JP4718730B2 - 消火装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種施設やビル等の建物の通路壁に設置する消火装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、建物内に設置される消火装置としては種々の構造のものがあるが、構造を簡易にして比較的狭小な場所にも設置でき、且つ素早い消火活動を可能にし得る消火装置が要望され、この要望を満たすために、ホースリールを用いることなく格納箱内に断面円形状の消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、多層に巻装し、最外層の消火ホースの基端を消火栓弁に接続すると共に最内層側の消火ホースの先端にノズルを取付けて、消火時に消火ホースの内層側から外層側に向かって順次繰り出すように構成したものが開発されている。
【0003】
この種の消火装置では、格納箱内に外周側から内周側に向かって多列、多層に巻装された消火ホースは、その弾性復元力によって外径方向に広がって型崩れしようとする。格納箱内に巻装した消火ホースが型崩れすると、消火ホースの円滑な引き出しが阻害され、迅速性を必要とする消火活動の妨げになるので、巻装した消火ホースをその型崩れを阻止して格納箱内から円滑な繰り出しが可能な状態に収納しておく必要がある。このような消火装置としては特開平8−66491号に記載された消火装置を挙げることができる。
【0004】
上記消火装置は、前方に向かって開口した格納箱の開口部の両側に一対の左右規制板を開閉自在に配設し、この規制板をスプリング力によって常時巻装ホース側に付勢してなる。
【0005】
そして、格納箱内に巻装された消火ホースは、その左右前面が左右規制板により後方に向かって押接されることによって前方側に型崩れするのを防止されている。しかるに、火災の発生時には、格納箱からノズルを引き出すことによって巻装ホースをその内層側から引き出し、その際、左右規制板は、消火ホースの引き出し力及び引き出し方向に応じてスプリング力に抗し前方に向かって傾斜状態に回動して格納箱の前面開口部を開放しながら、その内面で消火ホースの型崩れを抑止しつつ巻装ホースを内層側から外層側に向かって規則正しく且つ円滑に引き出すことができるものである。
【0006】
しかしながら、上記消火装置によれば、消火ホースの引出し時に左右規制板が前方に傾斜状態に回動するため、巻装ホースの前面左右部に対する左右規制板の押接力が不十分となって巻装ホースが型崩れし、消火ホースの円滑な引き出しが阻害される虞れがあった。
【0007】
又、上記消火装置では、格納箱に収納された巻装ホースを体裁良く収納しておくために、巻装ホースの左右部を受止する左右規制板の他に、巻装ホースの上部を受止する受止板を別途、配設しておく必要があり、構造上複雑になるといった問題点があった。
【0008】
更に、左右規制板を回動自在にスプリング力によって巻装ホース側に常時付勢させており、その構造が複雑であって組み立てにも時間がかかるといった問題点があった。
【0009】
又、上記消火装置を用いて消火作業をした後は、消火ホースをその基端側から格納箱内に挿入しながら多列、多層に巻層して、消火ホースを再び格納箱内に巻装するのであるが、かかる場合、左右規制板をスプリング力に抗して前方に傾斜状態に回動させて格納箱の前面開口部を開口させた状態に保持しておかなければならず、消火ホースを消火装置の格納箱内に収納するにあたり、左右規制板を前方に向かって傾斜状態に保持しておく者と、消火ホースを格納箱内に順次多列、多層に巻装していく者の2人の人手を要するといった問題点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、消火ホースを体裁良く収納しておくことができると共に使用時には消火ホースを格納箱から円滑に引き出すことができる消火装置を提供する。
【0011】
【課題を解決する手段】
請求項1に記載の消火装置は、前面が開口した格納箱内に断面円形状の消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、多層に巻装し、該消火ホースの基端を消火栓弁に接続すると共に先端にノズルを取付けてノズルを引き出すことにより消火ホースを内層側から外層側に向かって繰り出すように構成してなる消火装置において、上記格納箱の背面板の前面上部にはホース受止部材が前方に向かって突設されてなり、このホース受止部材は、上記多列、多層に巻装した消火ホースの最上層の上周面を全列に亘ってその下面で受止する水平受止板部と、この水平受止板部の前端から下方に垂下して上記多列、多層に巻装した消火ホースの最前列の前端面を全層に亘って受止する垂直受止板部とからなり、この垂直受止板部の側端面を上端部から下端部に向かって内側方に傾斜させたガイド側端面に形成していることを特徴とする。
