JPH1147303A - 消火栓用保形ホース保持枠及び消火栓装置 - Google Patents

消火栓用保形ホース保持枠及び消火栓装置

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JPH1147303A
JPH1147303A JP20462897A JP20462897A JPH1147303A JP H1147303 A JPH1147303 A JP H1147303A JP 20462897 A JP20462897 A JP 20462897A JP 20462897 A JP20462897 A JP 20462897A JP H1147303 A JPH1147303 A JP H1147303A
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JP
Japan
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fire hydrant
hose
pair
support rods
shape
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Application number
JP20462897A
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English (en)
Inventor
Koji Nakazawa
幸次 中澤
Hiroyuki Yamamoto
弘幸 山本
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Yamato Protec Corp
Original Assignee
Yamato Protec Corp
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Publication date
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  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 渦巻き状に巻回した保形ホースを整然と収納
でき、しかも、収納した保形ホースを小さな力で引き出
すことのできる安価な消火栓装置を提供する。 【解決手段】 消火栓箱4に保形ホース保持枠5を設置
する。保形ホース保持枠5は、左右の支持杆61,61
のそれぞれに屈曲形成した上下の脚部62,63を上連
結板66と下連結板67とによって連結してあり、しか
も、左右の支持杆61,61が互いに対称な「く字形
状」になっている。保形ホース保持枠5に渦巻き状に巻
回して収納した保形ホース7は、左右の支持杆61,6
1の間の引出し口68を通して引き出される。保形ホー
ス7を引き出すときには、保形ホース7と支持杆61と
の圧接力が支持杆61の屈曲部61cに向かって逃がさ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内や洞道内に
設置される消火栓装置に用いられる保形ホース保持枠に
関する。また、本発明は、上記保形ホース保持枠を用い
た消火栓装置に関する。
【0002】
【従来の技術】実公平6−33946号公報に従来の消
火栓装置についての記載がある。この消火栓装置は、図
7に概略正面図で示したように、消火栓箱1、ホース収
納体2、ホース3などを有している。この消火栓装置に
おいて、ホース収納体2は、横方向中央部に縦長矩形の
開口21を有する前板22とその前板22の外周囲に設
けられた側壁23とを有する背面が開放された六角形の
箱状に形成されている。そして、このホース収納体2が
消火栓箱1の背板11に取り付けられており、そのホー
ス収納体2と消火栓箱1の背板11とによって囲まれる
空間に、渦巻き状に巻回されたホース3が収納され、そ
のホース3の先端を上記開口21から引き出すことがで
きるようになっている。また、ホース収納体2には、そ
の開口21の左右両側に振り分けて、一対の縦長のホー
スガイド24,24が平行に設けられている。なお、3
1はホース3の基端部が接続された消火栓弁である。
【0003】ところで、消火栓装置においては、渦巻き
状に巻回されているホース3を放水時に引き出すのに要
する力が規格で一定値以下に定められている。このよう
な状況下で、消火栓箱1への収納時のように渦巻き状に
巻回されているようなときにもその内部通路が開いたま
