JP6691062B2 - 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステム - Google Patents

羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6691062B2
JP6691062B2 JP2016573887A JP2016573887A JP6691062B2 JP 6691062 B2 JP6691062 B2 JP 6691062B2 JP 2016573887 A JP2016573887 A JP 2016573887A JP 2016573887 A JP2016573887 A JP 2016573887A JP 6691062 B2 JP6691062 B2 JP 6691062B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
knee
kneecap
rhino
drumstick
femur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016573887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017524351A (ja
JP2017524351A5 (ja
Inventor
ハインゼ・アンネマ
リシャルト・ヘーラルト・ヨハン・ドラッベルス
ロジャー・ピエール・ヒューベルテュス・マリア・クレサン
ステファン・クリスティアヌス・ヴィルヘルムス・マルティヌス・ファン・デン・フーヴェル
パスカル・ペーテル・アンドレ・ファン・ケンペン
ヤン・ヴィレム・ボス
Original Assignee
マレル・ポウルトリー・ベー・フェー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from NL2013018A external-priority patent/NL2013018B1/en
Priority claimed from NL2013019A external-priority patent/NL2013019B1/en
Priority claimed from NL2013017A external-priority patent/NL2013017B1/en
Application filed by マレル・ポウルトリー・ベー・フェー filed Critical マレル・ポウルトリー・ベー・フェー
Publication of JP2017524351A publication Critical patent/JP2017524351A/ja
Publication of JP2017524351A5 publication Critical patent/JP2017524351A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6691062B2 publication Critical patent/JP6691062B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0092Skinning poultry or parts of poultry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0069Deboning poultry or parts of poultry
    • A22C21/0076Deboning poultry legs and drumsticks
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0023Dividing poultry
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0046Support devices
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A22BUTCHERING; MEAT TREATMENT; PROCESSING POULTRY OR FISH
    • A22CPROCESSING MEAT, POULTRY, OR FISH
    • A22C21/00Processing poultry
    • A22C21/0053Transferring or conveying devices for poultry

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Processing Of Meat And Fish (AREA)

