JPH02283230A

JPH02283230A - ゴキブリ忌避方法

Info

Publication number: JPH02283230A
Application number: JP10188489A
Authority: JP
Inventors: Takayoshi Okano; 岡野　隆良
Original assignee: Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Current assignee: Osaka Pharmaceutical Co Ltd
Priority date: 1989-04-21
Filing date: 1989-04-21
Publication date: 1990-11-20

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、ゴキブリに対する新規な忌避方法に関する。

［従来の技術］人間の生活環境下に於いて出没する多数のゴキブリに対
処する方法としては従来種々の手段が採用されてきた。

この従来方法としては例えば次のようなものがあった。

（イ）殺虫剤を添加した誘引食物を適宜配置してゴキブ
リを殺虫する方法。

（１７）誘引食物を上載した粘着材を適宜配置してゴキ
ブリを捕獲する方法。

（ハ）殺虫剤又は忌避剤を基材中に含有させたものを適
宜配置し、ゴキブリを殺虫又は忌避する方法。

（ニ）ゴキブリの習性を利用し、例えば狭隘暗部を有す
るように捕獲器を形成して、これを適宜配置しゴキブリ
を捕獲する方法。

［発明が解決しようとする課題］上記したような従来の方法については次のような欠点が
ある。

前記した（イ）、（ｒＪ）及び（ニ）の手段では、いず
れもゴキブリを例えば台所など対象場所に誘引する方法
によるものであってその対象場所にゴキブリが出没する
ことによる不潔感は解消し得ない。また、これら（イ）
、〈υ）及びく二）のいずれの手段によっても、最終的
な処置の段階で、死骸又は生存状態のゴキブリを処分し
なければならないという不便がある。

また、前記（イ）、（八）の手段では有害物質を含むも
のであるから、取り扱い上の不便があり、また適用場所
が限定されることになる。

また、特に、前記（ロ）、（ニ）の手段では、使用器材
自体に複雑な構成が要件となっていることから、製造上
の困難がある。

［課題を解決するための手段］本発明の目的は、対象場所にゴキブリを出没させず寄せ
つけない忌避方法を提供すること、また安全で取り扱い
に不便がなく、多様な適用方法を採用することができ、
さらに長期間に亘って忌避効力を安定的に及ばしめるこ
とができる忌避方法の提供にある。

上記の目的を達成するため、本発明はゴキブリ忌避方法
につき次のように構成した。

即ち、５乃至１２μｍの波長域の遠赤外線を一定強度以
上で放射する能力を有する合成セラミックスが適用場所
に配置されてなることを特徴とする。

合成セラミックスの放射する遠赤外線の波長域は、好適
には５μｍ以上の波長域のものが９０％以上の放射率で
ある場合であり、またその放射強度は発光エネルギーが
好適には３Ｑｗ　−ｍ−”・μｍ−１以上である場合で
ある。なお、この遠赤外線の放射強度はゴキブリに対す
る忌避牛用の範囲に関連するものである。従って、上記
した発光エネルギー値より以下であってもゴキブリに対
する忌避作用は満足されるものである。

次に、合成セラミックスは粉体状、粒体状又はシート状
の形態で使用することができる。この場合、粒体状のも
のは従来一般の造粒技術で６って形成し得る。

また、シート状の合成セラミックスは次のような手段に
よって得ることができる。即ち、ブローイング法又はス
ピニング法によって溶融繊維化したセラミックスファイ
バを適当なバインダを加えて、抄紙機で抄造してベーパ
ー状としたもの又はフェルト状にしたもの。この場合、
このベーパー状及びフェルト状のものについては特にラ
テックス系バインダを用いることによって柔軟性材とす
ることができる。またセラミックスファイバを湿式真空
形成方法によってボード状に形成することもできる。

また、粉体状のものについては、適当な液体中に懸濁さ
せて、これをろ紙、不織布等の基板材面上に塗布し、乾
燥させて利用することもできる。

また、適用場所としては台所、食堂などゴキブリが寄り
付き易い場所が考えられるが、そこでの合成セラミック
スの配置方法としては次のような方法が考えられる。つ
まり、粉体状のものである場合、適用場所の壁面、床面
等の形成材中に予め混入させておく方法、また粒体状の
ものである場合、適当な容器内に収容してそれを適宜配
置する方法、またシート状（ベーパー状、フェルト状、
ボード状）のものである場合、適用場所の壁面又は床面
等上に貼付して若しくは敷設して配置する方法である。