まになっている保形ホースと呼ばれるホース3を使用し
た消火栓装置においては、上記ホースガイド24にまっ
すぐな棒材を用いると、上記規格を満たすことができな
い。そこで、図7に示した従来の消火栓装置ではホース
ガイド24にローラを用いてあり、ホース3が、ローラ
でなる一対のホースガイド24,24の回転を伴いなが
ら開口21から繰り出されるような対策を講じている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の消火栓装置が、一対の縦長ローラでなるホース
ガイド24,24を備えているとしても、それらのホー
スガイド24,24のそれぞれがまっすぐな形状であ
り、しかもそれらが互いに平行に設けられているため
に、渦巻き状に巻回されているホース3を手で持って一
対のホースガイド24,24の回転を伴わせながら引き
出すのに要する力が上記規格値を越えるようになる場合
が多々あることが知見された。
【0005】また、上記した従来の消火栓装置に用いら
れているホース収納体2は、その形状が箱状であるため
に製作コストが高価になり、ホースガイド24にローラ
を用いるとさらに製作コストが高価になることが知見さ
れた。
【0006】本発明は以上の状況に鑑みてなされたもの
であり、渦巻き状に巻回された保形ホースを整然と収納
することが可能であり、従来のように高価なローラを用
いることなく渦巻き状に巻回された保形ホースを小さな
力で引き出すことができ、しかも、構造が簡単で安価な
消火栓用保形ホース保持枠を提供することを目的とす
る。
【0007】また、本発明は、渦巻き状に巻回された保
形ホースの渦巻き形状を確実に保つ機能を備えた安価な
消火栓装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る消火栓用保
形ホース保持枠は、横方向に間隔を隔てて並べて配備さ
れた左右一対の支持杆のそれぞれの上端部と下端部と
に、それらの支持杆の後方へ延び出た上脚部と下脚部と
がそれぞれ連設され、左右一対の上記支持杆のそれぞれ
に連設された上記上脚部の後端部同士がそれらに共通の
上連結板に固着され、左右一対の上記支持杆のそれぞれ
に連設された上記下脚部の後端部同士がそれらに共通の
下連結板に固着されており、左右一対の上記支持杆のそ
れぞれが、それらの上端部及び下端部から上下方向中央
部に近い箇所にいくほど互いに近づくように傾斜した形
状になっていると共に、左右一対の上記支持杆とそれら
に連設された上記上脚部及び上記下脚部と上記上連結板
と上記下連結板とによって形作られる空間が、渦巻き状
に巻回された消火栓用保形ホースの収納空間となされ、
かつ、左右一対の上記支持杆の相互間に形成された開口
が、上記保形ホースを繰出すための引出し口となされて
いる、というものである。
【0009】この発明において、支持杆の形状には、円
弧状などの湾曲形状も含まれる。また、上記支持杆に
は、中実の丸棒や角棒といった棒材、中空である丸パイ
プや角パイプなどのパイプ材を好適に用いることが可能
であり、そうすることによって支持杆や上下の脚部を安
価に製作できるようになる。
【0010】この発明の消火栓用保形ホース保持枠にお
いては、左右一対の支持杆は、渦巻き状に巻回された保
形ホースが前方へ崩れ落ちるのをを防ぐ作用と、保形ホ
ースを引き出すときのガイド作用とを発揮する。そし
て、これらの支持杆は、それらの上下両端部から上下方
向中央部に近い箇所にいくほど互いに近づくように傾斜
した形状になっているので、左右の支持杆とそれらの上
下の脚部と上下の連結板とによって形作られる収納空間
に渦巻き状に巻回して収納された保形ホースを引き出す
と、保形ホースと支持杆との圧接力が支持杆の上下方向
中央部に向かって逃がされるような状況が生まれ、その
ことが、引出しに要する力を軽減することに役立つ。
【0011】左右一対の上記支持杆は、具体的には、互
いに対称なく字形状に屈曲形成されていることが望まし
い。支持杆がこのような形状に屈曲形成されていると、
保形ホースを引き出すときの保形ホースと支持杆との圧
接力が支持杆の屈曲部に向かって逃がされるような状況
が生まれるので、引出しに要する力が小さく抑えられ
る。また、く字形状に屈曲形成されている支持杆は、そ
の上端部及び下端部から上下方向中央部に近い箇所にい
くほど互いに近づくように傾斜した形状に製作されてい
る。
【0012】そして、上記した消火栓用保形ホース保持
枠においては、左右一対の支持杆と、それらの支持杆に
設けられた上下の脚部と、上下の連結板とによって形作
