JP6687598B2 - 屠殺された家禽の内臓摘出のための方法およびデバイス - Google Patents

屠殺された家禽の内臓摘出のための方法およびデバイス Download PDF

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Description

本発明は、屠殺された家禽の内臓摘出のための方法およびデバイスに関する。
家禽加工工場では、屠殺および羽毛除去された家禽が、内臓摘出デバイスに搬送され、このデバイスにより胴体の体腔から内臓パックが除去される。通常は、体腔は、排出端部にて開かれ、この排出端部開口は、内臓摘出デバイスの上流の別個の排出端部開口デバイスかまたは内臓摘出デバイスと一体化された排出端部開口デバイスにより形成される。
多数の通常の内臓摘出方法では、胴体は、例えばほぼ垂直配向になど、頸端部が下方に向いた状態の配向に保持されるか、または傾斜配向に保持される。この頸端部が下方に向いた配向は、排出側が下方に配向される配向よりも実践的である。後者の配向では、内臓パック(またはその一部分)が体腔から制御されることなくこぼれ落ちてしまうまたはその恐れがあるが、頸部が下方に向いた配向が用いられる場合には、これは生じないまたは殆ど生じない。また、排出端部が下方に向いた配向では、胴体が脚部から懸吊された状態で通常搬送されるため、内臓摘出デバイスのかなり複雑な保持構造体が必要となる。排出端部が下方に向いた配向の一例は、例えば特許文献1に記載されている。
通常の内臓摘出方法では、内臓摘出器具が、開口された排出端部を経由して保持された胴体の体腔に挿入される。内臓摘出器具は、その前方端部が内臓パックを通り越して少なくとも肝臓を越えるまで、一般的には心臓の下方まで進むように、体腔の胸側部に沿った経路を体腔内へとより深く挿入され、例えばそれにより内臓摘出器具の前方端部のクランプ(存在する場合)により頸端部の近くに食道をクランプ固定する。次いで、内臓摘出器具は引き抜かれ、それにより内臓パックが体腔から引き上げられ出される。
内臓パックを自動除去するための内臓摘出デバイスの初期の一例は、特許文献2に開示されている。そこでは、内臓摘出器具は、体腔に挿入され、内部臓器に対する損傷を回避するように体腔の胸側部に沿って弧状に進められる。前述の特許の図15および図16を参照すると、内臓摘出器具は、器具の前方端部を形成する湾曲部により連結された平行レッグを有するループとして具現化されて開示されている。
内臓摘出器具は、湾曲部が頸端部に近い腔内の深さとなる肺に到達するまで、体腔に挿入される。次いで、内臓摘出器具は、背骨に沿って引き抜かれ、このプロセスにおいて、砂嚢および内臓パックの残りの部分が、器具のレッグ間に捕捉される。さらなる引き抜きにより、内臓パック全体が体腔から除去される。
特許文献2と同一譲受人に譲渡された特許文献3では、内臓摘出デバイスは、ループ状内臓摘出器具に加えて、前胃を把持するための器具を備える。ループ状内臓摘出器具は、臓器の最下部に到達するように胸側部に沿って体腔内に深く挿入され、次いで背部に向かって移動される。内臓摘出器具の引き抜き移動で、ループの湾曲部が、砂嚢の底部に到達するように上方に引かれる。次いで、ループは、固定状態に保持されるが、前胃器具は、前胃の下方に到達するように体腔の背部に沿って進められる。次いで、この器具の舌部が起こされ、上方移動でこの舌部は、前胃に対接状態に載置される。その後、体腔から両器具が同時に引き抜かれる。
特許文献4には、家禽内臓摘出の別の先行技術の例が開示されている。ここでは、このプロセスの第1のステップは、スパーテルおよび内臓摘出器具を弧状経路において体腔内に導入することを伴う。この導入の初期段階で、スパーテルは、内臓摘出器具より先に前進される。スパーテルは、砂嚢を通り越し、胸側部から肝臓および心臓を分離させ、次いで後退移動される。次いで、内臓摘出器具は、体腔内へとより深く挿入され、内臓摘出器具の前方端部が食道に係合するように胴体の背部に向かって傾斜される。次いで、器具が、内臓パックが体腔から除去されるように引き抜かれる。特許文献4は、このアプローチにより実現される利点の1つが肝臓の損傷の減少であると具体的に開示している。
鮮度の高い肝臓は、容易に損傷を被るかなり脆弱な臓器である。損層を被っていない肝臓は、著しく高い金銭的価値を有するため、かかる損傷の減少は、家禽肉産業において重要である。一般的に、損傷を被った肝臓は、ペットフード材料等として使用されるが、損傷を被っていない肝臓は、人間による消費用の食品として市場に出される。
特許文献5では、C字形ブレースを有する内臓摘出器具が開示される。これらのブレースの前方端部または下方端部は、肺領域まで胸側部に沿って体腔に挿入される。これらの端部は、家禽の胴体の頸端部付近の食道用のクランプを形成するように具現化される。肝臓への損傷を防ぐ課題は、特許文献5でも対処される。損傷は、ブレースが肝臓を通り越した後に、C字形ブレースをクランプ固定位置に移動させることのみによって回避される。
別の内臓摘出方法および内臓摘出デバイスが、特許文献6に開示されている。ここでは、内臓摘出器具は、胸側部に沿って体腔に挿入され、前方端部が体腔の背壁部に対して食道を押すまで下方に進み続ける。このデバイスは、素嚢を外すための追加の器具を備え、この器具は、胴体の頸端部を経由して導入される。
特許文献7では、前方端部に1つまたは複数の可動クランプジョーを有する内臓摘出器具が開示されている。この器具は、前方端部が心臓の下方の食道に到達するまで、胸側部に沿って体腔に挿入される。
既存の内臓摘出方法および内臓摘出デバイスのさらなる例が、特許文献8であり、内臓摘出器具は、スプーン部材および把持部材の両方を備える。後者は、食道を把持するように具現化される。スプーン部材は、内臓摘出プロセスにおいて所望の移動シーケンスを達成するように把持部材に対して可動である。
特許文献9では、胴体が内臓摘出デバイスへと前方に搬送される前に、開口された家禽胴体に対して動作を実施する腹部脂肪保持デバイスが開示される。腹部脂肪保持デバイスは、胴体の体腔に導入される掻き取り器具を使用する。この掻き取り器具は、初めに体腔に挿入され、次いで砂嚢に沿った掻き取り動作が実施されそれにより砂嚢と腹部脂肪との間の結合が壊されるように、上方移動を実施する。砂嚢および腹部脂肪がこの上方掻き取り移動に巻き込まれ、それにより体腔から除去されるのを防ぐために、芯合わせブレースが、これらの部分が体腔内に留まるように提案される。
先行技術の内臓摘出方法および内臓摘出デバイスは、肝臓に対して与えられる損傷の観点から満足なものではないことが判明している。現行では、内臓摘出デバイスの動作速度は非常に速く、採取された肝臓の損傷による損失が、30〜60%の範囲内で見受けられる。
米国特許第6328645号明細書 米国特許第3798708号明細書 米国特許第4019222号明細書 米国特許第3879803号明細書 米国特許第5186679号明細書 国際公開第97/25872号パンフレット 国際公開第01/52659号パンフレット 欧州特許出願公開第1011341号明細書 欧州特許出願公開第1493335号明細書
したがって、本発明の目的は、内臓摘出プロセスにおける肝臓損傷を減少させる効果のある手段を提案することである。
本発明のさらなる目的は、例えば特許文献5、特許文献6、特許文献7、および特許文献8に開示されるような、挿入ステップの最中に体腔の胸側部に沿って肝臓を越えて移動される既存のかつ現行において広く使用される内臓摘出器具と容易に組み合わされ得るような手段を提供することである。
