JP6684529B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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Description
そして、前傾式扉の内面側には、前記本体の外部に設けられた消火栓弁を、ケーブルを介して開閉操作する操作レバーが取り付けられている。
このため、消火活動時にホースとケーブルが干渉することがある。消火活動時のホースは充水されて、重量もあることから、ケーブルとホースが干渉、特にケーブルがホースと前傾式扉の下辺との間に挟まれると、ケーブルが切断されることが考えられる。
ケーブルが切断されると、操作レバーから消火栓弁の操作ができなくなり、大きな問題となる。
以下、各構成を詳細に説明する。
本体3は、図1、図2に示すように、矩形の箱状からなり、本体3内には内巻きに巻き回されたホース15を収納するホース収納部17及びホース収納部17に収納されたホース15を引き出すための中央開口部19が設けられている。また、本体3内には、ホース収納部17の右側に、メンテナンス弁、消火栓弁や自動調圧弁を有する配管系統21が設けられている。配管系統21は、先端側がホース15の基端側と接続されるとともに、基端側が図示しない給水源に接続されている。なお、消火栓弁や自動調圧弁は、本体3の外部で給水源から配管系統21に至る給水管の途中に設けられていてもよい。
ホース収納部17は、本体3の内壁上面から内壁下面に至る2本の棒状体23と、棒状体23から本体3の内壁背面に至る略L字状に屈曲した2枚の帯板25とを備えて構成されている。
そして、2本の棒状体23の間に中央開口部19が形成され、ここからホース15が引き出される。
前面パネル5は、本体3の前面に設けられ、中央開口部19の前方に位置する部位が開口しており、この開口部5aを開閉可能に前傾式扉7が取り付けられ、また前面パネル5の左側には消火器扉29が開閉可能に設けられている。
前傾式扉7は板状の金属板から構成された横長の矩形状をしており、上述のように前面パネル5の開口部5aを開閉可能に取り付けられている。
前傾式扉7は、閉鎖状態において下辺(以下、この部分を前傾式扉7の下辺と呼ぶ)両端付近に回動軸(蝶番30)が設けられ、開口部5aを閉鎖状態から、図2に示すように、略180°開くことができる。
操作レバー11と図示しない消火栓弁との間は、ケーブル9を介して連結されている(図2参照)。
なお、前傾式扉7におけるノズル固定部33に対応する箇所は透明なアクリル板が設置されており、前傾式扉7の閉鎖時には、その背面側に着脱可能に固定されている消火ノズル31が見える。
ケーブル収納筒13は、前傾式扉7の下辺の両端部に設けられた蝶番30の間に設けられて、操作レバー11と消火栓弁を連結するケーブル9を収納するものである。
なお、ケーブル収納筒13は少なくともケーブル9を収納するものであるが、ケーブル9の他に、例えば、操作レバー11の開閉状態を検出するリミットスイッチの電線等を収納するようにしてもよい。
ケーブル収納筒13は蝶番30の間に配置され、ケーブル収納筒13は回動軸の軸線が通る位置に設けられている。ここで、前傾式扉7の回動軸の軸線が通る位置とは、ケーブル収納筒13をある位置に配置したときにケーブル収納筒13内を回動軸の軸線が通過する状態になる位置のことを意味する。
なお、ケーブル収納筒13の配置に関しては、ケーブル収納筒13の軸線と前傾式扉7の回動軸とが平行であることが好ましく、さらにはケーブル収納筒13の中心軸と前傾式扉7の回動軸とが一致するのが最も好ましく、本実施の形態ではこの状態になっている。
つまり、図1、図2において、図中右側は前傾式扉7側に取り付けられた扉側筒状体37であり、図中左側は前面パネル5側に固定された固定筒状体35である。なお、固定筒状体35と扉側筒状体37は同軸上に設けられている。
図3は、前傾式扉7を開放した状態で前傾式扉7の下辺部分を真上から見た状態を示す図であるが、図3においては、図中の右側が固定筒状体35であり、図中左側が扉側筒状体37である。
