し、前記最小直径が、前記大腿骨(6; 106)の膝側の顆(9; 109)の最大直径より小さく、前記中央開口(36; 136)がその最小直径に向かって付勢される、弾性削ぎ落とし器具部材(35; 135)と、
    前記膝関節(4)における前記横方向切断(18)が開放されて維持され、前記大腿(3; 103)および前記下腿(2)が互いにつなげられて維持されている間、前記大腿骨(6; 106)に前記中央開口(36; 136)を通過させ、それによって前記大腿骨(6; 106)から前記もも肉(5; 105)を切り離すように形成される大腿骨変位組立体(37; 137)と、
    を備える、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記中央開口(36; 136)の前記最小直径が、前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の顆(10; 110)または前記臀部側の端(8; 108)との間の領域での前記大腿骨(6; 106)の太さより大きい、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記大腿骨変位組立体(37; 137)が、前記大腿骨(6; 106)の前記膝側の顆(9; 109)に前記中央開口(36; 136)を通過させるために、前記大腿骨(6; 106)に押圧力を加えるように形成された押し器具(38; 138)を備える、請求項12または13に記載のシステム。
  15. 前記大腿骨除去組立体(32)が、
    前記膝側の顆(9; 109)と前記臀部側の端(8; 108)との間の領域において、前記膝側の端(7; 107)から前記臀部側の端(8; 108)に向かう方向に、前記大腿骨(6; 106)から前記もも肉(5; 105)を削ぎ落とすように形成された削ぎ落とし器具(40; 140)と、
    前記大腿骨(6; 106)を前記削ぎ落とし器具(40; 140)に対して移動させるために、引張
    力を前記大腿骨(6; 106)に加えるように形成された引っ張り器具(42; 142)と、
    を備える、請求項11から14のいずれか一項に記載のシステム。
  16. 前記大腿骨(6; 106)が臀部側の顆(10; 110)をさらに備え、前記引っ張り器具(42; 142)が、前記大腿骨(6; 106)の前記臀部側の顆(10; 110)を前記中央開口(36; 136)を通して引っ張るように適合される、請求項15に記載のシステム。
  17. 前記大腿骨除去組立体(32)が、前記大腿骨(6; 106)の前記膝側の顆(9; 109)によって運転される削ぎ落とし器具作動装置(45; 145)を備える、請求項15または16に記載のシステム。
  18. 前記家禽製品搬送器具(25)が旋回軸(27)を備え、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を屈曲するときに、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)を水平旋回軸の周りに旋回することを許容している、請求項11から17のいずれか一項に記載のシステム。
  19. 前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)が、前記膝関節(4)が膝頭を備える未処理の家禽脚において前記膝頭が自然に位置付けられる側である前側(16)と、前記前側(16)の反対の側である後側(17)と、を有し、
    前記横方向切断(18)が、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の前記後側(17)から、前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の前に隣接して位置付けられる切断端(19)まで延び、
    前記屈曲装置(31)が、前記大腿(3; 103)と前記下腿(2)との間の最小角度が前記羽毛取除された脚全体家禽製品(1)の前記前側(16)にある屈曲位置へと、前記膝関節(4)における前記つながり(15)の周りで前記大腿(3; 103)に対して前記下腿(2)を回転するように形成されている、請求項11から18のいずれか一項に記載のシステム。
  20. 前記システムが、前記大腿骨除去装置(30)の下流で前記家禽製品コンベヤ(25*)の前記走路(26)に沿って配置されるもも肉刈取装置をさらに備え、前記もも肉刈取装置が、前記下腿(2)から前記もも肉(5; 105)を切り離すように形成されたカッター(50; 150)を備える、請求項11から19のいずれか一項に記載のシステム。
  21. 膝肉およびもも肉刈取装置(90)をさらに備える、請求項11から19のいずれか一項に記載のシステム。
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