本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の内臓摘出方法を提供する。この方法は、内臓摘出器具とは異なる砂嚢事前引上げ器具が使用され、この砂嚢事前引上げ器具が、開口された排出端部を経由して保持された胴体の体腔に進入され、砂嚢事前引上げ器具が、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪を把持するように操作され、砂嚢事前引上げ器具が、砂嚢を引き上げ、それにより肝臓を含む内臓パックのさらなる部分を同伴させるように操作され、砂嚢を引き上げる前記ステップが、内臓摘出器具が体腔に挿入されることにより、内臓摘出器具の前方端部が肝臓を越えて体腔の胸側部に沿って進む前に、実施されることを特徴とする。
砂嚢自体および/または砂嚢に結合された腹部脂肪を把持することによる前記専用の砂嚢事前引上げ器具による砂嚢の把持および事前引上げは、内臓パックのさらなる部分を同伴し、このさらなる部分は肝臓も含み、これにより、肝臓に対して有害な損傷を引き起こすことなく、肝臓を越えて胸側部に沿って内臓摘出器具を後に進めることが容易となることが判明している。説明すると、頸部が下方に向いた配向に胴体があり、排出端部が開口された状態において、内臓パックは、体腔の頸側部が下方に向かって細くなる漏斗の形状を効果的に有する状態で、体腔内に下方へと効果的に沈み込む。内臓パックの砂嚢および肝臓を含む同伴部分を専門的に把持および引き上げることにより、この「下方沈み込み効果」は、少なくとも部分的に補償され、それにより次いで内臓摘出器具は、より容易に、および存在する場合には内臓による抵抗または内臓との接触がより軽減された状態で、後に胸側部に沿って体腔内へと深く下方に進められ得る。特に、内臓パックの胸側部に位置する脆弱な肝臓は、顕著な肝臓損傷の減少がみられるためこのアプローチにより利益を被ることが分かる。このアプローチにより心臓への損傷も減少し得る。
本発明のアプローチは、内臓摘出器具が、胸側部に沿った挿入動作の終了付近またはその後に、心臓の下方の食道を把持するための把持動作を実施し、例えば内臓摘出器具全体またはその前方端部もしくは例えば可動前方端部などの他の部分が、例えば器具全体を傾斜させることなどによって例えば胴体の背部に向かってなど食道に向かって移動されるデバイスにおいて、特に有利であると考えられる。上記で説明したように、かかる方法およびデバイスは、当技術において知られている。内臓パックの砂嚢および同伴部分の前もっての専門的な事前引上げにより、内臓摘出器具によるこの把持動作は、内臓パックの肝臓および心臓の領域に過剰な圧迫を引き起こさないかまたは限定的にのみ引き起こし、それにより肝臓および/または1つまたは複数の他の臓器の損傷が減少する可能性が実現される。
本発明は、ニワトリの内臓摘出を目的として主に提案されるが、例えばアヒルなどの他の家禽もまた予期される。
本発明は、砂嚢自体および/または砂嚢に結合された腹部脂肪を把持することにより砂嚢を引き上げることを提案する。砂嚢は、強靭な臓器であり、事前引上げ器具による効果的に標的となり得る。砂嚢の固有の強靭さにより、砂嚢は、容易には損傷を被らない。実施形態では、このアプローチにより、自動家禽内臓摘出において現行で一般的である高速にて実施され得るややしっかりとした把持が可能となる。
実践的な実施形態では、砂嚢は、体腔の開口された排出端部内へと上方から見た場合に、腸の一部によって覆われ得る。事前引上げ器具が、体腔内に導入されて砂嚢に到達すると、腸は、その可撓性により器具によって容易に変位され、腸は、無傷に留まることとなり、それにより消化物をまき散らす望ましくない事態が回避される。
砂嚢事前引上げ器具が、砂嚢を把持および引き上げる専門の役割を果たすことにより、体腔内への砂嚢事前引上げ器具の導入は、内臓摘出器具の最大挿入深さ未満の浅い深さまでとなる。事前引上げ器具の導入は、砂嚢事前引上げ器具が肝臓から離れた状態に留まり、肝臓に損傷を与えるのを回避するために肝臓に沿って進まないように実施され得る。例えば、事前引上げ器具は、例えば胴体の頸部が下方に向いた配向で考えた場合に砂嚢の底部のレベルまたはその底部を丁度越えるレベルまで移動するなど、砂嚢と肝臓との間の深さまでその前方端部が移動するように導入される。一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢を引き上げ、さらに例えば胴体の背部の位置へなど、胴体の胸部から離れるように砂嚢を変位させるように作動される。胴体の背部に向かってまたは背部まで砂嚢を移動させることにより、肝臓を、好ましくはさらに心臓を越えることを含め、内臓パックを越えて胸側部に沿って内臓摘出器具を挿入することが、さらに容易になり、肝臓に対する損傷のさらなる減少が、結果的に得られることが予期される。
砂嚢の事前引上げは、例えば砂嚢の頂部上の腸の一部が体腔から外に移動された状態においてなど、事前引上げされた砂嚢が体腔内に依然として存在し、それにより体腔から外へは移動されないように実施され得る。一実施形態では、事前引上げは、砂嚢が体腔から外に完全に出るように実施される。
一実施形態では、内臓摘出器具の引き抜きの最中に、砂嚢事前引上げ器具が、内臓摘出器具と共に引き抜き動作において移動され、それにより内臓パックの砂嚢および同伴される部分がさらに引き上げられる。このアプローチにより、引き抜き中に内臓パックに対して課される負荷の軽減という利点が得られ、これは、例えば心臓、前胃等の肝臓以外の臓器パック内の1つまたは複数の臓器の無傷性にも恩恵を与え得るため、それにより採取可能な臓器の観点から内臓の収量をさらに向上させ得る。また、これは、例えば内臓摘出器具の前方端部が食道をクランプ固定するクランプを備えるまたはそのクランプとして具現化される場合などに、内臓パックが2つの箇所にて容易に係合されることにより、内臓摘出速度の上昇を可能にし得る。このアプローチの別の利点は、砂嚢が、体腔から引き抜かれた場合に、所定位置において事前引上げ器具により保持される点である。これは、内臓パックを、例えば内臓が検査される検査ステーションに続く内臓パックコンベヤなどの下流の内臓パックコンベヤに移送することが可能となる観点から有利となり得る。例えば、事前引上げ器具は、引き抜き動作の最中に砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪の把持を維持するように具現化および操作される。
一実施形態では、様々な先行技術のデバイスから知られるように、内臓摘出器具の前方端部は、内臓摘出器具を引き抜く前に食道を把持し、例えば内臓摘出器具の前方端部は、食道クランプを備え、例えば1つまたは複数の可動食道クランプジョーを有する。これは、内臓パックの完全な除去の観点から有利となり得る。
実践的な実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢を捕捉するように具現化された砂嚢スプーンを備える。砂嚢スプーンは、砂嚢の胸側部にて体腔に進入され、次いで体腔の背部に向かって移動され、砂嚢を捕捉し引き上げるように引き上げられ、それにより内臓パックのさらなる部分を同伴させる。前記さらなる部分は、肝臓を含む。好ましくは、スプーンは、砂嚢を捕捉するように形状設定された剛性部材として具現化される。これにより、事前引上げ器具上の可動部分を不要とすることが可能となり、例えばクランプ等を不要とすることが可能となり、これにより、単純な構造および高速動作が可能となる。スプーンは、例えば普通のテーブルスプーンにやや似た寸法および形状を有してもよい。所望に応じて、スプーンは、例えばスプーンがループ形状スプーンを効果的に形成するように中央開口など、スプーンの表面に1つまたは複数の開口を有してもよい。