Description

本発明は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステムに関する。
家禽処理の技術では、家禽ドラムスティックと家禽サイとの組み合わせは、足根関節から足までのレッグの部分と足自体とが概してすでに除去されていたとしても、「ホールレッグ家禽製品」と呼ばれる。羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、全体として消費者に販売されることもあるが、しばしば、ドラムスティックおよびサイまたは骨なしのサイ肉へと、さらに処理される。
家禽のサイ肉は、消費者によって非常に高く評価されている概して高品質で味の良い肉の種類である。この種類の家禽肉の人気の高まりと共に、骨なしの家禽のサイ肉または他の方法で処理された家禽サイに対する要求も増えている。
家禽ドラムスティックも人気のある家禽製品である。家禽ドラムスティックは味が良く、準備するのが容易であり、その大きさのため、人気のある食品を作り上げている。
特許文献1は、皮を除去すること、ドラムスティックおよびサイを互いから切り離すこと、および、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品から大腿骨を除去することなど、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において実行され得るいくつかの処理を開示している。特許文献1は、大腿骨を除去する2つの異なる方法を開示している。一方の方法では、大腿骨とドラムスティックの骨とを互いから切り離すために、横方向切断が膝関節において行われる。また、大腿骨を露出するために、縦方向切込がサイ肉において入れられる。次に、大腿骨は、サイ肉における縦方向切込を介して大腿骨をサイ肉から横へと引っ張り出すことで、膝関節と大腿骨の股関節の端との間で、サイ肉から切り離される。この引っ張りの間、大腿骨の臀部側の端にサイ肉が連結されたままであり、そのため大腿骨は、その臀部の端の周りで多かれ少なかれ回転させられる。次に、最後のステップとして、大腿骨の臀部側の端におけるサイ肉と大腿骨との間の連結部が切断される。
この方法を実行するとき、ドラムスティックをも切断してしまうことなく、正確な場所でサイ肉への縦方向切込を入れることは非常に困難であることが分かっている。ドラムスティックに切り込むことは概して望まれておらず、ドラムスティックは、その皮および肉が損傷されないままであることが望まれる。また、サイ肉における縦方向切込の深さは非常に正確である必要がある。切込が深すぎる場合には骨破片がサイ肉に見出され、切込が浅すぎる場合には大腿骨が適切に除去できない。
特許文献1に開示されている大腿骨を除去する他方の方法では、脛骨(ドラムスティックにおける骨である)と大腿骨とが互いにつなげられている間、大腿骨からサイ肉が剥離される。剥離の間、比較的大きな力が、ドラムスティックまたはドラムスティックの一部と大腿骨との間の連結部にかけられる。そのため、特に、剥離が始まる前にサイ肉とドラムスティック肉とが切り離されたときに、連結部がすでにいくらか損傷されているとき、ドラムスティックの骨と大腿骨との間の連結部が剥離の間に破壊されることが時に起こる。ドラムスティックの骨と大腿骨との間の連結部が剥離の間に破壊される場合、大腿骨はサイ肉から除去されないことになる。
大腿骨が破壊される場合、および/または、大腿骨が除去されない、もしくは、完全に除去されない場合、これは、大腿骨の除去の処理だけでなく、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品で実行される他の処理も混乱させてしまう。
国際公開第00/59311号パンフレット 国際公開第93/13671号パンフレット
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための改良されたシステムおよび方法を提供することが、本発明の目的である。
本発明の第1の態様では、この目的は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法で達成され、その方法は、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を提供するステップであって、その羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、前記膝頭における膝肉、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する、ステップと、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を家禽製品コンベヤに配置するステップであって、家禽製品コンベヤが、
− 走路、および、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合される、複数の家禽製品搬送器具
を備える、ステップと、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、前記走路に沿って、搬送の方向において搬送するステップであって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品がそれが配置される搬送器具から吊り下げられており、走路に沿って、膝カッター装置、大腿骨除去装置、およびサイ肉および膝肉刈取装置が配置される、ステップと、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が搬送器具から吊り下げられている間、膝カッター装置を用いて膝関節において横方向切込を入れるステップであって、横方向切込が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであり且つ膝頭が完全なままであるように、膝頭の後側に隣接して位置付けられる切込端を有し、横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、ステップと、
− サイ肉とドラムスティックとを互いにつなげて維持する間、大腿骨除去装置を用いることで、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するステップと、
− サイ肉とドラムスティックとを互いにつなげて維持する一方、サイ肉および膝肉刈取装置を用いることで、膝肉とサイ肉とを互いにつなげて維持する間に膝肉を膝頭から切り離し、なおも相互につなげられている膝肉およびサイ肉をドラムスティックから続いて切り離すステップとを含む。
本発明による方法に従って処理され、それによって、本発明による方法のための投入物を形成する家禽製品は、サイ、ドラムスティック、および膝関節を備える羽毛取除されたホールレッグ家禽製品である。実際の実施形態では、通常、足根関節と足との間のレッグ部の他に、足自体が、すでに除去されている。
サイは、大腿骨とサイ肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有する。
選択的には、膝側の顆は大腿骨の膝側の端に存在している。
選択的には、大腿骨は臀部側の顆をなおも備えてもよく、または、臀部側の顆は、意図的もしくは偶発的のいずれかで、除去されていてもよい。臀部側の顆がなおも存在する場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、大腿骨が膝側の顆と臀部側の顆との間においてよりも顆においてより太いため、顆同士の間の大腿骨の直径より大きくなる。
臀部側の顆が存在しない場合、これは、臀部側の顆が大腿骨から除去されていることを意味する。これは、例えば、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を家禽枝肉の残りの部分から分離するという選択された方法の結果などとして意図的に、または、例えば輸送もしくは保管の間に臀部側の顆を取り除くことによってなど偶発的に、行われ得る。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と同様になる。
「膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域」は、臀部側の顆が存在する場合、「膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域」の一部分である。
ドラムスティックは、脛骨とドラムスティック肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。
膝関節は、膝頭、前記膝頭における膝肉、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える。
羽毛取除されたホールレッグ製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品はさらに、本出願において、より読み易くするために、「レッグ製品」と称されることがある。「レッグ製品」は、「羽毛取除されたホールレッグ家禽製品」と同じである。
本発明の第1の態様による方法によれば、レッグ製品は家禽製品コンベヤに配置される。家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間される。家禽製品搬送器具は走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、レッグ製品が搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して、保持するように適合される。
レッグ製品は、レッグ製品がそれが配置される搬送器具から吊り下げられる状態で、搬送の方向において、家禽製品コンベヤの走路に沿って搬送される。走路に沿って、膝カッター装置、大腿骨除去装置、およびサイ肉および膝肉刈取装置が設けられる。実際の実施形態では、膝カッター装置、大腿骨除去装置、およびサイ肉および膝肉刈取装置は連続して配置されることになる。
レッグ製品が搬送器具から吊り下げられている間、本発明による方法によれば、膝関節における横方向切込が、膝カッター装置を用いて入れられる。横方向切込は、レッグ製品の後側から膝頭に向かって入れられ、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる。横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままで膝頭が完全なままであるように膝頭の後側に隣接して位置付けられる切込端を有する。これは、膝頭が完全には切断されないことを意味する。横方向切込が入れられるときに同じ損傷が膝頭に形成されることは可能ではあるが、好ましくは、膝頭は損傷されないままである。横方向切込によって、ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面が作り出される。ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面は、切込端に隣接して互いにつなげられる。
大腿骨除去装置を使用するとき、大腿骨は、サイ肉から、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介して除去される。これが行われる間、サイ肉およびドラムスティックは互いにつながれたままである。
膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するとき、大腿骨は、概して、その長さ方向において、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を通って進行する。好ましくは、大腿骨全体が、サイ肉からの大腿骨の除去の間、横方向切込のサイ側切込面を通過する。
したがって、サイ肉および膝肉刈取装置を使用するとき、膝肉とサイ肉とを互いにつなげて維持する間に膝肉は膝頭から切り離される。なおも相互につなげられている膝肉とサイ肉とは、ドラムスティックから続いて切り離される。
サイ側切込面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨を除去するために言及した先行技術において行われているような大腿骨に沿ってサイ肉に縦方向切込を入れる必要はもはやなくなる。本発明による方法では、好ましくは、このような縦方向切込は入れられない。
さらに、サイ側切込面を介して大腿骨を除去することで、ドラムスティックとサイとの間の連結部は、サイ肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張り力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、この連結部が破壊される機会は低減される。さらに、ドラムスティックとサイとの間の連結部が破壊されたとしても、大腿骨はサイ肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
さらに、膝肉とサイ肉とを相互につなげて維持することで、膝肉は、刈り取られたサイ肉の重量に加わり、これは収穫を増大する。
可能な実施形態では、提供されるレッグ製品はサイ皮とドラムスティック皮とをさらに備える。この実施形態では、方法は、ドラムスティック皮をドラムスティックにおいて維持する間、サイ皮除去装置においてサイ皮をサイから除去するステップをさらに含む。これは、例えば、膝関節の近傍における皮膚への切開または穿孔を作ることで、達成され得る。この実施形態は、表面に皮の付いたドラムスティックと、皮のないサイまたはサイ肉とを製作することを可能にする。これは、ドラムスティックが皮付きでしばしば要求され、サイまたはサイ肉が皮なしでしばしば要求されるため、有利である。
この実施形態の変形では、膝における横方向切込が入れられた後、ドラムスティックとサイとがなおも互いにつなげられている間に、サイ皮が除去される。膝における横方向切込は、引っ張り力、剥離力、または摩擦力がサイ皮へとかけられるときにドラムスティック皮がドラムスティックに留まることを、確保する。ドラムスティックとサイとがなおも互いにつなげられている間にサイ皮を除去することで、例えば膝関節における横方向切込が入れられたときに、レッグ製品が同じ製品搬送器具にある間に、サイ皮を除去することが可能である。これは、手作業による取り扱いの必要性、および/または、異なる搬送器具に再び吊るす必要性を、低減する、または、排除すらする。
可能な実施形態では、サイの皮除去がカルーセル機械において行われる。
可能な実施形態では、膝における横方向切込が入れられるとき、大腿骨が除去されるとき、および、相互につなげられた膝肉とサイ肉とが、レッグ製品のドラムスティックから切り離されるとき、同じ家禽製品搬送器具が前記レッグ製品を保持する。この実施形態では、レッグ製品は、膝における横方向切込が入れられる前に、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具に配置され、大腿骨が除去される間、および、相互につなげられた膝肉とサイ肉とがドラムスティックから切り離される間、この同じ搬送器具に留まる。これは、本発明による方法の実行の間、手作業による取り扱いの必要性、および/または、異なる搬送器具に再び吊るす必要性を、排除する。
可能な実施形態では、レッグ製品は、膝において横方向切込を入れる前に位置決めされる。この位置決めのために、この実施形態では、膝位置決め本体を有する膝位置決め器具とサイ停止部とを有するレッグ位置決め装置が用いられる。位置決めは、前記レッグ位置決め装置の膝位置決め本体およびサイ停止部を互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで、前記レッグ製品を屈曲位置へと持って行くことを含む。作動位置において、膝位置決め本体とサイ停止部とは両方でレッグ製品と係合し、それらの相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになる。「前に」は、レッグ製品の前に関連付けられる。
膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、それらの相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる。
可能な実施形態では、レッグ製品は、膝関節において横方向切込を入れることの前に位置決めされ、その位置決めは、レッグ製品を膝頭の傍において膝頭持ち上げ器具と係合することと、次に、膝頭持ち上げ器具を、膝頭持ち上げ器具が最初に膝頭と係合する下方位置から上方位置へと移動することとを含む。膝頭持ち上げ器具の上方位置において、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で膝カッター装置が横方向切込を入れるために、レッグ製品は膝カッター装置に対して位置決めされる。膝頭持ち上げ器具による膝頭のこの持続される支持は、全体としてのレッグ製品の長さに係わらず、膝カッター装置に対する膝の正確な位置決めを提供する。
可能な実施形態では、前述したようなレッグ位置決め装置と膝頭持ち上げ器具との両方が用いられる。この場合、最初に、レッグ位置決め装置は、前記レッグ位置決め装置の膝位置決め本体およびサイ停止部を互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで、前記レッグ製品を屈曲位置へと持って行く。前記運動の間、膝位置決め本体とサイ停止部とは両方でレッグ製品と係合し、作動位置において、それらの相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになる。「前に」は、レッグ製品の前に関連付けられる。
次に、膝頭持ち上げ器具は膝頭の傍でレッグ製品と係合する。膝頭持ち上げ器具がレッグ製品と係合するとき、膝位置決め本体とサイ停止部とは作動位置にあり、膝位置決め本体とサイ停止部とは一緒にレッグ製品を屈曲する。次に、膝頭持ち上げ器具は、膝頭持ち上げ器具が最初に膝頭と係合する下方位置から上方位置へと移動される。膝頭持ち上げ器具の上方位置では、レッグ製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある。
可能な実施形態では、方法は、サイとドラムスティックとを互いにつなげて維持する間、サイとドラムスティックとの間の角度を、膝関節においてレッグ製品を屈曲することで変更するステップをさらに含む。それによって、膝関節における横方向切込は開放され、サイ側切込面が露出されることになる。屈曲の間、サイ肉は大腿骨に残ったままであり、ドラムスティック肉は脛骨に残ったままである。このステップは、膝関節において横方向切込を入れた後で、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去する前に、実行される。
変形において、この実施形態では、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するステップは、追加のステップを含む。この変形では、大腿骨が膝側の顆を備える羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が処理される。この変形の追加のステップは以下の通りである。
− 中央開口を備える弾性剥離器具部材を、膝関節における横方向切込のサイ側切込面に隣接して配置するステップ。
− 膝側の顆に、押圧力を大腿骨にかけることで、選択的には、押圧力を大腿骨の臀部側の端にかけることで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の膝側の顆からサイ肉を切り離すステップ。
− 膝側の顆の真後ろの大腿骨を引っ張り器具と係合するステップ。
− 引っ張り器具によって引っ張り力を大腿骨にかける間に、剥離器具を用いて、膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域からサイ肉を剥離するステップであって、膝側の端から大腿骨の臀部側の端に向かう剥離方向で、大腿骨からサイ肉が剥離される、ステップ。
− 大腿骨の臀部側の端とサイ肉との間のあらゆる残っている組織の連結部を切断するステップ。
この変形は、大腿骨を破壊または損傷することなくサイ肉から大腿骨を除去するのに効果的であることを示している。
膝側の端からサイ側の端に向かう方向で剥離することの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、サイ肉と一緒に刈り取ることができ、サイ肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に存在する約10グラム〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はサイ肉につながれるが、この連結はあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いに非常に強くつなげられている。
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からサイ肉が剥離される場合、サイ肉と骨盤の窪みにある肉との間の連結部は、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。剥離の後、サイ肉は、臀部側の端とのいくらかの連結部を介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間の連結部も容易に切断できる。
この方向での剥離のさらなる利点は、剥離動作が、臀部領域における大腿骨の形および/または状態から大体は独立していることである。剥離は、例えば、臀部側の顆のないことによって妨げられることはない。概して、大腿骨の膝側の端は、臀部側の端より、レッグ製品の事前の処理によって損傷されにくい。臀部側の端は、前処理では損傷される可能性があり、例えば、レッグが家禽の体から離されるとき、または、レッグ製品の保管もしくは輸送の間などに、例えば臀部側の顆の損失をもたらす可能性がある。膝関節における横方向切込が、概して大腿骨の除去のすぐ前に入れられるため、通常、大腿骨の膝側の端への損傷がより少ない。
好ましくは、中央開口は、弾性剥離器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の膝側の顆およびサイ側の顆からサイ肉を切り離すための効果的な構成を提供する。
選択的には、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きい。中央開口の最小直径を、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間の領域での大腿骨の太さより大きく維持することで、中央開口の最小直径と、膝側の顆と臀部側の顆とに中央開口を通過させるのに必要である中央開口の直径との間の差は、中央開口の最小直径が膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の領域における大腿骨の太さより大きくないときよりも小さい。これによって、より少ない力が、膝側の顆からサイ肉を切り離す間、および、サイ側の顆からサイ肉を切り離す間、大腿骨にかけられ、中央開口を有する弾性剥離器具部材自体への機械的な負荷も低減される。これは、大腿骨を破壊する危険性を低減し、中央開口を有する弾性剥離器具部材の耐用期間を増加する。
この実施形態の変形では、大腿骨が臀部側の端において臀部側の顆をさらに備えるレッグ製品が処理されるとき、サイ肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域から剥離される。この変形では、方法は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から肉を剥離した後、臀部側の顆に、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具を用いて、引っ張り力を大腿骨にかけることで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の臀部側の顆からサイ肉を切り離すステップをさらに含む。選択的には、剥離器具は、臀部側の顆が中央開口を通過させられる前に、大腿骨から離され、非作動状態に移動される。
この実施形態の変形では、臀部側の顆を備えるレッグ製品が処理される場合に、臀部側の顆における大腿骨のより大きな直径を受け入れるために、臀部側の顆が剥離器具を通過するとき、剥離器具は移動する。概して、そのため、剥離器具は少し外側に移動することになる。これは、過度の剥離力が臀部側の顆にかけられるのを防止する。
この実施形態のさらなる変形では、引っ張り器具は、大腿骨の臀部側の端が剥離器具を通過した後に再び、大腿骨を弾性剥離器具部材および剥離器具に向かって、臀部側の端が剥離器具に圧し掛かる位置まで戻すように移動する。次に、大腿骨の臀部側の端におけるサイ肉と大腿骨との間の連結部が切断される。これは、最適な収穫を得ることを可能にする。選択的には、大腿骨の臀部側の端におけるサイ肉と大腿骨との間の連結部は、剥離器具における鋭い刃によって切断される。代替で、剥離器具に直接的に隣接して切断する別体のカッターが提供される。
膝側の顆の間の領域で、および/または、膝側の顆と大腿骨の臀部側の端との間の領域で、大腿骨からサイ肉を剥離するための剥離器具を備える、具体的には前述の実施形態の、任意の実施形態の変形では、中央開口の最小直径の大きさに係わらず、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域からサイ肉を剥離する剥離器具は、膝側の顆によって作動される。
膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からサイ肉を剥離する剥離器具は、やがてある時点において作動する必要がある。中央開口を有する弾性剥離器具部材が、膝側の顆からサイ肉を切り離す実施形態では、これは、中央開口を有する弾性剥離器具部材によって膝の顆からサイ肉が切り離されると起こる必要がある。次に膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からサイ肉を剥離する剥離器具は、大腿骨がある長さにわたって中央開口を通じて突出した後に作動し得る。関連する突出長さが得られると、これは、例えば、機械的、電子的、または光学的な方法で検出され、この検出は剥離器具の作動を引き起こす。
可能な実施形態では、大腿骨除去はカルーセル機械で実行される。カルーセル機械は、大腿骨の除去を受ける羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と共に移動する1つまたは複数の処理装置を備え得る。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
可能な実施形態では、膝肉とサイ肉とを互いにつなげて維持する間に膝肉を膝頭から切り離し、なおも相互につなげられている膝肉およびサイ肉をドラムスティックから続いて切り離すステップにおいて、膝肉剥離装置が提供される。膝肉剥離装置は膝頭剥離器具とカウンター要素とを備える。膝肉剥離装置は開状態と閉状態とを有する。開状態において、膝頭剥離器具とカウンター要素とは互いから離間され、その離間は、レッグ製品の膝関節を、膝頭剥離器具とカウンター要素との間に導入させることができる。
次に、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から吊り下げられ、膝肉剥離装置が開状態にある間、レッグ製品はカウンター要素に隣接して配置され、ドラムスティック側切込面はカウンター要素を向く。
次に、膝肉剥離装置は閉状態とされる。閉状態では、膝頭剥離器具は、ドラムスティックの側で、膝頭に隣接する前側においてレッグ製品と係合し、カウンター要素は、膝頭の後側において、または、膝頭の後側に隣接して、レッグ製品と係合する。
次に、ドラムスティックと膝頭剥離器具とが互いから離れるように移動され、それによって、カウンター要素が、膝頭の後において、または、膝頭の後に隣接して、レッグ製品と係合する間に、膝頭を膝頭剥離器具を越えて移動する、剥離ステップが実施される。これによって、膝肉を、サイと連結したままにする間に、特には、サイ肉と連結したままにする間に、膝肉が膝頭から剥離される。カウンター要素は、膝肉と膝頭との間の強い連結にも係わらず、膝頭からの膝肉の効果的な剥離を確保するために、剥離の間、膝頭剥離器具がレッグ製品と密に接触したままとなることを確実にする。カウンター要素は、カウンター要素が膝頭からの膝肉の剥離の間に同じ位置でレッグ製品に係合し、膝頭剥離器具がカウンター要素に対して移動する状態で、固定とすることができる。異なる変形では、カウンター要素と膝頭剥離器具とは、膝頭からの膝肉の剥離の間に、互いに対して同じ位置を維持する。この場合には、レッグ製品とカウンター要素とは、膝頭からの膝肉の剥離の間に、互いに対して移動する。剥離の後、膝肉およびサイ肉は膝頭剥離器具の第1の側に存在し、膝頭は膝頭剥離器具の第2の側に存在する。
選択的には、剥離された膝頭は、膝頭とドラムスティックとの間に置かれる第1の切断場所における切断によって、ドラムスティックから切り離される。選択的には、膝頭剥離器具に隣接して、膝頭とサイとの間に置かれる第2の切断場所における切断によって、剥離された膝頭はサイおよび膝肉から切り離される。サイおよび膝肉からの膝頭の切り離しの間、膝肉とサイとは相互につなげられたままである。
この実施形態によれば、膝肉はサイ肉と共に単一の塊の肉として刈り取られ、膝肉とサイ肉とは互いと相互につなげられたままである。それによって、膝肉はサイ肉の収穫に加わる。
さらに、この実施形態による方法を実行するとき、概して膝肉のない膝頭は、最終製品のうちの1つである。一部の国では、これは珍味として評価されている。剥離された概して肉のない膝頭は、代替で、薬剤および/または化粧品の産業のための資源として使用され得る。
可能な実施形態では、ドラムスティックと膝肉剥離装置とが、膝頭からの膝肉の剥離をもたらすために、互いから離れるように移動されるとき、ドラムスティックは、ドラムスティック支持要素によって、少なくとも本発明による方法の剥離ステップの間に支持される。ドラムスティック支持要素は、ドラムスティック側切込面においてドラムスティックと係合する。このように、ドラムスティックは、膝肉が膝頭から剥離されているとき、張力を受けない、または、張力をほとんど受けない。これは、具体的には、脛骨が足根関節側の端の近くで破壊される危険性を低減する。さらなる利点は、ドラムスティック側切込面をドラムスティック支持要素と係合させることによって、膝頭剥離器具およびカウンター要素に対するドラムスティック側切込面の位置決めが、正確に定められ、ドラムスティックの長さと無関係に行われもする。膝頭がドラムスティック側切込面の近くに位置付けられるため、膝頭も、同じくドラムスティックの長さと無関係に、膝頭剥離器具およびカウンター要素に対して正確に位置決めされる。
好ましくは、ドラムスティックのドラムスティック側切込面と実際に係合するドラムスティック支持要素の部分は、ドラムスティックおよび膝頭剥離器具が膝頭からの膝肉の剥離の間に互いに対して移動する方向に対して実質的に垂直に延びる。
選択的には、ドラムスティックと膝肉剥離装置とが互いから離れるように移動されているとき、ドラムスティック支持要素は脛骨と係合する。これを行うことによって、脛骨は、膝頭からの膝肉の剥離によって引き起こされる力を受けないか、または、ほとんど受けない。
可能な実施形態では、膝肉剥離装置のカウンター要素および/または膝頭剥離器具は、ドラムスティックをドラムスティック支持要素との係合へと持って行く。カウンター要素および/または膝頭剥離器具はドラムスティックと係合し、例えば、ドラムスティックをドラムスティック支持要素の上方の高さおよび/または位置まで持ち上げる。次に、ドラムスティックは、下降される、または、ドラムスティック支持要素へと移動される。