【0012】
又、請求項2に記載の消火装置は、請求項1に記載の消火装置において、ガイド側端面の後端部を凸円弧状に形成していることを特徴とする。
【0013】
そして、請求項3に記載の消火装置は、請求項1に記載の消火装置において、ガイド側端面は、垂直受止板部の側端縁から凸円弧状に湾曲した角部を介して前方に向かって斜め外側方に突設しているガイド突片の外側面によって形成されていることを特徴とする。
【0014】
【作用】
平常時においては、格納箱内に収納されている巻装ホースは、ホース受止部材並びに格納箱の左右面板及び下面板によって外径方向に拡がろうとするのを規制されて一定径の巻装状態を維持していると共に後方への型崩れは格納箱の背面板によって規制されている。又、巻装ホースの前端面は、ホース受止部材の垂直受止板部によって規制されており、巻装ホースは前方側へ型崩れするのを阻止されている。
【0015】
そして、火災の発生時においては、先ず、格納箱の開閉扉を開放して格納箱の前面開口部を開放させる。この状態においても、巻装ホースは、その前端面がホース受止部材の垂直受止板部によって確実に受止、規制されていることから、格納箱の開閉扉の開閉にかかわらず格納箱内に体裁良く巻装された状態を保持する。
【0016】
しかる後、格納箱内の巻装ホースの先端部に取り付けられたノズルを把持し、巻装ホースをその先端部から前方に向かって格納箱外に引き出す。すると、巻装ホースは、ホース受止部材における垂直受止板部の上端部から下端部に向かって内側方に傾斜しているガイド側端面に摺接しながら上方から下方に向かって変位し、垂直受止板部の下端部を乗り越えて一巻き分だけ格納箱外に取り出される。
【0017】
この時、巻装ホースは、格納箱から引き出すと、上述の如く、その引き出した分だけ消火ホース部分が、ホース受止部材における垂直受止板部の上端部から下端部に向かって内側方に傾斜しているガイド側端面に摺接しながら連続的に且つ円滑に引き出される。
【0018】
更に、消火ホースの先端側部分を前方に向かって引き出すと、その引き出し力によって格納箱内の巻装ホースが前方に移動しようとするが、ホース受止部材の垂直受止板部が常に所定の位置において垂直に固定されているから、巻装ホースの前方への妄動を阻止して型崩れが生じるのを確実に防止し、巻装ホースは順次、格納箱外に円滑に且つ速やかに取り出される。
【0019】
しかも、巻装ホースの所定長さ部分を格納箱外に取り出した後における巻装ホースの残余部分は、その上部が上記ホース受止部材によって受止された状態を確実に維持していることから、格納箱内の巻装ホースが型崩れを生じるといったことはなく、巻装ホースを基端部に至るまで格納箱外に円滑に取り出して消火活動を行うことができる。
【0020】
又、消火作業の終了後に消火ホースを格納箱内に収納する場合においては、消火ホースをその基端側から円環状に湾曲させながら、順次その外周面をホース受止部材の下面と格納箱の左右面板内面、及び、下面板内面(上面)に受止させて前後に一列状に巻装すると共に、この巻装したホースの内周面に同様にしてホースを連続的に巻装することにより多列、多層に格納箱内に収納し、この巻装ホースをホース受止部材並びに格納箱の左右面板内面及び下面板内面(上面)によって外径方向に拡がろうとするのを規制して一定径の巻装状態に維持させると共に後方への型崩れを格納箱の背面板内面によって規制させ、更に、前方への型崩れをホース受止部材の垂直受止板部によって規制させて格納箱内に簡単に且つ確実に収納することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の消火装置の一例を図面を参照しつつ説明する。格納箱1は、図1に示したように、正面縦長長方形状の背面板11の四方縁辺に同一突出幅(高さ)を有する上面板12と下面板13及び左右面板14、15を縦長長方形の枠状にして一体的に固着してなり、更に、これらの上下面板12、13と左右面板14、15とで囲まれた箱内の上端部に仕切板20を設けて、この仕切板20、下面板13及び左右面板14、15で囲まれた箱内空間部を消火栓収納室2に形成している。
【0022】