一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪をクランプ固定するように操作されるクランプを備える。
スプーンまたはクランプの代わりに、事前引上げ器具は、異なる様式で砂嚢および/または結合された腹部脂肪を把持するようにも具現化され得る。例えば、事前引上げ器具は、砂嚢および/または結合された腹部脂肪の下方に吊るされたループ、砂嚢および/または結合された腹部脂肪に係合するフックまたはスピア、砂嚢および/または結合された腹部脂肪を吸引により捕捉する吸引デバイス等を有するブラケットとして具現化され得る。
実践的な一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、クランプを備え、砂嚢事前引上げ器具のクランプは、左側クランプ部材および右側クランプ部材を備え、各クランプ部材は、前方端部を有する。これらのクランプ部材は、胴体の胸部に対面する砂嚢の側部に沿って、および好ましくは前方端部が砂嚢を越えて進められる深さまで、例えば砂嚢の直下まで体腔内に進入される。例えば砂嚢の底部の高さにてなど把持を実施するために適した深さに導入されると、左側クランプ部材は、砂嚢の左側部に沿って進められ、右側クランプ部材は、右側部(上から見た場合)に沿って胴体の背部に向かって砂嚢に対するクランプ固定位置まで進められる。所望に応じて、これらの進み動作は、事前引上げ器具の一部の垂直運動と組み合わされ得る。このクランプ固定位置において、クランプ部材は、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪の背部部分がクランプ部材同士の間にクランプ固定されるように、相互に向かって移動されている。次いで、事前引上げ器具は、本明細書において説明されるように砂嚢を引き上げるように操作される。
実践的な一実施形態では、事前引上げ器具のクランプ部材は、砂嚢に結合された腹部脂肪がクランプ固定されるように、クランプ固定位置において相互から離間され、その一方で離間により、クランプ固定位置においてクランプ部材同士の間への腸の損傷を被らない進入が可能となる。これにより、クランプ固定によって腸の破裂を招くリスクが回避または軽減される。
砂嚢事前引上げ器具の使用は、器具の適切な設計および動作において、砂嚢に結合された腹部脂肪を、元々やや強力に結合された砂嚢から外れた状態にするためにも採用され得る。例えば砂嚢に近い腹部脂肪を局所的に裂くおよび/または砂嚢との結合を裂くことなどによるこの外しは、例えばクランプ部材が砂嚢の両側部に沿って進められているときになど、砂嚢の把持プロセスの最中に意図的に引き起こされ得る。また、この外しは、砂嚢の胸部対面側から砂嚢の背部対面側へと砂嚢の両側部に沿って事前引上げ器具の部材を進めることと、その後、腹部脂肪が負荷を被り砂嚢から裂かれるおよび/または解放されるように、これらの部材により砂嚢の背側部にて腹部脂肪を挟むこととによっても達成または進行され得る。腹部脂肪のこの挟み効果は、所望に応じて砂嚢の事前引上げステップ後に、またはさらには事前引上げ器具および内臓摘出器具の両方による体腔からの内臓パックの引き抜きステップの後に達成され得る。
一実施形態では、事前引上げ器具は、事前引上げステップ後に砂嚢または結合された腹部脂肪に対する把持を維持するように具現化されることが予期され、さらなるステップで、腹部脂肪が負荷を被り、裂かれるおよび/または砂嚢から外れた状態になる引き動作が実施される。例えば、事前引上げ器具は、砂嚢に結合された腹部脂肪を挟むように具現化され、次いで砂嚢は、砂嚢からの腹部脂肪の所望の外しが達成されるように引き離される。例えば、追加の砂嚢停止部材が使用され、事前引上げ器具は、砂嚢が前記停止部材により抑制され、したがって既述の引き動作が実施されるように、前記砂嚢停止部材に対する移動を実施する。例えば、停止部材は、引戻り位置と作動位置との間で可動となるように、可動的に配置される。別の実施形態では、砂嚢停止部材は、例えば内臓摘出器具の前方端部などにより内臓摘出器具の上にまたは内臓摘出器具により形成され、前記前方端部は、腹部脂肪を保持する事前引上げ器具から離れるように砂嚢を押すために使用される。
また、事前引上げ器具は、事前引上げ後に砂嚢の把持を維持し、好ましくは可能な限り多量の胴体上の腹部脂肪を保持するために砂嚢に隣接して腹部脂肪に切り込むまたは切り通す腹部脂肪カッターの近傍に砂嚢を置くことが予期され得る。
一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、例えば上記で説明したような1つまたは複数の可動クランプ部材などの可動部材を備え、この可動部材は、例えば掻き取り動作において、例えばクランプ固定位置に向かってクランプ部材を移動させる最中など砂嚢の把持中に砂嚢の外部を越えて移動される。例えば、クランプ部材が前記クランプ固定位置において砂嚢の背側部に位置するなど、1つまたは複数のクランプ部材がクランプ固定位置に向かう移動中に砂嚢を越えて移動される状態での砂嚢事前引上げ器具の使用は、砂嚢に結合された腹部脂肪に対して前記動作の最中にクランプ部材により印加される力によって、前記腹部脂肪が砂嚢から外れたおよび/または裂かれた状態になる効果を得るために採用され得る。これは、胴体に対する砂嚢の連結を効果的に弱め、これは、腹部脂肪が次いで胴体に連結された状態に留まり、したがって胴体重量が増加するため、例えば内臓パックに対して課される負荷の観点からおよび/または収量の観点から、体腔からの内臓パックの後の引き抜きの最中に有利となり得る。
実践的な一実施形態では、頸端部が下方向に向いた状態の配向にて胴体を保持するステップは、胴体の脚部を、胴体の排出端部にて脚部間に置かれたスプレッダブラケットにより開脚位置に保持することを含む。一実施形態では、事前引上げ器具は、内臓摘出器具が体腔に進入する前に、砂嚢を把持し引上げ、好ましくは、次いで前記引上げ器具は、胴体の背部に向かって砂嚢をさらに移動させる。それにより、事前引上げ器具は、例えば事前引上げ器具が、殆どの場合において腔の胸側部から離れるように腸を同伴させ得ることにより、内臓摘出器具が腸と当たらないまたは殆ど当たらないことによって、体腔内への内臓摘出器具のための容易なアクセスをもたらす。これは、腸に対する損傷を回避させ、動作速度の上昇を可能にし得る。