可能な実施形態では、膝肉剥離装置が閉状態とさせられる前に、カウンター要素は、ドラムスティック側切込面に隣接するがドラムスティック側切込面からある距離の位置に配置される、または、その位置へと持って行かれる。これは、カウンター要素が膝肉剥離装置の開状態にある位置であり得る。次に、この実施形態では、カウンター要素は、ドラムスティック側切込面と係合するまで、ドラムスティックに向かって移動される。次に、カウンター要素は、好ましくはカウンター要素がドラムスティック側切込面と係合したままである間に、ドラムスティック側切込面を所定のドラムスティック基準位置に向けて移動し、ドラムスティック基準位置へと移動する。膝頭剥離器具の位置に対するドラムスティック基準位置の場所は分かる。膝頭がドラムスティック側切込面の近くに位置付けられ、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるときにドラムスティック側切込面の位置が分かるため、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるとき、膝頭剥離器具に対する膝頭の場所も非常に正確に分かる。
このように、カウンター要素は、膝頭剥離器具が膝頭のドラムスティック側において膝頭に隣接してレッグ製品の前側と係合する前に、ドラムスティックと膝頭とを、膝頭剥離器具に対して信頼できる方法で位置決めする。さらに、膝頭剥離器具に対するドラムスティック側切込面の位置決めは、ドラムスティックの長さと無関係に行われる。選択的に、カウンター要素がドラムスティック側切込面を持って行くドラムスティック基準位置は、膝頭剥離器具が膝頭のドラムスティック側において膝頭に隣接してレッグ製品の前側と係合する位置である。この変形では、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるとき、膝肉剥離装置はその閉状態にある。
この実施形態の変形では、カウンター要素は前側と上側とを有する。この変形では、カウンター要素は、膝頭の後側と係合するまで膝頭の後側に向かって移動もされる。次に、カウンター要素は、レッグ製品の膝関節を、好ましくは小さい距離にわたって、行程の端の位置まで移動する。次に、カウンター要素は、カウンター要素の上側がドラムスティック側切込面と係合するまでドラムスティック側切込面に向かって移動する。カウンター要素の上側は、ドラムスティック側切込面と係合したままであり、ドラムスティック側切込面をドラムスティック基準位置に向けて移動し、ドラムスティック基準位置へと移動する。カウンター要素が行程の端の位置からドラムスティック基準位置に向かって移動し、ドラムスティック基準位置へと移動するとき、カウンター要素の前側は膝頭の後ろと接触したままである。選択的には、この移動において、カウンター要素は、レッグ製品の後側に向かう方向で戻るように移動する。
可能な実施形態では、カウンター要素は、膝関節を行程の端の位置まで移動するが、ドラムスティック側切込面をドラムスティック基準位置まで移動しない。
可能な実施形態では、膝頭剥離器具およびカウンター要素は、膝頭を、相互につなげられたサイと膝肉とから、鋏のような作用で切り離す。この実施形態では、好ましくは、膝頭剥離器具およびカウンター要素の少なくとも一方に鋭い刃が設けられる。
本発明の第1の態様は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するためのシステムにさらに関し、その羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、前記膝頭における膝肉、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有し、
システムは、
− 家禽製品コンベヤであって、
− 走路、および、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合される複数の家禽製品搬送器具
を備える家禽製品コンベヤと、
− 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される膝カッター装置であって、
膝カッター装置は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間、膝関節において横方向切込を入れるように適合および配置され、横方向切込が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであり且つ膝頭が完全なままであるように、膝頭の後側に隣接して位置付けられる切込端を有し、その横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、膝カッター装置と、
− 膝カッター装置の下流で、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される大腿骨除去装置であって、サイとドラムスティックとを互いにつなげて維持する間、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するように適合される大腿骨除去装置と、
− 大腿骨除去装置の下流で、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置されるサイ肉および膝肉刈取装置であって、膝肉とサイ肉とを互いにつなげて維持する間に膝肉を膝頭から切り離すように、および、なおも相互につなげられている膝肉とサイ肉とをドラムスティックから続いて切り離すように適合されるサイ肉および膝肉刈取装置とを備える。
本発明によるシステムによって処理される羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(「レッグ製品」)は、サイと、ドラムスティックと、膝関節とを備える。実際の実施形態では、通常、足根関節と足との間のレッグ部の他に、足自体が、すでに除去されている。
サイは、大腿骨とサイ肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有する。
選択的には、膝側の顆は大腿骨の膝側の端に存在している。
選択的には、大腿骨は臀部側の顆をなおも備えてもよく、または、臀部側の顆は、意図的もしくは偶発的のいずれかで、除去されていてもよい。臀部側の顆がなおも存在する場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、大腿骨が膝側の顆と臀部側の顆との間においてよりも顆においてより太いため、顆同士の間の大腿骨の直径より大きくなる。
臀部側の顆が存在しない場合、これは、臀部側の顆が大腿骨から除去されていることを意味する。これは、例えば、レッグ製品を家禽枝肉の残りの部分から分離するという選択された方法の結果などとして意図的に、または、例えば輸送もしくは保管の間に臀部側の顆を取り除くことによってなど偶発的に、行われ得る。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と同様になる。
臀部側の顆が存在する場合、「膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域」は、「膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域」の一部分である。
ドラムスティックは、脛骨とドラムスティック肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。
膝関節は、膝頭、前記膝頭における膝肉、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える。
羽毛取除されたホールレッグ製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
本発明によるシステムは家禽製品コンベヤを備える。家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して、保持するように適合される。
本発明によるシステムは膝カッター装置をさらに備える。膝カッター装置は、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。膝カッター装置は、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間、膝関節において横方向切込を入れるように適合および配置される。これは、例えば、走路および家禽製品搬送器具に対する膝カッター装置の水平距離および鉛直距離が、カッターが膝においてレッグ製品と係合でき、そのため横方向切込が膝において入れられ得るようになることを意味する。横方向切込は、レッグ製品の後側から膝頭に向かって入れられ、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる。横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままで膝頭が完全なままであるように膝頭の後側に隣接して位置付けられる切込端を有する。横方向切込によって、ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面が作り出される。ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面は、切込端に隣接して互いにつなげられる。
本発明によるシステムは大腿骨除去装置をさらに備える。大腿骨除去装置は、膝カッター装置の下流で家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。大腿骨除去装置は、サイとドラムスティックとを互いにつなげて維持する間、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するように適合される。
本発明によるシステムはサイ肉および膝肉刈取装置をさらに備える。サイ肉および膝肉刈取装置は、大腿骨除去装置の下流で家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。サイ肉および膝肉刈取装置は、膝肉とサイ肉とを互いにつなげて維持する間に膝肉を膝頭から切り離し、なおも相互につなげられている膝肉およびサイ肉をドラムスティックから続いて切り離すように適合される。
本発明によるシステムの可能な実施形態では、本発明によるシステムによって処理されるレッグ製品は、サイ皮とドラムスティック皮とをさらに備える。この実施形態では、システムはサイ皮除去装置をさらに備え、サイ皮除去装置は、膝カッター装置の下流で家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。サイ皮除去装置は、ドラムスティック皮をドラムスティック上に維持する間に、サイ皮をサイから除去するように適合される。サイ皮除去装置は、例えば、サイ皮に係合できるような走路および家禽製品コンベヤからの水平距離および鉛直距離に配置される。膝関節における横方向切込がサイの皮除去の前にすでに入れられているため、ドラムスティック皮は、サイ皮除去装置がドラムスティックと係合せずにサイだけと係合する場合、サイの皮除去の間にドラムスティックに留まることになる。
可能な実施形態では、システムはレッグ位置決め装置をさらに備え、レッグ位置決め装置は、単一の羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を位置決めするように適合される。レッグ位置決め装置は、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。レッグ位置決め装置は、サイ停止部と、膝位置決め本体を有する膝位置決め器具とを備える。サイ停止部は、サイと係合するように適合および配置される。サイ停止部と膝位置決め本体とは、互いに対して非作動位置と作動位置との間で移動可能である。この運動の間、膝位置決め本体とサイ停止部とは両方で羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と係合し、作動位置において、それらの相対位置は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになる。「前に」は、レッグ製品の前に関連付けられる。
膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、それらの相対位置とは、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる。
可能な実施形態では、システムは膝頭持ち上げ器具をさらに備え、膝頭持ち上げ器具は、膝頭によってレッグ製品と係合するように適合および配置される。例えば、膝頭持ち上げ器具は、家禽製品コンベヤの搬送器具に配置されるレッグ製品の膝頭と係合できるような走路および家禽製品コンベヤからの水平距離および鉛直距離に配置される。
膝頭持ち上げ器具は下方位置と上方位置との間で移動可能であり、下方位置において、膝頭持ち上げ器具は膝頭と係合する。膝頭持ち上げ器具の上方位置において、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で膝カッター装置が横方向切込を入れるために、レッグ製品は膝カッター装置に対して位置決めされる。
上記の2つの実施形態は、選択的には、レッグ位置決め装置の他に膝持ち上げ器具を備えるシステムへと組み合わされる。
このような実施形態では、選択的には、レッグ製品が膝位置決め器具とサイ停止部とによって屈曲位置で保持される間、下方位置にある膝頭持ち上げ器具は膝頭と係合し、膝頭持ち上げ器具の上方位置では、レッグ製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある。
可能な実施形態では、大腿骨除去装置は、屈曲装置と、中央開口を有する弾性剥離器具部材と、大腿骨移動組立体とを備える。
屈曲装置は、レッグ製品と係合し、レッグ製品を膝関節において屈曲位置へと屈曲するように適合される。この屈曲によって、サイとドラムスティックとの間の角度が変更され、膝関節における横方向切込が開放される。これはサイ側切込面を露出することになる。この屈曲の間、サイとドラムスティックとが互いにつなげられたままであり、サイ肉は大腿骨に残ったままであり、ドラムスティック肉は脛骨に残ったままである。屈曲装置は、レッグ製品を屈曲位置で維持するようにさらに適合される。
大腿骨除去組立体は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれて維持されている間、および、膝関節における横方向切込が屈曲装置によって開放されて維持されている間、膝関節における横方向切込のサイ側切込面を介してサイ肉から大腿骨を除去するように適合される。
サイ側切込面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨に沿ってサイ肉に縦方向切込を入れる必要はもはやなくなる。
さらに、サイ側切込面を介して大腿骨を除去することで、ドラムスティックとサイとの間の連結部は、サイ肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張り力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、この連結部が破壊される機会は低減される。さらに、ドラムスティックとサイとの間の連結部が破壊されたとしても、大腿骨はサイ肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
中央開口を有する弾性剥離器具部材は、膝関節における横方向切込のサイ側切込面に隣接して配置可能である。中央開口は、弾性剥離器具の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さい。中央開口はその最小直径に向かって付勢される。
大腿骨変位組立体は、膝関節における横方向切込が開放されて維持され、サイおよびドラムスティックが互いにつなげられて維持されている間、大腿骨に中央開口を通過させるように適合される。大腿骨を中央開口を通して移動することで、サイ肉は大腿骨から切り離される。
この実施形態は、大腿骨全体から、または、例えば膝側の顆および/もしくは臀部側の顆(臀部側の顆が存在する場合)だけからといった、大腿骨の一部だけからサイ肉を切り離すように適合され得る。大腿骨全体からサイ肉が切り離されることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより小さくなるように選択される。
中央開口を有する弾性剥離器具部材が、膝側の顆から、および、選択的に臀部側の顆からサイ肉を切り離すだけであることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きくなるように有利に選択される。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。中央開口の最小直径が、膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の大腿骨の直径より大きい変形では、サイ肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の一部から、異なる方法で、および/または、例えば剥離器具を用いて剥離することによってといった、異なる手段によって、切り離され得る。臀部側の顆が大腿骨にもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。
可能な実施形態では、弾性剥離器具部材には、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、傾斜壁を有する凹所が設けられ、中央開口は前記凹所の最も深い部分に配置される。サイが中央開口を有する弾性剥離器具部材に押し付けられるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の膝側の端は、前記膝側の端が中央開口に位置付けられる位置を取ることになる。大腿骨が最初に中央開口と全体として位置合わせされないときでも、傾斜壁は、大腿骨の膝側の端を、中央開口に向かって徐々に中央開口へと案内する。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
可能な実施形態では、大腿骨除去組立体は剥離器具と引っ張り器具とを備えるか、または、さらに備える。
剥離器具は、膝側の端から臀部側の端に向かう方向において、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆がもはや存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨からサイ肉を剥離するように適合される。引っ張り器具は、大腿骨を剥離器具に対して移動するために、引っ張り力を大腿骨にかけるように適合される。前に説明したように、これは、骨盤の窪みにある肉をサイ肉と相互につなげて維持する間に骨盤の窪みにある肉を刈り取るのを助け、剥離が、大腿骨の概して損傷されていない膝側の端から始まるため、剥離処理をよりロバストにする。
選択的には、引っ張り器具は、好ましくは膝側の顆が中央開口を通じて移動された後、膝側の顆において、または、膝側の顆に隣接して、大腿骨と係合するように適合される。このために、引っ張り器具は、大腿骨を膝側の顆の傍で、または、膝側の顆に隣接して把持できるような形および大きさを有する、例えばV字形のスロットといったスロットを有する移動可能な引っ張り器具プレートを選択的に備える。代替の実施形態では、引っ張り器具は、大腿骨を間で締め付けるように適合される2つの顎部を備え得る。
剥離器具は、選択的に、大腿骨が間に配置されることになる2つの剥離器具要素を備える。剥離器具要素は、好ましくは、互いに対して好ましくは移動可能であり、大腿骨に向かって付勢される。
選択的には、引っ張り器具は、このような臀部側の顆が存在する場合、大腿骨の臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るように適合される。この実施形態では、引っ張り器具は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの力をかけることができ、引っ張り器具が移動可能に及ぶ行程は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの長さである。選択的には、剥離器具は、臀部側の顆が中央開口を通して引っ張られる前に、非作動状態へと移送される。
選択的には、大腿骨除去組立体は剥離器具作動装置を備える。例えば、剥離器具は作動状態と非作動状態とを有し得る。膝側の顆が中央開口を通過させられる間、剥離器具は非作動状態であり得る。非作動状態では、剥離器具は、具体的には任意の剥離器具要素が存在する場合にはそのような剥離器具要素は、大腿骨と係合しない。大腿骨の膝側の顆が中央開口を通過すると、剥離器具は作動状態とさせられ得る。作動状態では、剥離器具は、具体的には任意の剥離器具要素が存在する場合にはそのような剥離器具要素は、大腿骨と係合するか、または、大腿骨における組織と係合する。次に、大腿骨変位組立体は、少なくとも膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域において大腿骨からサイ肉が切り離されるように、大腿骨を剥離器具に対して移動する。剥離器具作動装置は、非作動状態から作動状態への移行を引き起こす。
この実施形態の可能な変形では、剥離器具は、大腿骨に向かって付勢される少なくとも1つの剥離器具要素を備える。非作動状態では、剥離器具要素は、大腿骨から離れた位置にある。剥離器具要素は、この非作動状態では、例えば固定ピンまたは外れ止めといった固定装置によって固定される。膝側の顆が中央開口を通過すると、剥離器具作動装置は始動され、固定装置を作動し、それによって剥離器具要素を解除する。剥離器具要素の付勢のため、剥離器具要素は作動状態へと移動し、作動状態において、剥離器具要素は大腿骨または大腿骨における組織(例えば、大腿骨における薄膜または膜組織)と係合する。
剥離器具作動装置の始動は、多くの異なる方法で行われ得る。例えば、始動は、中央開口から突出する大腿骨によって引き起こされ得る。大腿骨が中央開口から特定の所定長さにわたって突出すると、始動が行われる。始動は、例えば、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が生じたことを検出する機械的、電気的、または光学的なセンサによって起こり得る。可能な変形では、大腿骨の膝側の顆は、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が発生したとき、移動可能な始動ブロックと係合する。移動可能な始動ブロックは、非作動状態において剥離器具要素を固定する固定ピンに連結される。中央開口を通じて大腿骨をさらに移動することで、移動可能な始動ブロックが大腿骨と共に移動することを行う。固定ピンは移動可能な始動ブロックと共に移動し、それによって、剥離器具要素が作動状態となるように剥離器具要素を解除する。
可能な実施形態では、少なくとも1つの大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置される。カルーセル機械では、1つまたは複数の処理装置が、本発明による方法を受ける羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と共に移動する。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
可能な実施形態では、サイ肉および肉刈取装置は、膝肉剥離装置と、剥離運動装置と、ドラムスティック−膝頭分離器具と、膝頭−サイ分離器具とを備える。
膝肉剥離装置は膝頭剥離器具とカウンター要素とを備える。カウンター要素は、家禽製品コンベヤの走路からある距離に配置され、その距離は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から吊り下げられている間、ドラムスティック側切込面がカウンター要素を向く状態で、レッグ製品をカウンター要素に隣接して配置することを可能にするように選択される。
膝肉剥離装置は開状態と閉状態とを有する。開状態において、膝頭剥離器具とカウンター要素とは互いから離間され、レッグ製品の膝関節を、膝頭剥離器具とカウンター要素との間に導入させることができる。閉状態では、膝頭剥離器具は、前記膝頭のドラムスティック側で、膝頭において、または、膝頭に隣接して、レッグ製品の前と係合し、カウンター要素は、膝頭からの膝肉の剥離を可能とするために、膝頭の後において、または、膝頭の後に隣接して、レッグ製品と係合する。
サイ肉および肉刈取装置は、ドラムスティックと膝頭剥離器具との互いから離れる相対移動を引き起こすように適合される剥離運動装置をさらに備える。この移動によって、カウンター要素が、膝頭の後において、または、膝頭の後に隣接して、レッグ製品と係合する間、膝頭は膝頭剥離器具を越えて引っ張られる。これは、膝肉を、サイとつなげたままにする間に、特には、サイ肉とつなげたままにする間に、膝頭からの膝肉の剥離を引き起こす。
カウンター要素は、膝肉と膝頭との間の強い連結にも係わらず、膝頭からの膝肉の効果的な剥離を確保するために、剥離の間、膝頭剥離器具がレッグ製品と密に接触したままとなることを確実にする。カウンター要素は、カウンター要素が膝頭からの膝肉の剥離の間に同じ位置でレッグ製品に係合し、膝頭剥離器具がカウンター要素に対して移動する状態で、固定とすることができる。異なる変形では、カウンター要素と膝頭剥離器具とは、膝頭からの膝肉の剥離の間に、互いに対して同じ位置を維持する。この場合には、レッグ製品とカウンター要素とは、膝頭からの膝肉の剥離の間に、互いに対して移動する。
剥離の後、膝肉およびサイ肉は膝頭剥離器具の第1の側に存在し、膝頭は膝頭剥離器具の第2の側に存在する。
本発明によるシステムの運転では、最初に、膝肉剥離装置は開状態にある。膝肉剥離装置が開状態にある間、レッグ製品の膝関節は膝頭剥離器具とカウンター要素との間に配置される。次に、膝肉剥離装置は開状態から閉状態へと移送される。これは、正に開始位置において膝肉が付いている膝頭を、膝頭からの膝肉の剥離に向けて持って行く。剥離は、剥離運動装置が、ドラムスティックと膝頭剥離器具とを互いから離すように移動することを開始するとき、開始される。剥離の間、膝肉剥離装置の膝頭剥離器具およびカウンター要素は、概して、それらの互いに対する位置を維持でき、そのため、膝肉剥離装置の閉状態に有する相対位置に概して留まる。代替では、剥離の間、カウンター要素が膝頭に対して固定の位置に留まり、膝頭剥離器具がカウンター要素に対して移動する。
本発明によるシステムのサイ肉および肉刈取装置は、選択的には、ドラムスティック−膝頭分離器具をさらに備える。このドラムスティック−膝頭分離器具は、膝肉が膝頭から剥離された後、膝頭をドラムスティックから切り離すように適合および配置される。ドラムスティック−膝頭分離器具は、第1の切断場所において切断を行うようにさらに適合および配置される。第1の切断場所は、膝頭とドラムスティックとの間に置かれる。膝頭は、膝肉が膝頭から剥離された後、ドラムスティックから切り離される。ドラムスティック−膝頭分離器具が膝頭をドラムスティックから切り離すように適合および配置されることは、例えば、ドラムスティック−膝頭分離器具を家禽製品コンベヤから適切な距離に配置することを含む。
サイ肉および肉刈取装置は、選択的には、膝頭−サイ分離器具をさらに備える。膝頭−サイ分離器具は、膝頭をサイおよび膝肉から切り離すように適合および配置される。切り離しは、膝肉が膝頭から剥離された後に行われる。膝頭−サイ分離器具は、第2の切断場所において切断を行うようにさらに適合および配置される。第2の切断場所は、膝頭剥離器具に隣接して、膝頭とサイとの間に置かれる。サイおよび膝肉からの膝頭の切り離しの間、膝肉とサイとであって、特には膝肉とサイ肉とは、相互につなげられたままである。膝頭−サイ分離器具が膝頭をサイから切り離すように適合および配置されることは、例えば、膝頭−サイ分離器具を家禽製品コンベヤから適切な距離に配置することを含む。
膝頭−サイ分離器具とドラムスティック−膝頭分離器具とがそれらの作業を行った後、膝頭はレッグ製品の他の部分から切り離され、そのため別体の品として刈り取られ得る。選択的には、サイ、膝頭、およびドラムスティックは、本発明によるシステムから別々に送り出される。選択的には、同じレッグ製品からのドラムスティック、サイ、および膝頭が、膝頭が正しい方法で切り離されているかどうかを確認するために、検査者、検査ステーション、または検査システムに共に提供される。
最初にドラムスティックと膝頭とを互いから切り離し、次に膝頭をサイおよび膝肉から切り離すことが、可能である。その場合には、ドラムスティックからの膝頭の切り離しによって、サイおよびドラムスティックはもはや互いにつながれていない。代替として、最初に膝頭とサイ(膝肉を含む)とを互いから切り離し、次にドラムスティックと膝頭とを互いから切り離すことが、可能である。その場合には、サイおよび膝肉からの膝頭の切り離しによって、サイおよびドラムスティックはもはや互いにつながれていない。さらなる代替として、両方の切り離し動作を同時に実施することが可能である。
膝頭をサイおよび膝肉から切り離すことの前に、または、膝頭をサイおよび膝肉から切り離すことと同時に、ドラムスティックと膝頭とを互いから切り離すことは、膝頭をドラムスティックから切り離す動作の間の引っ張りの下でサイとドラムスティックとの間の連結を維持する機会を提供し、これが膝頭およびドラムスティックの制御された切り離しを容易にするという利点を有する。これは、剥離の後、膝頭が膝頭剥離器具の第1の側にあり、サイおよび膝肉が膝頭剥離器具の第2の側にあるため、サイおよび膝肉からの膝頭の制御された切り離しをなおも妨げることはない。膝頭剥離器具に隣接する第2の切断場所を配置することで、サイおよび膝肉からの膝頭の切り離しは、制御された手法でなおも行われ得る。
可能な実施形態では、第2の切断場所は、膝頭剥離器具の第2の側に位置付けられ、そのため、膝頭の側に位置付けられる。このように、膝頭剥離器具は、膝頭をサイおよび膝肉から切り離すとき、サイおよび膝肉を膝頭−サイ分離器具による偶発的な損傷から保護する。代替の実施形態では、第2の切断場所は、膝頭剥離器具の第1の側に位置付けられ、そのため、サイおよび膝肉の側に位置付けられる。
可能な実施形態では、サイ肉および肉刈取装置はドラムスティック支持要素をさらに備える。ドラムスティック支持要素は、ドラムスティックと膝肉剥離装置とが互いから離れるように移動されているとき、少なくとも剥離ステップの間、ドラムスティックを支持するように適合される。ドラムスティック支持要素は、ドラムスティック側切込面においてドラムスティックと係合するように配置および適合される。このように、ドラムスティックは、膝頭からの膝肉の剥離から生じる力を受けないか、または、ほとんど受けない。好ましくは、ドラムスティックのドラムスティック側切込面と実際に係合するドラムスティック支持要素の部分は、ドラムスティックおよび膝頭剥離器具が膝頭からの膝肉の剥離の間に互いに対して移動する方向に対して実質的に垂直に延びる。
選択的には、ドラムスティックと膝肉剥離装置とが互いから離れるように移動されているとき、ドラムスティック支持要素は脛骨と係合するように配置および適合される。このように、脛骨は、膝肉の剥離の間に力を受けないか、または、ほとんど受けない。
可能な実施形態では、ドラムスティック支持要素はドラムスティック支持板である。ドラムスティック支持板は、膝頭からの膝肉の剥離の間にドラムスティックのドラムスティック側切込面と係合するように配置および適合されるドラムスティック支持面を備える。
この実施形態の第1の変形では、ドラムスティックは、剥離の間にドラムスティック支持板の第1の側においてドラムスティック支持面によって支持される。膝関節とサイとは、ドラムスティック支持板の縁から、例えば実質的に垂直といった、ドラムスティック支持面に対するある角度で延びる。カウンター要素および/または膝肉剥離器具は、ドラムスティック支持面と反対のドラムスティック支持板の側に配置される。好ましくは、膝頭は、ドラムスティック支持面と反対のドラムスティック支持板の側面に隣接して、および/または、その側面の下方に、置かれる。