更に、上記格納箱1の前面開口端縁には、その全周に亘って縦長長方形状の枠部21が内方に向かって突設されていると共に、上記消火栓収納室2の前面開口部には、この消火栓収納室2の開口端を開閉する開閉扉22を取付けてあり、又、上記消火栓収納室2内における背面板11内面(前面)の右側上部には、消火用水の供給配管(図示せず)と連結、連通した消火栓弁3を装着してある。
【0023】
そして、上記格納箱1における背面板11前面上部中央には、ホース受止部材4が前方に向かって突出した状態に一体的に固着されている。このホース受止部材4は、図4に示したように、一定厚みの金属板を屈曲させることによって形成されており、具体的には、平面横長長方形状の水平受止板部41と、この水平受止板部41の前端縁から下方に向かって垂直に突設された正面逆截頭二等辺三角形状の垂直受止板部42とからなり、上記水平受止板部41の前後方向の幅を上記消火栓収納室2内に収納される巻装ホースH' の前後列間の幅に略等しい寸法に形成していると共に、上記垂直受止板部42の縦幅寸法を巻装ホースH'
の最前列の前端面を全層に亘って受止し得る長さに形成している。
【0024】
更に、上記垂直受止板部42の両傾斜側端縁には、図5に示したように、後方に向かって凸円弧状に湾曲した角部421 、421 を介して前方に向かって斜め外側方に正面台形状のガイド突片422 、422 が突設されており、このガイド突片422 、422 の外側面を上端から下端に向かって内側方に傾斜させたガイド側端面422aとし、このガイド側端面422aによって、格納箱1内から引き出される消火ホースHを上方から下方に向かって円滑に誘導可能に構成している。なお、上記では、上記垂直受止板部42の両傾斜側端縁にガイド突片422 、422 を突設した場合を説明したが、上記ガイド突片422 は、垂直受止板部42における消火ホースHの巻き戻し方向側の傾斜側端縁に少なくとも突設されていればよい。
【0025】
又、上記水平受止板部41の後端縁には、上方に向かって垂直に屈折した正面横長長方形状の取付用突片411 が一体に形成されていると共に、この取付用突片411 の左右部における上下方向の中央部の夫々には前後面間に亘って貫通する取付用孔411a、411aが貫設されている。なお、上記水平受止板部41の左右端縁の夫々には側面直角三角形状の補強片412
、412 が上方に向かって突設されている。
【0026】
そして、上記ホース受止部材4は、その取付用突片411 を上記格納箱1の背面板11前面上方部の中央に配設して格納箱1の背面板11に当てがったその取付用突片411 の取付用孔411a、411aを通じて螺子を背面板11に螺締させることにより、上記格納箱1の背面板11に一体的に固定されている。
【0027】
即ち、上記ホース受止部材4の水平受止板部41は、上記格納箱1の背面板11前面中央部のやや上方部から前方に向かって水平方向に突出した状態に固着されていると共に、垂直受止板部42は水平受止板部41の前端縁から下方に向かって垂直に突出した状態に配設されており、水平受止板部41の下面と垂直受止板部41の後面及びこれに対向する格納箱1の背面板11内面とによって囲まれて形成され且つ下方に向かって全面的に開口した空間部内に格納箱1内に巻装された消火ホースHの上部を全層、全列に亘って収納可能に構成している。
【0028】
この消火ホースHは、適度な弾性を有するゴム、合成樹脂等からなる断面円形状のホースであって、その基端を上記消火栓弁3に接続していると共に、該消火ホースHを格納箱1の左右面板14、15の対向内面と下面板13内面(上面)及び上記ホース受止部材4の水平受止板部41の下面に当接、受止させながら前後方向に複数列巻回して最外層を形成した後、該最外層の内面に消火ホースを連続して前後方向に複数列、巻層し、これを内方に向かって複数層、順次形成した状態にして消火ホースHは格納箱1内に巻装されている。
【0029】
この状態においては、上記巻装ホースH' は、湾曲させた際の弾性復元力によって外径方向に拡がろうとするのを全列に亘ってホース受止部材4の水平受止板部41並びに格納箱1の左右面板12、13及び下面板14によって規制されて一定径の巻装状態に維持されていると共に後方への型崩れは格納箱1の背面板11前面によって規制されており、更に、巻装ホースH' の前端面は、全層に亘ってホース受止部材4の垂直受止板部42によって受止されており、巻装ホースH' が前方側に型崩れするのを確実に防止している。
【0030】
そして、上記消火ホースHの先端部にはノズルH1が取り付けられているが、このノズルH1は、上記格納箱1内に収納された巻装ホースH' の内周面上に載置された状態に収納されている。
【0031】