られる空間が、渦巻き状に巻回された消火栓用保形ホー
スの収納空間となされているので、その収納空間に渦巻
き状に巻回されて収納された保形ホースは、左右一対の
支持杆やそれらの上下の脚部や上下の連結板によってそ
の渦巻き形状が保たれて、その収納空間に渦巻き状に巻
回された保形ホースが整然と収納される。
【0013】本発明に係る消火栓装置は、背板と底板と
上板と左右の側板とによって形成されて前面が開放され
た消火栓箱と、消火栓用保形ホース保持枠とを備え、上
記消火栓保形ホース保持枠は、横方向に間隔を隔てて並
べて配備された左右一対の支持杆のそれぞれの上端部と
下端部とに、それらの支持杆の後方へ延び出た上脚部と
下脚部とがそれぞれ連設され、左右一対の上記支持杆の
それぞれに連設された上記上脚部の後端部同士がそれら
に共通の上連結板に固着され、左右一対の上記支持杆の
それぞれに連設された上記下脚部の後端部同士がそれら
に共通の下連結板に固着されており、左右一対の上記支
持杆のそれぞれが、それらの上端部及び下端部から上下
方向中央部に近い箇所にいくほど互いに近づくように傾
斜した形状になっていると共に、左右一対の上記支持杆
とそれらに連設された上記上脚部及び上記下脚部と上記
上連結板と上記下連結板とによって形作られる空間が、
渦巻き状に巻回された消火栓用保形ホースの収納空間と
なされ、かつ、左右一対の上記支持杆の相互間に形成さ
れた開口が、上記保形ホースを繰出すための引出し口と
なされているものであり、この消火栓保形ホース保持枠
の上記上連結板と上記下連結板とが、上記消火栓箱の上
記背板に固定されている、というものである。
【0014】この発明によると、消火栓用保形ホース保
持枠によって発揮される上記の作用が当該消火栓装置に
よっても発揮されるようになる。
【0015】この発明において、消火栓用保形ホース保
持枠の左右一対の支持杆は、互いに対称な「く字形状」
に屈曲形成されていることが望ましい。また、この消火
栓装置においては、上記消火栓用保形ホース保持枠の左
右一対の上記支持杆が、互いに対称なく字形状に屈曲形
成され、それらの支持杆の上下方向中央部の屈曲部のそ
れぞれが、渦巻き状に巻回されて上記収納空間に収納さ
れた消火栓用保形ホースの内周部よりも内方に突き出て
いることが望ましい。
【0016】この構成を採用しておくと、渦巻き状に巻
回されて収納空間に収納された消火栓用保形ホースの外
周部が支持杆やその脚部や連結板などによって保形さ
れ、その内周部が支持杆の上下方向中央部の屈曲部によ
って前方へ崩れ落ちないように保形されるので、収納中
の保形ホースの渦巻き形状が確実に維持されることは勿
論、保形ホースを引き出しているときには、先行して引
き出される部分に引きずられて収納されている保形ホー
スが前方へ崩れ落ちることが防止される。
【0017】この発明の消火栓装置において、上記消火
栓箱の上記底板と左右の上記側板とに、渦巻き状に巻回
されて上記収納空間に収納された消火栓用保形ホースの
外周の下部と左右の側部とを支える支持面が備わってい
ることが望ましい。さらに、上記消火栓箱の背板に前方
へ突き出る押え片が固定されており、この押え片に、渦
巻き状に巻回されて上記収納空間に収納された消火栓用
保形ホースの外周の上部を支える支持面が形成されてい
ることが望ましい。これらの発明によると、渦巻き状に
巻回されて上記収納空間に収納された消火栓用保形ホー
スの外周の下部と左右の側部が消火栓箱の上記底板と左
右の上記側板とに形成された支持面により支えられ、さ
らにはその保形ホースの外周の上部が押え片の支持面に
より支えられるので、保形ホース保持枠を箱形に形成し
なくても保形ホースの渦巻き形状が確実に維持される。
上記押え片には、渦巻き状に巻回して収納された保形ホ
ースの先端に取り付けられる放水ノズルの保持部を具備
させることが可能である。
【0018】なお、上記消火栓箱には、その前面の開放
口を開閉する蓋体を取り付けておくことが望ましく、そ
のようにすることによって、消火栓箱に収納した保形ホ
ースが保護される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る消火栓装置の
実施の一形態を示す正面図、図2は上記消火栓装置に用
いられている消火栓用保形ホース保持枠5の概略斜視
図、図3は図1のIII−III線に沿う概略拡大断面
図、図4は図1のIV−IV線に沿う概略拡大断面図、
図5は放水ノズル74の保持機能を備えた備えた押え片
48の斜視図、図6は図1のVI−VI線に沿う概略拡
大断面図である。