この実施形態の第2の変形では、ドラムスティック支持板は、ドラムスティック支持面と、ドラムスティック支持面と反対のドラムスティック支持板の側との間で、ドラムスティック支持板を貫いて延びる開口を備える。開口は、例えば、1つまたは2つの開口端を有するスロットである。開口は、剥離の間、ドラムスティックをドラムスティック支持面の側に配置させ、サイをドラムスティック支持面と反対のドラムスティック支持板の側に配置させることができる。好ましくは、膝頭は、ドラムスティック支持板の開口の側面壁に隣接して、および/または、その側面壁の下方に、置かれる。膝関節とサイとは、例えば実質的に垂直といった、ドラムスティック支持面に対するある角度で延びる。剥離の間、ドラムスティックはドラムスティック支持板の第1の側に存在したままであり、サイはドラムスティック支持板の反対側に存在したままである。カウンター要素および膝肉剥離器具は、ドラムスティック支持面と反対のドラムスティック支持板の側に配置される。
可能な実施形態では、剥離運動装置は、膝頭からの膝肉の剥離を引き起こすために、膝頭剥離器具をドラムスティックから離すように移動するように適合される剥離駆動装置を備える。
選択的に、剥離駆動装置は、膝頭剥離器具と共に、膝頭からの膝肉の剥離の間にドラムスティックから離れるようにカウンター要素も移動するように適合される。
可能な実施形態では、剥離運動装置は、レッグ製品と係合するために、および、膝頭からの膝肉の剥離の前に前記レッグ製品のドラムスティックをドラムスティック支持要素と係合させるために、膝頭剥離器具および/またはカウンター要素を移動するように適合される位置決め駆動装置を備える。
可能な実施形態では、膝肉剥離具装置が閉状態とさせられる前に、カウンター要素は、ドラムスティック側切込面に隣接するがドラムスティック側切込面からある距離の位置に配置される、または、その位置へと持って行かれる。これは、カウンター要素が膝肉剥離装置の開状態にある位置であり得る。次に、カウンター要素は、ドラムスティック側切込面と係合するまで、位置決め駆動装置によってドラムスティックに向かって移動される。次に、カウンター要素は、好ましくはカウンター要素がドラムスティック切込面と係合して留まる間に、位置決め駆動装置による所定のドラムスティック基準位置に向かって位置決め駆動装置によって移動され、位置決め駆動装置でドラムスティックを取る。膝頭剥離器具の位置に対するドラムスティック基準位置の場所は分かる。膝頭がドラムスティック側切込面の近くに位置付けられ、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるときにドラムスティック側切込面の位置が分かるため、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるとき、膝頭剥離器具に対する膝頭の場所も非常に正確に分かる。
このように、カウンター要素は、膝頭剥離器具が膝頭のドラムスティック側において膝頭に隣接してレッグ製品の前側と係合する前に、ドラムスティックと膝頭とを、膝頭剥離器具に対して信頼できる方法で位置決めする。さらに、膝頭剥離器具に対するドラムスティック側切込面の位置は、ドラムスティックの長さと無関係に行われる。選択的に、カウンター要素がドラムスティック側切込面を持って行くドラムスティック基準位置は、膝頭剥離器具が膝頭のドラムスティック側において膝頭に隣接してレッグ製品の前側と係合する位置である。この変形では、ドラムスティック側切込面がドラムスティック基準位置にあるとき、膝肉剥離装置はその閉状態にある。
この実施形態の変形では、カウンター要素は前側と上側とを有する。この変形では、カウンター要素は、膝頭の後側と係合するまで膝頭の後側に向かって移動もされる。カウンター要素は、レッグ製品の膝関節を、好ましくは小さい距離にわたって、行程の端の位置まで移動する。次に、カウンター要素は、カウンター要素の上側がドラムスティック側切込面と係合するまで、位置決め駆動装置によって、ドラムスティック側切込面に向かって移動させられる。カウンター要素の上側は、ドラムスティック側切込面と係合したままであり、ドラムスティック側切込面をドラムスティック基準位置に向けて移動し、ドラムスティック基準位置へと移動する。カウンター要素が行程の端の位置からドラムスティック基準位置に向かって移動され、ドラムスティック基準位置へと移動されるとき、カウンター要素の前側は膝頭の後ろと接触したままである。選択的には、この移動において、カウンター要素は、レッグ製品の後側に向かう方向で戻るように移動する。
可能な実施形態では、カウンター要素は、膝関節を行程の端の位置まで移動するが、ドラムスティック側切込面をドラムスティック基準位置まで移動しない。
可能な実施形態では、剥離駆動装置と位置決め駆動装置とは、両方の機能を果たす組み合わされた駆動装置へと組み合わされる。このような実施形態では、例えば、膝頭剥離器具およびカウンター要素には、関連付けられた膝頭剥離器具カム走路または関連付けられたカウンター要素カム走路をそれぞれ通じて移動可能であるカム従動子が設けられる。それぞれのカム走路およびカム従動子を介して、膝頭剥離器具およびカウンター要素は、レッグ製品のドラムスティックをドラムスティック支持要素へと持って行くと共に膝頭からの膝肉の剥離の動作を実施するためのすべての所望の移動を行う。
可能な実施形態では、ドラムスティックおよび膝頭剥離器具が剥離ステップの間に互いに対して移動されるときに及ぶ距離が、調節可能である。このように、剥離経路の長さは調節可能であり、剥離経路を膝頭の予測される大きさに合わせることができる。そのようにすることで、すべての膝肉が膝頭から剥離されると同時に、膝頭剥離器具によってサイ肉が損傷されないことが、確保される。
可能な実施形態では、ドラムスティック支持要素(具体的には、存在する場合には、ドラムスティック支持要素のドラムスティック支持面)と第2の切断場所との間の距離が調節可能である。このように、第2の切断場所は、膝頭の部分が膝肉に付着されて残っていないように、できるだけ少量の膝肉が膝頭およびサイを切り離した後に膝頭に残ったままであるようになることが確保される。距離は、膝頭の予測される大きさに基づいて選択され得る。
ドラムスティック支持要素と第2の切断場所との間の剥離経路および/または距離の長さの調節は、多くの方法で達成され得る。例えば、組み合わされた駆動装置および/または剥離駆動装置が、例えば、交換可能なカム走路部品を用いることなどで、調節可能なカム走路を提供することによって調節可能にできる。ドラムスティック支持要素と第2の切断場所との間の距離は、例えば、ドラムスティック支持要素の位置および/もしくは膝頭−サイ分離器具の位置を調節することで、または、シムもしくは充填板をドラムスティック支持要素に配置することで、調節できる。
可能な実施形態では、膝頭剥離器具およびカウンター要素は、鋏のような切断運転を実施し、それによって膝頭−サイ分離器具として作用するために、互いに対して移動可能である。この実施形態では、好ましくは、膝頭剥離器具およびカウンター要素の少なくとも一方に鋭い刃が設けられる。
可能な実施形態では、少なくともサイ肉および肉刈取装置がカルーセル機械に配置されている。カルーセル機械では、1つまたは複数のサイ肉および肉刈取装置が、本発明による方法を受ける羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と共に移動する。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
本発明の第2の態様では、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において膝切込を入れるためのシステムおよび方法が提供される。
本発明の第2の態様によるシステムは、本発明の第1の態様によるシステムと選択的に組み合わされ得る。
本発明の第2の態様による方法は、本発明の第1の態様による方法と選択的に組み合わされ得る。
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において膝切込を入れるための改良されたシステムおよび方法を提供することが、本発明の第2の態様の目的である。
この目的は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において膝切込を入れるためのシステムで達成され、その羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有し、
システムは、
− 家禽製品コンベヤであって、
− 走路、ならびに、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合され、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の回転を許容するように適合される、複数の家禽製品搬送器具
を備える家禽製品コンベヤと、
− 単一の羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を位置決めするように適合され、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置されるレッグ位置決め装置であって、
− サイと係合するように適合および配置されるサイ停止部、
− 膝位置決め本体を有する膝位置決め器具であって、サイ停止部と膝位置決め本体とが、互いに対して非作動位置と作動位置との間で移動可能であり、非作動位置から作動位置まで移動するとき、膝位置決め本体とサイ停止部とが両方で羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と係合し、作動位置において、膝位置決め本体とサイ停止部との相対位置は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになっており、膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、サイ停止部と膝位置決め本体との相対位置とは、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる、膝位置決め器具、ならびに、
− 膝位置決め本体とサイ停止部とが作動位置にあり、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を屈曲するとき、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と膝頭の傍で係合するように適合および配置される膝頭持ち上げ器具であって、下方位置と上方位置との間で移動可能であり、下方位置では、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が膝位置決め本体とサイ停止部とによって屈曲位置で保持される間に膝頭と係合し、膝頭持ち上げ器具の上方位置では、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭において羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある、膝頭持ち上げ器具
を備えるレッグ位置決め装置と、
− 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される膝カッター装置であって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記持ち上げ位置にあるとき、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の膝関節において横方向切込を入れるように適合および配置され、横方向切込が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであるように、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有し、横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、膝カッター装置とを備える。ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面は、切込端に隣接して互いにつなげられる。
本発明の第2の態様によるシステムのための投入物として用いられる家禽製品は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品である。この羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、サイと、ドラムスティックと、膝関節とを備える。概して、足根関節から足へのレッグの部分と足自体とは、本発明の第2の態様によるシステムが羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理することを開始する前にすでに除去されている。
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品のサイは、大腿骨とサイ肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有する。
ドラムスティックは、脛骨とドラムスティック肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。
膝関節は、膝頭と、サイとドラムスティックとの間の連結部とを少なくとも備える。
羽毛取除されたホールレッグ製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品はさらに、本出願において、より読み易くするために、「レッグ製品」と称されることがある。「レッグ製品」は、「羽毛取除されたホールレッグ家禽製品」と同じである。
本発明の第2の態様によるシステムは、家禽製品コンベヤと、レッグ位置決め装置と、膝カッター装置とを備える。
家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、搬送の方向において前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、少なくとも1つのレッグ製品を保持するように適合される。家禽製品搬送器具は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、レッグ製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して、保持する。
家禽製品搬送器具は、レッグ製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記レッグ製品の回転を許容するように適合される。これは、例えば、家禽製品搬送器具がレッグ製品においていくぶん緩い把持を有することを行うことといった、レッグ製品が家禽製品搬送器具に対して少なくともある程度まで回転できることを行うことで、実現され得る。代替または追加で、家禽製品搬送器具には、旋回軸またはヒンジなど、家禽製品搬送器具の少なくとも一部を伴っての走路に対するレッグ製品の回転を許容する構造的な特徴が、設けられ得る。
レッグ位置決め装置は、単一のレッグ製品を位置決めするように適合される。レッグ位置決め装置は、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。
本発明の第2の態様によれば、レッグ位置決め装置は、サイ停止部と、膝位置決め本体を有する膝位置決め器具と、膝頭持ち上げ器具とを備える。
サイ停止部は、サイと係合するように適合および配置される。家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具からのサイ停止部の鉛直距離および水平距離は、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具から吊り下げられるレッグ製品とサイ停止部が係合できるようになる。
膝位置決め本体とサイ停止部とは、互いに対して非作動位置と作動位置との間で移動可能である。この運動の間、膝位置決め本体とサイ停止部とは両方でレッグ製品と係合する。作動位置において、それらの相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになる。「前に」は、レッグ製品の前に関連付けられる。
膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、それらの相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる。膝位置決め本体とサイ停止部とが互いに対して移動可能であることは、サイ停止部をレッグ位置決め装置において固定して維持すると共に膝位置決め本体を移動することによって、膝位置決め本体をレッグ位置決め装置において固定して維持すると共にサイ停止部を移動することによって、または、サイ停止部と膝位置決め本体との両方を移動することによって、達成できる。
作動位置におけるサイ停止部および膝位置決め本体の相対位置は、レッグ製品が膝において屈曲する必要がある状態を作り出す。レッグ製品が家禽製品搬送器具と共に回転する、または、家禽製品搬送器具に対して回転する可能性を伴うサイ停止部と膝位置決め本体との相対的な移動は、レッグ製品が本発明の第2の態様によるシステムに入ったときに膝頭が膝位置決め本体から離れる方を全体として向かないとしても、膝頭が膝位置決め本体から離れる方を向く状態の屈曲位置をレッグ製品に取らせることができる。
レッグ位置決め装置は、膝位置決め本体とサイ停止部とが作動位置にあり、レッグ製品を屈曲するとき、レッグ製品と膝頭の傍で係合するように適合および配置される膝頭持ち上げ器具をさらに備える。
膝頭持ち上げ器具は下方位置と上方位置との間で移動可能である。下方位置では、膝頭持ち上げ器具は、レッグ製品が膝位置決め本体およびサイ停止部によって屈曲位置で保持される間、膝頭と係合する。膝頭持ち上げ器具の上方位置では、レッグ製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある。持ち上げ位置では、レッグ製品は屈曲してもよく、または、屈曲しなくてもよい。
本発明の第2の態様によるシステムは膝カッター装置をさらに備える。この膝カッター装置は、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。
膝カッター装置は、レッグ製品が持ち上げ位置にあるとき、レッグ製品の膝関節において横方向切込を入れるように適合および配置される。横方向切込は、レッグ製品の後側から膝頭に向かって入れられ、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる。横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままとなるようにレッグ製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有する。横方向切込によって、ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面が作り出される。ドラムスティック側切込面およびサイ側切込面は、切込端に隣接して互いにつなげられる。
可能な実施形態では、膝頭持ち上げ器具は膝頭係合面とサイ係合面とを備える。サイ係合面は、膝頭係合面に対するある角度の下で延びる。サイ係合面は、レッグ製品が屈曲位置にあるとき、サイの前側と係合するように適合および配置される。サイ係合面は、レッグ製品が膝頭持ち上げ器具によって持ち上げられるとき、および、選択的には膝における切断の間、レッグ製品のためのさらなる支持を提供する。サイ係合面は、サイ停止部および膝位置決め本体がレッグ製品を屈曲するとき、屈曲位置を得るのを助けもする。
可能な実施形態では、システムは、膝位置決め本体および/またはサイ停止部を、非作動位置から作動位置まで移動するための、および、作動位置から非作動位置まで移動するための、レッグ位置決め制御装置をさらに備える。
選択的には、この実施形態では、レッグ位置決め制御装置は、膝位置決め本体および/またはサイ停止部を、非作動位置から作動位置へと、作動位置から非作動位置へと戻すように、および、再び非作動位置から膝カッター装置の上流の作動位置へと、移動するように適合される。このように、膝位置決め本体とサイ停止部とが共に、レッグ製品を屈曲し、レッグ製品を解放し、そしてレッグ製品を再び屈曲する。そのようにすることで、信頼できる方法で膝頭が膝位置決め器具から離れる方を向く状態でレッグ製品が屈曲位置となることが分かっている。
可能な実施形態では、システムは、ドラムスティックとレッグ製品の第1の位置および/または持ち上げ位置において係合するように適合および配置されるドラムスティック案内部をさらに備える。ドラムスティック案内部は、第1の水平方向においてサイ停止部から水平にずれて配置されるレッグ接触面を有する。ドラムスティック案内部は、膝頭が膝位置決め器具から離れる方を向く状態で、レッグ製品を屈曲位置および/または持ち上げ位置に維持するのを助ける。
選択的には、ドラムスティック案内部は、膝切込が膝カッター装置によって入れられる間、レッグ製品となおも係合する。
本発明の第2の態様によるシステムの可能な実施形態では、複数のレッグ位置決め装置が設けられている。概して、レッグ位置決め装置は、走路の一部に沿って、家禽製品コンベヤの搬送器具と共に移動することになる。これは、本発明の第2の態様によるシステムのより高い生産速度を得ることを可能にする。この実施形態の変形では、複数のレッグ位置決め装置がカルーセル機械に配置される。膝カッター装置は、例えば、レッグ位置決め装置を伴うカルーセル機械に隣接して配置され得る。
可能な実施形態では、レッグ位置決め器具が周りで回転可能である鉛直回転軸を有するカルーセル機械に配置される複数のレッグ位置決め装置が、提供される。家禽製品コンベヤの走路は、曲率半径と、カルーセル機械の鉛直回転軸と一致する曲率中心とを有する湾曲された区域を有する。この実施形態では、製品カッターが、湾曲された走路区域の曲率半径より大きい、カルーセル機械の鉛直回転軸からの水平距離において、走路の前記湾曲された区域に隣接して配置される。
可能な実施形態では、膝位置決め器具は、レッグ製品を受け入れるための開口部を有する、例えば概してV字形の膝位置決め本体といった、膝位置決め本体を備える。膝位置決め器具は、前記膝位置決め本体が付着される膝位置決め腕部をさらに備え、その腕部は膝位置決め旋回軸の周りに旋回可能である。
選択的には、開口部は概してV字形である。実際の実施形態では、レッグ製品は、V字形の開口部の幅広側を介してV字形の開口部へと導入されることになる。V字形の開口部は、レッグ製品の膝頭が膝位置決め器具から離れる方を向く位置に前記レッグ製品を持って行くのを助ける。
膝位置決め旋回軸の周りに旋回可能である膝位置決め腕部は、レッグ製品を下向きに膝頭持ち上げ器具へと押し、それによって膝頭の下方側への膝持ち上げ器具の優れた把持を確保することができる。
可能な実施形態では、レッグ位置決め器具は、羽毛取除されたホールレッグ家禽部をあらかじめ位置決めするための追い込み案内部をさらに備える。追い込み案内部は、互いに対する相対的な角度の下で、レッグ製品の搬送の方向へと両方が延びる第1の案内面および第2の案内面を備える。追い込み案内部とレッグ製品との間の摩擦は、膝位置決め器具がレッグ製品と係合する前に、膝頭が膝位置決め器具から離れる方を向く位置に向けてレッグ製品がすでに転向されている状態を作り出す。この実施形態の変形では、第1の案内面は、第2の案内面に対して、搬送の方向において上流に位置付けられ、第1の案内面と搬送の方向との間の角度は、第2の案内面と搬送の方向との間の角度より90°に近い。
本発明の第2の態様は、レッグ製品において膝切込を入れるための方法にさらに関し、その方法は、
− レッグ製品を提供するステップであって、レッグ製品が、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ製品が、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する、ステップと、
− レッグ製品を家禽製品コンベヤに配置するステップであって、家禽製品コンベヤが、
− 走路、ならびに、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って搬送の方向において移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合され、レッグ製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記レッグ製品の回転を許容するように適合される、複数の家禽製品搬送器具を備える、ステップと、
− レッグ製品を、前記走路に沿って、搬送の方向において搬送するステップであって、レッグ製品がそれが配置される搬送器具から吊り下げられており、走路に沿って、レッグ位置決め装置および膝カッター装置が配置され、レッグ位置決め装置が、膝位置決め本体を有する膝位置決め器具と、サイ停止部とを備える、ステップと、
− 前記レッグ位置決め装置を用いて、膝位置決め器具と前記レッグ位置決め装置のサイ停止部とを互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで前記レッグ製品を屈曲位置へと持って行くステップであって、非作動位置から作動位置までのこの運動の間に、膝位置決め本体とサイ停止部とが両方でレッグ製品と係合し、作動位置において、膝位置決め本体とサイ停止部との相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになっており、膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、サイ停止部と膝位置決め本体との相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる、ステップと、
− 膝位置決め本体とサイ停止部とが作動位置にあり、膝位置決め器具とサイ停止部とが一緒にレッグ製品を屈曲するとき、膝頭によってレッグ製品を膝頭持ち上げ器具と係合し、次に、膝頭持ち上げ器具を、膝頭持ち上げ器具が最初に膝頭と係合する下方位置から上方位置へと移動するステップであって、膝頭持ち上げ器具の上方位置において、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態でレッグ製品が持ち上げ位置にある、ステップと、
− 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される膝カッター装置を用いて、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記持ち上げ位置にある間、レッグ製品の膝関節において横方向切込を入れるステップであって、横方向切込が、レッグ製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであるように、レッグ製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有し、横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、ステップとを含む。
本発明の第2の態様による方法は、本発明の第2の態様によるシステムによって実行され得る。
本発明の第2の態様による方法の第1のステップでは、レッグ製品が提供される。レッグ製品はサイと、ドラムスティックと、膝関節とを備える。
サイは、大腿骨とサイ肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有する。
ドラムスティックは、脛骨とドラムスティック肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。
膝関節は、膝頭と、サイとドラムスティックとの間の連結部とを少なくとも備える。
レッグ製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
本発明の第2の態様による方法によれば、レッグ製品は家禽製品コンベヤに配置される。家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。
家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、搬送の方向において前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して、保持するように適合される。家禽製品搬送器具は、レッグ製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記レッグ製品の回転を許容するように適合される。
レッグ製品は、レッグ製品がそれが配置される搬送器具から吊り下げられた状態で、前記走路に沿って、搬送の方向において搬送され、その走路に沿って、レッグ位置決め装置および膝カッター装置が配置される。レッグ位置決め装置は、膝位置決め本体を有する膝位置決め器具と、サイ停止部とを備える。
前記レッグ位置決め装置を用いることによって、レッグ製品は、レッグ位置決め装置の膝位置決め本体およびサイ停止部を互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで、屈曲位置へと持って行かれる。非作動位置から作動位置までのこの運動の間、膝位置決め本体とサイ停止部とは両方でレッグ製品と係合する。作動位置において、それらの相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになる。「前に」は、レッグ製品の前に関連付けられる。膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、それらの相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる。
本発明の第2の態様による方法によれば、次に膝頭持ち上げ器具は膝頭の傍でレッグ製品と係合する。膝頭持ち上げ器具がレッグ製品と係合するとき、膝位置決め本体とサイ停止部とは作動位置にあり、膝位置決め器具とサイ停止部とは一緒にレッグ製品を屈曲する。次に、膝頭持ち上げ器具は、膝頭持ち上げ器具が最初に膝頭と係合する下方位置から上方位置へと移動される。膝頭持ち上げ器具の上方位置では、レッグ製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭においてレッグ製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある。
レッグ製品がこの持ち上げ位置にあるとき、横方向切込は、膝カッター装置を用いることで、レッグ製品の膝関節において入れられる。膝カッター装置は、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。横方向切込は、レッグ製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込は、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる。横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままとなるようにレッグ製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有する。横方向切込によって、切込端に隣接して互いにつなげられるドラムスティック側切込面およびサイ側切込面が作り出される。
可能な実施形態では、横方向切込の切込端が、横方向切込が入れられるときに膝頭が完全なままであるように、膝頭に隣接して膝頭の後側に位置付けられる。この実施形態は、完全な膝頭および/もしくは損傷されていない膝頭を必要とするレッグ製品、または、完全な膝頭および/もしくは損傷されていない膝頭が望ましいレッグ製品において実施されるさらなる処理ステップとの組み合わせに適している。