また、本発明は、請求項12に記載のデバイスにも関する。このデバイスは、デバイスが、内臓摘出器具とは異なる砂嚢事前引上げ器具と、砂嚢事前引上げ器具駆動装置とをさらに備え、砂嚢事前引上げ器具および砂嚢事前引上げ器具駆動装置が、開口された排出端部を経由して保持された胴体の体腔に砂嚢事前引上げ器具を進入させるように構成され、砂嚢事前引上げ器具が、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪を把持するように動作可能であり、砂嚢事前引上げ器具が、砂嚢を引き上げ、それにより肝臓を含む内臓パックのさらなる部分を同伴するように動作可能であり、前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置が、内臓摘出器具が体腔に挿入されることにより、内臓摘出器具の前方端部が肝臓を越えて体腔の胸側部に沿って進む前に、砂嚢の前記引上げを生じさせるように構成されることを特徴とする。上記で説明したように、一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、内臓摘出器具の引き抜きの最中に、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪の把持を維持するように具現化され、内臓摘出器具と共に引き抜き動作において移動される。
上記で説明したように、一実施形態では、内臓摘出器具の前方端部は、内臓摘出器具の引き抜き前に食道を把持するように構成され、例えば内臓摘出器具の前方端部は、食道クランプを備える。
上記で説明したように、一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は砂嚢を捕捉するように具現化された砂嚢スプーンを備える。
上記で説明したように、一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪をクランプ固定するように動作可能であるクランプを備える。その実践的な一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具のクランプは、左側クランプ部材および右側クランプ部材を備え、各クランプ部材は、前方端部を有する。砂嚢事前引上げ器具駆動装置は、胴体の胸部に対面する砂嚢の側部に沿って、および好ましくは前方端部が砂嚢の下方端部までまたは砂嚢を丁度越えるまで進められる深さまで体腔内に前記クランプ部材を進入させるように具現化され、その後、左側クランプ部材は、砂嚢の左側部に沿って進められ、右側クランプ部材は、右側部(上から見た場合)に沿って胴体の背部に向かって砂嚢に対するクランプ固定位置まで進められる。クランプ固定位置において、クランプ部材は、砂嚢および/または砂嚢に結合された腹部脂肪の背部部分がクランプ部材同士の間にクランプ固定されるように、相互に向かって移動されている。
クランプ部材のさらなる展開において、クランプ部材は、砂嚢に結合された腹部脂肪がクランプ固定されるように、クランプ部材がクランプ固定位置において相互から離間され、その一方で、離間により、クランプ固定位置においてクランプ部材同士の間への腸の損傷を被らない進入が可能となるように具現化される。
上記で説明したように、一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具は、例えば1つまたは複数の可動クランプ部材などの部材を備え、これらの部材は、例えばクランプ固定位置に向かう1つまたは複数のクランプ部材の動作中など、砂嚢の把持中に砂嚢を越えて移動させられ、それにより、砂嚢に結合された腹部脂肪に対して前記動作中に1つまたは複数の部材により印加される力によって、前記腹部脂肪が砂嚢から外れたおよび/または裂かれた状態になる。
上記で説明したように、一実施形態では、保持アセンブリは、開脚位置に胴体の脚部を保持するために胴体の脚部間に配置されるスプレッダブラケットを備える。
非限定的で例示的な本発明の実施形態が例示される図面を参照して、本発明を説明する。
本発明によるデバイスと、コンベヤシャックルから脚部で懸吊された内臓摘出されることとなる家禽、ここではニワトリとの一例の斜視図である。 内臓摘出されることとなるニワトリの胴体の断面図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 図1のデバイスにより実施される内臓摘出のステップを示す図である。 クランプ固定位置にある内臓摘出器具の前方端部の食道クランプを示す図である。 開位置にある内臓摘出器具の前方端部の食道クランプを示す図である。 食道のクランプ固定プロセスにある食道クランプを示す図である。 食道のクランプ固定プロセスにある食道クランプを示す図である。 本発明によるデバイスと、コンベヤシャックルから脚部で懸吊された内臓摘出されることとなる家禽、ここではニワトリとの別の例の斜視図である。 体腔内への図6の砂嚢事前引上げ器具の進入を示す図である。 ここでは視認できない砂嚢の各側部に沿って図6の砂嚢事前引上げ器具の左側クランプ部材および右側クランプ部材が通過するのを示す図である。 砂嚢が砂嚢事前引上げ器具により引き上げられ胴体の背部へ移動されて、砂嚢が見える状況を示す図である。
図1〜図9を参照すると、本発明による屠殺された家禽の内臓摘出のためのデバイスの2つの実施形態が説明される。
これらの例において、家禽はニワトリであるが、本発明は例えばカモなどの他の家禽にも適用可能である。
図1は、当技術において知られているような家禽シャックル2において脚部で保持または懸吊された、屠殺済みおよび羽毛除去済みのニワトリ1の側面図である。
本発明の理解を容易にするために、図2は、頸部が下方となる配向における屠殺されたニワトリ1の断面を示す。図2は、本明細書において論じられるような、胴体および胴体の体腔内における臓器の位置を示す。図2は、脚部から懸吊した状態で屠殺されたニワトリを低温凍結し、冷凍されたニワトリを半分に切断することにより得られたものである。
図2では、ニワトリの胴体1の以下の部分が、参照数字を与えられる。
- 脚部3
- 体腔の胸側部4
- 胸部ささみ肉5
- 脊椎骨6
- 体腔の背側部7
- 体腔の排出端部8
- 排出部または排出腔9
- 体腔の頸端部10
- 頸部11
- 腸12
- 砂嚢14
- 肝臓15
- 心臓16
- 腹部脂肪17
- 食道18
ここで、砂嚢14は、例えば種子などの食物残渣が砂嚢内に依然として存在した状態で図示される。
体腔内の臓器の臓器全体は、参照数字19により内臓パックとして識別される。胴体は、は、胴体1の体腔内に内臓パック19を有する。胴体は、胴体の背部がデバイスに向けられるため、図1および図2の右側に胸部5を有する。体腔は、胸側部4および背側部7を有し、これらは図1、図2、および図3では腔の右側および左側に対応する。
図示するように、ニワトリは、頸部が下方となる配向に保持され、それにより排出部9が位置するまたは位置した場合の排出端部8は、体腔の頂部に位置し、頸端部10は、体腔の下方端部に位置する。
図2は、排出端部側が依然として閉じられた状態の胴体1を示す。当技術において一般的であるように、体腔は、内臓摘出プロセスの開始前に例えば上流の排出部開口デバイスによって排出端部にて開口される。この排出開口20は、図1において部分的に視認可能である。
デバイス30は、頸端部が下方向に向いた状態の配向で胴体1を保持するようになされた保持アセンブリを備える。ここでは、保持アセンブリは、家禽シャックル32と、任意には1つまたは複数の開脚ブラケット33、ニワトリの側部に係合する側方安定器34、および胴体の背部を支持する背部支持ブラケット35とを備える。保持アセンブリは、種々の実施形態を有し得る。
デバイス30は、例えば先行技術から公知であるような内臓摘出器具40および内臓摘出器具駆動装置50をさらに備える。