【0020】図1、図3〜図6において、4は消火栓箱
であり、背板41と底板42と上板43と左右の側板4
4とによって正面視矩形の箱形に形成されていて、その
前面は開放されている。この消火栓箱4の前面の開放口
45には、図示していない蓋体が開閉可能に取り付けら
れ、通常時には蓋体が閉じられて内部に収納した消火栓
用保形ホース7を保護し、放水時には、蓋体が開けられ
てその保形ホース7が引き出される。なお、消火栓箱4
には、上板43の上部に電気配線などを収納した区画室
46が備わっている。
【0021】消火栓箱4には、消火栓用保形ホース保持
枠(以下「ホース保持枠」という)5が設置されてい
る。図2に示したように、このホース保持枠5は、横方
向Aに間隔を隔てて並べて配備された左右一対の支持杆
61,61と、それぞれの支持杆61の上端部に直角に
曲成されて後方へ延び出た上脚部62と、それぞれの支
持杆61の下端部に直角に曲成されて後方へ延び出た下
脚部63とを有しており、上脚部62や下脚部63の後
端部には取付板64,65がそれぞれ溶接などで固着さ
れている。そして、左右の上脚部62,62に固着され
ている2つの取付板64,64が、横長の上連結板66
の両端部に振り分けて溶接によって固着され、同様に、
左右の下脚部63,63に固着されている2つの取付板
65,65が、横長の下連結板67の両端部に振り分け
て溶接によって固着されている。また、左右一対の支持
杆61,61のそれぞれは、それらの上端部61a,6
1a及び下端部61b,61bから上下方向中央部に近
い箇所にいくほど互いに近づくように傾斜した形状にな
っている。具体的には、左右一対の支持杆61,61
は、互いに対称な「く字形状」に屈曲形成されている。
図例の支持杆61,61や上脚部62や下脚部63は、
丸パイプ材に折曲加工を施すことによって形成されてお
り、それらの上下方向中央部の屈曲部を符号61cで示
してある。
【0022】このホース保持枠5においては、左右一対
の支持杆61,61と、それらに連設された上脚部6
2,62及び下脚部63,63と、上連結板66と、下
連結板67と、によって空間が形作られており、その空
間が、図1に示したような渦巻き状に巻回された消火栓
用保形ホース(以下「保形ホース」という)7の収納空
間Sとなされている。ここで、保形ホース7とは、図1
のように渦巻き状に巻回されていてもその内部通路が塞
がれることなく円形断面を維持する性質を備えたホース
のことである。また、左右一対の支持杆61,61の相
互間に形成された開口は引出し口68して形成されてお
り、上記収納空間Sに渦巻き状に巻回されて収納された
保形ホース7は、この引出し口68を通して引き出され
る。
【0023】上記ホース保持枠5は、その上連結板66
と下連結板67とを消火栓箱4の背板41に取付ねじ6
9を用いて固定することにより、その消火栓箱4に設置
されている。
【0024】図1、図3、図4、図6から類推できるよ
うに、保形ホース7は、上記収納空間Sで、前後方向で
はコイル状に巻回されていると共に、半径方向では渦巻
き状に巻回されている。このような渦巻き状に巻回され
てホース保持枠5の収納空間Sに収納された保形ホース
7は、その基端部71がジョイント72を介し、上記背
板41に設けられた消火栓弁73に接続されている一
方、保形ホース7の先端には放水ノズル74が接続され
ている。さらに、左右一対の支持杆61,61の屈曲部
61c,61cは、図1に示したように、渦巻き状に巻
回されてホース保持枠5の収納空間Sに収納された保形
ホース7の内周部よりも少し内方に突き出ている。ま
た、消火栓箱4の底板42と左右の側板44,44との
各内面に支持面42a,44a,44aが備わってお
り、底板42の支持面42aによって上記収納空間Sか
らはみ出した保形ホース7の外周の下部が支えられ、側
板44,44の支持面44a,44aによって上記収納
空間Sからはみ出した保形ホース7の外周の左右の側部
が支えられている。さらに、消火栓箱4の背板41の上
部に断面略L字形の押え片47が溶接などの手段で固着
されている。この押え片47は、溶接などの手段で上記
背板41に固着された垂直な取付片部47aと、この取
付片部47aの下端から前方へ突き出された水平な支持
片部47bと、支持片部47bに設けられた一対のリブ
部47c,47cと、を備えていると共に、その支持片
部47bにばね性を備えた左右一対の係合片48,48
を備えている。そして、左右の係合片48,48と上記
リブ部47c,47cとによって、図6に仮想線で示し