本発明の第2の態様による方法の可能な実施形態では、膝位置決め本体および/またはサイ停止部は、非作動位置から作動位置へと、作動位置から非作動位置へと戻すように、および、膝において横方向切込が入れられる前に再び非作動位置から作動位置へと、移動される。このように、膝位置決め本体とサイ停止部とが共に、レッグ製品を屈曲し、レッグ製品を解放し、そしてレッグ製品を再び屈曲する。そのようにすることで、信頼できる方法で膝頭が膝位置決め器具から離れる方を向く状態でレッグ製品が屈曲位置となることが分かっている。
可能な実施形態では、方法はカルーセル機械で実行される。このカルーセル機械は中央の鉛直回転軸を有する。この実施形態では、屈曲位置および持ち上げ位置において、レッグ製品の前側は前記中央の鉛直回転軸の方を向く。
可能な実施形態では、膝関節において横方向切込が入れられる間、膝位置決め器具およびサイ停止部はレッグ製品と係合する。これは、膝関節において横方向切込を入れる間、レッグ製品の適切な位置を維持することを可能にする。
可能な実施形態では、ドラムスティックとレッグ製品の第1の位置および/または持ち上げ位置において係合するドラムスティック案内部が設けられる。ドラムスティック案内部は、第1の水平方向においてサイ停止部から水平にずれて配置されるレッグ接触面を有する。選択的には、ドラムスティック案内部は、膝関節における横方向切込が入れられるとき、レッグ製品のドラムスティックとなおも係合している。
可能な実施形態では、レッグ製品は、膝位置決め器具が非作動位置から作動位置まで移動する間にレッグ製品と係合するとき、家禽製品搬送器具に対して脛骨の周りに回転する。
本発明は、非限定的な手法の本発明の例示の実施形態が示されている図面を参照して、以下でより詳細に記載される。
本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明による方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明によるシステムの例示の実施形態の概略的な上面図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第2の態様によるレッグ位置決め装置の例示の実施形態を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。 本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示す図である。
図1〜図10は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図1は、図1〜図10に示した本発明による方法の例示の実施形態の第1のステップで提供されるときの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品1(「レッグ製品1」)を示している。レッグ製品はサイ3とドラムスティック2と膝関節4とを備えている。
サイ3はサイ肉5と大腿骨6とを備えている。大腿骨は膝側の端7と臀部側の端8とを有している。大腿骨は膝側の顆9を備えており、膝側の顆9は膝側の端7におけるより太い骨の部分である。図1〜図10の実施形態では、大腿骨6は臀部側の顆10も備えており、臀部側の顆10は大腿骨6の臀部側の端8におけるより太い骨の部分である。
ドラムスティック2はドラムスティック肉11と脛骨12とを備えている。脛骨12は膝側の端13と足根関節側の端14とを有する。
膝関節4は、サイ3とドラムスティック2との間の連結部15を備えている。選択的には、膝関節4は膝頭23をさらに備える。
レッグ製品は前側16と後側17とを有している。前側16は、膝関節が膝頭を備える未処理のレッグ製品において前記膝頭が自然に位置付けられる側である。後側17は、前側16の反対の側である。膝肉22が、膝頭23に隣接してレッグ製品1の前側に存在している。
図2は、レッグ製品1が、例えば特許文献2に示した実施形態の、家禽製品搬送器具25に配置されているところを示している。家禽製品搬送器具25は、家禽製品コンベヤの一部である。家禽製品コンベヤは、走路と複数の家禽製品搬送器具25とを備えている。家禽製品搬送器具25は、走路の方向で互いから離間されており、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品1を、好ましくは2つのレッグ製品1を並んだ配置で、その足根関節側の端において保持するように適合されている。
図2は、横方向切込18が膝カッター装置130を用いて膝関節で入れられているところをさらに示している。例えば、膝カッター装置130は、シャフトの周りに回転可能である円形のカッター刃を備える。横方向切込18は、サイ3およびドラムスティック2が互いにつながれたままであり且つ膝頭23が完全なままであるように、脛骨12および大腿骨6に対して横断する方向において、レッグ製品1の後側17から、膝頭23の後側に隣接して位置付けられる切込端19まで、概して延びる。横方向切込18によって、切込端19に隣接して互いにつなげられるドラムスティック側切込面20およびサイ側切込面21が作り出される。
図3は、サイ3とドラムスティック2とを互いにつなげて維持する間、サイ3とドラムスティック2との間の角度を、膝関節4においてレッグ製品1を屈曲することで変更する(選択的な)方法ステップを示している。この屈曲によって、膝関節4における横方向切込18は開放され、サイ側切込面21が露出されることになる。屈曲の間、サイ肉5は大腿骨6に残ったままであり、ドラムスティック肉11は脛骨12に残ったままである。
このステップの間、この実施形態では、レッグ製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままであり、サイ3とドラムスティック2とは互いにつながれたままである。
図4は、中央開口を備える弾性剥離器具部材35が、膝関節4において横方向切込18のサイ側切込面21に隣接して配置されているところを示している。
膝側の顆9は、この場合には大腿骨6の臀部側の端8において、大腿骨6に押圧力をかけることで、弾性剥離器具部材35におけるこの中央開口を通過させられる。膝側の顆9を中心開口で押し通すことで、サイ肉5は大腿骨6の膝側の顆9から切り離される。
このステップの間、この実施形態では、レッグ製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままであり、サイ3とドラムスティック2とは互いにつながれたままである。
図5は、例示の処理においてより後に、大腿骨6が膝側の顆9の真後ろで引っ張り器具42と係合されているところを示している。
したがって、引っ張り器具42は、大腿骨6が弾性剥離器具部材35の中央開口を通じて引っ張られるように、引っ張り力を大腿骨6にかけるために用いられる。好ましくは、処理のこの段階において、大腿骨はもはや押されていない。
中央開口36は、弾性剥離器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。
可能な実施形態では、中央開口の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の大腿骨6の直径より小さい。この実施形態では、サイ肉5は、弾性剥離器具部材35の中央開口を通る大腿骨6の通路によって、大腿骨6から切り離される。しかしながら、好ましくは、中央開口の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の大腿骨6の直径より大きい。この実施形態では、弾性剥離器具部材は、膝側の顆から、および、選択的には臀部側の顆から、サイ肉を切り離すだけである。
代替または追加で、剥離器具40が提供されている。図5に示した実施形態では、剥離器具40は、大腿骨6が剥離の間に剥離器具要素41同士の間を通る状態で互いに対して移動可能である2つの剥離器具要素41を備えている。
剥離器具40を伴う変形では、サイ肉5は、膝側の顆9と臀部側の端8または臀部側の顆10との間での大腿骨6の領域から、剥離器具40を用いて剥離される。サイ肉5は、膝側の端7から大腿骨6の臀部側の端8に向かう剥離方向において、大腿骨6から剥離される。
サイ肉5は、剥離器具40によって、および/または、弾性剥離器具部材35の中央開口によって、臀部側の顆10から切り離され得る。
このステップの間、この実施形態では、レッグ製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままであり、サイ3とドラムスティック2とは互いにつながれたままである。
図6は、大腿骨6が弾性剥離器具部材35の中央開口を通過したところを示している。
この段階において、サイ肉5と大腿骨6との間に残っている小さい連結部24だけがある。連結部24は、肉、靱帯、腱、または他の種類の組織の連結部を含み得る。
この連結部24を切り離すために、仕上げカッター50が提供される。示した実施形態では、仕上げカッター50は回転可能な円板形のナイフであるが、他の種類のカッター(例えば、固定ナイフ)が代替として使用されてもよい。
このステップの間、この実施形態では、レッグ製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままであり、サイ3とドラムスティック2とは互いにつながれたままである。
図7は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
大腿骨6およびサイ肉5は、ここでは互いから完全に切り離されており、大腿骨6はレッグ製品1から除去されている。サイ肉5はドラムスティック2になおもつながれている。
レッグ製品1は家禽製品搬送器具25から吊り下げられており、サイ3(ここではサイ肉5を含むだけであり、大腿骨6をもはや含まない)とドラムスティック2とはなおも互いにつながれている。
図8は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。ここでは、サイ肉5を膝肉22と共に刈り取るときである。望まれる場合、膝頭23は別体の品として刈り取られてもよい。
この実施形態では、膝頭剥離器具141とカウンター要素142とを備える膝肉剥離装置140が使用される。
この実施形態では、提供されている膝頭剥離器具141は、前記膝頭23のドラムスティック側において、膝頭23に隣接してレッグ製品の前と最初に係合する。
提供されているカウンター要素142は、膝頭23の後において、または、膝頭23の後に隣接して、レッグ製品1と係合する。カウンター要素142は、レッグ製品1へと移動可能であり、レッグ製品1から移動可能である。
膝頭23からの膝肉22の剥離の間、ドラムスティック2と膝頭剥離器具141とは互いに対して移動する。剥離は、剥離運動装置139がドラムスティックと膝頭剥離器具とを互いから離すように移動することを開始するとき、開始される。示した実施形態では、膝頭剥離器具141はドラムスティック2に対して下向きに移動する。カウンター要素142は、膝肉22と膝頭23との間の強い連結にも係わらず、膝頭23からの膝肉22の効果的な剥離を確保するために、剥離の間、膝頭剥離器具141がレッグ製品1と密に接触したままとなることを確実にする。カウンター要素142は、膝頭剥離器具141に対してドラムスティックを位置決めすることも支援する。膝頭23がドラムスティック2の近くに位置付けられるため、カウンター要素142は、膝頭23を膝頭剥離器具141に対して位置決めすることも支援する。
ドラムスティック支持要素70(この例では、ドラムスティック支持板の形態である)が、膝頭23からの膝肉22の剥離の間にドラムスティック2を支持する。ドラムスティック支持板70も、膝頭剥離器具141に対してドラムスティックを位置決めすることを支援する。膝頭23がドラムスティック2の近くに位置付けられるため、ドラムスティック支持要素70は、膝頭23を膝頭剥離器具141に対して位置決めすることも支援する。
ドラムスティック支持要素70がドラムスティック側切込面20においてドラムスティックと係合するため、膝頭剥離器具141に対するドラムスティック2の位置決めは、ドラムスティック2の長さとは無関係である。
膝頭剥離器具141は、ドラムスティック2からサイ3への剥離方向で剥離する。このように、膝肉22はサイ肉5とつながれたままである。
図9は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
ここで、膝肉22は膝頭23から切り離されているが、膝頭はなおもサイ3とドラムスティック2とに付着されている。膝肉22はサイ肉5となおもつながれている。
レッグ製品1は、3つの部分へと、すなわち、ドラムスティック、膝頭、およびサイ(膝肉はサイにつながれている状態)へと、分割される必要がある。これは、ドラムスティックと膝頭とを互いから切り離すことと、膝頭とサイ(サイと相互につなげられている膝肉22を含む)とを互いから切り離すこととを必要とする。
膝頭23は、膝頭23とドラムスティック2との間に置かれる第1の切断場所145における切断によって、ドラムスティック2から切り離される。この切断をもたらすために、ドラムスティック−膝頭分離器具60が提供される。
ドラムスティック−膝頭分離器具60は、例えば、円板形の回転可能なナイフまたは固定ナイフであり得る。
図10は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
膝頭23は、ここで、膝頭剥離器具41に隣接して、膝頭23とサイ3との間に置かれる第2の切断場所146における切断によって、サイ3(膝肉22を含む)から切り離される。この切り離しの間、膝肉22とサイ5とは相互につなげられたままである。この切断をもたらすために、膝頭−サイ分離器具65が提供される(図15参照)。
膝頭−サイ分離器具65は、例えば、円板形の回転可能なナイフまたは固定ナイフであり得る。
代替で、膝頭剥離器具141の縁および/またはカウンター要素142の縁が鋭利である。この実施形態では、カウンター要素142と膝頭剥離器具141とは、膝頭剥離器具141の縁はカウンター要素142の縁を通り過ぎる状態で、図8に示した相対位置よりも互いに向かってより近くに移動されるとき、膝頭は、相互につなげられたサイ肉5および膝肉22から、鋏のような作用で切り離される。この実施形態では、回転するナイフまたは固定ナイフが、相互につなげられたサイ肉5および膝肉22から膝頭を切り離すために必要とされない。膝頭剥離器具141の縁とカウンター要素142の縁とは共に、この実施形態では、膝頭−サイ分離器具65として作用する。
図10に示した実施形態では、第2の切断場所146は、膝頭剥離器具141の第2の側に位置付けられ、そのため、膝頭23の側に位置付けられる。このように、膝頭剥離器具141は、膝頭23をサイ3および膝肉22から切り離すとき、サイ3および膝肉22を膝頭−サイ分離器具65による偶発的な損傷から保護する。代替の実施形態では、第2の切断場所146は、膝頭剥離器具41の第1の側43に位置付けられ、そのため、サイ3および膝肉22の側に位置付けられる。
レッグ製品1は、ここでは、3つの部分へと、すなわち、ドラムスティック、膝頭、およびサイ(膝肉はサイにつながれている状態)へと、分割されている。
図11は、本発明によるシステムの例示の実施形態の概略的な上面図を示している。
システムは、走路26を有する家禽製品コンベヤ25と、例えば特許文献2にあるような、走路26に沿って一定の間隔で複数の家禽製品搬送器具25とを備えており、家禽製品搬送器具25のうちの2つが図11では概略的に指示されている。家禽製品搬送器具25は、走路26の方向(矢印によって指示されている)で互いから離間されており、前記走路に沿って搬送の方向DCに移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品1をその足根関節側の端において保持するように適合されている。
図11に示したシステムの例示の実施形態は、膝カッター装置130と、大腿骨除去装置30と、サイ肉および肉刈取装置90とをさらに備えている。これらはすべて走路26に沿って配置されている。図11に示したシステムの例示の実施形態は、同じく走路26に沿って配置されているサイ皮除去装置95をさらに備えている。
膝カッター装置130は、レッグ製品において膝切込を入れるためのシステム128の一部を形成している。このシステムは、カルーセル機械129に配置されている複数のレッグ位置決め装置をさらに備えている。レッグ製品において膝切込を入れるためのシステム128は、例えば、本発明の第2の態様によるシステムである。
図11に示したシステムの例示の実施形態では、サイ皮除去装置95、大腿骨除去装置30、およびサイ肉および肉刈取装置90は、すべてカルーセル機械として設計されている。それらはすべて、例えば、円形の経路、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、環状の形の経路に沿って移動可能である処理装置および/または位置決め装置を有している。これらの処理装置および/または位置決め装置は、家禽製品搬送器具25が膝カッター装置130、サイ皮除去装置95、大腿骨除去装置30、およびサイ肉および肉刈取装置90をそれぞれ越えて移動するとき、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具25と共に移動する。
図12〜図24は、本発明の第1の態様による方法で用いられ得る大腿骨を除去するための方法の例示の実施形態を示している。
図12は、図12〜図24に示した本発明による方法の例示の実施形態の第1のステップで提供されるときの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品1(「レッグ製品1」)を示している。このレッグ製品はサイ3とドラムスティック2と膝関節4とを備えている。
サイ3はサイ肉5と大腿骨6とを備えている。大腿骨は膝側の端7と臀部側の端8とを有している。大腿骨は膝側の顆9を備えており、膝側の顆9は膝側の端7におけるより太い骨の部分である。図12〜図24の実施形態では、大腿骨6は臀部側の顆10も備えており、臀部側の顆10は大腿骨6の臀部側の端8におけるより太い骨の部分である。
ドラムスティック2はドラムスティック肉11と脛骨12とを備えている。脛骨12は膝側の端13と足根関節側の端14とを有する。
膝関節4は、サイ3とドラムスティック2との間の連結部15を備えている。選択的には、膝関節4は膝頭(図12には示していない)をさらに備える。
レッグ製品は前側16と後側17とを有している。前側16は、膝関節が膝頭を備える未処理の家禽レッグにおいて前記膝頭が自然に位置付けられる側である。後側17は、前側16の反対の側である。
レッグ製品では、横方向切込18が膝関節4において提供されている。横方向切込18は、大腿骨6および脛骨12に対して横断する方向に概して延びている。図12で見ることができるように、横方向切込18は、サイ3およびドラムスティック2が互いにつなげられたままであるように、レッグ製品1の一方の側から、レッグ製品1の反対の側に隣接して位置付けられる切込端19まで延びている。横方向切込18によって、ドラムスティック側切込面20およびサイ側切込面21が作り出される。それら切込面は、切込端19に隣接して互いにつながれている。
図12〜図24に示した実施形態では、横方向切込18は、レッグ製品1の後側17から、レッグ製品1の前側16に隣接して位置付けられている切込端19へと延びている。膝頭がなおも存在している場合、切込端19は膝頭の後に隣接して位置付けられてもよく、そのため膝頭は、完全なままである、または、少なくとも大まかには完全なままである。
図12は、レッグ製品が家禽製品搬送器具25に配置されていることをさらに示している。家禽製品搬送器具25は、家禽製品コンベヤの一部である。家禽製品コンベヤは、走路と複数の家禽製品搬送器具25とを備えている。家禽製品搬送器具25は、走路の方向で互いから離間されており、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、レッグ製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品1をその足根関節側の端において保持するように適合されている。
図13は、レッグ製品1が本発明による大腿骨除去装置30の実施形態に隣接して配置されているところを示している。大腿骨除去装置30は屈曲装置31と大腿骨除去組立体32とを備えている。
この実施形態では、屈曲装置は、サイ3とドラムスティック2との間で連結部15の近傍において、ここではレッグ製品1の前側においてレッグ製品と係合しているが、他の場所が屈曲装置31による係合のために適していてもよい。
この実施形態では、屈曲装置31はレッグ製品1を大腿骨除去組立体32に向けて持って行く。その間、レッグ製品1は家禽製品搬送器具25に配置されたままである。
図14は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図14は、屈曲装置31が、レッグ製品1を膝関節4において屈曲することで、サイ3とドラムスティック2との間の角度を変更したところを示している。この屈曲のため、横方向切込18は開放され、サイ側切込面21が露出されている。この屈曲の間、サイ3とドラムスティック2とは、膝関節4の連結部15を介して互いにつなげられたままである。さらに、レッグ製品1が図13に示した位置から図14に示した屈曲位置まで移送されるときに起こるこの屈曲の間、サイ肉5は大腿骨6に留まっており、ドラムスティック肉11は脛骨12に留まっている。
図14に示しているように、レッグ製品1は、大腿骨除去組立体32に隣接して配置された屈曲位置にある。
大腿骨除去組立体32は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35を備えている。露出されたサイ側切込面21は、この弾性剥離器具部材に隣接して配置されており、好ましくは、大腿骨6が中央開口36とおおよそ位置合わせされている。
中央開口36は、剥離器具部材35の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。中央開口36はその最小直径に向かって付勢され、そのため、中央開口36に外部からの力がかけられない場合、中央開口36は最小直径に等しい直径を有することになる。そのため、弾性剥離器具部材35が剥離していないとき、中央開口36の直径は最小直径に等しくなる。中央開口36の最小直径は膝側の顆9の最大直径より小さい。図12〜図24に示した実施形態では、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域での大腿骨6の太さより大きい。大腿骨6が臀部側の顆を備えていないレッグ製品が処理される実施形態では、選択的に、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の端8との間の領域での大腿骨6の太さより大きい。
大腿骨除去組立体32は大腿骨変位組立体37をさらに備えている。レッグ製品1は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35と大腿骨変位組立体37との間にサイ3がある状態で配置される。大腿骨変位組立体37は、大腿骨6の臀部側の端8に隣接して位置付けられる。大腿骨変位組立体37の機能は、膝関節4における横方向切込18が開放されて維持され、サイ3およびドラムスティック2が互いにつなげられて維持されている間、大腿骨6に中央開口36を通過させることである。
図12〜図24に示した例示の実施形態では、屈曲位置において、大腿骨6は実質的に鉛直に延び、一方で脛骨12は実質的に水平に延びる。最初は、図12および図13で見ることができるように、脛骨12は実質的に鉛直に延びていた。鉛直から水平への脛骨12の配向の変更は、レッグ製品1を屈曲するときにレッグ製品1を水平旋回軸の周りに旋回することを許容する旋回軸(図示していない)を備えている搬送器具25によって、容易にされている。
図14で見ることができるように、この例示の実施形態では、屈曲装置31は、ドラムスティック2を、サイ3とドラムスティック2との間の最小角度がレッグ製品1の前側16にある屈曲位置へと、膝関節4における連結部15の周りでサイ3に対して回転するように適合されている。
図15は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図12〜図24に示した実施形態では、大腿骨変位組立体37は、押圧器具38を、ここでは移動可能な押圧器具のブロックの形態で備えている。図15に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押圧器具38は、レッグ製品1のサイ3に臀部側において係合するまでサイ3に向かって移動する。横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
選択的には、押圧器具38は、大腿骨の臀部側の端を向く側に凹所39(図14参照)を備える。凹所39は傾斜壁を有し、例えば、概して半球形または円錐形の凹所である。押圧器具38がサイ3を中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に押し付けるときに大腿骨6が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨6の臀部側の端8は、前記臀部側の端8が入り込むことができる凹所39の最も深い部分に前記臀部側の端8が位置付けられる位置を取ることになる。示した実施形態では、押圧器具38は、押圧器具38が移動可能である方向に見たときに凹所39の最も深い部分が中央開口36の中心と一致する状態で配置される。それによって、大腿骨6は、結果生じる横方向の力が大腿骨6にかけられることなく、直線で中央開口36を通るように押されることになる。
図16は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図16に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押圧器具38は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に向かってさらに移動する。押圧器具38は、それ自体と共にサイ3を持って行き、サイ3を中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に押し付ける。横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
サイ3が弾性剥離器具部材35と押圧器具38との両方によって係合されるとき、屈曲装置31は係合解除され、レッグ製品1から離れるように移動され得る。しかしながら、代替で、屈曲装置31がレッグ製品1と接触したままであることは可能である。
図17は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図17に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押圧器具38は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、押圧器具38と中央開口36を有する弾性剥離器具部材35との間の距離は、大腿骨6の長さより短く、大腿骨は、押圧器具38によって、中央開口36へと押し込まれて弾性剥離器具部材35を通過させられる。
中央開口36は、膝側の顆9の最大直径より小さい最小直径を有している。膝側の顆9は、膝側の顆9が通過できるように、中央開口36の直径をより大きくさせる。中央開口36がその最小直径に向けて付勢されているため、これは、中央開口36の縁を、膝側の顆9に対するいくらかの圧力の下で、膝側の顆9の近くに位置させ、膝側の顆9の形に密接に従わせる。それによって、中央開口36は、効果的な手法でサイ肉5を膝側の顆9から切り離す。サイ肉5は、弾性剥離器具部材35と押圧器具38との間に概して留まっている。
このすべての間、横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
図12〜図24の実施形態では、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35の真後ろで、押圧器具38が位置付けられる場所の反対側に、剥離器具40が配置される。示した実施形態では、剥離器具40は2つの剥離器具要素41を備えている。
膝側の顆9が中央開口36で通過させられる間、剥離器具40はその非作動状態にある。非作動状態において、剥離器具要素は、大腿骨6と係合しないように大腿骨6からある距離に配置される。
図12〜図24の実施形態では、剥離器具作動装置45が提供されている。この実施形態における剥離器具作動装置45は、固定ピン47を伴う移動可能なブロック46を備えている。固定ピン47は、移動可能な始動ブロック46に固定されている。移動可能な始動ブロック46は、大腿骨6が押圧器具38によって移動されるとき、大腿骨6の経路に配置されている。固定ピン47は、剥離器具要素41を大腿骨6から離れた位置で固定することによって、剥離器具40をその非作動位置において保持する。選択的には、別々の固定ピンが各々の剥離器具要素41に提供される。代替で、剥離器具要素41は、一体に移動するために(例えば、互いに向かって、または、互いから離れるように)、例えば歯車の噛み合いによって、互いに連結される。その場合、単一の固定ピン47で十分である。
図18は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図18に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押圧器具38は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆9は中央開口36を全体的に通過させられている。
膝側の顆9は、剥離器具作動装置45の移動可能な始動ブロック46と係合するだけ奥まで中央開口36を通じて突出している。押圧器具38が大腿骨6を中央開口36を通じてさらに押すとき、膝側の顆9は、移動可能な始動ブロック46を、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35から離れるように移動する。移動可能な始動ブロック46のこの移動によって、固定ピン47は剥離器具40から係合解除されることになる。
この実施形態では、剥離器具40は、その作動位置に向かって付勢される。そのため、固定ピン47が剥離器具40を解除するとき、剥離器具40はその作動位置となり、剥離器具要素41が膝側の顆9と臀部側の端8との間で大腿骨と係合する状態となる。
そのため、図12〜図24に示した実施形態では、大腿骨6の膝側の顆9は剥離器具40を運転する。剥離器具40は、大腿骨6が中央開口を通じて特定のあらかじめ定められた突出始動長さにわたってすでに突出した後に作動となるだけである。代替で、大腿骨6が中央開口36を通じて突出する長さは、例えば、あらかじめ定められた突出始動長さが到達されると剥離器具40を作動するセンサまたはスイッチによって、検出されてもよい。
大腿骨6からすでに切り離されているサイ肉は、概して、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35と押圧器具38との間の領域に留まる。中央開口36を有する弾性剥離器具部材35は、切り離されたサイ肉が剥離器具要素41同士の間で挟まれるのを防止し、それによってサイ肉への損傷を防止する。
このすべての間、横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
図19は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図19に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、押圧器具38は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35に向かってさらに移動する。ここで、膝側の顆9は全体的に中央開口36を通過させられており、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の大腿骨6の一部分も、弾性剥離器具部材35の中央開口36を通過している。