前面パネル5側に固定される固定筒状体35は、円筒体の周方向の一部が軸方向に全長に亘る切欠き部35aが形成されており、切欠き部35aの側辺から前面パネル5に固定するための一対の固定片35bが所定の間隔を離して設けられている。一対の固定片35bの間の隙間35cはケーブル9が通されることで、固定片35bはケーブル9の引き回しのガイドとしての機能を有する。
扉側筒状体37は、前傾式扉7の回動に合わせて回動する。このとき、固定筒状体35と扉側筒状体37は同軸で、かつ蝶番30の回動軸が通る位置にあるため、前傾式扉7が回動しても、扉側筒状体37と固定筒状体35の軸が大きくずれることはない。
なお、扉側筒状体37における切欠き部37aの位置は、閉扉状態では、図4に示すように、内側上半分の位置であり、全開状態では、図2に示すように、外側下半分の位置となる。したがって、全開状態では、扉側筒状体37の上面には筒壁がある。
この閉扉状態を本体3の内側から見ると、図6に示すように、ケーブル収納筒13に挿通されているケーブル9がケーブル収納筒13の切欠き部35a、37aから見える。図6と同様に本体3の内側から閉扉状態のケーブル収納筒13を見ると、図7に示すようになっている。
この状態を真上から見ると、図3及び図10に示すように、ケーブル収納筒13の上面には切欠き部35a、37aが位置することなく、筒壁がある状態となる。したがって、図2に示すように、ホース15を引き出す際に、ホース15の位置が前傾式扉7の下辺のどの位置にあっても、ケーブル収納筒13の筒壁があり、ケーブル9とホース15が干渉することがない。
また、上記の実施の形態では、ケーブル収納筒13に軸方向の切欠き部35a、37aを設けており、ケーブル9の収納を容易にしているが、切欠き部がないものであってもよい。逆に切欠き部を設けた場合で、かつケーブル収納筒を前傾式扉7に取り付けた場合には、前傾式扉7を開けたときに、切欠き部が上方に位置することなく、上方には筒壁があるようにする必要がある。
3 本体
5 前面パネル
5a 開口部
7 前傾式扉
9 ケーブル
11 操作レバー
13 ケーブル収納筒
15 ホース
17 ホース収納部
19 中央開口部
21 配管系統
23 棒状体
25 帯板
27 消火器収納部
29 消火器扉
30 蝶番
31 消火ノズル
33 ノズル固定部
35 固定筒状体
35a 切欠き部
35b 固定片
35c 隙間
37 扉側筒状体
37a 切欠き部
37b 固定片
37c 隙間
Claims (3)
- ホースを収納するホース収納部を備えた本体と、該本体の前面に配設されると共に前記ホースを引き出すための開口部を有する前面パネルと、該前面パネルの開口部に開閉可能に設けられ、下辺を回動可能に一対の蝶番によって支持された前傾式扉と、該前傾式扉の内面側に設けられて前記本体の外部に設けられた消火栓弁をケーブルを介して開閉操作する操作レバーと、を備えた消火栓装置であって、
前記前傾式扉の下辺の回動軸が通る位置であって前記一対の蝶番の間に設けられて前記ケーブルを収納するケーブル収納筒を有し、該ケーブル収納筒は、前記前傾式扉側及び/又は前記前面パネル側に取り付けられており、前記前傾式扉の全開状態において前記ケーブル収納筒の上面に筒壁があることを特徴とする消火栓装置。 - 前記ケーブル収納筒は、軸方向に延びる切欠き部が筒壁の全長に亘って形成されていることを特徴とする請求項1記載の消火栓装置。
- 前記ケーブル収納筒は軸方向で2分割されており、分割された一方の固定筒状体は前記前面パネル側に取り付けられ、分割された他方の扉側筒状体は前記前傾式扉側に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火栓装置。
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JP2016142203A JP6684529B2 (ja) | 2016-07-20 | 2016-07-20 | 消火栓装置 |
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