しかして、上記消火装置は建物の通路の側壁等に設置され、不使用時、即ち、平常時には格納箱1内にホースHを上述したような巻装状態で収納しておくと共に格納箱1の消火栓収納室2の前面端を開閉扉22によって閉止しておく。
【0032】
次に、火災が発生した時には、先ず、上記格納箱1の開閉扉22を開いて格納箱1の前面開口部を開放した後、消火ホースHの先端部に取り付けたノズルH1を把持し、消火ホースHを格納箱1から引き出すと、消火ホースHの先端部がホース受止部材4の垂直受止板部42のガイド側端面422aに摺接した状態となり、この状態から更に消火ホースHを引き出すと、消火ホースHは、内側方に向かって傾斜した上記ガイド側端面422aによって案内されながら円滑に引き出される。
【0033】
このホース引き出し時において、上記ガイド側端面422aは、垂直受止板部42の側端面から凸円弧状に湾曲した角部421 を介して前方に向かって斜め外側方に突設しているガイド突片422 の外側面によって形成しているから、消火ホースHは、このガイド側端面422a上を摺接する過程において凸円弧状に湾曲した角部421 に沿って緩やかに屈折しながら損傷することなく引き出されると共に、このガイド突片422 が補強リブの役目を行って垂直受止板部42の耐曲げ力が増大し、引き出し力が作用しても垂直受止板部42が前方に向かって屈曲変形する虞れはない。
【0034】
又、巻装ホースH' の大部分を格納箱1外に引き出した状態においても、上記巻装ホースH' の残余部分の上部は、全列、全層に亘ってホース受止部材4によって確実に受止されており、消火ホースHは、格納箱1内に型崩れすることなく体裁良く収納された状態を維持し、この後も消火ホースHを格納箱1内から円滑に且つ速やかに取り出すことができる。
【0035】
そして、格納箱1の消火栓収納室2から引き出された消火ホースHによって消火作業を行い、作業が終了した後、消火ホースHを消火栓収納室2内に格納する。この格納作業は、消火ホースHを消火栓収納室2の左右面板14、15内面、下面板13内面及び上記ホース受止部材4の水平受止板部41下面に当接、受止させながら前後方向に複数列巻回して最外層を形成した後、該最外層の内面に次の消火ホース層を前後方向に複数列、同様にして巻層し、これを内方に向かって複数層、順次形成した状態にして格納箱1内に巻装する。
【0036】
このように、消火ホースHを格納箱1内に収納する際においても、一人で消火ホースHを基端側から円環状に巻きながら格納箱1内に簡単に収納することができる。
【0037】
なお、上記実施例においては、上記ホース受止部材4の垂直受止板部42の側端縁に凸円弧状に湾曲した角部421 を介してガイド突片422 を突設し、このガイド突片422 の外側面をガイド側端面422aに形成している場合を説明したが、図7及び図8に示したように、ホース受止部材4の垂直受止板部42の側端縁にガイド突片422 を突設することなく、垂直受止板部42の傾斜側端面をガイド側端面423 とし、このガイド側端面423 の後端部を凸円弧状423aに形成しておいてもよい。その他の構造は、上記図4に示したホース受止部材4と同一であるので、同一部分に同一符号を付して、その説明を省略する。
【0038】
【発明の効果】
本発明の消火装置は、前面が開口した格納箱内に断面円形状の消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、多層に巻装し、該消火ホースの基端を消火栓弁に接続すると共に先端にノズルを取付けてノズルを引き出すことにより消火ホースを内層側から外層側に向かって繰り出すように構成してなる消火装置において、上記格納箱の背面板の前面上部にはホース受止部材が前方に向かって突設されてなり、このホース受止部材は、上記多列、多層に巻装した消火ホースの最上層の上周面を全列に亘ってその下面で受止する水平受止板部と、この水平受止板部の前端から下方に垂下して上記多列、多層に巻装した消火ホースの最前列の前端面を全層に亘って受止する垂直受止板部とからなり、この垂直受止板部の側端面を上端部から下端部に向かって内側方に傾斜させたガイド側端面に形成していることを特徴とするので、格納箱内に巻装した消火ホースの上部をホース受止部材、格納箱の左右面板内面及び下面板内面によって確実に受止し、巻装ホースは外径方向に拡がろうとするのを規制されて一定径の巻層状態を維持していると共に後方側への型崩れは格納箱の後面板によって規制され、更に、前方側への型崩れはホース受止部材の垂直受止板部によって規制され、巻装ホースを格納箱内において型崩れをすることなく体裁良く収納することができる。
【0039】