図12〜図24に示した実施形態では、中央開口36の最小直径は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域での大腿骨6の直径より大きい。そのため、中央開口36は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域において大腿骨からサイ肉を切り離さない。この領域では、サイ肉は、剥離器具40によって大腿骨6から切り離される。
図19に示した本発明による方法の例示の実施形態の段階が達せられたとき、膝側の顆の後の大腿骨6の少量が、剥離器具40を通過している。そのため、ここでは、剥離器具40の剥離器具要素41と膝側の顆9との間にいくらかの空間がある。
図12〜図24に示した実施形態では、大腿骨除去組立体は引っ張り器具42をさらに備えている。引っ張り器具42は、大腿骨6を剥離器具40に対して移動するために、引っ張り力を大腿骨6にかけるように適合されている。
引っ張り器具42は、図12〜図18に示した方法の段階の間、非作動状態であったが、ここでは、膝側の顆9の真後ろで大腿骨6と係合する作動状態へと移送されている。
このすべての間、横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
図20は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図20に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨6を剥離器具40に対して移動する役割を、押圧器具38から引き継ぐ。押圧器具38は、ここでその初期位置へと戻されてよく、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35から離れるように移動される。
引っ張り器具42は、臀部側の顆10が剥離器具要素41に到達するまで、大腿骨6を剥離器具40を通じて引っ張る。剥離器具40は、膝側の顆9と臀部側の顆10との間の領域において大腿骨からサイ肉を切り離す。大腿骨から切り離されるサイ肉5は、中央開口36を有する弾性剥離器具部材35と押圧器具38との間の領域に留まる。
大腿骨が臀部側の顆を含まないレッグ製品1が処理される場合、剥離器具40は、大腿骨から大腿骨の臀部側の端までにわたってサイ肉を剥離することができる。
このすべての間、横方向切込18はなおも開放され、サイ3とドラムスティック2とは互いになおもつながれている。
図21は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図21に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨を剥離器具40に対してさらに移動する。剥離器具要素41は、臀部側の顆10を通過させるために、互いから離れるように移動される。引っ張り器具42は臀部側の顆10を中央開口36を通して引っ張る。
図12〜図24に示した実施形態では、中央開口36の直径範囲は、中央開口が膝側の顆9からサイ肉を切り離したのと同じ方法で臀部側の顆10からサイ肉を切り離すように選択される。
代替の実施形態では、剥離器具要素41同士は、臀部側の顆10を通過させるのに十分なだけ互いから離れるように移動するが、大腿骨との係合をなおも維持し、そのため剥離動作が大腿骨6の臀部側の端8に維持され得る。
図22は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
図22に示している本発明による方法の例示の実施形態の段階において、引っ張り器具42は、大腿骨を剥離器具40に対してさらに移動する。この段階において、サイ肉5と大腿骨6との間に残っている小さい連結部24だけがある。連結部24は、肉、靱帯、腱、または他の種類の組織の連結部を含み得る。
この連結部24を切り離すために、仕上げカッター50が提供される。示した実施形態では、仕上げカッター50は回転可能な円板形のナイフであるが、他の種類のカッター(例えば、固定ナイフ)が代替として使用されてもよい。
図23は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
大腿骨6およびサイ肉5は、ここでは互いから完全に切り離されている。サイ肉5はドラムスティック2になおもつながれている。
ドラムスティック2は、家禽製品搬送器具における旋回軸のため、ここで実質的に鉛直の位置へと戻ることができる。
図24は、本発明による方法の例示の実施形態の次の段階を示している。
示した実施形態は、引っ張り器具によってなおも係合されている切り離された大腿骨6と係合する衝撃付与装置51を備えている。衝撃付与装置51の動作のため、大腿骨6は引っ張り器具42から解放される。
本発明の第2の態様は、膝切込を入れるためのシステムおよび方法に関する。
正確な膝切込を入れるために、膝関節における正確な切込を入れる膝カッター装置に対する膝関節の良好な位置決めが望まれる。本発明の第2の態様によるシステムは、膝カッター装置に対して単一のレッグ製品1を位置決めするように適合されるレッグ位置決め装置を備えている。
図25は、本発明の第2の態様によるレッグ位置決め装置210の例示の実施形態を示している。レッグ位置決め装置210は、サイ停止部215と、膝位置決め器具220と、膝頭持ち上げ器具230とを備えている。
レッグ位置決め装置210のこの実施形態は、例えば、図1に示したようなレッグ製品を位置決めするのに適している。
サイ停止部215は、サイ3と係合するように適合および配置されている。
膝位置決め器具220は、レッグ製品1を受け入れるための開口部224を有する概してV字形の膝位置決め本体223と、前記膝位置決め本体223が付着される膝位置決め腕部225とを備える。膝位置決め腕部225は膝位置決め旋回軸221の周りに旋回可能である。
サイ停止部215と膝位置決め本体223とは、互いに対して非作動位置と作動位置との間で移動可能である。
図25に示した実施形態では、サイ停止部215はレッグ位置決め装置210において固定して配置され、膝位置決め本体223は膝位置決め旋回軸221の周りに旋回可能である。
膝位置決め本体223を、非作動位置から作動位置へと、および、作動位置から非作動位置へと移動するための、膝位置決め本体223に連結されているカムローラ222が、設けられている。カムローラ222はレッグ位置決め制御装置の一部である。
膝頭持ち上げ器具230は、膝位置決め器具220とサイ停止部215とが作動位置にあるとき、レッグ製品1と膝頭23の傍で係合するように適合および配置されている。膝頭持ち上げ器具230は下方位置と上方位置との間で移動可能である。膝頭持ち上げ器具230を、下方位置から上方位置へと、および、上方位置から下方位置へと移動するための、膝頭持ち上げ器具230に連結されている第2のカムローラ231が、設けられている。図25は、上方位置における膝頭持ち上げ器具を示している。
膝頭持ち上げ器具230は、膝頭係合面232と、膝頭係合面232に対してある角度の下で延びているサイ係合面233とを備えている。図25Aは、膝頭持ち上げ器具230をより詳細に示している。
図25に示した実施形態では、レッグ位置決め装置210はレッグ位置決め器具をさらに備え、レッグ位置決め器具は、レッグ製品をあらかじめ位置決めするための追い込み案内部235をさらに備える。追い込み案内部235は、互いに対する相対的な角度の下で、レッグ製品1の搬送の方向へと両方が延びている第1の案内面236および第2の案内面237を備えている。
第1のカムローラ222および第2のカムローラ231は、例えば、レッグ位置決め装置210が搬送器具25および製品1と同期してカム走路本体に対して移動する状態の固定カム走路本体といったカム走路本体の対応するカム走路と、各々係合されている。例えば、カム走路本体は、搬送器具25の走路がカルーセル機械に隣接する半円の走路を形成する状態で複数のレッグ位置決め装置210が設けられているカルーセル機械の一部である。
図26〜図31は、本発明の第2の態様によるシステムの例示の実施形態において実行される、本発明の第2の態様による方法の例を示している。
方法は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品1(「レッグ製品1」)を提供することから開始する。このレッグ製品はサイ3とドラムスティック2と膝関節4とを備えている。概して、足根関節から足へのレッグの部分と足自体とは、本発明の第2の態様によるシステムがレッグ製品1を処理することを開始する前にすでに除去されている。
レッグ製品のサイ3は、大腿骨6とサイ肉5とを少なくとも備える。大腿骨6は膝側の端7と臀部側の端8とを有している。
ドラムスティック2は、脛骨12とドラムスティック肉11とを少なくとも備える。脛骨12は膝側の端13と足根関節側の端14とを有する。
膝関節4は、膝頭23と、サイ3とドラムスティック2との間の連結部15とを少なくとも備える。
レッグ製品1は、膝頭23が位置付けられる側である前側16と、前側16の反対の側である後側17とを有する。
図1はレッグ製品1の例を示している。
レッグ製品1は、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具に配置されている。この家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具25とを有している。家禽製品搬送器具25は、走路の方向で互いから離間されており、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具25は、レッグ製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つのレッグ製品1をその足根関節側の端において保持するように適合されている。
家禽製品搬送器具は、レッグ製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記レッグ製品の回転を許容するように適合される。例えば、製品は、脛骨の周りでの回転を可能にする搬送器具の一部におけるいくらかの遊びを伴って保持され、前記一部は、コンベヤの走路を形成するレールに搭載されている搬送器具の滑車部に対して、水平軸の周りにヒンジ留めされている。
このような家禽製品搬送器具の例は、例えば特許文献2に示されている。
例えば、2つの製品が、例えば特許文献2の搬送器具で可能であるように、共通の搬送器具から吊り下げられてもよい。
図26は、レッグ製品1が搬送器具25から吊り下げられており、レッグ位置決め装置210に隣接して配置されているところを示している。
膝位置決め本体223およびサイ停止部215は、ここでは非作動位置にあり、レッグ製品1はサイ停止部215と膝位置決め本体223との間に配置されている。
膝頭持ち上げ器具230はその下方位置にある。
図27は、図26〜図31による方法における次の段階を示している。
ここで、膝位置決め本体223は、カムローラ222によって作動される膝位置決め腕部225によって、サイ停止部215に対して移動される。図27は、非作動位置(図26)と作動位置(図28)との間での状況を示している。
方法のこの段階では、膝位置決め本体223はレッグ製品1の後ろと係合する。サイ停止部215はレッグ製品1の前と接触することになる。レッグ製品1は、ここで、追い込み案内部235の第1の案内面236と第2の案内面237との間に配置される。
膝頭持ち上げ器具230はその下方位置にある。
図28は、図26〜図31による方法における次の段階を示している。
ここで、膝位置決め本体223とサイ停止部215とは作動位置にある。図28で見ることができるように、膝位置決め本体223とサイ停止部215とは両方でレッグ製品1と係合し、それらの相対位置は、レッグ製品1が膝関節4において屈曲され、膝関節4がサイ停止部215の前にあるようになる。
作動位置におけるサイ停止部215および膝位置決め本体223の相対位置は、レッグ製品1が膝関節4において屈曲する必要がある状態を作り出す。レッグ製品1が家禽製品搬送器具25と共に回転する、または、家禽製品搬送器具25に対して回転する可能性を伴うサイ停止部215と膝位置決め本体223との相対的な移動は、レッグ製品1が図26〜図31のシステムに入ったときに膝頭23が膝位置決め本体223から離れる方を全体として向かないとしても、膝頭23が膝位置決め本体223から離れる方を向く状態の屈曲位置をレッグ製品1に取らせることができる。
図28に示したような屈曲位置において、レッグ製品の前は、ここでは、膝頭持ち上げ器具230によって膝頭において係合されており、持ち上げ位置へと持ち上げられている。持ち上げ位置においてレッグ製品1を捕まえるために、膝頭持ち上げ器具はその上方位置(図28に示している)へと移動される。カムローラ231は膝頭持ち上げ器具230の移動を作動させる。
膝頭持ち上げ器具230は膝頭係合面232とサイ係合面233とを備えている。サイ係合面233は、レッグ製品が屈曲位置にあるとき、サイ3の前側と係合するように適合および配置されている。膝頭係合面232は、好ましくは膝頭の下方側で、膝頭と係合する。
選択的には、膝頭持ち上げ器具がレッグ製品を持ち上げ位置へと移動する前に、膝位置決め本体は、図27に示した位置へと戻され、次に図28に示した位置へと再び移動される。そのようにすることで、信頼できる方法で膝頭が膝位置決め器具220から離れる方を向く状態でレッグ製品1が屈曲位置となることが分かっている。
図28に示した状況において、膝関節は、ここでは、膝関節における横方向切込が入れられ得るように正確に位置決めされている。膝カッター装置130は、この切込を入れるために設けられており、図29に示している。膝カッター装置130は、例えば、切込を入れるためにシャフトの周りに回転される円形の切断刃を備える。サイ停止部215、膝位置決め本体223、および膝持ち上げ器具230は、膝関節における横方向切込が入れられるとき、レッグ製品を所定位置に保持する。
可能な実施形態では、レッグ位置決め装置210は、円形の経路に沿って移動するためにカルーセル機械に配置されている。選択的には、このような実施形態では、膝カッター装置130は、この円形の経路に対して配置され、膝カッター装置130に、膝関節において横方向切込を入れることができる位置にある。選択的には、膝カッター装置130は、調節可能な位置を有し、処理されるレッグ製品1の寸法における変化または変更に向けて適合され得る調節可能な位置を有する。
膝関節における横方向切込18が入れられた後、膝位置決め本体はその初期位置に戻され、同じ状態が図26に示されている。膝位置決め本体233とサイ停止部215とは再びそれらの非作動位置にある。膝頭持ち上げ器具230はその下方位置へと戻される。これは図30に示されている。
図31は、図26〜図31による方法から生じる膝関節における横方向切込18を有するレッグ製品を示している。
横方向切込18は、レッグ製品1の後側から膝頭23に向かって入れられている。横方向切込18は、大腿骨6および脛骨12に対して横断する方向に概して延びている。横方向切込18は、サイ3およびドラムスティック2が互いにつながれたままとなるようにレッグ製品の前に隣接して位置付けられる切込端19を有する。横方向切込18によって、切込端19に隣接して互いにつなげられるドラムスティック側切込面20およびサイ側切込面21が作り出される。
第2の態様では、本発明は、以下の条項のいずれかによるシステムおよび方法に関する。
条項
1.羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において膝切込を入れるためのシステムであって、
その羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ製品が、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有し、
システムが、
− 家禽製品コンベヤであって、
− 走路、ならびに、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って搬送の方向において移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合され、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の回転を許容するように適合される、複数の家禽製品搬送器具
を備える家禽製品コンベヤと、
− 単一の羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を位置決めするように適合され、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置されるレッグ位置決め装置であって、
前記レッグ位置決め装置が、
− サイと係合するように適合および配置されるサイ停止部、
− 膝位置決め本体を有する膝位置決め器具と前記レッグ位置決め装置のサイ停止部とを互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで前記レッグ製品を屈曲位置へと持って行く膝位置決め器具であって、非作動位置から作動位置までのこの運動の間に、膝位置決め本体とサイ停止部とが両方でレッグ製品と係合し、作動位置において、膝位置決め本体とサイ停止部との相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになっており、膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、サイ停止部と膝位置決め本体との相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる、膝位置決め器具、および、
− 膝位置決め器具とサイ停止部とが作動位置にあり、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を屈曲するとき、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と膝頭の傍で係合するように適合および配置される膝頭持ち上げ器具であって、下方位置と上方位置との間で移動可能であり、下方位置では、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が膝位置決め器具とサイ停止部とによって屈曲位置で保持される間に膝頭と係合し、膝頭持ち上げ器具の上方位置では、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品は、膝頭持ち上げ器具が膝頭において羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を支持する状態で、持ち上げ位置にある、膝頭持ち上げ器具
を備えるレッグ位置決め装置と、
− 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される膝カッター装置であって、
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記持ち上げ位置にあるとき、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の膝関節において横方向切込を入れるように適合および配置され、横方向切込が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであるように、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有し、横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、膝カッター装置とを備える、システム。
2.条項1に記載のシステムであって、
膝頭持ち上げ器具が膝頭係合面とサイ係合面とを備え、サイ係合面が、膝頭係合面に対してある角度の下で延び、サイ係合面は、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が屈曲位置にあるとき、サイの前側と係合するように適合および配置される、システム。
3.条項1または2に記載のシステムであって、
システムが、膝位置決め器具およびサイ停止部を非作動位置から作動位置まで移動するための、および、作動位置から非作動位置まで移動するための、レッグ位置決め制御装置をさらに備える、システム。
4.条項3に記載のシステムであって、
レッグ位置決め制御装置が、膝位置決め器具およびサイ停止部を、非作動位置から作動位置へと、作動位置から非作動位置へと戻すように、および、再び非作動位置から膝カッター装置の上流の作動位置へと、移動するように適合される、システム。
5.条項1から4のいずれか1つに記載のシステムであって、
システムは、ドラムスティックと羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の第1の位置および/または持ち上げ位置において係合するように適合および配置されるドラムスティック案内部をさらに備え、
ドラムスティック案内部は、第1の水平方向においてサイ停止部から水平にずれて配置されるレッグ接触面を有する、システム。
6.条項1から5のいずれか1つに記載のシステムであって、
レッグ位置決め器具が周りで回転可能である鉛直回転軸を有するカルーセル機械に配置される複数のレッグ位置決め装置が、提供され、
家禽製品コンベヤの走路が、曲率半径と、カルーセル機械の鉛直回転軸と一致する曲率中心とを有する湾曲された区域を有し、
製品カッターが、湾曲された走路区域の曲率半径より大きい、カルーセル機械の鉛直回転軸からの水平距離において、走路の前記湾曲された区域に隣接して配置される、システム。
7.条項1から6のいずれか1つに記載のシステムであって、
家禽製品搬送器具が、前記家禽製品搬送器具に対する羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の回転を許容するように適合される、システム。
8.条項1から7のいずれか1つに記載のシステムであって、
膝位置決め器具が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を受け入れるための開口部を有する膝位置決め本体と、前記膝位置決め本体が付着され、膝位置決め旋回軸の周りに旋回可能である膝位置決め腕部とを備える、システム。
9.条項1から8のいずれか1つに記載のシステムであって、
レッグ位置決め器具が、羽毛取除されたホールレッグ家禽部をあらかじめ位置決めするための追い込み案内部をさらに備え、
追い込み案内部が、互いに対する相対的な角度の下で、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の搬送の方向へと両方が延びる第1の案内面および第2の案内面を備える、システム。
10.条項9に記載のシステムであって、
第1の案内面が、第2の案内面に対して、搬送の方向において上流に位置付けられ、第1の案内面と搬送の方向との間の角度が、第2の案内面と搬送の方向との間の角度より90°に近い、システム。
11.羽毛取除されたホールレッグ家禽製品において膝切込を入れるための方法であって、
方法が、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を提供するステップであって、その羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が、
− 大腿骨およびサイ肉を少なくとも備えるサイであって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有する、サイと、
− 脛骨およびドラムスティック肉を少なくとも備えるドラムスティックであって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、ドラムスティックと、
− 膝頭、および、サイとドラムスティックとの間の連結部を少なくとも備える膝関節とを備え、
羽毛取除されたホールレッグ製品が、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する、ステップと、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を家禽製品コンベヤに配置するステップであって、家禽製品コンベヤが、
− 走路、ならびに、
− 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って搬送の方向において移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、その足根関節側の端において、または、足根関節側の端に隣接して保持するように各々適合され、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の脛骨の周り、および、前記脛骨に概して垂直な軸線の周りでの前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の回転を許容するように適合される、複数の家禽製品搬送器具
を備える、ステップと、
− 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を、前記走路に沿って、搬送の方向において搬送するステップであって、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品がそれが配置される搬送器具から吊り下げられており、走路に沿って、レッグ位置決め装置および膝カッター装置が配置され、レッグ位置決め装置が、膝位置決め器具とサイ停止部とを備える、ステップと、
− 前記レッグ位置決め装置を用いて、膝位置決め器具と前記レッグ位置決め装置のサイ停止部とを互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで前記レッグ製品を屈曲位置へと持って行くステップであって、非作動位置から作動位置までのこの運動の間に、膝位置決め本体とサイ停止部とが両方でレッグ製品と係合し、作動位置において、膝位置決め本体とサイ停止部との相対位置は、レッグ製品が膝関節において屈曲され、膝関節がサイ停止部の前にあるようになっており、膝位置決め本体の非作動位置において、サイ停止部と膝位置決め本体との間の距離と、サイ停止部と膝位置決め本体との相対位置とは、レッグ製品が家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に、レッグ製品がサイ停止部と膝位置決め本体との間に配置できるようになる、ステップと、
− 膝位置決め器具とサイ停止部とが作動位置にあり、膝位置決め器具とサイ停止部とが一緒に羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を屈曲するとき、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を膝頭の傍で膝頭持ち上げ器具と係合し、次に、膝頭持ち上げ器具を、膝頭持ち上げ器具が最初に膝頭と係合する下方位置から上方位置へと移動するステップであって、膝頭持ち上げ器具の上方位置において、膝頭持ち上げ器具が膝頭において羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を支持する状態で羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が持ち上げ位置にある、ステップと、
− 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される膝カッター装置を用いて、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記持ち上げ位置にある間、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の膝関節において横方向切込を入れるステップであって、横方向切込が、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の後側から膝頭に向かって入れられ、横方向切込が、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込は、サイおよびドラムスティックが互いにつながれたままであるように、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の前に隣接して位置付けられる切込端を有し、横方向切込によって、ドラムスティック側切込面とサイ側切込面とが作り出される、ステップとを含む、方法。
12.条項11に記載の方法であって、
横方向切込の切込端が、横方向切込が入れられるときに膝頭が完全なままであるように、膝頭に隣接して膝頭の後側に位置付けられる、方法。
13.条項11または12に記載の方法であって、
膝位置決め器具が、非作動位置から作動位置へと、作動位置から非作動位置へと戻すように、および、膝において横方向切込が入れられる前に再び非作動位置から作動位置へと、移動される、方法。
14.条項11から13のいずれか1つに記載の方法であって、
方法がカルーセル機械で実行され、カルーセル機械が中央の鉛直回転軸を有し、屈曲位置において、および、持ち上げ位置において、羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の前側が前記中央の鉛直回転軸の方を向く、方法。
15.条項11から14のいずれか1つに記載の方法であって、
膝関節において横方向切込が入れられる間、膝位置決め器具およびサイ停止部が羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と係合する、方法。
16.条項11から15のいずれか1つに記載の方法であって、
ドラムスティックと羽毛取除されたホールレッグ家禽製品の第1の位置および/または持ち上げ位置において係合するドラムスティック案内部が設けられ、
ドラムスティック案内部は、第1の水平方向においてサイ停止部から水平にずれて配置されるレッグ接触面を有する、方法。
17.条項11から16のいずれか1つに記載の方法であって、
羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が、膝位置決め器具が非作動位置から作動位置まで移動する間に羽毛取除されたホールレッグ家禽製品と係合するとき、家禽製品搬送器具に対して脛骨の周りに回転する、方法。
1 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品、レッグ製品
2 ドラムスティック
3 サイ
4 膝関節
5 サイ肉
6 大腿骨
7 膝側の端
8 臀部側の端
9 膝側の顆
10 臀部側の顆
11 ドラムスティック肉
12 脛骨
13 膝側の端
14 足根関節側の端
15 連結部
16 前側
17 後側
18 横方向切込
19 切込端
20 ドラムスティック側切込面
21 サイ側切込面
22 膝肉
23 膝頭
24 連結部
25 家禽製品搬送器具
25* 家禽製品コンベヤ
26 走路
30 大腿骨除去装置
35 弾性剥離器具部材
40 剥離器具
41 剥離器具要素
42 引っ張り器具
43 第1の側
50 仕上げカッター
60 ドラムスティック−膝頭分離器具
65 膝頭−サイ分離器具
70 ドラムスティック支持要素、ドラムスティック支持板
90 サイ肉および肉刈取装置
95 サイ皮除去装置
128 レッグ製品において膝切込を入れるためのシステム
129 カルーセル機械
130 膝カッター装置
139 剥離運動装置
140 膝肉剥離装置
141 膝頭剥離器具
142 カウンター要素
145 第1の切断場所
146 第2の切断場所
210 レッグ位置決め装置
215 サイ停止部
220 膝位置決め器具
221 膝位置決め旋回軸
222 第1のカムローラ
223 膝位置決め本体
224 開口部
225 膝位置決め腕部
230 膝頭持ち上げ器具
231 第2のカムローラ
232 膝頭係合面
233 サイ係合面
235 追い込み案内部
236 第1の案内面
237 第2の案内面
DC 搬送の方向