たように、保形ホース7の先端に接続された放水ノズル
74を着脱可能に保持させることができるようになって
いる。また、支持片部47bの下面によって形成された
支持面47dが、上記収納空間Sからはみ出した保形ホ
ース7の外周の上部を支えている。したがって、収納空
間Sで渦巻き状に巻回されている保形ホース7は、その
外周の上下左右の箇所が上記支持面47d,42a,4
4a,44aによって支えられてその渦巻き形状が確実
に維持される。なお、押え片47の取付片部47aの前
面には、必要に応じて銘板49が固定される。
【0025】以上説明した消火栓装置においては、左右
一対の支持杆61,61が、渦巻き状に巻回された保形
ホースの前方への崩れ落ちを防ぐ。そして、渦巻き状に
巻回された保形ホース7の放水ノズル74を手で持ち、
その保形ホース7をその内周側から引出し口68を通し
て引き出したときには、支持杆61に圧接して摺動しな
がら引き出される保形ホース7とその支持杆61との圧
接力が支持杆61の屈曲部61cに向かって逃がされる
ような状況が生まれるので、小さな力で保形ホース7を
引き出すことができる。特に、保形ホース7を用いた消
火栓装置においては、消火栓弁73の開操作や保形ホー
ス7の引出し作業を1人の作業者が行うことが前提にな
っているので、保形ホース7の引出し時にはその保形ホ
ース7に水圧が加わっている。そのような場合でも、上
記のように、支持杆61に圧接して摺動しながら引き出
される保形ホース7とその支持杆61との圧接力が支持
杆61の屈曲部61cに向かって逃がされるような状況
が生まれることにより、引出しに要する力が少なくて済
むのである。また、支持杆61の屈曲部61cが、渦巻
き状に巻回されている保形ホース7の内周部よりも少し
内方に突き出ているので、その保形ホース7が、先行し
て引き出される部分に引きずられて前方へ崩れ落ちるこ
とがその屈曲部61cによって防止される。
【0026】以上説明した実施形態では、支持杆61に
丸パイプ材が用いられているので、引出し口68から引
き出した保形ホース7が支持杆61に擦れても保形ホー
ス7が引っ掛かって傷付いたりしにくく、また、保形ホ
ース7の引出し方向に関係なく良好な滑り性が確保さ
れ、そのことが引出しに要する力を小さく抑えることに
役立つ。なお、支持杆61には、丸パイプ材に変えて、
角パイプ材を用いたり、あるいは、中実の丸棒や角棒と
いった棒材を用いることも可能であり、これらのパイプ
材や棒材を用いることにより、支持杆61や上下の脚部
62,63を安価に製作できる利点がある。さらに、支
持杆61の形状は、上記した「く字形状」以外に、円弧
状などの湾曲形状を採用してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明の消火栓用保形ホース保持枠及び
消火栓装置によれば、渦巻き状に巻回された保形ホース
を整然と収納することが可能になり、しかも、安価であ
りながら、渦巻き状に巻回された保形ホースを小さな力
で引き出すことができるようになるという効果が奏され
る。また、本発明によれば、従来例で説明したような六
角箱状のホース収納体の代わりに、丸パイプ材で製作し
た支持杆やその脚部を用いた保形ホース保持枠を採用し
ているので、消火栓装置のコンパクト化を容易に達成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消火栓装置の実施の一形態を示す
正面図である。
【図2】上記消火栓装置に用いられている消火栓用保形
ホース保持枠の概略斜視図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う概略拡大断面図
である。
【図4】図1のIV−IV線に沿う概略拡大断面図であ
る。
【図5】放水ノズルの保持機能を備えた備えた押え片の
斜視図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿う概略拡大断面図であ
る。
【図7】従来の消火栓装置の概略正面図である。
【符号の説明】
4 消火栓箱 5 消火栓用保形ホース保持枠 7 消火栓用保形ホース 41 背板 42 底板 42a,44a,47d 支持面 43 上板 44 側板 47 押え片 61 支持杆 61a 支持杆の上端部 61b 支持杆の下端部 61c,61c 屈曲部 62 上脚部 63 下脚部 66 上連結板 67 下連結板 68 引出し口 S 収納空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に間隔を隔てて並べて配備された