そして、消火ホースの先端側部分を前方に向かって引き出すと、その引き出し力によって格納箱内の巻装ホースが前方に移動しようとするが、ホース受止部材の垂直受止板部が常に所定の位置において垂直に固定されているから、巻装ホースの前方への妄動を阻止して型崩れが生じるのを確実に防止し、巻装ホースを順次、格納箱外に円滑に且つ速やかに取り出すことができる。
【0040】
しかも、上記消火装置では、格納箱内の巻装ホースの一部を格納箱内に引き出した後においても残余の巻装ホースの上部は、全列、全層に亘って上記ホース受止部材によって確実に受止されており、格納箱内の巻装ホースが型崩れをすることはなく、よって、消火ホースを全長に亘って円滑に且つ速やかに格納箱外に引き出し、消火作業を行うことができる。
【0041】
更に、上記消火装置では、ホース受止部材における垂直受止板部のガイド側端面を上端部から下端部に向かって内側方に傾斜させていることから、格納箱外に引き出されるに伴って消火ホースを上記ガイド側端面によって上方から下方に向かって誘導しながら格納箱外に円滑に且つ速やかに引き出して消火作業を行うことができる。
【0042】
そして、消火作業を完了して消火ホースを格納箱内に収納するにあたっても、消火ホースを格納箱の内面及びホース受止部材の水平受止板部下面に当接、受止させながら前後方向に複数列巻回して最外層を形成した後、該最外層の内面に次の消火ホース層を前後方向に複数列、同様にして巻層し、これを内方に向かって複数層、順次形成した状態にして格納箱内に巻装すればよく、複数人によることなく一人で消火ホースの格納箱内への収納作業を円滑に且つ確実に行うことができる。
【0043】
又、上記消火装置において、ガイド側端面の後端部を凸円弧状に形成している場合や、ガイド側端面を垂直受止板部の側端縁から凸円弧状に湾曲した角部を介して前方に向かって斜め外側方に突設しているガイド突片の外側面によって形成している場合には、消火ホースは、格納箱外に引き出される際、凸円弧状に形成された滑らかな面に摺接しつつガイド側端面を上方から下方に向かって変位するので不測に引っ掛かったりして破損したりすることはなく、よって、上記消火装置によれば、消火ホースを損傷させることなく速やかに格納箱内から引き出して消火作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の消火装置の消火栓収納室を開放した状態を示した正面図である。
【図2】 図1の消火装置の縦断面図である。
【図3】 本発明の消火装置の消火栓収納室を開閉扉で閉止した状態を示した正面図である。
【図4】 ホース受止部材を示した斜視図である。
【図5】 図4のホース受止部材を示した横断面図である。
【図6】 消火装置のホース受止部材部分を示した斜視図である。
【図7】 ホース受止部材の他の一例を示した斜視図である。
【図8】 図7のホース受止部材を示した横断面図である。
【符号の説明】
1 格納箱
2 消火栓収納室
3 消火栓弁
4 ホース受止部材
41 水平受止板部
42 垂直受止板部
421 凸円弧状に湾曲した角部
422 ガイド突片
422aガイド側端面
423 ガイド側端面
423aガイド側端面の凸円弧状部
H 消火ホース
H' 巻装ホース
Claims (3)
- 前面が開口した格納箱内に断面円形状の消火ホースを外周側から内周側に向かって多列、多層に巻装し、該消火ホースの基端を消火栓弁に接続すると共に先端にノズルを取付けてノズルを引き出すことにより消火ホースを内層側から外層側に向かって繰り出すように構成してなる消火装置において、上記格納箱の背面板の前面上部にはホース受止部材が前方に向かって突設されてなり、このホース受止部材は、上記多列、多層に巻装した消火ホースの最上層の上周面を全列に亘ってその下面で受止する水平受止板部と、この水平受止板部の前端から下方に垂下して上記多列、多層に巻装した消火ホースの最前列の前端面を全層に亘って受止する垂直受止板部とからなり、この垂直受止板部の側端面を上端部から下端部に向かって内側方に傾斜させたガイド側端面に形成していることを特徴とする消火装置。
- ガイド側端面の後端部を凸円弧状に形成していることを特徴とする請求項1に記載の消火装置。
- ガイド側端面は、垂直受止板部の側端縁から凸円弧状に湾曲した角部を介して前方に向かって斜め外側方に突設しているガイド突片の外側面によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の消火装置。
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