Claims (25)

  1. 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を処理するための方法であって、
    − 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を提供するステップであって、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、
    − 大腿骨(6)およびサイ肉(5)を少なくとも備えるサイ(3)であって、前記大腿骨(6)が膝側の端(7)および臀部側の端(8)を有する、サイ(3)と、
    − 脛骨(12)およびドラムスティック肉(11)を少なくとも備えるドラムスティック(2)であって、前記脛骨(12)が膝側の端(13)および足根関節側の端(14)を有する、ドラムスティック(2)と、
    − 膝頭(23)、前記膝頭(23)における膝肉(22)、および、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)との間の連結部(15)を少なくとも備える膝関節(4)と、
    を備え、
    前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、前記膝頭(23)が位置付けられる側である前側(16)と、前記前側(16)の反対の側である後側(17)とを有する、ステップと、
    − 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を家禽製品コンベヤ(25)に配置するステップであって、前記家禽製品コンベヤ(25)が、
    − 走路(26)、および、
    − 前記走路(26)の方向で互いから離間されると共に前記走路(26)に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具(25)であって、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を、前記足根関節側の端(14)において、または、前記足根関節側の端(14)に隣接して保持するように各々適合される、複数の家禽製品搬送器具(25)
    を備える、ステップと、
    − 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を、前記走路(26)に沿って、搬送の方向(DC)において搬送するステップであって、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)がそれが配置される前記家禽製品搬送器具から吊り下げられており、前記走路(26)に沿って、膝カッター装置(130)、大腿骨除去装置(30)、およびサイ肉および膝肉刈取装置(90)が配置される、ステップと、
    − 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具から吊り下げられている間、前記膝カッター装置(130)を用いて前記膝関節(4)において横方向切込(18)を入れるステップであって、前記横方向切込(18)が、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前記後側(17)から前記膝頭(23)に向かって入れられ、前記横方向切込(18)が、前記大腿骨(6)および前記脛骨(12)に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込(18)は、前記サイ(3)および前記ドラムスティック(2)が互いにつながれたままであり且つ前記膝頭(23)が完全なままであるように、前記膝頭(23)の前記後側に隣接して位置付けられる切込端(19)を有し、前記横方向切込(18)によって、ドラムスティック側切込面(20)とサイ側切込面(21)とが作り出される、ステップと、
    − 前記サイ肉(5)と前記ドラムスティック(2)とを互いにつなげて維持する間、前記大腿骨除去装置(30)を用いることで、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)を介して前記サイ肉(5)から前記大腿骨(6)を除去するステップと、
    − 前記サイ肉(5)と前記ドラムスティック(2)とを互いにつなげて維持する一方、前記サイ肉および膝肉刈取装置(90)を用いることで、前記膝肉(22)と前記サイ肉(5)とを互いにつなげて維持する間に前記膝肉(22)を前記膝頭(23)から切り離し、なおも相互につなげられている前記膝肉(22)および前記サイ肉(5)を前記ドラムスティック(2)から続いて切り離すステップと、
    を含む方法。
  2. 提供される前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)がサイ皮とドラムスティック皮とをさらに備え、前記方法が、前記ドラムスティック皮を前記ドラムスティック(2)において維持する間、サイ皮除去装置(95)においてサイ皮を前記サイ(3)から除去するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記膝における前記横方向切込(18)が入れられた後、前記ドラムスティック(2)と前記サイ(3)とがなおも互いにつなげられている間に、前記サイ皮が除去される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記膝における前記横方向切込(18)が入れられるとき、前記大腿骨(6)が除去されるとき、および、相互につなげられた前記膝肉(22)と前記サイ肉(5)とが、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前記ドラムスティック(2)から切り離されるとき、同じ家禽製品搬送器具(25)が前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を保持する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、前記膝における前記横方向切込(18)を入れる前に位置決めされ、前記位置決めのために、サイ停止部(215)と膝位置決め本体(223)を有する膝位置決め器具(220)とを有するレッグ位置決め装置(210)が用いられ、前記位置決めが、前記レッグ位置決め装置(210)の前記膝位置決め器具(220)および前記サイ停止部(215)を互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を屈曲位置へと持って行くことを含み、前記非作動位置から前記作動位置までの運動の間に、前記膝位置決め本体(223)と前記サイ停止部(215)とが両方で前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合し、前記作動位置において、前記膝位置決め本体(223)と前記サイ停止部(215)との相対位置は、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記膝関節(4)において屈曲され且つ前記膝関節(4)が前記サイ停止部(215)の前にあるようになる、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、前記膝関節(4)において前記横方向切込(18)を入れることの前に位置決めされ、前記位置決めが、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記膝頭(23)の傍において膝頭持ち上げ器具(230)と係合することと、次に、前記膝頭持ち上げ器具(230)を、前記膝頭持ち上げ器具(230)が最初に前記膝頭(23)と係合する下方位置から上方位置へと移動することとを含み、前記膝頭持ち上げ器具(230)の前記上方位置において、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、前記膝頭持ち上げ器具(230)が前記膝頭(23)において前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を支持する状態で前記膝カッター装置(130)が前記横方向切込(18)を入れるために、前記膝カッター装置(130)に対して位置決めされる、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記膝関節(4)において横方向切込(18)を入れた後で、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)を介して前記サイ肉(5)から前記大腿骨(6)を除去する前に、前記方法が、
    − 前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)とを互いにつなげて維持する間、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)との間の角度を、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記膝関節(4)において屈曲することで変更し、それによって前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)を開放し、前記サイ側切込面(21)を露出するステップであって、前記屈曲の間に、前記サイ肉(5)が前記大腿骨(6)に留まり、前記ドラムスティック肉(11)が前記脛骨(12)に留まる、ステップをさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記大腿骨(6)が膝側の顆(9)をさらに備え、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)を介して前記サイ肉(5)から前記大腿骨(6)を除去する前記ステップが、
    − 中央開口(36)を備える弾性剥離器具部材(35)を、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)に隣接して配置するステップと、
    − 前記膝側の顆(9)に、押圧力を前記大腿骨(6)にかけることで、前記中央開口(36)を通過させ、それによって、サイ肉(5)を前記大腿骨(6)の前記膝側の顆(9)から切り離すステップと、
    − 前記膝側の顆(9)の真後ろの前記大腿骨(6)を引っ張り器具(42)と係合するステップと、
    − 前記引っ張り器具(42)によって引っ張り力を前記大腿骨(6)にかける間に、剥離器具(40)を用いて、前記膝側の顆(9)と前記臀部側の端(8)との間での前記大腿骨(6)の領域から前記サイ肉(5)を剥離するステップであって、前記膝側の端(7)から前記大腿骨(6)の前記臀部側の端(8)に向かう剥離方向で、前記大腿骨(6)から前記サイ肉(5)が剥離される、ステップと、
    − 前記大腿骨(6)の前記臀部側の端(8)と前記サイ肉(5)との間のあらゆる残っている組織の連結部(24)を切断するステップと、
    を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記膝側の顆(9)と前記臀部側の端(8)との間での前記大腿骨(6)の前記領域から前記サイ肉(5)を剥離する前記剥離器具(40)が、前記膝側の顆(9)によって作動される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記膝肉(22)と前記サイ肉(5)とを互いにつなげて維持する間に前記膝肉(22)を前記膝頭(23)から切り離し、なおも相互につなげられている前記膝肉(22)および前記サイ肉(5)を前記ドラムスティック(2)から続いて切り離す前記ステップが、
    − 膝頭剥離器具(141)とカウンター要素(142)とを備える膝肉剥離装置(140)を提供するステップであって、前記膝肉剥離装置(140)が開状態と閉状態とを有し、前記開状態において、前記膝頭剥離器具(141)と前記カウンター要素(142)とは、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前記膝関節(4)を前記膝頭剥離器具(141)と前記カウンター要素(142)との間に導入させることができるように、互いから離間される、ステップと、
    − 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられ、前記膝肉剥離装置(140)が前記開状態にある間、前記ドラムスティック側切込面(20)が前記カウンター要素(142)を向く状態で、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記カウンター要素(142)に隣接して配置するステップと、
    − 閉状態に、前記膝肉剥離装置(140)を持って行くステップであって、前記閉状態では、前記膝頭剥離器具(141)が、前記膝頭(23)の前記ドラムスティック側において前記膝頭に隣接する前記前側(16)において、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合し、前記カウンター要素(142)が、前記膝頭(23)の前記後側において、または、前記膝頭(23)の前記後側に隣接して、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合する、ステップと、
    − 前記ドラムスティック(2)と前記膝頭剥離器具(141)とが互いから離れるように移動され、それによって、前記カウンター要素(142)が、前記膝頭(23)の前記後側において、または、前記膝頭(23)の前記後側に隣接して、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合する間に、前記膝頭(23)を前記膝頭剥離器具(141)を越えて移動し、それによって、前記膝肉(22)を前記サイ(3)につながれたままにする間に、前記膝肉(22)を前記膝頭(23)から剥離する剥離ステップを実施するステップであって、そのため、前記剥離ステップの後、前記膝肉(22)および前記サイ肉(5)が前記膝頭剥離器具(141)の第1の側に存在し、前記膝頭(23)が前記膝頭剥離器具(141)の第2の側に存在する、ステップと、
    を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記方法が、
    前記膝頭(23)と前記ドラムスティック(2)との間に置かれる第1の切断場所(145)における切断によって、剥離された前記膝頭(23)を前記ドラムスティック(2)から切り離すステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記方法が、
    前記膝頭剥離器具(141)に隣接して、前記膝頭(23)と前記サイ(3)との間に置かれる第2の切断場所(146)における切断によって、前記膝頭(23)を前記サイ(3)および前記膝肉(22)から切り離すステップであって、前記切り離すステップの間、前記膝肉(22)および前記サイ(3)が相互につなげられたままである、ステップをさらに含む、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記ドラムスティック(2)および前記膝肉剥離装置(140)が互いから離れるように移動されているとき、前記ドラムスティック(2)がドラムスティック支持要素(70)によって支持され、前記ドラムスティック支持要素(70)が、前記ドラムスティック側切込面(20)において前記ドラムスティック(2)と係合する、請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を処理するためのシステムであって、
    前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、
    − 大腿骨(6)およびサイ肉(5)を少なくとも備えるサイ(3)であって、前記大腿骨(6)が膝側の端(7)および臀部側の端(8)を有する、サイ(3)と、
    − 脛骨(12)およびドラムスティック肉(11)を少なくとも備えるドラムスティック(2)であって、前記脛骨(12)が膝側の端(13)および足根関節側の端(14)を有する、ドラムスティック(2)と、
    − 膝頭(23)、前記膝頭(23)における膝肉(22)、および、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)との間の連結部(15)を少なくとも備える膝関節(4)と、
    を備え、
    前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が、前記膝頭(23)が位置付けられる側である前側(16)と、前記前側(16)の反対の側である後側(17)とを有し、
    前記システムが、
    − 家禽製品コンベヤ(25)であって、
    − 走路(26)、および、
    − 前記走路(26)の方向で互いから離間されると共に前記走路(26)に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具(25)であって、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を、前記足根関節側の端(14)において、または、前記足根関節側の端(14)に隣接して保持するように各々適合される、複数の家禽製品搬送器具(25)
    を備える家禽製品コンベヤ(25)と、
    − 前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)に沿って配置される膝カッター装置(130)であって、
    前記膝カッター装置(130)は、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられている間、前記膝関節(4)において横方向切込(18)を入れるように適合および配置され、前記横方向切込(18)が、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前記後側(17)から前記膝頭(23)に向かって入れられ、前記横方向切込(18)が、前記大腿骨(6)および前記脛骨(12)に対して横断する方向に概して延び、前記横方向切込(18)は、前記サイ(3)および前記ドラムスティック(2)が互いにつながれたままであり且つ前記膝頭(23)が完全なままであるように、前記膝頭(23)の前記後側に隣接して位置付けられる切込端(19)を有し、前記横方向切込(18)によって、ドラムスティック側切込面(20)とサイ側切込面(21)とが作り出される、膝カッター装置(130)と、
    − 前記膝カッター装置(130)の下流で、前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)に沿って配置される大腿骨除去装置(30)であって、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)とを互いにつなげて維持する間、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)を介して前記サイ肉(5)から前記大腿骨(6)を除去するように適合される、大腿骨除去装置(30)と、
    − 前記大腿骨除去装置(30)の下流で、前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)に沿って配置されるサイ肉および膝肉刈取装置(90)であって、前記膝肉(22)と前記サイ肉(5)とを互いにつなげて維持する間に前記膝肉(22)を前記膝頭(23)から切り離すように、および、なおも相互につなげられている前記膝肉(22)と前記サイ肉(5)とを前記ドラムスティック(2)から続いて切り離すように適合される、サイ肉および膝肉刈取装置(90)と、
    を備える、システム。
  15. 提供される前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)がサイ皮とドラムスティック皮とをさらに備え、
    前記システムが、前記膝カッター装置(130)の下流で前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)に沿って配置されるサイ皮除去装置(95)をさらに備え、前記サイ皮除去装置(95)が、前記ドラムスティック皮を前記ドラムスティック(2)に付着させて維持する間に、前記サイ皮を前記サイから除去するように適合される、請求項14に記載のシステム。
  16. 前記システムが、単一の羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を位置決めするように適合されるレッグ位置決め装置(210)をさらに備え、前記レッグ位置決め装置(210)が、前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)に沿って配置され、
    前記レッグ位置決め装置(210)が、
    − 前記サイ(3)と係合するように適合および配置されるサイ停止部(215)と、
    − 膝位置決め本体(223)を有し、それ自体と前記レッグ位置決め装置(210)の前記サイ停止部(215)とを互いに対して非作動位置から作動位置まで移動することで前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を屈曲位置へと持って行く膝位置決め器具(220)であって、前記非作動位置から前記作動位置までのこの運動の間に、前記膝位置決め本体(223)と前記サイ停止部(215)とが両方で前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合し、前記作動位置において、前記膝位置決め本体(223)と前記サイ停止部(215)との相対位置は、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記膝関節(4)において屈曲され、前記膝関節(4)が前記サイ停止部(215)の前にあるようになっており、前記膝位置決め本体(223)の前記非作動位置において、前記サイ停止部(215)と前記膝位置決め本体(223)との間の距離と、前記サイ停止部(215)と前記膝位置決め本体(223)との相対位置とは、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられている間に、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記サイ停止部(215)と前記膝位置決め本体(223)との間に配置できるようになる、膝位置決め器具(220)と、
    を備える、請求項14または15に記載のシステム。
  17. 前記システムが、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と前記膝頭(23)の傍において係合するように適合および配置される膝頭持ち上げ器具(230)をさらに備え、前記膝頭持ち上げ器具(230)が下方位置と上方位置との間で移動可能であり、前記下方位置において、前記膝頭持ち上げ器具(230)が前記膝頭(23)と係合し、前記膝頭持ち上げ器具(230)の前記上方位置において、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)は、前記膝頭持ち上げ器具(230)が前記膝頭(23)において前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を支持する状態で前記膝カッター装置(130)が前記横方向切込(18)を入れるために、前記膝カッター装置(130)に対して位置決めされる、請求項14から16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 前記大腿骨(6)が膝側の顆(9)をさらに備え、前記大腿骨除去装置(30)が、
    − 前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合し、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記膝関節(4)において屈曲位置へと屈曲するように適合される屈曲装置(31)であって、前記屈曲の間、前記サイ肉(5)が前記大腿骨(6)に留まり、前記ドラムスティック肉(11)が前記脛骨(12)に留まり、前記屈曲によって、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)とを互いにつなげて維持する間、前記サイ(3)と前記ドラムスティック(2)との間の角度を変更し、前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)を開放し、前記サイ側切込面(21)を露出し、前記屈曲装置(31)が、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記屈曲位置で維持するようにさらに適合される、屈曲装置(31)と、
    − 中央開口(36)を有し前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)の前記サイ側切込面(21)に隣接して配置可能である弾性剥離器具部材(35)であって、前記中央開口(36)が、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有し、前記最小直径が、前記大腿骨(6)の膝側の顆(9)の最大直径より小さく、前記中央開口(36)がその最小直径に向かって付勢される、弾性剥離器具部材(35)と、
    − 前記膝関節(4)における前記横方向切込(18)が開放されて維持され且つ前記サイ(3)および前記ドラムスティック(2)が互いにつなげられて維持されている間、前記大腿骨(6)に前記中央開口(36)を通過させ、それによって前記大腿骨(6)から前記サイ肉(5)を切り離すように適合される大腿骨変位組立体(37)と、
    を備える、請求項14から17のいずれか一項に記載のシステム。
  19. 前記中央開口(36)の前記最小直径は、前記大腿骨(6)が臀部側の顆(10)を備える場合には前記膝側の顆(9)と前記臀部側の顆(10)との間の領域、または、前記大腿骨(6)が臀部側の顆(10)を備えない場合には前記膝側の顆(9)と前記臀部側の端(8)との間の領域において、前記大腿骨(6)の太さより大きい、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記大腿骨除去装置が、大腿骨除去組立体を備え、前記大腿骨除去組立体が、
    − 前記膝側の顆(9)と前記臀部側の端(8)との間の領域において、前記膝側の端(7)から前記臀部側の端(8)に向かう方向で、前記大腿骨(6)から前記サイ肉(5)を剥離するように適合される剥離器具(40)と、
    − 前記大腿骨(6)を前記剥離器具(40)に対して移動するために、引っ張り力を前記大腿骨(6)にかけるように適合される引っ張り器具(42)と、
    を備える、請求項18または19に記載のシステム。
  21. 前記大腿骨除去組立体が、前記大腿骨(6)の前記膝側の顆(9)によって運転されるように適合される剥離器具作動装置(45)を備える、請求項20に記載のシステム。
  22. 前記サイ肉および肉刈装置(90)が、
    − 膝肉剥離装置(140)であって、
    − 膝頭剥離器具(141)、および、
    − 前記家禽製品コンベヤ(25)の前記走路(26)からある距離に配置されるカウンター要素(142)であって、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)が前記家禽製品搬送器具(25)から吊り下げられている間、前記ドラムスティック側切込面(20)が前記カウンター要素(142)を向く状態で、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)を前記カウンター要素(142)に隣接して配置することができる、カウンター要素(142)
    を備え、
    前記膝肉剥離装置(140)が開状態と閉状態とを有し、前記開状態において、前記膝頭剥離器具(141)と前記カウンター要素(142)とが互いから離間され、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前記膝関節を、前記膝頭剥離器具(141)と前記カウンター要素(142)との間に導入させることができ、前記閉状態において、前記膝頭剥離器具(141)が、前記膝頭(23)の前記ドラムスティック側で、前記膝頭(23)において、または、前記膝頭(23)に隣接して、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)の前と係合し、前記カウンター要素(142)が、前記膝頭(23)からの前記膝肉(22)の剥離を可能とするために、前記膝頭(23)の後において、または、前記膝頭(23)の後に隣接して、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合する、膝肉剥離装置(140)と、
    − 前記ドラムスティック(2)と前記膝頭剥離器具(141)との互いから離れる相対移動を引き起こし、それによって、前記カウンター要素(142)が、前記膝頭(23)の前記後側において、または、前記膝頭(23)の前記後側に隣接して、前記羽毛取除されたホールレッグ家禽製品(1)と係合する間に、前記膝頭(23)を前記膝頭剥離器具(141)を越えて移動し、それによって、前記膝肉(22)を前記サイ(3)につながれたままにする間に、前記膝頭(23)からの前記膝肉(22)の剥離を引き起こすように適合される剥離運動装置(139)であって、前記剥離の後、前記膝肉(22)および前記サイ肉(5)が前記膝頭剥離器具(141)の第1の側に存在し、前記膝頭(23)が前記膝頭剥離器具(141)の第2の側に存在する、剥離運動装置(139)と、
    を備える、請求項14から20のいずれか一項に記載のシステム。
  23. 前記膝肉(22)が前記膝頭(23)から剥離された後、前記膝頭(23)を前記ドラムスティック(2)から切り離すように適合および配置されるドラムスティック−膝頭分離器具(60)であって、前記膝頭(23)と前記ドラムスティック(2)との間に置かれる第1の切断場所(145)において切断を行うように適合および配置される、ドラムスティック−膝頭分離器具(60)を備える、請求項22に記載のシステム。
  24. 前記膝肉(22)が前記膝頭(23)から剥離された後、前記膝頭(23)を前記サイ(3)および前記膝肉(22)から切り離すように適合および配置される膝頭−サイ分離器具(65)であって、前記膝頭(23)と前記サイ(3)との間で前記膝頭剥離器具(141)に隣接して置かれる第2の切断場所(146)において切断を行うように適合および配置され、その切り離しの間、前記膝肉(22)および前記サイ(3)が相互につなげられたままである、膝頭−サイ分離器具(65)を備える、請求項22または23に記載のシステム。
  25. 前記サイ肉および膝肉刈取装置(90)が、前記ドラムスティック(2)および前記膝肉剥離装置(140)が互いから離れるように移動されているとき、前記ドラムスティック(2)を支持するように適合されるドラムスティック支持要素(70)をさらに備え、前記ドラムスティック支持要素(70)が、前記ドラムスティック側切込面(20)において前記ドラムスティック(2)と係合するように配置および適合される、請求項22から24のいずれか一項に記載のシステム。
JP2016573887A 2014-06-18 2015-06-11 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステム Active JP6691062B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NL2013019 2014-06-18
NL2013018 2014-06-18
NL2013018A NL2013018B1 (en) 2014-06-18 2014-06-18 System and method for removing a thigh bone from a defeathered whole leg poultry product.
NL2013017 2014-06-18
NL2013019A NL2013019B1 (en) 2014-06-18 2014-06-18 Method and system for processing a defeathered whole leg poultry product.
NL2013017A NL2013017B1 (en) 2014-06-18 2014-06-18 Method and system for harvesting knee meat together with thigh meat from a poultry leg.
PCT/NL2015/050431 WO2015194946A1 (en) 2014-06-18 2015-06-11 Method and system for processing a defeathered whole leg poultry product