    左右一対の支持杆のそれぞれの上端部と下端部とに、そ
    れらの支持杆の後方へ延び出た上脚部と下脚部とがそれ
    ぞれ連設され、左右一対の上記支持杆のそれぞれに連設
    された上記上脚部の後端部同士がそれらに共通の上連結
    板に固着され、左右一対の上記支持杆のそれぞれに連設
    された上記下脚部の後端部同士がそれらに共通の下連結
    板に固着されており、 左右一対の上記支持杆のそれぞれが、それらの上端部及
    び下端部から上下方向中央部に近い箇所にいくほど互い
    に近づくように傾斜した形状になっていると共に、左右
    一対の上記支持杆とそれらに連設された上記上脚部及び
    上記下脚部と上記上連結板と上記下連結板とによって形
    作られる空間が、渦巻き状に巻回された消火栓用保形ホ
    ースの収納空間となされ、かつ、左右一対の上記支持杆
    の相互間に形成された開口が、上記保形ホースを繰出す
    ための引出し口となされていることを特徴とする消火栓
    用保形ホース保持枠。
  2. 【請求項2】 左右一対の上記支持杆が、互いに対称な
    く字形状に屈曲形成されている請求項1に記載した消火
    栓用保形ホース保持枠。
  3. 【請求項3】 背板と底板と上板と左右の側板とによっ
    て形成されて前面が開放された消火栓箱と、消火栓用保
    形ホース保持枠とを備え、 上記消火栓保形ホース保持枠は、横方向に間隔を隔てて
    並べて配備された左右一対の支持杆のそれぞれの上端部
    と下端部とに、それらの支持杆の後方へ延び出た上脚部
    と下脚部とがそれぞれ連設され、左右一対の上記支持杆
    のそれぞれに連設された上記上脚部の後端部同士がそれ
    らに共通の上連結板に固着され、左右一対の上記支持杆
    のそれぞれに連設された上記下脚部の後端部同士がそれ
    らに共通の下連結板に固着されており、左右一対の上記
    支持杆のそれぞれが、それらの上端部及び下端部から上
    下方向中央部に近い箇所にいくほど互いに近づくように
    傾斜した形状になっていると共に、左右一対の上記支持
    杆とそれらに連設された上記上脚部及び上記下脚部と上
    記上連結板と上記下連結板とによって形作られる空間
    が、渦巻き状に巻回された消火栓用保形ホースの収納空
    間となされ、かつ、左右一対の上記支持杆の相互間に形
    成された開口が、上記保形ホースを繰出すための引出し
    口となされているものであり、 この消火栓保形ホース保持枠の上記上連結板と上記下連
    結板とが、上記消火栓箱の上記背板に固定されているこ
    とを特徴とする消火栓装置。
  4. 【請求項4】 上記消火栓用保形ホース保持枠の左右一
    対の上記支持杆が、互いに対称なく字形状に屈曲形成さ
    れている請求項3に記載した消火栓装置。
  5. 【請求項5】 上記消火栓用保形ホース保持枠の左右一
    対の上記支持杆が、互いに対称なく字形状に屈曲形成さ
    れ、それらの支持杆の上下方向中央部の屈曲部のそれぞ
    れが、渦巻き状に巻回されて上記収納空間に収納された
    消火栓用保形ホースの内周部よりも内方に突き出ている
    請求項3に記載した消火栓装置。
  6. 【請求項6】 上記消火栓箱の上記底板と左右の上記側
    板とに、渦巻き状に巻回されて上記収納空間に収納され
    た消火栓用保形ホースの外周の下部と左右の側部とを支
    える支持面が備わっている請求項3、請求項4、請求項
    5のいずれかに記載した消火栓装置。
  7. 【請求項7】 上記消火栓箱の背板に前方へ突き出る押
    え片が固定されており、この押え片に、渦巻き状に巻回
    されて上記収納空間に収納された消火栓用保形ホースの
    外周の上部を支える支持面が形成されている請求項6に
    記載した消火栓装置。
  8. 【請求項8】 上記消火栓箱に、その前面の開放口を開
    閉する蓋体が取り付けられている請求項3、請求項4、
    請求項5、請求項6、請求項7のいずれかに記載した消
    火栓装置。
JP20462897A 1997-07-30 1997-07-30 消火栓用保形ホース保持枠及び消火栓装置 Withdrawn JPH1147303A (ja)

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