ここに図示する例では、内臓摘出器具40は、特許文献7に示されるものとほぼ同様に、器具40の前方端部に食道クランプ41を備えて具現化される。器具40の後方端部または上方端部は、デバイスのガイド構造体43に沿って上下に可動となる器具駆動装置の器具キャリア42に連結される。ここで、器具40は、胴体の背部に向かうおよび背部から離れるような器具40の枢動運動を可能にするために、水平ピボット44を中心としてキャリア42に枢動的に連結される。
実践的な一実施形態では、器具40の上下の両運動および枢動運動が、ここでは上下運動用のカムトラック従動子51と、器具40の傾斜運動用のカムトラック従動子52とを有する、器具駆動装置のカムトラック機構により制御される。さらなる(図示せず)カムトラック従動子が、クランプ41の動作を制御するために設けられてもよい。
好ましくは、デバイス30は、周囲部に複数のかかるデバイス30を有するカルーセル機へと統合される。
先行技術におけるような例えば器具40の上下運動と傾斜運動との組合せにより、体腔の胸側部4の輪郭を多少なりとも辿る経路が、体腔内に器具40を深く挿入する際に可能となり、また以下で説明するようにクランプ固定されることとなる食道18のセクションに向かう食道クランプ41の移動が可能となる。
当技術において知られているように、内臓摘出器具40および内臓摘出器具駆動装置50は、開口された排出端部8を経由して保持された胴体1の体腔に内臓摘出器具40を進入させ、内臓摘出器具40の前方端部が体腔の胸側部4に沿って進む状態で、体腔内へと内臓摘出器具40をより深く挿入させ、それにより前方端部が、肝臓15を少なくとも越えるまで、好ましくは食道クランプが例えば心臓16の直下などのクランプ固定されることとなる食道セクション18の高さに位置するまで、内臓パック19を越えて移動するように構成される。
当技術において知られているように、内臓摘出器具駆動装置50は、ここでは食道クランプ41により食道をクランプ固定した後に、内臓摘出器具40を引き抜き、それにより体腔から内臓パック19を引き上げて出すようにさらに構成される。
食道クランプ41を備える器具40の前方端部は、図4a、図4bに例として示される。ここでは、食道クランプ41は、開位置(図4b)と閉位置(図4a)との間で命令に基づき可動となる2つのジョー部分41a、41bを有することが分かる。後者の位置において、好ましくは、前方端部は、丸く平滑な面を有する閉輪郭を有し、それにより前記閉位置にある前方端部は、体腔に導入された場合にいかなる臓器に対しても損傷を与える先鋭エッジ等を備えない。
この例において理解されるように、柵ロッド41cが、開位置にある場合にジョー部分41a、41b間の開口にわたって延在し、ロッド41cは、前記ジョー部分の一方(ここでは部分41b)に連結され、他方のジョー部分の空洞部内に受けられる。ロッド41cは、食道18をクランプ固定する前に、ジョー部分41a、41b間に食道18を適切に位置決めする役割を果たす。
デバイスは、内臓摘出器具40とは区別される砂嚢事前引上げ器具60と、砂嚢事前引上げ器具駆動装置70とをさらに備える。
器具60および関連する駆動装置70は、開口された排出端部8を経由して保持された胴体1の体腔に砂嚢事前引上げ器具60を侵入させるように構成される。砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢14を把持するように動作可能である。
器具60は、「内臓摘出器具の内側に」配置され、これは、器具40よりも胴体の背部により近いことをここでは意味する。
図1に示す例では、砂嚢事前引上げ器具60は、可動部分を有さない剛性部材として具現化され、砂嚢14を標的とし捕捉するように形状設定された、砂嚢スプーン61を備える。
器具60は、デバイスのガイド構造体73に沿って上下に可動である器具駆動装置70の器具キャリア72に対してその後方端部または上方端部にて取り付けられる。ここでは、器具60は、水平ピボット74を中心としてキャリア72に対して枢動的に連結されて、胴体の背部に向かうおよび背部から離れる器具60の枢動運動を可能にする。
実践的な一実施形態では、器具60の上下の両運動および枢動運動は、ここでは上下運動用のカムトラック従動子75と器具60の傾斜運動用のカムトラック従動子76とを有する、器具駆動装置70のカムトラック機構により制御される。所望に応じて、器具60の上下運動と傾斜運動との組合せにより、器具60の軌道中の1つまたは複数の曲線セクションに対応することが可能である。
砂嚢事前引上げ器具60は、砂嚢14を引き上げるように動作可能であり、それにより例えば図3を参照として説明されるように内臓パックの肝臓15および心臓16を含むさらなる部分を同伴する。
砂嚢事前引上げ器具駆動装置70は、内臓摘出器具が体腔内に下方へと深く挿入される際に、内臓摘出器具40の前方端部41が体腔の胸側部4に沿って肝臓15および心臓16を越えて進む前に、砂嚢14の引き上げを実施させるように構成される。
好ましい一実施形態では、ここで図示するように、器具60による砂嚢14の引上げは、胴体の背部に向かう砂嚢14の変位と組み合わされて、腔の胸側部に沿った移動のための内臓摘出器具40の進入を向上させる。
次に図3a〜図3jを参照として、開口された排出端部を有する胴体1に関して図2に示すデバイス10の動作を論ずる。
図3aでは、胴体1は、図1に示すように保持される。器具40、60は、例えば内臓摘出プロセスのための器具40、60の開始位置においてなど、体腔の外部に依然として位置する。胴体の排出端部は、ここでは例えば排出腔などを含む腸の部分がここでは胴体の後方側部にて体腔の上方エッジに懸った状態で、例えば上流排出開口デバイスなどにより開口されているのが図示される。
図3bでは、両器具40、60は、体腔の開口された排出端部に向かって移動され、内臓摘出器具40の前方端部が、体腔の胸側部7にて体腔のちょうど入口内に運ばれた状態にあるのが図示される。器具60の前方端部は、器具40が砂嚢14の胸部側を通過するように体腔に進入することを予期して、器具40の近くに位置する。
事前引上げ器具60は、器具40、60が共に砂嚢14の胸側部に沿って下方に進むように移動される状態で、内臓摘出器具40の前方端部に到達するようにさらに前進され、同時に器具40、60が体腔内へ移動され浅い深度に到達する。器具60の前方端部が肝臓15の上方の砂嚢14の底部(胴体の上下反転配置における)に届くような、この浅い深度が理解されよう。これは、図3cに示される。
図3d、図3eは、内臓摘出器具40が下方に前進されない(そうでない場合肝臓15に沿って尚早に前進することにより)ことを示す。次いで、事前引上げ器具60は、体腔の背部に向かって枢動され、それにより砂嚢14を捕捉し、体腔の胸側部4から離れるように砂嚢を移動させる。また、器具60は上方に移動され(図3eを参照)、それにより捕捉された砂嚢14が引き上げられ、肝臓および心臓を含む内臓パックの同伴部分もまた引き上げられる。図3a、図3eでは、腔の背部に向かうこれらの運動および引上げ運動が、連続的に実施されるように示されるが、より曲線状の軌道となる組合せ運動もまた可能である点が理解されよう。
図3eでは、次いで、腸の一部が胴体1の排出開口の上方に上昇されるのが示される。砂嚢14は、この位置において、後方側部の付近にて体腔内に依然として位置し得る。
また、図3eでは、肝臓および心臓も、腔の胸側部から離れるように移動されており、頸端部から離れるように引き上げられており、それにより基本的に隙間が内臓摘出器具40のために形成されて、肝臓および/または心臓に損傷を与えることなく心臓の下方の食道18にこの器具40を到達させ得ることが示される。