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017524351A JP2017524351A (ja) 2017-08-31
JP2017524351A5 JP2017524351A5 (ja) 2018-07-19
JP6691062B2 true JP6691062B2 (ja) 2020-04-28

Family

ID=53496919

Family Applications (4)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573845A Active JP6545724B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-11 家禽の脚部から大腿部肉と共に膝部肉を摘出するための方法およびシステム
JP2016573887A Active JP6691062B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-11 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステム
JP2016573893A Active JP6691063B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-11 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法
JP2019181426A Active JP6871333B2 (ja) 2014-06-18 2019-10-01 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573845A Active JP6545724B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-11 家禽の脚部から大腿部肉と共に膝部肉を摘出するための方法およびシステム

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016573893A Active JP6691063B2 (ja) 2014-06-18 2015-06-11 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法
JP2019181426A Active JP6871333B2 (ja) 2014-06-18 2019-10-01 羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムおよび方法

Country Status (8)

Country Link
US (3) US9883680B2 (ja)
EP (3) EP3157343B1 (ja)
JP (4) JP6545724B2 (ja)
KR (3) KR102401030B1 (ja)
CN (3) CN106604642B (ja)
BR (4) BR112016029409B1 (ja)
DK (3) DK3157343T3 (ja)
WO (3) WO2015194944A2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106540771B (zh) * 2016-10-27 2019-06-28 林行达 一种电气机械生产用垃圾高效处理设备
CN107927126A (zh) * 2017-11-27 2018-04-20 泗县强英食品有限公司 一种家禽边腿自动分割机
DK3508066T3 (da) * 2018-01-03 2024-01-29 Baader Food Systems Denmark As Arrangement og fremgangsmåde til forarbejdning af fjerkræ
KR102121650B1 (ko) * 2018-03-14 2020-06-10 주식회사 태진 도계의 장각 발골시스템
NL2022550B1 (en) * 2019-02-08 2020-08-19 Foodmate Bv System and method for deboning a poultry leg part
NL2022804B1 (en) * 2019-03-25 2020-10-02 Meyn Food Processing Tech Bv Method and apparatus for providing a drumstick from a poultry's leg
NL2022799B1 (en) * 2019-03-25 2020-10-02 Meyn Food Processing Tech Bv Apparatus and method for harvesting meat from poultry thighs
NL2023211B1 (en) 2019-05-27 2020-12-02 Meyn Food Processing Tech Bv An apparatus for carrying out an operation on slaughtered poultry or on a part of slaughtered poultry
CN113826681A (zh) * 2021-10-25 2021-12-24 徐州恒阳禽业有限公司 一种自动夹紧且往复刮肉的鸡腿剃肉装置
JP2024094481A (ja) * 2022-12-28 2024-07-10 株式会社前川製作所 食肉加工装置、及び、食肉加工システム

Family Cites Families (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3038197A (en) * 1959-03-19 1962-06-12 King Mfg Corp Disjointing machine for carcass limbs
US3364515A (en) 1965-04-12 1968-01-23 Gainesville Machine Company In Device for separation of jointed animal members
US3364615A (en) 1966-12-30 1968-01-23 Denver Creel Inc Fishing creel
US3615692A (en) 1969-06-30 1971-10-26 Ralston Purina Co Method of preparing a stuffed poultry leg
US3644963A (en) * 1969-07-24 1972-02-29 Federico Terranova Procedure for the removal of the bones from hams and similar cuts of meat
EP0049091B1 (en) * 1980-10-01 1985-08-21 Bernard Matthews Limited Method and apparatus for removal of meat from poultry limbs
US4495675A (en) * 1982-04-12 1985-01-29 Hill Carl J Method and apparatus for removing meat from the knuckled end of a bone
DE3490550T1 (de) * 1983-11-29 1985-12-12 Mayekawa Mfg. Co., Ltd., Tokyo/Tokio Verfahren zum Trennen des dunklen Fleisches eines Huhnes von dessen Knochen unter Verwendung eines gurtartigen Schneidgerätes und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JPS60118141A (ja) * 1983-11-29 1985-06-25 株式会社前川製作所 ベルト状カツタを用いた脱骨作業における腿肉の保持方法
JPS60118142A (ja) * 1983-11-29 1985-06-25 株式会社前川製作所 ベルト状カツタによる食鶏の骨付き腿肉の脱骨方法
US4843682A (en) * 1986-12-05 1989-07-04 Bowen David G Poultry deboner
US5001812A (en) * 1988-10-31 1991-03-26 Hazenbroek Jacobus E Revolving poultry thigh deboner
CA1322438C (en) * 1988-10-31 1993-09-28 Jacobus E. Hazenbroek Revolving poultry thigh deboner
US4993113A (en) * 1989-04-03 1991-02-19 Hazenbroek Jacobus E On-line thigh deboner
JPH02283236A (ja) 1989-04-21 1990-11-20 Goodetsukusu Kk 食鳥ももの骨抜き方法およびその装置
JPH02283230A (ja) 1989-04-21 1990-11-20 Osaka Seiyaku:Kk ゴキブリ忌避方法
DK0442554T3 (da) * 1990-01-30 1994-02-21 Stork Pmt Fremgangsmåde og apparat til at udføre en nøjagtig skæreoperation nær ved knæleddet på et ben fra et slagtet dyr
US5015213A (en) * 1990-01-31 1991-05-14 Hazenbroek Jacobus E On-line cut-up system with joint opener
US5228881A (en) 1991-04-03 1993-07-20 Gordex Corporation Poultry leg boning apparatus
US5176562A (en) 1991-04-26 1993-01-05 Foodcraft Holdings, Inc. Dark meat deboner with leg scraper
NL9101050A (nl) * 1991-06-18 1993-01-18 Stork Pmt Werkwijze en inrichting voor het bewerken van de huid van een poot van een geslachte vogel.
JP3408559B2 (ja) * 1991-07-30 2003-05-19 株式会社前川製作所 脱骨方法
NL9200090A (nl) 1992-01-17 1993-08-16 Stork Pmt Inrichting en installatie voor het transporteren van geslachte dieren, in het bijzonder vogels.
NL9300564A (nl) * 1992-09-29 1994-04-18 Stork Protecon Bv Werkwijze en inrichting voor het ontbenen van pootstukken van slachtdieren.
US5277649A (en) * 1992-12-01 1994-01-11 Systemate Holland B.V. Method and apparatus for removing meat from poultry legs and thighs
DE4320241C2 (de) * 1993-06-18 1995-06-08 Heinz Ochs Verfahren und Vorrichtung zum Entbeinen von Geflügelschenkeln
DE4421882C2 (de) * 1994-05-26 1997-02-06 Nordischer Maschinenbau Verfahren und Einrichtung zum Lösen des Fleisches von den Knochen tierischer Extremitäten
NL9400954A (nl) * 1994-06-13 1996-01-02 Stork Protecon Langen Bv Inrichting voor het ontbenen van vleesstukken met een samengesteld beenstelsel.
NL9401198A (nl) * 1994-07-21 1996-03-01 Stork Pmt Werkwijze en inrichting voor het fileren van de romp van geslacht gevogelte.
NL1001226C2 (nl) 1995-09-18 1997-03-20 Stork Pmt Werkwijze en inrichting voor het ontbenen van een poot.
WO1997011608A1 (de) * 1995-09-26 1997-04-03 Maja-Maschinenfabrik Herrmann Schill Gmbh Maschine zum automatischen entbeinen von fleischteilen, insbesondere geflügelschenkel
US5976004A (en) * 1996-01-23 1999-11-02 Systemate Holland, B.V. Partially deboned poultry product and process
JPH11127770A (ja) * 1997-10-31 1999-05-18 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 食鳥腿肉のサイボーン切込み装置
NL1012703C2 (nl) * 1999-04-06 2000-10-09 Stork Pmt Werkwijze en inrichting voor het bewerken van een gevogeltepoot.
US6322438B1 (en) * 1999-07-15 2001-11-27 Systemate Group, B.V. Poultry leg and thigh processor
JP4190705B2 (ja) 2000-06-30 2008-12-03 株式会社前川製作所 腿肉分離方法とその装置
NL1019293C1 (nl) * 2001-11-05 2003-05-07 Stork Pmt Werkwijze en inrichting voor het verwijderen van een bot uit een extremiteit van een slachtdier.
CA2546456A1 (en) 2003-06-20 2004-12-29 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Method and apparatus for separating thigh meat and oyster meat
US7008313B2 (en) * 2004-05-13 2006-03-07 Skippack Creek Corporation Method of making food products from the thigh of a bird and food products made in accordance with the method
NL1030388C2 (nl) 2005-11-10 2007-05-16 Systemate Group Bv Ontbener.
JP5331244B2 (ja) * 2010-03-30 2013-10-30 株式会社前川製作所 骨付き腿肉の脱骨方法及び装置
NL2005027C2 (en) * 2010-07-05 2012-01-09 Meyn Food Proc Technology Bv A method and device for slitting a chicken leg.
BR112014022535B1 (pt) * 2012-03-13 2020-06-30 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. dispositivo e método para a remoção de escàpula de carne com osso e sistema de desossagem de carne com osso que inclui o dispositivo
JP5963556B2 (ja) * 2012-06-14 2016-08-03 株式会社前川製作所 骨付きモモ肉の脱骨装置及び脱骨方法
US8777704B2 (en) 2012-06-27 2014-07-15 Foodmate Bv Method and apparatus for removing the knee cap from a deboned poultry part
NL2009717C2 (en) * 2012-10-29 2014-05-01 Foodmate B V Method of and system for automatically removing meat from an animal extremity.
US8961274B1 (en) * 2013-12-18 2015-02-24 Foodmate Bv Selective tendon cutter and method
US9326527B2 (en) * 2014-03-06 2016-05-03 Mayekawa Mfg. Co., Ltd. Device and method for deboning bone-in leg
JP7079610B2 (ja) * 2018-01-30 2022-06-02 株式会社 資生堂 含浸用油中水型乳化化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
CN106659173A (zh) 2017-05-10
BR112016029598A2 (pt) 2017-08-22
JP6545724B2 (ja) 2019-07-17
EP3157343A1 (en) 2017-04-26
JP2017518065A (ja) 2017-07-06
BR112016029598B1 (pt) 2022-06-07
DK3157342T3 (en) 2018-12-03
JP2017524351A (ja) 2017-08-31
KR20170018031A (ko) 2017-02-15
JP2017522013A (ja) 2017-08-10
BR122020001800B1 (pt) 2022-06-07
KR20170019421A (ko) 2017-02-21
BR112016029409A2 (pt) 2017-08-22
KR20170018062A (ko) 2017-02-15
EP3157344A1 (en) 2017-04-26
US20170127692A1 (en) 2017-05-11
EP3157343B1 (en) 2018-11-07
KR102451399B1 (ko) 2022-10-07
CN106659173B (zh) 2019-10-25
WO2015194944A2 (en) 2015-12-23
EP3157344B1 (en) 2018-10-31
WO2015194945A1 (en) 2015-12-23
KR102401029B1 (ko) 2022-05-24
US9883680B2 (en) 2018-02-06
BR112016029613A2 (pt) 2017-08-22
JP2019216747A (ja) 2019-12-26
EP3157342B1 (en) 2018-08-15
DK3157344T3 (en) 2019-02-11
WO2015194946A1 (en) 2015-12-23
US9808019B2 (en) 2017-11-07
US20170172165A1 (en) 2017-06-22
BR112016029613B1 (pt) 2021-10-26
EP3157342A2 (en) 2017-04-26
WO2015194944A3 (en) 2016-03-10
CN106604642A (zh) 2017-04-26
DK3157343T3 (en) 2019-03-04
JP6871333B2 (ja) 2021-05-12
CN106604642B (zh) 2019-11-05
CN106572667B (zh) 2020-06-26
KR102401030B1 (ko) 2022-05-24
CN106572667A (zh) 2017-04-19
JP6691063B2 (ja) 2020-04-28
US20170142989A1 (en) 2017-05-25
BR112016029409B1 (pt) 2021-10-26
US9872506B2 (en) 2018-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6691062B2 (ja) 羽毛取除されたホールレッグ家禽製品を処理するための方法およびシステム
JP5433723B2 (ja) 屠殺された家禽の胴体部を処理する方法および装置
NL2005027C2 (en) A method and device for slitting a chicken leg.
JP2017524351A5 (ja)
JP2005507263A (ja) 食肉処理動物の肢部から骨を除去する方法及びデバイス
JP5701692B2 (ja) 食鳥屠体の首皮取り装置及び方法
EP2724618B1 (en) Method of and system for automatically removing meat from an animal extremity
JP2017518065A5 (ja)
JP5911558B2 (ja) 家禽の大腿部から腿肉およびオイスターミートを摘出するための方法および摘出器具
NL2013019B1 (en) Method and system for processing a defeathered whole leg poultry product.
NL2013018B1 (en) System and method for removing a thigh bone from a defeathered whole leg poultry product.
NL2013017B1 (en) Method and system for harvesting knee meat together with thigh meat from a poultry leg.
JP2024501187A (ja) 家禽脚製品から皮を除去するための皮剥ぎ装置、システムおよび方法
NL1011736C1 (nl) Werkwijze en inrichting voor het bewerken van een gevogeltepoot.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180607

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190701

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200316

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6691062

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250