［作　用コ配置された合成セラミックスからの５乃至１２μｍの波
長域の遠赤外線放射がゴキブリを有効に忌避する作用を
発揮する。

このゴキブリに対する忌避作用は次の実施例によって確
認される。

［実施例］先ず、合成セラミックスを粉体状ａ（粒度：４４μｍ以
下）及びベーパー状ｂ（０，５＋＋ｌｌ１１厚）の形態
となし、５００℃における遠赤外線の放射率曲線を粉体
状ａについてＡで、またベーパー状すについてＢで第１
図に示した。またこの合成セラミックスの４０℃におけ
る遠赤外線発光エネルギーの分布曲線Ｃを第２図に示し
た。

（実施例Ｔ）（１）合成セラミックスの粉体状ａを水中に懸濁させて
、これをろ紙面上に５　ｇ　／　ｍ２と１０ｇ　／ｍ２
の割合で夫々各別に塗布し、これを乾燥し、第３図に示
すように、粉体状層１１ａをろ紙１１ｂ面上に固定させ
たものである。これらを夫々１０１０Ｘ１０の大きさに
裁断し試料１１とした。

（２）　　これ八を各別に、第４図に示すように、上部
が開放された収納器１０内の一隅部位置に試料１１とし
て敷設した。またこの収納器１０内の対称な隅部位置に
は試料１１と同じ大きさのろ紙をコントロール１２とし
て敷設した。またこの試料１１及びコントロール１２面
上の中央には夫々糊化澱粉をベイト１３として載置した
。またこれらとは反対側の収納器１０内の両隅部位置に
はシェルタ−１４，１４（５Ｘ５Ｘ１ｃ＋ａ）を夫々そ
の入口が対向する状態で配置した。またこれらのシェル
タ−１４，１４間の位置に水を供給した水容器１５を設
置した。

（３）　　このように装置された収納器１０内にチャバ
ネゴキブリの成虫２０頭（オス、メス各１０頭）を放ち
、各ベイト１４．１４に対する４８時間経過後における
摂食量を計量し、次式に従って忌避率を計算した。

なお、この際の室温は、２７℃で、湿度は６０％であっ
た。

（４）上記試験を２検体について行い、その結果を次の
第１表に示した。

なお、第１表中、検体Ｎ（Ｌ　１及びＮＯ，２の試料は
合成セラミックス粉体の塗布量が５　ｇ　／　ｍ２のも
のを、また検体Ｎａ　３及びＮ［Ｌ　４の試料は合成セ
ラミックス粉体の塗布量が１０ｇ／ｍ２のものである。

〈第１表〉（実施例■）（１）次に、合成セラミックスのベーパー状すを大きさ
ＩＯＸ　ｌ０Ｃ１１に裁断し試料１１としたものを、前
記した第４図に示すように敷設装置して、実施例Ｉの場
合と同一の条件下、同一の要領で試験を行って、忌避率
を計算した。

■　上記試験を３検体について行い、その結果を次の第
２表に検体Ｎ（Ｌ　５〜隘７で示した。

〈第表〉［発明の効果］本発明は以上に説明したように構成されているので、次
のような効果を奏する。

遠赤外線を放射する合成セラミックスを用いる方法であ
るから、使用上安全である。従って、取り扱い上の不便
はない。

この合成セラミックスについて遠赤外線放射の半減期は
長く、長期間に亘って安定した効果が発揮される。

また、本発明の構成上必須とされる合成セラミックスに
ついては、−ｍのセラミックス加工の従来技術を応用す
ることによって、多様な形態のものとして得られ、また
その場合の加工によっても合成セラミックスに於ける当
初の遠赤外線の放射強度及び有効放射波長域については
ほぼ維持される。従って、前記した安全性と相俟って、
この発明方法の応用は極めて広範囲である。

また、本発明の方法による忌避効果は適用場所について
ゴキブリを寄せ付けないものであるから、ゴキブリの出
没による不潔感を解消することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図・・・合成セラミックスの遠赤外線の放射率曲線
図、第２図・・・同遠赤外線の発光エネルギーの分布曲
線図、第３図・・・試験装置の斜視図、第４図・・・合
成セラミックス加工品の縦断面図。図面符号の説明１０・・・収納器、１１・・・試料、ｌｌａ・・・合成
セラミックスの粉体状層、１２・・・コントロール、１
３・・・ベイト。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）５乃至１２μｍの波長域の遠赤外線を一定強度以
上で放射する能力を有する合成セラミックスが適用場所
に配置されてなることを特徴とするゴキブリ忌避方法。
（２）合成セラミックスが粉体状に形成され、適当な基
材面上に層状に塗布されたものであることを特徴とする
請求項１のゴキブリ忌避方法。
（３）合成セラミックスが不織布状に形成されたもので
あることを特徴とする請求項１のゴキブリ忌避方法。