図3fは、ここではクランプ41を備える器具40の前方端部が、クランプ固定されることとなる食道18のセクションの領域に位置するように、器具40が体腔内へと下方に深く前進されているのが示される。この深さに来ると、クランプ41は開かれ、器具40は移動され、ここでは食道18に向かってクランプ41と共に傾斜され、それにより食道18がクランプ固定ジョー41a、41b間に来ることが予期される。次いで、クランプ41は閉じられ、それにより食道18が固定的に保持される。これは、図5a、図5bに示される。
食道18がクランプ固定された状態で、器具40および器具60は、引き抜き動作において上昇され、これらの器具は、体腔から内臓パックを完全に外に移動させる。示すように、この例では、砂嚢は、スプーン61によりしっかりと把持された状態に留められてはおらず、なぜならば、砂嚢が体腔の上方端部に到達すると、砂嚢は胴体の背部によりもはや支持されなくなるからである。そのため、スプーン61は内臓パックに沿って摺動する。しかし、クランプ41は、食道18に対してしっかりとロックした状態に留まる。
胴体1が離れるように移動されるか、または器具40がさらに上昇されると、内臓パックは、図3iに示すようにクランプ41から懸吊された状態となる。次いで、クランプ41は、内臓パックを解放するように開かれてもよく、例えば図3jに示すように例えば内臓パックコンベヤ(図示せず)上などに内臓パックを落下させ得る。
次に図6を参照として、本発明による屠殺された家禽の内臓摘出のためのデバイスの第2の例を説明する。このデバイス10'では、スプーン61は、砂嚢14および/または砂嚢に結合された腹部脂肪をクランプ固定するように動作可能なクランプを備える砂嚢事前引上げ器具90により置き換えられている。
砂嚢事前引上げ器具90のクランプは、左側クランプ部材91および右側クランプ部材92を備え、各クランプ部材91、92は、前方端部または下方端部を有する。
クランプ部材91、92は、駆動機構70のキャリア72上にステム取付体95を介して取り付けられる。キャリア72は、デバイスのガイド構造体73に沿って上下に可動である。上記で説明したように、カムトラック機構が、キャリア72の所望の上下運動を、およびそれによりクランプ部材91、92を支持する取付体95の所望の上下運動を生じさせる。取付体95は、キャリア72に対して水平軸74を中心として枢動し、ここではカムトラック従動子75が、取付95に連結される。
クランプ部材91、92はそれぞれ、それらの長手方向軸を中心として回転可能であるステム91a、92bを備え、ステムは、ステム取付体95内に軸受けを介して取り付けられる。ステムの下方端部に、各クランプ部材91、92は、C字形クランプセクション91b、92bを有し、C字形セクションの頂部部分の端部は、各ステムの下方端部に連結する。
駆動装置70は、C字形クランプセクション91b、92bが様々な位置に置かれ得るように、例えばさらなるカムトラックにより各ステム91a、92aの長手方向軸を中心とした各クランプ部材91、92の制御回転を実施するようにさらに構成される。例えば、カムトラック機構が、クランプ部材91、92の前記回転運動を制御するために設けられる。
ステム取付体95は、以下で説明されるように、例えば、クランプ固定プロセスで砂嚢14の両側部に沿ってクランプ部材91、92を進めるために、水平ピボット74を介してキャリア42に枢動的に連結されて器具90の枢動を可能にする。器具90の枢動運動は、カムトラック機構により制御され得る。
図7では、体腔への進入前に、好ましくはC字形セクションの下方部分同士が相互に近接して隣接した状態で、クランプ部材91、92が閉位置にあり、例えば腸12同士の間への器具90の進入を向上させるのを示す。
既に説明したように、砂嚢事前引上げ器具駆動装置70は、胴体の胸部に面する砂嚢14の側部に沿って体腔内へとクランプ部材91、49を進入させるように具現化される。
図8に示すように、器具40は、体腔内に浅く導入されて、クランプ部材91、92の前方端部が例えば砂嚢の直下までなど砂嚢14を越えるところにちょうど届く深さまで腸の層を通過する。
図7および図8の比較から分かるように、クランプ部材91、92は、C字形セクションの中心部分同士が、少なくとも前記中心部分同士の間に損傷を与えることなく砂嚢14を通過させ得る距離まで離れるように、それらのクランプ部材のステム91a、92aの軸を中心として回転される。また、ここでは器具60を枢動させることにより、クランプ部材91、92は、胴体の背部に向かって移動され、それにより左側クランプ部材91は、砂嚢14の左側側部に沿って進められ、右側クランプ部材92は、右側側部(上方から見た場合)に沿って胴体の背部に向かって砂嚢に対してクランプ固定位置へと進められる。
示されるように、腸12は、クランプ固定部材91、92の前記移動の妨げにならない。砂嚢14は、腸の層の一部の下方に位置することにより、視界から隠される。
図8は、クランプ部材91、92の中心部分が砂嚢14の両側部に位置する位置にある、クランプ部材91、92を示し、この頸部が下方となる配向で見た場合に、角度をつけられた前方端部部分が、砂嚢の底部の付近に位置する。この例では、部材91、92のこのクランプ固定位置において、砂嚢14の十分な保持が実現されることにより、所望の事前引上げが実施されるのが図示される。示されるように、クランプ部材91、92は、この例では、砂嚢に結合された腹部脂肪がクランプ固定されるように、クランプ部材がそれらのクランプ固定位置において相互から離間され、その一方でこの離間により、クランプ固定位置においてクランプ部材同士の間への腸の損傷を被らない進入が可能となるように具現化される。
砂嚢14および/または結合された腹部脂肪17が器具90により把持されると、器具90の駆動機構70により、器具90ならびにしたがって砂嚢および内臓パックの同伴部分は、図9に示す位置まで事前引上げされる。そこに図示すように、事前引上げ位置は、砂嚢14が排出側開口のすぐ外側に位置する状態となる位置であり得るが、またこの位置は、砂嚢が体腔内に依然として位置する(部分的に)状態か、またはここで図示するように腔からさらに出された状態となる位置であることも可能である。実践的な実施形態では、事前引上げは、砂嚢と例えば素嚢などにより胴体に依然として強力に付着され得る消化管の部分との間において消化管に過度に負荷をかけないように所望に応じて制限される。
また、器具60、90の動作により、腔の胸側部に内臓摘出器具40のための体腔内への妨げとなるものがない入口が存在することによって、図3eにおいても分かるように体腔内の元の位置から背部に向かって、すなわち腔の胸側部から離れるように砂嚢が変位される。
実際には、砂嚢14の事前引上げは、好ましくはその後方変位と組み合わされることにより、肝臓15およびさらには心臓を体腔の胸側壁部から引き離させる。ここで説明するように、これにより、肝臓に損傷を与えることなく、または少なくとも肝臓への損傷の発生を大幅に減少させつつ、腔の頸端部へと下方に肝臓15および心臓16を越えて内臓摘出器具40を通過させることが容易となる。
砂嚢14が器具60、90により事前引上げされると、内臓摘出器具40は、体腔に深く挿入されて、腔の胸側部に沿っておよび肝臓を越えて、好ましくはさらに心臓を越えて進み、例えばそれにより内臓摘出器具40の前方端部のクランプ41が、例えば素嚢の直上の位置などにて食道をクランプ固定し得る。実施形態では、前方端部は、砂嚢事前引上げ器具が砂嚢を引き上げるように操作される前に、体腔内に非常に浅い深さまで予め導入され得る。しかし、器具40の前方端部は、器具60、90が過度の肝臓損傷を回避するために砂嚢14の事前引上げステップを実施した場合にのみ、脆弱な肝臓15を越えて挿入される。
体腔から内臓パックを完全に引き抜くために、ここでは食道をクランプ固定し下方から内臓パックを支持する内臓摘出器具40と、砂嚢および/または結合された腹部脂肪の把持を維持する砂嚢事前引上げ器具90との両方が、内臓パック全体が胴体1から除去されるように、引き抜き動作において同調的に移動されることが予期される。
また、砂嚢事前引上げ器具91、92の使用は、器具の適切な設計および動作において、砂嚢14に結合された腹部脂肪を、元々やや強力に結合された砂嚢から外された状態にするためにも採用され得る。
例えば砂嚢に近い腹部脂肪を局所的に裂くおよび/または砂嚢との結合を裂くことなどによるこの外しは、例えばクランプ部材91、92が砂嚢の両側部に沿って進められているときになど、砂嚢の把持プロセスの最中に意図的に引き起こされ得る。
また、この外しは、砂嚢の胸部対面側から砂嚢の背部対面側へと砂嚢の両側部に沿ってクランプ部材を進めることと、腹部脂肪が負荷を被り砂嚢から裂かれるおよび/または解放されるように、クランプ部材91、92による砂嚢の背側部にて腹部脂肪を挟むこととによっても達成または進行され得る。腹部脂肪のこの挟み効果は、所望に応じて砂嚢の事前引上げステップ後に、またはさらには事前引上げ器具および内臓摘出器具の両方による体腔からの内臓パックの引き抜きステップの後に達成され得る。
一実施形態では、事前引上げ器具91、92は、事前引上げステップ後に砂嚢または結合された腹部脂肪に対する把持を維持するように具現化されることが予期され、さらなるステップで、腹部脂肪が負荷を被り、裂かれるおよび/または砂嚢から外れた状態になる引き動作が実施される。例えば、事前引上げ器具は、砂嚢に結合された腹部脂肪を挟むように具現化され、次いで砂嚢は、砂嚢からの腹部脂肪の所望の外しが達成されるように引き離される。例えば、追加の砂嚢停止部材が使用され、事前引上げ器具は、砂嚢が前記停止部材により抑制され、したがって既述の引き動作が実施されるように、前記砂嚢停止部材に対する移動を実施する。例えば、停止部材は、引戻り位置と作動位置との間で可動となるように、可動的に配置される。別の実施形態では、砂嚢停止部材は、例えば内臓摘出器具の前方端部などにより内臓摘出器具の上にまたは内臓摘出器具により形成され、前記前方端部は、腹部脂肪を保持する事前引上げ器具から離れるように砂嚢を押すために使用される。
また、事前引上げ器具は、事前引上げ後に砂嚢の把持を維持し、好ましくは可能な限り多量の胴体上の腹部脂肪を保持するために砂嚢に隣接して腹部脂肪に切り込むまたは切り通す腹部脂肪カッターの近傍に砂嚢を置くことが予期され得る。
適切な一実施形態では、砂嚢事前引上げ器具を設けることは、砂嚢から腹部脂肪を外すために使用され得る。例えば、事前引上げ器具のクランプ部材91、92の1つまたは複数が、砂嚢から腹部脂肪を外すために砂嚢の外部に沿って掻き取るある種の掻き取り器として具現化されてもよい。この効果の主要な利点は、より多くの腹部脂肪が、胴体上に保持され、これにより胴体の重量が増加する点である。さらなる利点は、砂嚢14と胴体の残りの部分との間の腹部脂肪により形成される連結の脆弱化により、適切な内臓摘出が強化され、例えば必要とされる力が削減され、より高い動作速度に対応可能となる等の点である。
1 ニワトリの胴体
3 脚部
4 体腔の胸側部
5 胸部ささみ肉
6 脊椎骨
7 体腔の背側部
8 体腔の排出端部
9 排出部または排出腔
10 体腔の頸端部
11 頸部
12 腸
14 砂嚢
15 肝臓
16 心臓
17 腹部脂肪
18 食道
19 内臓パック
20 排出開口
30 デバイス
32 家禽シャックル
33 開脚ブラケット、スプレッダブラケット
34 側方安定器
35 背部支持ブラケット
40 内臓摘出器具
41 食道クランプ
41a ジョー部分
41b ジョー部分
41c 柵ロッド
42 器具キャリア
43 ガイド構造体
44 水平ピボット
50 内臓摘出器具駆動装置
51 カムトラック従動子
52 カムトラック従動子
60 砂嚢事前引上げ器具
61 砂嚢スプーン
70 駆動装置
72 キャリア
73 デバイスのガイド構造体
74 水平ピボット
75 カムトラック従動子
76 カムトラック従動子
91 左側クランプ部材
92 右側クランプ部材
95 ステム取付体

Claims (19)

  1. 体腔内に内臓パック(19)を有する胴体(1)を有する屠殺された家禽の内臓摘出のための方法であって、前記体腔は、胸側部(4)および背側部(7)と、排出部(9)が位置するまたは位置した排出端部(8)および頸端部(10)とを有し、前記体腔は、前記排出端部にて開口されている、方法であって、
    前記頸端部が下方向に向いた状態の配向にて前記胴体(1)を保持するステップと、
    前記開口された排出端部を経由して内臓摘出器具(40)を前記保持された胴体の前記体腔に進入させるステップであって、前記内臓摘出器具は前方端部(41)を有する、ステップと、
    前記前方端部が少なくとも肝臓(15)を越えるまで前記内臓パックを越えて移動するように、前記内臓摘出器具の前方端部が前記体腔の前記胸側部(4)に沿って進む状態で、前記体腔内に前記内臓摘出器具をより深く挿入するステップと、
    前記内臓摘出器具(40)を引き抜き、それにより前記体腔から前記内臓パック(19)を引き上げて出すステップと
    を含む、方法において、
    前記内臓摘出器具(40)とは異なる砂嚢事前引上げ器具(60、90)が使用され、
    前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)は、前記開口された排出端部を経由して前記保持された胴体(1)の前記体腔に進入され、
    前記砂嚢事前引上げ器具は、砂嚢(14)および/または前記砂嚢に結合された腹部脂肪(17)を把持するように操作され、
    前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)は、前記砂嚢を引き上げ、それにより前記肝臓(15)を含む前記内臓パックのさらなる部分(15、16)を引っ張るように操作され、
    前記砂嚢を引き上げる前記ステップは、前記内臓摘出器具(40)が前記体腔に挿入される際に前記内臓摘出器具の前記前方端部が前記肝臓(15)を越えて前記体腔の前記胸側部に沿って進む前に、実施されることを特徴とする、方法。
  2. 前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)は、前記砂嚢(14)を引き上げるように、かつ前記胴体の前記体腔の前記胸側部(4)から離れるように前記砂嚢(14)を変位させるように操作される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記内臓摘出器具(40)の前記引き抜き中に、前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)は、前記内臓摘出器具(40)と共に引き抜き動作において移動され、それにより前記内臓パックの前記砂嚢および前記引っ張った部分がさらに引き上げられる、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記内臓摘出器具(40)の前記前方端部(41)は、前記内臓摘出器具(40)の引き抜き前に食道を把持る、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記砂嚢事前引上げ器具(60)は、前記砂嚢(14)を捕捉するように具現化された砂嚢スプーン(61)を備え、前記砂嚢スプーン(61)は、前記砂嚢の前記胸側部にて前記体腔に進入され、次いで前記体腔の背部に向かって移動され、前記砂嚢を捕捉し引き上げるように引き上げられ、それにより前記内臓パックのさらなる部分を引っ張る、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記砂嚢スプーン(61)は、前記砂嚢を捕捉するように形状設定された剛性部材である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記砂嚢事前引上げ器具(90)は、前記砂嚢(14)に結合された前記腹部脂肪(17)を前記砂嚢から外れたおよび/または裂かれた状態にするように使用される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記砂嚢事前引上げ器具(90)は、前記内臓摘出器具(40)を伴う引き抜き動作の最中に前記砂嚢および/または前記砂嚢(14)に結合された前記腹部脂肪(17)の把持を維持するように具現化および操作される、請求項3に記載の方法。
  9. 体腔内に内臓パック(19)を有する胴体(1)を有する屠殺された家禽の内臓摘出のためのデバイスであって、前記体腔は、胸側部および背側部と、排出部が位置するまたは位置した排出端部および頸端部とを有し、前記体腔は、前記排出端部にて開口されている、デバイスであって、
    前記頸端部が下方向に向いた状態の配向にて前記胴体(1)を保持するように構成された保持アセンブリ(33、34、35)と、
    前方端部(41)を有する内臓摘出器具(40)および内臓摘出器具駆動機構(50)であって、前記内臓摘出器具(40)および前記内臓摘出器具駆動機構(50)は、前記開口された排出端部を経由して前記保持された胴体の前記体腔に前記内臓摘出器具を進入させるように構成され、かつ、前記前方端部が少なくとも肝臓(15)を越えるまで前記内臓パックを越えて移動するように、前記前方端部が前記体腔の前記胸側部に沿って進む状態で、前記体腔内により深く前記内臓摘出器具を挿入させるように構成される、内臓摘出器具(40)および内臓摘出器具駆動機構(50)と
    を備え、
    前記内臓摘出器具駆動機構(50)は、前記内臓摘出器具を引き抜き、それにより前記体腔から前記内臓パック(19)を引き上げて出すようにさらに構成される、デバイスにおいて、
    前記デバイスは、前記内臓摘出器具(40)とは異なる砂嚢事前引上げ器具(60、90)と、砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)とをさらに備え、
    前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)および前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)は、前記開口された排出端部を経由して前記保持された胴体の前記体腔に前記砂嚢事前引上げ器具を進入させるように構成され、
    前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)は、砂嚢(14)および/または前記砂嚢に結合された腹部脂肪(17)を把持するように動作可能であり、
    前記砂嚢事前引上げ器具は、前記砂嚢を引き上げ、それにより前記肝臓を含む前記内臓パックのさらなる部分を引っ張るように動作可能であり、
    前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)は、前記内臓摘出器具(40)が前記体腔に挿入されることにより、前記内臓摘出器具の前記前方端部(41)が前記肝臓(15)を越えて前記体腔の前記胸側部に沿って進む前に、前記砂嚢(14)の引上げを生じさせるように構成されることを特徴とする、デバイス。
  10. 前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)は、前記砂嚢(14)を引き上げるように、かつ、前記胴体の前記体腔の前記胸側部から離れるように前記砂嚢を変位させるように構成される、請求項9に記載のデバイス。
  11. 前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)は、前記内臓摘出器具(40)の引き抜きと共に、引き抜き動作において前記砂嚢事前引上げ器具(60、90)を移動させ、それにより前記砂嚢および前記内臓パックの前記引っ張った部分をさらに引き上げるように構成される請求項9または10に記載のデバイス。
  12. 前記内臓摘出器具(40)の前記前方端部は、前記内臓摘出器具の引き抜き前に、食道を把持するように構成される請求項9から11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 前記砂嚢事前引上げ器具(60)は、前記砂嚢を捕捉するように具現化された砂嚢スプーン(61)を備え、前記砂嚢事前引上げ器具駆動装置(70)は、前記砂嚢の前記胸側部にて前記体腔内に前記砂嚢スプーンを進入させ、次いで前記体腔の背部に向かって前記砂嚢スプーンを移動させるように、ならびに前記砂嚢を捕捉および引き上げることにより前記内臓パックの前記さらなる部分を引っ張るために前記砂嚢スプーンを引き上げるように構成される、請求項9から12のいずれか一項に記載のデバイス。
  14. 前記砂嚢スプーン(61)は、前記砂嚢を捕捉するように形状設定された剛性部材である、請求項13に記載のデバイス。
  15. 前記砂嚢事前引上げ器具(90)は、1以上のクランプ部材(91、92)を備え、前記クランプ部材は、前記砂嚢の把持中に前記砂嚢を越えて移動させられ、それにより、前記砂嚢(14)に結合された腹部脂肪(17)に対して前記動作中に前記1以上クランプ部材により印加される力によって、前記腹部脂肪が前記砂嚢から外れたおよび/または裂かれた状態になる、請求項9から14のいずれか一項に記載のデバイス。
  16. 前記保持アセンブリは、開脚位置に前記胴体の脚部を保持するために前記胴体の脚部間に配置されるスプレッダブラケット(33)を備える、請求項9から15のいずれか一項に記載のデバイス。
  17. 前記砂嚢事前引上げ器具(90)は、前記内臓摘出器具(40)を伴う引き抜き動作の最中に前記砂嚢および/または前記砂嚢(14)に結合された前記腹部脂肪(17)の把持を維持するように具現化および操作される、請求項11に記載のデバイス。
  18. 前記内臓摘出器具の前記前方端部は、食道クランプ(41)を備える、請求項12に記載のデバイス。
  19. 前記1以上のクランプ部材(91、92)は、前記砂嚢の把持中に、クランプ固定位置に向かう前記1以上のクランプ部材の動作している間に、前記砂嚢を越えて移動させられる、請求項15に記載のデバイス。
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